JP2006044103A - 印刷/打刻複合装置、プログラム、および印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法 - Google Patents

印刷/打刻複合装置、プログラム、および印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の分割データを横並びに印刷して単一のラベルを作成する拡大分割印刷において、容易に任意の分割データ印刷領域に点字打刻が可能な印刷/打刻複合装置、プログラム、および印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法を提供することをその課題とする。
【解決手段】 複数の分割画線データSを印刷する複数の墨字領域xを、テープ長方向に沿って横並びに設定する墨字領域設定手段210と、入力した文字情報に基づき点字打刻データを生成する点字打刻データ生成手段210と、設定した複数の墨字領域xのうち少なくとも1以上の領域を、点字打刻データに基づく点字列を打刻する打刻領域として指定する打刻領域指定手段210と、指定された打刻領域に点字列を打刻する点字打刻手段30と、を備えたものである。
【選択図】 図9

Description

本発明は、同一の処理対象物に、墨字印刷と点字打刻との複合処理を行う印刷/打刻複合装置、プログラム、および印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法に関するものである。
従来、被印刷媒体として用意されている複数幅のテープのうち、目的に応じて所望幅のテープを装着し、文字・記号等のキャラクタを入力して印刷するラベル印刷装置が知られている。このラベル印刷装置において、任意の拡大率を設定することにより、入力されたキャラクタを拡大して分割印刷する印刷方法が開示されている(特許文献1参照)。この印刷方法は、所望のサイズに応じた幅のテープが手元にない場合や元来存在しない場合などに有効であり、ユーザは、分割印刷されたラベルを隣接して貼り合わせるなどして、実際に装着されたテープ幅を超えるサイズのキャラクタが印刷されたラベルを作成することができる。また、この拡大分割印刷において、複数の分割データを横並びに印刷して単一のラベルを作成する印刷方法がある。この印刷方法では、ラベルを貼着する直前に、ユーザが分割データ毎にラベルを切断するので各ラベルの貼着位置を誤って貼着する虞がない。
一方、処理対象物に視覚障害者が認識可能な点字を打刻する点字打刻装置が知られている(特許文献2参照)。ここで、前者のラベル印刷装置による拡大分割印刷によって生成したラベルに、点字を打刻することが想定できるが、特に分割データを横並びに印刷し単一のラベルを作成する場合、ユーザは分割データが横並びに印刷された一枚のラベルをまず分割データ毎に切断し、正順に並べ合わせて点字打刻位置を想定した後、点字打刻対象とするラベルに対し点字打刻を行う必要があり手間となる。さらに、ラベルを貼着するまで切断した複数のラベルを保管することになり不便である。
特開平8−52908号公報 特開平5−31965号公報
上記の問題に鑑み、本発明は、複数の分割データを横並びに印刷して単一のラベルを作成する拡大分割印刷において、容易に任意の分割データ印刷領域に点字打刻が可能な印刷/打刻複合装置、プログラム、および印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法を提供することをその課題とする。
本発明の印刷/打刻複合装置は、入力された文字情報に基づいて、各文字の画線がテープ幅を超える大きさの印刷文字列となるように墨字印刷データを生成する墨字印刷データ生成手段と、墨字印刷データを、テープ幅に合わせて複数の分割画線データに分割する墨字印刷データ分割手段と、各分割画線データを印刷する複数の墨字領域を、テープ長方向に沿って横並びに設定する墨字領域設定手段と、テープの設定した各墨字領域に、各分割画線データの印刷を行う墨字印刷手段と、入力した文字情報に基づき点字打刻データを生成する点字打刻データ生成手段と、複数の墨字領域のうち少なくとも1以上の領域を、点字打刻データに基づく点字を打刻する点字領域として指定する点字領域指定手段と、テープの指定された点字領域に、点字を打刻する点字打刻手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の印刷/打刻複合装置の印刷/打刻複合方法は、入力された文字情報に基づいて、各文字の画線がテープ幅を超える大きさの印刷文字列となるように墨字印刷データを生成し、当該墨字印刷データをテープ幅に合わせて分割した、複数の分割画線データの墨字印刷を行い単一のラベルを作成する印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法であって、複数の分割画線データを印刷する複数の墨字領域を、テープ長方向に沿って横並びに設定する墨字領域設定工程と、入力した文字情報に基づき点字打刻データを生成する点字打刻データ生成工程と、設定した複数の墨字領域のうち少なくとも1以上の領域を、点字打刻データに基づく点字を打刻する点字領域として指定する点字領域指定工程と、指定された点字領域に点字を打刻する点字打刻工程と、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、複数の分割データを横並びに印刷して単一のラベルを作成する拡大分割印刷において、当該ラベルの所望の位置に入力されたキャラクタに基づく点字を打刻できるため、点字打刻を行う前に分割画線データ毎にラベルを切断したり、切断した複数のラベルを正順に並べ合わせて点字打刻位置を想定する手間を省くことができる。これにより、ユーザの作業効率を向上させるだけでなく、ラベルの保管も容易となる。さらに、点字打刻領域を複数領域に指定することができるので、点字ラベルとしての機能性を高めることができる。より具体的には、複数のラベルを連結して構成される幅広の文字列の任意の位置に点字を配置することができるとともに、複数箇所に同一の点字を配置することができる。
また、この場合、墨字印刷後、テープの印刷済み部分を切離して、各分割画線データが横並びに印刷された連続印刷ラベルを作成するフルカット手段をさらに備え、点字打刻手段は、手差しで挿入された連続印刷ラベルに点字を打刻することが好ましい。
さらに、この場合、墨字印刷後、テープの印刷済み部分を切離して、各分割画線データが横並びに印刷された連続印刷ラベルを作成するフルカット手段工程を、さらに実行し、点字打刻工程は、手差しで挿入された連続印刷ラベルに点字を打刻することが好ましい。
これらの構成によれば、印刷工程と打刻工程とをいわゆる2パスで行う構成においても、複数の分割データを横並びに印刷して単一のラベルを作成する拡大分割印刷において、入力されたキャラクタに基づく点字を、当該ラベルの所望の位置に、予め指定して打刻することが可能となる。
また、これらの場合、各点字領域において、テープ長方向における点字の打刻位置を、「前寄せ」、「中央寄せ」、「後寄せ」のなかから選択する打刻位置選択手段を、さらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、点字領域毎に点字打刻位置を「前寄せ」、「中寄せ」、「後寄せ」に指定することができるので、上記の点字打刻領域の指定と併せて点字位置を自在に配置することができる。具体的には、点字領域が複数存在する場合に、一方の点字領域には「右寄せ」に点字を配置し、他方の点字領域には「左寄せ」に点字を配置するといった配置も可能である。
また、これらの場合、複数の分割画線データのなかから、いずれか1の分割画線データを指定する分割画線データ指定手段をさらに備え、墨字印刷手段は、分割画線データ指定手段によって指定された分割画線データの墨字印刷を行うとともに、点字打刻手段は、指定された分割画線データを印刷する墨字領域が、点字領域として指定されていた場合に、点字打刻を行うことが好ましい。
この構成によれば、生成した複数の分割画線データのうち、指定した分割画線データのみを印刷し、必要に応じて点字を打刻することができるので、例えば、点字の点読等によってラベルの一部分のみが劣化した場合、或いは貼着ミスにより、必要な分割画線データのみを印刷するといった処理が可能となる。すなわち、テープの無駄な消費を抑制することができる。
また、これらの場合、テープは、裏面に粘着剤を塗着した記録テープと粘着剤を介して記録テープの裏面に貼着した剥離紙とから構成され、各墨字領域の境界部分に位置して、記録テープを切断するハーフカット手段を、さらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、各墨字領域の境界部分がそれぞれハーフカットされるので、ユーザはラベル貼着時に、分割画線データ毎にラベルを切断する必要がない。すなわち、貼着処理が容易になるとともに、切断ミスを防止できる。
また、これらの場合、墨字領域設定手段は、設定した各墨字領域において、各分割画線データをテープ幅方向に連結するための糊代となる余白をテープ幅方向上側に配置することが好ましい。
この構成によれば、分割画線データが印刷された複数のラベルを連結する際に、連結部分となる糊代を配置して印刷を行うので、糊代が配置されない場合と比較して連結操作が容易となる。また、テープ幅方向上側に糊代を配置することにより、連結部分のラベルの端面が下向きとなるので、ラベルを貼着させた後連結部分にごみや埃がたまりにくい。
また、この場合、墨字印刷手段は、各文字の画線を、糊代となる余白に一部重複して印刷することが好ましい。
この構成によれば、各分割画線データの画線を、連結部分となるのり代に一部重複して印刷するので、分割画線データを連結させたときに、のり代部分によって不自然に分割画線データが途切れる虞がない。従って、複数のラベルを連結して構成される幅広の文字列を見栄えよく印刷することができる。
本発明のプログラムは、上記のいずれか1に記載の印刷/打刻複合装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
この構成によれば、複数の分割データを横並びに印刷して単一のラベルを作成する拡大分割印刷において、容易に任意の分割データ印刷領域に点字打刻を行うためのプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の印刷/打刻複合装置、プログラム、および印刷/打刻複合装置の印刷方法、の実施形態について説明する。
まず、本発明の印刷/打刻複合装置1について図1〜図6を参照して説明する。この印刷/打刻複合装置1は、墨字印刷を行う前部の墨字印刷部10と、点字打刻を行う後部の点字打刻部30とから構成され、墨字印刷部10において墨字印刷を行った後テープTを排出し、排出されたそのテープTを、ユーザにより点字打刻部30の打刻テープ挿入部33に挿入することで、点字打刻を行うものである。
図1は、印刷/打刻複合装置1の閉蓋状態の外観斜視図であり、図2は、印刷/打刻複合装置1の開蓋状態の外観斜視図である。両図に示すように印刷/打刻複合装置1は、前端部にキャリアハンドル4を有する装置ケース2により外郭が形成され、当該装置ケース2は、前部ケース2aと後部ケース2bとで一体形成されている。前部ケース2aには、墨字印刷部10主装置が内蔵され、これに装着したテープカートリッジCから繰り出されるテープTに対して墨字印刷を行う。また、後部ケース2bには、点字打刻部30の主装置が内蔵され、墨字印刷部10から排出された印刷/切断済のテープTすなわちラベルを手差し挿入する(ユーザがラベルを指先で把持し、これを点字打刻部30に案内挿入する)ことにより点字打刻を行う。
前部ケース2aの前部上面には各種入力キーを備えたキーボード3が配置されると共に、後部上面には、開閉蓋20が取り付けられている。また、開閉蓋20には、中央部にディスプレイ13が配設されている。開閉蓋20の内部には、その左部に位置してテープTおよびインクリボンRを収容したテープカートリッジCを装着するためのカートリッジ装着部14(墨字印刷部10)が窪入形成されており、テープカートリッジCは、蓋体開放ボタン5の押下により開閉蓋20が開放された状態でカートリッジ装着部14に着脱可能に装着される。また、開閉蓋20の左部にはこれを閉止した状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓20aが形成されている。
前部ケース2a右側部には、電源供給のための電源供給口11と、パーソナルコンピュータ等の外部装置(図示省略)と接続するための接続口12(インタフェース)が設けられており、当該接続口12に外部装置を接続することで、外部装置によって生成された文字情報に基づいて墨字印刷や点字打刻を行い得るようになっている。
また、前部ケース2aの左側部には、カートリッジ装着部14と装置外部とを連通する印刷テープ排出口21が形成され、カートリッジ装着部14と印刷テープ排出口21との間には、テープTに対して切断が行われる切断部130(図6参照)が配設されている。切断部130は、モータ駆動(フルカッタモータ131、図6参照)でテープTをフルカットするスライド形式のフルカッタ51と、フルカッタ51に対してテープ送り方向下流側に設けられ、フルカット同様にモータ駆動(ハーフカッタモータ132、図6参照)でテープTをハーフカットするスライド形式のハーフカッタ52とを備えている。
フルカッタ51は、詳細は図示しないが、上下方向にスライドカット可能な斜刃のカッタ刃を有し、カッタ刃(カッタホルダ)を、クランク機構を介して処理テープTの幅方向にスライド動作させるようになっている。カッタ刃がスライド動作すると、これに臨むテープTの記録テープおよび剥離紙(詳細は後述する)の両方を切断、すなわちテープTをフルカットする。
また、ハーフカッタ52は、フルカッタ51と概ね同形状に構成され、スライドカット可能な斜刃のカッタ刃を有し、クランク機構を介してテープTの幅方向にスライド動作可能に構成されている。カッタ刃がスライド動作すると、これに臨むテープTの記録テープのみを切断、すなわちテープTをハーフカットする。この場合、カッタ刃の突出量は、フルカッタ51の場合と異なり、基材シートのみをカットする突出量となるように調整されている。
キーボード3は、種々の指定およびデータを後述する制御部200に入力するものであって、入力キーには、アルファベットキー群、記号キー群、数字キー群、仮名キー群を含む文字キー群3aの他、各種の動作を指定するための機能キー群3b等が配列されている。機能キー群3bには、テキスト入力時のデータ確定や改行、選択画面における各種モードの選択指示のための選択キー、各種入力を取りけるための取り消しキー、各キーの役割変更などに用いられるシフトキー、カーソル移動やディスプレイ13の表示範囲を移動させるための4個のカーソルキー、印刷/打刻動作を開始するための印刷/打刻キー、ファイル操作や印刷フォーム選択のためのファイルフォームキー、後述する拡大分割印刷や鏡文字印刷など、特殊な印刷を行うための特殊印刷キー等が設けられている。
ディスプレイ13は、横方向(X方向)約12cm×縦方向(Y方向)5cmの長方形の形状の内側に、192ドット×80ドットの表示画像データを表示可能であり、ユーザがキーボード3から文字情報を入力して、墨字印刷を行うための墨字データや、点字打刻を行うための点字データを作成・編集する際に用いられる。また、各種エラーやメッセージ(指示内容)を表示し、ユーザに報知する。
カートリッジ装着部14には、ヘッドカバー17内にサーマルヘッドから成る印刷ヘッド15が内蔵されたヘッドユニット16と、印刷ヘッド15に対峙するプラテン駆動軸18と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸19と、後述のテープリール29の位置決め突起23と、を備えている。また、カートリッジ装着部14の下側には、プラテン駆動軸18および巻き取り駆動軸19を回転させる印刷送りモータ121(図6参照)および動力伝達機構(図示省略)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース24内部の上部中央部に、一定の幅のテープTを巻回したテープリール29と、右下部にインクリボンRを巻回したリボンリール27とを収容して構成されており、テープTとインクリボンRは同じ幅で構成されている。また、テープリール29の左下部には上記ヘッドユニット16を覆うヘッドカバー17に差し込むための貫通孔28が形成されており、テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応して、上記プラテン駆動軸18に嵌合されて回転駆動するプラテンローラ25が配置されている。一方、上記リボンリール27に近接してリボン巻き取りリール26が配置され、リボンリール27から繰り出されたインクリボンRは、ヘッドカバー17を周回するように配置されたリボン巻き取りリール26に巻き取られるようになっている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部14に装着されると、ヘッドカバー17に貫通孔28が、位置決め突起23にテープリール29の中心孔が、巻き取り駆動軸19にリボン巻き取りリール26の中心孔がそれぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド15がプラテンローラ25に当接して墨字印刷が可能になる。そして、入力した文字情報に基づき墨字データの印刷を行った後、墨字印刷後のテープTは、印刷テープ排出口21に送られる。
テープTは、特に図示はしないが、裏面に粘着剤が塗着され、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムで構成された記録テープと、この粘着剤により記録テープに貼付された剥離紙とから構成されている。剥離紙は、記録テープをラベルとして使用する時まで粘着剤に埃などが付着しないようにするためのものであって、表面にシリコン処理がなされた上質紙などで構成されている。そのため、粘着剤が剥離紙に及ぼす粘着力は、記録テープに及ぼす粘着力よりも極端に小さくなっている。
また、テープTは、テープ種別(テープ幅、テープ色、墨字インク色、テープ材質など)が異なる複数種のものが用意されており、この種別を指標する複数の孔(図示省略)がカートリッジケース24の裏面に設けられている。また、複数の孔に対応してカートリッジ装着部14には、これらを検出するテープ識別センサ(マイクロスイッチ)141(図6参照)が複数設けられており、このテープ識別センサ141により、テープ種別を判別できるようになっている。
一方、後部ケース2bには、その内部に主構成装置を装置フレーム65に組み込んだ、点字打刻アッセンブリが組み込まれ、その上面は点字打刻アッセンブリの上部が露出するように十字状に開放されている。また、この十字状の露出部32の右部にはユーザによりテープTが手差し挿入される打刻テープ挿入部33が形成されていると共に、左部には点字打刻後のテープTが排出される打刻テープ排出部34が形成されている。すなわち、点字打刻部30の右部に上面を開放した打刻テープ挿入部33が、またその左部に上面を開放した打刻テープ排出部34が形成され、これらにより、テープ走行路70が構成されている。
点字打刻部アッセンブリは、3個の打刻ピン41(図3(b)参照)により点字打刻を行う打刻ユニット80と、打刻テープ挿入部33に挿入されたテープTを打刻テープ排出部34に向けて送るテープ送り機構60と、打刻テープ挿入部33から打刻テープ排出部34に至るテープ走行路70とを有し、テープ送り機構60の駆動によりテープ走行路70に沿って送られていくテープTに対し、打刻ユニット80により3個の打刻ピン41を選択的に駆動することで点字Bが形成されるようになっている。
テープ送り機構60は、正逆回転可能な送りローラ61と、送りローラ61を装置フレーム65に回転自在に支持する支持部材62と、図示しない動力伝達機構を介して送りローラ61を回転させる打刻送りモータ151(図6参照)とで構成されている。送りローラ61は、駆動ローラ(図示省略)および従動ローラ61aから成るグリップローラで構成されており、従動ローラ61aは、形成された点字Bを押し潰すことが無いよう、テープ走行路70の幅方向における上下3カ所ずつ(縦3個の打刻ポイント201a、201b、201c(図4(a)参照)に相当する位置)に環状溝63(図5参照)が形成されている。
また、打刻ユニット80は、図3に示すように、テープTの裏面側に配設されると共にガイドブロックに上記3個の打刻ピン41を組み込んだ打刻部材81(打刻ヘッド)と、各打刻ピン41を打刻アームを介して打刻動作させる3個のソレノイド47と、テープTを挟んで打刻部材(打刻ピン41)81と対向する位置に設けられた打刻受け部材82とで構成されている(図3(b)参照)。打刻受け部材81には、3個の打刻ピン41に対応する3個の受け溝が設けられており、ソレノイド47を駆動して打刻ピン41を受け溝に向かって打刻動作させることにより、テープTに打刻凸部が形成されるようになっている。また、打刻ユニット80は、テープ走行路70の幅方向における手前側に片寄って固定配置されている(図3(a)参照)。従って、最大幅(24mm)のテープT1に点字打刻を行う場合は、ラベルの幅方向における下半部に点字打刻を行うこととなる(図5参照)。
ここで、図4を参照し、テープT(T3:テープ幅12mm)上に形成される点字B(6点点字B)について説明する。同図(a)は、文字情報「し」を表す点字(点字データ)Bを示す図である。同図に示すように、6点点字Bは、縦3個×横2個の6個の点(打刻ドット)で1マス200が構成され、1マス200で、1文字または濁点等の属性が表現される。なお、点字Bには、仮名文字や数字等を表す6点点字の他、縦4個×横2個の8個のビットパターンの点で漢字を表す8点点字も使用されている。本実施形態の印刷/打刻複合装置1は、6点点字を打刻するものであるが、もちろん8点点字を打刻可能な構成であってもよい。
6点点字Bは、1マス200が縦3個×横2個の配置パターンで6個の打刻ポイント201a〜201fに分割されており、同図の「し」では、6個の打刻ポイント201a〜201fのうち4個の打刻ポイント201a,201b,201e,201fが選択的に打刻されて、テープT上に4個の打刻凸部202a,202b,202e,202fが形成されている。また、6個の打刻凸部202は、縦方向のピッチが略2.4mm、横方向のピッチが略2.1mm、隣接マスの点までの(マス間)ピッチは略3.3mmとなっている。
同図(b)は、打刻凸部202の断面形状である。同図に示すように、打刻凸部202の形状は、角の丸まった円筒形である。なお、打刻凸部202の形状は、角の丸まった円筒形のものが良い(触感が良く好ましい)とされているが、他の形状、例えば半球形、円錐形、四角錐形等であってもよい。
また、本実施形態の点字打刻部30は、打刻ユニット80として相互に交換可能な2種類のユニットが用意されており、一方は小形の小打刻凸部203を形成し、他方は大形の大打刻凸部204を形成する。小打刻凸部203は、円筒の直径が略1.4mm、高さが略0.4mmであり、大打刻凸部204は、円筒の直径が略1.8mm、高さが略0.5mmである。大小2種類の打刻凸部203,204は、その用途によって使い分けられるものであり、例えば、小打刻凸部203が点字Bの読み取りに慣れた者(先天盲者)向けであって、大打刻凸部204が初心者(中途失明者)向けである。
次に、図5を参照し、点字打刻部30におけるテープTの送りについて説明する。上記のとおり、点字打刻部30は、打刻ピン41によりテープTに打刻凸部202を形成する打刻ユニット80、テープTが送られるテープ走行路70、並びにテープ走行路70に沿ってテープTを搬送するテープ送り機構60を備える他、テープTの送りをガイドするテープガイド部材71,72と、テープTの先端を検出する透過型の先端検出センサ142と、をさらに備えている。
打刻テープ挿入部33には、テープ幅の大きいものからテープT1(テープ幅24mm)、テープT2(テープ幅18mm)、テープT3(テープ幅12mm)が挿入可能となっているが、最大テープ幅のテープT1については上下ガイド71,72によってガイドされ、それ以外のテープ幅のテープT2,T3については、下テープガイド部材72のみによってガイドされる。例えば、最小テープ幅のテープT3を用いる場合、ユーザは、テープT3を下テープガイド部材72に沿ってその先端がテープ送り機構60(送りローラ61)に到達するまで(挿入可能な位置まで)手差し挿入する。そして、テープ挿入をトリガとしてテープ送り機構60によるテープT3の送りを開始させる。
このとき、テープ先端から打刻開始位置までの前余白長が、打刻ユニット80(打刻ピン41)と、先端検出センサ151との間の長さL1よりも短く設定されている場合は(但し、送りローラ61の位置関係上、前余白長が打刻ユニット80と送りローラ61との間の長さL2よりも長く設定されていることが前提となる)、送りローラ61を逆回転させることでテープTを送り戻し、特定の位置(頭出し位置)まで送ったところで打刻および正方向へのテープ送りを開始する。そして、打刻終了後テープ送り機構60により所定長さのテープ送りを行うことで、打刻テープ排出部34からテープTを排出する。
さらに、図6を参照し、印刷/打刻複合装置1の制御構成について説明する。印刷/打刻複合装置1は、ユーザインタフェースを司る操作部110と、墨字印刷を行う墨字印刷部10と、点字打刻を行う点字打刻部30と、テープTを所定長さとなるように切断する切断部130と、各種検出を行う検出部140と、各部を駆動する駆動部160と、各部と接続され、印刷/打刻複合装置1全体を制御する制御部200とによって構成されている。
操作部110は、キーボード3およびディスプレイ13を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示などを行う。また墨字印刷部10は、テープカートリッジC、印刷ヘッド15および印刷送りモータ121を有し、テープTおよびインクリボンRを搬送しながらテープT上に墨字文字情報に基づく墨字データを印刷する。さらに、切断部130は、フルカッタ51およびこれを駆動するフルカッタモータ131と、ハーフカッタ52およびこれを駆動するハーフカッタモータ132とを有し、印刷処理後のテープTにハーフカットのカット線を形成すると共に、印刷済み部分を切断する(フルカット)。
検出部140は、テープT(テープカートリッジC)の種別を検出するテープ識別センサ141、点字打刻部30においてテープTの先端を検出する先端検出センサ142、印刷送りモータ121の回転速度を検出する印刷部エンコーダ143、打刻送りモータ151の回転速度を検出する打刻部エンコーダ144を有し各種検出を行う。
駆動部160は、ディスプレイドライバ161、ヘッドドライバ162、印刷送りモータドライバ163、およびカッタモータドライバ164に加え、後述する点字打刻部30内のソレノイド47および打刻ピン41を駆動する打刻ドライバ165、後述する点字打刻部30内の打刻送りモータ151を駆動する打刻送りモータドライバ166をさらに有し、各部を駆動する。
また、点字打刻部30は、ソレノイド47、打刻ピン41および打刻送りモータ151を備え、テープTを搬送しながら、生成した点字打刻データに基づく点字データをテープT上に打刻する。
制御部200は、CPU210、ROM220、RAM230および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)250を備え、互いに内部バス260により接続されている。ROM220は、墨字印刷処理や点字打刻処理等の各種処理をCPU210で制御するための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、墨字印刷を行うための文字フォントデータや点字打刻を行うための点字フォントデータの他、点字データの打刻制御のための制御データ等を記憶する制御データブロック222とを有している。なお、文字フォントデータは、ROM220内ではなく、CG−ROMを別個に備えても良い。
RAM230は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック231の他、生成された墨字印刷データを記憶する墨字印刷データブロック232と、墨字印刷データを検出したテープ幅に合わせて分割した分割画線データを記憶する分割画線データブロック233と、生成された点字打刻データを記憶する点字打刻データブロック234と、ディスプレイ13に表示するための表示データを記憶する表示データブロック235と、を有し、制御処理のための作業領域として使用される。また、RAM230は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップされている。
IOC250には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC250は、キーボード3からの入力データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス260に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス260に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部160に出力する。
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC250を介して印刷/打刻複合装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいてRAM230内の各種データを処理し、IOC250を介して印刷/打刻複合装置1内の各部に各種信号・データを出力することにより、墨字印刷処理および/または点字打刻処理の制御などを行う。
例えば、CPU210は、ユーザによりキーボード3を介して文字情報が入力されると、入力された文字情報に基づいて墨字印刷データを生成し、墨字印刷データブロック232に一時的に記憶する。また、ユーザによって拡大分割印刷(詳細は後述する)が指定された場合は、墨字印刷データを拡大し、さらに検出したテープ幅に基づき複数の分割画線データを生成し、分割画線データブロック233に記憶する。一方、墨字印刷とともに点字打刻が指示された場合は、入力された文字情報に基づき点字打刻データを生成し、点字打刻データブロック234に一時的に記憶する。そして、印刷送りモータ121の駆動を開始し、印刷部エンコーダ143の検出結果に応じて印刷ヘッド15を駆動することにより、墨字印刷データブロック232或いは分割画線データブロック233内の墨字データに基づいて墨字印刷を行う。
その後、墨字印刷データに基づく所定長さのテープ送りを行った後、フルカッタ51によりテープ後端部を切断し印刷テープ排出口21から印刷/切断済テープTを排出する。
さらに、ユーザにより、印刷/切断済テープTが打刻テープ挿入部33から挿入されると、CPU210は、打刻ユニット80およびテープ送り機構60を駆動することにより、点字打刻部30において、点字打刻データブロック234に記憶した点字打刻データに基づき点字打刻が行われる。点字打刻が終了すると、打刻送りモータ151の駆動によりテープ送りを行い、打刻テープ排出部34から打刻済テープTを排出する。
ここで、上記した拡大分割印刷について図7を参照して説明する。印刷/打刻複合装置1は、入力された文字情報(例えば「社内禁煙」)に基づいて、各文字の画線(文字を構成するために描画された線を示す)が、装着されたテープTのテープ幅(本実施形態では12mm)を超える文字サイズ(本実施形態では2倍)となるように墨字印刷データを生成し、さらに墨字印刷データの印刷文字列が複数のテープに亘って印刷されるように、テープ幅に合わせて墨字印刷データを複数の分割画線データS1,S2に分割する。そして、複数の分割画線データS1,S2をテープ長方向に沿って横並びに印刷し、単一のラベルを生成する(同図(a)参照)。このとき、本発明の印刷/打刻複合装置1は、少なくとも1以上の分割画線データの印刷とともに、入力された文字情報「社内禁煙」に基づき点訳処理(「社内禁煙」から「しゃないきんえん」に変換し、さらに点字打刻データを生成する)を行い、点字Bを打刻することができる(同図(b)参照)。
ここで、本発明の印刷/打刻複合装置1における墨字印刷および点字打刻の流れを図8の画面遷移図を参照し、ユーザによる操作を中心に説明する。
まず、通常のテキスト入力画面D1において「社内禁煙」と入力し、上記の拡大分割印刷や、鏡文字印刷など特殊印刷モードに移行するための特殊印刷キー押下によって、特殊印刷画面D2を表示させる。特殊印刷画面D2において、拡大分割印刷を選択し、選択キー押下により拡大率設定画面D3を表示させる。
拡大率設定画面D3において、表示された拡大率の選択肢から所望の拡大率(本実施例では「2倍」を選択)を選択した後、選択キー押下によって点字打刻領域指定画面D4を表示させる。なお、拡大率は整数に限らない。また、ユーザが直接拡大率を入力して指定する構成でもよい。
点字打刻領域指定画面D4では、点字を打刻する領域を、複数の分割画線データS1,S2(図9(a)参照)が印刷される墨字領域x1,x2(図9(a)参照)から選択することができる。ユーザは、点字Bを領域x1およびx2のどちらの領域にも配置したい場合、すなわち分割画線データ連結後の合成ラベルR2(図9(c)参照)において、上下どちらにも点字Bを配置したい場合は、x1およびx2の双方の墨字領域を点字打刻領域として設定する「全2/2」を選択すればよい。また、領域x1或いは領域x2どちらか一方の領域に点字を配置したい場合、すなわち分割画線データ連結後の合成ラベルR2において、上下どちらか一方に点字Bを配置したい場合は、x1或いはx2どちらか一方の領域を点字打刻領域として設定する「1/2枚目」(x1を点字打刻領域として設定)或いは「2/2枚目」(x2を点字打刻領域として設定)を選択すればよい。本実施形態では、「全2/2」を選択することとする。
なお、図示された画面D4'よびD4''は、点字打刻領域指定画面において、カーソルキーによるスクロール操作によって表示される選択肢を示している。また、点字Bの打刻が必要ない場合は画面D4''に図示された「しない」を選択すればよい。この場合、点字打刻領域としてどの領域も設定されることはない。
また、拡大率が増加し分割画線データ数が3つ以上ともなると、点字打刻領域の指定パターンとして多くの種類が存在する。この場合、点字打刻領域の指定を段階的にしてもよいし(例えば1/3枚目→3/3枚目→指定終了)、点字打刻領域を示したレイアウト図を表示し選択する構成でもよい。
点字打刻領域の設定後、設定した点字打刻領域における点字打刻位置をさらに指定する画面D5が表示される。この画面D5では、画面D4で設定した点字打刻領域、すなわちx1およびx2の領域それぞれにおいて、点字打刻位置を「前寄せ」、「中寄せ」、「後寄せ」のいずれかに指定することができる。本実施形態では、点字打刻領域としてx1およびx2の双方の領域を点字打刻領域として指定しているので、まず、領域x1(1/2枚目)における点字打刻位置を指定し(画面D5およびD5':本実施形態では「前寄せ」に設定)、次に領域x2(2/2枚目)における点字打刻位置を指定する(画面D6、D6':本実施形態では「後寄せ」に設定)。なお、上記したように選択肢の表示切替はカーソルキーによるスクロール操作により行う。
点字打刻位置の指定を終了後、選択キー押下によって次に墨字印刷する分割画線データを指定する画面D7が表示される。ユーザは、全ての分割画線データS1,S2を一括して印刷するか(画面D7:全2/2)、いずれか1の分割画線データのみを指定して印刷するか(画面D7':1/2枚目または2/2枚目)を指定することができる。また、1つの分割画線データ(例えばS1)を指定して印刷する場合、その分割画線データS1を印刷する領域x1が、画面D4において点字打刻領域として指定されている場合に、点字Bの打刻が行われる。本実施形態では、全ての分割画線データS1,S2を一括して印刷することとする。
画面D7において、墨字印刷する分割画線データを指定し、選択キー或いは印刷/打刻キーを押下すると、印刷/打刻複合装置1において、上記の指定に基づき墨字印刷処理が開始される。
そして、分割画線データS1,S2が横並びに墨字印刷された後、切断され排出されたラベルが、ユーザにより打刻テープ挿入部33へ差し込まれると(手差し挿入)、上記の指定に基づき、墨字領域x1には「前寄せ」、墨字領域x2には「後寄せ」の位置にそれぞれ点字Bが打刻され打刻テープ排出部34から打刻済みラベルが排出される。
なお、ユーザが点字打刻実行を指示した場合には、印刷テープ排出口21からテープTを排出すると共に、ディスプレイ13上に打刻テープ挿入部33へのテープ挿入を促す旨のメッセージ表示を行ってもよい。また、メッセージ表示に代えてインジケータやLEDによって表示を行ってもよい。
次に、図9を参照し、上記の手順で墨字印刷および点字打刻が行われた連続印刷ラベルR1について説明する。入力された文字情報「社内禁煙」は、上記の指定により2倍に拡大され、装着されたテープのテープ幅12mmに基づき分割画線データS1,S2がそれぞれ生成され、設定された墨字領域x1に分割画線データS1が、墨字領域x2に分割画線データS2が墨字印刷されている。そして、テープTのテープ幅および指定された拡大率に基づいて、その幅が算出された余白Pがテープ幅方向上側に配置されており、ユーザは分割画線データS1,S2が墨字印刷された部分を連結して貼着する際に、この余白Pを糊代として連結することができる。ところで、分割画線データS1,S2は、互いに重複する部分があるように一部オーバーラップして生成されており、分割画線データS2における重複部分S2aは、余白Pに重複して(はりだして)墨字印刷されている。これは、糊代となる余白Pによって不自然に分割画線データS1,S2が途切れることを防止するためである(同図(a)参照)。
また、入力された文字情報「社内禁煙」に基づき生成された点字打刻データは、上記の指定に基づき、墨字領域x1および墨字領域x2の双方が点字領域として設定され、墨字領域x1内では「前寄せ」の位置、墨字領域x2内では「後寄せ」の位置に打刻されており、点字Bが形成している(同図(a)参照)。
さらに、連続印刷ラベルR1には、墨字領域x1、x2の境界に位置してハーフカット線lが形成されている。これは、記録テープと剥離紙との2層からなるテープTに対し、記録テープを完全に切断するものであり、このハーフカット線lを剥離紙に対する剥離開始部分としてユーザはラベルを貼着することができる。すなわち、分割画線データS1,S2毎にラベルを切断する手間を省くことができる(同図(b)参照)。
そして、図9(c)に示すように、テープ幅12mmのテープTに墨字印刷された分割画線データS1,S2を、テープ幅方向に連結させて貼着することによりテープ幅が略24mmとなる合成ラベルR2を生成することができる。また、糊代がテープ幅方向上側に配置されていることにより、合成ラベルR2における、連結部分の端面は下向きとなっている(図9(d)参照)。これは、連結部分にごみや埃がたまりにくいだけでなく、図5に図示するように、テープ幅が12mmを超えるテープにおいては、点字Bはテープ幅方向下側に打刻されることになる。従って、下側を基点として分割画線データを連結させることによって、点字Bが下側の分割画線データによって隠れてしまう虞がない。
さらに、実際のテープ幅が24mmのテープに点字Bを打刻することを想定した場合、点字Bをテープ幅方向上下の2箇所に打刻するには、墨字印刷工程後に点字打刻工程を行う2パスの構成の場合、通常の手順で墨字印刷および点字打刻を行った後、ユーザが印刷打刻済みラベルを上下反転して再度点字打刻を行わせる必要がある。さらに、装置側でも点字打刻データを上下反転させる処理が必要である。
また、墨字印刷工程と点字打刻工程とを同時に行う1パスの構成では、点字打刻機構そのものの変更が必要となる。しかし、同図(c)に示す合成ラベルR2では、テープ幅は略24mmとなり、なおかつ点字Bがテープ幅方向上下に点字打刻されている。このように本発明は、非常に単純な構成で、点字Bの打刻位置を自在に指定して様々な幅の合成ラベルを作成することができる。
また、ハーフカット線lに代えて、ユーザにラベル切断を示唆するカットマークを墨字印刷する構成でもよい。この構成によれば、分割画線データ毎にラベルを切断する必要はあるものの、ハーフカット機構を設ける必要がなくなり、装置構成が簡易となる。
また、本実施形態における印刷/打刻複合装置1の装置ケース2は、墨字印刷部10を有する前部ケース2aと、点字打刻部30を有する後部ケース2bとが一体形成されているものとしたが(図1参照)、これらを別装置とし、インタフェース(コネクタ)を介して接続可能な構成としてもよい。点字打刻を必要とするものだけが後部ケース2bに相当する装置をオプションとして付加可能であると共に、後部ケース2bに相当する装置を他の形態に変更可能であるため、前部ケース2aに相当する装置(墨字印刷装置)の汎用性を高めることができる。
また、上記の例に示した、印刷/打刻複合装置1の各部(各機能)をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記憶媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述した実施例によらず、印刷/打刻複合装置1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
本発明の一実施形態に係る印刷/打刻複合装置の閉蓋状態の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る印刷/打刻複合装置の開蓋状態の外観斜視図である。 打刻ユニットの平面図および断面図である。 6点点字の説明図および打刻凸部の断面図である。 点字打刻部におけるテープの搬送を説明する説明図である。 印刷/打刻複合装置の制御ブロック図である。 拡大分割印刷の一例を示す平面図である。 印刷/打刻複合装置の印刷/打刻の流れを示す画面遷移図である。 拡大分割印刷および点字打刻が行われたラベルを説明する平面図である。
符号の説明
1…印刷/打刻複合装置 10…墨字印刷部 30…点字打刻部
200…制御部 210…CPU C…テープカートリッジ
B…点字 S…分割画線データ T…テープ
R1…連続印刷ラベル R2…合成ラベル x…墨字領域
l…ハーフカット線 P…余白

Claims (10)

  1. 入力された文字情報に基づいて、各文字の画線がテープ幅を超える大きさの印刷文字列となるように墨字印刷データを生成する墨字印刷データ生成手段と、
    前記墨字印刷データを、前記テープ幅に合わせて複数の分割画線データに分割する墨字印刷データ分割手段と、
    前記各分割画線データを印刷する複数の墨字領域を、テープ長方向に沿って横並びに設定する墨字領域設定手段と、
    テープの前記設定した各墨字領域に、前記各分割画線データの印刷を行う墨字印刷手段と、
    前記入力した文字情報に基づき点字打刻データを生成する点字打刻データ生成手段と、
    前記複数の墨字領域のうち少なくとも1以上の領域を、前記点字打刻データに基づく点字を打刻する点字領域として指定する点字領域指定手段と、
    前記テープの前記指定された点字領域に、前記点字を打刻する点字打刻手段と、を備えたことを特徴とする印刷/打刻複合装置。
  2. 前記墨字印刷後、前記テープの印刷済み部分を切離して、前記各分割画線データが横並びに印刷された連続印刷ラベルを作成するフルカット手段をさらに備え、
    前記点字打刻手段は、手差しで挿入された前記連続印刷ラベルに前記点字を打刻することを特徴とする請求項1に記載の印刷/打刻複合装置。
  3. 前記各点字領域において、テープ長方向における前記点字の打刻位置を、「前寄せ」、「中央寄せ」、「後寄せ」のなかから選択する打刻位置選択手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷/打刻複合装置。
  4. 前記複数の分割画線データのなかから、いずれか1の分割画線データを指定する分割画線データ指定手段をさらに備え、
    前記墨字印刷手段は、前記分割画線データ指定手段によって指定された分割画線データの墨字印刷を行うとともに、
    前記点字打刻手段は、前記指定された分割画線データを印刷する墨字領域が、前記点字領域として指定されていた場合に、前記点字打刻を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷/打刻複合装置。
  5. 前記テープは、裏面に粘着剤を塗着した記録テープと前記粘着剤を介して前記記録テープの裏面に貼着した剥離紙とから構成され、
    前記各墨字領域の境界部分に位置して、前記記録テープを切断するハーフカット手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の印刷/打刻複合装置。
  6. 前記墨字領域設定手段は、前記設定した各墨字領域において、前記各分割画線データをテープ幅方向に連結するための糊代となる余白をテープ幅方向上側に配置することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷/打刻複合装置。
  7. 前記墨字印刷手段は、前記各文字の画線を、前記糊代となる余白に一部重複して印刷することを特徴とする請求項6に記載の印刷/打刻複合装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷/打刻複合装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 入力された文字情報に基づいて、各文字の画線がテープ幅を超える大きさの印刷文字列となるように墨字印刷データを生成し、当該墨字印刷データをテープ幅に合わせて分割した、複数の分割画線データの墨字印刷を行い単一のラベルを作成する印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法であって、
    前記複数の分割画線データを印刷する複数の墨字領域を、テープ長方向に沿って横並びに設定する墨字領域設定工程と、
    前記入力した文字情報に基づき点字打刻データを生成する点字打刻データ生成工程と、
    設定した前記複数の墨字領域のうち少なくとも1以上の領域を、前記点字打刻データに基づく点字を打刻する点字領域として指定する点字領域指定工程と、
    前記指定された点字領域に前記点字を打刻する点字打刻工程と、を実行することを特徴とする印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法。
  10. 前記墨字印刷後、前記テープの印刷済み部分を切離して、前記各分割画線データが横並びに印刷された連続印刷ラベルを作成するフルカット手段工程を、さらに実行し、
    前記点字打刻工程は、手差しで挿入された前記連続印刷ラベルに前記点字を打刻することを特徴とする請求項9に記載の印刷/打刻複合装置の印刷/打刻方法。
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