JP2006046691A - コネクタ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機器と燃料カートリッジの両者の弁間の空間を最小とする構造とし、燃料注入に伴う機器側への空気の混入を低減するコネクタ構造を提供する。
【解決手段】 液体燃料を使用する機器2の注入接続部3と液体燃料を加圧状態で収容した燃料カートリッジ4の吐出接続部5とよりなるコネクタ構造であって、両接続部3、5は、スプリング32、52によって付勢されたステム弁31、51を有する弁機構30、50をそれぞれ備え、両ステム弁31,51は接続動作に応じて弁機構30、50を開作動し、一方の接続部5が他方の接続部3の内方に挿入され、両ステム弁31、51の先端の接触により、それぞれのステム部外周の燃料通路3B、5Bが連通するものであり、内方に挿入された一方の接続部5の先端と他方の接続部3の内部との間に位置するステム弁31外周を囲繞して燃料通路3Bを構成すると共に、接続移動に応じて圧縮変形する弾性部材6を設置してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体燃料を使用する機器とこの液体燃料を収容した燃料カートリッジとのコネクタ構造に関するものである。
従来の液体燃料を使用する機器と燃料カートリッジとしては、例えば、燃料注入式ライターと燃料注入用ガスボンベとの組み合わせがあり、そのコネクタ構造は、ライター側の注入口およびガスボンベ側の吐出口とにそれぞれ弁を設け、両弁はガスボンベの押しつけによって開作動し、ガスボンベ内の液体燃料がライター内に注入される構造が一般的に採用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
図10は、従来のライターに対しガスボンベより燃料を注入するコネクタ構造例を示す断面図である。ライター70の本体71に形成された注入口72には、弁機構73を備えたプラグ74が締結され、このプラグ74内には出没移動可能にスピンドル75が挿入され、スプリング76により突出方向に付勢されている。スピンドル75には有底の中心孔75aと一部壁面に開口する連通する連通孔75bを有し、連通孔75bの外周側開口部にリング状の弾性弁77が装着され、この弾性弁77の外周部が前記プラグ74によって固定されている。スピンドル75の端部にはシールパッキン78が装着されている。スピンドル75が押し込み操作されていない非動作状態では、弾性弁77の内周面がスピンドル75の外周面に圧着して連通孔75bを閉じて閉弁状態にある。スピンドル75が押し込まれると弾性弁77が湾曲変形して、内周面が連通孔75bを開放して開弁状態となる。
一方、ガスボンベ80は、容器81の先端中央部に注入ロッド82を備えた弁機構83が設置されている。この注入ロッド82は基部が弁ホルダー84に保持され、スプリング85により突出方向に付勢され、容器81より突出した先端より有底の中心孔82aが開口され、これと連通する横穴による連通孔82bを備える。外周面の連通孔82bの開口部位にはリング状の弾性弁86が装着され、該弾性弁86が弁ホルダー84によって固定されている。この弾性弁86の作動は、ライター側の弁機構73と同様であり、注入ロッド82が押し込み操作されていない非動作状態では、弾性弁86の内周面が注入ロッド82の外周面に圧着して連通孔82bを閉じて閉弁状態にある。注入ロッド82が押し込まれると弾性弁86が湾曲変形して、内周面が連通孔82bを開放して開弁状態となる。
実公昭39−14343号公報 実公平3−35972号公報
前述の図10の従来構造のコネクタ構造にあっては、液体燃料を使用する機器としてのガスライター70と、液体燃料を収容しガスライターに補充注入する燃料カートリッジとしてのガスボンベ80の接続状態において、両者の弁77、86の間には空気が収容された空間Sが存在し、その空気が液体燃料注入時に液体燃料に混入する問題がある。
つまり、図10の構造で、それぞれの弁機構73、83におけるスピンドル75および注入ロッド82の中心孔75a、82aおよび連通孔75b、82bは外部の大気に連通して空気が入っており、ライター側の弾性弁77とガスボンベ側の弾性弁86との間に大きな空間Sがある。そして、接続状態ではこの空間Sは閉塞され、内部の空気は逃げ場を失い、ガスボンベ側よりの液体燃料(液化ガス)の吐出に伴って一緒にライター側内部に押し込まれる。ガスライターでは液体燃料はガス状に気化し最終的には空気と混合されて燃焼するために、上記液体燃料への空気の混入は問題ないが、ガス化しない液体燃料では、上記空気の混入は液体が途切れて連続的な供給が阻害され、また、嫌気性の液体燃料においては空気成分により反応が阻害される恐れがあり、これらの場合には液体燃料の脱気を必要とし別の機器を必要とすることになる。
また、液体燃料の注入後にガスボンベを機器より離す際に、上記の空間Sに溜まった液体燃料またはその気化ガスは大気に放出されることになり、ガスライターの液化ガスの場合には大気圧下では全て気化し、残留することがないため、性能上問題とならないが、不揮発性成分を含む液体燃料においては、この空間に液体が気化することなく溜まったままとなり、コネクタ分離に伴って液体燃料が漏れて周辺の機器に付着し錆や腐食等の原因となる問題を招く。
本発明は上記点に鑑み、両弁間の空間を最小とする構造とし、燃料注入に伴う機器側への空気の混入を低減するようにした液体燃料を使用する機器と燃料カートリッジとのコネクタ構造を提供することを目的とするものである。
本発明のコネクタ構造は、液体燃料を使用する機器に対し、液体燃料を加圧状態で収容した燃料カートリッジより該液体燃料を供給する際に、前記機器と前記燃料カートリッジとを接続する、前記機器の注入接続部と前記燃料カートリッジの吐出接続部とよりなるコネクタ構造であって、
前記機器の注入接続部は、スプリングによって付勢されたステム弁を有する弁機構を備え、一方、前記燃料カートリッジの吐出接続部は、スプリングによって付勢されたステム弁を有する弁機構を備え、両ステム弁は前記燃料カートリッジの接続動作に応じて没入移動し、それぞれの弁機構を開作動し、その開作動に伴い液体燃料は両ステム弁の外周に沿う燃料通路に沿って前記燃料カートリッジより前記機器へ流動する構造であり、
前記機器または燃料カートリッジの一方の接続部が、他方の接続部の内方に挿入され、前記両ステム弁の先端の接触により、それぞれのステム部外周の燃料通路が連通するものであり、
前記内方に挿入された一方の接続部の先端と他方の接続部の内部との間に位置する前記ステム弁外周を囲繞して燃料通路を構成すると共に、燃料カートリッジ側の接続部の移動に応じて圧縮変形する弾性部材が設置されてなることを特徴とするものである。
前記ステム弁または前記弾性部材に燃料通路を構成する軸方向の溝を設けて、燃料通路を確保するようにしてもよい。
また、前記弾性部材を、前記ステム弁の軸方向に変形可能で、かつステム弁外周面に圧着変形しない弾性材で構成してもよい。この場合においても、前記ステム弁または前記弾性部材に燃料通路を構成する軸方向の溝を設けて、燃料通路を確保してもよい。
上記のような本発明によれば、液体燃料を使用する機器または液体燃料を加圧状態で収容した燃料カートリッジの一方の接続部が、他方の接続部の内方に挿入され、それぞれのステム弁の先端の接触により、両側のステム弁外周の燃料通路が連通するものであり、内方に挿入された一方の接続部の先端と他方の接続部の内部との間に位置するステム弁外周を囲繞して燃料通路を構成すると共に、燃料カートリッジ側の接続部の移動に応じて圧縮変形する弾性部材が設置されてなることにより、液体燃料の注入開始状態において両側の接続部の弁部間の燃料通路に存在する空気は、その通路隙間が狭いことにより微量であり、液体燃料の供給中に気泡が生じることなく、また途切れることなく注入され、液体燃料中に混入する空気による反応への影響も最小限となる。
また、液体燃料の注入後に燃料カートリッジを機器より離す際にも、両弁間の空間に溜まる液体燃料も少なく、大気放出および漏れによる弊害の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は第1の実施の形態にかかるコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、図2は図1のコネクタ構造の接触状態および接続状態をそれぞれ示す断面図、図3は第2の実施の形態にかかるコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、図4は図3のコネクタ構造の接触状態および接続状態をそれぞれ示す断面図、図5は異なる弾性部材を用いた図1と同様のコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、図6は図5のコネクタ構造の接触状態および接続状態をそれぞれ示す断面図、図7は異なる弾性部材を用いた図3と同様のコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、図8は弾性部材の他の形態をそれぞれ示す断面図、図9は他の実施例を示すステム部の断面図である。
図1の実施形態のコネクタ構造1は、液体燃料を使用する機器2の注入接続部3と液体燃料を加圧状態で収容した燃料カートリッジ4の吐出接続部5とよりなり、機器2に対し燃料カートリッジ4より液体燃料を供給する際に、両接続部3、5を接続するものである。
前記機器2の注入接続部3は、スプリング32によって閉弁方向に付勢されたステム弁31を有する弁機構30を備える。一方、前記燃料カートリッジ4の吐出接続部5は、スプリング52によって閉弁方向に付勢されたステム弁51を有する弁機構50を備える。そして、前記機器2の注入接続部3の内部に、燃料カートリッジ4の吐出接続部5の先端部が挿入接続され、この燃料カートリッジ4の接続動作に応じて、前記両ステム弁31、51が没入移動し、それぞれの弁機構30、50を開作動し、その開作動に伴い液体燃料は前記両ステム弁31、51の外周に沿って流通する構造となっている。
具体的には、機器2の注入接続部3は、機器本体21の一部に開口された注入口22にシール材36を介して注入ハウジング33が固着され、該注入ハウジング33は、機器本体21に締結される筒状基部33aと、外側の筒状突出部33bと、この筒状突出部33bの内底部の隔壁部33cとを備え、筒状突出部33bの内部には凹部3Aが形成され、隔壁部33cの中心部に連通孔34が開口されている。隔壁部33cの背面には連通孔34の外周部にリング状シール材(Oリング)による弾性体35が配設されている。
また、注入ハウジング33の中心部には軸方向に移動可能に前記ステム弁31が配置され、このステム弁31は、注入ハウジング33の連通孔34を挿通する棒状のステム部31aと、該ステム部31aの一部に径が拡大された弁部31bを備え、この弁部31bは前記注入ハウジング33の隔壁部33cの背面との間に前記弾性体35を押圧可能に設けられ、ステム部31aの先端は注入ハウジング33の筒状突出部33bの先端開口の近傍に位置する。上記弁部31bの背部にはスプリング32が縮装されて、ステム弁31が突出方向すなわち閉弁方向に付勢され、通常状態では弁部31bが弾性体35を押圧し、閉弁状態にある。
さらに、上記ステム弁31のステム部31aの外周を囲繞して、注入ハウジング33の筒状突出部33bの内側凹部3Aに弾性部材6が設置されている。この弾性部材6は、体積が圧縮変形可能な発泡体で構成される。この発泡体は、発泡ゴム、発泡ウレタンフォーム、高機能フォーム、多孔質体のいずれかであり、その表面より内部に液体燃料がしみこまない構造が望ましい。
前記ステム弁31が後退移動して弁機構30が開作動した際には、液体燃料が通る燃料通路3Bは、ステム弁31の外周に沿って形成されるもので、ステム部31aの外周に沿う弾性部材6の内周面との間より、ステム部31aと連通孔34の隙間を経て、さらに弁部31bの外周を通り、注入口22の内部に流入する。
一方、燃料カートリッジ4の吐出接続部5は、容器本体41の一部に開口された吐出口42に吐出ハウジング53が固着され、該吐出ハウジング53は、容器本体41に締結される筒状基部53aと、外側の筒状突出部53bと、この筒状突出部53bの先端中央に突出する挿入部53cとを備え、挿入部53cの中心部に連通孔54が開口されている。挿入部53cの背面には連通孔54の外周部にリング状シール材(Oリング)による弾性体55が配設されている。
また、吐出ハウジング53の中心部には軸方向に移動可能に前記ステム弁51が配置され、このステム弁51は、吐出ハウジング53の連通孔54を挿通する棒状のステム部51aと、該ステム部51aの一部に径が拡大された弁部51bを備え、この弁部51bは前記吐出ハウジング53の挿入部53cの背面との間に前記弾性体55を押圧可能に設けられ、ステム部51aの先端は吐出ハウジング53の挿入部53cの先端面の近傍に位置する。上記ステム弁51が装着された吐出ハウジング53の基部には、リテーナ部材56がシール材57を介して嵌合され、その内部には上記弁部51bの背部との間にスプリング52が縮装されて、ステム弁51が突出方向すなわち閉弁方向に付勢され、通常状態では弁部51bが弾性体55を押圧し、閉弁状態にある。
前記ステム弁51が後退移動して弁機構50が開作動した際には、液体燃料が通る燃料通路5Bは、ステム弁51の外周に沿って形成されるもので、吐出口42よりリテーナ部材56の内部を経て、弁部51bの外周を通り、ステム部51aと連通孔54の隙間を経て吐出する。
図1の通常状態すなわち分離状態では、注入接続部3および吐出接続部5の両者ともその弁機構30、50は閉弁状態にあり、この状態より液体燃料注入のためにコネクタ接続が図2(a)、(b)のように行われる。まず、燃料カートリッジ4の吐出接続部5の接続移動に伴い、図2(a)に示すように、挿入部53cの先端が機器2の注入接続部3の筒状突出部33bの内方に挿入され、その先端が弾性部材6の端面に当接すると共に、ステム弁51のステム部51a先端がステム弁31のステム部31a先端に接触する。さらに挿入移動すると、ステム弁51のステム部51a先端がステム弁31のステム部31a先端を押圧し、図2(b)に示すように、挿入部53cの先端面で弾性部材6を圧縮変形させつつ、両接続部3、5の両ステム弁31、51がそれぞれ没入移動し、ステム弁31の弁部31bが弾性体35より離れ、同様にステム弁51の弁部51bが弾性体55より離れる。これにより、ステム弁31外周の燃料通路3Bとステム弁51外周の燃料通路5Bとが連通し、吐出接続部5のステム弁51外周と連通孔54の隙間の燃料通路5Bより吐出した液体燃料が、注入接続部3のステム弁31外周と弾性部材6との間の燃料通路3Bに流入し、機器本体21の注入口22の内部に注入される。
この液体燃料の注入開始状態において、吐出接続部5の弁部51bと注入接続部3の弁部31bとの間の燃料通路5B、3Bに存在する空気は、その通路隙間が狭いことにより微量であり、液体燃料の供給中に気泡が生じることなく、また途切れることなく注入され、液体燃料中に混入する空気による反応への影響も最小限となる。また、注入後の分離時の液体燃料の漏出を防止できる。
図3および図4は第2の実施形態を示すものであり、コネクタ構造10の基本的構成は、第1の実施形態と同様であるが、弾性部材6が燃料カートリッジ4側に配設されている。
図3の実施形態のコネクタ構造10は、液体燃料を使用する機器2の注入接続部13と液体燃料を加圧状態で収容した燃料カートリッジ4の吐出接続部15とよりなり、機器2に対し燃料カートリッジ4より液体燃料を供給する際に、両接続部13、15を接続するものである。
前記機器2の注入接続部13は、スプリング32によって閉弁方向に付勢されたステム弁131を有する弁機構130を備える。一方、前記燃料カートリッジ4の吐出接続部15は、スプリング52によって閉弁方向に付勢されたステム弁151を有する弁機構150を備える。そして、前記燃料カートリッジ4の吐出接続部15の内部に、機器2の注入接続部13の先端部が挿入接続され、この燃料カートリッジ4の接続動作に応じて、前記両ステム弁131、151が没入移動し、それぞれの弁機構130、150を開作動し、その開作動に伴い液体燃料は前記両ステム弁131、151の外周に沿って流通する構造となっている。
具体的には、機器2の注入接続部13は、機器本体21の一部に開口された注入口22にシール材36を介して注入ハウジング133が固着され、該注入ハウジング133は、機器本体21に締結される筒状基部133aと、外側の筒状突出部133bと、この筒状突出部133bの先端中央に突出する挿入部133cとを備え、挿入部133cの中心部に連通孔134が開口されている。挿入部133cの背面には連通孔134の外周部にリング状シール材(Oリング)による弾性体135が配設されている。
また、注入ハウジング133の中心部には軸方向に移動可能に前記ステム弁131が配置され、このステム弁131は、注入ハウジング133の連通孔134を挿通する棒状のステム部131aと、該ステム部131aの一部に径が拡大された弁部131bを備え、この弁部131bは前記注入ハウジング133の挿入部133cの背面との間に前記弾性体135を押圧可能に設けられ、ステム部131aの先端は注入ハウジング133の挿入部133cの先端面の近傍に位置する。上記弁部131bの背部にはスプリング32が縮装されて、ステム弁131が突出方向すなわち閉弁方向に付勢され、通常状態では弁部131bが弾性体135を押圧し、閉弁状態にある。
前記ステム弁131が後退移動して弁機構130が開作動した際には、液体燃料が通る燃料通路13Bは、ステム弁131の外周に沿って形成されるもので、ステム部131aと連通孔134の隙間より、弁部131bの外周を通り、注入口22の内部に流入する。
一方、燃料カートリッジ4の吐出接続部15は、容器本体41の一部に開口された吐出口42に吐出ハウジング153が固着され、該吐出ハウジング153は、容器本体41に締結される筒状基部153aと、外側の筒状突出部153bと、この筒状突出部153bの内底部の隔壁部153cとを備え、筒状突出部153bの内部には凹部15Aが形成され、隔壁部153cの中心部に連通孔154が開口されている。隔壁部153cの背面には連通孔154の外周部にリング状シール材(Oリング)による弾性体155が配設されている。
また、吐出ハウジング153の中心部には軸方向に移動可能に前記ステム弁151が配置され、このステム弁151は、吐出ハウジング153の連通孔154を挿通する棒状のステム部151aと、該ステム部151aの一部に径が拡大された弁部151bを備え、この弁部151bは前記吐出ハウジング153の隔壁部153cの背面との間に前記弾性体155を押圧可能に設けられ、ステム部151aの先端は吐出ハウジング153の筒状突出部153bの先端開口の近傍に位置する。上記ステム弁151が装着された吐出ハウジング153の基部には、リテーナ部材56がシール材57を介して嵌合され、その内部には上記弁部151bの背部との間にスプリング52が縮装されて、ステム弁151が突出方向すなわち閉弁方向に付勢され、通常状態では弁部151bが弾性体155を押圧し、閉弁状態にある。
さらに、上記ステム弁151のステム部151aの外周を囲繞して、吐出ハウジング153の筒状突出部153bの内側凹部15Aに弾性部材6が設置されている。この弾性部材6は、前例と同様の発泡体で構成される。
前記ステム弁151が後退移動して弁機構150が開作動した際には、液体燃料が通る燃料通路15Bは、ステム弁151の外周に沿って形成されるもので、吐出口42よりリテーナ部材56の内部を経て、弁部151bの外周を通り、ステム部151aと連通孔154の隙間を経て、ステム部151aの外周に沿う弾性部材6の内周面との間を通り、その先端部より吐出する。
図3の通常状態すなわち分離状態では、注入接続部13および吐出接続部15の両者ともその弁機構130、150は閉弁状態にあり、この状態より液体燃料注入のためにコネクタ接続が図4(a)、(b)のように行われる。まず、燃料カートリッジ4の吐出接続部15の接続移動に伴い、図4(a)に示すように、機器2の注入接続部13における挿入部133cの先端が吐出接続部15の筒状突出部153bの内方に挿入され、その先端が弾性部材6の端面に当接すると共に、ステム弁151のステム部151a先端とステム弁131のステム部131a先端とが接触する。さらに挿入移動すると、ステム弁151のステム部151a先端がステム弁131のステム部131a先端を押圧し、図4(b)に示すように、挿入部133cの先端面で弾性部材6を圧縮変形させつつ、両接続部13、15の両ステム弁131、151がそれぞれ没入移動し、ステム弁131の弁部131bが弾性体135より離れ、同様にステム弁151の弁部151bが弾性体155より離れる。これにより、ステム弁131外周の燃料通路13Bとステム弁151外周の燃料通路15Bとが連通し、吐出接続部15のステム弁151外周と弾性部材6との間の燃料通路15Bより吐出した液体燃料が、注入接続部13のステム弁131外周と連通孔134の隙間の燃料通路13Bに流入し、機器本体21の注入口22の内部に注入される。
この液体燃料の注入開始状態において、吐出接続部15の弁部151bと注入接続部13の弁部131bとの間の燃料通路15B、13Bに存在する空気は、その通路隙間が狭いことにより微量であり、液体燃料の供給中に気泡が生じることなく、また途切れることなく注入され、液体燃料中に混入する空気による反応への影響も最小限となる。
本実施形態においては、燃料カートリッジ4が使い捨ての場合には、弾性部材6はその収容液体燃料の注入が終了するまでの耐久性があればよく、機器2側の場合の長期間の耐久性が要求されない。
図5は、形態の異なる弾性部材6Aを用いた図1と同様のコネクタ構造1を示す断面図、図6はその接続過程を示す断面図であり、図1または図2と同一部品には同一符号を付してその説明を省略する。
前記実施形態では、弾性部材6は独立気泡構造の発泡体で構成していたが、これに代えて図1の凹部3Aに装着した弾性部材6Aは、図8(a)に示すようなゴム材等の弾性材によりなる。この弾性部材6Aは、パイプ状の筒部62の両端にフランジ部61を備えた構造であり、筒部62の内孔65は内径が中央部で広がるように拡大形成されてなり、軸方向への圧縮変形時に内孔65の内側への変形を規制する構造となっている。
上記弾性部材6Aを注入接続部3における注入ハウジング33の筒状突出部33bの内側凹部3Aに装着すると、筒部62の内孔65にステム弁31のステム部31aが挿通し、両端のフランジ部61が凹部3Aの底部と開口部に位置して、筒部62の内孔65とステム部31aの外周との間に狭い燃料通路3Bを構成する。
そして、図6(a)、(b)のようにコネクタ接続が行われる際に、燃料カートリッジ4の吐出接続部5の接続移動に伴い、挿入部53cの先端が注入接続部3の内方に挿入され、その先端が弾性部材6Aのフランジ部61端面に当接すると共に、ステム弁51の先端が相手側ステム弁31の先端に接触し押圧する。さらなる挿入移動により、両弁機構30、50が開作動し、両方の燃料通路3B、5Bが連通すると共に、挿入部53cの先端面で弾性部材6Aを圧縮変形させるもので、図6(b)のように、その圧縮時には筒部62は外側に膨らむように変形し、内孔65の内側への変形を規制し、ステム部31aに密着するのを阻止して燃料通路3Bを閉塞せずに確保する構造となっている。
図7は、上記図8(a)に示すような弾性部材6Aを、前記図3に示すような形態のコネクタ構造10に適用した例を示す断面図である。そして、燃料カートリッジ4の吐出接続部15の内部に、機器2の注入接続部13の先端部が挿入接続される構造において、吐出ハウジング153の筒状突出部153bの内側凹部15Aに同様の弾性部材6Aが設置され、図4(a)、(b)と同様の接続作動を行うものであり、その際には、上記と同様に弾性部材6Aは圧縮時に筒部62は外側に膨らむように変形し、内孔65の内側への変形を規制し、ステム部151aに密着するのを阻止して燃料通路15Bを閉塞せずに確保する構造となっている。
図8は弾性部材の変形例を示し、これらの弾性部材6A〜6Cはステム弁31の軸方向に変形可能で、かつ中心側のステム部31aの外周面に圧着変形しない異形状の弾性材で構成されている。
図8(a)の例の弾性部材6Aは、前述のように、パイプ状の筒部62の両端にフランジ部61を備えた構造であり、筒部62の内孔65は内径が中央部で広がるように拡大形成されてなり、軸方向への圧縮変形時に内孔65の内側への変形を規制し、ステム部に密着するのを阻止して燃料通路を確保している。
図8(b)の例の弾性部材6Bは、パイプ状の筒部63の両端にフランジ部61を備えた構造であり、筒部63の内孔65は内径が中央部で広がるように拡大形成され、さらに、筒部63の外周面が中央部で広がるように樽型に形成されてなり、軸方向への圧縮変形時に筒部63が外側に変形するようにし、内孔65の内側への変形を規制して燃料通路を確保している。
図8(c)の例の弾性部材6Cは、パイプ状の筒部64の両端にフランジ部61を備えた構造であり、筒部64の内孔65は内径が中央部で広がるように拡大形成され、筒部64の外周面は円環状に溝が形成されてリング体を重ねたように構成されてなり、軸方向への圧縮変形時に筒部64が外側に変形するようにし、内孔65の内側への変形を規制して燃料通路を確保している。
図9は前記図1の例(図3の例でも同様)における弾性部材6とステム弁31との間の燃料通路3Bを確保する構造例であり、前述の実施形態で弾性部材6の圧縮変形時に、弾性部材6とステム部31a外周面との隙間すなわち燃料通路3Bが塞がって液体燃料の流通が阻害されることを防止するものである。
つまり、図9(a)の例では、弾性部材6の内周面にステム弁31の軸方向に延びる溝17を形成し、この溝17により弾性部材6の圧縮変形時にも液体燃料の通路を確保する構造である。
図9(b)の例では、ステム弁31のステム部31aの外周面に軸方向に延びる溝18を形成し、この溝18により弾性部材6の圧縮変形時にも液体燃料の通路を確保する構造である。
また、上記燃料通路を確保する構造は、前記図8に示すような弾性部材6A〜6Cを用いた、図5〜図7の構造においても、適用可能である。
本発明の第1の実施の形態にかかるコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、 図1のコネクタ構造の接触状態および接続状態をそれぞれ示す断面図、 第2の実施の形態にかかるコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、 図3のコネクタ構造の接触状態および接続状態をそれぞれ示す断面図、 異なる弾性部材を用いた図1と同様のコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、 図5のコネクタ構造の接触状態および接続状態をそれぞれ示す断面図、 異なる弾性部材を用いた図3と同様のコネクタ構造の通常分離状態を示す断面図、 弾性部材の他の形態をそれぞれ示す断面図、 他の実施例を示すステム部の断面図、 従来のコネクタ構造例を示す断面図である。
符号の説明
1、10 コネクタ構造
2 機器
3、13 注入接続部
4 燃料カートリッジ
5、15 吐出接続部
6、6A〜6C 弾性部材
3A、15A 凹部
3B、13B、5B、15B 燃料通路
21 機器本体
22 注入口
30、130 弁機構
31、131 ステム弁
31a,131a ステム部
31b、131b 弁部
32、52 スプリング
33、13 注入ハウジング
33b、133b、153b 筒状突出部
34、134 連通孔
35、135 弾性体
41 容器本体
42 吐出口
50、150 弁機構
51、151 ステム弁
51a、151a ステム部
51b、151b 弁部
53、153 吐出ハウジング
53c、133c 挿入部
54、154 連通孔
55、155 弾性体

Claims (3)

  1. 液体燃料を使用する機器に対し、液体燃料を加圧状態で収容した燃料カートリッジより該液体燃料を供給する際に、前記機器と前記燃料カートリッジとを接続する、前記機器の注入接続部と前記燃料カートリッジの吐出接続部とよりなるコネクタ構造であって、
    前記機器の注入接続部は、スプリングによって付勢されたステム弁を有する弁機構を備え、一方、前記燃料カートリッジの吐出接続部は、スプリングによって付勢されたステム弁を有する弁機構を備え、両ステム弁は前記燃料カートリッジの接続動作に応じて没入移動し、それぞれの弁機構を開作動し、その開作動に伴い液体燃料は両ステム弁の外周に沿う燃料通路に沿って前記燃料カートリッジより前記機器へ流動する構造であり、
    前記機器または燃料カートリッジの一方の接続部が、他方の接続部の内方に挿入され、前記両ステム弁の先端の接触により、それぞれのステム部外周の燃料通路が連通するものであり、
    前記内方に挿入された一方の接続部の先端と他方の接続部の内部との間に位置する前記ステム弁外周を囲繞して燃料通路を構成すると共に、燃料カートリッジ側の接続部の移動に応じて圧縮変形する弾性部材が設置されてなることを特徴とするコネクタ構造。
  2. 前記ステム弁または前記弾性部材に燃料通路を構成する軸方向の溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ構造。
  3. 前記弾性部材が、前記ステム弁の軸方向に変形可能で、かつステム弁外周面に圧着変形しない弾性材で構成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ構造。
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