JP2006031937A - 光ディスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光ディスク10の反射層16の上に、中間層24、可視光特性変化層18、保護層20を順次成膜する。可視光特性変化層18は感光材、感熱材等で構成される。光ディスク装置48のターンテーブル54に、この光ディスク10を、そのレーベル面を下に向けてセットし、光ピックアップ66から可視光特性変化層18にレーザ光67を照射して、可視光特性変化層18に画像を形成する。中間層24を半透明の光散乱特性を持つ光散乱層で構成することにより、形成された画像を見やすくすることができる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、光ディスク装置のレーザ光を利用してレーベル面に画像形成を行えるようにして、ペンによる書き込みやプリンタによる印刷を不要にした光ディスクのレーベル面画像形成方法および光ディスク装置並びに光ディスクを提供しようとするものである。
また、この発明の光ディスクは、例えば、CD−R、CD−RW等のCD系光ディスク、あるいは、DVD−R、DVD−RW等のDVD系光ディスク等の2枚基板貼り合わせ光ディスク等の反射型記録可能型片面光ディスク、あるいは、その他の規格の光ディスクとすることができる。
反射層16と可視光特性変化層18との密着性を向上させる手法として、中間層を設けるのに代えて、可視光特性変化層18を図4に示すように多数の微細な点状(例えば1つの点の直径が数10μm程度の円形または同程度の大きさの非円形)に形成する(例えば、膜転写などの技法を用いて形成する。)ことができる。また、多数の微細な点状に代えて、図5に示すように多数の微細な孔26を有する孔空き状に形成することができる。図4の点状に形成した場合は点の外側で、また図5の孔空き状に形成した場合は孔の内側で、反射層16と保護層20どうしが直接接合されているので、密着性を良好にすることができる。また、可視光特性変化層18が不透明であっても、可視光特性変化層18が無く反射層16と保護層20どうしが直接接合されている部分を通して、レーベル面22側から反射層16を部分的に望むことができるので、レーベル面22の画像形成時に反射層16に容易にフォーカスを合わせることができる。点状、孔空き状のほか、同心円または直線の縞状等に構成することもできる。
第2の反射層57は金属層、誘電体反射層等で構成することができる。中間層59は、例えば、第2の反射層57と可視光特性変化層61との密着性を向上させる材料(反射層57、可視光特性変化層61のいずれに対しても密着性のよい材料)で構成することができる。また、中間層59を断熱性の材料で構成すれば、レーベル面の画像形成時の熱が反射層57を通して面方向に拡がるのが抑制され、可視光特性の変化効率の低下や画像の滲みを防止することができる。また、中間層59を半透明の光散乱特性を持つ光散乱層で構成することにより、形成された画像を見やすくすることができる。
(1) 光ディスク50をデータ記録または再生時と表裏逆にしてターンテーブル54に装着する。
(2) ユーザがホストコンピュータ46のディスプレイ上で、画像形成する文字、絵等の画像を編集する。ホストコンピュータ46は編集された画像を画像データに変換する。
(3) ユーザがホストコンピュータ46上で画像形成動作の開始を指示する。
(4) 周波数発生器58から発生されるパルスがシステム制御回路62で指令される一定の周波数となるように、スピンドルサーボ回路64がスピンドルモータ56をCAV(回転数一定)制御する。
(5) 光ピックアップ66を光ディスク50の内周側の所定の径方向の基準位置に位置決めする。
(6) 光ピックアップ66のレーザダイオードのレーザパワーが、システム制御回路62で指令される所定の低出力(可視光特性変化層の可視光特性が変化せずかつフォーカス制御が可能な値で、例えば1mW以下の値)となるように、レーザドライバ82が該レーザダイオードを駆動する。
(7) システム制御回路62の指示により、フォーカスサーボ回路76をオンする。これにより、フォーカスサーボ回路76は、反射層でレーザ光67が最小スポットとなるように、フォーカスサーボをかける。なお、トラッキングサーボ回路78はオフのままとし、トラッキングサーボはかけない。
(8) 以上で画像形成の準備が整い、システム制御回路62の指示により画像形成を開始する。すなわち、システム制御回路62はホストコンピュータ46から画像データを入力し、送りモータ72を駆動して光ピックアップ66を光ディスク50の内周側で最初の画像形成箇所がある半径位置に位置決めし、FGパルスに基づく適宜のタイミング(あるいは、周方向の基準位置を検出するために別途設けられた検出器の検出タイミング)を周方向の基準位置として、逓倍器60の出力パルスをカウントして周方向位置θを検出し、該半径位置について画像データにより指示される周方向の各画像形成位置でレーザパワーを所定の高出力(可視光特性変化層の可視光特性が変化する値で、例えば1mW以上の値)に切り換える。これにより、該高出力のレーザ光が照射された箇所で可視光特性変化層の可視光特性が変化(変色等)して、画像形成が行われる。光ディスク50が1回転して周方向の基準位置に戻ったら、送りモータ62を駆動して光ピックアップ66を所定ピッチΔr分外周方向へ移送し、その半径位置について画像データにより指示される周方向の各画像形成位置でレーザパワーを所定の高出力に切り換えて画像形成を行う。以後、この動作を繰り返して、1周ごとに所定ピッチΔrで順次外周方向に移動して画像形成を行う。図10は、この画像形成動作による光ディスク50のレーベル面52上でのレーザ光の軌跡を示す。太線で描いた部分でレーザパワーが高出力に切り換えられて画像形成が行われる。図11は図10の画像形成を行うときのレーザパワーの変化を示す。
(1) 光ディスク50をデータ記録または再生時と表裏逆にしてターンテーブル86に装着する。
(2) ユーザがホストコンピュータ133のディスプレイ上で、画像形成する文字、絵等の画像を編集する。ホストコンピュータ133は編集された画像を画像データに変換する。
(3) ユーザがホストコンピュータ133上で画像形成動作の開始を指示する。
(4) スピンドルモータ88は、システム制御回路105の指示により、画像形成動作中停止される。
(5) 光ピックアップ90を所定の基準位置に位置決めする。
(6) 光ピックアップ90のレーザダイオードのレーザパワーが、システム制御回路105で指令される所定の低出力(可視光特性変化層の可視光特性が変化せずかつフォーカス制御が可能な値で、例えば1mW以下の値)となるように、レーザドライバ131が該レーザダイオードを駆動する。
(7) システム制御回路105の指示により、フォーカスサーボ回路125をオンする。これにより、フォーカスサーボ回路125は、反射層でレーザ光が最小スポット91となるように、フォーカスサーボをかける。なお、トラッキングサーボ回路127はオフのままとし、トラッキングサーボはかけない。
(8) 以上で画像形成の準備が整い、システム制御回路105の指示により画像形成を開始する。すなわち、システム制御回路105はホストコンピュータ133から画像データを入力し、送りモータ94を駆動して光ピックアップ90を光ディスク50の内周側で最初の画像形成箇所があるディスク径方向位置に位置決めし、そのディスク径方向位置でモータ103(または119)を駆動してレーザ光をトラック接線方向に移動させ、そのディスク径方向位置について画像データにより指示されるトラック接線方向の画像形成区間にわたりレーザパワーを所定の高出力(可視光特性変化層の可視光特性が変化する値で、例えば1mW以上の値)に切り換える。これにより、該高出力のレーザ光が照射された箇所で可視光特性変化層の可視光特性が変化(変色等)して、画像形成が行われる。続いて、送りモータ94を駆動して光ピックアップ90を所定ピッチΔr分外周方向へ移送し、その位置でトラック接線方向に移送しながら、そのディスク径方向位置について画像データにより指示されるトラック接線方向の画像形成区間にわたりレーザパワーを所定の高出力に切り換えて画像形成を行う。以後、この動作を繰り返して、所定ピッチΔrで順次外周方向に移動して画像形成を行う。図19は、この画像形成動作による光ディスク50のレーベル面52上でのレーザ光の軌跡およびでき上がった画像を示す。レーザ光は振動信号により振動しながら移動するので、すき間のない(またはすき間が小さい)画像が得られる。
Claims (10)
- レーベル面側から見える箇所に、該レーベル面側からのレーザ光の照射によって該レーベル面側からの可視光特性が変化する可視光特性変化層を形成してなる光ディスクであって、
前記光ディスクが基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を順次成膜したものであり、前記可視光特性変化層が該反射層と該保護層の間に形成され、
前記反射層と前記可視光特性変化層との間に中間層が配置され、
前記中間層が、半透明の光散乱特性を持つ光散乱層で構成されている光ディスク。 - レーベル面側から見える箇所に、該レーベル面側からのレーザ光の照射によって該レーベル面側からの可視光特性が変化する可視光特性変化層を形成してなる光ディスクであって、
前記光ディスクが基板上に少なくとも記録層、反射層、保護層を順次成膜したものであり、前記可視光特性変化層が該反射層と該保護層の間に形成され、
前記反射層と前記可視光特性変化層との間に中間層が配置され、
前記中間層が、半透明の光散乱特性を持つ光散乱層で構成され、
前記可視光特性変化層と前記反射層との間に第2の反射層が配置され、前記反射層と前記第2の反射層との間に、これら両反射層を分離する分離層が配置され、
前記中間層が前記第2の反射層と前記可視光特性変化層との間に配置されている光ディスク。 - レーベル面側から見える箇所に、該レーベル面側からのレーザ光の照射によって該レーベル面側からの可視光特性が変化する可視光特性変化層を形成してなる光ディスクであって、
前記光ディスクが2枚の基板間に少なくとも記録層、反射層を積層配置したものであり、該反射膜が面する側の基板の表面側に、少なくとも第2の反射層、前記可視光特性変化層を積層配置し、
前記第2の反射層と前記可視光特性変化層との間に中間層を配置し、
前記中間層が、半透明の光散乱特性を持つ光散乱層で構成されている光ディスク。 - 前記中間層が、前記反射層と前記可視光特性変化層との密着性を向上させる材料で構成されている請求項1記載の光ディスク。
- 前記中間層が、前記反射層と前記可視光特性変化層との間の断熱性を向上させる材料で構成されている請求項1記載の光ディスク。
- 前記中間層が、前記第2の反射層と前記可視光特性変化層との密着性を向上させる材料で構成されている請求項2または3記載の光ディスク。
- 前記中間層が、前記第2の反射層と前記可視光特性変化層との間の断熱性を向上させる材料で構成されている請求項2または3記載の光ディスク。
- 前記可視光特性変化層が、前記レーザ光の照射によって色相、明度、彩度のうちの少なくともいずれかが変化する色変化層である請求項1から7のいずれかに記載の光ディスク。
- 前記色変化層が感光層または感熱層である請求項8記載の光ディスク。
- 前記感光層または感熱層が2層あり、この2層が前記レーザ光の照射により融合または混合して可視光特性が変化する請求項9記載の光ディスク。
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