JP2006046580A - スプール弁のロック機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 センタリングスプリングのバネ力に依存しないロック機構を提供する。
【解決手段】 弁本体1にスプールSを摺動自在に組み込み、スプールSの切換位置に応じて流路を切り換えるとともに、センタリングスプリング16の作用で、ノーマル状態で中立位置を保つ構成にしたスプール弁において、弁本体1にスペーサー9を連接するとともに、スペーサー9にスプールSを貫通させる一方、スプールSが中立位置にあるときにスペーサー9内に位置する連結部材11に環状凹部12を設け、中立位置において、環状凹部12に対応する箇所にソレノイド17を設け、ソレノイド17の励磁時あるいは非励磁時、ソレノイド17に設けた可動体18が環状凹部12に入ってスプールSの移動を止め、ソレノイド17の非励磁時あるいは励磁時に、可動体18が環状凹部12から抜けてスプールSの移動を許容する構成にした点に特徴を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 弁本体1にスプールSを摺動自在に組み込み、スプールSの切換位置に応じて流路を切り換えるとともに、センタリングスプリング16の作用で、ノーマル状態で中立位置を保つ構成にしたスプール弁において、弁本体1にスペーサー9を連接するとともに、スペーサー9にスプールSを貫通させる一方、スプールSが中立位置にあるときにスペーサー9内に位置する連結部材11に環状凹部12を設け、中立位置において、環状凹部12に対応する箇所にソレノイド17を設け、ソレノイド17の励磁時あるいは非励磁時、ソレノイド17に設けた可動体18が環状凹部12に入ってスプールSの移動を止め、ソレノイド17の非励磁時あるいは励磁時に、可動体18が環状凹部12から抜けてスプールSの移動を許容する構成にした点に特徴を有する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、スプールの切換位置に応じて流路を切り換えるスプール弁のロック機構に関する。
特許文献1に記載したスプール弁は、弁本体にスプールを摺動自在に組み込むとともに、このスプールの一端をスプリング室に臨ませている。そして、このスプリング室にはセンタリングスプリングを設け、ノーマル状態において、このセンタリングスプリングでスプールが中立位置に保持される構成にしている。
特開平10−141306号公報
上記のようにした従来のスプール弁では、スプールが中立位置を保つ力は、すべてセンタリングスプリングのバネ力に依存している。そのために、そのバネ力以上の外力がスプールに作用すると、スプールが中立位置からずれてしまう。このようにスプールが不用意に中立位置からずれてしまうと、アクチュエータを所定の位置に保てなくなってしまう。そこで、上記センタリングスプリングのバネ力を強くすることも考えられるが、そのバネ力が強すぎると、今度は、当該スプール弁の操作性が悪くなるという問題が発生する。
この発明の目的は、センタリングスプリングのバネ力に依存しないロック機構を提供することである。
この発明の目的は、センタリングスプリングのバネ力に依存しないロック機構を提供することである。
この発明は、弁本体にスプールを摺動自在に組み込み、このスプールの切換位置に応じて流路を切り換えるとともに、センタリングスプリングの作用で、ノーマル状態で中立位置を保つ構成にしたスプール弁を前提にする。
上記のスプール弁を前提にしつつ、この発明は、上記弁本体にスペーサーを連接するとともに、このスペーサーにスプールを貫通させる一方、スプールが中立位置にあるときにこのスペーサー内に位置する連結部材に環状凹部を設け、上記中立位置において、この環状凹部に対応する箇所にソレノイドを設け、ソレノイドの励磁時あるいは非励磁時、このソレノイドに設けた可動体が上記環状凹部に入ってスプールの移動を止め、ソレノイドの非励磁時あるいは励磁時に、上記可動体が環状凹部から抜けてスプールの移動を許容する構成にした点に特徴を有する。
上記のスプール弁を前提にしつつ、この発明は、上記弁本体にスペーサーを連接するとともに、このスペーサーにスプールを貫通させる一方、スプールが中立位置にあるときにこのスペーサー内に位置する連結部材に環状凹部を設け、上記中立位置において、この環状凹部に対応する箇所にソレノイドを設け、ソレノイドの励磁時あるいは非励磁時、このソレノイドに設けた可動体が上記環状凹部に入ってスプールの移動を止め、ソレノイドの非励磁時あるいは励磁時に、上記可動体が環状凹部から抜けてスプールの移動を許容する構成にした点に特徴を有する。
この発明によれば、ソレノイドに設けた可動体を、連結部材に設けた環状凹部に入れることによって、当該スプール弁の中立位置を保つことができる。したがって、外力が作用したとしても、スプールが簡単に移動したりしない。このようにスプールが中立位置から簡単に移動しないので、アクチュエータを所望の位置に確実に保つことができる。
図1に示した実施形態は、弁本体1に一対のアクチュエータポート2,3を形成するとともに、スプールSを摺動自在に組み込んでいる。そして、スプールSが図示の中立位置にあるとき、上記両アクチュエータポート2,3をふさぐ一方、スプールSが図示の中立位置から図面右方向に移動すると、供給流路4が第1環状溝5を介して一方のアクチュエータポート2に連通する。また、他方のアクチュエータポート3は第2環状溝6を介して戻り流路7に連通する。したがって、図示していないアクチュエータは、いずれか一の方向に作動する。
スプールSを上記とは反対に左方向に移動すると、供給流路4が第2環状溝6を介して他方のアクチュエータポート3に連通する。また、一方のアクチュエータポート2は第1環状溝5を介して戻り流路7に連通する。したがって、図示していないアクチュエータは、いずれか他の方向に作動する。
上記のようにしたスプールSは、その一端を弁本体1から突出させて、その突出端8を図示していない操作レバーに連係している。
上記のようにしたスプールSは、その一端を弁本体1から突出させて、その突出端8を図示していない操作レバーに連係している。
また、この突出端8とは反対側における弁本体1には、スペーサー9を介してキャップ部材10を固定している。言い換えると、このキャップ部材10と弁本体1との間にスペーサー9を介在させている。そして、上記スプールSの突出端8とは反対側に連結部材11を固定するとともに、この連結部材11には環状凹部12を設けている。さらに、この連結部材11の先端には、ボルト13を固定している。このようにしたスプールSの端部は、上記スペーサー9を貫通してキャップ部材10内に臨ませている。そして、このキャップ部材10内におけるスプールSの端において、上記ボルト13の頭部13aと連結部材11との間にバネ受け14,15をボルト13に対して摺動自在にはめている。
上記のようにした一対のバネ受け14,15の間にはセンタリングスプリング16を介在させているが、このセンタリングスプリング16のバネ力で、一方のバネ受け14がスペーサー9に接触し、他方のバネ受け15がキャップ部材10の壁面に接触している図示の状態にあるとき、スプールSが中立位置を保つ構成にしている。
さらに、上記スペーサー9にはソレノイド17を設けるとともに、このソレノイド17には鉄心からなる可動体18を設け、当該ソレノイド17を非励磁状態に保っているとき、可動体18が図示していないスプリングのバネ力の作用で突出し、ソレノイド17を励磁したとき、そのときの磁力で可動体18が上昇して引っ込むようにしている。そして、上記スプールSがセンタリングスプリング16のバネ力で中立位置を保持しているとき、上記環状凹部12が可動体18に対応する関係にしている。
したがって、スプールSが中立位置にあるとき、ソレノイド17を非励磁状態に保つと、その可動体18が突出して環状凹部12にはまる。このように可動体18が環状凹部12にはまれば、それによってスプールSの移動が規制されるので、当該スプール弁は、中立位置にロックされることになる。一方、このロックされた中立状態で、ソレノイド17を励磁すると、そのときに磁力で可動体18が引き上げられて環状凹部12から抜ける。このように可動体18が環状凹部12から抜けてしまえば、上記ロック状態が解除されたことになり、スプールSをいずれの方向にも自由に移動させることができる。
なお、上記実施形態では、ソレノイド17の非励磁状態で、スプールSの移動を規制するロック状態とし、ソレノイド17を励磁したとき、そのロック状態を解除するようにしたが、反対に、ソレノイド17の励磁したときにロック状態を解除し、ソレノイド17を励磁したとき、スプールSの移動を規制するロック状態にしてもよいこと当然である。
また、この実施形態では、弁本体1の側面にスペーサー9を設け、このスペーサー9にソレノイド17を設けたので、例えば、従来の弁本体1に特別な加工を施すことなく、それをそのまま利用することができる。しかも、スプールSには連結部材11を連結するだけでよいので、スプール弁としても従来品に特別な手を施すことなく、それをそのまま利用することができる。
1 弁本体
S スプール
9 スペーサー
11 連結部材
12 環状凹部
16 センタリングスプリング
17 ソレノイド
18 可動体
S スプール
9 スペーサー
11 連結部材
12 環状凹部
16 センタリングスプリング
17 ソレノイド
18 可動体
Claims (2)
- 弁本体にスプールを摺動自在に組み込み、このスプールの切換位置に応じて流路を切り換えるとともに、センタリングスプリングの作用で、ノーマル状態で中立位置を保つ構成にしたスプール弁において、上記弁本体にスペーサーを連接するとともに、このスペーサーにスプールを貫通させる一方、スプールが中立位置にあるときにこのスペーサー内に位置する連結部材に環状凹部を設け、上記中立位置において、この環状凹部に対応する箇所にソレノイドを設け、ソレノイドの励磁時あるいは非励磁時、このソレノイドに設けた可動体が上記環状凹部に入ってスプールの移動を止め、ソレノイドの非励磁時あるいは励磁時に、上記可動体が環状凹部から抜けてスプールの移動を許容する構成にしたスプール弁のロック機構。
- 弁本体の一端に、この弁本体とキャップ部材との間にスペーサーを介在させるとともに、このスプールの一端をスペーサーを貫通してキャップ部材内に臨ませ、かつ、上記スペーサーにソレノイドを設け、キャップ部材内にセンタリングスプリングを設けた請求項1記載のスプール弁のロック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004230786A JP2006046580A (ja) | 2004-08-06 | 2004-08-06 | スプール弁のロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004230786A JP2006046580A (ja) | 2004-08-06 | 2004-08-06 | スプール弁のロック機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006046580A true JP2006046580A (ja) | 2006-02-16 |
Family
ID=36025368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004230786A Pending JP2006046580A (ja) | 2004-08-06 | 2004-08-06 | スプール弁のロック機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006046580A (ja) |
-
2004
- 2004-08-06 JP JP2004230786A patent/JP2006046580A/ja active Pending
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Legal Events
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