JP2006046941A - 表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースを増大させることなく、効率的に検査対象物の表面状態を検査することができる表面検査装置を提供する。
【解決手段】光源11、12およびCCDカメラ30は、印刷版21の上方に固設される。また、保持部22は、印刷版21を保持しつつ、駆動部23によって移動方向AR1に移動可能に設けられている。また、CCDカメラ30の本体部32には、印刷版21の移動方向AR1と略垂直な方向に延伸する複数のCCD(受光部)が設けられている。これにより、CCDカメラ30では、光源11から照射されて印刷版21で反射された反射光と、光源12から照射されて印刷版21で反射された拡散光とを同時に受光することができるため、一度の撮像処理で印刷版21の表面の凹凸状態の検査と印刷版21に描画された印刷画像の描画状況とを同時に検査することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象物の表面状態を検査する表面検査装置に関するもので、特に、検査対象物で正反射された正反射光、および検査対象物で拡散反射された拡散光の受光方法の改良に関する。
従来、検査対象物で反射された正反射光および拡散光(散乱光)をCCDカメラで撮像し、撮像された画像データを画像処理することにより、検査対象物の表面状態を検査する装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平06−137844号公報
しかし、特許文献1の検査装置では、少なくとも、正反射光を検出するためのCCDカメラと、拡散光を検出するためのCCDカメラとを用意する必要があり、検査装置の設置スペースが増大するとともに検査装置の製造コストが増大するという問題が生ずる。
また、特許文献1の検査装置のCCDカメラ1台で正反射光および拡散光を検出しようとすると、撮像処理を2度実行することが必要となり、検査工数が増大するという問題が生ずる。
そこで、本発明では、設置スペースを増大させることなく、効率的に検査対象物の表面状態を検査することができる表面検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、略平面形状を有する検査対象物の表面状態を検査する検査装置であって、検査対象物に対して光を照射する照射部と、前記照射部から照射されて前記検査対象物で反射された光を検出する単一の光検出部と、前記光検出部によって検出された複数の画像データに基づき、前記検査対象物の表面の凹凸状態と、前記検査対象物に描画された画像の描画状況と、を判定する判定部と、を備え、前記照射部は、前記検査対象物に対して第1の色を有する光を照射する第1の光源と、前記検査対象物に対して第2の色を有する光を照射する第2の光源と、を有し、前記光検出部は、前記第1の光源から照射されて前記検査対象物で正反射された正反射光と、前記第2の光源から照射されて前記検査対象物で拡散反射された拡散光と、を同時に受光する複数の受光部、を有し、前記判定部は、前記複数の画像データから前記第1の色に対応する第1の判定画像データを抽出するとともに、前記第1の判定画像データに基づいて前記凹凸状態を、前記複数の画像データから前記第2の色に対応する第2の判定画像データを抽出するとともに、前記第2の判定画像データに基づいて前記描画状況を、それぞれ判定することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の表面検査装置において、前記複数の受光部のうち第1の受光部は、実質的に前記検査対象物で正反射された第1の色の光を受光し、前記複数の受光部のうち第2の受光部は、実質的に前記検査対象物で拡散反射された第2の色の光を受光し、前記判定部は、前記第1の判定画像データとして前記第1の受光部で受光された画像データに基づいて前記凹凸状態を判定するとともに、前記第2の判定画像として前記第2の受光部で受光された画像データに基づいて前記描画状況を判定することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1に記載の表面検査装置において、前記複数の受光部のそれぞれは、前記反射光および前記拡散光を受光して検出し、前記判定部は、前記複数の受光部のそれぞれによって検出された画像データから正反射光成分を抽出して第1の判定画像データを生成する第1の生成部と、前記複数の受光部のそれぞれによって検出された画像データから拡散光成分を抽出して第2の判定画像データを生成する第2の生成部と、を含むことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の表面検査装置において、前記照射部および前記光検出部に対して前記検査対象部を相対的に移動させる移動手段、をさらに備え、前記複数の受光部のそれぞれは、前記移動手段による移動方向に対して略垂直な方向に配列された複数の受光素子を有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の表面検査装置において、前記第1の光源から照射された光は、前記移動手段による移動方向に対して略垂直な方向に延伸するスリットを通過して前記検査対象物に到達することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項4または請求項5に記載の表面検査装置において、前記検査対象物は、水平姿勢に保持されており、前記移動手段は、前記検査対象物を水平方向に移動させることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項4または請求項5に記載の表面検査装置において、前記検査対象物は、略円筒形状を有するドラムに巻装されており、前記照射部および前記光検出部は、前記検査対象物を挟んで前記ドラムの回転軸と逆側に固設けられており、前記移動手段は、前記ドラムを前記回転軸を中心として回転させることにより、前記検査対象物を前記照射部および前記光検出部に対して移動させることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の表面検査装置において、前記検査対象物は、印刷版であることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、略平面形状を有し、光を透過する検査対象物の表面状態を検査する検査装置であって、検査対象物に対して光を照射する照射部と、前記照射部から照射されて前記検査対象物を経由する光を検出する単一の光検出部と、前記光検出部によって検出された複数の画像データに基づき、前記検査対象物の表面の凹凸状態と前記検査対象物に描画された画像の描画状況とを判定する判定部と、を備え、前記照射部は、前記検査対象物に対して第1の色を有する光を照射する第1の光源と、前記検査対象物に対して第2の色を有する光を照射する第2の光源と、を有し、前記光検出部は、前記第1の光源から照射されて前記検査対象物で正反射された正反射光と、前記第2の光源から照射されて前記検査対象物を透過した透過光と、を同時に受光する複数の受光部、を有し、前記判定部は、前記複数の画像データから前記第1の色に対応する第1の判定画像データを抽出するとともに、前記第1の判定画像データに基づいて前記凹凸状態を、前記複数の画像データから前記第2の色に対応する第2の判定画像データを抽出するとともに、前記第2の判定画像データに基づいて前記描画状況を、それぞれ判定することを特徴とする。
請求項1から請求項8に記載の発明によれば、検査対象物で正反射された正反射光と、検査対象物で拡散反射された拡散光とを単一の光検出部によって同時に受光し、複数の画像データを取得することができる。そのため、複数の画像データから抽出した第1および第2の判定画像データに基づいて、検査対象物の表面の凹凸状態と、検査対象物に描画された画像の描画状況とを同時に判定することができる。その結果、複数回の受光動作を必要とせず、単一の光検出部による1回の受光動作によって凹凸状態および描画状況を検査することができ、検査工数を低減することができる。
また、請求項1から請求項8に記載の発明によれば、光検出部を複数設ける必要がないため、装置の製造コストおよび装置の設置スペースを低減することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、複数の画像データと第1および第2の判定画像データとの対応付け処理を軽減することができる。そのため、この対応付けのための計算コストを低減でき、検査時間を低減することができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、複数の受光部のそれぞれで検出された正反射光成分から第1の判定画像データを、また、複数の受光部のそれぞれで検出された拡散光成分から第2の判定画像データを生成することができる。これにより、複数の受光部のそれぞれで検出される光の検出量が少ない場合であっても、複数の受光部で検出された正反射光成分または拡散光成分のぞれぞれを足し合わせることによって、良好な第1および第2の判定画像データを取得することができる。そのため、照射部から照射される光の光量が少ない場合であっても、検査対象物の凹凸状態および描画状況の検査を精度良く実行することができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、検査対象物を相対的に移動させることにより、検査対象物で正反射された正反射光と、拡散反射された拡散光とを複数の受光部によって同時に検出することができる。そのため、装置の製造コストおよび装置の設置スペースを低減しつつ、1回の受光動作によって凹凸状態および描画状況を検査することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、第1の光源から照射される光はスリットを通過して検査対象物に到達する。これにより、直線性の良い光を検査対象物で正反射させることができ、複数の受光部で良好な正反射光を受光することができる。そのため、凹凸状態の検査を良好に実行することができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、照射部および光検出部に対して検査対象物を水平方向に移動させることによって、複数の画像データを取得することができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、ドラムに巻装された検査対象物を当該ドラムの回転軸を中心に回転させることによって、複数の画像データを取得することができる。
特に、請求項8に記載の発明によれば、印刷版に描画された画像の描画状況および印刷版の表面の凹凸状態を1回の受光動作によって検査することができる。そのため、装置の製造コストおよび装置の設置スペースを低減しつつ、検査工数を低減することができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、検査対象物で正反射された正反射光と、検査対象物を透過した透過光とを単一の光検出部によって同時に受光し、複数の画像データを取得することができる。そのため、複数回の受光動作を必要とせず、単一の光検出部による1回の受光動作によって凹凸状態および描画状況を検査することができ、検査工数を低減することができる。また、光検出部を複数設ける必要がないため、装置の製造コストおよび装置の設置スペースを低減することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1.1.表面検査装置のハードウェア構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における表面検査装置1の全体構成の一例を示す図である。図2は、本発明の第1の実施の形態のCCD35(35B、35R、35G)によって、光源11からの正反射光、および光源12からの拡散光を受光する方法を説明するための図である。なお、図1およびそれ以降の図には、それらの方向関係を明確にするためZ軸方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付している。
表面検査装置1は、印刷版21のように、略平面形状を有しており、その表面に所定の画像が描画された物につき、その物の表面の凹凸状態および描画された画像の描画状況の検査を行う装置である。図1に示すように、表面検査装置1は、主として、光の照射部として使用される光源11、12と、これら光源11、12から照射されて印刷版21にて反射された光を検出するCCDカメラ30と、印刷版21を保持しつつ移動方向AR1に沿って移動可能とする保持部22とを備える。
光源11は、図1に示すように、検査対象物である印刷版21の上方に配設される照明であり、本実施の形態においては青色光の正反射光光源として使用される。また、光源11は、図1に示すように、印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直方向に延伸する。
光源11と印刷版21との間には、スリット16を有する遮蔽板15が配設される。ここで、スリット16は、光源11と略平行であり、かつ、印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直な方向に延伸する。
これにより、光源11から照射されて光は、スリット16によって絞られる。そのため、光源11、スリット16およびCCDカメラ30の位置を調整することによって、CCDカメラ30の撮像範囲にのみ光源11からの照射光を照射するとともに、印刷版21上で正反射された光をCCDカメラ30で良好に検出することが可能となる。すなわち、光源11から照射された光は、光路P1を有し、印刷版21上で反射される。そして、印刷版21で反射された光は、CCDカメラ30によって正反射光として受光される。
光源12は、図1に示すように、印刷版21の上方に配設される照明であり、本実施の形態においては、赤色光の拡散光光源として使用される。すなわち、光源12から照射された光は光路P2を有し、さまざまな方向に拡散して進行し、印刷版21で反射される。そして、印刷版21で反射された光は、CCDカメラ30によって拡散光として受光される。また、図1に示すように、光源12は、印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直な方向に延伸する。
保持部22は、検査対象部である印刷版21を水平姿勢にて保持する。また、保持部22は駆動部23から駆動力の伝達を受けることにより、矢印AR1の方向(すなわち、Y軸の正方向または負方向)に移動させる。このように、保持部22および駆動部23によって、印刷版21は、水平方向に進退運動させられる。
CCDカメラ30は、光源11および光源12のそれぞれから照射され、印刷版21で反射された正反射光および拡散光を受光する光検出部である。図1および図2に示すように、CCDカメラ30は、主として、レンズ31と、CCD35を有する本体部32とを備える。
印刷版21で反射された正反射光P1および拡散光P2は、図2に示すように、レンズ31に入射する。そして、光P1、P2は、中間リング33を通過して、レンズ31によってCCD35上に結像させられる。
ここで、CCD35は、図2に示すように、CCD35B、35R、35Gの3つの受光素子群(受光部)によって構成される。各CCD35B、35R、35Gは、駆動部23による印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直な方向(X軸方向)に、複数の受光素子36B、36R、36Gを配列して構成される。すなわち、CCD35はX軸方向に延伸する3つのラインセンサ35B、35R、35Gによって構成される。
また、図2に示すように、CCD35Bを構成する各受光素子36Bのレンズ31側の部分には、青色のフィルタ37Bが設けられている。これにより、フィルタ37Bは、フィルタの色に対応した青色光を主として透過することとなる。したがって、各受光素子36Bは、主として青色光を検出する。すなわち、本実施の形態において、CCD35Bは、光源11から照射されて印刷版21で反射した正反射光を実質的に受光する受光部として使用される。
同様に、CCD35Rを構成する各受光素子36Rのレンズ31側の部分には、赤色のフィルタ37Rが、CCD35Gを構成する各受光素子36Gのレンズ31側の部分には、緑色のフィルタ37Gが、それぞれ設けられている。したがって、CCD35Rは、光源12から照射されて印刷版21で反射された拡散光を実質的に受光する受光部として使用される。
このように、本実施の形態では、1台のCCDカメラ30によって撮像部分21bにて反射された正反射光P1と拡散光とが同時に受光され、正反射光P1に対応する1ライン分の正反射光に基づく画像データと拡散光P2に対応する1ライン分の拡散光に基づく画像データとが同時に取得される。
したがって、駆動部23によって印刷版21を移動させつつ、画像データを取得することにより、印刷版21全面にわたる正反射光に基づく画像データおよび拡散光に基づく画像データを同時に取得することができる。すなわち、1度の撮像動作によって、正反射光に基づく画像データと拡散光に基づく画像データとを同時に取得できる。
また、本実施の形態では、1台のCCDカメラ30によって正反射光に基づく画像データおよび拡散光に基づく画像データを取得でき、複数の撮像装置は必要とされない。したがって、表面検査装置1の設置スペースおよび製造コストを低減できる。
表示部41は、図1に示すように、信号線59を介して制御部50と接続されており、制御部50からの画像信号に基づいて、所定の文字列やコマンドボタン等の図形を表示する。これにより、表面検査装置1のオペレータ(以下、単に「オペレータ」と呼ぶ)は、表示部41に表示された内容に基づいて、表面検査装置1に対して所定の動作を実行させることができる。また、表示部41には後述する表面検査の結果を表示することもできる。そのため、オペレータは検査結果に基づいて、例えば、印刷版21の表面に付着した異物の除去等の処理を行うことができる。
制御部50は、図1に示すように、プログラムや変数等を格納するメモリ51と、メモリ51に格納されたプログラムに従った制御を実行するCPU55とを備えている。また、図1に示すように、制御部50は、光源11、12、CCDカメラ30、駆動部23、および表示部41と信号線59を介して電気的に接続されている。したがって、CPU55は、メモリ51に格納されるプログラムに従って、光源11、12からの光の照射処理、CCDカメラ30による撮像処理、駆動部23による印刷版21の移動処理等に関する制御を所定のタイミングで実行することができる。
<1.2.表面検査装置の機能構成>
図3は、表面検査装置1の機能構成を説明するための図である。図3に示すように、CPU55では、主として、補正処理部56、および判定処理部57によって表面検査装置1の機能が実現される。また、メモリ51上には、主として、取得データ格納部52、判定データ格納部53、およびパラメータ格納部54の各格納領域が確保され、表面検査処理で使用されるデータが格納される。
補正処理部56は、CCDカメラ30で撮像された画像データにシェーディング補正等の補正処理を施す。ここで、シェーディング補正では、図示しない白基準板を撮像することによって求められたシェーディングパラメータに基づき、画像データの濃度校正を行う。これにより、レンズ31の周辺減光、光源11、12の照明ムラ、および受光素子36(36B、36R、36G)ごとの感度ムラ等の影響を抑制して良好な画像データを取得することができる。
なお、白基準板は、正反射光を受光するCCD35Bおよび拡散光を受光するCCD35Rごとに2つ用意しても良い。また、CCD35BおよびCCD35Rのいずれか一方のみ白基準板を用意し、他方については、一方のシェーディングパラメータに対して所定の演算処理を施すことにより得られたシェーディングパラメータによってシェーディング補正を実行しても良い。
取得データ格納部52には、CCDカメラ30で撮像され、補正処理部56でシェーディング補正された画像データが格納される。すなわち、CCD35Bで受光されて補正処理部56で補正された画像データは取得画像データ52aとして、CCD35Rで受光されて補正処理部56で補正された画像データは取得画像データ52bとして、それぞれ取得データ格納部52に格納される。
判定データ格納部53には、判定処理部57での判定処理に使用される画像データが格納される。すなわち、正反射光に基づく画像データは判定画像データ53aとして、拡散光に基づく画像データとして、それぞれ判定データ格納部53に格納される。
なお、本実施の形態において、正反射光はCCD35Bによって、拡散反射光はCCD35Rによって、それぞれ受光される。したがって、取得画像データ52aと判定画像データ53aとは同一画像データとなり、取得画像データ52bと判定画像データ53bとは同一画像データとなる。
ここで、判定画像データ53aおよび判定画像データ53bについてさらに説明する。図4は、印刷版21に描画された印刷画像の例を示す図である。本実施の形態で検査対象としている印刷版21は、画像の描画された部分21aについては白っぽく見え、画像の描画されていない部分は青色がかって見える。
図5(a)は、印刷版21上にゴミやホコリ等の異物21cが付着した状態を示す図である。この場合、印刷版21の線分L1上の各地点における高さ(Z軸)方向の凹凸状態を示す形状曲線61は、図5(b)のようになる。すなわち、画像の描画された部分21a(X1≦X≦X2、X5≦X≦X6)のZ方向の高さはZ=Z1となり、画像の描画されていない部分(0≦X≦X1、X2≦X≦X3、X4≦X≦X5、X6≦X≦X7)の高さ(Z=Z0)より低くなる。また、異物21cの付着した部分(X3≦X≦X4)の高さはZ=Z2となり他の部分より高くなる。
また、印刷版21に異物21cが付着した場合、線分L1上における判定画像データ(拡散光に基づく画像データ)53bの濃度状態を示す拡散光濃度分布曲線62は、図6(b)のようになる。すなわち、画像の描画されており、白っぽく見える部分21aの濃度値D1は、他の部分の濃度値D2と比較して大きくなる。したがって、判定画像データ53bは、印刷版21に描画された印刷画像の描画状況を判断するために使用される。
一方、線分L1上における判定画像データ(正反射光に基づく画像データ)53aの濃度状態を示す正反射光濃度分布曲線63は、図7(b)のようになる。すなわち、異物21cが付着した部分の濃度値D4は、光源11から照射された光が乱反射されることにより、異物21cが付着していない部分の濃度値D3と比較して小さくなる。したがって、判定画像データ53aは、印刷版21の表面の凹凸状態を判断して異物21cが付着しているか否かの判断をするために使用される。
さらに、同様に指紋等の油分が付着した部分も、異物21cが付着した部分と同様に、光源11から照射された光が乱反射されるため、油分が付着した部分の濃度値はD4より小さい値となる。したがって、判定画像データ53aは、印刷版21の表面に油分が付着しているか否かの判断をするためにも使用できる。
判定処理部57では、印刷版21上の凹凸状態を判断する処理と、印刷版21に描画された印刷画像の描画状況を判断する処理とが略同時に実行される。印刷版21上の凹凸状態を判断する処理は、判定データ格納部53に格納された判定画像データ53aに基づいて実行される。
具体的には、まず、2値化処理によって濃度値Dが閾値D5以下となる画素を判定画像データ53aから抽出する。例えば、図7(a)の線分L1上の画像データについては、X座標が、X3≦X≦X4となる画素が抽出される(図7(b)参照)。そして、抽出された画素につき、隣接する画素群の面積(すなわち、画素数)Pが許容値P0以上の場合、印刷版21に異物21cが付着していると判断する。
なお、凹凸状態を判断する処理では、判定画像データ53aに対してシャープネス処理や階調変換処理のような異物21cの部分を際立たせる画像処理を予め施した後に2値化処理を実行してもよい。また、閾値D5および面積の許容値P0は、予め実験等によって求めてもよい。
また、印刷版21に描画された印刷画像の描画状況を判断する処理は、判定データ格納部53に格納された判定画像データ53bに基づいて実行される。
具体的には、まず、判定画像データ53bと参照画像データとにより差画像データを作成する。ここで、参照画像データとは、印刷画像が正しく描画された印刷版21を予めCCDカメラ30で撮像することによって作成された画像データをいう。また、差画像データとは、判定画像データ53および参照画像データについて、対応する画素間の濃度差を濃度値とする画像データをいう。
次に、差画像データに2値化処理を施すことにより、濃度値Dが閾値D6以上となる画素を抽出する。これにより、判定画像データ53bのうち参照画像データと異なる部分(画素)が抽出される。そして、抽出された画素につき、隣接する画素群の面積Pが許容値P1以上となる場合、印刷版21に印刷画像が正しく描画されていないと判断する。
なお、描画状況を判断する処理では、差画像データに対してシャープネス処理や階調変換処理等の画像処理を予め施した後に2値化処理を実行してもよい。また、閾値D6および面積の許容値P1は、予め実験等によって求めてもよい。
パラメータ格納部54には、表面検査処理で使用されるデータであって予め実験等によって求められたもの、すなわち、凹凸状態の判断処理で使用される閾値D5および許容値P0が、また、印刷画像の描画状況の判断処理で使用される参照画像データ、閾値D6、および許容値P1が、格納される。また、パラメータ格納部54には、シェーディング補正処理で使用されるシェーディングパラメータも、同様に格納される。
表示処理部58は、表示部41の表示制御を行うために使用される画像信号を生成する。また、表示部41は、信号線59を介して表示処理部58と電気的に接続される。したがって、表示部41は、表示処理部58からの画像信号に基づいて表示処理を実行することになる。
<1.3.表面検査装置による検査手順>
ここでは、本実施の形態の表面検査装置による検査手順について説明する。図8は、本実施の形態の表面検査装置1による印刷版21の検査手順の一例を示すフローチャートである。ステップS101では、検査処理に先だって、処理に必要となるパラメータ(シェーディングパラメータ、閾値D5、D6、面積の許容値P0、P1、および参照画像データ)をパラメータ格納部54(図3参照)から取得する。
次に、駆動部23によって保持部22に保持された印刷版21を移動させつつ、CCDカメラ30によって印刷版21を撮像する。そして、光源11から照射されて印刷版21で反射された正反射光に基づく画像データは取得画像データ52aとして、また、光源12から照射されて印刷版21で反射された拡散光に基づく画像データは取得画像データ52bとして、それぞれ取得データ格納部52に格納される(S102)。すなわち、取得画像データ52aおよび52bは一度の撮像処理によって同時に取得される。なお、CCDカメラ30によって撮像される際、画像データは、補正処理部56によってシェーディング補正がなされて濃度校正される。
続いて、ステップS103およびS104が略同時に実行されることにより、印刷版21の表面の凹凸状態の検査、および印刷版21に描画された印刷画像の描画状況の検査が略同時に実行される。
なお、上述のように本実施の形態では、取得画像データ52aと判定画像データ53aとは同一画像データとなり、取得画像データ52bと判定画像データ53bとは同一画像データとなる。したがって、取得画像データ52a、52bを、それぞれ判定画像データ53a、53bとして判定データ格納部53にコピーしても良い。また、判定データ格納部53には実際の画像データはコピーせず、取得画像データ52a、52bと関連付ける情報を判定データ格納部53に格納してもよい。
このように、本実施の形態では、取得画像データ52a、52bに対して演算処理等のような対応付け処理をすることなく、判定画像データ53a、53bを取得することができるため、計算コストを低減でき、検査時間を低減できる。
そして、ステップS103およびS104による検査結果を表示部41に表示して検査処理を終了する(S105)。すなわち、印刷版21上に異物が付着していると判断された場合や、印刷画像が正しく描画されていないと判断された場合には、検査結果が「NG」である旨が表示部41に表示され、あわせて異物が付着した部分、または/および、印刷画像が正しく描画されていない部分が表示する。一方、異物が発見されず、かつ、印刷画像が正しく描画されていると判断された場合には、検査結果が「OK」である旨が表示部41に表示される。
<1.4.第1の実施の形態の表面検査装置の利点>
以上のように、第1の実施の形態の表面検査装置1は、駆動部23によって印刷版21を移動させつつ、1台のCCDカメラ30によって印刷版21を撮像することができる。これにより、光源11から照射されて印刷版21で反射された正反射光に基づく画像データと、光源12から照射されて印刷版21で反射された拡散光に基づく画像データとを同時に取得することができる。すなわち、複数の撮像装置を必要とせず、複数のCCD35(35B、35R、35G)を有する単一のCCDカメラ30により、両画像データを同時に取得することができる。そのため、表面検査装置1の製造コストおよび設置スペースを低減することができる。
また、正反射光に基づく画像データおよび拡散光に基づく画像データのそれぞれを取得する場合、複数回の撮像動作を必要とせず、一回の撮像動作で両画像データを取得することができる。そのため、検査処理に要する時間を低減することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態における表面検査装置は、第1の実施の形態の表面検査装置1と比較して、
(1)正反射光および拡散光の受光方法が異なる点と、
(2)判定画像データの取得方法が異なる点と、
を除いては、第1の実施の形態と同様である。そこで、以下ではこの相違点を中心に説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態の表面検査装置1における構成要素と同様な構成要素については同一符号を付している。これら同一符号の構成要素は、第1の実施の形態において説明済みであるため、本実施形態では説明を省略する。
<2.1.表面検査装置の機能構成>
図9は、本実施の形態における表面検査装置1の機能構成を説明するための図である。また、図10は、本実施の形態のCCD135(135C、135M、135Y)によって、光源11からの正反射光、および光源12からの拡散光を受光する方法を説明するための図である。
図10に示すように、CCD135は、CCD135C、135M、135Yの3つの受光素子群(受光部)によって構成される。各CCD135M、135M、135Yは、駆動部23による印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直な方向(X軸方向)に、複数の受光素子136C、136M、136Yを配列して構成される。すなわち、CCD135はX軸方向に延伸する3つのラインセンサ135C、135M、135Yによって構成される。
また、図10に示すように、CCD135Cを構成する各受光素子136Cのレンズ31側の部分には、赤色の補色であるシアンのフィルタ137Cが設けられる。これにより、フィルタ137Cは、青色および緑色の光を主として透過することになる。また、CCD135Mを構成する各受光素子136Mのレンズ31側の部分には、緑色の補色であるマゼンタのフィルタ137Mが設けられており、フィルタ137Mは、赤色および青色の光を主として透過することになる。さらに、CCD135Yを構成する各受光素子136Yのレンズ31側の部分には、青色の補色である黄色のフィルタ137Yが設けられており、フィルタ137Yは、緑色および赤色の光を主として透過することになる。
したがって、本実施の形態では、光源11から照射されて印刷版21で反射された青色の正反射光は、主として、CCD135C、135Mで受光される。また、光源12から照射されて印刷版21で反射された赤色の拡散光は、主として、CCD135M、135Yで受光される。
取得データ格納部152には、CCDカメラ30で撮像され、補正処理部56でシェーディング補正された画像データが格納される。すなわち、CCD135Cで受光されて補正処理部56で補正された画像データは取得画像データ152aとして、CCD135Mで受光されて補正処理部56で補正された画像データは取得画像データ152bとして、CCD135Yで受光されて補正処理部56で補正された画像データは取得画像データ152cとして、それぞれ取得データ格納部152に格納される。
判定処理部157は、取得データ格納部152に格納された取得画像データ152a〜152cから判定画像データ153a、153bを生成する。また、判定処理部157では、第1の実施の形態の判定処理部57と同様に、生成された判定画像データ153aに基づいて印刷版21上の凹凸状態を判断する処理と、判定画像データ153bに基づいて印刷版21に描画された印刷画像の画像状況を判断する処理とが略同時に実行される。
図11は、取得画像データ152aおよび判定画像データ153aを表示部41に表示させた状態の一例を示す図である。なお、図11では、取得画像データ152aおよび判定画像データ153aの左上座標を原点とし、紙面に向かって右方向をi軸正方向と、下方向をj軸正方向としている。また、以下では、各画像データ152a〜152c、153a、153bについて、i軸方向のデータサイズがi0、j軸方向のデータサイズがj0であるものとして説明する。
判定処理部157の第1生成部157aは、印刷版21表面の凹凸状態の検査に使用する判定画像データ153aを生成する。また、第2生成部157bは、印刷版21に描画された印刷画像の描画状況の検査に使用される判定画像データ153bを生成する。
ここで、ij平面上の位置(i,j)における取得画像データ152a〜152c、判定画像データ153a、153bの濃度値を、それぞれC(i,j)、M(i,j)、Y(i,j)、B(i,j)、およびR(i,j)とし、変換係数をk11、k12、k13、k21、k22、k23とすると、判定画像データ153a、153bは、数1、数2によって求められる。
B(i, j)=k11×C(i, j)+k12×M(i, j)+k13×Y(i, j) ・・・ 数1
R(i, j)=k21×C(i, j)+k22×M(i, j)+k23×Y(i, j) ・・・ 数2
このように、本実施の形態では、図10に示すように、複数のCCD135(135C、135M、135Y)によって受光した正反射光P1および拡散光P2から、判定画像データ153a、153bを生成することができる。これにより、光源11、12から照射される光の光量が少ない場合であっても、数1および数2によって各CCD135で検出された正反射光成分または拡散光成分のそれぞれを足し合わせることによって、良好な判定画像データ153a、153bを取得することができる。そのため、印刷版21の凹凸状態および描画状況の検査を精度良く実行することができる。
<2.2.表面検査装置による検査手順>
ここでは、本実施の形態の表面検査装置による検査手順について説明する。図12は、本実施の形態の表面検査装置1による印刷版21の検査手順の一例を示すフローチャートである。ステップS201では、第1の実施の形態の場合と同様に、処理に必要となるパラメータをパラメータ格納部54(図9参照)から取得する。
次に、駆動部23によって印刷版21を移動させつつ、CCDカメラ30によって印刷版21を撮像する。そして、CCD135C、135M、135Yで同時に受光した画像データを、それぞれ取得画像データ152a〜152cとして取得データ格納部152に格納する(S202)。その際、各画像データ152a〜152cは、第1の実施の形態と同様に、補正処理部56によってシェーディング補正されて濃度校正される。
ステップS203では、判定処理部157の第1生成部157aおよび第2生成部157bによって判定画像データ153a、153bを生成し、判定データ格納部153に格納する。続いて、ステップS204およびS205が略同時に実行されることにより、印刷版21の表面の凹凸状態の検査および印刷版21に描画された印刷画像の描画状況の検査が略同時に実行される。
そして、ステップS204およびS205による検査結果を表示部41に表示して検査処理を終了する(S206)。すなわち、印刷版21上に異物が付着していると判断された場合や、印刷画像が正しく描画されていないと判断された場合には、検査結果が「NG」である旨が表示部41に表示され、あわせて異物が付着した部分、または/および、印刷画像が正しく描画されていない部分が表示する。一方、異物が発見されず、かつ、印刷画像が正しく描画されていると判断された場合には、検査結果が「OK」である旨が表示部41に表示される。
<2.3.第2の実施の形態の表面検査装置の利点>
以上のように、第2の実施の形態の表面検査装置1は、単一のCCDカメラ30を使用して一度の撮像で取得した取得画像データ152a〜152cから判定画像データ153a、153bを生成し、印刷版21の凹凸状態および印刷画像の描画状況の検査を同時に実行できる。そのため、表面検査装置1の製造コストおよび設置スペースを低減しつつ、検査処理に要する時間を低減することができる。
また、第2の実施の形態では、数1および数2を用いることにより、複数のCCD135(135C、135M、135Y)で受光した取得画像データ152a〜152cのそれぞれから正反射光成分および拡散光成分を抽出して判定画像データ153a、153bを生成することができる。そのため、光源11、12から照射される光の光量が少ない場合であっても、良好な判定画像データ153a、153bを取得することができ、印刷版21の凹凸状態および描画状況の検査を精度良く実行することができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図13は、第3の実施の形態における表面検査装置300の全体構成の一例を示す斜視図である。本実施の形態の表面検査装置300は、第1および第2の実施の形態の表面検査装置1と、比較して
(a)フィルム321のように光を透過するものを検査対象物としている点と、
(b)光源312が、検査対象物であるフィルム321を挟んで光源11およびCCDカメラ30と逆側に配置される点と、
を除いては、第1および第2の実施の形態の表面検査装置1と同様である。すなわち、光源312は、CCDカメラ30の光軸の延長上であって、フィルム321を挟んで光源11およびCCDカメラ30と逆側に配置される。
したがって、表面検査装置300では、駆動部23によってフィルム321を移動させつつ、CCDカメラ30によってフィルム321を撮像することにより、(A)フィルム321で反射された正反射光に基づく画像データと、(B)光源312から照射されてフィルム321を透過した透過光に基づく画像データとを同時に取得することができる。すなわち、表面検査装置300では、フィルム321を経由した正反射光および透過光に基づく画像データを取得できる。
そのため、表面検査装置300では、フィルム321の表面の凹凸状態の検査は当該正反射光に基づく画像データを使用することにより、また、フィルム321に描画された画像の描画状況の検査は当該透過光に基づく画像データを使用することにより、それぞれ実行される。その結果、表面検査装置1の製造コストおよび設置スペースを低減しつつ、一回の撮像動作で両画像データを取得して、検査処理に要する時間を低減することができる。
なお、透過光に基づいて描画状況の検査を実行する第3の実施の形態において、光源11から照射されてフィルム321で反射された光は、CCDカメラ30の光軸と略同一な方向に進行してレンズ31に到達するが、これに限定されるものでなく、光源11から照射された光の光路P1が光軸付近となれば良い。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。
(1)第1ないし第2の実施の形態において、光源12は、印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直な方向に延伸する構造を有しているが、これに限定されるものでない。例えば、図14の表面検査装置100のように、印刷版21の上方に配設された略球形の複数の光源112を拡散光光源として使用してもよい。また、印刷版21の移動方向AR1に対して略垂直な方向に延伸する照明を複数使用してもよい。また、第3の実施の形態においても、印刷版21の下方に略球形の複数の光源112を拡散光光源として使用してもよい。
(2)また、第1および第2の実施の形態では、光源11、12およびCCDカメラ30を固定し、印刷版21を移動させつつCCDカメラ30によって撮像処理を実行しているがこれに限定されるものでなく、印刷版21を固定し、印刷版21に対して光源11、12、およびCCDカメラ30を移動させつつ撮像処理を実行しても良い。すなわち、光源11、12およびCCDカメラ30に対して印刷版21を相対的に移動させつつ撮像処理を実行すればよい。
(3)また、第1および第2の実施の形態の表面検査では、検査対象物である印刷版21を保持部22によってXY平面内に略水平に保持して駆動部23によって移動方向AR1しつつ、CCDカメラ30によって撮像処理を実行しているが、これに限定されるものでない。
図15は、本発明の変形例である表面検査装置200を説明するための図である。図15に示すように、印刷版221は、ドラム222の外周に巻装されて保持される。また、ドラム222は回転軸222aを中心に回転可能に設けられている。さらに、正反射光光源として使用される光源211と、拡散光光源として使用される光源212(212a〜212l)と、CCDカメラ30とは、印刷版221を挟んで保持部222の回転軸222aと逆側に固設されている。
これにより、表面検査装置200は、第1および第2の実施の形態の表面検査装置1と同様に、光源211および光源212から照射されて印刷版221で反射された反射光および拡散光をCCDカメラ30で同時に受光することができる。その結果、ドラム322を回転させつつ撮像処理を実行すると、印刷版221全面にわたって、正反射光および拡散光に基づく画像データを同時に取得できる。そのため、表面検査装置200の製造コストおよび設置スペースを低減しつつ、検査処理に要する時間を低減することができる。
(4)また、第1および第2の実施の形態の表面検査装置1では、光源11、12から照射される光は、いずれも印刷版21で反射されてCCDカメラ30で受光されており、また、第3の実施の形態の表面検査装置300では、光源312から照射されて印刷版21をを透過した透過光がCCDカメラ30で受光されていたが、これに限定されるものでない。
例えば、図2に示す受光素子36B、36R、36Gを一組とした受光素子の組みを2次元配列させたCCDによって正反射光および拡散光を受光してもよい。これにより、印刷版21を移動させることなく、印刷版21全面にわたって正反射光および拡散光に基づく画像データを取得することができる。
また、第3の実施の形態の表面検査装置300でも、当該2次元配列させたCCDを使用することにより、印刷版21を移動させることなく、印刷版21全面にわたって正反射光および透過光に基づく画像データを取得することができる。
(5)さらに、第2の実施の形態では、光源11から照射される光は青色光であり、光源12から照射される光は赤色光であるものとして説明したが、これに限定されるものでない。その場合、光源11、12から照射される光の色に応じて数1および数2の変換係数k11、k12、k13、k21、k22、k23の値を選択する。
本発明の第1および第2の実施の形態における表面検査装置の全体構成の一例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態のCCD素子による正反射光および拡散光の受光方法を説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態における表面検査装置の制御部の概略構成を示す機能ブロック図である。 印刷版に描画された印刷画像の例を示す図である。 画像が描画された印刷版上の凹凸状態を説明するための図である。 印刷版からの拡散光を受光することによって得られた取得画像データを説明するための図である。 印刷版からの正反射光を検出することによって得られた取得画像データを説明するための図である。 第1の実施の形態における表面検査の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における表面検査装置の制御部の概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態のCCD素子による正反射光および拡散光の受光方法を説明するための図である。 ij座標系における画像データを説明するための図である。 第2の実施の形態における表面検査の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態における表面検査装置の全体構成の一例を示す斜視図である。 本発明の変形例を説明するための図である。 本発明の変形例を説明するための図である。
符号の説明
1、100、200、300 表面検査装置
11、12、112、211、212(212a〜212l)、312 光源
16 スリット
21、221 印刷版
21a 描画画像
21c 異物
22、222、322 保持部
23 駆動部
30 CCDカメラ
36(36R、36G、36B)、136(136C、136M、136Y) 受光素子
37(37R、37G、37B)、137(137C、137M、137) フィルタ
50 制御部
52、152 取得データ格納部
52a、52b、152a〜152c 取得画像データ
53 判定データ格納部
53a、53b、153a、153b 判定画像データ
55 CPU
57、157 判定処理部
157a 第1生成部
157b 第2生成部
321 フィルム
AR1 移動方向
P1、P2 光路

Claims (9)

  1. 略平面形状を有する検査対象物の表面状態を検査する検査装置であって、
    (a) 検査対象物に対して光を照射する照射部と、
    (b) 前記照射部から照射されて前記検査対象物で反射された光を検出する単一の光検出部と、
    (c) 前記光検出部によって検出された複数の画像データに基づき、前記検査対象物の表面の凹凸状態と、前記検査対象物に描画された画像の描画状況と、を判定する判定部と、
    を備え、
    前記照射部は、
    (a-1) 前記検査対象物に対して第1の色を有する光を照射する第1の光源と、
    (a-2) 前記検査対象物に対して第2の色を有する光を照射する第2の光源と、
    を有し、
    前記光検出部は、
    (b-1) 前記第1の光源から照射されて前記検査対象物で正反射された正反射光と、前記第2の光源から照射されて前記検査対象物で拡散反射された拡散光と、を同時に受光する複数の受光部、
    を有し、
    前記判定部は、
    (i) 前記複数の画像データから前記第1の色に対応する第1の判定画像データを抽出するとともに、前記第1の判定画像データに基づいて前記凹凸状態を、
    (ii) 前記複数の画像データから前記第2の色に対応する第2の判定画像データを抽出するとともに、前記第2の判定画像データに基づいて前記描画状況を、
    それぞれ判定することを特徴とする表面検査装置。
  2. 請求項1に記載の表面検査装置において、
    前記複数の受光部のうち第1の受光部は、実質的に前記検査対象物で正反射された第1の色の光を受光し、
    前記複数の受光部のうち第2の受光部は、実質的に前記検査対象物で拡散反射された第2の色の光を受光し、
    前記判定部は、前記第1の判定画像データとして前記第1の受光部で受光された画像データに基づいて前記凹凸状態を判定するとともに、前記第2の判定画像として前記第2の受光部で受光された画像データに基づいて前記描画状況を判定することを特徴とする表面検査装置。
  3. 請求項1に記載の表面検査装置において、
    前記複数の受光部のそれぞれは、前記反射光および前記拡散光を受光して検出し、
    前記判定部は、
    (c-1) 前記複数の受光部のそれぞれによって検出された画像データから正反射光成分を抽出して第1の判定画像データを生成する第1の生成部と、
    (c-2) 前記複数の受光部のそれぞれによって検出された画像データから拡散光成分を抽出して第2の判定画像データを生成する第2の生成部と、
    を含むことを特徴とする表面検査装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の表面検査装置において、
    前記照射部および前記光検出部に対して前記検査対象部を相対的に移動させる移動手段、
    をさらに備え、
    前記複数の受光部のそれぞれは、前記移動手段による移動方向に対して略垂直な方向に配列された複数の受光素子を有することを特徴とする表面検査装置。
  5. 請求項4に記載の表面検査装置において、
    前記第1の光源から照射された光は、前記移動手段による移動方向に対して略垂直な方向に延伸するスリットを通過して前記検査対象物に到達することを特徴とする表面検査装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の表面検査装置において、
    前記検査対象物は、水平姿勢に保持されており、
    前記移動手段は、前記検査対象物を水平方向に移動させることを特徴とする表面検査装置。
  7. 請求項4または請求項5に記載の表面検査装置において、
    前記検査対象物は、略円筒形状を有するドラムに巻装されており、
    前記照射部および前記光検出部は、前記検査対象物を挟んで前記ドラムの回転軸と逆側に固設けられており、
    前記移動手段は、前記ドラムを前記回転軸を中心として回転させることにより、前記検査対象物を前記照射部および前記光検出部に対して移動させることを特徴とする表面検査装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の表面検査装置において、
    前記検査対象物は、印刷版であることを特徴とする表面検査装置。
  9. 略平面形状を有し、光を透過する検査対象物の表面状態を検査する検査装置であって、
    (a) 検査対象物に対して光を照射する照射部と、
    (b) 前記照射部から照射されて前記検査対象物を経由する光を検出する単一の光検出部と、
    (c) 前記光検出部によって検出された複数の画像データに基づき、前記検査対象物の表面の凹凸状態と前記検査対象物に描画された画像の描画状況とを判定する判定部と、
    を備え、
    前記照射部は、
    (a-1) 前記検査対象物に対して第1の色を有する光を照射する第1の光源と、
    (a-2) 前記検査対象物に対して第2の色を有する光を照射する第2の光源と、
    を有し、
    前記光検出部は、
    (b-1) 前記第1の光源から照射されて前記検査対象物で正反射された正反射光と、前記第2の光源から照射されて前記検査対象物を透過した透過光と、を同時に受光する複数の受光部、
    を有し、
    前記判定部は、
    (i) 前記複数の画像データから前記第1の色に対応する第1の判定画像データを抽出するとともに、前記第1の判定画像データに基づいて前記凹凸状態を、
    (ii) 前記複数の画像データから前記第2の色に対応する第2の判定画像データを抽出するとともに、前記第2の判定画像データに基づいて前記描画状況を、
    それぞれ判定することを特徴とする表面検査装置。
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