JP2006039644A - 課金方法及び課金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトウェアの実質的な利用状況に応じた課金を行うことのできる方法及び装置を提供する。
【解決手段】課金部11は、課金DB12に記憶された処理性能情報、負荷及び動作時間に基づいて料金を算出する。例えば、CPUのクロック周波数F、負荷の平均値E、ソルバーの動作時間T0及び所定の料率αを乗じた値C1=α×F×E×T0を料金とする。所定の料率αはF×E×T0の値を実際の金額に変換する定数であり任意に設定される。C1に所定の初動料金(初期導入コスト)C0を加えた料金C2=C0+C1を処理端末2のユーザに実際に請求する料金としてもよいが、実質的な使用状況に応じた課金を行うためには、C0はできるだけ小さい値に設定することが好ましい。
【選択図】 図3

Description

本発明は課金方法及び課金装置に係り、特にソフトウェアの実質的な利用状況に応じて課金を行う方法及びシステムに関する。
従来、ソフトウェア処理の負荷を様々な情報の算定要素として用いるための技術が考案されている。例えば特許文献1の性能予測装置は、CPU使用時間算定手段と非課金時間算定表によって構成されており、性能予測装置の予測結果の誤差となる業務を構成する各ジョブの非課金時間に加算して総CPU使用時間を求めることで業務負荷情報を補正し、より正確な予測結果を得られるようにしている。
特開平5−289891号公報
ところで、非線形有限要素解析などを行うシミュレーションソフトの課金は、ユーザの利用状況によらない年間保守契約に従うのが通常である。ところが、シミュレーションソフトの利用は、主に設計業務にて開発期間の間だけ利用されることが多く、年間を通じて利用されることは殆どない。年間保守契約などの使用の有無とは無関係な一律課金は、利用しない期間も課金されているとの認識をユーザに与えかねず、シミュレーションソフト導入の障害となりかねない。単純に動作時間の長短により課金する方法も考えられるが、処理性能が低い処理端末でソフトウェアを動作させればそれだけ処理が長引いて課金が増え、ユーザの不満・不公平感を生じさせる要因となりかねない。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、ソフトウェアの実質的な利用状況に応じた課金を行うことのできる方法及び装置を提供し、ユーザの経済的負担を明確かつ公平にすることを目的とする。
上述の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、処理端末で実行される所定のソフトウェアの利用料金を算出する課金方法であって、前記処理端末の処理能力を示す数値を通知するステップと、前記ソフトウェアを実行している前記処理端末の負荷状況を示す数値を通知するステップと、前記ソフトウェアの実行時間を計測するステップと、前記処理能力を示す数値と前記負荷状況を示す数値と前記実行時間とを乗じた値に基づいて前記ソフトウェアの利用料金を算出するステップと、を含む課金方法を提供する。
本発明では、ソフトウェアの実行時間及び処理性能を明確に課金の基準としているため、ユーザの使用環境に起因する料金の不公平感の発生を防ぐことができる。また、処理端末の負荷に応じて料金を算出するため、高度な解析を行い処理端末に高負荷をかけるソフトウェアではそれだけ高い料金を徴収することも可能である。
請求項2に係る発明は、処理端末で実行される所定のソフトウェアの利用料金を算出する課金システムであって、前記処理端末の処理能力を示す数値を通知する処理能力通知部と、前記ソフトウェアを実行している前記処理端末の負荷状況を示す数値を通知する負荷状況通知部と、前記ソフトウェアの実行時間を計測する実行時間計測部と、前記処理能力を示す数値と前記負荷状況を示す数値と前記実行時間とを乗じた値に基づいて前記ソフトウェアの利用料金を算出する課金部と、を備える課金システムを提供する。
本発明では、ソフトウェアの実行時間及び処理性能を明確に課金の基準としているため、ユーザの使用環境に起因する料金の不公平感の発生を防ぐことができる。また、処理端末の負荷に応じて料金を算出するため、高度な解析を行い処理端末に高負荷をかけるソフトウェアではそれだけ高い料金を徴収することもでき、ソフトウェアの実質的な利用状況に応じた課金を行うことが可能となる。
以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施形態を説明する。
[概略構成]
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る課金システムの概略構成図である。このシステムは、課金サーバ1と処理端末2とがネットワーク3を介して接続されてなる。処理端末2は、各種ソフトウェアを実行するCPUで構成された処理部21と、ネットワーク3を介して課金サーバ1との間で各種情報を送受信する通信部22を備えている。本実施形態では、処理部21は、非線形有限要素解析・機構運動解析・熱流体解析などの高負荷なシミュレーション解析処理を実行するソルバーとして動作する。
なお、この図では、1つの処理端末2しか図示していないが、実際は複数の処理端末2を課金サーバ1に接続する態様が可能である。この場合、各処理端末2は、通信部22に一意的に付与されたネットワークIDで識別される。
課金サーバ1は、各処理端末2でユーザが所定のソフトウェアを実行したことに応じて請求する料金を算出する課金部11と、課金部11の算出した処理端末2毎の料金を課金情報として記憶する課金データベース(課金DB)12と、ネットワーク3を介して処理端末2との間で各種情報を送受信する通信部13と、メモリ14を備えている。図2は課金DB12に記憶される課金情報の概念説明図である。この図に示すように、課金情報は、ネットワークIDと各ユーザに請求する料金などを対応づけた情報である。即ち、各処理端末2に対応する料金は課金サーバ1で一括管理される。
[処理の流れ]
以下、図3のフローチャートを参照し、本システムで実行される課金処理の流れを説明する。この処理では、処理端末2の処理性能、処理負荷及び処理時間に基づいて、課金サーバ1がソフトウェアの使用料金を算出する。
S1では、処理部21がソルバーの解析動作を開始すると、処理端末2はソルバーの動作を開始した旨を通信部22からネットワーク3を介して課金サーバ1に通知する。S2では、課金サーバ1は、この通知の受信に応じて現在の時刻を図示しないタイマーから取得してメモリ14に記憶し、ソルバーの動作時間の計測を開始する。
S3では、処理端末2は、処理部21の処理性能を数値で表す情報(処理性能情報)、例えばCPUのクロック周波数を課金サーバ1に通知する。S4では、課金サーバ1は、通知された処理性能情報を処理端末2のネットワークIDと対応づけて課金DB12に記憶する。
S5では、ソルバーの動作による処理端末2の負荷状況を数値で表す情報(負荷情報)、例えばCPUの使用率やメモリ(不図示)の使用量を課金サーバ1に通知する。処理端末2からの負荷情報の通知はソルバーの動作が終了するまで繰り返し行われる。即ち、S7では、ソルバーの動作が終了したか否かを判断し、動作が終了した場合はS8に移行し、終了していない場合はS5に戻る。
S6では、課金サーバ1は、処理端末2から通知された負荷情報と該負荷情報の通知された時刻との対応を時系列的に表した履歴情報を作成してメモリ14に記憶する。例えば、図4に示すように、時刻tに処理端末2から通知されるCPU使用率RをtとRの変数からなる平面にプロットした点を結んだ折れ線グラフLを作成し、これを履歴情報としてメモリ14に記憶する。
S8では、処理端末2はソルバーの動作を終了した旨を通信部22からネットワーク3を介して課金サーバ1に通知する。S9では、課金サーバ1は、この通知の受信に応じて現在の時刻を図示しないタイマーから取得してメモリ14に記憶し、ソルバーの動作時間の計測を終了する。そして、メモリ14に記憶された計測終了時刻から計測開始時刻を減じてソルバーの動作時間T0を算出する。
S10では、課金部11は、メモリ14に記憶された履歴情報から処理端末2の負荷の平均値を算出する。例えば、図4に示すように、負荷情報の通知受信の開始した時刻t0の縦軸Y1、負荷情報の通知受信の終了した時刻t1の縦軸Y2、時間軸t及び折れ線グラフLで囲まれる領域Xの面積Sを算出し、面積Sを(t1−t0)で割った値E=S/(t1−t0)を負荷の平均値として算出する。負荷の平均値は処理端末2のネットワークIDと対応づけて課金DB12に記憶される。
S11では、課金部11は、課金DB12に記憶された処理性能情報、負荷及び動作時間に基づいて料金を算出する。例えば、CPUのクロック周波数F、負荷の平均値E、ソルバーの動作時間T0及び所定の料率αを乗じた値C1=α×F×E×T0を料金とする。所定の料率αはF×E×T0の値を実際の金額に変換する定数であり任意に設定される。C1に所定の初動料金(初期導入コスト)C0を加えた料金C2=C0+C1を処理端末2のユーザに実際に請求する料金としてもよいが、実質的な使用状況に応じた課金を行うためには、C0はできるだけ小さい値に設定することが好ましい。もっとも、C0=0とすれば、全くソルバーを動作させなければ全く課金されないこととなるのはいうまでもない。
以上説明した通り、処理端末2で使用されるソフトウェアの利用料金は、CPUのクロック周波数F、処理端末2の負荷E及びソルバーが実際動作している時間T0に基づいて算出される。従来のように、使用の有無とは無関係に一律に課金すると、利用しない期間も課金されているとの認識をユーザに与えかねなかった。あるいは、単純に動作時間の長短により課金すると、CPUの性能が低い処理端末2でソルバーを動作させればそれだけ処理が長引いて課金が増えてユーザの不満・不公平感を生じさせる要因となりかねなかった。しかし、本実施形態のように、処理性能及び動作時間を明確に課金の基準とすることで、ユーザの使用環境に起因する料金の不公平感を取り除くことができ、ソフトウェア導入の促進が期待される。また、処理端末2の負荷状況に応じて料金を算出するため、高度な解析を行い処理端末2に高負荷をかけるソフトウェアではそれだけ高い料金を徴収することも可能である。
本発明の好ましい実施形態に係る課金システムの概略構成図 課金情報の概念説明図 課金処理の流れを示すフローチャート CPU使用率の履歴情報の一例を示す図
符号の説明
1:課金サーバ、2:処理端末

Claims (2)

  1. 処理端末で実行される所定のソフトウェアの利用料金を算出する課金方法であって、
    前記処理端末の処理能力を示す数値を通知するステップと、
    前記ソフトウェアを実行している前記処理端末の負荷状況を示す数値を通知するステップと、
    前記ソフトウェアの実行時間を計測するステップと、
    前記処理能力を示す数値と前記負荷状況を示す数値と前記実行時間とを乗じた値に基づいて前記ソフトウェアの利用料金を算出するステップと、
    を含む課金方法。
  2. 処理端末で実行される所定のソフトウェアの利用料金を算出する課金システムであって、
    前記処理端末の処理能力を示す数値を通知する処理能力通知部と、
    前記ソフトウェアを実行している前記処理端末の負荷状況を示す数値を通知する負荷状況通知部と、
    前記ソフトウェアの実行時間を計測する実行時間計測部と、
    前記処理能力を示す数値と前記負荷状況を示す数値と前記実行時間とを乗じた値に基づいて前記ソフトウェアの利用料金を算出する課金部と、
    を備える課金システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018142112A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 日本電気株式会社 クロック装置、中央演算処理装置、計数装置、計数方法及びプログラム
CN116187146A (zh) * 2023-04-28 2023-05-30 四川旷谷信息工程有限公司 一种工程结构有限元分析方法、装置、设备及存储介质

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