JP2006045956A - ピンシリンダー錠及びその内筒の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ピッキングされ難く、防犯性の高いピンシリンダー錠を提供すること。
【解決手段】 ピン穴2を有する外筒1にピン穴6と鍵穴8とを有する内筒5を回動自在に嵌装し、前記外筒1のピン穴2に嵌装した上ピン4をバネ3で内筒5側へ付勢し、内筒5のピン穴6には下ピン7を摺動可能に嵌装し、合鍵Kによって前記上下両ピン4、7の境界線が外筒1と内筒5との境界線であるシェアラインLに一致するときに内筒5の回動を可能としたピンシリンダー錠である。そして、前記上ピン4には係合部20を設けるとともに、前記内筒5のピン穴6には係合溝50を形成し、不正解錠用道具により不正解錠しようとする際には、上ピン4の係合部20が前記係合溝50に係合されて、内筒5の解錠方向への回動を阻止するようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ピッキングするのを防止できるピンシリンダー錠及びその内筒の製造方法に関する。
なお、ピッキングとは、内筒に回転力を与えながら、特殊な不正解錠用の道具で下ピンを押し上げて、上ピンと下ピンの境界線を内筒と外筒との境界線であるシェアラインに一致させることにより、合鍵を使用することなく内筒を回転させて不正に解錠することを言う。
従来、この種のピンシリンダー錠としては、図18〜図20に示すようなものが知られている。図18は内筒に解錠方向への回転力を与えながら、不正解錠用の道具(図示せず)で下ピンを押し上げた初期段階におけるピッキング状態を示した縦断面図、図19は図18より更に下ピンを押し上げることにより生じる上ピンの回動力による内筒の復元後で、ピッキング完了寸前の状態を示した縦断面図、図20はピッキング完了状態を示した縦断面図である。
上記従来のピンシリンダー錠を図18〜図20に沿って以下に説明する。ピン穴02を有する外筒01にピン穴06と鍵穴08とを有する内筒05を回動自在に嵌装し、前記外筒01のピン穴02にバネ03で内筒05側へ付勢した上ピン04を、内筒05のピン穴06に略円柱状の下ピン07をそれぞれ摺動可能に嵌装している。この上下両ピン04、07の境界線が外筒01と内筒05との境界線であるシェアラインLに一致するときに内筒05の回動を可能としたピンシリンダー錠である。この場合の上ピン04は、周知の円柱状のものに比べて、先端に鍔部04mを有している点では工夫がなされている。
しかしながら、上記従来例のピンシリンダー錠において、図18に示すように、内筒 05の鍵穴08に不正解錠用の道具(図示せず)を挿入して、該内筒05に解錠方向への回転力を与えながら下ピン07を押し上げた初期段階では、上ピン04の鍔部04mが、内筒05のピン穴06の開口縁部に形成した切欠部05aと、ピン穴02の下部開口縁部02aに係合するため内筒05を回動することができない。
図18の状態より不正解錠用道具で下ピン07を更に押し上げて行くと、上ピン04と外筒01のピン穴02との当接点Xを支点にして上ピン04に回動力が作用するため内筒05が復元状態となり、図19に示すように、ピッキング完了寸前の状態となる。この図19の状態より更に下ピン07を押し上げると、図20に示すようにピッキングが完全に完了した状態となり、上ピン04と下ピン07の境界線は外筒01と内筒05との境界線Lと一致して、内筒05を解錠方向に回動でき解錠可能となり、ピッキングされてしまうという問題があった。
本発明は、上記課題を解決しようとするものであって、ピッキングされ難く、防犯性の高いピンシリンダー錠を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1のピンシリンダー錠は、ピン穴を有する外筒にピン穴と鍵穴とを有する内筒を回動自在に嵌装し、前記外筒のピン穴に嵌装した上ピンをバネで内筒側へ付勢し、内筒のピン穴には下ピンを摺動可能に嵌装し、合鍵によって前記上下両ピンの境界線が外筒と内筒との境界線であるシェアラインに一致するときに内筒の回動を可能としたピンシリンダー錠において、前記上ピンには係合部を設けるとともに、前記内筒のピン穴には係合溝を形成し、不正解錠用道具により不正解錠しようとする際には、前記上ピンの係合部が内筒に形成された係合溝に係合されて、内筒の解錠方向への回動を阻止するようにしたことを特徴とする。
ここで、上ピンの係合部の形状は、後述する実施例で示す形状に限らず適宜設計変更できるし、その係合部の形成位置も実施例で示すように上ピンの下端部に限らず中程位置などでもよく任意である。
また、内筒のピン穴に形成される係合溝の形状は、前記上ピンの係合部の形状に対応して適宜設計変更できるものである。例えば、図10及び図11に示すように係合溝が外筒側の上面を円弧面とする(請求項2参照)と、上ピンの係合部と内筒の係合溝との係合が完璧となり、不正解錠用道具によるピッキング操作によって前記上ピンの係合が外れることがなくなるため、ピッキングがより一層確実にされ難くなる。さらに、前記係合溝の形成位置も上ピンの係合部の形成位置に対応して適宜設計変更できるものである。
そして、不正に解錠しようとする者が内筒に回転力を与えながら施錠状態にあるピンシリンダー錠(図3参照)の鍵穴に不正解錠用道具を挿入して下ピンを押し上げてピッキングしようとした場合(図9参照)、下ピンは一定距離だけ外筒のピン穴方向へ押し上がるが、該上ピンの係合部が内筒の係合溝に係合する(図9参照)と、下ピンをそれ以上押し上げることができないため、内筒と外筒のシェアラインに上ピンが跨った状態に位置するので内筒に回転力を付与できず解錠方向へ回動できない。即ち、ピッキングを防止することができる。
上記ピンシリンダー錠用内筒を製造する方法としては、請求項3記載の如く、内筒の軸長手方向に鍵穴を形成するとともに、該鍵穴に交差して連通するように1個又は複数個のピン穴を形成した後、前記ピン穴の所定位置には切削加工用のカッターにより横方向に環状の係合溝を形成するとともに、この係合溝の外筒側の上面は円弧面としてあることを特徴とするピンシリンダー錠用内筒の製造方法を採用することができる。
請求項1のピンシリンダー錠によれば、上ピンには係合部を設けるとともに、内筒のピン穴には係合溝を形成し、不正解錠用道具により不正解錠しようとする際には、前記上ピンの係合部が内筒に形成された係合溝に係合されて、内筒の解錠方向への回動を阻止するようにしてあるから、不正解錠しようとする者が内筒に回転力を与えながら、施錠状態にあるピンシリンダー錠の鍵穴に不正解錠用道具を挿入して下ピンを外筒方向へ押し上げてピッキングしようとする場合、前記上ピンの係合部が内筒の係合溝に係合すると、下ピンをそれ以上押し上げられないために、内筒に解錠方向への回転力を発生できない。従って、内筒を解錠方向へ回動できないので、不正に解錠されることがなく、ピッキングを防止できる防犯性の高いピンシリンダー錠が提供できる。
請求項2のピンシリンダー錠によれば、前記係合溝は外筒側の上面を円弧面としてあるから、上ピンの係合部と内筒の係合溝との係合が完璧となり、ピッキング操作によって前記上ピンの係合が外れることがなくなるため、当該の下ピンと上ピンとをシェアラインに一致させることができず、より一層確実にピッキングを防止することができる。
請求項3のピンシリンダー錠用内筒の製造方法によれば、切削加工用のカッターにより、前記係合溝の上面を簡単に円弧面とすることができる。
本発明の実施例を図1〜図9に基づいて以下に説明する。
このピンシリンダー錠は、ピン穴2a、2b、2c、2d、2e、2f(これら各ピン穴を総称して単にピン穴2という場合もある。)を有する外筒1に、ピン穴6a、6b、6c、6d、6e、6f(これら各ピン穴を総称して単にピン穴6という場合もある。)と鍵穴8とを有する内筒5を回動自在に嵌装し、前記外筒1のピン穴2a〜2fにはバネ3…3で内筒5側へ付勢した上ピン4a、4b、4c、4d、4e、4f(これら各上ピンを総称して単に上ピン4という場合もある。)を、内筒5のピン穴6a〜6fには下ピン7a、7b、7c、7d、7e、7f(これら各下ピンを総称して単に下ピン7という場合もある。)をそれぞれ摺動可能に嵌装している。なお、外筒1のピン穴2a〜2fはカバー1 Aで被覆されている。
そして、図6及び図7に示すように、正規な合鍵Kを内筒5の鍵穴8に差し込んだときに、上下両ピン4a〜4f、7a〜7fの境界線9a〜9fが、外筒1と内筒5との境界線であるシェアラインLに一致するときに内筒5の回動ができ、内筒5の回動によって施解錠部材(図示せず)を作動させて施解錠できるようにしてなるものである。
前記上ピン4の1個又は複数個(本実施例では6個全部)は、円柱状のものであって、その胴部の下部は上部より小径とするとともに、下端部に鍔状の係合部20を形成し、上部にはバネ収納凹部4pを形成し、このバネ収納凹部4pに前記バネ3を嵌入するようにしている。上ピン4(4a〜4f)の胴部の上部外周面4nと係合部20の外周面とは同一径であって、該上ピン4(4a〜4f)が図2や図3の如く垂直状態ではピン穴2a〜2f及びピン穴6a〜6fを何ら支障なく移動できるようにしてある。
一方、内筒5のピン穴6の上部には、前記係合部20が形成された上ピン4に対応して、不正解錠用道具(図示せず)により不正解錠しようとする際に、前記上ピン4の係合部20が係合されて内筒5の解錠方向への回動を阻止する係合溝50が形成されている。すなわち、この実施例では、6個全部の上ピン4a〜4fに係合部20を形成しているので、内筒5のピン穴 6a〜6fの全部に係合溝50を形成している。このように、係合溝50の形成個所は上ピン4の係合部20の有無に対応して決定されるものであり、上ピン4と少なくとも1組(ペア)形成される。
前記係合溝50は、この実施例では、図2や図3や図5や図9に示されているように、鍵穴8側(図面上、下部側)を上り勾配の傾斜面50aとし、外筒1側(図面上、上部側)の上面を直線状の水平面50bとしており、内筒5を回動しながら下ピン7を押し上げるというピッキング操作時には、上ピン4の係合部20が係合溝50に確実に係合されるようにしてピッキングを防ぐようにしてある。
この係合溝50は、図5(E)のように断面が真円形状に形成されているが、図5(F)のように断面が楕円形状に形成することもできるし、その他適宜形状に設計変更することができる。
なお、図3及び図7〜図9は、図2と図6において、内筒5の正面(合鍵の差し込み口)に最も近い第1番目のピン穴及び上下両ピン4a、7aの縦断面図を代表的に示しているが、第2、第3、第4、第5及び第6番目のピン穴及び上下両ピン4b・7b、4c・7c、4d・7d、4e・7e、4f・7fの縦断面図は、原理的には前記図3及び図7〜図9の場合と同様になるので省略してある。
また、図2と図6において、10は上ピン4bと下ピン7bとの間に設けたマスターキー装置用のマスターピンであり、11は上ピン4cと下ピン7cとの間に設けたマスターキー装置用のマスターピンである。
上記実施例のピンシリンダー錠の作用について以下に説明する。
図1〜図3は、合鍵Kを施錠方向に回動してから扉錠の錠杆(図示せず)を枠側の受穴(図示せず)に係合し、該合鍵Kを鍵穴8から引き抜き施錠状態とした場合を示している。この場合においては、上下両ピンの境界線である9a〜9fは、外筒1と内筒5の境界線であるシェアラインLとは一致しない(図2、図3参照)。
上記施錠状態において、図6及び図7に示すように鍵穴8に合鍵Kを挿入して、図8に示すように内筒5を回動すると、下ピン7aと上ピン4aとの境界線は外筒1と内筒5との境界線であるシェアラインLに一致して、下ピン7aは内筒5と一体的に回動されるので、合鍵Kにより施錠・解錠操作ができるのである。
次に、施錠状態の本発明のピンシリンダー錠(図2、図3参照)に対して、不正解錠しようとする者が、ピッキング用の特殊な工具(つまり不正解錠用の道具 )を内筒5の鍵穴8に挿入して、下ピン7aを図9の位置まで押し上げながら内筒5に解錠方向への回転力を与えると、前記上ピン4aの係合部20が内筒5の係合溝50に係合する。この状態では、上ピン4aの係合部20の反対側は、従来例の上ピン04の鍔部04mの反対側の如く、外筒1のピン穴02下部開口縁部02aに当接することもなく離間しているが、上記係合部20と係合溝50との係合により、不正解錠用道具により下ピン7aをそれ以上押し上げることはできない。そのため、内筒5を解錠方向へ回動することができない。つまり、上ピン4aの先端が内筒5のピン穴6aに進入してシェアラインLを跨ぐ状態となり内筒は回動できない。従って、不正解錠用道具で下ピン7aを更に押し上げることができないので、上下両ピン4a、7aの境界線9aをシェアラインLに一致させて解錠することができず、ピッキングされない防犯性の高いピンシリンダー錠が提供される。
前記の如き作用は、第2〜第6番目の上ピン4b〜4fの各係合部20と、各係合部20に対応する第2〜第6番目のピン穴6b〜6fに形成された各係合溝50との関係についても同様である。
なお、前述したように、係合部20は1個又は複数個の上ピン4に設け、その上ピン4が対応するピン穴6に係合溝50を形成するとよい。
ところで、内筒5に形成した係合溝50は、本実施例では、図2、図3、図5(C)・(D)、図6〜図9に示されているように、該係合溝50の上面は水平面50b(同図3、 図5(C)・(D)、図7〜図9参照)である。この場合、前記[0024]で説明したように、不正解錠用道具を用いて下ピンを押し上げながら内筒5に解錠方向への回転力を与えると、上ピン4aの係合部20が内筒5の係合溝50に係合するため、通常は下ピン7aをそれ以上押し上げることができず解錠することができない。つまりピッキングされない。
しかしながら、ピッキング中においては、図9に示されているように、内筒5が傾斜すると共に上ピン4a(4)も傾斜するので、上ピン4a(4)の係合部20と内筒5の係合溝50との係合が、図12の符号aで示されるように点接触となり、係合状態が不安定である。そのため、上記不正解錠用道具で更に強い力で下ピン7a(7)を押し上げると、前記係合部20と係合溝50との係合が解除されてピッキングされてしまう虞れがあった。
そこで、本発明者は研究と実験結果とにより図10のようにすることで、上記の如き問題を解決するに至った。
すなわち、図10に示すように、内筒5に形成した係合溝50の外筒側の上面を円弧面 51とすることによって、上記問題点が解消できた。
この図10の係合溝50は、詳細は後述するが、上ピン4と略同じ形状の切削加工用カッターにより、内筒5を回転して加工しているので、該係合溝50の円弧面51が正確に形成できる。
図11は、図10に示した内筒5を外筒1に嵌装したピンシリンダー錠において、不正解錠しようとする者が、ピッキング用の不正解錠用道具で下ピン7を押し上げて内筒5に解錠方向への回転力を与えて、上ピン4の係合部20と内筒5の係合溝50とが係合しているピッキング中の状態を示している点では、図9と同様である。
しかしながら、この図11のピッキング中の状態は、図9のピッキング中の状態より作用効果において優れている。
すなわち、図11では、内筒が傾斜すると共に上ピン4が傾斜するが、係合溝50の 上面は円弧面51に形成されているので、傾斜した上ピン4の係合部20との係合部が図12の符号bで示すように面接触状態となり完璧な係合状態が得られるので、下ピン7を更に強い力で押し上げることができず、係合溝50と係合部20との係合を解除できないため、ピッキングすることができないのである。
次に、本発明に係る内筒5の製造方法の一例を図13〜図17に基づいて以下に説明 する。
(1) 先ず、内筒5の軸長手方向に鍵穴8を形成する。そして、前記鍵穴8に交差(直交)して連通するように1個又は複数個のピン穴6を形成する。本実施例では6個のピン穴6・・・6が間隔を置いて形成されている(図2、図5(A)・(B)、図6参照)。
(2) 図13に示すような切削加工用のカッター60を予め用意しておく。この切削加 工用のカッター60は、先端が内筒5のピン穴6内に嵌挿できるようにしたもので、該カッター60の先端に形成した刃部61の直径CDは、図13に示すように前記ピン穴6の 直径HDより僅かに小さく形成してある。この切削加工用カッター60の基端部を旋盤などの切削加工機に取り付けて、該カッター60を図14に示すように内筒5のピン穴6の外方から図15の如く内部まで挿入して、高速回転し切削加工を行う。
上記図15の状態において、切削加工用のカッター60はカッター中心62を回転中 心として高速回転しながら、内筒5をピン穴中心63に対して図16に示す如く図面上左側へ傾け切削加工することにより、上面が円弧面51を有する係合溝50の右半分が形成される。同様に、内筒5をピン穴中心63に対して図17に示す如く図面上右側へ傾け切削加工することにより、上面が円弧面51を有する係合溝50の左半分が形成され、最終的には図10に示すように外筒側の上面を円弧面51とした係合溝50が仕上がる。
なお、係合溝50の形成方法は、上述の方法に限定されるものではなく、例えば、内筒5は固定するとともに、切削加工用のカッター60を内筒5のピン穴中心63を回転中心として回転させて処理することもできる。
以上のようなピンシリンダー錠用内筒の製造方法によれば、切削加工用のカッターにより、上面に円弧面51を有する内筒5の係合溝50が簡単に製作できる。
本発明のピンシリンダー錠は、建物のみならず車両や家具などの扉等に取り付けられて、ピッキングを防止できる防犯錠として採用できるものである。また、本発明に係る内筒は上記ピンシリンダー錠に適用できる。
本発明の実施例の施錠状態の正面図である。 本発明の実施例の施錠状態の縦断面図である。 図2の A− A線断面図である。 外筒の斜視図である。 内筒を示す図であり、( A)は内筒の平面図,(B)は上記(A)の断面図、(C)は上記( A)のB−B線断面図である。 内筒を示す図であり、( D)は内筒の係合溝近傍の拡大断面図,(E)は上記(D)における係合溝の水平断面、(F)は上記(D)における係合溝の変形例の水平断面図である。 内筒の鍵穴に合鍵を挿入した状態の縦断面図である。 内筒の鍵穴に合鍵を挿入した状態の断面図である。 図7の状態より内筒を合鍵で回動した状態の断面図である。 不正解錠用道具 により下ピンを押し上げてピッキングを試みた状態の断面図である。 内筒に形成した係合溝の変形例を示した断面図である。 図10の内筒を適用したピンシリンダー錠に対してピッキングを試みた状態の断面図である。 本発明に係る係合溝と係合部との係合状態の原理を示した説明図であ る。 図10の内筒の係合溝を形成するための切削加工用のカッターの一例を示す説明図である。 図13の切削加工用のカッターを内筒のピン穴に挿入する直前の状態を示した説明図である。 図14の状態より切削加工用のカッターを上記ピン穴に挿入した状態の説明図である。 図15の状態より内筒を左側に傾けた加工状態を示す説明図である。 図15の状態より内筒を右側に傾けた加工状態を示す説明図である。 従来例のピンシリンダー錠に対するピッキング初期状態の縦断面図である。 図18の状態より更に下ピンを押し上げることにより上ピンが回転して内筒が復元する寸前であり、ピッキング完了寸前の状態を示した従来例の縦断面図である。 ピッキング完了状態を示した従来例の縦断面図である。
符号の説明
1 外筒
2(2a〜2f) ピン穴
3 バネ
4(4a〜4f) 上ピン
5 内筒
6(6a〜6f) ピン穴
7(7a〜7f) 下ピン
8 鍵穴
9a〜9f 上下両ピンの境界線
20 係合部
50 係合溝
50b 水平面
51 円弧面
60 切削加工用のカッター
61 刃部
62 カッター中心
63 ピン穴中心
L シェアライン(外筒と内筒の境界線)
K 合鍵

Claims (3)

  1. ピン穴を有する外筒にピン穴と鍵穴とを有する内筒を回動自在に嵌装し、前記外筒のピン穴に嵌装した上ピンをバネで内筒側へ付勢し、内筒のピン穴には下ピンを摺動可能に嵌装し、合鍵によって前記上下両ピンの境界線が外筒と内筒との境界線であるシェアラインに一致するときに内筒の回動を可能としたピンシリンダー錠において、
    前記上ピンには係合部を設けるとともに、前記内筒のピン穴には係合溝を形成し、不正解錠用道具により不正解錠しようとする際には、前記上ピンの係合部が内筒に形成された係合溝に係合されて、内筒の解錠方向への回動を阻止するようにしたことを特徴とするピンシリンダー錠。
  2. 前記係合溝は外筒側の上面を円弧面としてあることを特徴とする請求項1に記載のピンシリンダー錠。
  3. 内筒の軸長手方向に鍵穴を形成するとともに、該鍵穴に交差して連通するように1個又は複数個のピン穴を形成した後、前記ピン穴の所定位置には切削加工用のカッターにより横方向に環状の係合溝を形成するとともに、この係合溝の外筒側の上面は円弧面としてあることを特徴とするピンシリンダー錠用内筒の製造方法。

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