JP2006038400A - エジェクタ式ヒートポンプサイクル - Google Patents

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Abstract

【課題】 気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないように運転制御することで、冷凍サイクルを安定的に運転して能力とCOPとを向上させる。
【解決手段】 制御装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、エジェクタ40の出口圧力、低圧側熱交換器30の入口・出口圧力、圧縮機10の吸入圧力、外気温度、および低圧側熱交換器30の入口冷媒温度のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、ノズル41から噴射する冷媒流を減じるように制御するようにしている。
これによれば、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との差が拡大し、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。これにより、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍サイクルのうち、冷媒を減圧膨張させながら膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機の吸入圧を上昇させるエジェクタを有するエジェクタ式ヒートポンプサイクルに関するものであり、特に高圧側が冷媒の臨界圧力以上で運転される冷凍サイクルに適用される。
従来技術として、本出願人が先に出願した特許文献1に示す技術がある。これはエジェクタサイクルにおいて、気液分離器によって二酸化炭素(以下、COと略す)冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離する構成となっている。
特開2003−222419号公報
しかしながら、上記のような構成のエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、外気温度(吸熱温度)が高い時には気液分離器や蒸発器などの低圧部までもが超臨界域(図1中の太破線で示すサイクル状態)となり、吸熱・加熱能力が低下すると共に、成績係数(以下、COPと略す)も低下するという問題点がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、気液分離器部分が臨界圧力以上とならないように運転制御することで、冷凍サイクルを安定的に運転して能力とCOPとを向上させることのできるエジェクタ式ヒートポンプサイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項14に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、制御手段(70)は、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機(10)の吸入圧力、低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、ノズル(41)から噴射する冷媒流を減じるように制御することを特徴としている。
外気温度(吸熱温度)が、例えばCO冷媒の臨界温度である31℃以上となり、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度もその31℃以上となると、気液分離手段(50)位置での圧力は臨界圧力以上となって運転することとなり、充分な吸熱・加熱能力が得られずにCOPが低下する。
そこで、この請求項1に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、エジェクタ(40)部分を絞るようにしている。ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。これにより、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、制御手段(70)は、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機(10)の吸入圧力、低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機(10)の回転数を増加させるように制御することを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機(10)の回転数を増加させるようにしている。これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、制御手段(70)は、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機(10)の吸入圧力、低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機(10)の回転数を減じると共に、ノズル(41)から噴射する冷媒流を減じるように制御することを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機(10)の回転数を減じると共に、ノズル(41)から噴射する冷媒流を減じるようにしている。これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明では、制御手段(70)は、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機(10)の吸入圧力、低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、低圧側熱交換器(30)へ外気を供給する送風手段(30a)の送風量を減じるように制御することを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、送風手段(30a)の送風量を減じるようにしている。これにより、外気との温度差が拡大して低圧側熱交換器(30)を冷媒の凝縮域の蒸発温度まで低下させ、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。また、送風手段(30a)の送風量を減じることで、騒音を低下させることができる。
また、請求項5に記載の発明では、低圧側熱交換器(30)を通過する外気を遮断する外気遮断手段(36)を設けると共に、制御手段(70)は、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機(10)の吸入圧力、低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、低圧側熱交換器(30)を通過する外気を遮断するように外気遮断手段(36)を制御することを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、低圧側熱交換器(30)を通過する外気を遮断するようにしている。これにより、外気との温度差が拡大して低圧側熱交換器(30)を冷媒の凝縮域の蒸発温度まで低下させ、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。また、外気を遮断することで送風手段(30a)は停止させることとなり、騒音を低下させることができる。
また、請求項6に記載の発明では、圧縮機(10)に吸入させる冷媒、もしくは圧縮機(10)が吐出した冷媒、もしくはこの両方を加熱する補助熱源手段(13)を設けると共に、制御手段(70)は、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機(10)の吸入圧力、低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、少なくとも臨界圧力以上であると判定される場合、補助熱源手段(13)が稼動するように制御することを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、補助熱源手段(13)が稼動するようにしている。これは、圧縮機(10)からの吐出温度を高くすることができるため、同じ吐出温度でも高圧を低くしてエジェクタ(40)部分を絞ることができる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項7に記載の発明では、補助熱源手段(13)として、圧縮機(10)を駆動させるインバータ装置の排熱を利用したことを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、装置を複雑にすることなく、能力とCOPとを向上させることができる。また、このインバータ装置の排熱利用は、立ち上がりで温度上昇するまでの時間を除けば、圧縮機(10)を駆動して運転している間は常時利用できるため、装置を省エネルギーで運転できることとなる。
また、請求項8に記載の発明では、補助熱源手段(13)として、高圧側熱交換器(20)にて加熱した流体を利用したことを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、本発明に係るエジェクタ式ヒートポンプサイクルを給湯器に適用した場合、高圧側熱交換器(20)にて加熱した流体を利用して能力とCOPとを向上させることができる。また、この加熱流体の利用は、貯湯式給湯器などでは常時利用できるため、装置を省エネルギーで運転できることとなる。
また、請求項9に記載の発明では、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定した場合の作動は、高圧側の冷媒圧力が所定値に満たないときに実施することを特徴としている。この場合の所定値とは、圧縮機(10)・高圧側熱交換器(20)・エジェクタ(40)・内部熱交換器(60)および配管などで構成される高圧側の設計圧力であり、この請求項9に記載の発明によれば、高圧側の冷媒圧力が設計圧力に対して余裕がある場合、エジェクタ(40)部分を絞る、圧縮機(10)の回転数を増加させる、などの高圧側の冷媒圧力を上げる作動を行うこととなる。
また、請求項10に記載の発明では、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定した場合の作動は、高圧側の冷媒圧力が所定値以上のときに実施することを特徴としている。この請求項10に記載の発明によれば、高圧側の冷媒圧力が設計圧力に対して余裕がない場合、圧縮機(10)の回転数を減じると共にノズル(41)から噴射する冷媒流を減じる、送風手段(30a)の送風量を減じる、低圧側熱交換器(30)を通過する外気を遮断する、補助熱源手段(13)が稼動する、などの高圧側の冷媒圧力を上げない作動を行うこととなる。
また、請求項11に記載の発明では、外気が所定温度まで上がることを想定し、所定温度の外気時に気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力を超えない冷媒量をヒートポンプサイクル内に封入したことを特徴としている。
この請求項11に記載の発明によれば、ヒートポンプサイクルに封入する冷媒量を減らして駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ(40)部分を絞ることができるようになる。これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項12に記載の発明では、エジェクタ(40)と気液分離手段(50)との間、もしくは気液分離手段(50)と低圧側熱交換器(30)との間に液相冷媒貯留手段(71)と、液相冷媒貯留手段(71)を開閉する開閉手段(72)とを設けると共に、制御手段(70)は、外気温度に応じて開閉手段(72)を制御してヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節することを特徴としている。
この請求項12に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、開閉手段(72)を制御してヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節して駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ(40)部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項13に記載の発明では、気液分離手段(50)と低圧側熱交換器(30)との間に可変絞り手段(37)を設けると共に、制御手段(70)は、外気温度に応じて可変絞り手段(37)を制御することを特徴としている。
この請求項13に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、外気温度に応じて可変絞り手段(37)を制御して低圧側熱交換器(30)側に循環する冷媒量を調節して駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ(40)部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
また、請求項14に記載の発明では、気液分離手段(50)にて内部に貯留した液相冷媒を外部へ導出する液相冷媒導出部材(56)の、少なくとも内部導入端(56a)を上下方向に位置可変できる構造とすると共に、制御手段(70)は、外気温度に応じて液冷媒導入口(56a)の上下位置を制御して、ヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節することを特徴としている。
この請求項14に記載の発明によれば、気液分離手段(50)位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、外気温度に応じて液冷媒導入口(56a)の上下位置を制御して低圧側熱交換器(30)側に循環する冷媒量を調節して駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ(40)部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離手段(50)位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離手段(50)部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係るエジェクタ式ヒートポンプサイクルを給湯器に適用したものであり、図1は本実施形態に係る給湯器の模式図である。圧縮機10は冷媒を吸入圧縮するものであり、水冷媒熱交換器20は、圧縮機10から吐出した冷媒と給湯用水とを対向流れ状態で熱交換して給湯用水を加熱することにより冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
尚、圧縮機10は図示しない電動モータにより駆動されており、水冷媒熱交換器20の加熱能力を大きくするときには圧縮機10の回転数を増大させて、圧縮機10から吐出する冷媒の流量を増大させ、一方、加熱能力を小さくするときには圧縮機10の回転数を低下させ、圧縮機10から吐出する冷媒の流量を減少させる。
ちなみに、本実施形態では、冷媒として二酸化炭素(CO)を用いているので、水冷媒熱交換器20内の冷媒圧力は冷媒の臨界圧力以上となり、且つ、水冷媒熱交換器20内で冷媒が凝縮することなく、冷媒入口側から冷媒出口側に向かうほど冷媒温度が低下するような温度分布を有する。
蒸発器30は、室外空気と液相冷媒とを熱交換させ、液相冷媒を蒸発させることにより室外空気から吸熱する低圧側熱交換器であり、蒸発器ファン30aは、蒸発器30へ外気を供給する送風手段である。エジェクタ40は冷媒を減圧膨張させて蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるものである。尚、エジェクタ40の詳細は、後述する。
気液分離器50は、エジェクタ40から流出した冷媒が流入すると共に、その流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄える気液分離手段であり、気液分離器50の気相冷媒流出口は圧縮機10の吸引側に接続され、液相冷媒流出口は蒸発器30の流入側に接続される。60は、水冷媒熱交換器20から流出した高圧冷媒(エジェクタ40にて減圧される前の冷媒)と気液分離器50から流出して圧縮機10に吸入される低圧冷媒とを熱交換する内部熱交換器である。
ここで、エジェクタ40の構造について図2を用いて説明する。エジェクタ40は、流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル41、ノズル41から噴射する高い速度の冷媒流により蒸発器30にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル41から噴射する冷媒流とを混合する混合部42、およびノズル41から噴射する冷媒と蒸発器30から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ43などからなるものである。
尚、混合部42においては、ノズル41から噴射する冷媒流の運動量と、蒸発器30からエジェクタ40に吸引される冷媒流の運動量との和が保存されるように混合するので、混合部42においても冷媒の静圧が上昇する。一方、ディフューザ43においては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の動圧を静圧に変換するので、エジェクタ40においては、混合部42およびディフューザ43の両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、混合部42とディフューザ43とを総称して昇圧部と呼ぶ。
つまり、理想的なエジェクタ40においては、混合部42で2種類の冷媒流の、運動量の和が保存されるように冷媒圧力が増大し、ディフューザ43でエネルギーが保存されるように冷媒圧力が増大することが望ましい。ちなみに、ノズル41の周りには、ボディ44により形成された吸引室45が形成されており、蒸発器30から吸引された気相冷媒は、吸引室45を経由して混合部42に流れる。また、本実施形態のエジェクタ40には、絞り径(ノズル出口部径)を変更する可変絞り機構40aが一体的に設けられている。
そして、制御装置70は、上述したヒートポンプサイクルの各冷凍機器を制御する制御手段であり、CPU・ROM・RAM・I/Oポートなどの機能を含んで構成され、それ自体は周知の構造を持つマイクロコンピュータを内蔵している。
尚、本ヒートポンプサイクルのセンサ群として、圧縮機10の吸入圧力・吸入温度を検出する吸入圧力センサ11・吸入温度センサ12、圧縮機10の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ21、蒸発器30の入口圧力・出口圧力・入口冷媒温度・出口冷媒温度を検出する蒸発器入口圧力センサ31・蒸発器出口圧力センサ32・蒸発器入口温度センサ33・蒸発器出口温度センサ34、外気温度を検出する外気温度センサ35、エジェクタ40の出口圧力を検出するエジェクタ出口圧力センサ46などがある。
これらセンサ群からのセンサ信号は、図示しない入力回路(A/D変換回路)によってA/D変換された後に、制御装置70に入力されるように構成されていると共に、制御装置70からは圧縮機10・蒸発器ファン30a・可変絞り機構40aなどに制御出力を出すように構成されている。
次に、本発明の要部である制御装置70での制御概要を説明する。図3は、本発明の一実施形態におけるヒートポンプサイクル制御のフローチャートである。本制御がスタートするとまず、ステップS11にて、吸入圧力センサ11で検出される圧縮機10の吸入圧力が所定値(本実施形態では7MPa)よりも大きいか否か、もしくは蒸発器入口圧力センサ31・蒸発器出口圧力センサ32で検出される蒸発器30の入口・出口圧力が所定値(本実施形態では7MPa)よりも大きいか否か、もしくは蒸発器入口温度センサ33で検出される蒸発器30の入口冷媒温度が所定値(本実施形態では31℃)よりも大きいか否か、もしくは外気温度センサ35で検出される外気温度が所定値(本実施形態では31℃)よりも大きいか否か、もしくはエジェクタ出口圧力センサ46で検出されるエジェクタ40の出口圧力が所定値(本実施形態では7MPa)よりも大きいか否かを判定する。
これらは全て、気液分離器50位置での圧力が、冷媒の臨界圧力以上であるか否かを判定するものである。そして、ステップS11での判定結果がNOで、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力に満たないと判定されるときにはステップS12へ進み、通常制御を行うものである。
しかし、ステップS11での判定結果がYESで、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定されるときにはステップS13へ進み、吐出圧力センサ21で検出される高圧側圧力が、設計圧力以内であるか否かを判定する。そのステップS13での判定結果がYESで、高圧側圧力が設計圧力以内である場合にはステップS14へ進み、可変絞り機構40aにてエジェクタ40の開度を減じる制御を行う。
また、ステップS13での判定結果がNOで、高圧側圧力が設計圧力を越えている場合にはステップS15へ進み、圧縮機10の回転数を減じると共に、可変絞り機構40aにてエジェクタ40の開度を減じる制御を行うものである。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、制御装置70は、気液分離気50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、蒸発器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、ノズル41から噴射する冷媒流を減じるように制御するようにしている。
外気温度(吸熱温度)が、例えばCO冷媒の臨界温度である31℃以上となり、蒸発器30の入口冷媒温度もその31℃以上となると、気液分離器50位置での圧力は臨界圧力以上となって運転することとなり、充分な吸熱・加熱能力が得られずにCOPが低下する。
そこで、これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、エジェクタ40部分を絞るようにしている。これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、制御装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、低圧側熱交換器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機10の回転数を減じると共に、ノズル41から噴射する冷媒流を減じるように制御するようにしている。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機10の回転数を減じると共に、ノズル41から噴射する冷媒流を減じるようにしている。これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態とは、図3のフローチャートにおけるステップS14とテップS15との作動のみ異なる。まず、制御装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、蒸発器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、ステップS14では圧縮機10の回転数を増加させるように制御するようにしている。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、圧縮機10の回転数を増加させるようにしている。これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、制御装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、蒸発器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定し、蒸発器30へ外気を供給する蒸発器ファン30aの送風量を減じるように制御するようにしている。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、蒸発器ファン30aの送風量を減じるようにしている。これにより、外気との温度差が拡大して蒸発器30を冷媒の凝縮域の蒸発温度まで低下させ、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。また、蒸発器ファン30aの送風量を減じることで、騒音を低下させることができる。
また、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定した場合の作動は、高圧側の冷媒圧力が所定値に満たないときに実施するようにしている。この場合の所定値とは、圧縮機10・水冷媒熱交換器20・エジェクタ40・内部熱交換器60および配管などで構成される高圧側の設計圧力であり、これによれば、高圧側の冷媒圧力が設計圧力に対して余裕がある場合、エジェクタ40部分を絞る(第1実施形態)、圧縮機10の回転数を増加させる(本実施形態)、などの高圧側の冷媒圧力を上げる作動を行うこととなる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態における蒸発器30部分を示す模式図である。外気シャッター36は、蒸発器30を通過する外気を遮断する外気遮断手段である。図4に示すように、蒸発器30の通風面に外気シャッター36を設けると共に、制御手装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、蒸発器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定し、臨界圧力以上であると判定される場合、図3のフローチャートにおけるテップS15では蒸発器30を通過する外気を遮断するように外気シャッター36を制御するようにしている。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、蒸発器30を通過する外気を遮断するようにしている。これにより、外気との温度差が拡大して蒸発器30を冷媒の凝縮域の蒸発温度まで低下させ、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。また、外気を遮断することで蒸発器ファン30aは停止させることとなり、騒音を低下させることができる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態におけるエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。補助熱源13は、圧縮機10に吸入させる冷媒、もしくは圧縮機10が吐出した冷媒、もしくはこの両方を加熱する補助熱源手段である。図5に示すように、圧縮機10の吸入・吐出配管部に補助熱源13を設けると共に、制御装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、蒸発器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定し、少なくとも臨界圧力以上であると判定される場合、図3のフローチャートにおけるテップS15では補助熱源13が稼動するように制御するようにしている。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、補助熱源13が稼動するようにしている。これは、圧縮機10からの吐出温度を高くすることができるため、同じ吐出温度でも高圧を低くしてエジェクタ40部分を絞ることができる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差が拡大し、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルが安定的に運転制御されて能力とCOPとを向上させることができる。
また、補助熱源13として、圧縮機10を駆動させるためAC−DC変換した後周波数を可変するインバータ装置の排熱を利用している。これによれば、装置を複雑にすることなく、能力とCOPとを向上させることができる。また、このインバータ装置の排熱利用は、立ち上がりで温度上昇するまでの時間を除けば、圧縮機10を駆動して運転している間は常時利用できるため、装置を省エネルギーで運転できることとなる。
また、補助熱源13として、水冷媒熱交換器20にて加熱した湯やブラインなどの流体を利用しても良い。これによれば、本発明に係るエジェクタ式ヒートポンプサイクルを給湯器に適用した場合、水冷媒熱交換器20にて加熱した流体を利用して能力とCOPとを向上させることができる。また、この加熱流体の利用は、貯湯式給湯器などでは常時利用できるため、装置を省エネルギーで運転できることとなる。
また、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定した場合の作動は、高圧側の冷媒圧力が所定値以上のときに実施するようにしている。これによれば、高圧側の冷媒圧力が設計圧力に対して余裕がない場合、圧縮機10の回転数を減じると共にノズル41から噴射する冷媒流を減じる(第1実施形態)、蒸発器ファン30aの送風量を減じる(第2実施形態)、蒸発器30を通過する外気を遮断する(第3実施形態)、補助熱源13を稼動する(本実施形態)、などの高圧側の冷媒圧力を上げない作動を行うこととなる。
(第5実施形態)
これは図には示せないが、第1実施形態と同様の構成のヒートポンプサイクルにおいて、外気が所定温度まで上がることを想定し、所定温度の外気時に気液分離器50位置での圧力が臨界圧力を超えない冷媒量をヒートポンプサイクル内に封入している。これによれば、ヒートポンプサイクルに封入する冷媒量を減らして駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ40部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
(第6実施形態)
図6は、本発明の第6実施形態におけるエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。上述した実施形態とは、エジェクタ40と気液分離器50との間、もしくは気液分離器50と蒸発器30との間に液相冷媒貯留手段として液冷媒溜め71と、その液冷媒溜め71を開閉する開閉手段として開閉弁72とを設けると共に、制御装置70は、外気温度に応じて開閉弁72を制御してヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節する点が異なる。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、開閉弁72を制御してヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節して駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ40部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
(第7実施形態)
図7は、本発明の第7実施形態におけるエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。上述した実施形態とは、気液分離器50と蒸発器30との間に可変絞り手段として可変絞り弁37を設けると共に、制御装置70は、外気温度に応じて可変絞り弁37を制御するようにしている。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、外気温度に応じて可変絞り弁37を制御して蒸発器30側に循環する冷媒量を調節して駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ40部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
(第8実施形態)
図8は、本発明の第8実施形態における気液分離器50の断面構造図である。気液分離器50は、鋼板製でカップ状の胴体53の上側に、同じく鋼板製でカップ状の蓋部52を溶接して耐圧容器を形成している。蓋部52にはエジェクタ40の出口と配管で接続するための銅製の冷媒流入配管51がろう付け接合されており、エジェクタ40からの気液二相冷媒をここから気液分離器50内に導入する。
また、蓋部52と胴体53の接合面内側には、外周近くに複数の孔を開けた分離板54が固定されていて、冷媒流入配管51から流入する気液二相冷媒をこれに衝突させて気液を分離している。分離板54の下の気液分離器50下部には、気液分離されたガス冷媒を圧縮機10へ導出するガス冷媒流出配管55と、気液分離され内部に貯留した液冷媒を蒸発器30へ導出する液相冷媒導出部材としての銅製の液冷媒流出配管56が設置され、上端面の開口が液冷媒導入口56aとなっている。
ガス冷媒流出配管55下部の耐圧容器底近傍の部分には、オイル戻し孔55aが開口しており、気液分離器50内に溜まった液冷媒中のオイルは、ガス冷媒と共にこの孔から吸い込まれて圧縮機10に戻される。ガス冷媒流出配管55は胴体53を貫通してろう付け接合されており、耐圧容器から出た部分が圧縮機10の吸入口と配管で接続する構造となっている。
また、本発明の要部として、液冷媒流出配管56の、少なくとも液冷媒導入口56aを上下方向に位置可変できる構造とすると共に、制御装置70は、外気温度に応じて液冷媒導入口56aの上下位置を制御して、ヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節するようにしている。図8中のモータ57は、液冷媒流出配管56の液冷媒導入口56aを上下方向に位置可変させるためのものである。
これによれば、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であると判定される場合、外気温度に応じて液冷媒導入口56aの上下位置を制御して蒸発器30側に循環する冷媒量を調節して駆動流量を低下させることで、同じ高圧でもエジェクタ40部分を絞ることができるようになる。
これにより、ヒートポンプサイクルの高圧側と低圧側との圧力差を拡大させ、低圧側の気液分離器50位置での圧力が冷媒の臨界圧力以下となって気液分離を行える状態を保つことができる。このように、気液分離器50部分が臨界圧力以上とならないよう冷凍サイクルを安定的に運転制御できて能力とCOPとを向上させることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明に係るエジェクタ式ヒートポンプサイクルを給湯器に適用したが、本発明はこれに限定されるものでなく、空調装置やショーケースなど、その他の大気から吸熱を行う冷凍装置に適用することができる。
また、上述の実施形態で制御装置70は、気液分離器50位置での圧力が臨界圧力以上であるか否かを、圧縮機10の吸入圧力、蒸発器30の入口・出口圧力、蒸発器30の入口冷媒温度、外気温度、およびエジェクタ40の出口圧力のいずれかによって判定しているが、蒸発器出口温度センサ34で検出される蒸発器30の出口冷媒温度や、吸入温度センサ12で検出される圧縮機10の吸入温度などを他のセンサ検出信号と組み合わせて上記判定に用いても良い。
本発明の実施形態に係るエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。 本発明の実施形態に係るエジェクタの模式図である。 本発明の一実施形態におけるヒートポンプサイクル制御のフローチャートである。 本発明の第3実施形態における蒸発器30部分を示す模式図である。 本発明の第4実施形態におけるエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。 本発明の第6実施形態におけるエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。 本発明の第7実施形態におけるエジェクタ式ヒートポンプサイクルの模式図である。 本発明の第8実施形態における気液分離器50の断面構造図である。
符号の説明
10…圧縮機
13…補助熱源(補助熱源手段)
20…水冷媒熱交換器(高圧側熱交換器)
30…蒸発器(低圧側熱交換器)
30a…蒸発器ファン(送風手段)
36…外気シャッター(外気遮断手段)
37…可変絞り弁(可変絞り手段)
40…エジェクタ
41…ノズル
50…気液分離器(気液分離手段)
56…液冷媒流出配管(液相冷媒導出部材)
56a…液冷媒導入口
70…制御装置(制御手段)
71…液冷媒溜め(液相冷媒貯留手段)
72…開閉弁(開閉手段)

Claims (14)

  1. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記制御手段(70)は、前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であるか否かを、前記圧縮機(10)の吸入圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、および前記エジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、前記臨界圧力以上であると判定される場合、前記ノズル(41)から噴射する冷媒流を減じるように制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  2. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記制御手段(70)は、前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であるか否かを、前記圧縮機(10)の吸入圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、および前記エジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、前記臨界圧力以上であると判定される場合、前記圧縮機(10)の回転数を増加させるように制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  3. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記制御手段(70)は、前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であるか否かを、前記圧縮機(10)の吸入圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、および前記エジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、前記臨界圧力以上であると判定される場合、前記圧縮機(10)の回転数を減じると共に、前記ノズル(41)から噴射する冷媒流を減じるように制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  4. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記制御手段(70)は、前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であるか否かを、前記圧縮機(10)の吸入圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、および前記エジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、前記臨界圧力以上であると判定される場合、前記低圧側熱交換器(30)へ外気を供給する送風手段(30a)の送風量を減じるように制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  5. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記低圧側熱交換器(30)を通過する外気を遮断する外気遮断手段(36)を設けると共に、
    前記制御手段(70)は、前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であるか否かを、前記圧縮機(10)の吸入圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、および前記エジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、前記臨界圧力以上であると判定される場合、前記低圧側熱交換器(30)を通過する外気を遮断するように前記外気遮断手段(36)を制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  6. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記圧縮機(10)に吸入させる冷媒、もしくは前記圧縮機(10)が吐出した冷媒、もしくはこの両方を加熱する補助熱源手段(13)を設けると共に、
    前記制御手段(70)は、前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であるか否かを、前記圧縮機(10)の吸入圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口・出口圧力、前記低圧側熱交換器(30)の入口冷媒温度、外気温度、および前記エジェクタ(40)の出口圧力のいずれかによって判定し、少なくとも前記臨界圧力以上であると判定される場合、前記補助熱源手段(13)が稼動するように制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  7. 前記補助熱源手段(13)として、前記圧縮機(10)を駆動させるインバータ装置の排熱を利用したことを特徴とする請求項6に記載のエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  8. 前記補助熱源手段(13)として、前記高圧側熱交換器(20)にて加熱した流体を利用したことを特徴とする請求項6に記載のエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  9. 前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であると判定した場合の作動は、高圧側の冷媒圧力が所定値に満たないときに実施することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  10. 前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力以上であると判定した場合の作動は、高圧側の冷媒圧力が所定値以上のときに実施することを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載のエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  11. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    外気が所定温度まで上がることを想定し、前記所定温度の外気時に前記気液分離手段(50)位置での圧力が前記臨界圧力を超えない冷媒量を前記ヒートポンプサイクル内に封入したことを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  12. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記エジェクタ(40)と前記気液分離手段(50)との間、もしくは前記気液分離手段(50)と前記低圧側熱交換器(30)との間に液相冷媒貯留手段(71)と、前記液相冷媒貯留手段(71)を開閉する開閉手段(72)とを設けると共に、
    前記制御手段(70)は、外気温度に応じて前記開閉手段(72)を制御して前記ヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  13. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記気液分離手段(50)と前記低圧側熱交換器(30)との間に可変絞り手段(37)を設けると共に、
    前記制御手段(70)は、外気温度に応じて前記可変絞り手段(37)を制御することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
  14. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式のヒートポンプサイクルであって、
    圧縮機(10)にて冷媒の臨界圧力以上まで圧縮された高温高圧の冷媒を放冷する高圧側熱交換器(20)と、
    低温低圧の冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器(30)と、
    高圧冷媒を減圧膨張させるノズル(41)を有し、前記ノズル(41)から噴射する高い速度の冷媒流により前記低圧側熱交換器(30)にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して前記圧縮機(10)の吸入圧を上昇させるエジェクタ(40)と、
    前記エジェクタ(40)から流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して気相冷媒を前記圧縮機(10)の吸入側に供給し、液相冷媒を前記低圧側熱交換器(30)側に供給する気液分離手段(50)と、
    ヒートポンプサイクルの状態を制御する制御手段(70)とを備えたエジェクタ式ヒートポンプサイクルにおいて、
    前記気液分離手段(50)にて内部に貯留した液相冷媒を外部へ導出する液相冷媒導出部材(56)の、少なくとも液冷媒導入口(56a)を上下方向に位置可変できる構造とすると共に、
    前記制御手段(70)は、外気温度に応じて前記液冷媒導入口(56a)の上下位置を制御して、前記ヒートポンプサイクル内で循環する冷媒量を調節することを特徴とするエジェクタ式ヒートポンプサイクル。
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