JP2006044327A - Airbag device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステアリングホイール本体のボス部に備えられるエアバッグ装置に関する。 The present invention relates to an airbag device provided in a boss portion of a steering wheel body.
従来、ステアリングホイール本体のボス部に備えられるエアバッグ装置が用いられている。このエアバッグ装置は、袋状のエアバッグと、このエアバッグにガスを供給するインフレータと、エアバッグを非展開時に覆って収納するカバー体とを備えている。そして、自動車の衝突時には、インフレータからエアバッグにガスを供給すると、カバー体が所定のテアラインで破断して扉部が形成され、この扉部が展開することにより、エアバッグが正面側すなわち乗員側に膨張展開して、乗員を拘束して保護するようになっている。 Conventionally, an airbag device provided in a boss portion of a steering wheel body has been used. The airbag device includes a bag-shaped airbag, an inflator that supplies gas to the airbag, and a cover body that covers and stores the airbag when not deployed. Then, when a gas is supplied from the inflator to the airbag at the time of a car collision, the cover body is broken at a predetermined tear line to form a door portion. The occupant is restrained and protected.
そして、エアバッグの展開特性を向上するため、種々の構成が採られており、特に、エアバッグ装置に乗員が近接した状態でエアバッグが展開するいわゆる近接展開の状態での展開特性の向上が図られている。例えば、カバー体のテアラインを側面部にも形成し、カバー体を側面まで開裂させて開口面積を大きくし、エアバッグ装置に近接した乗員に対しても好ましい展開特性を実現することを図った構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、カバー体を側面まで開列させて扉部を円滑に展開させる設計は容易ではなく、意匠の自由度が小さくなる問題を有している。例えば、4本のスポーク部を備える構成では、ボス部の両側部及び下部においては、ボス部とスポーク部とリム部とに囲まれた空間は小さく、テアラインが破断した状態でも形成された扉部を円滑に展開させることは容易でない。また、カバー体を側面まで開裂させる構成では、開裂した部分を確実に保持するため、多数のリベットなどが必要になり、製造コストの低減が容易でない。
一般に、乗員の胸部に対向して配置される運転席用のエアバッグ装置について、展開したエアバッグの上側部分は、乗員の胸部に対して圧力を与える一方、展開したエアバッグの下側部分は、乗員の腹部に対して圧力を与える。そして、乗員の胸部は肋骨があり比較的圧力に対して有利である一方、腹部については骨が少なく圧力に対して不利である。また、近接展開時には、エアバッグの殆どの部分は、乗員の胸部及び腹部に対向して展開する。そこで、近接展開時には、腹部に対する圧力を容易に抑制できる構成が求められる。 In general, for an airbag device for a driver's seat that is disposed to face the chest of an occupant, the upper part of the deployed airbag applies pressure to the chest of the occupant, while the lower part of the deployed airbag is Apply pressure to the occupant's abdomen. The occupant's chest has ribs and is relatively advantageous for pressure, while the abdomen has few bones and is disadvantageous for pressure. Further, at the time of close deployment, most portions of the airbag are deployed to face the chest and abdomen of the occupant. Therefore, a configuration that can easily suppress the pressure on the abdomen during proximity deployment is required.
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、乗員の腹部に対する圧力を容易に抑制できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。 This invention is made in view of such a point, and it aims at providing the airbag apparatus which can suppress easily the pressure with respect to a passenger | crew's abdomen.
請求項1記載のエアバッグ装置は、リム部、このリム部の内側に位置するボス部、及びこれらリム部とボス部とを連結するスポーク部を備えたステアリングホイール本体の前記ボス部に備えられるエアバッグ装置であって、ガスが供給されて膨張展開するエアバッグと、このエアバッグを非展開時に収納するエアバッグ収納部、及びこのエアバッグ収納部の正面側を覆い前記エアバッグの展開時に開く扉部、及び前記エアバッグ収納部内に配置され前記ステアリングホイール本体の直進状態で前記エアバッグを上側に変位させて支持するエアバッグ変位手段を備えたカバー体とを具備したものである。
The airbag device according to
そして、この構成では、エアバッグにガスが供給されると、エアバッグはエアバッグ収納部から扉部を開いて乗員に対向して展開する。エアバッグは、エアバッグ収納部で、エアバッグ変位手段により上側に変位させて支持されているため、展開の初期においては比較的上側の乗員の胸部に対向して展開し、腹部に加わる力が抑制され、好ましい展開特性が実現される。外観の意匠を大きく変更する必要がなく、簡略な構造で実現可能であり、製造コストの低減が容易になる。 And in this structure, if gas is supplied to an airbag, an airbag will open a door part from an airbag accommodating part, and will expand | deploy opposite a passenger | crew. Since the airbag is supported by being displaced upward by the airbag displacing means in the airbag storage portion, the airbag is deployed opposite to the chest of the relatively upper occupant at the initial stage of deployment, and the force applied to the abdomen is increased. Suppressed and preferable development characteristics are realized. There is no need to greatly change the design of the appearance, which can be realized with a simple structure, and the manufacturing cost can be easily reduced.
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、乗員の顎部がリム部の上端部に当接した位置関係で、エアバッグ収納部に収納されエアバッグ変位手段に支持されたエアバッグの正面方向の延長線は、前記乗員の鳩尾位置よりも上側に位置するものである。
The airbag device according to
そして、この構成では、乗員の腹部に加わる力が効果的に抑制され、好ましい展開特性が実現される。 And in this structure, the force added to a passenger | crew's abdominal part is suppressed effectively, and a preferable expansion | deployment characteristic is implement | achieved.
本発明のエアバッグ装置によれば、エアバッグは、エアバッグ収納部で、エアバッグ変位手段により上側に変位させて支持されているため、展開の初期においては比較的上側の乗員の胸部に対向して展開し、腹部に加わる力を抑制し、好ましい展開特性を実現できる。外観の意匠を大きく変更する必要がなく、簡略な構造で実現可能であり、製造コストを容易に低減できる。 According to the airbag apparatus of the present invention, since the airbag is supported by being displaced upward by the airbag displacing means in the airbag housing portion, the airbag is opposed to the chest of the relatively upper passenger at the initial stage of deployment. Then, the force applied to the abdomen can be suppressed, and preferable deployment characteristics can be realized. It is not necessary to change the design of the appearance greatly, it can be realized with a simple structure, and the manufacturing cost can be easily reduced.
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。 Hereinafter, an embodiment of an airbag device of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1及び図2において、1は車両である自動車のステアリングホイールで、このステアリングホイール1は、ステアリングホイール本体2と、このステアリングホイール本体2の乗員側に装着されるエアバッグ装置4とを備えている。なお、ステアリングホイール1は、通常傾斜した状態で車両に備えられるステアリングシャフトSに装着されるものであり、以下、車両の直進状態を基準として、上下方向などの方向を説明する。また、図1において、Aは乗員を模したダミーで示しており、Bは顎部の位置、Mは鳩尾の位置であるとともにダミーの胸変位計が備えられる位置を示している。また、このダミーは、米国連邦法規総覧タイトル49 パート572 サブパートEに規定のハイブリッドIIIタイプであり、小柄な体格(下位5%)の米国人女性を模したAF05型ダミーである。また、ZはステアリングシャフトSの軸方向に沿った正面方向である。
1 and 2,
そして、ステアリングホイール本体2は、円環状をなす把持部であるリム部(リング部)5と、このリム部5の内側に位置するボス部6と、これらリム部5とボス部6とを連結する複数の、本実施の形態では3本のスポーク部7とから構成されている。また、ボス部6の車体側となる下部には、ステアリングシャフトSに嵌着される略円筒状のボス8が設けられているとともに、このボス8に、ハブコアとも呼ばれる芯体を構成するボスプレート9がマグネシウム合金などをダイカストで鋳ぐるむなどして一体的に固着されている。そして、このボスプレート9から、スポーク部7の芯金7aが一体に延設され、あるいは溶接などして固着されている。さらに、このスポーク部7の芯金7aに、リム部5の芯金5aが溶接などして固着されている。また、これらリム部5の芯金5aの外周部と、スポーク部7の芯金7aのリム部5側の部分の外周部とには、軟質の発泡ポリウレタンなどからなる表皮部10が形成され、さらに、この表皮部10の外周の全部あるいは一部が、天然あるいは人工の皮革10aにより覆われている。また、表皮部10のスポーク部7を覆う部分の内周部は、全体として、所定の1点を中心とする平面円状に形成されている。
The
また、ボス部6には、裏カバーとも呼ばれる樹脂製のボディカバー11が取り付けられ、ボス部6の下側部が覆われている。そして、このボディカバー11には、上下に貫通する中央開口部11aなどが設けられ、この中央開口部11aには、ステアリングシャフトが挿通するとともに車体側とステアリングホイール1側とを電気的に接続するケーブルリール装置などの電気的な接続装置12が配置される。さらに、ボディカバー11には、取付ボス11bが設けられ、これら取付ボス11bが、ボスプレート9にねじ11cなどを用いて取り付けられている。
Further, a
また、各スポーク部7の表面側には、フィニッシャ14が取り付けられている。このフィニッシャ14は、本体部14aの裏面側に突設した取付ボス14bが、スポーク部7の芯金7aにねじ14cなどを用いて取り付けられている。
A
一方、エアバッグ装置4は、エアバッグモジュールとも呼ばれ、図示しないホーンプレートあるいはブラケット部などを介してステアリングホイール本体2に支持されるもので、図1ないし図5に示すように、金属板などからなる支持体としてのベースプレート21、袋状のエアバッグ22、樹脂製のカバー体23、ガスを噴射するインフレータ25、リテーナ26、固定手段であるベルト27及びエンブレム28などを備えている。
On the other hand, the airbag device 4 is also called an airbag module, and is supported by the
そして、ベースプレート21には、基板部21aと、この基板部21aの周辺部から上側に折曲された周板部21bとが金属板を打ち抜き折曲などして形成されている。そして、基板部21aの中央部には、円孔状のインフレータ取付孔21cが形成され、このインフレータ取付孔21cの外周部には、4カ所にボルト用通孔21dが形成されている。また、周板部21bには、係合部として、外周側に曲面状に突出した係合突部21eと、外周側の下方に向かって傾斜して突設された係合片部21fとがそれぞれ複数形成されている。さらに、ベースプレート21には、基板部21aの両側部から下方に突設された両側一対のブラケット片部21g,21gが形成されている。
In the
また、エアバッグ22は、例えば2枚の円形の基布の外周部を縫合して偏平な袋状に構成され、ガス導入口22aと、このガス導入口22aの外周部に位置する4カ所にボルト用通孔22bとが形成されている。
Further, the
そして、カバー体23は、ケース体あるいはモジュールカバーと呼ばれるもので、このカバー体23には、ボス部6及びスポーク部7の一部を覆う被覆部31と、この被覆部31の裏面から正面視略台形の筒状に突設された周壁である取付板部32とが合成樹脂などにて一体に形成されている。そして、これら被覆部31と取付板部32とに囲まれた部分が、エアバッグ収納部33となっている。そして、このエアバッグ収納部33に臨み、被覆部31には、破断時に扉部35を形成する破断予定部であるテアライン36が形成されている。そして、テアライン36は、被覆部31の裏面を溝状に凹設した弱部として形成され、図4及び図5に示すように、両側方向に延びるセンターテア36aと、このセンターテア36aの両端部に接続されて取付板部32の内側に沿って上下に延びる両側一対のサイドテア36b,36bと、センターテア36aの両側方向の中間部から上側に延びるインタテア36cとを備えている。また、各サイドテア36b,36bの両端部には、内周側に折り返すように端部破断抑止部36dが形成され、インタテア36cの上端部である先端部には、中央破断抑止部36eが形成されている。そして、これらテアライン36により、3枚に分割された扉部35、すなわち、両側一対の前部扉部35a,35a及び後部扉部35bが定義されている。また、各サイドテア36b,36bの上端部とインタテア36cの上端部とを結ぶ仮想線、及び、各サイドテア36b,36bの下端部同士を結ぶ仮想線が、それぞれヒンジ部38となっている。ここで、下側のヒンジ部38は、取付板部32に沿っては形成されず、取付板部32から離間するように形成されている。そして、この下側のヒンジ部38と取付板部32との間に、エアバッグ変位手段としてのリブ40が形成されている。このリブ40は、被覆部31及び取付板部32に一体に形成され、正面方向Zに沿って形成された複数の板状の縦リブ40aと、これら縦リブ40a同士を連結する横リブ40bとを備えている。そして、これら縦リブ40aの取付板部32から突設された方向の先端部同士を結ぶ仮想面は、下側のヒンジ部38と平行なほぼ平面で、両側方向の中央部に位置する縦リブ40aは、取付板部32からL1=約8mm突出するように形成されている。
The
また、被覆部31の略中央部には、エンブレム支持部42が形成され、このエンブレム支持部42を迂回するようにして、センターテア36aが湾曲して形成されている。そして、このエンブレム支持部42は、中央部に被覆部31を貫通して形成された円孔状の通孔42aと、この通孔42aを囲み被覆部31の表面側に形成された取付部42bとを備えている。また、エンブレム支持部42は、被覆部31の裏面側に、通孔42aを囲み形成された段部42cと、この段部42cを囲む外周リブ42dとが形成され、この外周リブ42dで囲まれた部分が、バックプレート収容部42eとなっている。さらに、このバックプレート収容部42eには、複数の当接部42f,42gが突設されている。一方、外周リブ42dの外側には、隆起部42hと位置決め通孔42iとが形成されている。また、被覆部31の裏面側には、複数の刻印部44が形成されている。各刻印部44は、カバー体23の製造日をダイヤルで表示可能な駒マークであり、扉部35などに対して実質的に厚さ寸法を増加させない、すなわち、展開特性に影響を与えない程度に形成されている。
Further, an
また、カバー体23の取付板部32には、係合部に係合する係合受部として、角孔状の係合孔32aと、取付板部32の内側に突設された係合受け段部32bとが形成されている。さらに、カバー体23の取付板部32の外周部には、取付板部32と被覆部31とを一体に連結する複数の補強リブ32cが形成されている。さらに、各係合孔32aを形成した位置には、正面方向Zに沿った方向を長手方向として、それぞれ取付板部32の外側に突出する突条部32dが形成されている。
In addition, the mounting
また、エンブレム28は、エンブレム本体51とバックプレート52とを備えている。そして、エンブレム本体51は、例えば一体に形成された軟質のエラストマーに適宜塗装やメッキなどの処理を施したもので、基部51aと、この基部51aを囲んで略円環状に形成されたリング部51bと、基部51aから裏面側に突設された係止ピン部51cと、リング部51bの一部から裏面側に突設された位置決め突起51dとを備えている。一方、バックプレート52は、板状をなすプレート本体部52aと、このプレート本体部52aの略中央部に貫通して形成された通孔52bと、この通孔52bを中心として120度間隔で放射方向に形成されたスリット52cと、これらスリット52cで定義される3カ所の係合片52dとを備えている。また、カバー体23のエンブレム支持部42の外周リブ42dの内側の形状は、プレート本体部52aの外径形状とほぼ一致するように形成されている。
The
そこで、このエンブレム28のカバー体23への取り付け作業は、エンブレム支持部42の表面側の取付部42bにエンブレム本体51を装着するとともに、エンブレム支持部42の裏面側からバックプレート52をあてがうもので、通孔42aを貫通した係止ピン部51cに係合片52dが係合し、いわゆるスナップフィットして、エアバッグ22の展開時にも安定してエンブレム28がカバー体23に保持されるようになっている。また、このようにエンブレム28をカバー体23に取り付けた状態で、位置決め突起51dが位置決め通孔42iに挿入されてエンブレム本体51が位置決めされる。さらに、この状態で、バックプレート52はバックプレート収容部42eに収容されるとともに、バックプレート52に複数の当接部42f,42gが当接し、バックプレート52をがたつくことなく保持できる。
Therefore, the
また、インフレータ25は、図2及び図3に示すように、円柱状の本体部25aと、この本体部25aの外周部から突設されたフランジ部25bとを備えている。そして、本体部25aには、ガスを噴射する複数のガス噴射口25cが設けられ、フランジ部25bには、4カ所にボルト用通孔25dが設けられている。さらに、本体部25aの底部には、一対の接続部25eが設けられ、各接続部25eに、それぞれ接続装置12から導出されたハーネス12aの先端部に接続されたコネクタ12bが接続されるようになっている。そして、本体部25aの内側には、複数のスクイブなどと呼ばれる点火器が設けられ、各コネクタ12bから伝えられる信号に基づき、各点火器が起動され、所定の特性でガスをガス噴射口25cから供給する。
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, the
また、リテーナ26は、枠状をなすリテーナ本体26aと、このリテーナ本体26aから下側に突設されたリテーナ脚部である4本のボルト部26bとを備えており、各ボルト部26bには、それぞれナット26cが螺合されるようになっている。
The
さらに、ベルト27は、帯状の金属板の両端部を接続して筒状などに形成されている。
Further, the
また、図3に示すように、ベースプレート21の裏面側などには、警告や型番などを示す表示であるシール55,56が取り付けられている。
As shown in FIG. 3, seals 55 and 56, which are displays indicating warnings, model numbers, and the like, are attached to the back surface side of the
そして、このエアバッグ装置4の組立は、まず、リテーナ26をガス導入口22aからエアバッグ22の内側に挿入し、このガス導入口22aの周辺に設けたボルト用通孔22bに各ボルト部26bを挿入する。そして、エアバッグ22を所定の形状に折り畳み、予めエンブレム28を取り付けたカバー体23の内側のエアバッグ収納部33に収納する。さらに、ボルト用通孔21dに各ボルト部26bを挿入しつつ、カバー体23の取付板部23bの内側にベースプレート21の周板部21bを嵌合する。この状態で、カバー体23の係合孔32aと係合受け段部32bとに、それぞれベースプレート21の係合突部21eと係合片部21fとが係合して抜け止めされる。次いで、カバー体23の取付板部23bの外側にベルト27を圧入して嵌合し、カバー体23をベースプレート21に位置決めして固定する。そして、インフレータ25の本体部25aをベースプレート21のインフレータ取付孔21cに挿入した状態で取り付ける。すなわち、フランジ部25bの4カ所のボルト用通孔25dにリテーナ26のボルト部26bを挿入し、ナット26cを螺合して締め付け固定することにより、エアバッグ装置4が構成される。また、この状態で、エアバッグ収納部33内のエアバッグ22は、リブ40により支えられて位置が規定され、いわば持ち上げられた状態になっている。
In assembling the airbag device 4, first, the
そして、このエアバッグ装置4は、ベースプレート21のブラケット片部21g,21gをステアリングホイール本体2のボスプレート9側にボルトなどを用いて固定し、ステアリングホイール本体2に取り付けられている。そして、このエアバッグ装置4を備えたステアリングホイール1が車両に備えられた状態で、図1に示すように、被保護体である乗員Aの顎部Bがステアリングホイール1の上端部Oすなわちリム部5の0度点と一致する位置関係で、リブ40により支えられたエアバッグ収納部33内のエアバッグ22の下端部の、正面方向Zに沿った線の延長線Cは、鳩尾位置Mよりも上方に位置するように設定されている。言い換えれば、ステアリングホイール1の上端部Oとリブ40の上端部との間の寸法Lは、延長線Cが鳩尾位置Mよりも上方に位置するように設定され、AF05型ダミーについては240mmに設定されている。
The airbag device 4 is attached to the
そして、自動車が衝突した際などには、制御装置から接続装置12を介してインフレータ25に適切な信号が伝えられ、この信号に基づき、一方あるは両方の点火器が同時あるいは時間差を持って作動し、インフレータ25からエアバッグ22の内部に窒素ガスなどの不活性ガスが供給され、折り畳まれて収納されたエアバッグ22が膨張する。すると、このエアバッグ22の膨張の圧力により、カバー体23のテアライン36が破断し、扉部35が形成される。さらに、各扉部35はヒンジ部38を支点として回動し、エアバッグ22の突出口が形成され、この突出口からエアバッグ22が正面方向Zに膨出して乗員Aの前側に膨張展開し、乗員Aを保護するようになっている。
When a car collides, an appropriate signal is transmitted from the control device to the inflator 25 via the connecting
ここで、乗員Aがエアバッグ装置4に近接し、例えば、乗員Aの顎部Bがステアリングホイールの上端部Oに接触している近接状態でエアバッグ22が展開しても、リブ40により上側に位置がずらされたエアバッグ22が鳩尾位置Mより下方の腹部に加える力は抑制され、乗員Aの保護に好ましい展開特性が実現される。
Here, even if the occupant A is close to the airbag device 4, for example, the
このように、本実施の形態によれば、ステアリングホイール1の中央部のボス部6に備えられるエアバッグ装置4において、エアバッグ収納部33内の下側部にリブ40を設け、収納したエアバッグ22について、乗員Aの顎部Bがステアリングホイール1の上端部Oすなわちリム部5の0度点と一致する位置関係で、エアバッグ22の下端部の正面方向Zに沿った線の延長線Cが、鳩尾位置Mよりも上方に位置するように設定したため、乗員Aとエアバッグ装置4とが近接した近接展開の際にも、正面方向Zに展開するエアバッグ22が腹部に加える力を抑制し、好ましい展開特性を容易に実現できる。特に、AF05型ダミーで示す乗員Aのように、小柄な体格の乗員に対して、腹部に加える力を抑制し、好ましい展開特性を容易に実現できる。
Thus, according to the present embodiment, in the airbag device 4 provided in the
また、エアバッグ22の位置をずらす構成は、カバー体23のエアバッグ収納部33内にリブ40を形成することにより実現しているため、構造が簡略であり、センサなどを用いてエアバッグ装置4の展開を制御する構成に較べ、製造コストを容易に低減することができる。また、カバー体23の外観の意匠を従来の構成から大きく変更する必要もなく、外観の向上が容易になる。
Further, since the configuration for shifting the position of the
なお、上記の実施の形態では、複数の縦リブ40aの先端部がエアバッグ22に当接して支える構成としたが、この構成に限られず、例えば、図6に示すように、エアバッグ22に面状に当接する主リブ40cを取付板部32に沿って配置するとともに、この主リブ40cを支持する補助リブ40dを備えることもできる。
In the above embodiment, the tip portions of the plurality of
また、上記の各実施の形態では、エアバッグ変位手段としてのリブ40は、カバー体23と一体に形成したが、この構成に限られず、エアバッグ変位手段として、例えば、図7に示すような別体のスペーサ60を用いることもできる。そして、このスペーサ60は、エアバッグ22に当接する当接面60aを備えるとともに、下面部60bを取付板部32に接着などして取り付け、正面部60cを被覆部31の裏面に接着などして取り付けることができる。このように、別体のスペーサ60を用いる構成では、ステアリングホイール1の形状などに応じて、エアバッグ22の収納位置を容易に変更でき、汎用性を向上して製造コストを容易に低減することができる。
Further, in each of the above-described embodiments, the
また、カバー体23に形成される扉部35の下側のヒンジ部38の位置については、エアバッグ変位手段であるリブ40の上端部の正面方向Zに沿った線の延長線Cに位置合わせして形成する他、リブ40の上端部よりも上下いずれかに位置をずらして配置することもできる。
Further, the position of the
また、ステアリングホイール本体2は、種々の形状を採りうるもので、例えば、3本のスポーク部7を備えたものの他、1本あるいは2本のスポーク部を備えた構成や、4本のスポーク部備えた構成とすることができる。
Further, the
本発明は自動車に備えられるステアリングホイールに用いられるエアバッグ装置の他、種々の移動体のステアリングホイールに備えられるエアバッグ装置に適用できる。 The present invention can be applied not only to an airbag device used in a steering wheel provided in an automobile but also to an airbag device provided in a steering wheel of various moving bodies.
2 ステアリングホイール本体
4 エアバッグ装置
5 リム部
6 ボス部
7 スポーク部
22 エアバッグ
23 カバー体
33 エアバッグ収納部
35 扉部
40 エアバッグ変位手段としてのリブ
A 乗員
B 顎部
C 延長線
M 鳩尾位置
O 上端部
Z 正面方向
2 Steering wheel body 4
22 airbag
23 Cover body
33 Airbag storage
35 Door
40 Ribs as airbag displacement means A Crew B Jaw C Extension line M Pigeon tail position O Upper end Z Front direction
Claims (2)
ガスが供給されて膨張展開するエアバッグと、
このエアバッグを非展開時に収納するエアバッグ収納部、及びこのエアバッグ収納部の正面側を覆い前記エアバッグの展開時に開く扉部、及び前記エアバッグ収納部内に配置され前記ステアリングホイール本体の直進状態で前記エアバッグを上側に変位させて支持するエアバッグ変位手段を備えたカバー体と
を具備したことを特徴とするエアバッグ装置。 An airbag device provided in the boss portion of the steering wheel main body including a rim portion, a boss portion located inside the rim portion, and a spoke portion connecting the rim portion and the boss portion,
An air bag that is supplied with gas and inflated and deployed;
An airbag storage portion that stores the airbag when not deployed, a door that covers the front side of the airbag storage portion and opens when the airbag is deployed, and the steering wheel body that is disposed in the airbag storage portion and travels straight An airbag device comprising: a cover body provided with airbag displacement means for displacing and supporting the airbag in an upward state.
ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。 In the positional relationship where the occupant's jaw is in contact with the upper end of the rim, the extension in the front direction of the airbag stored in the airbag storage and supported by the airbag displacing means is greater than the position of the pigtail of the occupant. The airbag device according to claim 1, wherein the airbag device is located on an upper side.
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JP (1) | JP2006044327A (en) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007307969A (en) * | 2006-05-16 | 2007-11-29 | Toyoda Gosei Co Ltd | Steering wheel |
JP2008056105A (en) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Nippon Plast Co Ltd | Steering wheel device |
JP2008094258A (en) * | 2006-10-12 | 2008-04-24 | Nippon Plast Co Ltd | Steering wheel device |
JP2010070013A (en) * | 2008-09-17 | 2010-04-02 | Honda Motor Co Ltd | Vehicular airbag device |
JP2014205370A (en) * | 2013-04-10 | 2014-10-30 | 日本プラスト株式会社 | Shock absorber |
-
2004
- 2004-07-30 JP JP2004224752A patent/JP2006044327A/en active Pending
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