JP2006050264A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明においては、反射板60をスライド機構62a1,62b1,52a,52bによって上記反射板60を上記筐体50の背面側で側方方向に引き出すことが可能となる。すると、上記筐体50の側方方向に向け配置されたスピーカ31より放射された音声の一部が上記樋形状部61によって上記筐体50の側方方向に誘導されて上記反射板60に衝突する。そして、上述の角度によってその進行方向が上記表示部40前面に向かうことになる。
このように、上記表示部40前面方向に音声が放射されることによって上記表示部40の前面に位置する視聴者の聴感上の音圧を向上させることが可能となる。
【選択図】 図5
Description
また、特開2001−145186号公報では、CRTのキャビネットとバックカバーの空間を利用して低音用のスピーカボックスを設置し低音を高音圧で出力する技術の開示がある。
ここで、音声出力が可能なディスプレイ装置等でディスプレイパネルの外枠にスピーカを前面に向け装着した構造では、ディスプレイパネルの大型化により視聴者にさらなる圧迫感を与えてしまうため、ディスプレイパネルの背面にスピーカを装着する場合が多く、特開平7−79491号公報では、スピーカ後面からの放射音を前面に導いて放出することで音圧や音質の向上を図る技術の開示がある。
また、特開2001−145186号公報では、スピーカ後面に機構上の制約によりディスプレイパネルの背面より放出した音を湾曲した音導管を介して前面へ放射する技術の開示がある。
上記スピーカの前面側にて音声の一部をプラズマディスプレイパネルの前方側に反射させる反射板と、
同反射板を上記筺体の側方方向に進退可能とするスライド機構とを具備する構成としてある。
ここで、上記反射板は上記スピーカの前面に対して平行に配置された状態から上記プラズマディスプレイパネル側の端辺を上記筐体の側方方向に移動させ、上記スピーカに対して所定角度上記筐体の側方方向に広がり配置される。
すなわち、上記スピーカーより放射された音声の一部が上記側方方向に直進して上記反射板に衝突し、上記所定角度によってその進行方向が上記プラズマディスプレイパネル前面に向かうことになる。また、上記所定角度は上記スピーカから直進した音声が上記プラズマディスプレイパネル前面に放射される角度であれば特に限定せず任意とし、その範囲で角度を可変させることが可能な構造としてもよい。
上記スライド機構は、当該樋形状部をスライド可能に支持する構成としてある。
そして、上記樋形状部の開口側両端の面では上記スライド機構を誘導するためのスライド機構に見合った構造となるように所定の成形を施す。また、上記スライド機構は上記樋形状部を支持しスライド可能であればよい。例えば、上記樋形状部の開口する両端に位置する面を内部から当接させて支持し、その当接部分でそれぞれ凹部と凸部を設けることで上記凹凸を嵌合させ上記筐体の側方方向に誘導する構成でもよい。また、上記樋形状部の開口する両端の面に溝を設け上記溝に当接し上記溝に沿って移動可能な滑車を上記スライド機構に取り付けて上記樋形状部を誘導する構成であってもよい。また、これらの手動、自動を問わない。
上記反射板は収容された時点で上記傾斜面と面一になって収容され、上記筐体の側方方向に引き出すことにより前方側に音を反射させる構成としてある。
ここで、上記進退制御回路に入力される進退の指示としては、ユーザーが上記進退制御回路に備えられたスイッチ等で指示することが可能である。さらに、上記進退制御回路を上記制御部に接続すれば、上記プラズマディスプレイ装置に備えられたコントロールパネルやリモコン等によってもユーザーが進退の指示をすることが可能である。また、上記プラズマディスプレイパネルの状態を上記制御部を介して検知し所定の信号を入力することにより進退の指示とすることも可能である。
さらに、上記進退制御回路から上記駆動源への出力を制御することにより上記反射板の進退の度合いを調整することも可能である。その一例として、駆動源にモーターを設け、その駆動電源のオンオフを上記進退制御回路からのオンオフ信号の出力時間を制御することで駆動部へ出力する。これにより上記モータの動作は上記進退制御回路からのオンオフ信号の出力と同期して、進退の度合いを調整することも可能である。
そして、上記進退制御回路は上記音声出力調整回路と接続されており、上記駆動源に対する指示に伴う出力信号を生成し上記音声出力調整回路に出力する。以上により上記駆動源に対する進退の指示に伴って所定の音声出力状態で音声を出力する。
ここで、反射板の進退の度合いと出力音声の状態を組み合わせてモードとして上記進退制御回路または上記制御部記憶しておく。これにより、ユーザが所定の方法でそのモードを選択すると、上記進退制御回路は駆動源への出力と共に上記音声出力調整回路に信号を出力し、上記音声出力調整回路および上記駆動部に上記モードのそれぞれ所定の動作を行わせることが可能となる。ただし、上記制御部に上記モードの記憶がされた場合は進退制御回路に直接指示が出された場合を想定し、上記進退制御回路と上記制御回路間で双方向の通信ができる手段が必要となる。
収容された時点で上記筐体の背面側の上記傾斜面と面一となり、上記スピーカの前面側にて音声の一部をプラズマディスプレイパネルの前方側に反射させる断面略コの字形状で上記表示部の側に開口しつつ上記スピーカの側に向かって延設される樋形状部と放音孔とを有した反射板と、
当該樋形状部をスライド可能に支持し同反射板を上記筺体の側方方向に進退可能とするスライド機構とを具備する構成としており、請求項1は上記請求項2から請求項5までの手段と作用を総合したものと言える。
請求項3にかかる発明によれば、音声出力部からの音声出力を樋形状部で誘導し表示部の側に放射することが可能となる。
請求項4にかかる発明によれば、反射板の収納時においても音声出力部からの音声の放射が可能である。
請求項5、請求項6にかかる発明によれば、筐体背面の傾斜面を利用して反射板を形成することができる。
請求項7にかかる発明によれば、反射板の進退を自動で制御することが可能となる。
請求項8にかかる発明によれば、反射板の進退制御と出力される音声の状態を連動することが可能となり表示部の内容に合わせて出力音声に効果を与えることができる。
(1)本実施例にかかるプラズマディスプレイ装置の構成と実施例:
(2)変形例にかかるプラズマディスプレイ装置の構成:
(3)進退制御の動作説明:
(4)変形例:
(5)まとめ:
図1、図2は、本発明にかかるプラズマディスプレイ装置10の前面および背面からの概略平面図である。
同図においてプラズマディスプレイ装置10は、フロントとリアのキャビネットからなる、横が長手方向の略長方形で薄型の筐体50を備えている。そして、プラズマディスプレイ装置10は、上記筐体50の底面部から下方に略垂直に延びた二本のスタンドと上記スタンド端部を床面と面で当接させたスタンドベースで床面上に支持されている。
上記筐体50前面側は、表示部40がフロントキャビネット50aに周囲を覆われて配置されており、当該表示部40の前面にて映像を表示する。
一方、上記筐体50背面側の上記リアキャビネット50bは、後方に向かうほど徐々に幅狭となる形状で後方に所定の奥行きを持つ形状となっている。この奥行きによって内部に収容空間を形成しており、当該収容空間における両側下方の部位に一対の音声出力部30を収容している。音声出力部30は、各々側方方向に向けて配置されたスピーカ31から音声を出力する。また、上記プラズマディスプレイ装置10の制御を行う制御部20が同装置内部の制御基板上に配置されて上記筐体50内に収容されている。
図1に示したリモコン70は、ユーザからの指示を受けて信号を出力し、上記フロントキャビネット50aに配置されたリモコンI/F27を介して上記制御部20に信号を入力する。
上記プラズマディスプレイ装置10は上記端子接続部53やアンテナを介して入力されたビデオ信号から抽出された映像信号を表示部40へ、また、音声信号を音声出力部30へ出力する。上記音声出力部30は上記プラズマディスプレイ装置10の背面で側方外側に向けてスピーカ31を配置しており、出力された音声は上記プラズマディスプレイ装置10の側方方向へ放射される。
上記スピーカ31は、上記筐体50内に収容された上記制御部20からスピーカ線で接続されており、上記スピーカホルダ32の片側端面に開口した略楕円形の開口部分から振動板が露出するように上記端面に配置されている。そして、上記端面に振動での音割れを防ぐようにしっかりと固定される。
上記スピーカホルダ32には、上記表示部40側の面が連続して上記スピーカ31載置面よりも延設され所定の位置で上記表示部40側方向へ所定長さ分直角に曲げられた第一延設部33が設けられている。また、上記スピーカホルダ32の上記スピーカ31載置面と対向する面にて同スピーカホルダ32の縦方向と同幅で外側に所定長さ延設された上記第二延設部34とが設けられている。
そして、上記第一延設部33の折り曲げ部分を上記フロントキャビネット50a側部と上記表示部40の保持部材の隙間に挿入して同折り曲げ部側からネジで固定する。一方、上記第二延設部34は上述のスタンドを筐体50内で固定するためのシャーシと上記第二延設部34側からネジで固定する。
このように上記筐体50内に取り付けられた上記音声出力部30は、上記スピーカ31部分が開口した上記リアキャビネット50bに覆われた状態となる。
以上説明した音声出力部30は、左右対象の形状で上記リアキャビネット50b内に固定される。
そこで、本実施例では上記スピーカ31前面に反射板60を置き上記スピーカ31からの音声出力の一部を反射させることにより上記表示部40前面方向に放射する。
上記反射板60は、上記スピーカ31に対して上記表示部40側の端辺を上記筐体の側方方向に45度の角度に広がり配置される。
ここで、上記リアキャビネット50bは、上記フロントキャビネット50aの最大幅から後方に向かい徐々に幅が狭くなる形状であり、上記幅狭となった上記リアキャビネット50bの側方の形状に傾斜面51が生じる。上記傾斜面51を利用して上記反射板60を形成し、これに連続するリアキャビネット50bの最も後方となる面で上記樋形状部61の第一側面63を形成することが可能である。
このように、上記リアキャビネット50bと上記第一側面63、および、上記傾斜面51に反射板60を面一に収容することができるように、上記音声出力部30の位置で後方に開口した略コ字状に上記リアキャビネット50bを形成する。
上記第二側面62a、第三側面62bのスピーカ31側端は上記スピーカホルダ32の第二延設部34が固定される図示しない上記シャーシとの衝突を避けるため、上記スピーカホルダ32端までとなっている。そして、後述するスライド機構62a1,62b1部分だけが上記スピーカホルダ端よりもさらに延設された形状となっている。
上記反射板60と横方向に連続した上記樋形状部の第一側面63とで形成される角度により、上述のように上記スピーカ31から放射された音声を反射する。また、上記反射板60と上記樋形状部61の接続部分内側は曲面となっている。
本実施例における上記スライド機構62a1,62b1,52a,52bを、図5、図6に示す。
上記スライド機構62a1,62b1は、上記樋形状部61の第一側面63を挟んだ上下の面の後方側端に所定の幅を残して反射板60側端からもう一方の端まで連続した凹部である。また、スライド機構52a,52bは、上記リアキャビネット50bの略コ字形状部分上下の面で上記凹部62a1,62b1に対応する位置に設けられた凸部である。 上記略コ字形状部分の上側の面に下方に突出して形成された凸部52aには、凹部62a1が対応する。また、もう一方の下側の面に上方に突出して形成された凸部52bには凹部62b1が対応する。これらをそれぞれ対応させてスライドすることで上記反射板60を上記筐体50の側方方向に誘導する。
また、上記樋形状部61の第一側面63上には溝63bが数本設けられている。上記筐体50と面一の上記反射板60を引き出す際には、上記溝に指を当て、押して側方方向に引き出すことで上記リアキャビネット50bと面一となった上記第一側面63を引き出しやすくする。
また、上記反射板60は網状に開口した無数の孔である放音孔60aを有している。上記反射板60が上記筐体内に収納されて上記スピーカ31の前面を覆った際にも、上記スピーカ31に対応した位置に上記放音孔60aを設けることで、上記スピーカ31から放射された音声は上記放音孔60aを介して上記筐体50の側方方向へ放射される。
このように、上記表示部40前面方向に音声が放射されることによって上記表示部40の前面に位置する視聴者の聴感上の音圧を向上させることになる。
図7は変形例にかかるテレビジョンとしてのプラズマディスプレイ装置110の概略構成を示すブロック図である。以下、制御部120について説明する。
同図において、プラズマディスプレイ装置110は、図示しないアンテナからの周波信号を入力するチュ−ナ部121を備えている。チュ−ナ部121は、いわゆるシンセサイザ方式のチュ−ナの構成とされ、選局制御信号としてPLLデータ、すなわち、PLLル−プにおける可変分周回路の分周比のデ−タがチュ−ナ部121に与えられる。
上述したチュ−ナ部121と外部入力端子122とには図示しないスイッチ回路が接続されている。上記スイッチ回路は、チュ−ナ部121からの映像信号、または、外部入力端子122からの映像信号のいずれか一方を有効とし、後述する映像信号処理部123に供給するためのものである。すなわち、本発明にかかる表示部140は、テレビジョン放送の受像と、DVD装置などからの映像の表示との両方を行うことが可能なように構成されている。
また、映像信号処理部123から出力された音声信号は、音声出力調整回路128に入力される。音声出力調整回路128では入力された音声信号に対して、所望の周波数のレベルを上下させることにより音声の状態を変化させることが可能である。
上記音声出力調整回路128を介した上記音声信号は、アンプ129で増幅され音声出力部130に入力される。そして、スピーカ131より音声を出力する。
EEPROM126には、上述したOSD処理部124にOSD処理を行わせるためのOSDデ−タが記憶されている。
CPU125にはリモコンI/F127が接続されており、リモコン70から出力される赤外線明滅信号を入力可能になっている。この赤外線明滅信号は、バスを介してCPU125に送出され、CPU125は対応する制御処理を実行する。
図7においては、上記反射板60の進退を自動で行う駆動部180が備えられている。 上記駆動部180はモータを駆動源として、図5において破線で示したボックス180aの中に配置された上記モータと複数のギヤを介して回転力を伝達し、上記ギアに当接したネジ軸となる回転軸180bを回転させる。そして、上記実施例で説明した係止部63aを下方に延長して所定のめネジ穴を設けて上記回転軸180bを受ける軸受け180cとすると、回転した上記回転軸180bは上記めネジ穴に沿って摺動するボールネジを構成している。
すなわち、上記軸受け180cを備えた上記樋形状部61が上記回転軸180bの方向に移動することになる。また、上記モータの回転方向により、上記回転軸180bに沿って上記軸受け180cが二方向に移動することが可能であるので、上記樋形状部61および上記反射板60を筐体の側方方向に進退させることができる。
この制御信号に基づき上記進退制御回路181は、モータを順方向に回転させるように上記駆動部180にモータ駆動電源を供給する。すると、上記モータは順方向に回転し、上述の動作により上記反射板60を上記筐体50の側方方向へ進出する。
このように、上記制御部120のCPU125によって上記反射板60の進退を監視し、進退制御回路181によって進退制御を行う。
一例として、CPU125は、上記進退制御回路181へ進退信号を出力する際、進退の方向を示す信号と、モータへの通電を指示する移動信号の出力時間とにより、駆動部180における進退位置の制御をすることが可能である。具体的には、まずCPU125が進退方向を示す信号を出力する。上記進退制御回路181は、この信号により駆動部180のモータへの通電極性を決定する。次に、CPU125は移動信号を出力し、上記進退制御回路181は上記移動信号と連動して上記駆動部180へ駆動電源を供給する。
ここで、上記反射板60が収納されている状態を初期位置t0=0として進出が最大となるまでの時間、ここではtmax=10として記憶しておき、0≦t≦10の範囲で進退を制御する。
ステップS100では、CPU125は、EEPROM126から反射板60の進退の状態t1を検出する。このとき、上記進退の状態t1は上記初期位置t0からの移動時間で表される。上述したように、上記CPU125が上記進退制御回路181出力した、信号の出力時間と信号をEEPROM126に記憶しているので、これまでの移動信号の出力時間と進退の方向の蓄積から反射板60の現在の進退の状態t1が検出される。また、上記進退の状態tは上記初期位置からの移動時間であり0≦t≦10の正の数となる。
ステップS110では、所望の進退の状態t2と現在の進退の状態t1の差分Δt=t2−t1を求める。これにより現在の状態からどれだけ移動させる必要があるかを求める。
ステップS130では、上記差分Δtが正(Δt>0)であるかを判断する。正(Δt>0)である場合は、現在の状態から進出方向に移動させるということになり、ステップS131にて上記進退制御回路181へモータの回転が順方向であることを示す信号を出力する。
また、負(Δt<0)である場合は、現在の状態から後退方向に移動させるということになり、ステップS132にて上記進退制御回路181へモータの回転が逆方向であることを示す信号を出力する。
そして、ステップS140では、ステップS110で求めた差の絶対値|Δt|の時間分、上記進退制御回路181へ移動信号を出力し、進退制御処理を終了する。
CPU125はEEPROM126に記憶されたデータから、現在、上記反射板60の進出が最大であることを検出する(ステップS100)。上記反射板60の所望の位置はt=3であるから、まず、差分を求める(ステップS110)。上記差分Δt=−7であることから(ステップS120)、上記CPU125はモータを後退方向に(ステップS130)t=7移動させる信号を上記進退制御回路181へ出力する(ステップS140)。上記進退制御回路181は、まずモータの回転が逆方向であることを示す信号を入力し駆動部180への通電極性を切り換える。そして、移動時間分の信号を入力し駆動部180のモータに電源を供給する。このように、上記駆動部180のモータが駆動して上記反射板60が所望の位置に進退する。
以上のように、上記CPU125は上記進退制御回路181を介して上記反射板60の進退を詳細に制御可能となる。
以上説明した反射板60の進退を、映像の状態によって音声の出力状態と連動させ変化させる例を説明する。
まず、上記音声出力調整回路128では、上述したように入力された音声信号の所望の周波数に対してレベルを変化させることが可能である。ここでは、表示部140に表示される映像の種類や状態に応じて、ニュースモードやシアターモード等のモードをいくつか設定してEEPROM126に記憶しておく。さらに、各モードに対してあらかじめ変化させる周波数を設定して、同様にEEPROM126に記憶させておく。
上記ニュースモードであれば、入力された音声の周波数特性について、ニュースを読む人の声が良く聞こえるように、人の声の周波数である1kHz前後の周波数レベルを上げるように設定しておく。同様に、上記シアターモードであれば、映画の臨場感を再現できるように可聴周波数帯域の高域と低域の周波数レベルを上げて設定しておく。
上述の進退制御動作の説明から、上記シアターモードであれば音の広がりを実現するために、反射板60の進出が最大となるようt=10に設定する。また、上記ニュースモードであれば表示部140前の視聴者に明瞭に音声が届くように、例えばt=3に設定するなど、上記音声の状態と関連づけて上記EEPROM126に記憶しておく。
このようなモードの選択は、ユーザがリモコン70や操作パネルにあらかじめ設定されているモードキーまたは、OSDによるメニュー画面に基づいて行うようになっている。
上記モードが選択されると、まず、CPU125はEEPROM126より上記ニュースモードに関連づけられた音声の状態を呼び出す。そして、上述した1kHz前後の周波数レベルを上げた特性であることを示すデータを音声出力調整回路128に出力する。
上記音声出力調整回路128では映像信号処理部123で分離された音声信号を入力し、上記CPU125から入力されたデータに基づいて調整処理を施してアンプ129に出力する。上記アンプ129で音声信号は増幅されて音声出力部130に出力される。そして、スピーカ131から上記ニュースモードに調整された音声が出力される。
上記音声出力調整と進退制御は、上述のようにモードとしてあらかじめ関連づけて設定されていてもよいし、ユーザーによって各々設定を変更することももちろん可能である。
以上説明したように、反射板60をスライド機構62a1,62b1,52a,52bによって上記反射板60を上記筐体50の背面側で側方方向に引き出すことが可能となる。すると、上記筐体50の側方方向に向け配置されたスピーカ31より放射された音声の一部が上記樋形状部61によって上記筐体50の側方方向に誘導されて上記反射板60に衝突する。そして、上述の角度によってその進行方向が上記表示部40前面に向かうことになる。
このように、上記表示部40前面方向に音声が放射されることによって上記表示部40の前面に位置する視聴者の聴感上の音圧を向上させることが可能となる。
20…制御部
30…音声出力部
31…スピーカ
32…スピーカホルダ
32a…係止受け
33…第一延設部
34…第二延設部
40…表示部
50…筐体
50a…フロントキャビネット
50b…リアキャビネット
51…傾斜面
53…端子接続部
60…反射板
60a…放音孔
61…樋形状部
62a…第二側面
62b…第三側面
62a1,62b1,52a,52b…スライド機構
63…第一側面
63a…係止部
70…リモコン
Claims (8)
- プラズマディスプレイパネルを前面に配置した表示部と、当該表示部の背面側で側方外側に向けてスピーカを配置した音声出力部と、上記表示部と上記音声出力部の制御を行う制御部と、これらを収容する薄箱状であり背面側で後方に向かうほど徐々に幅狭となる形状で両側方に傾斜面を有する形状の筺体とを備えるプラズマディスプレイ装置において、
収容された時点で上記筐体の背面側の上記傾斜面と面一となり、上記スピーカの前面側にて音声の一部をプラズマディスプレイパネルの前方側に反射させる断面略コの字形状で上記表示部の側に開口しつつ上記スピーカの側に向かって延設される樋形状部と放音孔とを有した反射板と、
当該樋形状部をスライド可能に支持し同反射板を上記筺体の側方方向に進退可能とするスライド機構とを具備することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - プラズマディスプレイパネルを前面に配置した表示部と、当該表示部の背面側で側方外側に向けてスピーカを配置した音声出力部と、上記表示部と上記音声出力部の制御を行う制御部と、これらを収容する薄箱状の筺体とを備えるプラズマディスプレイ装置において、
上記スピーカの前面側にて音声の一部をプラズマディスプレイパネルの前方側に反射させる反射板と、
同反射板を上記筺体の側方方向に進退可能とするスライド機構とを具備することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。 - 上記反射板は、断面略コの字形状で上記表示部の側に開口しつつ上記スピーカの側に向かって延設される樋形状部を有し、
上記スライド機構は、当該樋形状部をスライド可能に支持することを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイ装置。 - 上記反射板は、放音孔を有することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のプラズマディスプレイ装置。
- 上記筐体は、背面側で上記スピーカを収容可能な大きさに一部盛り上がる傾斜面を有する形状であり、
上記反射板は収容された時点で上記傾斜面と面一になって収容され、上記筐体の側方方向に引き出すことにより前方側に音を反射させることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のプラズマディスプレイ装置。 - 上記筐体は、背面側で後方に向かうほど徐々に幅狭となる形状で両側面で傾斜面を有し、その内部に横方向に配向した上記スピーカを収容することを特徴とする請求項5に記載のプラズマディスプレイ装置。
- 上記スライド機構は、上記反射板をスライドして進退させるための駆動源と、同駆動源に対して進退の指示を与える進退制御回路を有することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載のプラズマディスプレイ装置。
- 上記音声出力部は、音声出力の状態を変える音声出力調整回路を有し、上記進退制御回路は、上記駆動源に対する進退の指示に伴って上記音声出力調整回路にてあらかじめ定めた所定の音声出力状態に変更させることを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイ装置。
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