JP2006050660A - ビデオ信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
MPEG2エンコーダ等の画像圧縮回路に、非標準信号が入力された場合に、画像がフリーズしたりあるいはブロックノイズを発生する等の不具合を解決する。
【解決手段】
時間軸補正回路15は、入力信号をメモリ6に格納し、入力信号のV同期から所定時間だけ遅れたタイミングで読み出す。そのため、入力フィールド毎に読み出し同期発生回路9をリセットする。リセット位置は読み出しV同期から3Hないし10Hだけ先行する位置とする。入力信号がノンインターレース信号であるか、フィールド長が標準値からずれているかを検出し、同期信号のodd/even順序や同期タイミングを補正する。また、入力信号が非標準信号の場合は、
画像圧縮回路16,17を通過させないで出力できるように切換スイッチ18を設ける。
【選択図】 図1
MPEG2エンコーダ等の画像圧縮回路に、非標準信号が入力された場合に、画像がフリーズしたりあるいはブロックノイズを発生する等の不具合を解決する。
【解決手段】
時間軸補正回路15は、入力信号をメモリ6に格納し、入力信号のV同期から所定時間だけ遅れたタイミングで読み出す。そのため、入力フィールド毎に読み出し同期発生回路9をリセットする。リセット位置は読み出しV同期から3Hないし10Hだけ先行する位置とする。入力信号がノンインターレース信号であるか、フィールド長が標準値からずれているかを検出し、同期信号のodd/even順序や同期タイミングを補正する。また、入力信号が非標準信号の場合は、
画像圧縮回路16,17を通過させないで出力できるように切換スイッチ18を設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力したビデオ信号に時間軸補正を施して出力するビデオ信号処理装置に係り、特にビデオ信号を画像圧縮する場合に好適なビデオ信号処理装置に関する。
従来の家庭用VTRの再生信号処理において、入力信号の時間軸変動を補正するため時間軸補正回路(以下、TBCと略す)が用いられている。TBCは入力信号の時間軸変動とほぼ同じ時間軸変動を持った書き込み制御信号に基づきメモリに書き込みを行い、標準信号の同期信号周期とほぼ同期した読み出し制御信号に基づきメモリから読み出しを行うことにより、時間軸誤差を補正するものである。この技術は、例えば日本放送協会編「ホームビデオ技術」115頁に記載される。
図2は、従来のTBCのブロック図の一例を示す。端子1から入力された再生ビデオ信号はA/D変換器2でデジタル変換され、同期分離回路4、ならびにラインメモリ6へ入力される。同期分離回路4では入力信号の同期信号を検出し、これと同期した複合同期信号パルスcsyncを生成する。csyncはパルス発生回路5に入力され、水平同期信号パルスhsyncが生成される。hsyncは書き込み制御回路7に入力され、A/D変換器2の出力はクランプ回路3でクランプ処理が施された後でメモリ6へ格納される。一方同期発生回路9は、標準信号に同期した標準複合同期信号tsyncを発生する。tsyncは読み出し制御回路8に入力され、メモリに格納されたデータは標準信号とほぼ同期した周期で読み出される。これよりメモリ6からは、ビデオ信号の時間軸変動が補正された状態で出力される。
前述のTBC動作は、時間軸誤差を含む入力信号と時間軸誤差を補正した出力信号の周期のずれ分をメモリ6の容量で吸収するものである。入力信号の平均的な周期が標準信号の周期に一致していない場合には、そのずれ量が徐々に累積されていき、これをメモリ6の容量で吸収しきれなくなると、TBC動作が破綻をきたす。
この問題を回避するための一つの方法を以下に示す。同期発生回路9はtsyncの垂直同期信号部を示すV補正パルスを発生し、端子22より出力する。これで回転シリンダの制御を行う。すなわちサーボ部は、再生信号の1フィールドが回転シリンダの半周期になるように制御を行っているが、さらに、上記のV補正パルスの周期に回転シリンダの回転周期を合わせるように制御を行う。この制御により、端子1から入力される入力信号のフィールド周期はtsyncとほぼ一致するため、その入力信号の平均周期は標準信号の周期と一致してずれ量が蓄積することはない。このようなV補正パルスによる回転シリンダの制御を、サーボ帰還と呼ぶ。
また、時間軸補正回路を画像圧縮データを生成する画像圧縮回路に接続したビデオ信号処理装置は、「DVD−RWを用いたDVDレコーダの開発;映像情報メディア学会技術報告、1999年11月24日」の図2のDVDレコーダブロックに発表されている。この図において、MPEG1/2 VideoEncoderの前段にTBCが設けられているが、ここでのTBCの動作に関しては記載されていない。
日本放送協会編「ホームビデオ技術」
映像情報メディア学会技術報告、1999年11月24日「DVD−RWを用いたDVDレコーダの開発」
MPEG2等の画像圧縮技術の規格は、標準信号入力を想定して作られた規格であり、この規格に準拠したMPEG2エンコーダ等の画像圧縮回路は、標準信号入力を前提として動作する。よって、非標準信号が入力された場合には、画像がフリーズしたり、あるいはブロックノイズを発生する等の不具合を生じるという問題がある。
これを解決するため、画像圧縮回路の前段に前記した時間軸補正回路TBCを設けて非標準信号の持つジッターを抑圧するという手法が考えられる。しかしながら、入力信号の平均周期にずれがあった場合には、もはや前述の従来TBC方式におけるサーボ帰還という手法を適用することはできない。なぜなら、サーボ帰還は再生中の回転シリンダを制御して入力する再生信号の周期を調整する場合には有効であるが、記録時の入力信号の周期は、TV放送を例に取って説明すれば、放送局の設備で決まっている周期であって、これに対して前述のサーボ帰還の手法を施して周期を変化させることは不可能である。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、画像圧縮回路への入力信号を標準信号に近い形態にして処理する時間軸補正機能を有し、ノンインターレース信号やフィールド長が標準と異なるような非標準信号が入力された場合にも好適に処理できるビデオ信号処理装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明のビデオ信号処理装置は、入力する第1のビデオ信号を書き込むメモリーと、メモリーから読み出した第2のビデオ信号をデータ圧縮する圧縮回路と、圧縮信号をデータ伸長して第3のビデオ信号を生成する伸長回路とを備え、第1のビデオ信号から第1の同期情報を分離する同期分離回路と、メモリーへの書き込みと読み出しを制御する書き込みおよび読み出し制御回路と、第1または第2のビデオ信号のいずれか一方、あるいは第3のビデオ信号を選択して出力する切換スイッチと、第1の同期情報に基づいて切換スイッチの選択を制御するスイッチ制御回路とを設ける構成とした。
ここに第1の同期情報から、第1のビデオ信号がインターレース信号かノンインターレース信号かを判別するフィールド判別回路を備え、スイッチ制御回路は、フィールド判別回路の判別結果に基づいて切換スイッチの切換制御を行う。また第1の同期情報からフィールド長を検出するフィールド長検出回路を備え、スイッチ制御回路は、フィールド長の値に基づいて切換スイッチの切換制御を行う。
さらに本発明のビデオ信号処理装置は、入力する第1のビデオ信号をメモリーに書き込み、メモリから第2のビデオ信号として読み出すものであって、第1のビデオ信号から第1の同期情報を分離する同期分離回路と、第1の同期情報に基づいてメモリーへの書き込み制御する書き込み制御回路と、第2の同期情報を発生する同期発生回路と、第2の同期情報に基づいてメモリーからの読み出しを制御する読み出し制御回路とを備え、同期発生回路は、第1の同期情報に含まれる垂直同期波形の前縁から所定の遅延時間Tdだけ遅れた位置に、垂直同期波形の前縁を有する第2の同期情報を発生する構成とした。
そのため、第1の同期情報に含まれる垂直同期タイミング情報から所定の遅延時間Td1だけ遅れて、第2の同期情報発生回路にリセットをかける。同期発生回路は、フィールドに1カ所の不連続点を含む同期信号を発生し、この不連続点から3Hないし10H(Hは水平同期期間)だけ遅れた位置に垂直同期情報を含む第2の同期情報を発生する。
また第1の同期情報から第1のビデオ信号がインターレース信号かノンインターレース信号かを判別するフィールド判別回路を有し、同期発生回路は、フィールド判別回路の判別結果に基いて、第2の同期情報として、odd同期情報もしくはeven同期情報を選択して発生する。また第1の同期情報から第1のビデオ信号のフィールド長を検出するフィールド長検出回路を有し、同期発生回路は、フィールド長の値に基づき、遅延時間Td1を補正して第2の同期情報を発生する。
本発明によれば、画像圧縮回路への入力信号を標準信号に近い形態にして処理する時間軸補正機能を有し、ノンインターレース信号やフィールド長が標準と異なるような非標準信号が入力された場合にも好適に処理できるビデオ信号処理装置を提供することができる。
以下、本発明によるビデオ信号処理装置の一実施形態について説明する。図1は、本発明によるビデオ信号処理装置のブロック図を示す。端子1から入力されたビデオ信号はA/D変換器2でデジタル変換され、クランプ回路3でクランプ処理が施され、同期分離回路4、ならびにメモリ6へ入力される。同期分離回路4では入力信号の同期信号を検出し、概ね入力信号の同期信号と同期した複合同期信号パルス(以下、csyncと呼ぶ)が生成される。csyncはパルス発生回路5に入力され、等化パルスの除去などが行われ、水平同期信号パルス(以下、hsyncと呼ぶ)が生成される。hsyncは書き込み制御回路7に入力され、これに基づきラインメモリへのデータ格納位置を示す書き込みアドレスが発生される。また、書き込みアドレスはhsyncをトリガとしてリセットされる。
同期発生回路9では、カウンタで所定の値をカウントすることによって、標準信号の同期信号とほぼ同期した標準複合同期信号(以下、tsyncと呼ぶ)を発生する。tsyncは読み出し制御回路8に入力され、tsyncに基づきメモリに格納されたデータを標準信号とほぼ同期した間隔で読み出すように読み出しアドレスが発生される。メモリ6への書き込みは時間軸変動をもったhsyncをトリガとして書き込み制御が行われ、時間軸変動を含まないtsyncをトリガとして読み出し制御が行われるため、メモリ6から出力されたビデオ信号は時間軸変動が補正された状態で出力される。同期付加回路10において、同期発生回路9で生成したtsyncをメモリ6から読み出した信号に付加し、D/A変換器11でアナログ変換して端子12から出力する。破線15で囲まれた部分が、TBCブロックである。
本発明では、TBCブロック15において、フィールド判別回路13と、フィールド長検出回路14を追加している。また、パルス発生回路5から発生されるリセットパルスresetを、同期発生回路9に入力している。
TBCブロック15で処理された信号は、MPEG2エンコーダ16、MPEG2デコーダ17へ送られ、またストレージ部19で記録再生される。
以下、動作について説明する。パルス発生回路5では、csyncの垂直同期信号タイミングを検出して、この検出された垂直タイミング情報に基づいて、1フィールドに1回、特定のタイミングで、リセットパルスresetを発生する。同期発生回路9では、resetタイミングでtsyncの位相がリセットされる。この動作によって、csyncとtsyncの位相関係(両者の垂直同期信号のタイミング)が1フィールドに1回、所定の遅延時間Tdを有する位相関係にリセットされる、すなわち、メモリー6の入出力信号間で蓄積された位相差が、1フィールドに1回解消される。
入力信号側の位相にtsync側の位相を追従させる形で位相差を吸収していくので、入力信号の1フィールドあたりのライン数が異なる場合でもフィールドの周期は一致する。ただし、tsyncの位相にリセットをかけた瞬間は、同期発生回路9から出力される同期信号波形に不連続点が生じるため、映像の不連続(以下、スキューと略す)を生じるという問題がある。
次に、tsyncの位相リセットのタイミングについて説明する。図4にリセットパルス発生のタイミング図の一例を示す。図4において、ラインメモリの容量を約2Hと仮定して、入力信号がラインメモリに書き込まれ、読み出される時間差を平均で約1Hとして作図しているが、ラインメモリの容量がさらに大きな場合には、この時間差Trpも大きくなる。リセットタイミングでは、前記のごとく、スキューが発生してしまうため、有効映像期間内で行うとTV画面上にスキューによる画像の乱れが見えてしまう。tsyncの位相リセットを有効映像期間外で行うことで、この問題が解決する。具体的なリセット位置としては、図4の出力信号の垂直同期信号部前縁t2から時間Td2(3H以上10H以下)先行した位置(図中、t3とt4の間の範囲)に設定するのが望ましい。t3よりも早いタイミングだとテレビモニタ上の画面下部にスキュー部が見えてくる虞があり、t4よりも遅いと垂直同期信号部の等化パルス挿入期間にスキューが生じ、テレビの垂直帰線動作に支障をきたす虞がある。
次に、前記リセットパルスresetの発生方法について説明する。図5にreset発生方法の例を示す。同期分離回路4から出力されたcsyncをもとに、パルス発生回路5の内部で垂直同期信号位置を検出し、垂直同期信号の前縁に概ね一致したタイミングのパルスVDを生成する。このタイミングから時間Td1だけ遅延させて、前記のリセットタイミングにresetを発生させる。遅延時間Td1としては、1フィールド弱に設定するのが最も短く、TBCの応答を早くする上では好ましい設定である。
ところが、端子1からの入力信号として、家庭用VTR(対向ヘッドのヘリカルスキャン方式)の再生信号が入力された場合、Td1が1フィールド弱では以下に示す問題がある。図6のヘリカルスキャン方式のトラックパタンとヘッド構成の一例図に示すように、2つの対向したヘッドが、トラックAをCH1ヘッド、トラックBをCH2ヘッドというように交互に磁気テープ上のトラックをトレースし、記録データを読みとっていくため、片方のヘッドに着目すると、2フィールド毎に、データを読みとっていくことになる。ここで、CH1及びCH2のヘッドが完全に180°対向していれば、両者のヘッド切り替えタイミングは丁度1フィールドごとに行われるが、実際には取り付け位置の誤差等で正確に対向しているわけではないので、CH1で再生されフィールド長とCH2で再生されるフィールド長は、通例、多少のずれがある。この場合、前述のTd1を1フィールド弱とするのは、相異なるヘッドに対してリセットパルスを作用させる動作になるため、reset位置が所望のタイミングからずれてしまい好ましくない。よって、この場合はTd1を2フィールド弱に設定して、VDの検出とresetの発生が同一ヘッドに対して行われるのが望ましい。このときの遅延時間Td(=Td1+Td2)の一例を、図4に示すような入出力信号波形の場合で説明する。入力信号の垂直同期波形の前縁から1H遅れた時刻t2に出力信号の垂直同期波形の前縁が位置しているが、この図は、便宜上、入力信号からmフィールド(mは整数)分遅れた出力信号を、同一図面上に表記しているもので、Td1が2フィールド弱の場合には、m=2となる。よって、このときのTdの値は、2フィールド+1Hとなる。ところが、前述のように、図4ではラインメモリの容量を約2Hと仮定して作図して、入力信号がラインメモリに書き込まれ、読み出される時間差Trp(≧0)を平均で約1Hとして作図して、このときのTd=2フィールド+Trpが前述の値となっているが、これは一例であって、メモリの容量を変えることで、上記時間差Trpは変化する。Trpの上限は厳密には存在しないが、2フィールドを超えるような容量を用いる場合には、むしろTd1を4フィールド弱に設定して、メモリ容量を小さく抑えるのが得策なので、現実にはTrp<2フィールドが適する。よってTdは、2フィールド≦Td<4フィールド が適する。ちなみに、Td1を3フィールド弱に設定した場合は、前述の1フィールド弱に設定した場合と同様に、相異なるヘッドに対してリセットパルスを作用させる動作になるため不適である。
ところで、家庭用VTRの特殊再生信号が端子1から入力された場合には、図3に一例を示すようなヘッド軌跡をたどるため、1フィールドの周期が標準信号とは異なる値となる。具体的には、早送りサーチ時はフィールド周期が短くなり、巻き戻しサーチ時は長くなる。VDからTd1だけ遅延させてリセットパルスを発生させる第1の発生方法ではTd1の周期をこれに合わせて増減させてやらないと、リセットパルスのタイミングがずれてしまう。この問題を解決するために、図1では、フィールド長検出回路にてcsyncのフィールド内のライン数をカウントして、フィールド長情報fldを発生し、パルス発生回路5に送る。パルス発生回路5では、fldに基づいて、Td1の量を可変させる。これにより、TBC出力信号に付加される同期信号のフィールド周期も、入力信号のフィールド長に追従して可変してくれる。
さらに言えば、フィールド長切換の効果はTd1だけ遅れて作用するため、入力信号のフィールド長がTd1よりも短い周期で変動している場合、例えば、家庭用VTRの通常再生信号が入力された場合などには、正しい追従ができず、弊害を生じる虞がある。従って、実用上は、VTRの通常再生時に生じる程度のフィールド長ずれでは、Td1の量を固定で動作させ、VTRのサーチ画ではTd1の量を可変で動作させるのが望ましい。最近の家庭用VTRにおいて、通常再生画のフィールド長ずれは±0.2H程度であり、サーチ画のフィールド長ずれは、10H程度以上である製品が多いので、フィールド長ずれ量のしきい値Tthを0.5Hから8H位の範囲に設定するのが望ましい。ずれ量がTthより小さい場合にはTd1固定、大きい場合にはTd1可変で動作させることで、前記問題は解決される。この解決手法は、標準信号のフィールド長に対して、入力信号が短い場合と長い場合の双方に適用できるものであることは言うまでもない。
また、同期発生回路9では、端子1から入力される信号がoddフィールドのときにはoddフィールド用の同期信号を、端子1から入力される信号がevenフィールドのときにはevenフィールド用の同期信号を付加しないと正しい画像が再現されない。これを解決するために、図1では、フィールド判別回路13でodd/evenの判定を行い、その結果をodd信号(oddフィールド時ハイレベル、evenフィールド時ローレベル)として同期発生回路9に伝え、入力信号のodd/evenに一致した同期信号を付加している。
一方、家庭用VTRのメニュー画面やゲームの画面等は、ノンインターレース信号(odd固定あるいはeven固定)の構造で作られている場合が多い。ノンインターレース信号が端子1から入力された場合には、TBC出力の同期も前述の動作により、odd固定あるいはeven固定で同期付加を行うことで対応できる。図1のスイッチ18で同期付加回路10の出力、すなわちTBC出力が選択されている場合は、この動作で問題は無い。
ところが、スイッチ18でMPEGデコーダ17の出力が選択されている場合には以下の問題がある。図1で、同期付加回路10の出力は、MPEG2エンコーダ16にも入力され、圧縮画像に変換される。この圧縮画像は、ストレージ部19での記録再生を介してMPEG2デコーダ17に入力され、復号されてスイッチ18に入力される。この信号経路で、圧縮画像の記録再生が実現され、TBCブロック15は画像圧縮回路であるMPEG2エンコーダの前段に配置されて、非標準信号の持つジッターを抑圧するという効果的な働きをする。ここで、MPEG2エンコーダ16は、一般に、入力信号がインターレース信号であることを前提に、画像圧縮処理のアルゴリズムが構成されており、ノンインターレース信号が入力された場合には、処理が破綻をきたし、出力画のフリーズやブロックノイズの発生等の問題を生じてしまう。この問題を解決するために、スイッチ18でMPEG2デコーダ17の出力信号が選択されている場合で、かつ、端子1からノンインターレース信号が入力された場合には、フィールド判別回路13からのodd出力を固定せずに、自走でodd/evenフィールドがフィールド毎に交互に繰り返すようにodd出力させる。その結果、TBC出力信号は、インターレース信号として出力され、MPEG2エンコーダでの処理が破綻をきたすのを回避できる。厳密な画質で言えば、ノンインタレース信号として入力されてきた画像を、インターレース信号として出力するので、片方のフィールドの表示位置が1ライン分ずれて表示された画像となり、斜め線が少しギザギザする等の画質劣化を伴うが、画像がフリーズする、あるいはブロックノイズを発生する等の顕著な弊害に比べると、はるかに軽微な劣化であり、実用上有効な解決策である。
画像圧縮/復号が正常に行われているかどうかをモニターする機能として、ストレージ部19での記録再生を介さずに、MPEG2エンコーダ16の出力を、リアルタイムでMPEG2デコーダ17で復号してスイッチ18を介して出力する場合がある(以下、デジタルモニターと略す)。この場合も同様に前述の解決策(自走のインターレース同期信号を付加する策)が有効である。
前述のデジタルモニターに対して、他方、画像圧縮/復号処理を通さない経路のモニター(以下アナログモニターと略す)が存在し、図1では、同期付加回路10の出力がスイッチ18で選択されたときの経路がこれに相当する。またはアナログモニターとして、メモリ6に入力する前の信号を選択してもよい。アナログモニターとデジタルモニターの両方を備えた機器での操作方法の一例として、図1では、操作釦21を経由してユーザーがどちらか一方のモニターを選択し、この情報をマイコン20を介して、スイッチ18を制御してモニター画を選択切換するという手法をとっている。ここで、マイコン20には、さらにフィールド判別20からのノンインターレース情報intと、フィールド長検出回路14からのフィールド長情報fldが入力され、ノンインターレース信号やフィールド長が標準で無い信号が入力された場合には、ユーザーがデジタルモニターを選択していても、強制的にアナログモニターに切り換える処理を行うという手法も有効である。この処理を行うことで、デジタルモニター画像における画質劣化をユーザーに見せないような対策が実現できる。
以上のように、本実施形態では、画像圧縮回路の前段にTBCを設けて、画像圧縮回路への入力信号を標準信号に近い形態にして処理するシステムを構成でき、さらに、ノンインターレース信号やフィールド長が標準と異なるような信号が入力された場合にも対応できるビデオ信号処理装置が実現できる。
1,12,22…端子、2…A/D変換器、3…クランプ回路、4…同期分離回路、5…パルス発生回路、6…メモリ、7…書込制御回路、8…読出制御回路、9…同期発生回路、10…同期付加回路、11…D/A変換器、13…フィールド判別回路、14…フィールド長検出回路、15…TBCブロック、16…MPEG2エンコーダ、17…MPEG2デコーダ、18…スイッチ、19…ストレージ部、20…マイコン、21…操作釦
Claims (17)
- 入力する第1のビデオ信号を書き込むメモリーと、
該メモリーから読み出した第2のビデオ信号をデータ圧縮する圧縮回路と、
該圧縮信号をデータ伸長して第3のビデオ信号を生成する伸長回路とを備えるビデオ信号処理装置において、
前記第1のビデオ信号から第1の同期情報を分離する同期分離回路と、
前記メモリーへの書き込みと読み出しを制御する書き込みおよび読み出し制御回路と、
前記第1または第2のビデオ信号のいずれか一方、あるいは前記第3のビデオ信号を選択して出力する切換スイッチと、
前記第1の同期情報に基づいて該切換スイッチの選択を制御するスイッチ制御回路とを設けたことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項1記載のビデオ信号処理装置において、
前記第1の同期情報から、前記第1のビデオ信号がインターレース信号かノンインターレース信号かを判別するフィールド判別回路を備え、
前記スイッチ制御回路は、該フィールド判別回路の判別結果に基づいて前記切換スイッチの切換制御を行うことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項1記載のビデオ信号処理装置において、
前記第1の同期情報からフィールド長Tf1を検出するフィールド長検出回路を備え、
前記スイッチ制御回路は、該フィールド長Tf1の値に基づいて前記切換スイッチの切換制御を行うことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項3記載のビデオ信号処理装置において、
前記フィールド長検出回路で検出された前記第1の同期情報のフィールド長Tf1と、標準信号のフィールド長Tf0との差Tf(=Tf1−Tf0)の絶対値が、しきい値Tthよりも大きい場合には、前記スイッチ制御回路は、前記第1または第2のビデオ信号のいずれか一方を選択するよう制御することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項4記載のビデオ信号処理装置において、
前記しきい値Tthを、
0.5H≦Tth≦8H(Hは水平走査期間)
の範囲に設定したことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 入力する第1のビデオ信号をメモリーに書き込み、該メモリから第2のビデオ信号として読み出すビデオ信号処理装置において、
前記第1のビデオ信号から第1の同期情報を分離する同期分離回路と、
該第1の同期情報に基づいて前記メモリーへの書き込み制御する書き込み制御回路と、
第2の同期情報を発生する同期発生回路と、
該第2の同期情報に基づいて前記メモリーからの読み出しを制御する読み出し制御回路とを備え、
前記同期発生回路は、前記第1の同期情報に含まれる垂直同期波形の前縁から所定の遅延時間Tdだけ遅れた位置に、垂直同期波形の前縁を有する前記第2の同期情報を発生することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項6記載のビデオ信号処理装置において、
前記同期発生回路は、前記第1の同期情報に含まれる垂直同期波形の前縁から所定の遅延時間Td1だけ遅れた位置に同期波形の不連続点を有し、該不連続点から所定の遅延時間Td2だけ遅れた位置に垂直同期波形の前縁を有する前記第2の同期情報を発生することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項7記載のビデオ信号処理装置において、
前記遅延時間Td2を、
3H≦Td2≦10H (Hは水平走査周期)
に設定したことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載のビデオ信号処理装置において、
前記遅延時間Td(=Td1+Td2)を、
2Tf1≦Td<4Tf1 (Tf1は前記第1の同期情報のフィールド長)
に設定したことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項7乃至9のいずれか1項に記載のビデオ信号処理装置において、
前記第1の同期情報に含まれる垂直同期タイミング情報から前記遅延時間Td1だけ遅延して1フィールド毎にリセットパルスを発生するリセット回路を備え、
前記同期波形の不連続点は、該リセットパルスにより前記第2の同期情報の位相をリセットすることで生成されることを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項6乃至8のいずれか1項に記載のビデオ信号処理装置において、
前記第1の同期情報から前記第1のビデオ信号がインターレース信号かノンインターレース信号かを判別するフィールド判別回路を有し、
前記同期発生回路は、該フィールド判別回路の判別結果に基いて、前記第2の同期情報として、odd同期情報もしくはeven同期情報を選択して発生する
ことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項11記載のビデオ信号処理装置において、
前記フィールド判別回路がインターレース信号と判別した場合には、前記同期発生回路は、前記第1の同期情報のodd/evenに一致させてodd同期情報とeven同期情報を交互に発生することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項11記載のビデオ信号処理装置において、
前記フィールド判別回路がノンインターレース信号と判別した場合には、前記同期発生回路は、フィールド毎にodd同期情報とeven同期情報を交互に発生することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項7または8記載のビデオ信号処理装置において、
前記第1の同期情報のフィールド長Tflを検出するフィールド長検出回路を有し、
前記同期発生回路は、該フィールド長Tflの値に基づき、前記遅延時間Td1を補正して前記第2の同期情報を発生することを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項14記載のビデオ信号処理装置において、
前記フィールド長検出回路で検出された該第1の同期情報のフィールド長Tf1と、標準信号のフィールド長Tf0との差Tf(=Tf1−Tf0)の絶対値を求め、
差Tfの絶対値がしきい値Tthよりも大きい場合には、前記遅延時間を可変とし、差Tfの絶対値がしきい値Tthよりも小さい場合には、前記遅延時間を固定とすることを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項15記載のビデオ信号処理装置において、
前記しきい値Tthを、
0.5H≦Tth≦8H(Hは水平走査周期)
の範囲に設定したことを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のビデオ信号処理装置において、
前記圧縮回路でデータ圧縮された信号を記憶するストレージ部を設けたことを特徴とするビデオ信号処理装置。
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2005
- 2005-09-12 JP JP2005263162A patent/JP2006050660A/ja active Pending
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Legal Events
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