JP2006048200A - 偽造印刷物の検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多種多様な印刷を行うことができ、別途、近赤外線吸収インキを用いて印刷を行う必要がなく、簡便に真偽を判断しうる偽造印刷物の検出方法を提供する。
【解決手段】 真正印刷物に印刷する青色のプロセスインキとしてフェロシアン化第二鉄アンモンを用い、近赤外線の反射率を測定することにより印刷物中のフェロシアン化第二鉄アンモンの有無を検出して、偽造印刷物を識別するようにした。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定のインキで印刷することによって偽造印刷物の検出を図った、偽造印刷物の検出方法に関する。
有価証券、商品券などの金券類や、ICカード、クレジットカードなどの個人認証カード、あるいは食料品や衣料品などに付けるラベルなどの印刷物においては、真正品であるか否かを容易に検出できるものが求められている。
このような印刷物として、近赤外線吸収剤を使用したインキで印刷した印刷物がある。これは、人間が肉眼で視認できる波長領域が400nm〜700nmであることから、それよりも長波長側の人間の目には見えない近赤外領域(700nm〜1000nm)に光の吸収特性を有するインキで印刷し、近赤外線の反射率を測定することにより、真正品であるか否かを識別することができるものである。
例えば、真正品にバーコードや秘密情報などの読み取り用マークを近赤外線吸収インキで印刷し、その上にプロセスインキを重ね塗りした偽造防止方法がある(例えば、引用文献1参照)。この方法は、近赤外線吸収インキが近赤外領域に対し十分な吸収特性を有するが、可視領域では吸収のない性質を有するのに対し、プロセスインキが可視領域で十分な吸収特性を有し、近赤外領域では吸収のない性質を利用している。つまり、読み取り用マークに近赤外光及び可視光を照射し、近赤外光が吸収され、可視光が反射されたときは真正品と判断することができる。
特開平8−153233号公報
しかしながら、従来の近赤外線吸収インキは、プロセスインキのように鮮明に発色するものがなく、プロセスインキとして使用できないため、多種多様な印刷を行うことができないという問題がある。従って、多種多様な印刷を行うこととは別に、別途近赤外線吸収インキのみを用いた印刷を行う必要があるという問題を有している。
そこで、本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、多種多様な印刷を行うことができ、別途、近赤外線吸収インキを用いて印刷を行う必要がなく、簡便に真偽を判断しうる偽造印刷物の検出方法を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る偽造印刷物の検出方法は、真正印刷物に印刷する青色のプロセスインキとしてフェロシアン化第二鉄アンモンを用い、近赤外線の反射率を測定することにより、印刷物中のフェロシアン化第二鉄アンモンの有無を検出して、偽造印刷物を識別することを特徴とする。
ここで、フェロシアン化第二鉄アンモンは、青色光の波長領域(450nm〜500nm)に反射特性を有すると共に、近赤外領域に高い吸収特性を有する。それに対し、通常用いられるプロセスインキは、各インキの色特有の光の波長を反射すると共に、近赤外領域でも高い反射率を有する。従って、真正印刷物にフェロシアン化第二鉄アンモンを青色のプロセスインキとして用い、近赤外領域の反射率を測定することにより、偽造印刷物を識別することができる。つまり、近赤外領域に大きな吸収が見られれば、フェロシアン化第二鉄アンモンの存在が確認でき、真正印刷物であることが判断できる。しかし、近赤外領域に大きな反射が見られれば、フェロシアン化第二鉄アンモンの存在が確認できず偽造印刷物であることが判断できる。
即ち、本発明に係る偽造印刷物の検出方法は、プロセスインキの青色インキとして、近赤外領域に高い吸収特性を有するフェロシアン化第二鉄アンモンを用いて印刷し、近赤外線の反射率を測定することにより印刷物中のフェロシアン化第二鉄アンモンの有無を検出するようにしたので、多種多様な印刷を行うことができ、別途、近赤外線吸収インキを用いて印刷を行う必要がなく、簡便に真偽を判断することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明に係る印刷物は、青色のプロセスインキとしてフェロシアン化第二鉄アンモンが用いられることを特徴とする。
ここで、本実施形態に係る印刷物とは、真正品であることを認証するための対象物をいい、例えば、有価証券、商品券などの金券類、ICカード、クレジットカードなどの個人認証カード類、あるいは衣料品に付けるタグ、食料品に付けるラベルなどを挙げることができる。
上記印刷対象物の下地に、フェロシアン化第二鉄アンモンを含むプロセスインキで通常のカラー印刷や写真印刷を施すことにより、真正品であることを認証可能な印刷を行うことができる。ここで、プロセスインキは、通常の3色又は4色の色調のうち、青色インキをフェロシアン化第二鉄アンモンからなるインキで置き換えている。詳しくは、フェロシアン化第二鉄アンモンを10%〜40%の顔料に分散したインキを用いている。このとき使用される顔料は、近赤外領域の反射率が低いものであれば、如何なるものを使用してもかまわない。このフェロシアン化第二鉄アンモンの反射率曲線を図1に示す。
図1において、近赤外線の反射率は、フェロシアン化第二鉄アンモンを17重量%含有するUVインキを白コート紙に印刷(オフセット)したものを、分光光度計(U−3010形、(株)日立ハイテクノロジーズ製)で、400.00nm〜1050.0nmの波長をスキャンして測定した。
図1に示すように、フェロシアン化第二鉄アンモンは、450nm付近に青色の特性を示すピークを有し、600nm〜900nmに大きな吸収が見られる。人間が認識できる波長領域は400nm〜700nmであり、700nmから長波長側では認識できないことから、この特性を利用して真正品を識別する印刷を行うことができる。
それに対し、一般の青インキ(シニアンブルー)は、上記測定条件と同様に反射率を測定したところ、図2に示すように、450nm付近に青色の特性を示すピークを有し、750nm以上に大きな反射が見られる。これは、通常、印刷は白の下地に行うので、一般の青インキでは近赤外領域より長波長側では、下地の色(白)の反射率をたどっていることとなる。この特性は、青色インキに限らず、他の色でも同様である。しかし、フェロシアン化第二鉄アンモンでは、この一般の青色インキで見られる特性を示さないのは上述のとおりである。
従って、フェロシアン化第二鉄アンモンは、印刷物などでは、通常の条件下で肉眼による視認では単なる青色として視認できるにすぎないが、近赤外領域の検出装置を用いることによって、特定の吸収を認識することができる。つまり、フェロシアン化第二鉄アンモンを含むものは真正印刷物、フェロシアン化第二鉄アンモンを含まないものは偽造印刷物として識別することができる。また、フェロシアン化第二鉄アンモンは、通常、青色として視認できることから、プロセスインキの青色インキとして用いることにより、カラー印刷や写真印刷が可能である。
次に、本発明に係る偽造印刷物の検出方法は、真正印刷物に印刷する青色のプロセスインキとしてフェロシアン化第二鉄アンモンを用い、近赤外線の反射率を測定することにより、印刷物中のフェロシアン化第二鉄アンモンの有無を検出して、偽造印刷物を識別することを特徴とする。
つまり、フェロシアン化第二鉄アンモンは図1に示すように600nm〜900nmの波長で反射率が小さく、その他の色は、図2に代表されるように、760nmより長波長側で大きな反射率を示す。従って、このように近赤外線領域における大きな反射率の違いを有することから、真正印刷物を容易に判断することができる。
ここで、上記反射率を測定する方法としては、700nm〜900nm、好ましくは、700nm〜850nmの反射率を測定して、この間に大きな吸収が見られる場合は、フェロシアン化第二鉄アンモンを含むので真正印刷物と判断することができ、吸収が見られない場合は、フェロシアン化第二鉄アンモンを含んでいないので偽造印刷物と判断することができる。
この近赤外領域の反射率を測定する装置としては、分光光度計など(装置を特定せずに、広く表現しました)を用いることができる。また、近赤外領域の波長の光を透過し、それよりも短波長側の光を透過しないフィルターを装着して印刷物を見ることにより識別することもできる。これにより、通常の光源又は太陽光下では同じ色調にしか見えないが、特殊フィルターを通して見ると、フェロシアン化第二鉄アンモンを含むインキは、全く異なる色に変化し、一般インキは変化しないことによって、一目瞭然に真偽を判別することもできる。
なお、本発明の実施形態に係るプロセスインキは、フェロシアン化第二鉄アンモンを含むインキが5%以上、好ましくは30%以上含まれていれば、容易に真正印刷物として判断することができる。しかし、5%未満であれば、他色のインキの反射率が高くなり、真正印刷物の判断が困難になる。また、印刷を施す下地が近赤外領域で高い反射率を有するものであれば、さらに容易に真正印刷物を判断することができる。
また、本実施形態で説明した、フェロシアン化第二鉄アンモンを含むプロセスインキは印刷インキ、又は各種プリンター用インキなどに使用することが可能であり、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、あるいはインクジェットプリンタ、レーザープリンタなどの各種プリンタの印刷用インキとして使用することができる。
次に参考例として、本発明の実施形態に係るプロセスインキで印刷した印刷物をカラーコピーしたときの青色インキの反射率曲線を図3に示す。
測定条件は、上記図1と同様にして行ったところ、450nm付近に青色の特性を示すピークを有し、700nmより長波長側では吸収が見られず、一般の青色インキと同様に大きな反射が見られた。つまり、本実施形態に係るプロセスインキで印刷した印刷物をカラーコピーしても、もはや近赤外領域で大きな吸収を示さないことが分かる。従って、本実施形態に係るプロセスインキは、偽造防止用としても利用することができる。
本発明の実施形態に係るフェロシアン化第二鉄アンモンの反射率曲線を示す図である。 同実施形態に係る一般の青色インキの反射率曲線を示す図である。 フェロシアン化第二鉄アンモンからなるインキをカラーコピーしたときの反射率曲線を示す図である。

Claims (1)

  1. 真正印刷物に印刷する青色のプロセスインキとしてフェロシアン化第二鉄アンモンを用い、近赤外線の反射率を測定することにより印刷物中のフェロシアン化第二鉄アンモンの有無を検出して、偽造印刷物を識別することを特徴とする偽造印刷物の検出方法。
JP2004225277A 2004-08-02 2004-08-02 偽造印刷物の検出方法 Withdrawn JP2006048200A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188974A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 National Printing Bureau 画像形成体

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