JP2006040559A - 電気コネクター - Google Patents

電気コネクター Download PDF

Info

Publication number
JP2006040559A
JP2006040559A JP2004214210A JP2004214210A JP2006040559A JP 2006040559 A JP2006040559 A JP 2006040559A JP 2004214210 A JP2004214210 A JP 2004214210A JP 2004214210 A JP2004214210 A JP 2004214210A JP 2006040559 A JP2006040559 A JP 2006040559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
insulating member
female connector
terminal
electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004214210A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyoshi Kitabayashi
宏佳 北林
Shiro Osono
志朗 大薗
Hirotsugu Imamura
洋次 今村
Yuuki Imoto
勇樹 衣本
Shinichiro Tanaka
伸一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004214210A priority Critical patent/JP2006040559A/ja
Publication of JP2006040559A publication Critical patent/JP2006040559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】 電気コネクター自体における静電気の発生を抑制することにより、製品に内蔵されているIC等の電子部品が電気コネクターの静電気によって破壊される等の静電気障害が発生しないようにすることを目的とする。
【解決手段】 雄形コネクター4が、電子部品を内蔵する製品の筐体6に取り付けられ、雄形コネクター4の絶縁性部材5bと雌形コネクター1の絶縁性部材2bは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成され、雌形コネクター4の絶縁性部材2bの外周面を覆うように静電気上は導体としての特性を有する材料である静電気上の導体2aが設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、雄形コネクターと雌形コネクターとからなる電気コネクターに関し、電気コネクターの静電気の発生を抑制し、製品の内部に搭載されたIC等の電子部品が電気コネクターの抜き差しによって絶縁破壊するのを抑制することができる技術に関するものである。
近年、システムLSIを搭載した電子・電気機器が大量に生産されている。これらの電子・電気機器等の製品には電気信号を導入する電気コネクターが設けられている。製品に取り付けられた電気コネクターが、例えば、雄形コネクターの場合には、客先において、製品に取り付けられた雄形コネクターに雌型コネクターが抜き差しされる。また、製造現場において、製品の電気コネクターの構造や電気特性を検査するために、製品に取り付けられた雄形または雌形コネクターに対応して、雌形または雄形コネクターが多数回にわたって抜き差しされる。
電気コネクターには、端子を絶縁するための絶縁性部材が雄側と雌側とを嵌め合わせるカセット式になっているものがあり、嵌め合わせが良く密着性があるため、摩擦面積はかなり大きいと予想される。さらに、電気コネクターの絶縁性部材は高抵抗な、例えば、ポリブチルテレフタレート(PBT)等でできており、電気抵抗率が1015Ω・m以上の高抵抗材料である。従って、摩擦によって電荷が発生すると、そのまま保持され、なかなか緩和されない。
このように、電気コネクターには抜き差しによって静電気が蓄積され、蓄積された静電気が放電されると、製品に内蔵されたIC等の電子部品が絶縁破壊する可能性がある。
今後、電子・電気機器搭載のICもさらに微細化、高密度化する傾向にあり、静電気問題が顕著になる可能性がある。
この静電気問題の対策としてはイオナイザ(除電器)の設置による電気コネクターの除電が検討されている。しかし、ダストが多い作業環境ではイオナイザの放電針が汚染され、すぐに除電効率が悪化するので、イオナイザの除電効果を良くするための掃除(メンテナンス)は毎日必要であり、設置・保守のコストが大きくなる。
従って、電気コネクターの静電気の発生を防止したり、発生した静電気を速やかに逃がすことができるような方策を講じることが、製品の歩留向上及び信頼性向上を図る上で極めて有用である。
特許文献1には、板バネを用いたスイッチを利用して、電気コネクターが差込まれた瞬間にスイッチの接点が接地線側の接点に接続されて、電気コネクターまたは人体に帯電していた静電気の放電が接地線からアース側に逃がされ、電気コネクターが完全に差し込まれたときにスイッチの接点が接地線側の接点から電気信号を供給する回路側の接点に切り換えられて、電気コネクターの端子に入力された電気信号が回路側に流れるようにした静電気防止回路構造による防止策が記載されている。しかし、この防止策では静電気防止回路構造の設置に多くの時間と費用が必要となる。
特開平10−32057号公報(第3頁、図1,2)
上記のように、多数のイオナイザの設置を不要とする特許文献1に記載の静電気防止回路構造は、設置に多くの時間と多額の費用が必要になるという問題がある。
この発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、静電気防止回路構造のような別回路を設けず、電気コネクター自体における静電気の発生を抑制することにより、製品に内蔵されているIC等の電子部品が電気コネクターの静電気によって破壊される等の静電気障害が発生しないようにすることを目的とする。
この発明に係る第1の電気コネクターは、絶縁性部材及び該絶縁性部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する絶縁性部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記絶縁性部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
上記雄形コネクターの絶縁性部材の外周面及び上記雌形コネクターの絶縁性部材の外周面の少なくともいずれか一方の外周面が、静電気上の導体である材料で覆われているものである。
この発明に係る第2の電気コネクターは、絶縁性部材及び該絶縁性部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する絶縁性部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記絶縁部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材は同一材料で構成されているものである。
この発明に係る第3の電気コネクターは、絶縁性部材及び該絶縁性部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する絶縁性部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記絶縁部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
上記雄形コネクターの絶縁性部材及び上記雌形コネクターの絶縁性部材の少なくともいずれかの絶縁性部材は、静電気上の半導体であるものである。
この発明に係る第4の電気コネクターは、端子固定用の部材及び該端子固定用の部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
上記雄形コネクターの端子固定用の部材と上記雌形コネクターの穴を有する部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
上記製品に取り付けられたコネクターの上記部材は上記端子を電気的に絶縁する絶縁材料からなり、
上記製品に取り付けられていないコネクターの上記部材は、静電気上の導体である材料からなるものである。
この発明に係る第1の電気コネクターによれば、上記雄形コネクターの絶縁性部材の外周面及び上記雌形コネクターの絶縁性部材の外周面の少なくともいずれか一方の外周面が、静電気上の導体である材料で覆われているので、発生電荷が緩和されるとともに、接地の効果を有する静電気上の導体である材料が電荷が発生した絶縁性部材に近接していることによって、電気コネクター全体の電位が下げられ、製品に対する放電などの静電気障害を防止することができる。
この発明に係る第2の電気コネクターによれば、雄形コネクターの絶縁性部材と雌形コネクターの絶縁性部材は同一材料で構成されているので、雄形コネクター及び雌形コネクターの絶縁性部材同士が擦れあっても静電気は発生しないので、製品に対する放電などの静電気障害を防止することができる。
この発明に係る第3の電気コネクターによれば、上記雄形コネクターの絶縁性部材及び上記雌形コネクターの絶縁性部材の少なくともいずれかの絶縁性部材が、静電気上の半導体であるで、発生電荷が緩和され、製品に対する放電などの静電気障害を防止することができる。
この発明に係る第4の電気コネクターによれば、製品に取り付けられていないコネクターの部材は、静電気上の導体である材料からなるので、発生電荷が緩和され、製品に対する放電などの静電気障害を防止することができる。
図1は、静電気ハンドブック(静電気学会編、平成10年11月25日 株式会社 オーム社発行)の203〜204頁に記載された、絶縁材料の静電気上の導電性を示す図である。同図に示されているように、絶縁材料は電気抵抗率が10Ω・m以下の静電気上は導体となるもの、電気抵抗率が1012Ω・mを超える静電気上は不導体となるもの、静電気上の導体と不導体の中間領域にあり、静電気上は半導体となるものに分けられる。
この発明は、電気コネクターの端子を絶縁する絶縁性部材の一部または全部に、静電気上は導体または半導体となる材料を利用する、あるいは、雄形コネクター及び雌形コネクターの絶縁性部材に同一の絶縁材料を用いることによって、電子部品が搭載された製品に静電気障害が発生しないようにしたものである。以下、実施の形態1〜6を説明する。
実施の形態1.
図2は、この発明に係る電気コネクターの実施の形態1を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。
図2に示したように、製品筐体6に固定された雄形コネクター4は、絶縁性部材5b及び絶縁性部材5bから突出した突出端子5aを有し、雄形コネクター4と電気的に接続される雌形コネクター1は、突出端子5aが挿入される穴を有する絶縁性部材2bと、穴内部に突出端子5aと電気的に接続される内部端子3とを有し、絶縁性部材2bの外周を取り巻くように、静電気上は導体としての特性を有する静電気上の導体2aが設けられている。
雌形コネクター1の絶縁性部材2b及び静電気上の導体2aと、雄形コネクター4の絶縁性部材5bとは、相互に擦り合わされて嵌り合うカセット式に形成されている。
絶縁性部材2bは、内部端子3を電気的に絶縁する絶縁材料であればよく、例えば、電気抵抗率が1×1015Ω・m以上であるポリブチルテレフタレート(PBT)等がある。
静電気上の導体2aは、電気抵抗率が1.0Ω・mの導電性ナイロン、金属の他、絶縁物の中にカーボンブラック、金属粉などの導電性物質を混入した電気抵抗率が1×10Ω・m以下の絶縁材料等があり、静電気上は導体であるものであれば適用することができる。
雄形コネクター4の絶縁性部材5bは、突出端子5aを電気的に絶縁する絶縁材料であればよく、例えば、電気抵抗率が1×1015Ω・mのポリフェニレンサルファイド(PPS)及びポリプロピレン(PP)等の絶縁材料を用いることができる。
この実施の形態1によれば、抜き差しによって雄形コネクター4の絶縁性部材5bと雌形コネクター1の絶縁性部材2bとが擦れ合って、絶縁性部材2bに電荷が蓄積されたとき、電荷を蓄積した雌形コネクター1の絶縁性部材2bの外周で静電気上の導体2aの一部が接しているので電荷が緩和される。
また、絶縁性部材2bにおける発生電荷Qに対して、内部端子3を一方の電極とし、この内部端子3と絶縁性部材2b外周部のアース電極との距離をd、絶縁性部材2bの外周面の面積をSとしたときに、内部端子3とアース電極との電位Vは、下記式(1)のように表される。下記式(1)から明らかなように、静電気上の導体2aが設けられていない場合に比べ、アースとして機能する静電気上の導体2aが絶縁性部材2bと接近した距離dで設けられている場合は、蓄積された一定の電荷量(Q)に対して見かけ上の絶縁性部材2bの電位Vが低くなり、製品に内蔵された電子部品に対して蓄積された電荷が放電されなくなる。なお、式(1)において、Cは静電容量、εは誘電率である。
Q=C・V=(ε・S/d)・V …(1)
図3は、この発明に係る電気コネクターの実施の形態1の別の例を示す斜視図(a)及び断面図(b)(c)である。
図3(b)に示したように、絶縁性部材2bの周囲に静電気上の導体2aを有する雌形コネクター1を製品側に用いて、筐体6に固定するようにしてもよい。
また、図3(c)に示したように、雄形コネクター4の絶縁性部材5bの外周を取り巻くように静電気上の導体5cを設けてもよく、雄形コネクター4の絶縁性部材5b及び雌形コネクター1の絶縁性部材2bの両方に静電気上の導体2a、5cを設けてもよい。
また、静電気上の導体2aは接地線などでアースされていることが好ましい。
また、静電気上の導体2a、5cはコーティングされたものでもよいが、バルク状であれば、雄形コネクター4と雌形コネクター1との間で抜差しが繰り返されて表面が磨耗しても、長期に安定して静電気障害を防止することができる。
実施の形態2.
図4は、この発明に係る電気コネクターの実施の形態2を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。
図4において、雌形コネクター1の絶縁性部材2は、雄形コネクター4の絶縁性部材5と同一の材料からなる。剥離帯電や摩擦帯電により生じる静電気は、基本的には電気的な特性が異なる2つの物質A及びBが接触することによって引き起こされる現象であるので、2つの物質A及びBに同じ材料を用いた場合、電荷の移動がなく、静電気の発生を抑制することができる。
この実施の形態2によれば、雌形コネクター1の絶縁性部材2の材料を雄形コネクター4の絶縁性部材5と同一の絶縁材料としたので、静電気の発生自体が防止され、静電気の発生を防止させる特別な対策や、発生した静電気を速やかに逃がす特別な対策を採ることなく、製品に内蔵された電子部品の静電気障害を防止することができる。
なお、この実施の形態2においては、雄形コネクター4が製品筐体6に取り付けられている例を示したが、逆に、雌形コネクター1の方が製品筐体6に取り付けられていてもよい。
実施の形態3.
この実施の形態3は、図4において、雌形コネクター1の絶縁性部材2として、静電気上の導体と静電気上の不導体との間の特性を有し、静電気上は半導体としての特性を有する絶縁材料(電気抵抗率が1×1012Ω・m以下、1×10Ω・mを超える絶縁材料)を使用したものである。
雄形コネクター4の絶縁性部材5は、突出端子5aを電気的に絶縁する絶縁材料であればよく、例えば、電気抵抗率が1×1015Ω・m以上の、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリプロピレン(PP)等を使用することができる。
絶縁性部材2には、例えば、電気抵抗率が1×10〜1×1010Ω・mのフェノール樹脂、1×10〜1×1011Ω・mのポリ塩化ビニル、1×10〜1×1011Ω・mの天然ゴム、1×10〜1×10Ω・mのニトリルゴム等を使用することができる。
絶縁性部材2の材料として、静電気上は半導体である絶縁材料を使用することにより、絶縁性部材2の材料自体における発生電荷が緩和され、雄形コネクター4の絶縁性部材2に電荷が保持されることはなく、製品に対する放電による静電気障害を防止することが可能になる。
絶縁性部材2の電気抵抗率は、内部端子3からの電気信号がリークしないように、1×10Ω・mを超える範囲とする。
なお、この実施の形態3では、雌形コネクター1の絶縁性部材2のみ、静電気上は半導体である絶縁材料を使用した例を示したが、雄形コネクター4の絶縁性部材5bを静電気上は半導体である絶縁材料としてもよく、雄形コネクター4の絶縁性部材5b及び雌形コネクター1の絶縁性部材2の両方に静電気上は半導体である絶縁材料を使用してもよい。
また、上記実施の形態1と同様に、絶縁性部材2の外周を取り巻くように静電気上の導体としての特性を有する材料を設けることにより、さらに、製品の静電気障害を防止する効果が大きくなる。
また、雄形コネクター4を製品に取り付けた例を示したが、雌形コネクター1を製品に取り付けてもよい。
実施の形態4.
上記実施の形態1ないし3では、雌形コネクター1及び雄形コネクター4の絶縁部材同士が擦れ合うことによって発生する静電気についての対応策を述べた。
絶縁部材同士が擦れ合うことによって発生する静電気の他に、雄形コネクター4の突出端子5aと雌形コネクター1の絶縁性部材2とが擦れ合うことによっても静電気が発生する。
この実施の形態4では、図5に示すように、上記実施の形態1の雌形コネクター1において、雄形コネクター4の突出端子5aが挿入される穴2dの径を突出端子5aの径よりも大きくして、突出端子5aが雌形コネクター1の絶縁性部材2bと擦れ合わないようにしている。
また、雌形コネクター1の絶縁性部材2bの周囲を取り囲むように静電気上の導体2aを設けている。
この実施の形態4によれば、突出端子5aが絶縁性部材2bと擦れ合わないので、突出端子5aと絶縁性部材2bとの間で電荷が発生せず、静電気に起因する障害を抑制することができる。
なお、この実施の形態4においては、上記実施の形態1において突出端子5aが挿入される穴2dの径を突出端子5aの径よりも大きくした例を示したが、上記実施の形態2ないし4において、突出端子5aが挿入される穴の径を突出端子5aの径よりも大きくしても、同様の効果が得られる。
実施の形態5.
この実施の形態5は、図5に示したように、穴2dを大きく円形にするとともに、雌形コネクター1の絶縁性部材2bの周囲を取り囲むように静電気上の導体2aを設けている。絶縁性部材2bには、電気抵抗率が1×1013Ω・mのナイロンを使用し、静電気上の導体2aには、電気抵抗率が1.0Ω・mの導電性ナイロンを使用した。
図6は、この実施の形態5の雌形コネクター1と、従来形の雌形コネクターとの接触摩擦帯電特性の測定結果を比較して示す図であり、横軸は雄形コネクター4と雌形コネクター1との抜き差し回数であり、縦軸は所定の抜き差し回数後の雌形コネクター1の表面電位を示している。
比較のための雌形コネクター1の絶縁性部材2bにはPBTを使用し、突出端子5aと雌形コネクター1の絶縁性部材2bの穴2dとは擦れ合う構造とした。絶縁性部材5の材料には、抵抗値が1×1015Ω・m以上のPPS(ポリフェニレンサルファイド)を使用した。
まず、イオナイザで雌形コネクター1及び雄形コネクター4の両方を除電しておき、次に、アース板上に雄形コネクター4が取り付けられた製品を置き、製品の雄形コネクター4に雌形コネクター1を差して抜く作業を所定回数繰返した後、表面電位を測定した。
図6における各測定値は、2回の表面電位測定値の平均値を示している。図6に示されているように、比較のための従来形の雌形コネクターは約420Vで飽和し、この実施の形態5の雌形コネクター1は約70Vで飽和した。
このように、この実施の形態5の雌形コネクター1の方が従来形の雌形コネクターよりも表面電位が約1/6に低下する。この低下の原因は、絶縁性部材2bにナイロンが使用されているため、従来の雌側カセットに使用されているPBTよりも電気抵抗率が約2桁低く、発生した電荷が緩和され易いことと、さらに、絶縁性部材2bと近接して導電性ナイロンからなる静電気上の導体2aがあるので電気コネクターとしての電位が低くなっていることである。
実施の形態6.
雌形コネクターを、図2ないし図5に示した雄形コネクター4の雄側端子5aの折れ、曲がり、あるいは歪みなどの形状を検査するための治具として用いるものがある。
この実施の形態6は、上記のような検査治具として用いる電気コネクターに関するものである。
電気コネクターを上記のような形状検査用の治具として用いる場合、図4において、雌側カセット1における内部端子3を絶縁する絶縁性部材2に代えて、導電性ナイロンあるは金属等の静電気上は導体である材料を使用することができる。
絶縁性部材2に代えて静電気上は導体である材料を使用することにより、雌形コネクター1は帯電することがなく、発生した電荷を逃がしたり除電したりすることを考慮する必要がなくなる。
絶縁性部材2に代えた静電気上は導体である材料が接地線などでアースされていることはさらに好ましい。
なお、この実施の形態6では、雄形コネクター4が製品側に取り付けられ、雌形コネクター1側に静電気上は導体である材料を適用した例を示したが、雌形コネクター1が製品側に取り付けられ、雄形コネクター4側に静電気上は導体である材料を適用してもよい。
この発明に係る電気コンタクトは、電気コンタクトの抜き差しよって静電気障害が問題となる機器に対して有効に利用することができる。
絶縁材料の静電気上の導電性を示す図である。 この発明に係る電気コネクターの実施の形態1を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。 この発明に係る電気コネクターの実施の形態1の別の例を示す斜視図(a)及び断面図(b)(c)である。 この発明に係る電気コネクターの実施の形態2を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。 この発明に係る電気コネクターの実施の形態4を示す斜視図(a)及び断面図(b)である。 実施の形態6の雌形コネクター1及び従来の雌形コネクターの接触摩擦帯電特性の測定結果を比較して示す図である。
符号の説明
1 雌形コネクター、2a,5c 静電気上の導体、
2,2b,5,5b 絶縁性部材、3 内部端子、4 雄形コネクター、
5a 突出端子、6 製品筐体。

Claims (5)

  1. 絶縁性部材及び該絶縁性部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する絶縁性部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
    上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記絶縁性部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
    上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
    上記雄形コネクターの絶縁性部材の外周面及び上記雌形コネクターの絶縁性部材の外周面の少なくともいずれか一方の外周面が、静電気上の導体である材料で覆われていることを特徴とする電気コネクター。
  2. 絶縁性部材及び該絶縁性部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する絶縁性部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
    上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記絶縁部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
    上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
    上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材は同一材料で構成されていることを特徴とする電気コネクター。
  3. 絶縁性部材及び該絶縁性部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する絶縁性部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
    上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記絶縁部材が電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
    上記雄形コネクターの絶縁性部材と上記雌形コネクターの絶縁性部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
    上記雄形コネクターの絶縁性部材及び上記雌形コネクターの絶縁性部材の少なくともいずれかの絶縁性部材は、静電気上の半導体であることを特徴とする電気コネクター。
  4. 上記穴の径を、上記突出端子の径より大きくして、上記突出端子が上記穴の内壁と接触しないようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電気コネクター。
  5. 端子固定用の部材及び該端子固定用の部材から突出した突出端子を有する雄形コネクターと、上記突出端子が挿入される穴を有する部材及び上記穴内部に上記突出端子と電気的に接続される内部端子を有する雌形コネクターとを備え、
    上記雄形コネクター及び雌形コネクターのいずれか一方の上記部材が、電子部品を内蔵する製品に取り付けられ、上記電子部品から電気信号を送信あるいは上記電子部品へ電気信号を受信するものであり、
    上記雄形コネクターの端子固定用の部材と上記雌形コネクターの穴を有する部材とは、相互に擦れ合って嵌り合うカセット式に形成された電気コネクターにおいて、
    上記製品に取り付けられたコネクターの上記部材は上記端子を電気的に絶縁する絶縁材料からなり、
    上記製品に取り付けられていないコネクターの上記部材は、静電気上の導体である材料からなることを特徴とする電気コネクター。
JP2004214210A 2004-07-22 2004-07-22 電気コネクター Pending JP2006040559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214210A JP2006040559A (ja) 2004-07-22 2004-07-22 電気コネクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004214210A JP2006040559A (ja) 2004-07-22 2004-07-22 電気コネクター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006040559A true JP2006040559A (ja) 2006-02-09

Family

ID=35905342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004214210A Pending JP2006040559A (ja) 2004-07-22 2004-07-22 電気コネクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006040559A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8284537B2 (en) Battery cell and electronic apparatus with electrostatic discharge protection
JPH04153096A (ja) 携帯用記憶装置
US10367293B1 (en) Electrical connector
GB2247109A (en) Shielded portable semiconductor memory unit
JP2003257555A (ja) 電気コネクタ
US20040020677A1 (en) Power connector
US5215474A (en) Conductive connector pin protector having the capability to prevent electrostatic discharge damage to an electronic assembly
US7012796B2 (en) Electrostatic discharge protection apparatus
US8116833B2 (en) Grounding apparatus of portable electronic devices
JP2006040559A (ja) 電気コネクター
JP5313691B2 (ja) 静電放電の保護を有するデータカートリッジ
WO2004088716A3 (en) Esd system for grounding electronics within an enclosure
CN113258705A (zh) 可抵御高压静电的电机
JP2009059615A (ja) コネクタおよび情報処理装置
JP4598196B2 (ja) 電子部品の通電試験装置
JPH02207469A (ja) ピンコネクタ及び静電放電に対する保護方法
CN214525017U (zh) 一种防静电集成电路存放装置
JPS58936Y2 (ja) 短絡具
TWI389623B (zh) 殼體結構
JP2003233981A (ja) 電子装置
CN110824313B (zh) 封闭式气体绝缘组合电器的缺陷模拟结构
CN201017336Y (zh) 防静电存储卡结构
JPH05129480A (ja) Icソケツト、バーンインボード、バーンイン炉、及びハンドラ
JP2014018349A (ja) 内視鏡プロセッサの接続構造
US20110293116A1 (en) Battery compartment for condenser microphone

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090317