JP2006047156A - 車載用装置および加速度センサの傾斜角度検出方法 - Google Patents

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Akihide Takayanagi
明秀 高柳
Shuichi Shimizu
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Abstract

【課題】 加速度センサを備えた車載用装置であって、その取付位置や取付角度を自由に選択しても基準軸方向の加速度を精度よく検出することが可能な車載用装置を提供することを課題とし、さらには、基準軸に対する加速度センサの感度軸の傾斜角度を検出する加速度センサの傾斜角度検出方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 第一の加速度センサ11qと、その感度軸qと直交する感度軸pを有する第二の加速度センサ11pと、基準軸Y方向に検査用加速度を作用させたときに各加速度センサ11p,11qで検出された加速度の値に基づいて感度軸qの基準軸Yに対する傾斜角度θを演算する傾斜角度検出部13と、各加速度センサ11p,11qで検出された加速度の値と傾斜角度θとに基づいて、基準軸Y方向に作用している加速度の値および基準軸X方向に作用している加速度の値の少なくとも一方を算出する制御部12と、を備える車載用装置とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加速度センサを備えた車載用装置に関し、さらには、基準軸に対する加速度センサの感度軸の傾斜角度を検出する加速度センサの傾斜角度検出方法に関する。
一般的な自動車においては、車体に発生する加速度を検出するための加速度センサが設けられており、この加速度センサで検出した加速度の値は、カーナビゲーションシステムやブレーキ液圧をコントロールするブレーキ制御装置(アンチロックブレーキシステムなど)といった各種機器において参照されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−229919号公報(段落0002〜0003、図1〜図4参照)
ところで、従来の加速度センサでは、基準軸方向の加速度値そのものを加速度センサで検出させるために、その感度軸の方向(以下、適宜「感度方向」という。)と基準軸方向とを一致させておく必要があった。つまり、従来の加速度センサでは、その取付位置や取付角度を自由に選択することができず、場合によっては、他の機器の配置等に影響を及ぼすこともあった。なお、加速度センサの感度方向と基準軸方向とが一致していない場合には、加速度センサで検出された加速度の大きさと基準軸方向に実際に作用している加速度との間に差が生じてしまう。
ここで、本明細書において、「基準軸」とは、各種機器を制御等する際に必要となる加速度の方向と平行な軸のことをいう。なお、基準軸としては、水平面内にある車体軸(車体前後方向の軸)、車体軸と直交する軸であって水平面内にある軸(車体左右方向の軸)、車体軸と直交する軸であって鉛直面内にある軸(車体上下方向の軸)が採用されることが多い。
また、基準軸が二以上ある場合には、二以上の加速度センサのそれぞれについて、その感度方向を対応する基準軸方向と一致させなければならず、各加速度センサの取付位置や取付角度を自由に選択することは、より一層困難なものになってしまう。
そこで、本発明は、加速度センサを備えた車載用装置であって、その取付位置や取付角度を自由に選択しても基準軸方向の加速度を精度よく検出することが可能な車載用装置を提供することを課題とし、さらには、基準軸に対する加速度センサの感度軸の傾斜角度を検出する加速度センサの傾斜角度検出方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明に係る車載用装置は、第一の基準軸に対して感度軸を傾斜させた状態で配置される第一の加速度センサと、前記第一の加速度センサの感度軸と直交する感度軸を有する第二の加速度センサと、前記第一の基準軸の方向に検査用加速度を作用させたときに前記第一の加速度センサおよび前記第二の加速度センサで検出された加速度の値に基づいて、前記第一の加速度センサの感度軸の前記第一の基準軸に対する傾斜角度を演算する傾斜角度検出部と、前記第一の加速度センサおよび前記第二の加速度センサで検出された加速度の値と前記傾斜角度検出部で演算された前記傾斜角度とに基づいて、前記第一の基準軸の方向に作用している加速度の値および前記第一の基準軸に直交する第二の基準軸の方向に作用している加速度の値の少なくとも一方を算出する制御部と、を備えることを特徴とする。
かかる車載用装置によると、これを車体に取り付けた後に、第一の加速度センサの感度軸の第一の基準軸に対する実際の傾斜角度を検出することができる。そして、この傾斜角度と二つの加速度センサで検出された加速度の値とに基づいて第一の基準軸方向に作用している加速度の値あるいは第二の基準軸方向に作用している加速度の値が算出されることになるので、各加速度センサの感度軸が各基準軸に対してずれていたとしても、各基準軸方向の加速度の値を精度よく検出することが可能となる。つまり、この車載用装置は、これを車体の適所に設置する際に、各加速度センサの感度方向と各基準軸方向とを一致させる必要がないので、その取付位置や取付角度を自由に選択することが可能となり、取付公差の影響等も含めて、精度良く検出が可能である。
また、本発明に係る他の車載用装置は、基準軸に対して感度軸を傾斜させた状態で配置される加速度センサと、前記基準軸の方向に重力加速度に起因する検査用加速度を作用させたときに前記加速度センサで検出された加速度の値および前記検査用加速度に基づいて、前記加速度センサの感度軸の前記基準軸に対する傾斜角度を演算する傾斜角度検出部と、前記加速度センサで検出された加速度の値と前記傾斜角度検出部で演算された前記傾斜角度とに基づいて、前記基準軸の方向に作用している加速度の値を算出する制御部と、を備えることを特徴とする。
かかる車載用装置は、重力加速度に起因する検査用加速度の値が既知である場合に、一つの加速度センサを利用して、その感度軸の基準軸に対する実際の傾斜角度を検出し、さらに、この傾斜角度と加速度センサで検出された加速度の値とに基づいて基準軸方向に作用している加速度の値を算出するものである。そして、この車載用装置によると、加速度センサの感度軸が基準軸に対してずれていたとしても、基準軸方向の加速度の値を精度よく検出することが可能となる。つまり、この車載用装置は、これを車体の適所に設置する際に、加速度センサの感度方向と各基準軸方向とを一致させる必要がないので、その取付位置や取付角度を自由に選択することが可能となる。
また、本発明に係る加速度センサの傾斜角度検出方法は、第一の基準軸に対して感度軸を傾斜させた状態で配置された第一の加速度センサと、前記第一の加速度センサの感度軸と直交する感度軸を有する第二の加速度センサとを使用して、前記第一の加速度センサの感度軸の前記第一の基準軸に対する傾斜角度θを検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、前記第一の基準軸の方向に検査用加速度を作用させる工程と、前記第一の加速度センサおよび前記第二の加速度センサのそれぞれにおいて前記検査用加速度に起因して発生した加速度を計測する工程と、
前記傾斜角度θを、
θ=tan-1(A2/A1
ただし、A1:前記第一の加速度センサで検出された加速度の値
2:前記第二の加速度センサで検出された加速度の値
により演算する工程と、を含むことを特徴とする。
かかる加速度センサの傾斜角度検出方法によると、第一の加速度センサの感度軸の第一の基準軸に対する実際の傾斜角度を知ることができ、同時に、第一の加速度センサの感度軸と直交する感度軸を有する第二の加速度センサについても、その感度軸の第二の基準軸に対する実際の傾斜角度を知ることができる。なお、傾斜角度θは、−90°<θ<90°の範囲にある。
なお、重力加速度を利用して前記検査用加速度を作用させると、より簡便に第一の加速度センサの感度軸の第一の基準軸に対する実際の傾斜角度を知ることができる。
また、本発明に係る他の加速度センサの傾斜角度検出方法は、車体に配置された加速度センサの感度軸が、水平の基準軸を含む水平面内において前記基準軸に対して傾斜角度θHで傾斜している場合に、当該傾斜角度θHを検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、水平面に対して傾斜角度αで傾斜する斜面上に前記車体を停車させる工程と、前記車体を前記斜面上に停車させた状態で重力加速度gに起因して発生した前記感度軸方向の加速度の値Aを前記加速度センサにより計測する工程と、前記傾斜角度θHを、
θH=sin-1(A/A0
ただし、A0=−g・sinα
により演算する工程と、を含むことを特徴とする。
かかる加速度センサの傾斜角度検出方法は、加速度センサの感度軸と基準軸とが水平面内にあり、かつ、感度軸が基準軸に対して傾斜している場合に、重力加速度を利用して感度軸の基準軸に対する実際の傾斜角度を検出するものであり、この方法によれば、加速度センサの感度軸の基準軸に対する実際の傾斜角度を簡単に知ることができる。
また、本発明に係るさらに他の加速度センサの傾斜角度検出方法は、車体に配置された加速度センサの感度軸が、水平の基準軸を含む鉛直平面において前記基準軸に対して傾斜角度θVで傾斜している場合に、当該傾斜角度θVを検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、水平面上に前記車体を停車させる工程と、前記車体を前記水平面上に停車させた状態で重力加速度gに起因して発生した前記感度軸方向の加速度の値Aを前記加速度センサにより計測する工程と、前記傾斜角度θVを、
θV=sin-1(A/g)
により演算する工程と、を含むことを特徴とする。
かかる加速度センサの傾斜角度検出方法は、鉛直面内において加速度センサの感度軸が水平の基準軸に対して傾斜している場合に、重力加速度を利用して感度軸の水平の基準軸に対する実際の傾斜角度を検出するものであり、この方法によれば、加速度センサの感度軸の水平の基準軸に対する実際の傾斜角度を簡単に知ることができる。
また、本発明に係るさらに他の加速度センサの傾斜角度検出方法は、車体に配置された加速度センサの感度軸が、鉛直の基準軸を含む鉛直面内において前記基準軸に対して傾斜角度θV’で傾斜している場合に、当該傾斜角度θV’を検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、水平面上に前記車体を停車させる工程と、前記車体を前記水平面上に停車させた状態で重力加速度gに起因して発生した前記感度軸方向の加速度の値Aを前記加速度センサにより計測する工程と、前記傾斜角度θV’を、
θV’=cos-1(−A/g)
により演算する工程と、を含むことを特徴とする。
かかる加速度センサの傾斜角度検出方法は、鉛直面内において加速度センサの感度軸が鉛直の基準軸に対して傾斜している場合に、重力加速度を利用して感度軸の鉛直の基準軸に対する実際の傾斜角度を検出するものであり、この方法によれば、加速度センサの感度軸の鉛直の基準軸に対する実際の傾斜角度を簡単に知ることができる。
本発明に係る車載用装置によると、加速度センサの感度軸の方向と基準軸の方向とが一致していない場合であっても、基準軸方向の加速度の値を精度よく検出することが可能となり、例えばブレーキ制御装置等の各種機器においてその制御精度が変わることはない。
また、本発明に係る加速度センサの傾斜角度検出方法によると、基準軸に対する加速度センサの感度軸の実際の傾斜角度を容易に、かつ、正確に検出することが可能となり、ひいては、例えばブレーキ制御装置等の各種機器においてその制御精度が向上することになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る車載用装置10は、ブレーキに作用するブレーキ液圧の大きさを制御するブレーキ制御装置Bに内蔵されており、このブレーキ制御装置Bは、図2の(a)および(b)に示すように、車体20の前側に取り付けられている。
ブレーキ制御装置Bは、図1に示すように、各種部材・機器の基体となるポンプボディ(基体)B1と、ポンプボディB1の第一取付面B11に一体に固着されるコントロールハウジングB2と、ポンプボディB1の第二取付面B12に一体に固着され、ブレーキ液を送る図示せぬポンプの動力となる電動モータB3とを主に備えている。また、コントロールハウジングB2は、電磁弁駆動用の図示せぬ電磁コイルが装着されるコントロールケースB21と、このコントロールケースB21の開口部を密閉するコントロールカバーB22とを備えており、その内部には、電磁弁等を制御する電子部品等が装着された基板B23などが収容される。
なお、図2の(a)および(b)に示すように、本実施形態においては、水平面内にある車体前後方向の軸Yを第一の基準軸(以下、単に「基準軸Y」ということがある。)とし、水平面内において基準軸Yと直交する車体左右方向の軸Xを第二の基準軸(以下、単に「基準軸X」ということがある。)とする。また、基準軸Yは前向きを「正」とし、基準軸Xは右向きを「正」とし、基準軸Xから基準軸Yに向かう方向(図3において左回り)を「正」とする。
車載用装置10は、図1に示すように、二つの加速度センサ11p,11qと、制御部12と、傾斜角度検出部13と、を備えて構成されている。なお、本実施形態では、二つの加速度センサ11p,11qのうち、加速度センサ11qを「第一の加速度センサ」と称し、加速度センサ11pを「第二の加速度センサ」と称することとする。
第一の加速度センサ11qは、その感度軸qの方向が基準軸Y(図3参照)の方向とずれた状態でブレーキ制御装置Bの基板B23に取り付けられている。また、第二の加速度センサ11pは、その感度軸pが第一の加速度センサ11qの感度軸qと直交している。つまり、第二の加速度センサ11pは、その感度軸pの方向が基準軸X(図3参照)の方向とずれた状態で基板B23に取り付けられている。なお、本実施形態では、図3に示すように、感度軸p,qは、第一の基準軸Yおよび第二の基準軸Xを含む平面内またはこれと平行な平面内(すなわち、水平面内)にある。各加速度センサ11p,11qとしては、例えば、歪ゲージ型、静電容量型、ピエゾ抵抗型などの加速度センサを使用することができるが、これらに限定されるものではない。また、図1に示すように、各加速度センサ11p,11qは、基板B23に形成された図示せぬプリント配線を介して制御部12および傾斜角度検出部13に接続されており、これによって各加速度センサ11p,11qで検出した信号が制御部12および傾斜角度検出部13に出力されるようになっている。
制御部12は、図1に示すように、記憶手段12Aと、演算手段12Bとを備えて構成されている。
記憶手段12Aは、後記する演算式(1)および(2)と、傾斜角度検出部13で演算された傾斜角度θHを記憶しておくものであり、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性半導体メモリで構成されている。また、記憶手段12Aは、図示せぬプリント配線を介して演算手段12Bおよび傾斜角度検出部13に接続されている。これにより、傾斜角度検出部13で演算された傾斜角度θHを記憶手段12Aに書き込むことが可能になっており、さらに、記憶手段12Aで記憶した傾斜角度θHを演算手段12Bで読み出すことが可能になっている。ここで、EEPROMは、紫外線消去型のUV−EPROMを改良して、紫外線の代わりに電気的に消去できるようにしたEPROMである。また、このEEPROMは、UV−EPROMと違って、特別な消去装置が不要であり、システムに組み込んだまま簡単に消去や再書き込みができるといったメリットを有している。
演算手段12Bは、図5に示すように、各加速度センサ11p,11qで検出された加速度の値Ap,Aqと記憶手段12Aで記憶している傾斜角度θHとに基づいて、基準軸Y(図3参照)方向に作用している加速度の値AYおよび基準軸X(図3参照)方向に作用している加速度の値AXを算出するものである。つまり、この演算手段12Bは、記憶手段12Aで記憶している傾斜角度θHおよび後記する演算式(1)および(2)を読み出す機能と、読み出した傾斜角度θHと加速度センサ11p,11qにて検出された加速度の値Ap,Aqとを後記する演算式(1)および(2)に順次代入して基準軸Xおよび基準軸Yの方向に作用している加速度の値AX,AYを算出する機能とを少なくとも備えている。なお、制御部12には、図示は省略するが、加速度センサ11p,11qから出力された信号を加速度の値Ap,Aqに変換する手段と、演算手段12Bで算出した加速度の値AX,AYをブレーキ制御装置B等に出力する手段とを備えている。
演算式(1)および(2)を以下に示す。
X=ApcosθH−AqsinθH (1) (図3参照)
Y=ApsinθH+AqcosθH (2) (図3参照)
なお、基準軸X,Y方向に作用している加速度の値AX,AYは、(1)および(2)に代えて、以下の演算式(1)’および(2)’により算出してもよい。つまり、第一の加速度センサ11qにて検出された加速度ベクトルAqと第二の加速度センサ11pにて検出された加速度ベクトルApからこれらの合成ベクトルApqを算出し、算出した合成ベクトルApqを基準軸Y方向および基準軸X方向に分解することにより、基準軸Y方向および基準軸X方向に作用している加速度の値AY,AXを算出してもよい(図3参照)。
演算式(1)’および(2)’を以下に示す。
X=Apqcos(θpq+θH) (1)’ (図3参照)
Y=Apqsin(θpq+θH) (2)’ (図3参照)
ただし、Apq=(Ap 2+Aq 20.5
θpq:合成ベクトルApqと加速度ベクトルAp(感度軸p)とのなす角の大きさ(0°≦θpq<360°)であって、
p>0かつAq≧0のとき θpq=tan-1(|Aq|/|Ap|)
p<0かつAq≧0のとき θpq=180°−tan-1(|Aq|/|Ap|)
p<0かつAq<0のとき θpq=180°+tan-1(|Aq|/|Ap|)
p>0かつAq<0のとき θpq=360°−tan-1(|Aq|/|Ap|)
p=0かつAq≧0のとき θpq=90°
p=0かつAq<0のとき θpq=270°
傾斜角度検出部13は、図5に示すように、基準軸Y方向に検査用加速度A0(図4参照)を作用させたときに第一の加速度センサ11qで検出された加速度の値A1(図4参照)および第二の加速度センサ11pで検出された加速度の値A2(図4参照)に基づいて第一の加速度センサ11qの感度軸qの基準軸Yに対する傾斜角度θHを演算するものである。
ここで、傾斜角度θH(−90°<θH<90°)は、次式にて演算される(図4参照)。
θH=tan-1(A2/A1) (3)
ただし、A1:第一の加速度センサ11qで検出された加速度の値
2:第二の加速度センサ11pで検出された加速度の値
なお、上記の式より明らかなように、傾斜角度θHを演算するに際しては、加速度の値A1,A2の比とA2の符号が分かればよいので、検査用加速度A0の大きさは任意(未知)でよい。
次に、第一の加速度センサ11qの感度軸qの第一の基準軸Yに対する傾斜角度θHを検出する方法を説明する。
傾斜角度θHを検出するには、まず、基準軸Y方向に任意の大きさ(未知でよい)の検査用加速度A0(図4参照)を作用させ、次いで、第一の加速度センサ11qおよび第二の加速度センサ11p(図1参照)のそれぞれにおいて検査用加速度A0に起因して発生した感度軸q,p方向の加速度A1,A2(図4参照)を計測し、その後、傾斜角度検出部13(図1参照)において加速度A1,A2を前記の演算式(3)に代入すればよい。なお、前記の演算式(3)で演算された傾斜角度θHは、制御部12の記憶手段12A(図1参照)に記憶される。
ここで、検査用加速度A0を基準軸Y方向に作用させるためには、例えば、車体20(図2(a),(b)参照)を基準軸Y方向に加速あるいは減速させればよい。この他、図6に示すように、車体20をその前後方向(基準軸Y方向)に傾斜する斜面Sに停車させれば、重力加速度gの斜面S方向の成分が検査用加速度A0となって基準軸Y方向に作用することになる。このように、重力加速度gを利用して検査用加速度A0を作用させると、より簡便に第一の加速度センサ11qの感度軸qの基準軸Yに対する実際の傾斜角度θHを知ることができる。なお、この場合、斜面Sの傾斜角度αが既知である必要はない。
続いて、基準軸X,Y方向に作用している加速度の値AX,AYを算出する手順を説明する。車体20(図2参照)に加速度が加わると、まず、図3に示すように、各加速度センサ11p,11qによって、感度軸p,q方向の加速度の値Ap,Aqが検出される。各加速度センサ11p,11qで検出された加速度の値Ap,Aqは、図5に示すように、演算手段12Bに出力され、この演算手段12Bによって補正されて、ブレーキ制御装置Bに出力される。すなわち、各加速度センサ11p,11qにて加速度の値Ap,Aqが検出されると、演算手段12Bは、記憶手段12Aに記憶しておいた傾斜角度θHおよび前記した演算式(1)および(2)を読み出すとともに、前記した演算式(1)および(2)に加速度の値Ap,Aqおよび傾斜角度θHを代入することによって基準軸Y方向に作用している加速度の値AYおよび基準軸X方向に作用している加速度の値AXを算出し、さらに、算出された加速度の値AX,AYをブレーキ制御装置Bに出力する。
このように、車載用装置10によれば、各加速度センサ11p,11qで検出された加速度の値Ap,Aqと記憶手段12Aに記憶されている傾斜角度θHとに基づいて基準軸Y方向に作用している加速度の値AYおよび基準軸X方向に作用している加速度の値AXが算出されることになる。したがって、各加速度センサ11p,11qの感度方向と各基準軸X,Yの方向とが一致していない場合であっても、各基準軸X,Yの方向の加速度の値AX,AYを精度よく検出することが可能となる。つまり、この車載用装置10は、これを車体20の適所に設置する際に、各加速度センサ11p,11qの感度方向と各基準軸X,Y方向とを一致させる必要がないので、その取付位置や取付角度を自由に選択することが可能となる。
また、前記したような方法で傾斜角度θHを検出すれば、取付公差の影響がなくなる。図7に示すグラフを参照してこの作用効果をより詳細に説明する。
図7は、第一の加速度センサ11qの感度軸qの基準軸Yに対する傾斜角度θHと、基準軸Y方向に実際に作用している加速度の値AYと第一の加速度センサ11qにより検出される加速度の値Aqとの差ε(=(AY−Aq)/AY×100(%)=(1−cosθH)×100(%))との関係を示すグラフである。なお、簡単のため、基準軸Y方向のみに加速度が作用していると仮定する。
このグラフに示すように、設計上の傾斜角度がθH=0、すなわち、設計上、第一の加速度センサ11qの感度軸qと基準軸Yとを一致させた場合には、取付公差が±10(度)あったとしても、基準軸Y方向の加速度の値AYと感度軸q方向の加速度の値Aqとの差ε1は0〜1.5(%)の範囲に収まることから、さほど影響はないが、設計上の傾斜角度がθH=−25(度)の場合には、取付公差が±10(度)あると、基準軸Y方向の加速度AYと感度軸q方向の加速度の値Aqとの差ε2が3.4〜18.1(%)の範囲でばらつき、14.7(%)の幅をもってしまうことがわかる。ところが、前記したような方法によれば、取付公差を加味した現実の傾斜角度θHが検出されることになるので、取付公差の影響をなくすることが可能となる。
さらに、本実施形態に係る車載用装置10においては、加速度センサ11p,11qをはじめ、制御部12等を構成するICチップや半導体メモリといった構成部品をブレーキ制御装置Bの基板B23に一体的に取り付けてあるので、専用の基板やハウジング等を必要としない。なお、本実施形態では、専用のICチップや半導体メモリを利用して制御部12や傾斜角度検出部13を構成する場合を例示したが、ブレーキ制御装置Bに予め組み込まれているICチップや半導体メモリ等を利用して制御部12や傾斜角度検出部13を構成してもよく、この場合には、部品点数の増加を防止することが可能となる。
なお、図示は省略するが、水平面内にある車体左右方向の軸Xを第一の基準軸とし、水平面内において第一の基準軸Xと直交する車体前後方向の軸Yを第二の基準軸としてもよい。この場合には、車体20をその左右方向(基準軸X方向)に傾斜する斜面に停車させるだけで、重力加速度gの斜面方向の成分が検査用加速度となって基準軸X方向に作用することになるので、この検査用加速度に起因して発生した感度軸p,q方向の加速度A1,A2を第一の加速度センサ11pおよび第二の加速度センサ11qにて計測し、前記した演算式(3)に代入すれば、傾斜角度θHが検出されることになる。
(第二の実施形態)
図1に示す二つの加速度センサ11q,11rの互いに直交する感度軸q,rを、図8の(a)および(b)に示すように、車体前後方向の軸Yおよび車体上下方向の軸Zを含む鉛直面内あるいはこれに平行な鉛直面内にあるように配置した場合であって、加速度センサ11qの感度軸qが軸Yに対して傾斜し、加速度センサ11rの感度軸rが軸Zに対して傾斜している場合には、例えば、軸Zを「第一の基準軸」とし、加速度センサ11rを「第一の加速度センサ」とし、軸Yを「第二の基準軸」とし、加速度センサ11qを「第二の加速度センサ」とすれば、前記した演算式(3)を利用して第一の加速度センサ11rの感度軸rの基準軸Zに対する傾斜角度θVを算出することができる。なお、基準軸Yは前向きを「正」とし、基準軸Zは上向きを「正」とし、基準軸Zから基準軸Yに向かう方向(図8の(b)において左回り)を「正」とする。
そして、前記した演算式(1),(2)または演算式(1)’,(2)’と同様の演算式に、傾斜角度θVと各加速度センサ11q,11rによって検出された感度軸q,r方向の加速度の値Aq,Arとを代入すると、基準軸Y,Z方向に作用している加速度の値AY,AZを算出することができる。
なお、図示は省略するが、二つの加速度センサ11p,11r(図1参照)を、それぞれの感度軸p,rが車体左右方向の軸Xおよび車体上下方向の軸Zを含む鉛直面内あるいはこれに平行な鉛直面内にあるように配置した場合であって、加速度センサ11pの感度軸pが軸Xに対して傾斜し、加速度センサ11rの感度軸rが軸Zに対して傾斜している場合には、例えば、軸Zを「第一の基準軸」とし、加速度センサ11rを「第一の加速度センサ」とし、軸Xを「第二の基準軸」とし、加速度センサ11pを「第二の加速度センサ」とすれば、前記した演算式(3)を利用して第一の加速度センサ11rの感度軸rの基準軸Zに対する傾斜角度θVを算出することができる。
(第三の実施形態)
前記した実施形態では、基準軸方向に作用させる検査用加速度の値が未知である場合に、二つの加速度センサを利用して各感度軸の基準軸に対する傾斜角度を検出する構成を例示したが、基準軸方向に作用させる検査用加速度の値が既知であり、かつ、この基準軸とこれに直交する他の基準軸を含む平面内に加速度センサの感度軸がある場合には、一つの加速度センサを利用して感度軸の各基準軸に対する傾斜角度を検出することができる。すなわち、検査用加速度の値とこの検査用加速度を作用させたときに加速度センサで検出される加速度の値とに基づいて、この加速度センサの感度軸の各基準軸に対する傾斜角度を検出することができる。
例えば、図6において、斜面Sの水平面に対する傾斜角度αが既知である場合には、一つの加速度センサ11p(図1参照)のみを利用して加速度センサ11pの感度軸pの基準軸Xに対する傾斜角度θH(図2の(a)参照)を検出することができる。
つまり、斜面Sの水平面に対する傾斜角度αが既知である場合には、水平面上に車体20を停車させたときに水平となる基準軸Y方向に作用する検査用加速度の値A0を、
0=−g・sinα (4)
により算出することができるので、車体20を斜面Sに停車させたときに加速度センサ11pで検出される加速度の値Aのみから加速度センサ11pの感度軸pの基準軸Xに対する傾斜角度θHを検出することができる。
具体的には、車体20を斜面S上に停車させ、かかる状態で重力加速度gに起因して発生した感度軸p方向の加速度の値Aを加速度センサ11pにより計測し、この加速度の値Aを下記の演算式(5)に代入すればよい。
θH=sin-1(A/A0) (5)
つまり、車体20を水平面上に停車させたときに加速度センサ11pの感度軸pと基準軸Xとを含む平面が水平面である場合に(図2の(b)参照)、加速度センサ11pの感度軸pの基準軸Xに対する傾斜角度θH(図4参照)を検出するには、水平面に対して傾斜角度αで傾斜する斜面S上に車体20を停車させ、次いで、重力加速度gに起因して発生した感度軸p方向の加速度の値Aを加速度センサ11pにより計測し、この加速度の値Aを前記した演算式(5)に代入すればよい。
なお、この場合には、前記した傾斜角度検出部13(図5参照)は、加速度センサ11pにて検出された加速度の値Aおよび検査用加速度の値A0に基づいて(つまり、演算式(5)を用いて)、加速度センサ11pの感度軸pの基準軸Xに対する傾斜角度θHを演算することになる。
このような方法でも、加速度センサ11pの感度軸pの水平の基準軸Xに対する実際の傾斜角度θHを簡単に知ることができる。なお、この傾斜角度θHは、加速度センサ11qの感度軸qの水平の基準軸Yに対する実際の傾斜角度でもある。
そして、前記した演算式(1),(2)または演算式(1)’,(2)’に演算式(5)により算出された傾斜角度θHと各加速度センサ11p,11qによって検出された感度軸p,q方向の加速度の値Ap,Aqとを代入すると、基準軸X,Y方向に作用している加速度の値AX,AYを算出することができる。
(第四の実施形態)
図1に示す二つの加速度センサ11q,11rの互いに直交する感度軸q,rを、図8の(a)および(b)に示すように、車体前後方向の軸Yおよび車体上下方向の軸Zを含む鉛直面内あるいはこれに平行な鉛直面内にあるように配置した場合であって、加速度センサ11qの感度軸qが軸Yに対して傾斜し、加速度センサ11rの感度軸rが軸Zに対して傾斜している場合には、一つの加速度センサ11qだけで感度軸qの水平の基準軸Yに対する傾斜角度θVを検出することができる。つまり、基準軸Z方向に作用させる検査用加速度の値が既知である重力加速度gであることから、基準軸Zとこれに直交する他の基準軸Yとを含む平面内に加速度センサ11qの感度軸qがある場合には、感度軸qの基準軸Yに対する傾斜角度θVを、一つの加速度センサ11qを利用して検出することができる。
具体的には、車体20を水平面上に停車させ、かかる状態で重力加速度gに起因して発生した感度軸q方向の加速度の値Aを加速度センサ11qにより計測し、この加速度の値Aを後記する演算式(6)に代入すれば、感度軸qの基準軸Yに対する傾斜角度θV(−90°<θV<90°)を算出することができる。
演算式(6)を以下に示す。ここで、基準軸Yは前向きを「正」とし、基準軸Zは上向きを「正」とし、基準軸Zから基準軸Yに向かう方向(図8の(b)において左回り)を「正」とする。
θV=sin-1(A/g) (6)
なお、この場合には、前記した傾斜角度検出部13(図5参照)は、加速度センサ11qにて検出された加速度の値Aおよび重力加速度gに基づいて(つまり、演算式(6)を用いて)、加速度センサ11qの感度軸qの水平の基準軸Yに対する傾斜角度θVを演算することになる。
そして、前記した演算式(1),(2)または演算式(1)’,(2)’と同様の演算式に、傾斜角度θVと各加速度センサ11q,11rによって検出された感度軸q,r方向の加速度の値Aq,Arとを代入すると、基準軸Y,Z方向に作用している加速度の値AY,AZを算出することができる。
なお、鉛直の基準軸Zに対する感度軸qの傾斜角度θV’(0°<θV’<180°)を算出する場合には、演算式(6)に代えて、以下の演算式(7)を用いればよい。
θV’=cos-1(−A/g) (7)
本発明に係る車載用装置を示す斜視図である。 本発明に係る車載用装置を示す平面図(a)と、側面図(b)である。 各加速度センサの感度軸の方向と各基準軸の方向との関係並びに各加速度センサで検出された加速度の値を示す模式図である。 検査用加速度を基準軸Y方向に作用させた状態を示す模式図である。 本発明に係る車載用装置のデータの流れを示すブロック図である。 検査用加速度を作用させる方法の一例を示す模式図である。 本発明に係る車載用装置の作用効果を説明するためのグラフである。 本発明に係る加速度センサの傾斜角度検出方法の他の形態を説明するための平面図(a)と、側面図(b)である。
符号の説明
11p,11q 加速度センサ
p,q 感度軸
12 制御部
12A 記憶手段
12B 演算手段
13 傾斜角度検出部
20 車体
B ブレーキ制御装置
B23 基板
Y 車体前後方向の軸(基準軸)
X 車体左右方向の軸(基準軸)
Z 車体上下方向の軸(基準軸)
g 重力加速度

Claims (7)

  1. 第一の基準軸に対して感度軸を傾斜させた状態で配置される第一の加速度センサと、
    前記第一の加速度センサの感度軸と直交する感度軸を有する第二の加速度センサと、
    前記第一の基準軸の方向に検査用加速度を作用させたときに前記第一の加速度センサおよび前記第二の加速度センサで検出された加速度の値に基づいて、前記第一の加速度センサの感度軸の前記第一の基準軸に対する傾斜角度を演算する傾斜角度検出部と、
    前記第一の加速度センサおよび前記第二の加速度センサで検出された加速度の値と前記傾斜角度検出部で演算された前記傾斜角度とに基づいて、前記第一の基準軸の方向に作用している加速度の値および前記第一の基準軸に直交する第二の基準軸の方向に作用している加速度の値の少なくとも一方を算出する制御部と、を備えることを特徴とする車載用装置。
  2. 基準軸に対して感度軸を傾斜させた状態で配置される加速度センサと、
    前記基準軸の方向に重力加速度に起因する検査用加速度を作用させたときに前記加速度センサで検出された加速度の値および前記検査用加速度の値に基づいて、前記加速度センサの感度軸の前記基準軸に対する傾斜角度を演算する傾斜角度検出部と、
    前記加速度センサで検出された加速度の値と前記傾斜角度検出部で演算された前記傾斜角度とに基づいて、前記基準軸の方向に作用している加速度の値を算出する制御部と、を備えることを特徴とする車載用装置。
  3. 第一の基準軸に対して感度軸を傾斜させた状態で配置された第一の加速度センサと、
    前記第一の加速度センサの感度軸と直交する感度軸を有する第二の加速度センサとを使用して、前記第一の加速度センサの感度軸の前記第一の基準軸に対する傾斜角度θを検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、
    前記第一の基準軸の方向に検査用加速度を作用させる工程と、
    前記第一の加速度センサおよび前記第二の加速度センサのそれぞれにおいて前記検査用加速度に起因して発生した加速度を計測する工程と、
    前記傾斜角度θを、
    θ=tan-1(A2/A1
    ただし、A1:前記第一の加速度センサで検出された加速度の値
    2:前記第二の加速度センサで検出された加速度の値
    により演算する工程と、を含むことを特徴とする加速度センサの傾斜角度検出方法。
  4. 重力加速度を利用して前記検査用加速度を作用させることを特徴とする請求項3に記載の加速度センサの傾斜角度検出方法。
  5. 車体に配置された加速度センサの感度軸が、水平の基準軸を含む水平面内において前記基準軸に対して傾斜角度θHで傾斜している場合に、当該傾斜角度θHを検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、
    水平面に対して傾斜角度αで傾斜する斜面上に前記車体を停車させる工程と、
    前記車体を前記斜面上に停車させた状態で重力加速度gに起因して発生した前記感度軸方向の加速度の値Aを前記加速度センサにより計測する工程と、
    前記傾斜角度θHを、
    θH=sin-1(A/A0
    ただし、A0=−g・sinα
    により演算する工程と、を含むことを特徴とする加速度センサの傾斜角度検出方法。
  6. 車体に配置された加速度センサの感度軸が、水平の基準軸を含む鉛直平面において前記基準軸に対して傾斜角度θVで傾斜している場合に、当該傾斜角度θVを検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、
    水平面上に前記車体を停車させる工程と、
    前記車体を前記水平面上に停車させた状態で重力加速度gに起因して発生した前記感度軸方向の加速度の値Aを前記加速度センサにより計測する工程と、
    前記傾斜角度θVを、
    θV=sin-1(A/g)
    により演算する工程と、を含むことを特徴とする加速度センサの傾斜角度検出方法。
  7. 車体に配置された加速度センサの感度軸が、鉛直の基準軸を含む鉛直面内において前記基準軸に対して傾斜角度θV’で傾斜している場合に、当該傾斜角度θV’を検出する加速度センサの傾斜角度検出方法であって、
    水平面上に前記車体を停車させる工程と、
    前記車体を前記水平面上に停車させた状態で重力加速度gに起因して発生した前記感度軸方向の加速度の値Aを前記加速度センサにより計測する工程と、
    前記傾斜角度θV’を、
    θV’=cos-1(−A/g)
    により演算する工程と、を含むことを特徴とする加速度センサの傾斜角度検出方法。

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