JP2006042127A - 無線通信装置及び送信電力制御方法 - Google Patents

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浩 野口
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Abstract

【課題】 インナーループ送信電力制御とアウターループ送信電力制御とを併用する送信電力制御方法を用いる場合に、同時に通信される全てのデータ系列が所望以上のデータ品質を確保すること。
【解決手段】 誤り検出部104−1〜104−nは、復調データのデータブロックに誤りがあるか否かを検出する。目標受信品質制御部105−1〜105−nは、誤りが発生したか否かに基づいてデータ系列毎に目標受信品質を制御する。最大目標受信品質選択部106は、各データ系列の目標受信品質の中の最大値を選択する。送信電力制御コマンド生成部107は、目標受信品質の最大値を用いてインナーループ送信電力制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重アクセス)方式を用いた移動体通信システムの無線通信装置及び送信電力制御方法に関する。
CDMA方式を用いた移動体通信システムでは、ユーザの信号が他ユーザへの干渉となるため、各ユーザ間の通信の送信電力を必要最小限に制御する送信電力制御が用いられている。
送信電力は、理想的には、BLER(Block Error Rate:データブロック誤り確率)等で表現されるデータ品質が所定の目標値となるように制御されるべきものである。しかし、データ品質の測定には長い時間を要するため、データ品質に基づいて送信電力制御をしたのでは伝播路環境の変動に追従することができない。
そこで、データ品質と相関関係があり、短時間で測定を行うことができる受信品質に基づいて送信電力を制御するインナーループ送信電力制御(クローズドループ送信電力制御ともよばれる)が用いられる。インナーループ送信電力制御は、例えば、SIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉比)等で表現される受信品質が目標受信品質となるように、測定した受信品質と目標受信品質との大小関係に基づき通信相手に送信電力の上げ下げを指示する制御である。
ただし、受信品質とデータ品質とはある程度の相関関係があるものの、伝播路環境等の影響により必ずしも一致するものではない。このため、所望のデータ品質になるように目標受信品質を補正するアウターループ送信電力制御を、インナーループ送信電力制御と併用する場合がある。
このアウターループ送信電力制御とインナーループ送信電力制御とを併用する送信電力制御方法の従来技術として特許文献1が知られている。特許文献1には、同時に複数種類のデータ(例えば、音声データ、画像データなど)を同一チャネル上に多重して通信を行う場合の送信電力制御方法について開示されている。図7は従来の無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図7に示す無線通信装置において、受信部12は、アンテナ11に受信された通信相手からの信号を復調して復調データを生成する。受信品質測定部13は、受信品質を調べるために復調データを用いて受信SIRを測定する。
誤り検出部14−1〜14−nは、多重されたデータ系列の種類nだけ設けられ、受信部12で復調された復調データのデータブロックに誤りがあるか否かを検出し、検出結果を示す情報を目標受信品質算出部15に出力する。
目標受信品質算出部15は、誤り検出部14−1〜14−nのいずれかにおいて誤りが発生したか否かに基づいて目標受信品質を設定する。なお、目標受信品質算出部15の制御の詳細は後述する。
送信電力制御コマンド生成部16は、目標受信品質算出部15で設定された目標受信品質と受信品質測定部13で測定された受信SIRとを比較し、受信SIRが目標受信品質より小さい場合には送信電力を増加させる旨の、目標受信品質より大きい場合には送信電力を減少させる旨の送信電力制御コマンドを生成する。送信部17は、送信電力制御コマンドを送信データとともに変調し、アンテナ11から送信する。
次に、所要データ品質が互いに異なる2種類のデータ系列(データ系列1、データ系列2)を同一チャネル上に多重して通信を行う場合の目標受信品質算出部15の制御について詳細に説明する。
データ系列1の目標BLERをT-BLER[1]、目標受信品質増加量(ステップ)をΔup1、目標受信品質減少量をΔdown1とし、データ系列2の目標BLERをT-BLER[2]、目標受信品質増加量をΔup2、目標受信品質減少量をΔdown2とする。これらの諸量は以下の式(1)を満たす。
Δup1×T-BLER[1]=Δdown1×(1−T-BLER[1])
Δup2×T-BLER[2]=Δdown2×(1−T-BLER[2]) ・・・(1)
目標受信品質算出部15は、上記式(1)で求められたΔup1、Δdown1、Δup2、Δdown2を用いて、誤りが発生したデータ系列に着目して目標受信品質T-SIRを以下の式(2)、式(3)のように制御する。
A.データ系列1
誤りが発生した場合 :T-SIR(t)=T-SIR(t-1)+Δup1
誤りが発生しない場合:T-SIR(t)=T-SIR(t-1)−Δdown1 ・・・(2)
B.データ系列2
誤りが発生した場合 :T-SIR(t)=T-SIR(t-1)+Δup2
誤りが発生しない場合:T-SIR(t)=T-SIR(t-1)−Δdown2 ・・・(3)
なお、上記式(2)、式(3)において、制御時刻tは、データブロックの誤りを評価する時刻であり、データブロックの符号化長により(t−1)からtまでの時間は異なる。
この制御方法によれば、データ系列1では平均的に1/(T-BLER[1])回に1回の誤りが生じるように制御され、データ系列2では平均的に1/(T-BLER[2])回に1回の誤りが生じるように制御される。
図8は、従来の無線通信装置のアウターループ送信電力制御を説明する図である。図8の横軸は時間、縦軸は目標受信品質である。
図8において、データ系列1の誤りが発生する平均レベルをレベルAとする。また、データ系列2の誤りが発生する平均レベルはレベルA以下である。ただし、レベルA以上であってもデータ系列1、データ系列2に誤りが発生する場合がある。また、目標BLERが、T-BLER[1]<T-BLER[2]の関係にあり、データブロックに誤りが発生しなかった場合、データ系列2の目標受信品質の方がデータ系列1に比べて急峻に下がるものとする。
図8において、T21でデータ系列1のデータブロックに誤りが発生したとすると、目標受信品質算出部15は、データ系列1に着目して目標受信品質をΔup1増加させ、次にどちらかのデータ系列のデータブロックが誤るまでΔdown1ずつ目標受信品質を減少させる。
そして、T22でデータ系列2のデータブロックに誤りが生じたとすると、目標受信品質算出部15は、データ系列2に着目し、目標受信品質をΔup2増加し、次にどちらかのデータ系列のデータブロックが誤るまでΔdown2ずつ目標受信品質を減少させる。
その後(T23、T24)、再度データ系列1あるはデータ系列2のデータブロックに誤りが発生したとすると、目標受信品質算出部15は、誤りが発生したデータ系列に着目し、同様な目標受信品質の制御を行う。
このように、従来の無線通信装置では、誤りが発生したデータ系列に着目して目標受信品質の制御を行う。
なお、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規定されているW−CDMA(Wideband-CDMA)では、データブロックはトランスポートチャネルに相当する。
特開2002-51007号公報
ここで、図8において、データ系列1のみについて目標受信品質を制御すると、図8の破線で示されるように、T22の次にレベルAに到達し、データブロックに誤りが発生するタイミングはT25であるので、平均的に1/(T-BLER[1])回に1回の誤りが生じるように制御でき、データ品質をT-BLER[1]に制御することができる。
しかしながら、データ系列1とデータ系列2の両方について目標受信品質を制御すると、データ系列1に着目して目標受信品質の制御を行っている途中でデータ系列2のデータブロックに誤りが生じた場合、その後、データ系列2に着目して目標受信品質の制御を行うため目標受信品質が急峻に減少し、T23のタイミングで目標受信品質がレベルAを下回ってしまい、データ系列1のデータブロックの誤りを早く発生させてしまう。すなわち、データ系列1のデータ品質は目標BLER(T-BLER[1])を満足することができない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、インナーループ送信電力制御とアウターループ送信電力制御とを併用する送信電力制御方法を用いる場合に、同時に通信される全てのデータ系列が所望以上のデータ品質を確保し、且つ、少なくとも1つのデータ系列が所望のデータ品質となるように制御することができる無線通信装置及び送信電力制御方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の無線通信装置は、複数種類のデータ系列を含む無線信号を受信する無線受信手段と、前記データ系列毎にデータブロックの誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出結果に基づいて前記データ系列毎に目標受信品質を算出する目標受信品質算出手段と、前記算出された目標受信品質の最大値を選択する最大目標受信品質選択手段と、前記選択された目標受信品質の最大値を用いてインナーループ送信電力制御を行う送信電力制御手段と、を具備する構成を採る。
また、本発明の送信電力制御方法は、複数種類のデータ系列を含む無線信号を受信するステップと、前記データ系列毎にデータブロックの誤りを検出するステップと、前記誤り検出結果に基づいて前記データ系列毎に目標受信品質を算出するステップと、前記算出された目標受信品質の最大値を選択するステップと、前記選択された目標受信品質の最大値を用いてインナーループ送信電力制御を行うステップと、を具備する方法を採る。
本発明によれば、各データ系列の目標受信品質を独立に制御し、目標受信品質の最大値に基づいてインナーループ送信電力制御を行うことにより、すべてのデータ系列が所望以上のデータ品質を満たし、且つ、少なくとも1つのデータ系列が所望のデータ品質となるように送信電力制御を行うことができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の無線通信装置の構成を示すブロック図である。図1に示す無線通信装置において、受信部102は、アンテナ101に受信された通信相手からの信号を復調して復調データを生成する。受信品質測定部103は、受信品質を調べるために復調データを用いて受信SIRを測定する。
誤り検出部104−1〜104−nは、多重されたデータ系列の種類nだけ設けられ、受信部102で復調された復調データのデータブロックに誤りがあるか否かを検出し、検出結果を示す情報を対応する目標受信品質算出部105−1〜105−nに出力する。
目標受信品質算出部105−1〜105−nは、多重されたデータ系列の種類nだけ設けられ、誤りが発生したか否かに基づいてデータ系列毎に目標受信品質を算出する。最大目標受信品質選択部106は、各データ系列の目標受信品質の中の最大値(以下、「最大目標受信品質」という)を選択する。なお、目標受信品質算出部105−1〜105−n及び最大目標受信品質選択部106の制御の詳細は後述する。
送信電力制御コマンド生成部107は、最大目標受信品質選択部106で選択された最大目標受信品質と受信品質測定部103で測定された受信SIRとを比較して、受信SIRが最大目標受信品質より小さい場合には送信電力を増加させる旨の、最大目標受信品質より大きい場合には送信電力を減少させる旨の送信電力制御コマンドを生成する。送信部108は、送信電力制御コマンドを送信データとともに変調し、アンテナ101から送信する。
次に、図2に示すフロー図を用いて、本実施の形態に係る無線通信装置の最大目標受信品質を決定する制御を説明する。
まず、無線通信装置は、各データ系列i(iは1からnまでの整数)の目標受信品質増加量Δup[i]、目標受信品質減少量Δdown[i]を決定する(ST201)。
次に、無線通信装置は、各データ系列についてデータブロック毎に誤り検出を行い、誤りが発生したデータブロックの目標受信品質[i]をΔup[i]上昇させ、誤りが発生しなかったデータブロックの目標受信品質[i]をΔdown[i]減少させる(ST202〜ST206)。
最後に、無線通信装置は、目標受信品質T-SIR[i]の中の最大値である最大目標受信品質を選択する(ST207)。
次に、所要データ品質が互いに異なる2種類のデータ系列(データ系列1、データ系列2)を同一チャネル上に多重して通信を行う場合の目標受信品質算出部105−1、105−2及び最大目標受信品質選択部106の制御について詳細に説明する。
データ系列1の目標BLERをT-BLER[1]、目標受信品質増加量(ステップ)をΔup1、目標受信品質減少量をΔdown1とし、データ系列2の目標BLERをT-BLER[2]、目標受信品質増加量をΔup2、目標受信品質減少量をΔdown2とする。これらの諸量は以下の式(4)を満たす。
Δup1×T-BLER[1]=Δdown1×(1−T-BLER[1])
Δup2×T-BLER[2]=Δdown2×(1−T-BLER[2]) ・・・(4)
目標受信品質算出部105−1は、上記式(4)で求められたΔup1、Δdown1を用いて、データ系列1の目標受信品質T-SIR[1]を以下の式(5)により算出する。
誤りが発生した場合 :T-SIR[1](t)=T-SIR[1](t-1)+Δup1
誤りが発生しない場合:T-SIR[1](t)=T-SIR[1](t-1)−Δdown1 ・・・(5)
目標受信品質算出部105−2は、上記式(4)で求められたΔup2、Δdown2を用いて、データ系列2の目標受信品質T-SIR[2]を以下の式(6)により算出する。
誤りが発生した場合 :T-SIR[2](t)=T-SIR[2](t-1)+Δup2
誤りが発生しない場合:T-SIR[2](t)=T-SIR[2](t-1)−Δdown2 ・・・(6)
なお、上記式(5)、式(6)において、制御時刻tは、データブロックの誤りを評価する時刻であり、データブロックの符号化長により(t−1)からtまでの時間は異なる。
この制御方法によれば、データ系列1では平均的に1/(T-BLER[1])回に1回の誤りが生じるように制御され、データ系列2では平均的に1/(T-BLER[2])回に1回の誤りが生じるように制御される。
最大目標受信品質選択部106は、目標受信品質算出部105−1、105−2のいずれかから目標受信品質が出力されたタイミングにて各データ系列の目標受信品質の中の最大値である最大目標受信品質T-SIRを選択する(以下の式(7))。
T-SIR(t)=Max(T-SIR[1](t),T-SIR[2](t)) ・・・(7)
図3は、本実施の形態に係る無線通信装置のアウターループ送信電力制御を説明する図である。図3の横軸は時間、縦軸は目標受信品質である。なお、図3における諸条件は、図8の従来技術と比較しやすいように全く同じであるとする。また、T301では、データ系列1の目標受信品質T-SIR[1]とデータ系列2の目標受信品質T-SIR[2]とが等しい値であるとし、T301から本実施の形態の制御が行われるものとして説明する。
図3において、T301で、データ系列2のデータブロックに誤りが発生したとする。この場合、T-SIR[2]はΔup2だけ増加する。一方、T-SIR[1]はΔdown1だけ減少する。そして、T-SIR[2]が最大目標受信品質として選択される。
その後、いずれのデータ系列のデータブロックにも誤りが発生していないため、それぞれのT-SIR[i]を減少させる制御を行う。そして、T302で、T-SIR[1]>T-SIR[2]となり、最大目標受信品質はT-SIR[1]に切り替わる。このように、誤りの発生の有無にかかわらず最大目標受信品質が切り替わることにより、従来技術のように1つのデータ系列が他のデータ系列の影響により目標受信品質を下げることはない。
また、T303では、再度データ系列2のデータブロックに誤りが発生し、T-SIR[2]をΔup2増加させているが、T-SIR[1]より小さいため、最大目標受信品質には選択されない。従って、目標受信品質は、データ系列1にとっての理想的な制御になっており、T304においてデータ系列1が誤り、目標BLER(T-BLER[1])に収束することができる。このとき、T-BLER[1]<T-BLER[2]であるため、データ系列2の目標BLER(T-BLER[2])を満足することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、各データ系列の目標受信品質を独立に制御し、目標受信品質の最大値を全データ系列の目標受信品質とすることにより、すべてのデータ系列が所望以上のデータ品質を満たし、且つ、少なくとも1つのデータ系列が所望のデータ品質となるように送信電力制御を行うことができる。
(実施の形態2)
パケットサービスや制御信号など、無線通信装置間で間欠的に送受信され、トラフィック量が少ないデータが含まれる場合、当該データが受信されない期間は目標受信品質の制御が停止するので、長期的に見た時間あたりの目標受信品質減少量が非常に小さくなり、目標受信品質を減少させるまでに長時間かかってしまう。その結果、通信相手に過剰な送信電力を要求することになりシステム容量の減少を招いてしまう。
実施の形態2では、この課題を解決すべく、トラフィック量が少ないデータが含まれる場合の送信電力制御について説明する。
図4は、本実施の形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。なお、図4において、図1と共通する構成部分には、図1と同一符号を付し、詳しい説明を省略する。図4に示す無線通信装置は、図1に示した無線通信装置と比較して、データレート測定部401−1〜401−nと、被選択権制御部402とを追加した構成を採る。
誤り検出部104−1〜104−nは、多重されたデータ系列の種類nだけ設けられ、受信部102で復調された復調データのデータブロックに誤りがあるか否かを検出し、検出結果を示す情報を対応する目標受信品質算出部105−1〜105−n及び被選択権制御部402に出力する。
データレート測定部401−1〜401−nは、多重されたデータ系列の種類nだけ設けられ、各データ系列の所定期間におけるデータレートを測定する。なお、データレートとして、所定の時間あたりの受信したデータブロック数、受信した情報量、トラヒック量等が挙げられる。そして、データレート測定部401−1〜401−nは、測定したデータレートと閾値との大小比較を行い、比較結果を示す情報を被選択権制御部402に出力する。
被選択権制御部402は、誤り検出部104−1〜104−nからの情報とデータレート測定部401−1〜401−nからの情報とに基づいて最大目標受信品質選択部106における被選択権を与えるか否かをデータ系列毎に判断する。具体的には、被選択権制御部402は、データレートが閾値未満であり、かつ、所定時間誤りが発生していないデータ系列に対して被選択権を与えず、データレートが閾値以上、あるいは、誤りが発生してから所定時間経過していないデータ系列に対して被選択権を与える。さらに、被選択権制御部402は、目標受信品質算出部105−1〜105−nに対し下限値を設定する。
目標受信品質算出部105−1〜105−nは、算出した目標受信品質が下限値を下回る場合、下限値を最大目標受信品質選択部106に出力する。
最大目標受信品質選択部106は、被選択権制御部402において被選択権が与えられたデータ系列の目標受信品質の中から最大目標受信品質を選択する。
次に、所要データ品質が互いに異なる2種類のデータ系列(データ系列1、データ系列2)を同一チャネル上に多重して通信を行う場合の目標受信品質算出部105−1、105−2、被選択権制御部402及び最大目標受信品質選択部106の制御について詳細に説明する。
図5は、本実施の形態に係る無線通信装置のアウターループ送信電力制御を説明する図である。図5の横軸は時間、縦軸は目標受信品質である。なお、図5において、データ系列1を低トラフィックデータ(間欠的に受信されるデータ)とし、他の諸条件は図2と同一であるとする。
期間501は、最初のデータレート測定期間であり、この期間では、データ系列1にも被選択権が与えられる。図5では、期間501においての間、データ系列1の目標受信品質T-SIR[1]の方がデータ系列2の目標受信品質T-SIR[2]より大きいので、最大目標受信品質としてT-SIR[1]が選択される。
ここで、図5において、判定期間501ではデータ系列1のデータレートが閾値以下であったとする。この場合、期間501の終了後、データ系列1に被選択権が与えられない。
したがって、期間502では、データ系列2の目標受信品質T-SIR[2]がデータ系列1の目標受信品質T-SIR[1]より小さいが、T-SIR[1]が最大目標受信品質となる。なお、T503では、データ系列1を受信したがデータ系列1のデータブロックに誤りが発生していないので、データ系列1には被選択権が与えられず、T-SIR[1]はΔdown1減少するのみで、最大目標受信品質には選択されない。
T504でデータ系列1のデータブロックに誤りが発生したとすると、期間505ではデータ系列1に被選択権が与えられ、T-SIR[1]が最大目標受信品質として選択される。
なお、図5では、T504の時点での最大目標受信品質からΔup1増加させる場合を示しているが、本発明はこれに限られず、例えば、データ系列1の前回のデータブロックが誤った時点でのT-SIR[1]を記憶し、その値にΔup1増加させる等の制御を行っても良い。
ここで、低トラフィックデータは、目標受信品質の減少が遅くなり、他のデータ系列の目標受信品質T-SIR[i]は下がり続けてしまう。その場合、次に、低トラフィックデータに被選択権が与えられなくなったタイミング(図5のT506)で他のデータ系列のいずれかが選択されると、目標受信品質が適当なレベルに上昇するまで連続的なデータ誤りが発生してしまう。
この問題を回避するため、低トラフィックデータに被選択権が与えられている期間(図5では期間505)には、目標受信品質の下限値が設定される。下限値は、低トラフィックデータに誤りが生じた時刻の各データ系列の目標受信品質T-SIR[i]から固定値(例えば-3dB)だけオフセットした値をとする。
このように、本実施の形態によれば、データレートが所定の閾値より低いデータ系列の目標受信品質が最大目標受信品質として選択されないようにすることができるので、受信されていないデータ系列の目標受信品質に引きずられることなく、受信しているデータ系列に着目して目標受信品質を制御することができ、過剰品質を防ぐことができる。
また、トラフィック量の少ないデータ系列のデータブロックに誤りが発生した場合には、即座に当該データ系列の目標受信品質に被選択権を与えるので、トラフィック量の少ないデータ系列の品質劣化も防ぐことができる。
(実施の形態3)
目標BLERに応じた減少量で目標受信品質を減少させていく従来の方式では、データ系列の所望の受信品質が、設定された目標受信品質より高い場合、所望の受信品質近傍に目標受信品質が収束するまでに時間を要するという問題がある。
例えば、アウターループ送信電力制御の開始直後では、呼接続成功率低下を防ぎ制御信号の品質を確保するために、初期目標受信品質が、想定される最悪環境下での目標受信品質近傍に設定され、所望の受信品質に比べ高くなる。また、シャドウイング等インナーループ送信電力制御の制御が通信環境の変動に追従できない場合、目標受信品質が極端に上がってしまい、通信環境が復帰した時には、所望の受信品質に比べ目標受信品質は高くなってしまう。なお、システムによっては、過剰に目標受信品質を上げて過ぎてしまわないように、測定された受信品質と目標受信品質の差分が一定の範囲に入るように目標受信品質の更新を停止させることもあるが、その場合であっても上記差分までは制御が働いてしまうため、所望の受信品質に比べ目標受信品質は高くなってしまう。
実施の形態3では、この課題を解決すべく、目標受信品質増加量、目標受信品質減少量を制御する場合について説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。なお、図6において、図1と共通する構成部分には、図1と同一符号を付し、詳しい説明を省略する。図6に示す無線通信装置は、図1に示した無線通信装置と比較して、目標受信品質監視部601及び制御ステップ設定部602を追加した構成をとる。
目標受信品質監視部601は、最大目標受信品質選択部106にて前回選択された最大目標受信品質と、受信品質測定部103にて測定された受信品質との差を算出し、算出した差が所定の閾値よりも大きかった場合、その旨を示す情報を制御ステップ設定部602に出力し、目標受信品質算出部105−1〜nに目標受信品質算出の停止を指示する。その結果、目標受信品質算出部105−1〜nからの出力は前回値と一致するので、最大目標受信品質選択部106は、前回の値を送信電力制御コマンド生成部107に出力する。
また、目標受信品質監視部601は、制御リセット情報(ここでは、データ通信の開始、データ通信レートの変更、ハンドオーバーなどを示す)を受信すると、その旨を示す情報を制御ステップ設定部602に出力し、目標受信品質算出部105−1〜nに目標受信品質算出の初期化を指示する。その結果、目標受信品質算出部105−1〜nからの出力は初期値(例えばそれぞれのデータブロックで想定される最大値など)となり、最大目標受信品質選択部106は、それら初期値から最大のものを選択し、前回の値を送信電力制御コマンド生成部107に出力する。
制御ステップ設定部602は、目標受信品質監視部601から入力される情報により、通常動作時の目標受信品質減少量Δdown[i]より大きい特別な制御ステップを設定し、目標受信品質算出部105−1〜105−nに出力する。
また、制御ステップ設定部602は、誤り検出部104−1〜104−nにてデータブロックの誤りが検出されると制御ステップを通常の幅に戻す。なお、本発明では、目標受信品質算出部105−1〜105−nからの算出された目標受信品質がある閾値以下になった場合に特別な制御ステップを通常の制御ステップに戻すことも可能である。
目標受信品質算出部105−1〜105−nは、データブロックに誤りが発生しなかった場合、制御ステップ設定部602にて設定された制御ステップだけ目標受信電力を減少させる。
このように、本実施の形態によれば、特別な制御ステップを設けて目標受信電力を制御することにより、目標受信品質を所望の受信品質へ短時間で収束させることができる。
本発明は、アウターループ送信電力制御とインナーループ送信電力制御とを併用する送信電力制御方法を行う無線通信装置に用いるに好適である。
本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態に係る無線通信装置の目標受信品質決定のフロー図 上記実施の形態に係る無線通信装置のアウターループ送信電力制御を説明する図 本発明の実施の形態2に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 上記実施の形態に係る無線通信装置のアウターループ送信電力制御を説明する図 本発明の実施の形態3に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 従来の無線通信装置の構成を示すブロック図 従来の無線通信装置のアウターループ送信電力制御を説明する図
符号の説明
103 受信品質測定部
104 誤り検出部
105 目標受信品質算出部
106 最大目標受信品質選択部
107 送信電力制御コマンド生成部
401 データレート測定部
402 被選択権制御部
601 目標受信品質監視部
602 制御ステップ設定部

Claims (7)

  1. 複数種類のデータ系列を含む無線信号を受信する無線受信手段と、
    前記データ系列毎にデータブロックの誤りを検出する誤り検出手段と、
    前記誤り検出結果に基づいて前記データ系列毎に目標受信品質を算出する目標受信品質算出手段と、
    前記算出された目標受信品質の最大値を選択する最大目標受信品質選択手段と、
    前記選択された目標受信品質の最大値を用いてインナーループ送信電力制御を行う送信電力制御手段と、を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. データ系列毎にデータレートを測定するデータレート測定手段と、
    前記測定されたデータレートと前記誤り検出結果に基づいて前記データ系列に被選択権を与えるかどうかを決定する被選択権制御手段と、をさらに具備し、
    前記最大目標受信品質選択手段は、前記被選択権を与えられたデータ系列の目標受信品質の中で最大値を選択することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 被選択権制御手段は、データレートが閾値未満であり、かつ、所定時間誤りが発生していないデータ系列に対して被選択権を与えず、データレートが前記閾値以上、あるいは、誤りが発生してから所定時間経過していないデータ系列に対して被選択権を与えることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 目標受信品質算出手段は、誤りが検出されなかった場合には目標受信品質を所定量減少させ、誤りが検出された場合には目標受信品質を所定量増加させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線通信装置。
  5. 制御ステップを設定する制御ステップ設定手段を具備し、
    目標受信品質算出手段は、誤りが検出されなかった場合には前記制御ステップ設定手段にて設定された制御ステップだけ目標受信品質を減少させることを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 複数種類のデータ系列を含む無線信号を受信するステップと、
    前記データ系列毎にデータブロックの誤りを検出するステップと、
    前記誤り検出結果に基づいて前記データ系列毎に目標受信品質を算出するステップと、
    前記算出された目標受信品質の最大値を選択するステップと、
    前記選択された目標受信品質の最大値を用いてインナーループ送信電力制御を行うステップと、を具備することを特徴とする送信電力制御方法。
  7. コンピュータに、
    複数種類のデータ系列を含む無線信号を受信する手順と、
    前記データ系列毎にデータブロックの誤りを検出する手順と、
    前記誤り検出結果に基づいて前記データ系列毎に目標受信品質を算出する手順と、
    前記算出された目標受信品質の最大値を選択する手順と、
    前記選択された目標受信品質の最大値を用いてインナーループ送信電力制御を行う手順と、を実行させることを特徴とするプログラム。
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