JP2006048920A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006048920A
JP2006048920A JP2005264332A JP2005264332A JP2006048920A JP 2006048920 A JP2006048920 A JP 2006048920A JP 2005264332 A JP2005264332 A JP 2005264332A JP 2005264332 A JP2005264332 A JP 2005264332A JP 2006048920 A JP2006048920 A JP 2006048920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
signal
magnetic
track
servo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005264332A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Asakura
誠 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005264332A priority Critical patent/JP2006048920A/ja
Publication of JP2006048920A publication Critical patent/JP2006048920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

【課題】 再生信号のS/Nを悪化することなく、記録信号SIGとサーボ信号PESとを同時に入手できる連続サーボ方法を備えた磁気記録再生装置に用いて好適な磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】 磁気異方性エネルギーが相対的に低い第1の材料からなり、同心円状に設けられた複数の記録トラックと、
磁気異方性エネルギーが相対的に高い第2の材料からなり、前記記録トラックと交互に同心円状に設けられた複数のガード帯と、
を備え、
前記ガード帯は、磁化方向が互いに異なる第1及び第2の領域が交互に配置されてなることを特徴とする磁気記録媒体が提供される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、磁気記録媒体に関し、特に、ディスク状の磁気記録媒体に信号を磁気的情報として記録・再生する磁気記録再生装置であって、超高密度の記録・再生が可能な磁気記録再生装置に用いて好適な磁気記録媒体に関する。
近年、ハードディスクは年率2倍近い速度で高密度化されている。この際に問題になるのが、メディアの熱擾乱、ヘッドの磁界検出感度、及びヘッド位置決め精度である。これらの問題のうち、メディアの熱擾乱については、面内磁化記録方式から垂直磁化記録方式へ改めることにより、ある程度まで解決できるとされ、また、ヘッドの磁界検出感度についてもTMR(Tunneling MagnetoResistance effect)等の新たな磁気抵抗素子を用いることにより大幅な感度の改良が期待されている。
しかし、ヘッドの位置決めサーボ技術に関しては、未だ狭トラック化対策の決め手が描けていない。すなわち、400Gbpsi(bit per square inch)を超える超高密度のHDD(Hard Disk Drive)となると、サーボ時のヘッド位置決め要求精度は、トラックピッチの5〜10%となるが、1Tbpsi級だとほんの数ナノメータと言うオーダーになり、要求される精度の達成が極めて困難になる。
その主要な理由は、アーム固有振動とサンプリング周期とに関する。とはいっても、前者に関しては、2段ピギーバック方式や、アクティブダンピング方式等の検討がなされており、近い将来、アーム固有振動対策はなんとかなる見込みである。してみると、サーボの高性能化に対する1番の問題は、後者のサンプリング周期となる。
ハードディスクのサーボ方式としては、「サーボ面サーボ方式」や、「セクタサーボ方式」などを挙げることができるが、ディスク枚数の少ない一般的なHDDの場合は、セクタサーボ方式という離散系制御が採用されることが多い。
図14は、ハードディスク上に形成されたトラックおよびヘッダ部の一部を表す概念図である。すなわち、データを記録するための複数のトラックTが、トラックピッチTPで略平行に設けられ、セクター毎に、それらの先頭部にヘッダ部Hが設けられている。
ヘッダ部Hには、トラック偏差情報(position error signal:PES)を得るための「バースト信号」と呼ばれる信号が記録されている。バースト信号は、例えば、「0」レベルと「1」レベルとが交互に記録された領域H1と、「0」レベルのみからなる領域H2とが図示したように交互に形成されている。
領域H1は、互いにずれて設けられ、トラックTの中心線Cが、領域H1の中心を通る場合と、領域H1の両辺のいずれかを通る場合がとがある。このように、領域H1をトラックTの中心線Cに対して違いにずらして設けることにより、トラックTに対するサーボ情報として利用することができる。
なお、ヘッダ部Hにおけるこれらのバースト信号は、「サーボトラックライタ」などと呼ばれる装置で媒体上に事前に書き込まれてから出荷される。
磁気検出領域RHが、ヘッダ部Hを走行する際にこれらバースト信号を検出する。そして、これらバースト信号が信号処理されて、トラッキング偏差PESが抽出される。すなわち、PESはバースト信号が形成されたヘッダ部Hの通過直後にしか得られない。
いま、媒体ディスクの一周のセクタ数をN、ディスク回転速度をf(Hz)とすると、Nf(Hz)のサンプリング周期でサーボ情報を制御処理することになる。しかし、サーボ制御の際には一般に、サーボ情報のサンプリング周期がサーボ帯域制限の一つの制約になり、経験的にサンプリング周期の1/8程度にしか、サーボ帯域を上げることができない。つまり、応答特性などのサーボ性能を上げるには、サンプリング周期を高くする必要があることになる。なお、実際には、サンプリング周期の制約の他にも、アーム固有振動の制約もあるが、ここではまず、サンプリング周期を高くすることによるサーボ性能の向上を目的とする。
サンプリング周期を上げる方法としては、媒体ディスクに形成されるセクタ数を増加する方法と、媒体ディスクの回転速度を増加する方法と、をまず挙げることができる。
しかし、後者の方法は、回転速度の増加に伴うディスクの「振れ回り」の増加を招く虞がある。つまり、高速回転によりディスクが「あばれる」と、サーボ帯域を広げて外乱抑圧率を向上しても、抑圧すべき外乱そのものが大きくなり、結果としてトラッキング誤差の残留偏差は小さくならず、むしろ悪化する場合もある。
一方、セクタ数の増加は、サーボ性能として見れば有効な方法であるが、ディスク面に対するサーボエリア面すなわちヘッダ部の面積の比率が高くなる。実際には、サーボエリア面の割合とサーボ性能とのトレードオフにより、サーボエリア面占有率は決められるが、サーボエリア面が10%以上になると問題である。つまり、ディスクのうちでヘッダ部の占める割合が大きくなりデータ領域が縮小する。1Tbpsi級の面記録密度では、この問題が深刻であり、セクタ数を増やすことなく、サンプリング周期を増やす方法が望まれる。
この方法として、幾つかのものが提案されている。例えば、特開平06−215322号公報においては、2つの再生素子をトラックTの幅方向に併置配置して、その和信号で記録信号を検出し、差信号でトラッキング偏差信号を検出する連続サーボ方式が開示されている。
一方、1つの再生ヘッドを用いるものとして、特開2000−195200号公報に開示されているように、ディスクを工夫し、そのデータ領域の側壁にサーボ信号を配置し、再生信号を周波数分離することで、トラック偏差信号と記録信号とを分離取得する方法もある。
しかし、これらの方式をHDDに適用しようとすると、再生信号のS/Nが低下するという問題が生ずる。ヘッド磁界検出感度の改善見通しは、あくまで現状のアクセスを前提とした上で連続サーボのための工夫を取ることであり、そのディスク記録信号のS/N比が低下するとなると、事情は異なってくる。再生ヘッドへのディスク記録磁界からの漏れ磁界を低下させたり、隣接トラック等からのノイズ磁界を増加させたりすると、十分な再生信号のS/Nを確保できなくなる。
特開平06−215322号公報に開示されている方法の場合、併置した2つの再生素子をディスクにアクセスさせると、トラックに記録された信号磁区の中央部、つまりトラックの中心線上に、これら2つの再生素子の間の電極が来るため、再生素子部へのディスク記録からの漏れ磁界強度が低下する問題がある。つまり、トラック上に形成される記録信号の磁界分布の最も高い中心部には、一対の再生素子の間の電極が配されることとなり、読み取り損失が大きいという問題がある。
一方、特開2000−195200号公報に開示された方法の場合は、サーボ信号側の感度に関して改善の余地がある。つまり、偏差が生じない場合、偏差情報が生成しない状態となるため、偏差零近傍でのサーボ情報の検出感度がほとんどない。従って、偏差がゼロの条件の近傍においては、サーボ剛性が相対的に低下する場合もありうる。その理由は、検出信号そのものに含まれる偏差情報が、信号情報に比べて極めて小さいため、周波数分離等の処理を工夫しても、抽出される偏差信号のS/Nが悪いためである。従って、サーボ剛性を高くするのが難しいからである。
また、記録再生信号においても、記録トラック量サイドからのサーボ信号は高調波成分を持つため、帯域分離しても、その高調波成分が記録信号に影響を与え、偏差がある場合には、その再生信号のS/Nを低下させる場合もありうる。
以上説明したように、超高密度のHDDを実現するには、偏差信号と再生信号とを十分な感度及び帯域で同時に検出できるような連続サーボが必要であったが、従来は、再生ヘッドのS/N比を劣化させるなどの問題があり、結果として超高密度HDDを実現するのが困難であった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものである。すなわち、その目的は、今後の高密度HDDをターゲットとした新たな磁気記録システム構成を提供することにあり、再生信号のS/Nを悪化することなく、記録信号SIGとサーボ信号PESとを同時に入手できる連続サーボ方法を備えた磁気記録再生装置に用いて好適な磁気記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の関連技術の磁気記録再生装置は、
磁気記録媒体上に形成された記録トラックに磁気的に記録された情報を再生する磁気記録再生装置であって、
前記記録トラックの長手方向及び幅方向にそれぞれオフセットして設けられ、且つ前記長手方向に見たときにオーバーラップする部分を有する第1及び第2の磁気検出領域を有する磁気ヘッドと、
前記第1及び第2の磁気検出領域のそれぞれにおいて検出された信号の和に基づいて、前記記録トラックに記録された前記情報を抽出する記録信号抽出部と、
前記第1及び第2の磁気検出領域のそれぞれにおいて検出された信号の差に基づいて、前記記録トラックに対する前記磁気ヘッドの偏差信号を抽出する偏差信号抽出部と、
前記偏差信号に基づいて前記記録トラックと前記磁気ヘッドとの相対的な位置関係を修正するサーボ機構と、
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、2つの磁気検出領域のいずれもが記録トラックの中央付近からの磁界を読み出すことができ、高いS/N比で記録信号の再生が可能となるとともに、差信号をとることにより、高帯域のトラッキング情報も確実に得ることができる。
ここで、前記第1及び第2の磁気検出領域の双方によりカバーされる領域を前記記録トラックの幅方向にみた時の幅は、前記記録トラックの幅よりも長いものとすれば、トラックに記録された記録磁界を十分に検出し、且つその外側に格納されたサーボパターンなどの情報も読み取ることが可能となる。
一方、本発明の磁気記録媒体は、
磁気異方性エネルギーが相対的に低い第1の材料からなり、同心円状に設けられた複数の記録トラックと、
磁気異方性エネルギーが相対的に高い第2の材料からなり、前記記録トラックと交互に同心円状に設けられた複数のガード帯と、
を備え、
前記ガード帯は、磁化方向が互いに異なる第1及び第2の領域が交互に配置されてなることを特徴とする。
上記構成によれば、磁気ヘッドのスキュー角度などにより、記録ヘッドの端部に生じうる、あいまいな磁区の部分を解消し、高いS/N比の記録・再生が可能となり、さらに、ガード帯からの信号をサーボパターンとして利用することが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、2つの再生ヘッドをトラック長手方向及び幅方向に沿って互いにずらして設けることにより、これらの和信号を記録信号として検出し、これらの差信号をトラックサーボ情報としてやはり高い感度で検出できる。その結果として、1Tbpsi以上の超高記録密度のHDDであっても、十分な再生信号のS/Nを確保し、十分なヘッド位置決め精度を実現しうる連続サーボが可能となる。
また、本発明によれば、磁気記録媒体において、書き換え可能な記録トラックの両側に書き換えできないガード帯を設けることにより、記録ヘッドの端部付近において形成されるあいまいな磁区領域を解消することができ、高いS/Nを確保して確実な記録・再生が実現できる。
さらにまた、本発明によれば、このようなガード帯にサーボ制御のための磁化パターンを設けることにより、帯域の高い確実なサーボ情報を得ることができ、超高密度記録においても安定したサーボ制御が可能となる。
その結果として、記録密度を飛躍的に高くした磁気記録再生が実現でき、産業上のメリットは多大である。
以下、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態として、磁気記録再生装置及びこれに用いて好適な磁気記録媒体を用いた1Tbpsi級のHDDシステムについて説明する。
図1は、本実施形態の磁気記録再生装置において用いる磁気ヘッドの基本的な平面構成を例示する概念図である。
すなわち、この磁気ヘッドは、記録ヘッドの書き込み領域WHと、再生ヘッドの磁気検出領域RHと、が図示しない記録媒体のトラック長手方向TLに沿って配列された構成を有する。これら書き込み領域WHと磁気検出領域RHとの間には、図示しない磁気シールドなどが適宜設けられる。
そして、再生ヘッドの磁気検出領域RHは、2つの磁気検出領域RH1、RH2を有し、これら磁気検出領域RH1、RH2は、記録媒体のトラックの長手方向及び幅方向にそれぞれオフセットして設けられ、且つ前記長手方向に見たときにオーバーラップする部分を有するように設けられている。すなわち、これら磁気検出領域RH1及びRH2は、トラック長手方向TLに沿ってみるとピッチPLだけずれ、また、トラック幅方向TWに沿ってみると幅PWにわたって互いにオーバーラップして配置されている。
なお、ここに表した磁気検出領域RH1、RH2は、記録媒体に格納された磁気的情報から得られる漏れ磁界を読み取るためのウインドウに相当する。つまり、記録媒体からの漏れ磁界のうちで、図1の磁気検出領域RH1またはRH2に入射したものが検出される。図1に表した磁気検出領域RH1、RH2は、具体的には、例えば、ヘッドの媒体対向面に露出した磁気抵抗効果素子の磁気検出端面であったり、あるいは、媒体からの記録磁界を検出するためにヘッドの媒体対向面に露出した磁気ヨークの端面に相当する。
再生に際しては、これら一対の磁気検出領域RH1、RH2から得られる信号の和を記録信号として抽出する。磁気検出領域RH1、RH2は、そのいずれもが、記録媒体のトラックの中心線Tcを含むように設けられているので、記録磁界の最大部をカバーしており、読み取り損失が低い。
一方、これら一対の磁気検出領域RH1、RH2から得られる信号の差をとると、トラッキング情報を確実且つ容易に抽出することができる。
つまり、本発明によれば、このような独特の配置関係を有する一対の磁気検出領域RH1、RH2を用いることにより、記録信号の検出と、トラッキングエラー情報の検出とを高い感度で両立させることができる。
また、図1に例示したような書き込み領域WH及び磁気検出領域RHは、図示しないスライダなどの上に形成され、モータ駆動されるアームに搭載される。ここで、このアームを特開平05−298615号公報に開示されているロングアーム構成とすれば、スキュー角の変動を抑えることができるので、これらヘッドがトラック長手方向TLに対してずれ角度を持たないようにスライダを取付ければ、記録媒体にアクセスした際の位置関係も、良好な範囲に維持可能である。
各要素の寸法の具体例を挙げると、例えば、書き込み領域WHはトラック幅方向が64nm、長さ方向が60nmで、シールド層(図示せず)を介した書き込み領域WHと磁気検出領域RHとの間隔は約500nm程度とすることができる。
磁気検出領域RH1、RH2は、共にトラック幅方向が45nm、長さ方向が8nmで、これらの間隔は、TL方向(トラック進行方向)に15nm、Tw方向(トラック幅方向)に24nm程度ずれた構成とすることができる。
また、本発明の磁気記録再生装置において用いられる記録媒体のトラックピッチは、例えば67.5nmで、最小ピット長は9.5nm程度とすることができる。これらピッチは、375kTPI×2667kBPIに相当する。
図2は、本実施形態において好適な磁気記録媒体の平面構成を表す概念図である。
すなわち、本発明の磁気記録媒体は、書き換え可能な記録トラックTRと、書き換えが不可能なガード帯TGとが交互に配列した構造を有する。記録トラックTRは、書き込み領域WHから印加される記録磁界により記録が可能な材料により形成され、ガード帯TGは、書き込み領域WHからの信号磁界では書き換えが不可能な材料により形成されている。
具体的には、例えば、記録トラックTRが相対的に低い保磁力を与え、ガード帯TGが相対的に高い保磁力を与えることにより実現できる。このためには例えば、記録トラックTRを相対的に低い磁気異方性エネルギーを有する材料により形成し、ガード帯TGを相対的に高い保磁力を有する材料により形成すればよい。
具体的な寸法は、例えば、トラックピッチTPを67.5nmとした場合に、書き換え可能なメディアからなる記録トラックTRの幅は、2/3Tpに当たる45nm、ガード帯は1/3Tp相当の22.5nmとすることができる。
また、ガード帯TGは全面N極に磁化したものでも良いが、同期処理が容易になるように、一定周期でN極とS極の磁極が反転し、かつ、記録トラックTRを挟んで隣接ガード帯が同一磁極パターンとなる「パターンドメディア」を設けてもよい。
以下、このように、ガード帯TGにおいてN極とS極の磁極が交互に配置された同期用サーボパターンを持つディスクを用いた場合を例に挙げて説明する。ただし、後に第3実施形態に関して詳述するように、ガード帯TGにおいて、N極あるいはS極を一様に形成してもよい。
また、図2においては、記録媒体にヘッドがアクセスしている状態を表したが、これはスキュー角が全くない理想的な状態を表したものである。寸法関係として前述した具体例を想定すると、磁気検出領域RH1、RH2がいずれも約12nmの幅に亘ってガード帯TGにオーバーラップする状態が、ジャストオントラック状態となり、書き込み領域WHも完全にオントラックする。隣接する記録トラックTRからの漏れ磁界によるクロストークの影響が無視できるトラック偏差検出範囲は、プラスマイナス12nmであり、要求位置決め精度であるプラスマイナス3nmにより十分に満足される。
ただし、前述したようなロングアーム構成を採用しても、実際には1度以下のスキュー角の変動が生ずる。書き込み領域WHと磁気検出領域RH1との間隔が約500nmkの場合、磁気検出領域RHをオントラック状態にすると、書き込み領域WHは最大で約8.7nm程度オフセットすることになる。記録トラックWHの幅方向が64nmの場合、磁気検出領域RHがジャストオントラックすれば、書き込み領域WHは、記録トラックTRを完全にまたぐ(0.8nm/18.2nm)。このため、記録トラックTRに形成される磁区の形状にはなんら問題を与えず、きれいな磁区を形成できる。
また、この条件で、書き込み領域WHと隣接する記録トラックTWとの距離は、わずか4.3nmとなるため、書き込み領域WHからの横漏れ磁界によるクロスイレースも危惧される。しかし、これに対しては、書き込み領域WHの構造として、いわゆる「くし型垂直ヘッド」の構造を与えれば、記録磁界強度はヘッド周囲で急峻に低下するので、クロスイレース影響を解消できる。
また、余裕度を上げるため、後に詳述するように、記録/再生でサーボする目標オフセットを変える方式を採用してもよい。
次に、図3を参照しつつ、記録信号SIGとトラック偏差信号PESを抽出する方法について説明する。
図3は、本実施形態の磁気記録再生装置の再生信号処理回路を表すブロック図である。
本実施形態の再生信号処理回路10は、記録信号抽出部10Aと、偏差信号抽出部10Bとを有する。記録信号抽出部10Aは、磁気検出領域RH1、RH2から得られる再生信号A及びBの和に基づいて記録トラックに記録された記録信号を抽出する。偏差信号抽出部10Bは、これら再生信号A及びBの差に基づいてトラックに対する磁気ヘッドの偏差信号を抽出する。
以下、これら記録信号抽出部10A及び偏差信号抽出部10Bについて説明する。
本実施形態においては、トラック進行方向に磁気検出領域RH1、RH2がずれているため、これら磁気検出領域RH1、RH2でそれぞれ検出した再生信号A、Bは、「位相ズレ」を含んでいる。この位相ズレを補償する役割をはたすのがフェーズロック回路12である。このためには、一般的には、後に詳述するように、図示しないキャリブレーション領域で、信号遅延量のノミナル値を求めておき、フェーズロック回路12において、この遅延量を実時間補正して、再生信号Bを遅延させ、再生信号Aに位相同期させる処理を行なうこともできる。
但し、本実施形態においては、磁気記録媒体のガード帯TGから得られるサーボパターンの情報を用いることにより、同期処理を行うことができる。すなわち、フェーズロック回路12は、差信号SUBの情報を使う回路とすることもできる。
和差回路14は、このタイミング同期した再生信号Bと再生信号Aとの和信号と差信号とを演算する回路で、和信号ADDは、再生信号AよりもS/N比が向上した検出信号となり、信号処理回路系に渡される。
和信号ADDには、ガード帯TGに形成されたサーボパターンの影響が出るが、ガード帯TGからの磁界の影響は、記録トラックTRの影響に比べて小さいので、正負判定器16のような簡単な比較器を介してから、0、1符号化器28において、再生信号を1,0符合に戻すことができ、その出力を記録信号SIGとして取り出すことができる。
一方、差信号SUBは、サーボパターンと記録信号とが混在した形で、偏差量が振幅に相当する信号が得られる。
差信号のこの振幅のみを抽出するため、まず、和信号に適当なゲインを書け、和信号の正負判定器出力との差を取って変調基準信号を生成する。次に、差信号をこの変調基準信号で除算する。この様にして除算器30を介して得られた信号は、多少の高周波成分を含むが差信号の振幅を抽出したものとなる。
尚、ゲインg1(18)とg2(33)は、適当な調整ゲインで、出荷前調整時に高調波成分の抑圧率が最も高くなるように最適な値に調整される。
最後に、高周波影響を除去するため、サーボ帯域より十分に高い遮断周波数のローパスフィルタ32を通過させて、偏差信号PESが得られる。
図4は、磁気検出領域RH1、RH2により検出された再生信号波形を例示するグラフ図であり、同図(a)は偏差が殆どない場合、(b)は偏差が大きい場合をそれぞれ表す。
偏差がない場合には、記録トラックTRから得られる記録信号と、ガード帯TGから得られるサーボパターン信号とのバランスは、2つの磁気検出領域RH1、RH2の間でほぼ同一である。従って、同図(a)に表したように、再生信号に含まれる高周波成分の割合は、2つの磁気検出領域RH1、RH2の間でほぼ等しくなる。
これに対して、偏差が大きくなると、記録信号とサーボパターンのバランスは、2つの磁気検出領域RH1、RH2の間で同一ではなくなる。すなわち、いずれか一方のヘッドにおいてサーボパターン信号の割合が高くなるため、高周波成分が増加する。このため、図4(b)に表した具体例の場合、磁気検出領域RH2からの再生信号の高周波成分が増加している。
図5は、図3に表した再生信号処理回路の和差回路14により得られる和信号ADDと差信号SUBを例示するグラフ図であり、同図(a)は和信号ADD、同図(b)は差信号SUBをそれぞれ表す。また、同図に例示したものは、トラック偏差が正弦波状に変化している際の長時間応答を表す。差信号SUBにはトラック偏差量がその振幅量として高感度検出されていることが分かる。
図6は、図3の再生信号処理回路により得られた信号出力を例示するグラフ図であり、同図(a)は抽出された記録信号SIG、同図(b)はトラック偏差信号PESをそれぞれ表す。また、これらのグラフにおいては、信号を実線で、真値すなわち実際の値を破線でそれぞれ示した。
偏差が拡大すると、記録信号SIGについても高調波除去が不完全になる傾向があるために誤差が若干大きくなるが、全般的に、記録信号SIGと偏差信号PESは、真値に極めて近い値が得られることが分かる。特に、サーボは偏差がゼロの近傍においては、トラック偏差信号も極めて高S/Nと直線性をもって検出されていることが確認できた。
なお、記録媒体として、後に詳述するように、ガード帯TGが一様にN極に磁化されたものを用いる場合は、図3よりも簡略な処理回路系を用いることができる。
また、このようにして抽出される偏差信号PESに基づいて動作するサーボ機構について簡単に説明すると、要求位置決め精度としてプラスマイナス3nmを実現するためには、流体軸受けスピンドルの非同期振れ低減化のための改善や、アーム固有振動対策を施したVCM(Voice Coil Motor)の低域外乱抑圧率の向上、2段ピギーバックサーボによる高帯域抑圧率の向上などの施策が有効である。本実施形態においても、これらのサーボ工夫を同時に採用することにより、より安定したサーボが実現できる。
以上説明した構成により、1Tbpsi以上の超高記録密度のHDDであっても、十分な再生信号のS/Nを確保し、十分なヘッド位置決め精度を実現しうる連続サーボが可能となる。
今後の高密度化においては、ヘッドサイズが従来延長で考えると、製造困難な大きさとなってくるが、本発明を用いることで、ヘッドサイズ(トラック幅方向にみたサイズ)を大きくすることが可能になり、検出感度のみならずヘッド製造の面からも有利である。
また、超高密度化するとトラック数増加に伴うサーボ書込み時間の増加が生産性の面から問題となってくるが、本発明ではガード帯におけるパターンドメディアの採用により、このようなサーボ書き込みが不要となる。従って、ドライブ状態に組上げてから、セクタ情報等のヘッダ情報記録のみを記録する出荷前処理のみで完成させることができ、ドライブの製造上も有利である。
すなわち、本発明は、ヘッド感度と位置決め精度のみならず、生産性等の点からも高密度HDDとして、高い効果をもたらすものである。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態として、前述した第1実施形態のヘッド構成を用い、記録媒体のみが異なる場合の具体例を、図7及び図8を参照しつつ説明する。この構成は、記録媒体のガード帯TGが一様にN極に磁化されたものを用いる場合の具体例で、記録媒体の製造や、信号処理処理回路等も簡単にできる。
図7は、記録媒体にヘッドがアクセスしている状態を表したものである。本具体例では、磁気記録媒体として本発明の書き換え可能な記録トラックTRと、書き換えが不可能なガード帯TGとが交互に配列した構造を有する。記録トラックTRは、書き込み領域WHから印加される記録磁界により記録が可能な材料により形成され、ガード帯TGは、書き込み領域WHからの信号磁界では書き換えが不可能な材料により形成されている。但し、ガード帯TGは、本例では一様なN磁極で初期形成されていて、記録トラックTRを挟んで対称ではあるが、図2のようなN磁極とS磁極とが交互に繰返す磁化パターンではない。
このような一様磁化の場合、ディスク製造後、全面に強力な一様外部磁界を掛け、その後、ガード帯TGが磁化反転せず、記録トラックTRのみが磁化反転する程度の、一様逆磁界を掛ける処理をすることで、ガード帯TGと記録トラックTRとが磁化反転した記録媒体を容易に初期化できる。また、セクタフォーマット処理に関しては、記録媒体の初期状態が、ガード帯TGと記録トラックTRとで磁化反転した状態にあるので、HDDとして装置組立てした後に、ドライブ状態のまま容易に実施することができるので、生産性の向上が可能になる。
尚、記録媒体には、本発明のようなガード帯TGが、相対的に高い保磁力を持つ磁性体である必要はなく、公知のガード帯が非磁性のメディアや、ガード帯TG面が溝となって、記録トラックTR面のみが凸状に形成されたメディアであっても良い。
次に、信号再生方法に関して、図8を用いて説明する。再生ヘッドの検出特性は、低域ノイズ影響を受けない様に、AC検出(ハイパス検出)特性を持つため、再生検出信号A,BにはDC影響として加わるガード帯影響は極めて小さくなる。すなわち、磁気検出領域RH1、RH2の記録トラックTR上にオーバラップしている部分の磁化のみが、検出信号A,Bとして現われる。
但し、トラック進行方向に磁気検出領域RH1、RH2がズレているため、フェーズロック回路12でこの位相ズレを補償する。詳細処理は省略するが、図示しないキャリブレーション領域で、信号遅延量のノミナル値を求めておき、再生信号Bを遅延させた信号と再生信号Aとの位相差を内部検出して、再生信号Bの遅延量を実時間補正することで位相同期させる処理を行なう。
次に、フェーズロック回路12の出力A,B_を和差処理して、Add信号とSub信号をつくる。差信号Subは、磁気検出領域RH1の記録トラックTR上にオーバラップ量からRH2のオーバラップ量を引いたものになるので、その振動周期は記録信号の変調周期で、振幅がトラッキング誤差の2倍の信号となる。
すなわち、記録変調を(−1or1)の様に符号推定して、乗算してやればトラック偏差TEを推定できる。
図9に、図8の検出回路で検出した再生記録信号SG(同図(a))と、位置偏差信号PES(同図(b))とを示す。
実際のトラック偏差に比べて、推定された偏差は多少のゲイン低下が生じているが、最終段の比例ゲインを、図示しないキャリブレーション域で較正する事で、真値との振幅一致は可能であり、十分な検出精度を保つ事ができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態として、本発明の垂直磁化パターンドメディアと、特開平06−215322号公報などに開示された2再生ヘッドとを組み合わせた400Gbpsi級HDDシステムについて、図10乃至図13を参照しつつ説明する。この具体例は、例えば、記録媒体のトラックピッチが115nmで、最小ビット長が14nmのシステムであり、ヘッドアクセス機構は、従来と同様の長さのアーム構成で、スキュー角が媒体ディスクの内周部と外周部とで変化するタイプのものとすることができる。
図10は、本実施形態において、磁気記録媒体上にヘッドを配置した状態を表す概念図である。磁気記録媒体は、幅55nmのガード帯TGと、幅60nmの記録トラックTRとが交互に配置され、ガード帯TGは保磁力が高い磁性体により形成されている。このため、書き込み領域WHからの記録磁界では、ガード帯TGの極性反転は生じない。そして、出荷前のディスク初期化処理時に、所定のN磁極磁化がガード帯TGに保持され、書き込み領域WHからの記録磁界により磁区形成されるのは、記録トラックTRのみである。
書き込み領域WHには、スキュー角による姿勢変動を考慮して、記録トラックTRの幅よりも大きい80nm幅のものを採用している。同様に、再生ヘッド幅(磁気検出領域RH1とRH2とを合せた幅)も80nmとし、記録トラックTWの幅より大きく設定されている。
また、磁気検出領域RHと書き込み領域WHとの間隔は、例えば150nmとし、絶縁壁を薄くしたヘッド構成のものを採用することができる。なお、出荷時の記録トラックTRのデータ領域は、書き込み領域WHの記録磁界程度の弱い磁界を外部磁界として与え、全てS極となるように初期化しておく。また、セクタ情報等を記録するフォーマット処理に関しては、これらのS極とN極とを用いた「セルフサーボ」と呼ばれるサーボライト手法を利用して実施することができる。
図11は、本実施形態において、磁気記録媒体に記録された磁区の状態を表す概念図である。この図は、スキュー角が大きい状態で記録された磁区を表しているが、比較のために、まず、従来の一様な垂直記録媒体でスキュー角が大きい場合について、図12を参照しつつ説明する。
本発明の磁気記録媒体のようなガード帯TGを持たない一様な垂直磁気記録媒体の場合、書き込み領域WHのトラック幅方向の端部において、極めてあいまいな磁区が形成される。これは、図12において、符号DZで表したように、記録トラックTの端部に形成される。
そして、このようなあいまいな磁区が形成された領域DZからの漏れ磁界が磁気検出領域RHの直下の磁界にクロス干渉し、S/N低下を招く。このような領域DZからの影響を低減するように、磁気検出領域RHの幅を記録幅よりも小さくする方法もあるが、このようにすると、再生ヘッドの検出範囲が小さくなり、検出感度そのものが低下し、電気ノイズ等による影響でS/Nが低下するという問題が生ずる。従来の一様な垂直磁気記録媒体の場合には、このあいまいな領域DZからの影響と、再生素子幅の縮小による検出感度低下と、のトレードオフに基づいて、サイズや配置を決定する必要があったが、高密度記録で磁区サイズが小さくなると、高感度の信号検出が困難になる。
これに対して、本実施形態によれば、図11に表したように、書き込み領域WHの端部は、記録不可能なガード帯TGにかかるため、スキュー角によるあいまい磁区は形成されない。そして、記録トラックTRに形成される磁区は、極めてきれいに記録される。また、ガード帯TGがN磁極であるため、記録トラックTRの記録磁区上に形成される漏れ磁界分布は、ガード帯TGが非磁性材料により形成され磁極を持たない、いわゆる「ディスクリートパターンドメディア」よりも、S磁区サイドの漏れ磁界分布が急峻になる。これを、記録トラックTRの全幅をカバーする磁気検出領域RH1,RH2により検出するため、S/N比の向上が図れる。
ここで、本具体例の再生ヘッドの場合、記録トラックTRの中央の最も良質の信号が得られる部分が2つの磁気検出領域RH1、RH2の「つなぎ目」であり、電極などが配置されるために、ロスしているので、S/N低下につながる。しかし、従来よりも幅の広い再生素子を使えること、および、記録磁区が低ノイズであること等のメリットが強く働き、従来よりもS/Nの良い信号検出を得ることができる。
次に、図13を参照しつつ、再生信号A,Bから記録信号SIGとトラック偏差信号PESとを取得する方法について説明する。
本具体例の磁気ヘッドは、信号検出感度の点ではやや問題のあるヘッドであるが、本発明の磁気記録媒体と組み合わせることにより、従来の単一再生ヘッド構成のものよりも、S/N比改善できることを先に説明した。
記録信号SIGは、特開平06−215322号公報に開示されているように、単に再生信号A,Bを加算することにより得られる。この際、記録信号SIGは、ガード帯のバイアス影響を受けるが、その振幅は従来単一再生ヘッドよりも大きくなるため、S/N比が改善される。
一方、差信号SUBは、記録磁区がN磁極の時は零になり、S磁極の時はトラック偏差に相当する信号となる。そこで図13の回路では、差信号SUBをローパスフィルタ32によりフィルタリング処理し、オートゲインコントローラ36を介してトラック偏差信号PESを生成する。
記録信号は、符号化器28における符号化処理時に、ある帯域以上となるように変調されるので、ローパス処理帯域をこの帯域より十分に小さく、かつ、サーボ帯域より十分大きく取れば、記録信号の影響はトラック偏差信号PESに現われず、サーボ制御器への位相遅れ影響も無視できるので問題にならない。
この他の処理として、第2実施例で記した処理回路でも、同様の検出が可能である。
再生時は、このPESを零にするように、図示しないサーボ制御系によりサーボ処理する。
なお、信号記録時は、磁気検出領域RHをオントラックさせると、書き込み領域WHがスキュー角影響を受けて、再生ヘッドと記録ヘッドとの距離により記録トラックTRからオフセットする問題が生ずる。本具体例のヘッドでは、スキュー角がプラスマイナス12度程度変動するため、31nm程度のスキュー角オフセットが生ずるが、記録時に限り、再生ヘッド位置をスキュー角オフセット量相当ずらした位置にサーボするようにして、この問題に対処している。つまり、記録時には、記録ヘッドが記録トラックの中央に位置するように、再生時には再生ヘッドが記録トラックの中央に位置する様に制御切換えする処理を取っている。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記録再生装置の電気信号処理系、機械系の具体的な構成については、当業者が適宜選択して用いたものも本発明と同様の作用効果が得られる限り本発明の範囲に包含される。
また、本発明において用いる記録ヘッド及び再生ヘッドの具体的な構成についても、当業者が適宜選択して用いることができ、例えば、再生ヘッドとしては、TMRやスピンバルブ構造などの各種の磁気抵抗効果素子を磁気検出素子として用いたものを用いることができる。また、これら磁気検出素子がヘッドの媒体対向面に直接的に露出している構造でもよく、あるいは、媒体対向面に設けられた磁気ヨークなどを介してこれら磁気検出素子に磁界が与えられる構造であってもよい。
また、本発明の磁気記録媒体についても、その記録トラック及びガード帯のサイズや配列周期、あるいはこれらを構成する材料については、各種の変形が可能であり、本発明の作用効果が得られるものは本発明の範囲に包含される。
また、本発明の磁気記録再生装置及びこれに用いる磁気記録媒体は、1つあるいは複数の磁気記録媒体を固定的な備えた「固定式」のものでもよく、または、磁気記録媒体の脱着が可能ないわゆる「リムーバブルタイプ」のものであってもよい。
本発明の第1の実施形態の磁気記録再生装置において用いる磁気ヘッドの基本的な平面構成を例示する概念図である。 本発明の磁気記録媒体の平面構成を表す概念図である。 本発明の第1の実施形態の磁気記録再生装置の再生信号処理回路を表すブロック図である。 図4は、磁気検出領域RH1、RH2により検出された再生信号波形を例示するグラフ図であり、同図(a)は偏差が殆どない場合、(b)は偏差が大きい場合をそれぞれ表す。 図3に表した再生信号処理回路の和差回路14により得られる和信号ADDと差信号SUBを例示するグラフ図であり、同図(a)は和信号ADD、同図(b)は差信号SUBをそれぞれ表す。 図3の再生信号処理回路により得られた信号出力を例示するグラフ図であり、同図(a)は抽出された記録信号SIG、同図(b)はトラック偏差信号PESをそれぞれ表す。 記録媒体にヘッドがアクセスしている状態を表したものである。 本発明の第2の実施形態における再生信号の処理回路を表すブロック図である。 図8の検出回路で検出した再生記録信号SG(同図(a))と、位置偏差信号PES(同図(b))とを示す。 本発明の第3の実施形態において、磁気記録媒体上にヘッドを配置した状態を表す概念図である。 本発明の第3の実施形態において、磁気記録媒体に記録された磁区の状態を表す概念図である。 従来の一様な垂直記録媒体でスキュー角が大きい場合について、磁気記録媒体に記録された磁区の状態を表す概念図である。 再生信号A,Bから記録信号SIGとトラック偏差信号PESとを取得する方法について表すブロック図である。 ハードディスク上に形成されたトラックおよびヘッダ部の一部を表す概念図である。
符号の説明
12 フェーズロック回路
14 和差回路
16 正負判定器
26 ローパスフィルタ
28 符号化器
30 除算器
32 ローパスフィルタ
36 オートゲインコントローラ
DZ あいまいな磁区が形成された領域
H ヘッダ部
RH、RH1、RH2 再生ヘッド
TG ガード帯
TL トラック長手方向
TP トラックピッチ
TR 記録トラック
Tc 中心線
WH 記録ヘッド

Claims (1)

  1. 磁気異方性エネルギーが相対的に低い第1の材料からなり、同心円状に設けられた複数の記録トラックと、
    磁気異方性エネルギーが相対的に高い第2の材料からなり、前記記録トラックと交互に同心円状に設けられた複数のガード帯と、
    を備え、
    前記ガード帯は、磁化方向が互いに異なる第1及び第2の領域が交互に配置されてなることを特徴とする磁気記録媒体。
JP2005264332A 2005-09-12 2005-09-12 磁気記録媒体 Pending JP2006048920A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005264332A JP2006048920A (ja) 2005-09-12 2005-09-12 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005264332A JP2006048920A (ja) 2005-09-12 2005-09-12 磁気記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001401967A Division JP3776797B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 磁気記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006048920A true JP2006048920A (ja) 2006-02-16

Family

ID=36027257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005264332A Pending JP2006048920A (ja) 2005-09-12 2005-09-12 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006048920A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505095A (ja) * 2006-09-29 2010-02-18 ライカ ジオシステムズ アクチェンゲゼルシャフト 合成波長を生成する方法および装置
US8077425B2 (en) 2008-09-26 2011-12-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk apparatus and information reproducing method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505095A (ja) * 2006-09-29 2010-02-18 ライカ ジオシステムズ アクチェンゲゼルシャフト 合成波長を生成する方法および装置
US8077425B2 (en) 2008-09-26 2011-12-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk apparatus and information reproducing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3776797B2 (ja) 磁気記録再生装置
US7236325B2 (en) Method for formatting a magnetic recording disk with patterned nondata islands of alternating polarity
US6529341B1 (en) Magnetic recording/reproduction device using preformat information
US7771852B2 (en) Magnetic recording disk with patterned nondata islands of alternating polarity
US7848040B2 (en) Magnetic recording disk and disk drive with amplitude-type servo fields having patterned alternating-polarity servo islands for read/write head positioning
US7474493B2 (en) Alternative DC-burst servo pattern for perpendicular recording
US7057834B2 (en) Master information carrier and method for manufacturing magnetic disc using the same
US9318139B2 (en) Recording medium, a data storage apparatus and a method of preparing a recording medium
JP4107497B2 (ja) 位置検出方法、情報記録再生装置及び情報記録装置
US7365933B2 (en) Servo information recording method, magnetic recording media, and magnetic disk apparatus
US20110051286A1 (en) Writing data on alternating magnetic and nonmagnetic stripes of a servo pattern
JP4028201B2 (ja) 垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置
US7990645B2 (en) Magnetic recording apparatus
JP2006048920A (ja) 磁気記録媒体
US8665549B2 (en) Method for creating burst magnitude servo patterns with unipolar bits on a magnetic media of a magnetic data recording system
US20070139808A1 (en) Information storage apparatus and storage medium
JP2010118111A (ja) 磁気記憶装置
JP4081811B2 (ja) 記録/再生装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2006172670A (ja) 磁気記録再生装置
US8842392B2 (en) Magnetic recording medium and magnetic recording apparatus
JP2008192306A (ja) 垂直磁気記録媒体及び磁気ディスク装置
US20120229929A1 (en) Magnetic recording medium and magnetic reading apparatus
JP2005025866A (ja) 垂直記録方式の磁気ディスク装置およびサーボトラックライタ並びに垂直記録方式磁気記録媒体
JPS6185602A (ja) 垂直磁化記録再生装置
JP2001101614A (ja) 磁気ディスク装置及びこれに用いられる磁気ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070921

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02