JP2006033469A - 階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機 - Google Patents

階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006033469A
JP2006033469A JP2004210077A JP2004210077A JP2006033469A JP 2006033469 A JP2006033469 A JP 2006033469A JP 2004210077 A JP2004210077 A JP 2004210077A JP 2004210077 A JP2004210077 A JP 2004210077A JP 2006033469 A JP2006033469 A JP 2006033469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
luminance
gradation correction
level
region
luminance signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004210077A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4303652B2 (ja
Inventor
Yasutaka Tsuru
康隆 都留
Mitsuo Nakajima
満雄 中嶋
Haruki Takada
春樹 高田
Katsunobu Kimura
勝信 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2004210077A priority Critical patent/JP4303652B2/ja
Publication of JP2006033469A publication Critical patent/JP2006033469A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4303652B2 publication Critical patent/JP4303652B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】偽輪郭の発生を防止して、映像のコントラストを高めることを可能とした階調補正を実現する。
【解決手段】入力端子1からの入力輝度信号Yは、階調補正部4に供給されるとともに、輝度レベルヒストグラム検出部2に供給されて輝度レベルヒストグラムが検出され、また、エッジレベルヒストグラム検出部6にも供給されて、高域成分に関するエッジレベルヒストグラムが検出される。階調補正特性設定部3では、輝度レベルヒストグラムの画素度数分布を評価・判定して、階調補正部4で用いられる階調補正特性を、画素度数値が大きい輝度レベル領域でコントラストがより強調されるようにし、また、エッジレベルヒストグラムの画素度数分布を評価・判定して、ほぼ平坦であるが、グラデーションがあるレベル領域では、階調補正特性のコントラスト強調効果を弱める。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像信号を受信するテレビ受信機などに用いられる階調補正装置及びこれを用いたテレビジョン受像機に係り、特に、その階調補正制御技術に関する。
テレビ受信機において、受信される映像信号の輝度分布は、例えば、低輝度部分に偏った暗い映像、高輝度部分に偏った明るい映像、中輝度に偏った中間レベルの明るさの映像など、映像シーンによりさまざまである。このように輝度分布に偏りのある映像に対しては、輝度分布の偏った入力階調に多くの出力階調を割り当てる階調補正を行なうことにより、コントラストの高い映像表現が可能となる。
1画面毎に映像の輝度分布の偏りを映像信号から検出して、自動的に階調補正特性を更新して階調補正を行なうことは、一般的に知られており、その一従来例として、例えば、映像信号から検出される平均輝度値(APL:Average Picture Level)を用いて輝度分布の偏りを把握し、予め設けられている複数のガンマ補正特性の変換テーブルの中から検出されたこのAPLに対応する変換テーブルを選択し、この選択された変換テーブルのガンマ補正特性を用いて受信された映像信号のガンマ補正を行なうことにより、階調補正を行なうようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ノイズに影響されることなく、より詳細な輝度分布を把握する手段として、輝度レベルのヒストグラム検出を用いたものも知られている(特許文献2参照)。
図16はこの特許文献2に記載の階調補正装置を示すブロック図であって、1101は映像信号の入力端子、1102は輝度レベルヒストグラム検出部、1103は階調特性設定部、1104は階調補正部、1105は出力端子である。
同図において、入力端子1101より入力された映像信号は、階調補正部1104に供給されるとともに、輝度レベルヒストグラム検出部1102にも供給され、1画面毎に輝度レベルのヒストグラム(以下、輝度レベルヒストグラムという)が検出される。この検出結果は階調特性設定部1103に供給され、輝度レベルヒストグラムの分布の度合いに応じて傾きが異なる階調補正特性が算出される。階調補正部1104では、この算出された階調補正特性に基づいて、映像信号の階調補正が行なわれる。
輝度レベルヒストグラム検出部1102では、映像信号の輝度レベルのダイナミックレンジが所定の輝度レベル範囲毎の複数の領域(以下、以下、レベル領域というが、特に、輝度レベルのダイナミックレンジからみた場合、輝度レベル領域ともいう)に分割され、夫々の輝度レベル領域毎にそれに含まれる画素数を累積することにより、輝度レベル領域毎の画素数に応じた画素度数分布が求められる。
なお、輝度レベルのダイナミックレンジの複数の輝度レベル領域への分割の仕方としては、上記の輝度レベル範囲をどのようにするかに応じて任意に設定することが可能であるが、この輝度レベル範囲を広くすると、細かな輝度レベル分布の変化を検出することができなくなるため、輝度レベルの分解能が低くなり、逆に輝度レベル範囲を狭くすると、細かな輝度レベル分布が検出できるため、輝度レベル分解能が高くなるが、検出されるヒストグラム分布のデータ量が多くなって、階調補正特性を算出するための演算量も多くなる。従って、階調補正特性の設定に必要な輝度レベルの分解能と階調特性設定部1103での演算処理性能を考慮して、輝度レベルのダイナミックレンジを複数の輝度レベル領域に分割するための輝度レベル範囲が決定される。
階調特性設定部1103では、ヒストグラムの輝度レベル分布の度数が多い部分で傾きが急になるように、階調補正特性が設定され、これにより、コントラストを強調するようにする。逆に、ヒストグラムの輝度レベル分布の度数が少ない部分では、傾きが緩やかになるように、階調補正特性が設定される。例えば、図17に示すような輝度レベル分布のヒストグラムが得られた場合、太い実線で示す折れ線状の階調補正特性曲線を算出する。なお、図17においては、横軸を上記の輝度レベル領域を表わし、縦軸を各輝度レベル領域毎の画素数の度数(累積数)を表わしている。
かかる階調補正特性は、概念的には、次のようにして、求められる。
即ち、図17において、いま、輝度レベル領域1,2,3,……,16の画素数の度数をH1,H2,H3,……,H16として、まず、横軸の輝度レベル領域1について、この輝度レベル領域1の下端を0とし、上端(輝度レベル領域1,2の境界)をH1とする直線を設定する。この直線が輝度レベル領域1に対する階調補正特性となる。次に、輝度レベル領域2については、この輝度レベル領域2の下端(輝度レベル領域1,2の境界)をH1とし、上端(輝度レベル領域2,3の境界)をH1+H2とする直線を設定する。この直線が輝度レベル領域2に対する階調補正特性となる。次に、輝度レベル領域3については、この輝度レベル領域3の下端(輝度レベル領域2,3の境界)をH1+H2とし、上端(輝度レベル領域3,4の境界)をH1+H2+H3とする直線を設定する。この直線が輝度レベル領域3に対する階調補正特性となる。以下、同様にして、輝度レベル領域4,5,……,16毎に直線を求め、これらをつなぎ合わせることにより、図17に示す折線状の階調補正特性が得られることになる。
このようにして得られた階調補正特性のデータは、階調補正特性の変換テーブルとして、階調補正部1104に設定される。これにより、階調補正部1104では、上記の特許文献1に記載のガンマ補正回路のように、入力端子1101から入力された映像信号が、その輝度レベルをアドレスとしてこの変換テーブルを用いることにより、階調補正が行なわれる。
特開平2−233068号公報 特開平10−210323号公報
ところで、上記特許文献2に記載の階調補正装置において、検出された輝度レベルヒストグラムで得られる各輝度レベル領域の画素度数は、夫々の輝度レベル領域の輝度レベル範囲に含まれるあらゆるレベル値を持つ画素数の1フレーム分の累計である。このため、画素度数が同じような輝度レベル領域であっても、その輝度レベル領域の輝度レベル範囲内で輝度レベルが変動するようなほとんど細かい凹凸からなる映像部分(例えば、葉っぱをアップした映像など)である場合もあるし、また、その輝度レベル領域の輝度レベル範囲内でグラデーション(濃淡のわずかな階段的変化(段差))のあるほぼ平坦な映像部分(例えば、空の映像など)の場合もあり、このような映像内容までも区別することができない。
このため、前者のような細かい凹凸のある映像では、階調補正特性を、そのの傾きが急になるように、設定することにより、コントラストを向上させることができるが、後者のように、輝度レベルの傾斜はあるが、輝度レベルがほぼ平坦な映像では、階調補正特性の傾きを急にすると、この映像のグラデーションの部分の階調差が大きくなって偽輪郭が目立ってしまうことになる。
このように、上記従来の階調補正方法では、映像のコントラストを改善できる場合もあるが、偽輪郭の発生という弊害も発生する場合もあり、改善の余地がある。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、映像の特徴に応じた映像信号の特性補正を行ない、偽輪郭の発生を抑圧して映像のコントラストを改善することができるようにした階調補正装置及びこれを用いたテレビジョン受像機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による階調補正装置は、輝度信号の階調を補正する階調補正手段と、輝度信号の輝度レベルヒストグラムを検出する輝度レベルヒストグラム検出手段と、輝度信号のエッジレベルヒストグラムを検出するエッジレベルヒストグラム検出手段と、輝度レベルヒストグラム検出手段による検出結果とエッジレベルヒストグラム検出手段による検出結果とに基づいて階調補正特性を生成し、階調補正手段に階調補正特性を設定する階調補正特性設定手段とを備え、階調補正手段は、階調補正特性設定手段によって設定された階調補正特性に基づいて、輝度信号の階調を補正するものである。
また、階調補正手段は、輝度信号の階調を補正するガンマ補正手段と、ガンマ補正手段でガンマ補正処理された輝度信号をディザ処理するディザ処理手段とを備え、階調補正特性設定手段は、階調補正特性をガンマ補正手段に設定し、ディザ処理のためのディザ制御特性をディザ処理手段に設定するものである。
また、エッジレベルヒストグラムは、輝度信号の低域成分のレベル範囲毎の、輝度信号の高域成分の画素度数を表わすヒストグラムである。
また、階調補正特性設定手段は、輝度レベルヒストグラムによる輝度信号の輝度分布の判定値とエッジレベルヒストグラムによる輝度信号のエッジ分布の判定値とを演算処理して総合判定値を求め、総合判定値に応じた階調補正特性を設定するものである。
また、輝度信号の総合判定値が大きい輝度レベル領域では、階調補正特性の傾きを急にし、輝度信号の総合判定結果が小さい輝度レベル領域では、階調補正特性の傾きを緩やかにするものである。
また、階調補正特性設定手段は、輝度レベルヒストグラムによる輝度信号の輝度分布の判定値とエッジレベルヒストグラムによる輝度信号のエッジ分布の判定値とを演算してディザ制御値を求め、ディザ制御値に応じたディザ制御特性を設定するものである。
また、ディザ処理手段は、輝度信号のディザ制御値が大きい輝度レベル領域では、輝度信号にディザが強くかかる処理をし、輝度信号のディザ制御値が小さい輝度レベル領域では、輝度信号にディザが弱くかかる処理をするものである。
また、本発明は、上記の階調補正処理を、輝度信号の代わりに、色差信号に対して行なうものである。
また、上記目的を達成するために、本発明のテレビジョン受像機は、輝度信号の階調補正処理と色差信号の階調補正処理とに、上記の階調補正装置を用いるものである。
本発明によると、輝度レベルヒストグラムばかりでなく、エッジレベルヒストグラムも参照して、階調補正特性を設定するものであるから、さらには、ディザ処理を施すものであるから、偽輪郭の発生を抑圧して映像のコントラストを改善できるようにした階調補正特性を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による階調補正装置の第1の実施形態を示すブロック図であって、1は映像信号の入力端子、2は輝度レベルヒストグラム検出部、3は階調補正特性設定部、4は階調補正部、5は映像信号の出力端子、6はエッジレベルヒストグラム検出部である。
同図において、この実施形態は、図16に示す従来の階調補正装置と同様の、輝度レベルヒストグラム検出部2,階調補正特性設定部3及び階調補正部4からなる構成を有しているが、さらに、エッジレベルヒストグラム検出部6を備えているものである。ここで、入力端1から入力される映像信号としては、輝度信号,色差信号のいずれでもよいが、以下では、輝度信号Yとして説明する。
入力端子1から入力されるデジタル化された輝度信号(以下、単に輝度信号という)Yは、階調補正部4に供給されるとともに、輝度レベルヒストグラム検出部3及びエッジレベルヒストグラム検出部6にも供給される。輝度レベルヒストグラム検出部3は、図16に示す従来の階調補正装置での輝度レベルヒストグラム検出部1102と同様、入力された輝度信号Yの図17で示すような輝度レベルヒストグラムを検出し、この輝度レベルヒストグラム検出結果を階調補正特性設定部3に供給する。また、エッジレベルヒストグラム検出部6は、入力された輝度信号Yの高域成分(特に、エッジ成分)のレベルについてのヒストグラム(これを、以下、エッジレベルヒストグラムという)を検出し、このエッジレベルヒストグラム検出結果を階調補正特性設定部3に供給する。階調補正特性設定部3では、これら輝度レベルヒストグラム検出結果とエッジレベルヒストグラム検出結果とに基づいて階調補正特性が生成され、生成されたこの階調補正特性のデータは、変換テーブルとして、階調補正部4に設定される。階調補正部4では、入力端子1から入力された輝度信号Yが、その輝度レベルをアドレスとしてこの変換テーブルを用いることにより、この変換テーブルに設定されている上記の階調補正特性に応じて階調が補正され、出力端子5から出力される。
図2は図1における輝度レベルヒストグラム検出部3の一具体例を示すブロック図であって、7は入力端子、8は輝度レベル比較器群、9は累積カウンタ群、10は保持レジスタ群、11は出力端子、12は入力端子である。
同図において、入力端子7(この入力端子7は、図1での入力端子1に接続されている)から入力される輝度信号Yは、輝度レベル比較器群8に供給される。この輝度レベル比較器群8は複数のコンパレータによって構成されており、この入力輝度信号Yの取り得る輝度レベルの範囲を所定の輝度レベル範囲の大きさの複数の輝度レベル領域に分割し、入力輝度信号Yの画素毎にその輝度レベルがいずれの輝度レベル領域に入るものであるかを判定する。
以下では、入力輝度信号Yの輝度レベルが0〜255の256階調で表わされ、かつ入力輝度信号Yの取り得る輝度レベルの範囲(0〜255の階調)が16個の輝度レベル領域に分割されるものとする。この場合には、輝度レベル比較器群8は16個のコンパレータ1,2,3,……,16から構成され、各輝度レベル領域の上記所定の輝度レベル範囲の大きさは256÷16=16階調となる。そこで、入力輝度信号Yの階調で表現した輝度レベルをLYとすると、
コンパレータ1は、輝度レベルが0≦LY<16の画素を、
コンパレータ2は、輝度レベルが16≦LY<32の画素を、
コンパレータ3は、輝度レベルが32≦LY<48の画素を、
…………………………………
コンパレータ16は、輝度レベルが240≦LY≦255の画素を
夫々検出し、カウントアップ信号upを出力する。例えば、入力端子7から入力される輝度信号yの画素が輝度レベルLY=20の画素であるとすると、カウンタ2からカウントアップ信号upが出力され、これ以外のカウンタからはカウントアップ信号upが出力されない。このようにして、入力輝度信号Yは、画素毎に、輝度レベルに応じて該当する輝度レベル領域に区分される。
累積カウンタ群9は、輝度レベル比較器群8でのコンパレータ1,2,3,……,16毎に設けられた累積カウンタ1,2,3,……,16から構成されるものであって、接続されて該当するコンパレータから出力されるカウントアップ信号upをカウンタアップし、そのカウント値を1だけインクリメントする。これにより、夫々の累積カウンタ1,2,3,……,16では、それに供給されるカウントアップ信号upの累積カウント値が得られるものであり、この累積カウント値は、また、カウントアップ信号upを供給する輝度レベル比較器群8のコンパレータで決まる輝度レベル領域に含まれる輝度レベルの画素の個数を表わすことになる。従って、例えば、累積カウンタ2についてみると、その累積カウント値は、コンパレータ2で検出される16≦LY<32の輝度レベルLYの画素数ということになる。
保持レジスタ群10は、累積カウンタ群9の累積カウンタ1,2,3,……,16毎に設けられた保持レジスタ1,2,3,……,16から構成されるものであって、累積カウンタ群9の各累積カウンタ1,2,3,……,16の累積カウンタ値は、入力端子12から入力されるフレーム毎の垂直同期信号と位相が一致したフレームパルスPFの前縁で対応する保持レジスタ1,2,3,……,16に転送されて保持される。また、このフレームパルスPFの後縁で累積カウンタ群9の各累積カウンタ1,2,3,……,16がリセットされる。
このようにして、保持レジスタ群10の保持レジスタ1,2,3,……,16には、ダイナミックレンジの輝度レベル領域毎の1フレーム期間の画素数が保持されることになり、夫々の保持レジスタ1,2,3,……,16に接続された出力端子から成る出力端子群11から、これら画素数を画素度数値とする輝度レベルヒストグラムが出力されることになり、階調補正特性設定部3(図1)に供給される。
輝度レベルヒストグラム検出部2の以上の動作はフレーム毎に繰り返され、これにより、フレーム毎に輝度レベルヒストグラムが検出されることになる。
なお、ここでは、フレーム毎に動作が繰り返されるとしたが、入力端子12からフィールド毎の垂直同期信号に位相が一致したフィールドパルスが入力されるようにすることにより、フィールド毎に輝度レベルヒストグラムが検出されるようにしてもよい。
また、例えば、輝度レベル比較器群8の各コンパレータ1,2,3,……,16の前段にゲート回路を設け、これらゲート回路により、フレームもしくはフィールド期間の一部の所定期間のみ入力された輝度信号Yを夫々のコンパレータ1,2,3,……,16に供給するようにすることにより、フレーム画面もしくはフィールド画面の一部の範囲での各輝度レベル領域の画素度数値を求めるようにしてもよい。
いま、図3に示すような1フレーム期間の入力輝度信号Yが入力端子1から入力されるものとする。この輝度信号Yは、このフレームの開始時点で輝度レベルが0であり、順次輝度レベルが上昇して期間TAでは、所定の輝度レベル領域(コンパレータ1,2,3,……,16で割り当てられる輝度レベル領域を夫々輝度領域番号1,2,3,……,16で表わす。ここでは、この所定の輝度レベル領域は、コンパレータ3で検出される輝度レベル領域に対応するから、輝度領域番号3とする)内で輝度レベルが変動し(即ち、高周波成分を含み)、しかる後、輝度レベルが順次上昇して期間TBでは、所定の輝度レベル領域(ここでは、輝度領域番号8の輝度レベル領域とする)内で一定の輝度レベルであり、しかる後、輝度レベルが順次上昇して期間TCでは、所定の輝度レベル領域(ここでは、輝度領域番号の輝度レベル領域とする)内で輝度レベルが変動し(即ち、高周波成分を含み)、しかる後、このフレームの最後まで輝度レベルが順次上昇する波形をなしているものとする。
なお、コンパレータ1,2,3,……,16夫々で検出される画素は、これに対応する輝度領域番号1,2,3,……,16が付与されたことにもなる。
かかる輝度信号Yにおいて、期間TAは輝度レベルが微小に異なる低レベルの画素からなるものであって、輝度レベルが低く、輝度レベルの微小変化が多い信号期間である。この中の1つの画素が画素Aである。また、期間TBは輝度レベルがほとんど等しい中間レベルの画素からなるものであって、輝度レベルが中間レベルで、輝度レベルの微小変化がほとんどないく信号期間である。この中の1つの画素が画素Bである。さらに、期間TCは輝度レベルが微小に異なる高レベルの画素からなるものであって、輝度レベルが高く、輝度レベルの微小変化が多い信号期間となるものである。この中の1つの画素が画素Cである。
かかる輝度信号Yに対しては、輝度領域番号3,8,13の輝度レベル領域で画素(即ち、輝度領域番号3,8,13が付与された画素)の数が多く、図4に示すように、かかる輝度領域番号3,8,13の画素度数値が大きい輝度レベルヒストグラムが得られることになる。この場合、期間TA,TB,TCでの画素数が等しいときには、これら輝度領域番号3,8,13の画素度数値は等しい。
図5は図1におけるエッジレベルヒストグラム検出部6の一具体例を示すブロック図であって、13は入力端子、14は高域成分抽出部、15は高域成分領域分割部、16は低域成分抽出部、17は低域成分領域分割部、18は総合領域分割部、19は累積カウンタ・保持レジスタ群、20は出力端子群である。
同図において、入力端子13(この入力端子13は、図1での入力端子1に接続されている)から入力される輝度信号Yは、高域成分抽出部14と低域成分抽出部16に供給される。高域成分抽出部14はこの輝度信号Yの高域成分YHを抽出する高域通過フィルタであって、抽出された広域成分YHは高域成分領域分割部15に供給される。また、低域成分抽出部16はこの輝度信号Yの低域成分YLを抽出する低域通過フィルタであって、抽出された低域成分YLは低域成分領域分割部17に供給される。
高域成分領域分割部15は、図2に示す輝度レベル比較器群8と同様、入力輝度信号Yの高域成分YHが取り得るダイナミックレンジを所定の信号レベル範囲毎のレベル領域に分割し、夫々のレベル領域にそのレベルが低い順に領域番号(以下、高域成分領域番号という)を割り当てており、高域成分抽出部14から供給される高域成分YHの順次の画素のレベル(高域画素レベル)がどのレベル領域に該当するかを検出して、この画素に該当するレベル領域の高域成分領域番号を付与する。この高域成分領域番号は総合領域分割部18に供給される。
また、低域成分領域分割部17は、図2に示す輝度レベル比較器群8と同様、入力輝度信号Yの低域成分YLが取り得るダイナミックレンジを所定の信号レベル範囲毎のレベル領域に分割し、夫々のレベル領域にそのレベルが低い順に領域番号(以下、低域成分領域番号という)を割り当ており、低域成分抽出部16から供給される低域成分YLの順次の画素のレベル(低域画素レベル)がどのレベル領域に該当するかを検出して、この画素に該当するレベル領域の低域成分領域番号を付与する。この低域成分領域番号は総合領域分割部18に供給される。
いま、入力端子13から図3に示すような輝度信号Yが入力されたものとすると、高域成分抽出部14からは、図6(a)に示すように、期間TA,TC全体と期間TBのエッジとで高域成分YHが得られ、低域成分抽出部16からは、図6(b)に示すように、期間TA,TB,TCで、レベルが異なるが、ほぼ平坦なレベルとなり、これら期間TA,TB,TCの間で上昇する低域成分YLが得られる。
高域成分領域分割部15は、図6(a)に示すような高域成分YHの画素夫々に、そのレベルが含まれるレベル領域の高域成分領域番号を付与するものである。ここで、高域成分YHの取り得るレベルのダイナミックレンジが8個のレベル領域(高域成分レベル領域)に分割され、そのレベルが低い順に高域成分領域番号1,2,3,……,8が割り当てられるとすると、高域成分YHの順次の画素に、そのレベルに応じて、高域成分領域番号が付与される。図6(a)に示す例の場合、画素Aを含む期間TA及び画素Cを含む期間TCの画素には夫々、そのレベルに対応するレベル領域に応じた高域成分領域番号1〜4が付与され(なお、画素A,Cには、高域成分領域番号4が付与される)、画素Bを含む期間TBの画素には、高域成分領域番号1が付与される。これら以外の期間の画素には、高域成分領域番号1が付与される。
低域成分領域分割部17は、図6(b)に示すような低域成分YLの画素夫々に、そのレベルが含まれるレベル領域の低域成分領域番号を付与されるものである。ここで、低域成分YLの取り得るレベルのダイナミックレンジが16個のレベル領域に分割され、そのレベルが低い順に低域成分領域番号1,2,3,……,16が割り当てられるとすると、低域成分YLの順次の画素に、そのレベルに応じて、低域成分領域番号が付与される。図6(b)に示す例の場合、画素Aを含む期間TAの画素には、低域成分領域番号3が付与され、画素Bを含む期間TBの画素には、低域成分領域番号8が付与され、画素Cを含む期間TCの画素には、低域成分領域番号13が付与されることになる。これら以外の期間の画素には、そのレベルに相当する異なる低域成分領域番号が付与される。
図5において、総合領域分割部18は、高域成分領域分割部15から供給される高域成分領域番号と低域成分領域分割部17から供給される低域成分領域番号をもとに、各画素に総合領域番号を付与する。この総合領域番号は高域成分領域番号と低域成分領域番号との組み合わせ(即ち、(低域成分領域番号,高域成分領域番号))からなるものであって、図7に示すように、横軸を低域成分領域番号とし、縦軸を高域成分領域番号とする空間領域(以下、総合領域という)での夫々の画素の位置を表わするものである。ここで、画素Aの総合領域番号は(3,4)であるから、この総合領域では、図7に示す(3,4)の位置に位置付けられる。同様にして、画素Bは位置(8,1)に、画素Cは位置(13,4)に夫々位置付けられる。かかる総合領域番号は、図5における累積カウンタ・保持レジスタ群19に供給される。
累積カウンタ・保持レジスタ群19は、図2に示す累積カウンタ群9及び保持レジスタ群10のように、総合領域番号の取り得る数の累積カウンタと保持レジスタとを有するものである。即ち、累積カウンタ群では、累積カウンタが、総合領域番号の低域成分領域番号毎に、総合領域番号の取り得る高域成分領域番号別に設けられており、上記の例の場合、低域成分領域番号1〜16毎に、高域成分領域番号1〜8別に累積カウンタが設けられていることになる。これら累積カウンタも、1フレームもしくは1フィールド毎にリセットされる。
保持レジスタ群では、この累積カウンタ群の各累積カウンタに対応して設けられており、1フレームもしくは1フィールド毎に該当する累積カウンタの累積カウント値を、画素度数値として、保持する。これにより、累積カウンタ・保持レジスタ群19では、その保持レジスタ群に低域成分領域番号毎の高域成分YHのレベルのヒストグラム(即ち、エッジレベルヒストグラムという)が得られることになる。
図8は代表的な低域成分領域番号のエッジレベルヒストグラムの例を示す示すものであって、図6(a),(b)に示す入力輝度信号Yに対する高域成分YH,低域成分YLに対し、図8(a)が低域成分領域番号=3のエッジレベルヒストグラムを、図8(b)が低域成分領域番号=8のエッジレベルヒストグラムを、図8(c))が低域成分領域番号=13のエッジレベルヒストグラムを夫々示している。
図1における階調補正特性設定部3は、マイコンを用いたソフトウェア処理により、あるいは論理回路を用いたハードウェア処理により、輝度レベルヒストグラム検出部2で検出された輝度レベルヒストグラムによる輝度レベル分布の判定とエッジレベルヒストグラム検出部6で検出されたエッジレベルヒストグラムによる高域成分レベル分布の判定を行ない、その判定結果から入力輝度信号Yの階調補正のための総合判定を行ない、この総合判定をもとに階調補正部4の階調補正特性を生成する。
輝度レベルヒストグラムは、図4に示すように、輝度領域番号毎の画素度数値の分布として得られるが、この輝度領域番号毎に画素度数値を評価・判定するものである。この評価・判定方法としては、予め画素度数値の閾値(例えば、1フレームまたは1フィールドについて、平均画素度数値=全画素数/輝度領域番号数)Nsが設定されており、輝度領域番号i(但し、i=1,2,3,……,16)での画素度数値をNiとして、
Ns−ΔN<Ni<Ns+ΔN(即ち画素度数値Niが閾値Nsの近傍)
のとき、輝度分布判定値=0
Ns+ΔN≦Niのとき、輝度分布判定値=+1
Ns−ΔN≧Niのとき、輝度分布判定値=−1
とするものである。図4に示す輝度レベルヒストグラムによる判定結果(輝度分布判定値)を、図9に「輝度分布による判定」として示す。図4に示す輝度レベルヒストグラムの場合、輝度領域番号3,8,13で輝度分布判定値=+1となり、それ以外の輝度領域番号で輝度分布判定値=−1となる。
エッジレベルヒストグラムは、図8に示すように、各低域成分領域番号毎に、高域成分領域番号での画素度数の分布を表わすものであって、低域成分領域番号毎にこの分布から評価・判定するものである。そして、その評価判定方法としては、予め決められた基準の高域成分領域番号(例えば、高域領域番号4)以上の高域成分領域番号での画素度数値の総計nとし、予め決められた閾値をnsとすると、
ns≦nのとき、エッジ分布判定値=+1
ns>nのとき、エッジ分布判定値=0
とするものである。図6で説明したようにして得られた高域成分YH,低域成分YLに対するエッジレベルヒストグラムによる判定結果(エッジ分布判定値)を、図9に「エッジ分布による判定」として示す。これにより、高域成分が多いレベル領域と高域成分が少ないレベル領域とが判別できる。
図6に示す例の場合、図8に示すように、低域成分領域番号3,13のレベル領域でエッジ分布判定値=+1となり、これらレベル領域は高域成分が多いレベル領域であることが示される。低域成分領域番号8のレベル領域では、エッジ分布判定値=0となり、高域成分が少ないレベル領域であることが示される。また、これら以外の低域成分領域番号のレベル領域も、エッジ分布判定値=0である。
なお、ここでは、図6(b)に示す低域成分の取り得るダイナミックレンジと図4に示す輝度レベルヒストグラムのための輝度レベルの取り得るダイナミックレンジと等しく、また、これらのレベル領域への分割のレベル範囲や分割数は等しいものとしている。このため、輝度レベルヒストグラムでの輝度領域番号のレベル領域と、この輝度領域番号に等しいエッジレベルヒストグラムでの低域成分領域番号のレベル領域とは一対一に対応している。従って、総合判定の場合には、これら輝度領域番号と低域成分領域番号とは「領域番号」と総称する。例えば、領域番号1のレベル領域という場合、輝度レベルヒストグラムでは、輝度領域番号1のレベル領域のことをいい、エッジレベルヒストグラムでは、低域成分領域番号1のレベル領域のことをいう。図9では、この領域番号1,2,3,……,16について、夫々の判定値を示している。
階調補正特性設定部3(図1)は、このようにして得られた輝度レベルヒストグラムの判定結果(図9での輝度分布による判定)とエッジレベルヒストグラムの判定結果(図9でのエッジ分布による判定)に基づいて、入力輝度信号Yに対する総合判定を行なうが、その総合判定値は、輝度レベルヒストグラムの判定結果(輝度分布による判定)である輝度分布判定値とエッジレベルヒストグラムの判定結果(エッジ分布による判定)であるエッジ分布判定値との加算演算で求めるものである。このため、輝度レベルヒストグラムの判定結果(輝度分布による判定)である輝度分布判定値とエッジレベルヒストグラムの判定結果(エッジ分布による判定)であるエッジ分布判定値とが図9に示すものであるとき、輝度レベルヒストグラムの画素度数分布とエッジレベルヒストグラムの高域成分領域番号の大きな領域における画素度数分布とが予め設定された上記の閾値より大きい輝度領域番号3,13の分割領域で総合判定値=+2となり、輝度レベルヒストグラムの画素度数分布が上記閾値より大きいが、エッジレベルヒストグラムでの上記基準の高域成分領域番号より大きな高域成分領域番号4のレベル領域における画素度数分布が上記閾値より小さい輝度領域番号8のレベル領域で総合判定値が“+1”となり、輝度領域番号3,13の分割領域の総合判定値よりも小さい値に抑えられる。これら以外の輝度領域番号のレベル領域では、総合判定値=−1となる。
階調補正特性設定部3(図1)は、また、この総合判定値(総合判定結果)に基づいて階調補正特性を設定するが、総合判定値が大きいレベル領域で階調補正特性の傾きを急峻に設定し、逆に、総合判定値が小さいレベル領域で階調補正特性の傾きを緩やかにする。かかる階調補正特性のデータは、1フレームもしくは1フィールド毎に生成され、垂直ブランキング期間に階調補正部4(図1)に供給されて、入力輝度信号Yの階調の変換テーブルとして格納される。階調補正部4では、この入力輝度信号Yの輝度レベルがこの変換テーブルの読み取りアドレスとして用いられることにより、この入力輝度信号Yの階調がこの変換テーブルに基づいて補正される。この階調補正された輝度信号は、出力端子5から出力される。
図10はこのようにして得られた階調補正特性を模式的に示すものであって、21は輝度レベルヒストグラムの輝度分布判定値だけで求めた階調補正特性(破線)を示し、22は総合判定から求めたこの第1の実施形態での階調補正特性(実線)を示すものである。
同図において、輝度レベルヒストグラムの判定結果だけを用いた求められた階調補正特性21は、破線で示すように、領域番号3,13のレベル領域では、輝度レベルヒストグラムの判定値=+1と大きいため、傾きが急峻に形成される。このため、上記特許文献2に記載のように、かかる階調補正特性21を用いると、これら領域番号のレベル範囲内にある画素の輝度レベルが強調され、輝度信号Yのコントラストが向上する。しかし、この輝度分布判定値=+1のレベル領域では、高域成分もレベル強調されるため、輝度分布判定値=+1の輝度レベルであるが、高域成分がわずかしか含まれない場合でも、この高域成分のレベルも強調されることになる。このため、例えば、図3及び図4に示すように、輝度レベルヒストグラムの輝度分布判定値=+1となるが、図6に示すように、グラデーションなどのわずかなレベル段差による高域成分を含んでほとんど輝度レベルが平坦な領域番号8のレベル領域にある期間TBの映像部分では、この高域成分も強調されため、かかるレベル段差が偽輪郭として偽輪郭が目立つようになる。
これに対し、この第1の実施形態による階調補正特性22では、領域番号8のレベル領域のように、高域成分が少ないレベル領域では、その総合判定値が小さくなり、傾きを階調補正特性21の場合よりも緩やかにするので、輝度レベルがかかる領域番号8のレベル領域に属する入力輝度信号Yの上記期間TBでグラデーションなどによる輝度レベルのわずかな階段的変化を含むほぼ平坦な輝度レベルであっても、かかる変化による高域成分は大きく強調されることがない。従って、目立つような偽輪郭が発生することがない。
このようにして、この第1の実施形態では、コントラストを高めながら、グラデーションなどのようなわずかな輝度レベルの階段的な変化に伴う偽輪郭の発生が抑圧されることになる。
図11は本発明による階調補正装置の第2の実施形態を示すブロック図であって、23は階調補正特性設定部、24は階調補正部、25はガンマ補正部、26はディザ処理部であり、図1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
同図において、階調補正部24は、ガンマ補正部25とディザ処理部26とを備えている。このガンマ補正部25は、図1における階調補正部4に相当するものであって、上記第1の実施形態と同様、階調補正特性設定部23で生成された階調補正特性のデータが変換テーブルとして設定され、これによって入力端子1からの入力輝度信号Yを、図1での階調補正部4と同様の階調補正するものである。
ディザ処理部26は、ガンマ補正部25で階調補正された輝度信号をディザ処理するものである。このディザ処理は、階調数の少ない映像に対してディザ成分(例えば、所定パターンのノイズ)を付加することにより、見た目の階調感を増加させ、映像のグラデーション部分の偽輪郭を低減するという機能がある。
階調補正特性設定部23は、図1における階調補正特性設定部3と同様に、階調補正部24のガンマ補正部25のための階調補正特性のデータを生成するとともに、階調補正部24のディザ処理部26のためのディザ制御特性を生成する。
図12は図11における階調補正特性設定部23で生成される特性を模式的に示す図である。
同図において、ガンマ補正部25(図11)に用いる階調補正特性は、第1の実施形態での階調補正特性設定部3と同様、輝度レベルヒストグラム検出部2で検出された輝度レベルヒストグラムの画素度数値の輝度分布判定値(図12での輝度分布による判定)とエッジレベルヒストグラム検出部6で検出されたエッジレベルヒストグラムの画素度数値のエッジ分布判定値(図12でのエッジ分布による判定)に基づく総合判定値(即ち、輝度レベルヒストグラムの画素度数値の判定値とエッジレベルヒストグラムの画素度数値の判定値との加算演算)をもとに作成したものである。従って、この第2の実施形態の場合も、階調補正特性は、図10に示すように、輝度レベルヒストグラムの画素度数値が高い領域番号のレベル領域でも、高域成分が少ない場合には、このレベル領域での階調補正特性の傾きが、高域成分が多い場合に比べて、緩やかなものとなる。
ディザ制御特性は、輝度レベルヒストグラムの画素度数値の輝度分布判定値とエッジレベルヒストグラムの画素度数値のエッジ分布判定値との減算演算によって求められるディナ制御値をもとに作成される。図12によると、領域番号3,13のレベル領域では、このディザ制御値は0となるが、領域番号8のディザ制御値は1となる。また、これら以外の領域番号のレベル領域では、ディザ制御値は−1である。
このようにして求めた各領域番号のレベル領域に対するディザ制御値は、図11における階調補正部24のディザ処理部26に供給され、ディザ処理部26でのディザ制御特性を設定する。ディザ処理部26では、供給された輝度信号Yに規則的なパターンのノイズを付加するディザ処理が行なわれるのであるが、設定されてディザ制御特性(ディザ制御値)に応じてノイズを付加する割合(ノイズのレベルあるいは密度)を異ならせるものである。この割合が大きいほど、ディザの効果が大きい強いディザ処理が行なわれ、この割合が小さいほど、弱いディザ処理が行なわれるという。図12に示す例では、ディザ制御値が0より大きいとき、ディザ処理を強くし、ディザ制御値が0以下のとき、ディザ処理を弱くする。
輝度信号Yにこのようなディザ処理を行なうことにより、この輝度信号Yの輝度レベルでの階段状に変化する段差部分にこのノイズが埋め込まれることになり、わずかな段差部分はこのノイズの埋込みにより、目立たなくなる。
そこで、図12に示す例において、領域番号8のレベル領域では、ディザ制御値が+1であって、強いディザ処理が行なわれるから、図3に示すデジタル輝度信号Yの期間TBでは、ディザ処理部26で強いディザ処理が行なわれることになり、この期間TBで輝度レベルがほぼ平坦であるが、グラデーションなどによって輝度レベルのわずかな段差があっても、この強いディザ処理により、この段差が目立たなくされて偽輪郭が生じないようにしている。
これに対し、図12における領域番号3,13のレベル領域では、ディザ制御値が0に設定される。これらのレベル領域にある図3に示す輝度信号Yの期間TA,TCでは、図6に示すように、高域成分を多く含むものであるが、ディザ制御値が0であることによってディザ処理部26で弱いディザ処理が行なわれることにより、この高域成分がこのディザ処理によって影響されることがない。
このように、階調補正特性設定部23により、輝度レベルヒストグラムの画素度数値の輝度分布判定値とエッジレベルヒストグラムの画素度数値のエッジ分布判定値とに基づいて、ガンマ補正部25での階調補正処理の階調補正特性を設定し、さらに、ディザ補正部26でのディザ処理の強弱を設定することにより、第1の実施形態の効果に加え、映像のグラデーション部分の偽輪郭をさらに低減することができる。かかる階調補正特性やディザ制御特性はフレームもしくはフィールド毎に生成され、垂直ブランキング期間に夫々ガンマ補正部25,ディザ処理部26に供給されて使用される。
即ち、画素度数が多く、かつ高域成分が多い階調のレベル領域では、階調補正特性の傾きを急にすることにより、映像のコントラストを高めることができ、画素度数が多いが、高域成分が少ない階調のレベル領域では、階調補正特性の傾きの増分を抑え気味とし、さらに、ディザ処理を強くかけることにより、グラデーションなどによるわずかな輝度レベルの段差による偽輪郭の発生を抑えることができる。
なお、上記の「ディザ処理を弱くかける」とは、ディザ処理をかけない場合も含むものである。
また、以上の第1,第2の実施形態は、輝度信号について説明したが、受信したカラー映像信号から分離された色差信号についても、同様の階調補正処理を行なうことができ、これにより、色の偽輪郭の発生を防止することができる。
さらに、上記第1,第2の実施形態では、図1,図11における輝度レベルヒストグラム部2での輝度レベルのダイナミックレンジのレベル領域の分割数と、エッジレベルヒストグラム検出部6における低域成分領域分割部17(図5)での低域成分のダイナミックレンジのレベル領域の分割数とが等しいものとしたが、これら分割数が異なってもよい。この場合には、例えば、輝度レベルヒストグラム部2では、上記のように、輝度レベルのダイナミックレンジが16個のレベル領域に分割され(この場合、レベル領域は領域番号1〜16の領域となる)、エッジレベルヒストグラム検出部6の低域成分領域分割部17では、低域成分のダイナミックレンジ(ここで、このダイナミックレンジは輝度レベルヒストグラム部2での輝度レベルのダイナミックレンジと等しいものとする)が8個のレベル領域に分割されているものとすると(この場合、低域成分のレベル領域は領域番号1〜8の領域となる)、低域成分領域番号の2つが1つの輝度領域番号に対応し、従って、
低域成分領域番号1のレベル領域でのエッジ分布判定値
→輝度領域番号1,2のレベル領域
低域成分領域番号2のレベル領域でのエッジ分布判定値
→輝度領域番号3,4のレベル領域
低域成分領域番号3のレベル領域でのエッジ分布判定値
→輝度領域番号5,6のレベル領域
………………………………………………………………………
低域成分領域番号8のレベル領域でのエッジ分布判定値
→輝度領域番号15,16のレベル領域
に対応付けられることになる。このように対応付けて、輝度領域番号毎にエッジ分布判定値が割り当てられる。
さらに、輝度レベルのダイナミックレンジでのレベル領域の境界のレベルと低域成分のダイナミックレンジのレベル領域の境界のレベルとが異なってもよい。
例えば、輝度レベルの取り得るダイナミックレンジを、図3に示すように、輝度領域番号1〜16のレベル領域に分割し、低域成分で輝度レベルと同じダイナミックレンジを、図13に示すように、低域領域番号1〜11のレベル領域に分割すると、輝度レベルヒストグラム検出部2からは、図14に示すように、各輝度領域番号1〜16毎に輝度レベルヒストグラムでの画素度数値に対する輝度分布判定値(輝度分布による判定)が、エッジレベルヒストグラム検出部6からは、図14に示すように、各低域領域番号1〜11毎にエッジレベルヒストグラムでの画素度数値に対するエッジ分布判定値(エッジ分布による判定)が夫々階調補正特性設定部23に供給される。
階調補正特性設定部23では、図14に示すように、輝度領域番号のレベル領域と低域領域番号のレベル領域とのレベル範囲との関係に応じた領域番号とそのレベル範囲とが格納されている。図14では、例えば、輝度領域番号1のレベル領域と低域領域番号1のレベル領域の一部とが一致するものであり、この一致するレベル領域を領域番号1のレベル領域とする。また、低域領域番号1のレベル領域の残りの領域と輝度領域番号2のレベル領域の一部とが一致し、これら一致する領域を領域番号2のレベル領域とする。次に、輝度領域番号3のレベル領域の残りの領域と低域領域番号2のレベル領域の一部とが一致し、この一致するレベル領域を領域番号3のレベル領域とする。以下同様にして、領域番号1〜21のレベル領域が設定されることになる。そして、上記のように、これら領域番号のレベル領域毎に、この領域番号に対応する輝度領域番号のレベル領域に対する輝度分布判定値とエッジ分布判定値とを演算して、総合判定値,ディザ制御値を求める。
上記のように、輝度レベルのダイナミックレンジでのレベル領域の分割数(=16)と低域成分のダイナミックレンジのレベル領域の分割数(=8)とが一致しないが、これらのレベル領域の境界のレベルが一致する場合には、領域番号のレベル領域のレベル範囲は輝度領域番号のレベル領域のレベル範囲と一致するものであり、上記のようにして、領域番号のレベル領域での総合判定値、ディザ制御値を求める。
図15は本発明による階調補正装置を用いたテレビジョン受像機(TV受像機)の一実施形態の概略構成を示すブロック図であって、30はチューナ、31はIF(中間周波)処理部、32は検波回路、33はY(輝度)/C(クロマ)分離回路、34はA/D(アナログ/デジタル)コンバータ、35は本発明による階調補正装置、36はD/Aコンバータ、37は輝度処理部、38は映像増幅部、39は色復調回路、40は色処理装置、41は表示装置である。
同図において、チューナ30で受信されて所定チャンネルの映像信号は、IF処理部31で無線周波信号から中間周波信号に変換された後、検波回路32でベースバンドの映像信号に検波される。この映像信号は、Y/C分離回路33で輝度信号Yと色副搬送波のクロマ信号Cとに分離される。
Y/C分離回路33で分離された輝度信号Yは、A/Dコンバータ34でデジタル輝度信号に変換された後、上記の第1,第2の実施形態として示す階調補正装置35に供給され、上記のようにして、階調補正処理がなされる。階調補正されたデジタル輝度信号は、D/Aコンバータでアナログの輝度信号に戻された後、輝度処理部37に供給され、表示装置41で表示される映像の明るさを調節する輝度調節や直流分再生,表示装置41が陰極線管である場合には、アパーチャ補正などの処理がなされる。
一方、Y/C分離回路33で分離されたクロマ信号Cは、色復調回路39に供給されて色差信号R−Y,B−Yに復調される。これら色差信号R−Y,B−Yは色処理装置40に供給される。この色処理装置40は、輝度信号Yと同様、色差信号R−Y,B−Y毎にA/DコンバータやD/Aコンバータが付随した階調補正装置が設けられており、これにより、輝度信号Yと同様の階調補正処理が行なわれる。
輝度処理回路37から出力される輝度信号Yと色処理装置40から出力される色差信号R−Y,B−Yとは映像増幅回路38に供給され、これら輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yとを演算処理して原色信号R,G,Bを生成し、これらを表示装置41に供給するとともに、白バランス調整などの処理も行なわれる。
なお、階調補正装置35も輝度処理部の一部であるが、ここでは、別装置として示している。
かかるTV受像機では、階調補正装置35として、上記の第1,第2の実施形態として示す本発明による階調補正装置を用いているので、表示装置41では、高いコントラストのカラー映像が表示されるとともに、このカラー映像では、グラデーションなどによる輝度レベルのわずかな段差によって従来目立っていた偽輪郭の発生を防止し、これを目立たせないようにすることができる。
本発明による階調補正装置の第1の実施形態を示すブロック図である。 図1における輝度レベルヒストグラム検出部の一具体例を示す構成図である。 図1に示す第1の実施形態における入力輝度信号の一具体例を示す波形図である。 図3に示す入力輝度信号の輝度レベルヒストグラムを示す図である。エッジレベルヒストグラム検出の動作説明図である。 図1におけるエッジレベルヒストグラム検出部の一具体例を示すブロック図である。 図5に示す高域成分抽出部と低域成分抽出部とで抽出される図3に示す入力輝度信号の高域成分と低域成分とを示す図である。 図5における総合領域分割部での総合領域を示す図である。 図7に示す総合領域をもとに得られるエッジレベルヒストグラムの例を示す図である。 図1に示す階調補正特性設定部でのヒストグラムの総合判定の方法の一具体例を説明する図である。 図1に示す階調補正特性設定部で得られた階調補正特性を模式的に示す図である。 本発明による階調補正装置の第2の実施形態を示すブロック図である。 図11に示す階調補正特性設定部でのヒストグラムの総合判定の方法の一具体例を説明する図である。 図11に示す第2の実施形態での低域領域番号の設定方法の他の具体例を示す図である。 図13に示す低域領域番号の設定に対する総合判定値,ディザ制御値の求め方を示す図である。 本発明によるテレビジョン受像機の一実施形態の概略構成を示すブロック図である。 従来の階調補正装置の一例を示すブロック図である。 図16に示す従来例での階調補正特性を示す図である。
符号の説明
1 入力端子
2 輝度ヒストグラム検出部
3 階調補正特性設定部
4 階調補正部
5 出力端子
6 エッジヒストグラム検出部
7 入力端子
8 輝度レベル比較器群
9 累積カウンタ群
10 保持レジスタ群
11 出力端子群
12,13 入力端子
14 高域成分抽出部
15 高域成分領域分割部
16 低域成分抽出部
17 低域成分領域分割部
18 総合領域分割部
19 累積カウンタ・保持レジスタ群
20 出力端子群
22 本発明による階調補正特性
23 階調補正/ディザ制御特性設定部
24 階調補正/ディザ処理部
25 ガンマ補正部
26 ディザ処理部
34 A/Dコンバータ
35 階調補正装置
36 D/Aコンバータ
40 色処理装置

Claims (9)

  1. 輝度信号の階調を補正する階調補正手段と、
    輝度信号の輝度レベルヒストグラムを検出する輝度レベルヒストグラム検出手段と、
    該輝度信号のエッジレベルヒストグラムを検出するエッジレベルヒストグラム検出手段と、
    該輝度レベルヒストグラム検出手段による検出結果と該エッジレベルヒストグラム検出手段による検出結果とに基づいて階調補正特性を生成し、該階調補正手段に該階調補正特性を設定する階調補正特性設定手段と
    を備え、該階調補正手段は、該階調補正特性設定手段によって設定された該階調補正特性に基づいて、該輝度信号の階調を補正することを特徴とする階調補正装置。
  2. 請求項1において、
    前記階調補正手段は、前記輝度信号の階調を補正するガンマ補正手段と、該ガンマ補正手段でガンマ補正処理された前記輝度信号をディザ処理するディザ処理手段とを備え、
    前記階調補正特性設定手段は、前記階調補正特性を該ガンマ補正手段に設定し、ディザ処理のためのディザ制御特性を該ディザ処理手段に設定することを特徴とする階調補正回路。
  3. 請求項1または2において、
    前記エッジレベルヒストグラムは、前記輝度信号の低域成分のレベル範囲毎の、前記輝度信号の高域成分の画素度数を表わすヒストグラムであることを特徴とする階調補正装置。
  4. 請求項1または2において、
    前記階調補正特性設定手段は、前記輝度レベルヒストグラムによる前記輝度信号の輝度分布の判定値と前記エッジレベルヒストグラムによる前記輝度信号のエッジ分布の判定値とを演算処理して総合判定値を求め、該総合判定値に応じた前記階調補正特性を設定することを特徴とする階調補正装置。
  5. 請求項4において、
    前記輝度信号の前記総合判定値が大きい輝度レベル領域では、階調補正特性の傾きを急にし、前記輝度信号の前記総合判定結果が小さい輝度レベル領域では、階調補正特性の傾きを緩やかにすることを特徴とする階調補正装置。
  6. 請求項2〜5において、
    前記階調補正特性設定手段は、前記輝度レベルヒストグラムによる前記輝度信号の輝度分布の判定値と前記エッジレベルヒストグラムによる前記輝度信号のエッジ分布の判定値とを演算してディザ制御値を求め、該ディザ制御値に応じた前記ディザ制御特性を設定することを特徴とする階調補正装置。
  7. 請求項6において、
    前記ディザ処理手段は、前記輝度信号の前記ディザ制御値が大きい輝度レベル領域では、前記輝度信号にディザが強くかかる処理をし、前記輝度信号の前記ディザ制御値が小さい輝度レベル領域では、前記輝度信号にディザが弱くかかる処理をすることを特徴とする階調補正装置。
  8. 前記輝度信号の代わりに、色差信号の階調補正を行なうことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の階調補正装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の階調補正装置と請求項8に記載の階調補正装置とを用いたことを特徴とするテレビジョン受像機。
JP2004210077A 2004-07-16 2004-07-16 階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機 Active JP4303652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004210077A JP4303652B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004210077A JP4303652B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006033469A true JP2006033469A (ja) 2006-02-02
JP4303652B2 JP4303652B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=35899278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004210077A Active JP4303652B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4303652B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008139842A (ja) * 2006-11-10 2008-06-19 Seiko Epson Corp 画像表示制御装置
KR100940490B1 (ko) 2008-03-26 2010-02-04 삼성탈레스 주식회사 영상 화질 향상 장치
JP2010511322A (ja) * 2006-11-28 2010-04-08 インテル・コーポレーション 鮮明さを保持したビデオデータのコントラスト強調
JP2010517367A (ja) * 2007-01-19 2010-05-20 トムソン ライセンシング デジタル画像中のバンド発生の識別
JP2010220032A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Victor Co Of Japan Ltd 映像信号処理方法及び映像信号処理装置
WO2011013745A1 (ja) * 2009-07-31 2011-02-03 シャープ株式会社 階調調整装置、画像表示装置、テレビ受像機、プログラム、及び、プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
WO2011061888A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 パナソニック株式会社 映像信号処理装置及び映像表示装置
US8134646B2 (en) 2006-05-24 2012-03-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Video signal processing device and video signal processing method

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8134646B2 (en) 2006-05-24 2012-03-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Video signal processing device and video signal processing method
JP2008139842A (ja) * 2006-11-10 2008-06-19 Seiko Epson Corp 画像表示制御装置
JP2010511322A (ja) * 2006-11-28 2010-04-08 インテル・コーポレーション 鮮明さを保持したビデオデータのコントラスト強調
JP2010517367A (ja) * 2007-01-19 2010-05-20 トムソン ライセンシング デジタル画像中のバンド発生の識別
JP2010517370A (ja) * 2007-01-19 2010-05-20 トムソン ライセンシング デジタル画像中の輪郭の低減
US8644601B2 (en) 2007-01-19 2014-02-04 Thomson Licensing Reducing contours in digital images
US8532375B2 (en) 2007-01-19 2013-09-10 Thomson Licensing Identifying banding in digital images
KR100940490B1 (ko) 2008-03-26 2010-02-04 삼성탈레스 주식회사 영상 화질 향상 장치
US8339518B2 (en) 2009-03-18 2012-12-25 JVC Kenwood Corporation Video signal processing method and apparatus using histogram
JP2010220032A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Victor Co Of Japan Ltd 映像信号処理方法及び映像信号処理装置
WO2011013745A1 (ja) * 2009-07-31 2011-02-03 シャープ株式会社 階調調整装置、画像表示装置、テレビ受像機、プログラム、及び、プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5502868B2 (ja) * 2009-07-31 2014-05-28 シャープ株式会社 階調調整装置、画像表示装置、テレビ受像機、プログラム、及び、プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
WO2011061888A1 (ja) * 2009-11-17 2011-05-26 パナソニック株式会社 映像信号処理装置及び映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4303652B2 (ja) 2009-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4011122B2 (ja) 映像信号の画質補正回路
US8558772B2 (en) Image display apparatus
US7319496B2 (en) Signal processing apparatus, image display apparatus and signal processing method
JP4279318B2 (ja) 映像表示装置
US8339518B2 (en) Video signal processing method and apparatus using histogram
US8942475B2 (en) Image signal processing device to emphasize contrast
JPH0965252A (ja) 階調補正装置
US20090304274A1 (en) Image Processing Apparatus and Image Display Apparatus
TW200305331A (en) Contrast correcting circuit
WO2013129225A1 (ja) 画像処理装置及び方法
US8270750B2 (en) Image processor, display device, image processing method, and program
US20110267543A1 (en) Picture signal processing apparatus and picture signal processing method
JP4303652B2 (ja) 階調補正回路及びこれを用いたテレビジョン受像機
JP2012175310A (ja) 画像処理装置、画像処理方法
US7034896B2 (en) Gradation correction apparatus
US8134646B2 (en) Video signal processing device and video signal processing method
JP2002359754A (ja) 階調補正装置及び方法
US9019433B2 (en) Image processing apparatus and method
JP2003348379A (ja) 画像表示装置および画像処理装置、並びに画像処理方法
JP4791884B2 (ja) 映像信号処理装置及び映像信号処理方法
JP2010026690A (ja) 画像処理装置
KR20030071463A (ko) 콘트라스트 보정회로
JP2010288040A (ja) 輪郭補正方法及び輪郭補正装置
JP4285117B2 (ja) 映像信号処理装置,映像信号処理方法及び映像表示装置
JP4306297B2 (ja) 映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090414

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090424

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120501

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4303652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130501

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250