JP2006042781A - 釣り針と製造方法、その仕掛け及び結合方法と使用方法 - Google Patents
釣り針と製造方法、その仕掛け及び結合方法と使用方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】オキアミの通し性、釣り糸の出糸の固定性、オキアミの固定性、掛かり性、新しい結合方式・オキアミの使用方法開発。
【解決手段】軸3に傘付杭部構成金具35を接合し、釣り糸(金属撚り線・編み糸含む)を傘付杭部に結合する事で、軸3に糸を捲く従来の釣り針よりも結合部断面積を抑えた。
【効果】釣り糸を軸に捲いて結合しない様にし、且つ釣り糸の張りから掛かり時の姿勢の制御を可能にする軸端を潰したフトコロに面した平面等を持つ耳を備えているハイブリッド型オキアミ通し刺し専用釣り針で、オキアミの直列多数個通し刺しが可能。
【選択図】図1
【解決手段】軸3に傘付杭部構成金具35を接合し、釣り糸(金属撚り線・編み糸含む)を傘付杭部に結合する事で、軸3に糸を捲く従来の釣り針よりも結合部断面積を抑えた。
【効果】釣り糸を軸に捲いて結合しない様にし、且つ釣り糸の張りから掛かり時の姿勢の制御を可能にする軸端を潰したフトコロに面した平面等を持つ耳を備えているハイブリッド型オキアミ通し刺し専用釣り針で、オキアミの直列多数個通し刺しが可能。
【選択図】図1
Description
本願発明の釣り針は、水産業特に沿岸及び沖合の一本釣り漁業等に使用される海魚用の釣り針に関するものである。
従来のフトコロがひとつの湾曲した釣り針(図2に主に「釣りの科学 森秀人氏 1981年発行 講談社」による各部の名称を示す)には、糸を結ぶ軸に耳(又はチモト・タタキ等)と呼ばれる端部が有り、釣り糸の結合のために様々の形状が有る。この軸端部にある耳からその基幹である軸を経て、針先方向への最初の湾曲部である腰曲がり、針先へと更に湾曲が進むのが先曲がりとなり、最終的には魚に釣り針を刺して掛ける為の尖端である針先となる。先曲がりと針先間には必要に応じて内側(フトコロ側)又は外側にアゴ(モドシ・カエシ・バーブ)が設けられる。針先と軸間の距離がいわゆるフトコロとなる。この考え方から、全体的に腰曲がり様に軸が湾曲している釣り針についても、軸の針先に相対している部分付近から耳までは、少なくとも軸であると考えれば良い。中井戸嘉彦氏の「仕掛け教室 32頁−33項 1984年発行 (株)週間釣りサンデー社」によれば図3〜図7に分類され、図3・図4の様な撞木(シュモク)と総称される型の、軸端を潰した耳(丸耳を含む)が最も普及している。撞木の耳は、軸部に結んだ釣り糸の内径周長よりも、潰した部分の周長が大きくなっている事で、釣り糸を捲いた結びの輪が軸の耳方向に滑るのを止めて、図8の様にその輪が押え込んだ釣り糸(出糸)を固定している。幾何学的には、同じ面積では円の周長が最小であり、他の形はすべてそれより周長が大きくなる。例えば断面が丸い軸を3分の1に平たく潰せば周長は約1.7倍程度に大きくなるので、軸に捲いた釣り糸がこの周長の大きな部分を耳方向に滑って乗り越えなければ釣り糸(出糸)も固定される。この撞木の耳(丸耳を含む)は、押圧変形(プレス機で潰す)だけで良いのでコストも小さく、後述する掛かり時の姿勢制御上のメリットが有り、また図6に示す管付(尻曲がり)の耳の様に大きく目立つ耳では無いので、最も合理的に出来ている。撞木の耳(丸耳を含む)は、太い釣り糸を結ぶ根魚・大型魚食魚や深海魚用等の特殊な用途の釣り針に使用される管付の釣り針、及び石鯛及び大型魚食魚等の向こう合わせの魚に用いられる図5の穴サラエの耳以外の、殆どの魚種用の耳として採用され、コストと実用性から最も普及している。図7のギザ耳は釣り針を数個組み合わせてフトコロが複数の錨型とする場合に主に使用され、鮎の友釣りの掛け針等に使用されている。
この撞木の耳(丸耳を含む)の周長を大きくする事で、釣り糸の結合部のすっぽ抜けを防止するための従来技術としては、特許第2869723号・特開平11−206271・特開2001−286238・特開2003−088275等がある。又、耳の直近の軸径を小さくすることで、相対的に同じ効果を得るものに実登3062957がある。
撞木の耳(丸耳を含む)のフトコロ側平面の角度については、図9の様に、通常先曲がり付近に交差する角度θとしているが、この角度は、魚と釣り糸が釣り針を介して引き合う際は、釣り針が最も深く刺さった状態(釣り糸の取付起点から針先までの釣り針のフトコロをめぐる湾曲部の内、もっとも遠い所まで突き刺さった所・距離が最も大きい位置)で力学的に安定するので、その向きにθを合致させており軸から針先までの取り回しや軸の湾曲程度にもよるが、通常軸に対して0度付近からフトコロと反対側に40度程度としている。魚を釣り糸で吊るした際(糸が直線に伸びた状態)に、耳の端部が釣り糸に力を加えない状態にすれば、釣り糸に不必要な力が加わらなくてすむ。耳の端部に鋭いエッジが有れば、釣り糸との結合時や使用中に釣り糸を傷付けて強度低下を起こすので、実登3018702においてはこのエッジを前後両面に渡って丸める事が提案されている。
撞木の耳の潰してある部分の長さについては、釣り糸(ハリス等)を一般的な外掛け結び・内掛け結び・漁師結び等で釣り針の軸に捲いて結合する場合、釣り糸が捲かれている事で増大する総合断面積、及び釣り糸の端部が軸の腰曲がり側に突き出して残る影響等で、オキアミ等の餌が釣り糸を捲いた部分よりも耳側には押し上げきれない為、目立たせて魚に警戒心を抱かせて釣果を落とす事が少ない様に、比較的短めに製作されており、直近の軸の太さと比べると2〜4倍程度になっている。つまり、餌釣りではまず釣り針を忍ばせた餌を魚に食べさせる事が大前提であるから、警戒心を起こさせる耳や結合部は小さい程目立たなくて良い。又、全体的或いは部分的に釣り針を餌の色等に合わせて着色することで、餌からの露出部分を目立たなくすることが実登3011437・実登3018052・特許2717619等では提案されている。
結合方法を変えて、釣り糸を捲く潰した耳(タタキ・チモト)や管付の耳そのものを無くして餌の通過性を向上させる為に、実登2588177・特開平7−327563・実開平7−5356・実開平7−11160・特開2001−028968・意匠登録第1200542等の特別な構造や結合方法も提案されている。
釣り糸との結合方法自体は、従来の様に釣り糸を軸に捲いて結合する撞木の耳を残したままで、釣り糸を捲く部分の径を小さくすることで、釣り糸による断面積の増大を抑えて餌の通し性を向上させる事が、実登2588993・実登2514209・実開平7−28354・特開平8−256639・特開2001−161208等で提案されている。
撞木の耳(丸耳を含む)を持つ釣り針は、釣り糸の出し口(出糸)が軸のフトコロ側でなければ、合わせ時の掛かりが非常に悪く、その為結合時に釣り糸の出し口を安定させる或いは太い糸でも結合後に周方向にずれたりしない様に工夫することも重要な課題で、耳の近傍の軸の形状の工夫では、実登2588993・特開2004−147529・特開2000−316423・特開2001−000127・実登1787491・実登2514209・実登2519056・実登2588993・特開平11−289919・実開平6−24463・特開平10−201397・特許2535431・特許3055087・特開平8−280306等の提案がある。
同じく、耳の近傍の軸については、釣り餌のずれや脱落を防止するいわゆる餌止めの工夫で、実登3002114・特開平11−151054・特開2004−129645・特開2002−360123等がある。
撞木の耳の次に普及している釣り針の耳は、軸端に軸を環状に丸めることで糸通しの穴を設けた図6の管付(尻曲がり)の耳で、例外はあるが、主に根魚・大型魚食魚や深海魚等の攻撃性の高い魚に用いられる、比較的大きな釣り針に採用されている。「仕掛け教室」によれば、元来は撞木の耳の釣り針に糸を結べない人用とのことであるが、実際には図10のように環にクリンチノット等で結べば掛かりが悪い(理由を後述する)ので、いわゆる向こう合わせの魚に用いられる場合が多い。ルアー釣りの場合のフックについては、取付部の環形状・フトコロの箇所数・環の方向に拘わらず、殆どがこのアイタイプであり、ルアー釣りの対象となる攻撃性の高い向こう合わせの魚にはこの耳でも問題が少なく、且つ、釣り針のみの取り替えの自由度が重要だから普及しており、又掛かりを良くする為の取り回しの変更や長軸化等の工夫もされている。合わせをして掛けないと、餌や釣り針を吐出して逃げる手前合わせの魚に使われる餌釣り用の釣り針は、従来型の潰して平たくした撞木の耳の方が多い。しかし、管付の耳の釣り針でも釣り餌を付ける釣りの場合に、図11の様に、上側から釣り糸を穴に通し、軸のフトコロと反対側に出糸の接点が来るように例えば外掛け結び等で軸に捲いて結んで使用すると、掛かりの悪さの問題が少なくなる。この様に結合して使用する場合で、耳の大きさを問題としない魚の釣りや光量が少なくて耳の露出が問題とならない夜釣り・深海での釣り等では、環部が釣り糸を保護する機能を併せ持っていることもあり、餌釣りであっても管付の耳の釣り針の利用率が高い。この釣り針仕掛けの結合の改良(連結)には、特開平8−280306がある。
図5に示した穴サラエの耳については、主に石鯛釣り用として多く普及しているが、魚が餌を飲み込んで走り出すまでは合わせをしない向こう合わせの釣りであり、違和感なく食べさせるために釣り針を図12の様な首振り仕掛けにし、また沢山の硬い貝類等の餌を通し掛けにする都合により、潰した耳(タタキ・チモト)の径方向の潰し幅をあまり大きくしないように工夫された釣り針である。釣り糸には頑丈で顎の力も強い石鯛等に歯で噛み切られない様に、又鋭い歯を持つ根魚等に擦り切られないように、金属の撚り線(ワイヤー)や丈夫な編み糸が根付けとして用いられる事が多く、現場で結合すると時間が掛かるので根付けした状態で販売されているものも多い。
軸をフトコロと反対側に且つ中間の軸部を略直角にオフセットした釣り針には、実登3018862があるが、軸の折り返しを持つ鮎の友釣り用サカサ鉤で、この略直角部と折り返しが餌付けそのものを阻害するので、一般の餌釣りには用いられない。他に、軸に特別の曲げを施した釣り針には、実登3095827・特開H06−315334・特開H06−327378等がある。
重錘を持ち、その重錘に設置した糸を取りつける環状部(アイレット)付近の両側に部分隆起を設けた釣り針には、実登3066048がある。
軸の末端をフトコロ側或いは反フトコロ側に折り返して半アイレットとし、その末端を押し潰して偏平結び止め部とした釣り針には、特開H05−308874がある。
軸の末端を折り返しその末端を潰した釣り針には、実開S51−153286、実開H02−081166等がある。同じく、シャンク(軸)をフトコロと反対側に半折り返しして釣り糸を結ぶ結節部とし、その末端を押し潰す等で掛止片を設けた釣り針には、特開平09−056293がある。
図13に示すオキアミはプランクトンのひとつで、百科事典等によれば、軟甲亜網オキアミ目オキアミ科の甲殻類で、全海洋に80〜90種程度おり、エビ等の十脚目とは異なり、鰓が露出している等のより原始的な体構造である。大きくて豊富に産する種類しか安価な釣り餌には供給出来ないので、主に南極海等で専用船にて採捕される大型・中型のものが生のままかボイルされて、且つ腐敗防止の為冷凍されて海釣りの釣り餌として供給されている。「海・川 釣り餌百科 1989年度版 つり人社」によれば、長所は集魚効果・柔らかく食い込みが良い・抵比重・夜光性とあり、短所としては柔らかく遠投不可・エサ落ちが早いとある。このオキアミの改良に関しては、特開平9−168・特開平9−28311・特開平10−4889・特開2003−125686・特開2003−125687等の提案がなされている。
オキアミの釣り針(仕掛け)への取付方法については、一般的に図14のように、水中で餌(仕掛け毎)が回転してしまう原因となる尻尾(尾節・副棘・尾肢)とその付近の腹節を千切り又は切取って、基本的に軸に出来るだけ真っ直ぐに腰曲がり付近まで、図15の様に腹掛け又は図16の様に背掛けに通し刺し、又は縫い刺し(針先を少なくとも1回途中で外殻の外に出してから中に戻す)する。針先から先曲がり部迄は、掛かりを良くする為にも出しておくのが一般的である。餌を大きく見せてアピールする、又は大型の魚を対象とする場合は、出来るだけ尻尾側の腹節で切り、図17のように腹合わせ(抱き合わせ)又は図18の様に背合わせで2匹掛けする、図19のように房掛けに沢山付ける、図20のように釣り針を結ぶ場合に結合部に一緒に縛りつけた、ずれ防止の切れ込みを細工したナイロン糸にオキアミを通し刺しするといった方法が取られている。図17〜20のオキアミ多数個掛けに共通するのは、オキアミが並列に並んで付けてある事である。
特殊な釣り針においては、実登3054318において、ふたつのフトコロの釣り針にひとつの餌(本文において、海老・おきあみ)を掛けることが提案されている。特開平9−252681においてホールドアームに餌(本文において沖アミ)をつけて保持する並列掛けの例図がある。餌の通し性を格段に向上させた実登2588993については、餌(請求項・本文において種類の記述無し)を直列に多数個、耳より釣り糸側へ通すことが可能とされている。実登2588177においては、餌(本文において、アワビ・トコブシ・サザエ・ヤドカリ・ウニ等)を直列に多数個、耳より釣り糸側へ通すことが可能とされている。特開平7−327563については、餌(請求項・本文において種類の記述無し)を直列に多数個、耳より釣り糸側へ通すことが可能とされている。実開平7−28354においては、餌(請求項・本文において種類の記述無し)を直列に多数個、耳より釣り糸側へ通すことが可能とされている。実開平7−05356については、餌(本文において、アワビ・トコブシ・サザエ・ヤドカリ・ウニ・マムシ・エビ等)を直列に多数個、耳より釣り糸側へ通すことが可能とされている。実開平7−11160においては、餌(本文において、アワビ・トコブシ・サザエ・ヤドカリ・ウニ・マムシ等)を直列に多数個、耳より釣り糸側へ通すことが可能とされている。特開2001−028968については、餌(請求項・本文において種類の記述無し)をチモト側端部まで差し込むことが可能とされているが、多数個挿入の記述はない。
以上の先行技術の様に、釣り針の端部を潰した耳(タタキ・チモト)及び近傍の軸には餌の通し性(貫通させ易さ)、釣り糸の出し口の安定性、餌の固定性等の様々な課題が有る。又、この他に掛かり性の向上があり、最新の市販の釣り針は、細径化とロングテーパーによる針先の鋭さ・針先の切込部形状・アゴ(モドシ・バーブ)の複数化や省略・縄文時代からあるアウトバーブの再普及・材質と熱処理の向上による高硬度化等の工夫がされてきている。発明者は、これらの技術動向を検討したが、特に掛かり性を向上させる為の先曲がり−針先付近の細径化(ロングテーパー化)傾向は、やりとりに時間の掛けられる遊漁においては特に問題ないが、職漁においては問題があると考えている。職漁においては、不意の大物魚が掛かっても曲がったり折れたりしない頑丈さ、短時間で釣り上げるためにある程度強引なやり取りが必要な為、基本的には従来同様に、掛かり時の応力が大きくて折れたり伸びたりしやすい腰曲がり−先曲がり間等が太い釣り針が好ましい。釣り糸についても、職漁においては、確実性・強引への対応性・コストを下げる為の繰り返し使用が前提となるので、材質の改良で強度が向上してきても、基本的に安価で太い釣り糸が従来同様に使用され、遊漁の様に2号未満等の細糸は使われえない。又、釣り餌としてのオキアミの使用方法については、従来式の釣り針については文献・釣りのガイドブック・雑誌等に従えばよいが、新しく開発される通し性の優れた釣り針群には、それに適した付け方(使用方法)が開示されるべきである。従って、これらの課題をまとめると、従来と同様の釣り針素材の太さ・釣り糸の太さのもとでも、▲1▼オキアミを餌として使用する場合で餌の通し性を従来よりも著しく向上させ、出来れば撞木の耳(チモト・タタキ)より釣り糸側に押し上げて釣り糸の結合部・耳や根付け等の仕掛けの一部又は全部をオキアミで覆い隠すことが可能で、更にはオキアミを仕掛けに複数個直列に取り付けてアピール性を向上させる事が可能、▲2▼釣り糸の出し口の安定性が格段に向上し、使用中に回る事が無くしかも短時間で結合可能、▲3▼餌の固定性が飛躍的に向上し、深海や遠投でもずれや脱落が少ない、▲4▼従来のものより掛かり性が向上できる釣り針としての改良、▲5▼オキアミを使用する新しい釣り針での、従来にない新結合方式・使用方法・釣り糸を結合した仕掛けへのオキアミの取付方の指示・表示が出来ることの5項目となる。
課題の重要なポイントとなるのは、特許・実用新案の申請の多い、釣り糸(ハリス等)結びでの糸の出し口の安定性(結合時或いは使用中の周方向に対する廻り止め性を含む)に関する改良である。これらに共通するのは、少なくとも軸のフトコロ側の一部に、平面や溝等を設けて結合後の接触面積(釣り糸の径方向の撓み性によるものを含む)や転動抵抗を大きくし、その効果で結合時・使用時の周方向の廻り止めができるようにすることである。釣り糸の出し口がフトコロ側正面付近に無い場合(フトコロ側から見て軸の左右や後側に釣り糸の出し口がある場合)、少なくとも手前合わせの魚に対する掛かりが悪くて、釣れる率が低くなるのは事実であり、その根本原因の解析と解決が最重要な課題となる。
図21の様に、釣り糸を垂直にした状態で、耳のある釣り針は垂直に立っているものとする。魚が餌付の釣り針を摂餌しようと周囲の水ごと吸引する(挙動の解説の為、餌を省略する)と、最初に釣り針は魚が吸込む水流に乗って釣り糸の結合部(出し口)を支点として、図22の様に釣り針全体が針先方向へ反時計廻りにピッチング回転し、針先は魚の口腔に刺さろうとする。この釣り針の挙動は先の「釣りの科学」にも解説されている。回転した釣り針の針先が口腔に突き当って接点が出来、フリーだった釣り針の針先が固定されて、海流による釣り糸の張力や釣り竿の力及び魚信を感知した釣り人が合わせをしようとする力で、針先を更に口腔に食い込ませて刺さろうとする際は、逆に釣り針の姿勢は図23の釣り針側矢印の様に時計廻りにピッチング回転しようとする。この場合の支点(固定点)は釣り針と魚の口腔との接点であり、この動きは、張っていく釣り糸の延長線が支点に一致しようとする、図23の釣り糸側矢印で示す力学的な動きに伴うものである。その拡大図を図24に示す。この回転モーメントに対抗し釣り針の姿勢を維持・制御する力は、釣り糸のテンションによって得られる耳の端部Aを押し返す力fと、取り付けた釣り糸の接続点Bから耳の端部Aまでの距離ABの積の回転モーメントで得られる。従って、平たく潰した耳(タタキ・チモト)が、釣り糸を取り付けた点Bに対して針先(或いはフトコロ)と反対側にあれば、掛かりの際に釣り針の姿勢がf×ABの回転モーメントで限定(制御)されて、拡大図24の向きよりも時計廻りにピッチング回転しにくくなり、且つ左右にぐらつく(ローリング回転する)ことも少なく、テンションが充分であってうまくバランスが取れればピッチング回転は止まり、針先の突入姿勢は安定する。釣り糸の張りが弱くても最終的には釣り糸の延長線上に針先が一致する所でピッチング回転は止まる。この過程の途中での姿勢の制御をするモーメントの中心は、テンションによって固定されたこの系内のB点であり、式から分かるように釣り糸のテンションによる力fが強い程、又距離ABが大きい程に強くなる。但し、この制御モーメントが発生する条件としては、A点は通常フリー(AB間は軸や耳への拘束はなし)で、且つ当然ABは正の数でなければならない。Aが固定点(=B)である事は、テンションにより発生する力がA点にしか作用しないので姿勢拘束力が無い状態である。以上の様に、釣り針の突入姿勢が制御された(釣り糸の力で釣り針が拘束された状態)で、釣り人が釣り糸を更につよく張る合わせを入れて口腔に針先を刺したり、魚が釣り餌中の硬い釣り針や針先による異物感・釣り糸につながれて動きが制限される違和感を感じて下降すれば、魚の口腔に針先がしっかり食い込んで(向こう合わせで)、十分に捕獲が可能となる。釣り糸の出し口がフトコロと反対側や軸の側方にある場合は、Bが後ろや側方に有る事でAが存在できないので、距離ABもfも0となってしまい、釣り糸が耳を介して行う針先突入の姿勢制御はなされない。図25(フトコロと反対側に釣り糸の出し口がある場合)に示す様に、矢印の様に図24の姿勢よりも更に(同じく釣り針は、釣り糸の延長線上に針先が一致するまでは)ピッチング回転してしまい、ローリング回転の制御もなされない。こうなると異物感・違和感を感じて下降して逃れようと徐々に下を向く魚の口腔の角度ともあいまって、口腔に対して直角が最適である針先の突入角度αが、図24の例よりも大きくなりすぎ且つ左右に釣り針もぐらついて刺さりにくく、釣り糸を引いても魚の口腔内壁を滑る又は魚を持ち上げるのみで、合わせの突き刺し(向こう合わせ時も含む)は出来にくい。この状態を、角度が検算しやすい別の模式図を用いて説明する。図26の様な寸法の釣り針を仮定する。耳の平面の軸との交差角度θを15度とし、耳と軸の交点Bから湾曲部(腰曲がりから先曲がりの内側)までの距離を20mmとし、フトコロ寸法は10mm、針先から先曲がりまでのいわゆるフトコロの深さを10mmとし、軸の直径は1mmとし、耳の長さを3mmとした、先曲がり−針先までの内側の線が軸と平行な図26の釣り針に、B点から垂直に釣り糸が力T(2点鎖線で示す)を加える。針先が魚の口腔に接して、釣り糸の力Tで針先を中心に耳側が時計廻りにピッチング回転し、回転角度が15度に達すると、図27の様に釣り糸が耳の末端と接してA点が出来、釣り糸が耳を押し返す力fはこの時点から発生する。この状態では先曲がり針先間の内側の線は水平に対して75度(垂直に対して15度)の角度を持ち、釣り糸の力Tは有効に針先に伝わる。もし針先が魚の口腔に刺さらず、更に釣り針が回転していくと最終的に釣り糸の延長線が針先に一致する図28の状態になり、この時の先曲がりから針先間の線の水平からの角度は、約50度(垂直から40度)となる。釣り糸の力Tの成分の大半は針先が口腔に刺さろうとする上向きに使える角度であり、力Tが姿勢制御に有効に利用され始めるA点の接触開始から、ここまでの間にある程度針先が刺さったら、魚が吐出水流を利用して吐き出そうとしても簡単には出来なくなる。次に、図29の様に、同じ形状の釣り針に、フトコロと反対側に釣り糸を結合してB点とする。釣り糸の力Tで針先を中心として釣り針が時計廻りに(耳側に)ピッチング回転し、fもAも生じずに、釣り糸の延長線上に針先が一致する図30の状態まで回転すると、先曲がりから針先までの内側の線の、水平からの角度は約41度(垂直から49度)となり、釣り糸の力の大半は分散して横(水平)向きにそらされ、上向きに働く力が少なく刺さりにくくなる。上記角度の他に注目するべき点としては、図27から図28に移行していく間は作用し続けるfのお陰で、状態の移行に時間が掛かり、この間は釣り針が刺さりやすい角度である事である。図29から図30への移行の場合、抵抗するfが無いので刺さりにくい図30の状態まで、比較的短時間に移行してしまうと考えられる。この状態になると、刺さる事よりも魚の口腔を釣り針のフトコロや軸と反対側に押し返す方に力の成分が多く向けられているので、魚にとっては、針先の突入角度が直角に近い場合よりも、吐き出す水流に乗せての釣り針の吐出が容易であると考えられる。次の注目点は、図27のハッチングで示した針先−B点−A点の三角形の存在で、3点が有ることで平面が確定し、釣り針が針先−釣り糸を中心としたローリングが起きにくく、ぐらつかないで針先が魚の口腔に刺さり易い状態である。確率的には、釣り針と魚の口腔は通常は(各図の紙面の垂直方向にも)傾いてしまうのが常態と考えられ、僅かな傾きでも針先は基本的に支えの弱い(交差角度の大きい)方に滑って逃げようとする。このローリングと針先角度は、合わさる事で針先がぐらついたりずれたりする現象を誘発しやすいので、このローリングを止める要素は重要である。従って、ローリングを誘発しやすい結合方式を取る釣り針は、少なくとも口腔の硬い対象魚用としては不安定であると推定される。針先の先端の角度については、向こう合わせの対象魚用に良く採用される、ネムリを掛けるつまり軸3側に向けて先端付近を曲げ込む事で対処は可能であるが、掛かりに有効な角度を維持できる時間の延長とローリングを止めて刺さりを安定させる効果を得るには、釣り糸から得られる力fと3点目の接触点Aの存在が不可欠である。図27で分かる様に、ローリングを止めるこの三角形の大きさも、ABの長さつまり耳の端−結合点の長さによって大きく影響される。以上の様に釣り糸14結合が良くない場合に、釣り針の途中の姿勢制御が悪くて、釣り針の針先が口腔に深くまで刺さらない僅かの時間の内に、魚が釣り餌に忍ばせた釣り針を吐出してしまえば釣り餌はとられても釣れなくなる。尚、この現象はそのメカニズム上、魚が釣り針付の餌を飲み込んで、例えば釣り針が図31の様に魚の口腔内で寝た姿勢であっても、合わせや魚の移動で軸が釣り糸に引かれ口腔の入り口まで引き出されて、釣り糸のテンションで針先が口腔に刺さろうとした場合必ず発生すると類推される。従って全く同じ釣り針を使用していても、正しい釣り糸の出し口(出糸)の場合の図24(図27−28)に比べて出し口の良くない図25(図30)の姿勢の場合は、当然魚は釣れなくなる。使用中でも釣り糸の出し口がフトコロと反対側や耳では支えが出来ない程側方にまわったら、この釣れなくなる現象は発生してしまうので、釣り糸の出し口に関する特許・実用新案の提出は多い。合わせは、魚は水中では無重量であっても無慣性ではないので、鋭く釣り糸を引いて(又は魚が高速で下降しようとして)且つ釣り針の姿勢が制御・拘束されていれば、硬い口腔の魚や口腔内の骨等に当たっている場合でも、ぐらつかずにしっかりと釣り針の針先を刺すことが出来、釣りにおいては釣果の大部分をも左右する重要な作業であって、その合わせの際の釣り針の姿勢は当然非常に重要である。以上のように、結合されている位置は僅かな違いであり、釣り針の姿勢の違いも最終的には大きくはないが、釣り糸がテンションによって真っ直ぐになろうとする力を、掛かり時の釣り針の途中姿勢制御と有効な移行時間の拡大に、しっかり利用出来る構造や結合が出来るかで、重要な合わせの姿勢やその拘束時間に違いが生じ、結果としての釣果に大きな差が出てしまう。従って、距離ABが有る事は合わせが効くかの重要な要素であり、釣り針の耳(タタキ・チモト・アイ)の役割は、釣り針を釣り糸に結合する際の周回糸の軸方向滑りを止める周長増大のみでは全くないと考えられる。この距離が取れない(又は、距離をとらないでも結合出来た)釣り針は、釣り針の吐出がうまく出来ないで走ったり反転して、釣り針に勝手に深く掛かる向こう合わせの魚が対象の場合以外では有効には働ききれない。確かに管付の耳の針の場合に図10の様の結合すると、餌釣りで餌は取られても魚が釣れにくいのは、この距離がない(支える部分が無い)ためで、図11及びその拡大図32の様に、フトコロ側から釣り糸を背面に通してから結合すれば、釣り糸の後ろを環が支えて距離ABがえられ、十分に有効な合わせ時の働きが出来て釣れる。同様に、穴サラエの大物釣り用の釣り針類も、根付け方式の釣り糸の取り回しも含めれば、同様の結合を行って使用している場合が多い。以上の検討の結果から、掛かり性を重視する釣り針においては、針先(或いはフトコロ)側から見て、結合部の釣り糸の出し口Bは軸の正面(手前・フトコロ側或いは針先側)に有るべきで、且つその釣り糸の後ろ(フトコロや針先と反対側)には、釣り糸のテンションを掛かり時の釣り針の途中姿勢制御に活用する耳(平面又は曲面又はその組合わせの面をフトコロ側に面して持つもの・釣り糸との接触点Aの拠点となる部分)が配置されることが必須と考察され、特許・実用新案の提出件数と餌釣り用釣り針市場での撞木の耳の普及実績及び管付の耳の餌釣り時の使用方法がそれを裏付けている。
次に、餌の通し性を向上させる手段としては、結合部(釣り糸そのものを含む)の断面積が大きくない構造がもっとも好ましく、且つ針先側から耳に向かって進行する釣り餌にとって、通過するべき部分の断面積が急増しない方(暫増又は段階的増加)が好ましい。従来型の釣り針1に外掛け結びをした場合の結合部の断面図8を拡大したものを図33に示す。軸径(直径)0.7mmと0.9mmの釣り針の軸に2号糸(前記「釣りの科学」によると直径0.235mm)と3号糸(同じく直径0.285mm)を捲いて結合した場合の、軸そのものの断面積と結合後の総(最大)断面積及び軸を基準とした比の表とモデルを図34に示す。主に、軸に釣り糸を捲回する事が原因で、最初に軸に沿わせた下糸(最終的に軸に平行に固定される出糸になるもの)の影響により、その上に捲回した糸が部分的にふくれる影響を考慮しない単純計算でも、断面積は軸を基準として245%〜362%に増加し、しかも周方向への捲き始めの部分で急増するので、生オキアミをここを通そうとすれば、引っ掛かって身や外殻が崩れたり潰れてしまう。従って、釣りのガイドブック等にオキアミの付け方として紹介されているのは、図15〜20に示す様に釣り糸の結合部よりも釣り糸側にオキアミを通してはいない。更に、ボイルオキアミの場合、身のタンパク質等は硬化・縮小しているので、生のオキアミよりも(固定性は良いが)釣り針自体に通しにくく、当然この結合部の捲き始めの部分から耳側へは通せない。この断面積の急増の他に、餌の通し性を大きく阻害する要因として、釣り糸を結ぶ事によって発生する末端の突き出し(図32・図33のC部)がある。最も一般的な外掛け結びや内掛け結び、漁師結び共に釣り糸の末端が軸の腰曲がり側(針先に向かう側)を向いており、例えば、オキアミ等の柔らかく裂け易い餌を使用する場合、この末端の突き出しCが、軸とは別体的にオキアミの身に食い込む事で、折り返しのある軸と同じように餌付けを著しく阻害する。影響を小さくしようとして突き出しCを短く切ると、魚が掛かって出糸(結び目)に負荷が掛かった際に、最終的に周回部の上を通って腰曲がり側に戻る釣り糸の、端部を抑え込んでいる下糸の輪(出糸の腰曲がり側折り返し部・図32及び図33の例でC`)から突き出し部Cが外れて、結び目が解けてしまう場合がある。特開平8−256639においては、末端を納める溝が提案されているが、実際に試してみると、釣りの現場で癖のつきやすい釣り糸の末端を、溝にきちんと納める結びをするのは容易ではない。以上の検討結果から、釣り糸を軸に全周捲いて結合する従来方式は、オキアミ餌の通し性を大きく阻害するので代案を検討する必要があり、その代案は釣り糸の末端処理C・C`の向きの問題をも解決する必要が有る事がわかる。
上記
及び
の結果から、新しいオキアミ通し刺し専用釣り針では、軸の針先(フトコロ)側正面に釣り糸の出し口が固定出来る事、且つ針先(フトコロ)側から見て糸の出し口の反対側に掛かり時に釣り糸を支える耳(平面・曲面又はその組合わせの面を持つもの)が有る事、且つ軸に釣り糸を捲きつけて出糸を固定せず最大断面積の増加率は従来よりも極力小さくする事、且つオキアミを耳方向に通す際に平面又は曲面のスロープ等を設けて断面積を暫増にしたり、段階的に断面積を増加させる必要がある事、且つ釣り糸の結合部の末端C・C`をオキアミの通し刺しを阻害しない処理にする事、以上が最低条件として必要である。
図1に本願発明の釣り針の1実施例を示す。その釣り糸14を結合した模式図を図35に示す。図35の釣り糸14を結合してある軸3に設けた穴42に挿入・接合した、フトコロ側に径の大きな傘部分がある突き出し部が、本願発明で新しく設けた傘付杭部である。本願発明において、軸3のフトコロ8側に追加する傘付杭部の一例として、先の軸3直径0.7mmに対して、釣り糸類に対して十分な強度を持つ直径0.35mmのステンレス線材(傘部の径は0.7mm)、0.9mmの軸に対して同じく十分な強度の直径0.45mm(傘部の径は0.9mm)のステンレス線材を使用し、そのフトコロ8方向への傘下長さDを0.3mmとし、傘部のフトコロ8側への厚みを0.2mmとして、先と同じく2号糸・3号糸と結合した場合、及び傘下長さDを図63に示す二重結びにする為に3号糸の倍を超えて0.6mm(一重結びなら、10号糸も結合可能)とした場合の同じ釣り糸との組み合わせの結合部を計算した。位置Yの断面積と、その軸3の断面積を基準(100%)とした比の表とモデルを図36に示す。接合工法によっては生じる事のある隅部の肉等は入れていない単純計算である。図34の従来方式の表と図36の本願発明の表の、位置毎の軸基準の増加率をわかりやすくグラフ化したものを図37・図38・図39・図40に示す。仮に、従来の釣り糸14を捲く周回開始位置を本願発明の一重・二重糸の表示実線とずらし、分かり易くしてある。破線矢印の進行方向で示す様に、本願発明の方が腰曲がり4側から耳2方向に通してくるオキアミを通過させ易い段階的増加となり、従来の釣り糸14周回開始部の急増よりも明らかに通し易くなっていることがわかる。最大の増加率でも一重結びでそれぞれ302%→186%、362%→197%、245%→163%、287%→170%となり、二重結びでもそれぞれ302%→236%、362%→257%、245%→198%、287%→211%となり、従来の最大値に比べて著しく改善されている。これらの部分を通す事でオキアミの内側をスムーズに広げてしまえば、後の通し刺しには問題が出ない。増加率の低減は、主に軸3に釣り糸14を捲かなくてすむ事によるもので、比率のみを見れば軸3に対して釣り糸14の直径が大きい(太い)方が改善率が高くなる。しかし、オキアミも大きさ(太さ)に限度があるので、断面積の絶対値が大きくなっていくと、当然通し刺しはやりにくくなる。仮に、オキアミの第一腹節24の最大径を仮に直径7mmの円状として、その中に外殻を破損せずに潜り込める断面積比の限界(仮の突入断面積率限界)を20%として試算すれば、約7.7平方ミリメートルとなり、図36の表の最大断面積の5.7倍あたりに限界があると推定できる。尚、グラフの耳に向かう3経路(破線矢印が沿った実線)の断面積が元の100%に戻らないのは、釣り糸14(出糸)の断面積による。グラフ上は、本願発明の出糸部(傘付杭を過ぎた耳2側)では、最終的に2〜4本の釣り糸14(1本は結合部15の末端でCとなる分)となり、大きな違いは表われない。又、経路の線が曲線化している部分は釣り糸14自体の曲面と傘部の円板部の影響を表わしている。高強度の材料を用いて、環状部構成金具35の線径を小さくすれば更に大幅な改善が可能で、腹節の胴径の小さいオキアミでも使えるように出来る。本願発明ではこの断面積増加を抑える効果の他に、図35に示す様に、結合した釣り糸14の末端Cが釣り糸14(釣り人)側又はその側方を向くので、餌通しの阻害要因として影響が小さいことも重要である。尚、従来側にあるC及びC`の断面積は、グラフ上では大きくないが、折り返しや刺し針と同じく、軸3とは独立的にオキアミに食い込み、通し刺しに抵抗して影響が大きい。オキアミを用いて本願発明の傘付杭部・結合部15のある試作品に通し刺しをしても問題なく可能だったので、これで
の課題の▲1▼は解決となった。尚、傘付杭部の軸3廻りから耳2側に図41の様な座(逃げ)Mを設ける事で、釣り糸14を納める高さを確保して、傘付杭部のフトコロ8側への突き出し高さZを抑えるのも有効な手段である。
本願発明の他の実施例(傘付杭部構成金具36・その接合する部位・接合工法を変えたもの)を図42に、その各位置での断面積計算の表とモデルを図43に、軸径0.7mmで2号の釣り糸14の場合の各位置での断面積増加率の比較グラフのみを図44に示す。仮に従来の釣り糸14の周回開始を本願発明のE部に合わせ、周回完了をK部に合わせて表示してある。図43の表では図34の従来式よりも大きく改善されているが、釣り糸14の一重結び・二重結びの場合共に、脚Fの影響で図36程には改善されていない。図44のグラフで見れば、傘付杭部の前の段にスロープが出来、これがオキアミの内径を広げる暫増部Eの効果を示している。図42の取り回しでは、図35の実施例で強力な固定力を発揮する取付穴42が無い代りに、軸3に接する面積(足部Fと軸3が接している部分)が大きくとれるので、半田付け等の比較的にソフトな接合でも十分な引き剥がし強度が得られ、製造が簡単であるという利点があり、比較的大型の釣り針に適している。E部・F部の影響を見る比較試験の為に、0.9mmの軸3について、図42の取り回しで二重糸用を試作・実験をした所、オキアミのサイズが大型であれば、結合部15と耳2を越える通し刺しは十分に可能である。軸3と環状部構成金具35の接合面を予め研磨加工等を施して環状部の高さZを減らし、総断面積を小さくする工夫等を行えば更に改善される。尚、図45・図46のように、傘付杭部の軸の露出部分を軸3に略直交にせず耳2側に傾斜させると、二重糸の場合に軸3側とフトコロ8側の糸がずれて(図示はしない)、若干ではあるが段階的になりオキアミが通し易くなる。
以上の様に、本願発明では、掛かり時の姿勢制御の役割で従来型の潰して幅を広げた耳2(9又は10)の持つ面を、釣り糸14の結合位置を中心としてフトコロ8或いは針先7と反対側に残しており、釣り糸14との結合は新たに傘付杭部構成金具35・36を軸3に接合して設けた傘付杭部にて行うが、この傘付杭部は、当然釣り糸14の出し口の固定の機能を兼ね持っている。例えば、傘付杭部に釣り糸14を指定された使用方法に従って結合すれば、軸3に対してフトコロ8側に釣り糸14が固定され、フトコロ8側からみて軸3の側方や背面にまわることは有り得ない。又、結合の方法については指定以外でもかまわないので、従来からの釣り糸14をサルカン等に結ぶ結合方法やチチワ方式及び絞り結び等の多彩な方法が使えるから、従来の軸3に釣り糸14を捲くより簡便又は自由度大である。これで
の課題の▲2▼は解決となる。更に、従来の軸3に釣り糸14を捲きつける方法で問題となる固定不足や樹脂製ハリスの伸びによるすっぽ抜けも発生しないというメリットがある。
次に、オキアミの固定性は、通過させた耳2(9・10)側末端つまり図35のG部、及び傘付杭部構成金具35の耳2側立ち上がりK部が、オキアミの腰曲がり4側への戻りを阻害するので、軸3に設けた僅かなケンや軸3及び腰曲がり4に設けた凹凸等以外戻りを止める手段がない従来の釣り針とは、比較にならないほど強化され、ずれや脱落は少なく出来る。傘部の腰曲がり4側よりもK部を厚くしたり、傘を図47のK部のように、耳2側端部を削ったり異形に成形したりする事で、オキアミのずれ(戻り)を防止する機能の強化も可能である。これで、
の課題の▲3▼は解決となる。
掛かり性の向上は、
の掛かり時の釣り針の姿勢制御メカニズムで説明した様に、距離ABを大きくする事で釣り糸14のテンションTによる力fが小さくても姿勢が安定するようになるので、従来よりも掛かり性が改善できる。手前合わせの魚は勿論向こう合わせ魚に対しても、更には釣り糸14(ハリス等)の張りが弱い状態でも釣り針の姿勢制御が従来よりも良くなり、これに伴って同じ軸の太さの元でも掛かり性が従来の釣り針よりも改善でき、太い軸が採用し易くなる。これには請求項4の様に耳2(9・10)そのものの長さを変える他に、従来の釣り針を改良(改造)する際に用いる、傘付杭部構成金具35の取り付け位置(図35のHの傘付杭部側K部)を、従来の釣り糸14の捲き終わり位置よりも腰曲がり4側に下げてHを大きく設定するという手法でも若干の改善が出来る。尚、従来の釣り針で耳2が短く(小さく)作られていたのは、オキアミ等の餌では隠せないのでこの部分を目立たないようにしていたが、▲1▼の解決が請求項4の様に耳2の長手サイズの変更を可能としている。これで
の課題の▲4▼は解決となる。
請求項1について、補足の説明をすると、フトコロ8が1箇所であることは、釣り餌としてのオキアミを通し刺しにして釣り針から耳2を越えて釣り糸14まで少なくともその一部を通す為には必須であり、錘付・刺し針付・保持軸付等は、その通し刺しを阻害するので除外している。折り返し付(サカサ鉤等)についても、同じく通し刺しを著しく阻害するので除外してある。
同じく、傘部の全方位の内、少なくとも合計120度以上の角度域にわたって傘軸最小径よりも半径が同等(0)か大きいのは、釣り糸の傘軸からの抜け出しを確実に防止するためで、図31の様に魚の口腔内で釣り針が横になって拘束されている状態から、釣り糸14を引いて釣り針を引き起こす際に、傘軸の軸方向に糸の輪が抜け出し易いのを防止するためである。つまり、軸の折り返し部が釣り糸14の引き起こしの際の力を負担する実開S51−153286・実開H02−081166・特開平09−056293等とは、使用時に掛かる力の方向条件が異なる為である。傘の突き出し量dは、傘軸から突き出している傘面を図48の様に任意の方向で4象限に分けた場合、少なくとも隣り合わない2以上の象限での部分的な突き出しの量dが、使用する釣り糸14の直径の半分以上は必要で、全方向半径以上であってもかまわない。従来例の図49のような軸の径方向での潰し工法による軸端と類似した形状は、突き出しの角度領域が少なくなり又傘の厚みも小さくし難く採用しにくい。従ってdは請求範囲の角度と象限において図50の表例以上必要とし、傘の厚みについてはオキアミの通過する断面積上は薄い方が有利であるが、周辺部の面取りをさけて図51のように測定した際に、図50のMIN値以上が強度上好ましい。傘軸に図52の様に全体的或いは部分的に窪みを付ける事で釣り糸14を納めて、結合部15の断面積を抑える構造をとった場合は、突き出し量dは当然請求項の通りに傘軸の露出している最小径から測定する。突き出し量dの対称性は必ずしも必要ないが、プレスで軸方向に潰して釘等の如く傘形にするのが最も簡単で、突き出し量・角度・象限を満足すれば部分的に形状を変えた異形でも問題ない。
請求項2は、図53に示す中間軸38部の軸3との交差角度α1・α2をもってオフセットするが、45度を上限としているのはオキアミの通し性を阻害しすぎないようにする為である。α1=α2の場合、腰曲がり4側軸3と耳2側軸3は平行となる。本請求項は、図45・図46でわかる様に、傘付杭部の突き出し高さZが入り口側(耳2側)でフトコロ8寸法の狭小化を招くので、従来の釣り針の全体形状(バランス)を維持しようとデザインする場合、特に小さな釣り針にに有効である。フトコロ8が小さくなると口腔33への掛かり(刺さり)奥行き位置が浅くなるので、引きの強い魚や口唇の弱い魚を釣る際にバラシ(切れたり外れたり)しやすくなるので、このフトコロ8寸法は重要である。しかし、オフセット量を大きくし過ぎて従来の釣り針のデザインを大幅に逸脱すれば、魚種に併せたフトコロ8の最適な掛かり性も失う他、全体の強度上の問題も発生するので、目的とする最小限度プラスアルファが適切である。尚、オフセット量の定義は、図53に示す様に、本来の目的であるZの補正に合わせて、腰曲がり4側軸3のフトコロ8側外径の延長線上から、耳2側軸3のフトコロ8側外径までの距離βとし、βをZ以上3Z以下とする。
請求項3は、図54のように軸3に高さZの比較的大きな傘付杭部構成金具35を挿入・接合した場合、Zが大きい事が通し性を阻害するので、通し性を回復するために
でのスロープEの役割をする部分を追加する場合であり、図55の様に傘付杭部の腰曲がり4側に面する金属製部分隆起部39の面を、傘部分から使用する最大径の釣り糸14の直径分だけ離すつまり部分的な略円環状に隔絶させたものは特に有効である。傘部と金属製部分隆起部39が離れすぎると、オキアミが通過する際に隔絶部に落ち込む事で通し性を阻害するからである。スロープの断面積が大きくなりすぎるとかえってオキアミが通しにくくなるので、金属製部分隆起部39の軸3側基部(最大周長)は、軸3円周の最大1/3未満とし、最大高さも同じく環状部の高さZを超えるとオキアミの通し性を阻害するので限定し、その基部の軸3方向長さγは4Z以下(高さがZの時で軸3とスロープの角度に換算して14度以上)とした。材質を金属に限定しているのは、熱膨張係数の大きな違いによる経年劣化を防止する為である。
請求項4は、
で述べた解決方法を数値化したものである。従来の短い耳2(9・10)の釣り針の改良・改造品(本願発明に適合するようにしたもの)は、当然請求項1に含まれる。尚、この寸法の、耳2の長手方向の起点の定義は、軸3よりも確実に幅が大きくなっている位置を起点とするため、図56に示すように、直近の軸3径φ(該偏平・異形等の場合はその最大径)の30%(1.3φに)幅が増加した位置Jから端部Gまでの長さLと定義している。
請求項1〜4に共通するオキアミの前処理方法・取付方法について詳述する。図13に示す様に頭胸甲22から尻尾(尾節25・副棘26・尾肢27)までの間に、腹節30が6箇所ある内、少なくとも肛門前棘28(頭胸甲22側から6節目)の途中か又は5節目との継ぎ目等からちぎり又は切り取らないと通し刺しがうまく出来ないので、図14のように切断し、これを前処理した頭胸部23(一連の眼18・鰓21・胸脚29等含む)付のオキアミ31とする。これを2個直列に通し刺しにした例を図57に示す。先に通したオキアミ31は少なくとも釣り針の耳2よりも釣り糸14側に腹部(腹節30、その一部でも良い)が位置するまで押し上げ、耳2及び結合部15が完全にオキアミ31で隠れるようにする必要がある。針先7・アゴ6と先曲がり5部分は、従来と同様に掛かりを良くする為にオキアミ31から突き出しておけば良い。釣り針の軸3径が大きい場合は、オキアミ31はその体構造上、腹部の頭胸甲22側寄りの腹節30が直径はより大きいので、図58のように切断してから付ければよい。この際原則として、頭胸甲22の次に直径の大きい尻尾側への次の節(第一腹節24)は、少なくとも一部は残して使用する。これは頭胸部23中の脳・内蔵等の流出を防ぐ栓の役目を第一腹節24にさせ、且つ前記の脳や内蔵等よりもしっかりしている身(筋肉)の入っている第一腹節24を使用する事で、釣り針に対するオキアミ31の固定性を上げる為である。別の取付方法としては、図59の様に先の尻尾と頭胸部23等を取り去って腹部(腹節30の集まり)のみにしたものをオキアミ40とし、少なくとも2個以上通し刺しにし、最初に通した分を釣り糸14側まで、最後に通した部分は釣り針の腰曲がり4まで入れるようにする。或いはこの腹部のみのオキアミ40と頭胸部付のオキアミ31の組み合わせで、図60の様に、多数個を通し刺しにしても良い。向きや順序はランダムでもかまわない。以上の様に釣り針と釣り糸14にオキアミ31・40を複数個通し刺しにして掛けることで、結合部15や耳2及び釣り糸14を、餌で覆い隠すことが出来、魚の警戒心を喚起させずに釣りが出来る。又、取り付けられる体積が大きい事で、潮の流れによって釣り糸14が張り易くなり、掛かり性を補助する釣り糸14の張りによる力fを従来よりも大きくする事が出来る。複数個取り付ける(2個以上いくらでも良い)ので、魚の目に付き易く出来、従来の釣り針・仕掛けでは図20の様に手間の掛かる切れ込みを入れたナイロン32等を挟んだ結合や取り付けをしなければ、対象とならなかった大型魚・深海魚等の釣りにも十分使用可能である。これで、
の課題の▲5▼は解決となる。
次に、同じく請求項1〜4に共通する使用方法・釣り糸14との結合方法について解説する。本願発明の釣り針は、軸3に従来方式で釣り糸14を捲いて結合されれば本来の性能を発揮できないので、使用方法をパッケージに明確に表示する必要がある。釣り糸14との結合については、簡便には、通常の一重結びの(従来のサルカン結びと同じく)クリンチノット等で、傘付杭部に捲いた釣り糸14に撚りを入れて図61の様に取り回し、釣り糸14を絞って余った端部を切れば図35の様になる。この場合、従来の軸3に釣り糸14を捲くよりも遥かに簡便で、短時間で結合出来るが新規性は少ない。但し、短時間で結べることは職漁の作業向きと言え、太い釣り糸14を使う分にはこれで充分である。しかし、釣り針との接続部は釣り糸14の曲率が小さく、例えばポリアミド系の細い糸を使用した場合は、その弱点である小さい曲率で捲かれた時の強度低下を補完できない(従来の釣り針の接続も同様の問題がある)ので、時間は掛かるが強度優先の結合方法を示す。図62の様に傘付杭部に釣り糸14をゆるく2回捲き、その片側一重で片側二重の取り回した環に、直交周回するように更に2回捲き、糸の端を先の重環の釣り糸14(釣り人)側を通してから両側を絞って、図63の結合部15の様にする。この結び方は2重で強く、それほど時間も掛からないので、細い釣り糸14(ハリス等)を使う場合にも有利である。更に強度を上げるには、釣り糸14の端を長く残して、従来の釣り針で軸3に2重の外掛け結びをした後で、強化に使用されている土佐結び(編みつけ法)と同様、交互に捲きつけ方向を変えて本線に数回から数十回捲きつけて端を切断し、図64の編み付け部41の様にする。曲率の小さな傘付杭部との結合部15は、2重になっており、魚の歯に触れ易い釣り針近傍の接続部分は、編みつけで保護出来る。時間は掛かるが強度は十分にある結合方法で、結合部15で釣り糸14が2重になっていても、図36の表と図37・38・39・40のグラフに示したように、大幅な断面積増加はしないので、本願発明の釣り針を仕掛けとして釣り糸14と接続し販売する場合以外、釣り針単独で販売する際のパッケージ内に表示する使用方法としても推奨出来る。図35・図63・図64で分かるように、結合部15の耳2側に末端Cが来てその突き出し方向も釣り人側又は横向きとなるので、オキアミ31・40の取り付けの障害にならない。又、通常の軸3に釣り糸14を捲きつける釣り針で編み付けをした場合は、編みつけ部41の部分で釣り糸14の径が実質3倍になって目立ち魚の警戒心を喚起するが、本願発明の特徴であるオキアミ31・40を釣り糸14側まで通し刺しにする事が可能の場合には、編み付け部41はオキアミ31・40で隠せるし、編み付け部41の凹凸がオキアミ31・40のずれ・脱落防止にも役立ち、メリットが大きい。歯が鋭い又は頑丈で釣り糸14の噛み切りが上手な魚用には、従来の穴サラエの耳11の結合を示した図12に準じて、図65・図66の様に本願発明の釣り針の傘付杭部にワイヤー16・編み糸46等で結んで比較的短い根付け部45とし、その端部に設けた環43にポリアミド系の透明な釣り糸14(ハリス等)を結び付けて使用しても良い。ワイヤー16の場合は、一般の釣り糸14(モノフィラメントや編み糸46)よりも絞りが効きにくいので、傘付杭部に捲く際に傘の直径よりもワイヤー16の環部内径が確実に小さくなるようにする必要がある。環43は従来為されている様にワイヤー16を捲いて作製しても良いが、代りに、市販の釣り糸14を結合するための穴を開けた略円錐状或いは略楕円球状等の樹脂製・金属製結合具等でも良い。図67の様に、編み糸46を使用して43側は結んで環を作り、末端の糸のほつれを接着剤で纏めてオキアミの通し性を確保したものは、ワイヤー16に比べて編み糸46は柔らかくて、魚に違和感を与えずしかも丈夫で特に推奨できる。これらの場合の餌の取付は、図60の様にオキアミ31・40を直列に複数個通し刺しにして、根付け部45の全部をオキアミ31・40で覆い隠すようにすれば良い。こうすれば、餌釣りではまず釣り針を忍ばせた餌を魚に食べさせる事が大前提であるが、眼が良く、警戒心も強く、鋭い歯を備えた魚でも、切られにくい編み糸46やワイヤー16で根付けした仕掛けで釣る事が可能になる。
以上の様に、従来の釣り針よりも優れた点の多い本願発明の釣り針は、手や目の不自由な人の為に、予め釣り糸14(ハリスやワイヤー16・編み糸46等)を結合した仕掛けとして製作・販売できるので、これを請求項1〜4の共通とした。
焼きなまして硬度を低下させ、展延性を増加させた高炭素鋼線・特殊鋼線等の端部を、プレス機で平たく潰して耳2(9・10)を成形してフトコロ8の方向を確定した後、必要に応じて、先端より適切な距離に鏨状の刃物を斜めに打ち込んで起こし、アゴ6(モドシ・カエシ・バーブ)の原形を作る。アゴ6及び針先7を研磨した後、全体を釣り針1の形に曲げ、焼き入れ・焼戻しで硬度と靭性を持たせる。針先7及びアゴ6を仕上げ研磨して、耳2部等の釣り糸14を結ぶ部分付近の鋭角部は面取りする。バレル研磨等の方法で、表面を仕上げても良い。この後に、鍍金や焼き上げ等によって防錆処理を行う場合もある。工程の順序は製作する釣り針の形状・材質や線径で異なる。このようにして製作した又は、製作した物を購入する。後の穴あけ工程で導電性が要求される場合、購入した従来品でコーティングや塗装等を施したものは不適か表面の一部を剥がす必要がある。次に細穴放電加工機・レーザー加工機等で、軸3の耳2側に図68のように接合用の穴42を空ける。軸3径に対して穴42径が大きすぎると、特に、細い軸3では強度上の問題が発生するので、取り回しの変更(図42例等)や軸3径の部分的拡大(図47例等)を含めて十分な検討が必要である。穴42開けは、例えば加工面の酸化等の工程上の問題がクリア出来れば、釣り針の曲げ工程よりも先に施した方がやり易い。次に、釣り糸14を結ぶ傘付杭部を構成する例えば軟質或いは硬質のステンレスSUS304等の線材を、例えば図69のように予めプレスで傘部を成形した傘付杭部構成金具35を軸3の穴42に挿入・圧入等し、フトコロ8と反対側でかしめたり、片側或いは両側を半田付け・ロー付け等で固定する。これで、図1と同様の傘付杭部構成金具35の接合された本願発明の釣り針の出来上がりである。傘部のエッジは面取り等を施して釣り糸14を傷付けない様にすることはいうまでもない(特に図示しない)。傘付杭部を接合する穴42は特に平行穴である必要はなく、例えば半田等の充填接合後に抜けにくい、フトコロ8の反対側が径の大きなテーパ穴でも良い。又、図41の例の様に、固定が接合で十分できれば、穴42は貫通ではなくフトコロ8側からの止まり穴でもかまわない。軸3の穴42を開ける部分の幅は、潰して広げたり位置決め用の凹部を作って除去を行い易くするプレス加工を予め施しておいても良い。軸3に設ける釣り糸14を傘付杭部に納めるための逃げM部は、傘付杭部構成金具35を接合する前にプレス又は除去加工等で施せば良い。逃がしの量mは適用する釣り糸14の径に合わせて決めれば良い。軸3に図42の様な傘付杭部構成金具36を接合する場合、穴42開けは不要で、相互の接合面の研磨(平面化等を含む)及び脱脂を行った後、傘付杭部構成金具35を半田付け・ロー付け・溶接等し、端部Fを斜めに除去加工すれば良い。傘付杭部構成金具35及び36のいずれの場合も、図45・図46の様に、耳2側に傾斜させる場合は、傘部が軸3に対して略平行になるように、プレス等で成形(場合によっては2段階成形)する。これは、使用する傘付杭部構成金具35・同36の材料の剛性が小さい場合に、図1或いは図35等の様に真っ直ぐに接合構成された傘付杭部が図70の様に使用の途中で傾くと、通過させるオキアミに対して傘部が口を開いている状態で、通し性を大きく阻害するからである。尚、傘付杭部軸の断面形状を略三角・四角等に成形して、剛性を上げることも可能である。又、図71については、請求項1にある傘付杭部構成金具36の設置位置は軸3にあるが、該傘付杭部の全体が軸3のフトコロ8側にあるとはいえないので、該傘付杭部が耳2と針先7との間に位置しているものとして請求される。以上の場合の接合用半田は電気伝導用のものではなく、フラックスを利用するステンレス用半田が好適である。
釣り糸14を結合する傘付杭部を接合で作製する工程でロー付けや溶接を用いる場合、その接合時の加熱で両材料がなまるので、後で時効硬化処理の効く材料、例えばSUS630系等を両材料ともに用いても良い。この場合、焼き入れ工程は無く、雰囲気炉・真空炉等に入れて適温まで上げ、急速に時効硬化をさせれば良い。この場合、材料の硬度が低い段階の工程で、機械加工(ドリル等による穴あけ)も可能である。
本願発明請求項2の軸3のオフセットをする場合、軸3の硬度を上げる熱処理工程よりも前に、曲げ又は金型プレス等による成形工程を設ければ良い。
本願発明請求項3の金属製部分隆起部39を設ける場合も、ロー付け・半田付け・溶接等の接合をする場合の注意事項は同じである。半田そのものを盛り上げて金属製部分隆起部39を構成してもかまわない。
本願発明請求項4の耳2(9・10)の長さは、耳2を成形する段階で押し潰す長さを大きくすれば良い。又、釣り糸14に掛かる力−f(fの反作用)を集中させないようにするには、端部Gのフトコロ8側面取り(曲面を含む)を出来るだけ大きくすれば良いが、耳2を長くしたものについては、図72の様に端部G側を大きなRでフトコロ8と反対側に曲げても良く、又図73の様に全体に波打たせて釣り糸14を部分接触として、釣り糸14の傷発生防止をしても良い。
本願発明請求項1〜4の仕掛けについては、釣り糸14に釣り針を1本つけただけのものでも良いし、片テン仕掛け・胴付き仕掛け等の様に、釣り糸にエダスを付けて複数の釣り針にしたものでも良い。釣り針としての使用方法・結合方法及び仕掛けは
の通りにすれば良く、オキアミ31・40の付け方(仕掛けとしての使用方法)は、
の通りである。
本願発明の請求項1によって、釣り糸14の結合方式を傘付杭部結合に変えた事で、傘付杭部及びその釣り糸14結合部15の断面積の増加が抑えられ、柔らかく裂け易いオキアミ31・40の通し性が著しく向上し、釣り糸14の結合部15及び耳2(9・10)をも2個以上のオキアミ31・40の少なくともその一部で隠す事が可能となった。図60のようなオキアミ31・40の直列状多数個掛けが簡単に短時間で誰でも出来る様になり、アピール性も複数のオキアミ31・40で著しく向上出来、大型魚にもオキアミ31・40の複数個の通し刺しで対応出来る様になった。特に軸3に対して釣り糸14が太い場合や結合部15を強化する二重結びで、通し性に顕著な効果が認められる。複数のオキアミ31・40が腰曲がり4から釣り糸14(釣り人側)までつけられるので、魚が釣り針付のオキアミ31・40を吸込む際に、口腔のより奥まで釣り針が入り、掛かり率が向上出来るようになった。オキアミ31・40を多数個取り付ける事により、総体積が大きくなって仕掛けが潮の流れに乗り易くなり、釣り糸14の張りで掛かり時の姿勢制御をする際の力fが従来よりも大きくなり、掛かり性が向上出来た。又、釣り糸14の出し口の安定性が、従来の釣り糸14を軸3に巻き付ける釣り針よりもはるかに向上して固定となり、使用中に回る事も全く無くなった。餌の固定性では、オキアミ31・40を耳9・10よりも釣り糸14側に通す事が可能になって、耳2(9・10)そのものと傘付杭部構成金具35又は36のK部を餌止めとして利用する事が可能で、オキアミ31・40のずれや脱落の防止性が、従来よりも著しく向上した。他に、多彩な結びが可能なサルカン方式でも結べる事で、硬い釣り糸14や太い釣り糸14で発生し易いすっぽぬけが発生しなくなった。更に、従来の様に釣り糸14を螺旋に多数回捲かないので、使用する釣り糸14の量を減らす結び方(針を取り替える際の釣り糸の使用量を削減する結合方法)が選択できて、釣り糸14特に高強度のハリスは高価なので、使用量が削減できてコストダウンが可能となった。編み糸46や金属線(ワイヤー16等)による根付け45でも、その全体をオキアミ31・40で覆いかくせるようになり、歯が鋭い魚や歯が頑丈で透明樹脂製モノフィラメント等の釣り糸14では擦り切ったり噛み切ってしまう魚を釣る作業上、取り替えを頻繁にしなくて済むようになった。丈夫なPE等新素材の高強度・高耐久性の編み糸46が魚に警戒心を与える等の問題なく使えるので、職漁の作業で釣り糸14の傷等にあまり気を遣わずに作業が継続でき、更に釣り針の喪失等も少なく出来、編み糸46等の利用をも広げる事が可能になった。最後の大きな効果として挙げられるのは、従来の軸3に捲いての結合よりも短時間でシュアな結合が出来るので、主に潮の流れ具合で決まる魚の釣れる時間いわゆる時合いは短いから、結合時間の短縮とその確実性は職漁の作業上非常に大きな効果があり、釣果の向上が可能である。
本願発明の請求項2によって、釣り糸14を結合する傘付杭部の突き出し量Zが、フトコロ8の入り口側寸法を小さくすることを抑えられ、特に小さな釣り針に傘付杭部結合方式が適用し易くなり、フトコロ8が小さくなる事で魚の口腔33への掛かり位置が浅くなる問題を解決する事が可能となった。
本願発明の請求項3によって、傘付杭部のサイズによっては生じる事がある通し性の阻害がうまく抑えられ、太い釣り糸14の使用する場合の傘付杭部の突き出し量Zが大きい時でも、オキアミ31・40に対する通し性を向上させた釣り針が製作可能となった。
本願発明の請求項4によって、潰した耳2(9・10)の長さLが従来の釣り針よりも長い事で、掛かり時の釣り針のピッチングモーメントに強くて姿勢が制御されやすく、より掛かりの良い釣り針が可能となった。又、距離AB或いは寸法Hが大きくとれる事で、同じ姿勢制御モーメント発生時の、耳2の縁GのA点が釣り糸14に与える負荷(fの反作用−f)が力学上低減できることで、釣り糸14が合わせ切れしにくくなった。
本願発明の請求項1〜4によって、釣り針の新しい使用方法・結合方法が開示でき、釣り糸14と結合した仕掛けについては、釣り糸14結合の不自由な人や目の悪い人でも、本願発明の特徴をもった従来よりも優れた各種の仕掛けが利用可能となり、オキアミ31・40の新しい使用方法が開拓できた。
以上のように、本願発明は多くの種類の釣り針に好適な新結合方法・新使用方法を提供できるので、多種多様の展開が可能である。
1 釣り針 2 耳 3軸 4 腰曲がり 5先曲がり 6 アゴ(モドシ・カエシ・バーブ) 7 針先 8 フトコロ 9 撞木の耳 10 丸耳 11 穴サラエの耳 12 管付(尻曲がり)の耳 13 ギザ耳 14 釣り糸 15 結合部 16 釣り糸(ワイヤー) 17 首振り結合部 18 眼 19 前頭部 20 頸溝 21 鰓 22 頭胸甲 23頭胸部 24 第一腹節 25 尾節 26 副棘 27 尾肢 28 肛門前棘 29 胸脚 30 腹節 31 前処理した頭胸部付オキアミ 32 結合部15に共縛りした切れ込み入りナイロン 33 魚の口腔(上顎) 34 魚の口腔(下顎) 35 傘付杭部構成金具 36 傘付杭部構成金具 38 中間軸 39 金属製部分隆起部 40 オキアミ腹部(腹節30の集まり) 41 編みつけ部 42 軸3に開けた接合用穴 43 根付け仕掛けの末端の環 45 ワイヤー16や編み糸による根付け部 46 編み糸 47 編み糸46による環43末端を接着剤や樹脂で固めた部分
A 釣り糸14と接する耳2の端部点(釣り人側接点) B 釣り糸14の結合点 C 釣り糸14の末端 C` 釣り糸14の末端を締める糸の輪 D 傘付杭部の傘下長さ E 傘付杭部構成金具36の端部スロープ F 傘付杭部構成金具36の接合部(脚部) G 耳9・10の末端 H 傘付杭部と耳2(9・10)の末端Gとの距離 J 軸3径φより30%(1.3φ)に幅が増加した軸3側耳2(9・10)部位置 K 傘付杭部の傘の耳2(9・10)側 L Jより耳9・10の末端Gまでの長さ M 軸3に設けた釣り糸14用座(逃げ) R 長い耳9・10の曲げ形状の半径値 T 釣り糸14のテンションで発生する力 X 傘付杭部構成金具36を接合したF部の位置(傘軸〜E間) Y 従来結合部・本願結合部の最大断面積位置 Z 傘付杭部のフトコロ8側への突き出し高さ θ 耳2構成面(フトコロ8側)の軸3との交差角度 f 釣り糸14がそのテンションで耳2の端部点Aを押す力 m 座Mの軸3側逃げ量 d 傘部の傘軸からの突き出し量 α1 中間軸38の耳2側軸3との交差角度 α2 中間軸38の腰曲がり4側軸3との交差角度 α 針先7が魚の口腔33に突入する角度 β 請求項2の軸3のオフセット量 γ 金属製部分隆起部39の基部の軸3方向長さ φ 耳2(9・10)の直近の軸3径
A 釣り糸14と接する耳2の端部点(釣り人側接点) B 釣り糸14の結合点 C 釣り糸14の末端 C` 釣り糸14の末端を締める糸の輪 D 傘付杭部の傘下長さ E 傘付杭部構成金具36の端部スロープ F 傘付杭部構成金具36の接合部(脚部) G 耳9・10の末端 H 傘付杭部と耳2(9・10)の末端Gとの距離 J 軸3径φより30%(1.3φ)に幅が増加した軸3側耳2(9・10)部位置 K 傘付杭部の傘の耳2(9・10)側 L Jより耳9・10の末端Gまでの長さ M 軸3に設けた釣り糸14用座(逃げ) R 長い耳9・10の曲げ形状の半径値 T 釣り糸14のテンションで発生する力 X 傘付杭部構成金具36を接合したF部の位置(傘軸〜E間) Y 従来結合部・本願結合部の最大断面積位置 Z 傘付杭部のフトコロ8側への突き出し高さ θ 耳2構成面(フトコロ8側)の軸3との交差角度 f 釣り糸14がそのテンションで耳2の端部点Aを押す力 m 座Mの軸3側逃げ量 d 傘部の傘軸からの突き出し量 α1 中間軸38の耳2側軸3との交差角度 α2 中間軸38の腰曲がり4側軸3との交差角度 α 針先7が魚の口腔33に突入する角度 β 請求項2の軸3のオフセット量 γ 金属製部分隆起部39の基部の軸3方向長さ φ 耳2(9・10)の直近の軸3径
Claims (4)
- 専用釣り餌として前処理したオキアミ31・40を通し刺しにして使用する為に、軸3から魚に刺さる針先7までの距離としてのフトコロ8が1箇所で且つ全体的に錘部や刺し針・保持軸等の付加軸や軸3の折り返し部等の通し刺しに対する障害部位が無く、且つ潰して幅を広くした部分に通し穴を持たない撞木の耳9や丸耳10等、フトコロ8側から正面視して近傍の軸3径よりも幅を広げた平面又は曲面又はその組み合わせの面をフトコロ8側に面して持つ耳2(9・10)を軸3端部に備え、且つその軸3の耳2よりも腰曲がり4側のフトコロ8側正面に傘付杭部構成金具35或いは同36を接合し、且つ接合された傘付杭部が該軸3のフトコロ8側正面又は該耳2と針先7間に位置し、且つ軸3から露出している傘軸部最小径から傘の構成する面における外形までの突き出し量dは少なくとも合計120度以上の角度域にわたって0以上であり、且つ同傘面の任意方向の4象限のうち少なくとも隣り合わない2以上の象限における傘軸からの少なくとも一部の突き出しの量dが適用する釣り糸14直径の50%以上となっている事を特徴とする釣り針、その製造方法・使用方法及びその釣り針を釣り糸14(編み糸・金属撚り線等含む)と結合した仕掛け、その釣り糸14との結合方法及び仕掛けに解凍した生オキアミ又はボイルオキアミの、少なくとも尻尾(尾節25・副棘26・尾肢27)及びその近傍の腹節30を取り去った残りの腹節30と一連の頭胸部23(眼18・鰓21・胸脚29等を含む)を含むオキアミ31、又は頭胸部23等も取り去った残りの腹部(腹節30の集まり)であるオキアミ40等を、少なくとも先に釣り針に通した一部分は耳2(9・10)よりも釣り糸14(釣り人)側まで達するように、2個以上直列に軸3部又は腰曲がり4部迄通し刺しにして取り付ける使用方法
- 軸3の腰曲がり4部側に対して軸3の耳2部側を、フトコロ8と反対側に且つその中間軸38部の耳2側軸3との交差角度α1・同じく腰曲がり4側軸3との交差角度α2が共に45度以下で、且つ腰曲がり4側軸3外径のフトコロ8側の延長線上から耳2側軸3のフトコロ8側外径までの距離βを、該傘付杭部のフトコロ8側への突き出し高さZ以上3Z以下の量としてオフセットさせて、フトコロ8寸法を補正した請求項1に記載の釣り針、その製造方法・使用方法及びその釣り糸14と結合した仕掛け、その釣り糸14との結合方法及び仕掛けにオキアミ31・40を取り付ける使用方法
- 軸3に接合した傘付杭部と対として、軸3に対して該傘付杭部と略同位相且つ腰曲がり4側に、腰曲がり4側から傘付杭部方向に向かうにつれて断面積が暫増する、その接合基部の周方向長さが軸3の円周の1/3未満で、且つその最大高さは該傘付杭部の高さZ以下で、且つ軸3方向の基部長さγは4Z以下となる金属製部分隆起部39を接合した請求項1,2に記載の釣り針、その製造方法・使用方法及びその仕掛け、その釣り糸14との結合方法及び仕掛けにオキアミ31・40を取り付ける使用方法
- フトコロ8側から正面視した場合に、軸3から潰した耳2(9・10)の端部Gに向かう方向に直交する耳2の幅が、該耳2の直近の軸3径φ(円でない異形の場合、最大径)より30%大きくなった位置Jから、耳2の端部Gまで伸長する方向の長さLを、該軸3径φの4倍を超える長さとした請求項1,2,3に記載の釣り針、その製造方法・使用方法及びその仕掛け、その釣り糸14との結合方法及び仕掛けにオキアミ31・40を取り付ける使用方法
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- 2004-08-03 JP JP2004253564A patent/JP2006042781A/ja active Pending
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