JP2006031791A - 光記録媒体 - Google Patents

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康児 三島
Daisuke Yuutoku
大介 由徳
Kenji Yamaya
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Abstract

【課題】 光記録媒体の記録容量や未記録容量の確認を容易にする。
【解決手段】 本発明による光記録媒体10は、光入射面11a側からレーベル面11bを視認可能なディスク本体11と、ディスク本体11のレーベル面11b側に設けられ、記録領域と未記録領域との視認可能な境界に基づいて記録容量に関する情報及び空き容量に関する情報の少なくとも一方を示す目盛り表示11cとを備える。これにより、ディスク本体11を一見するだけで記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を容易に把握することができる。また、ディスク本体11の透明度が極めて高いと表裏の識別が困難となり、ドライブに光記録媒体10を誤って裏返しに挿入するといった危険性を生じさせる可能性があるが、本発明ではこのような問題を低減することも可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は光記録媒体に関し、特に、光入射面側からレーベル面を視認可能な光記録媒体に関する。
従来より、デジタルデータを記録するための記録媒体として、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)に代表される光記録媒体が広く利用されている。これらの光記録媒体は、CD−ROMやDVD−ROMのようにデータの追記や書き換えができないタイプの光記録媒体(ROM型光記録媒体)、CD−RやDVD−Rのようにデータの追記はできるがデータの書き換えができないタイプの光記録媒体(追記型光記録媒体)、さらには、CD−RWやDVD−RWのようにデータの書き換えが可能なタイプの光記録媒体(書き換え型光記録媒体)に大別することができる。
これらの光記録媒体に対するデータの記録や再生には、いずれもレーザビームが用いられることから、光記録媒体にはレーザビームを反射するための「反射層」が一般に設けられる。反射層の材料としては、アルミニウム(Al)や銀(Ag)を主成分とする合金など、反射率の高い金属材料が用いられることが多く、このため、光入射面側からレーベル面は視認できないのが通常である(特許文献1)。
特開平1−128234号公報
上述した光記録媒体の中でも、追記型光記録媒体や書き換え型光記録媒体では、記録層の材料として有機色素や相変化材料が用いられているため、データが書き込まれた領域が変色し、データの記録領域と未記録領域との境界が光入射面からはっきりと視認することができる。しかしながら、そのような境界が視認できたとしても、実際にどのくらいのデータ量が記録されているのか、また未記録容量がどのくらいあるのかということは、光記録媒体そのものを一見しただけでは判断できない。そのため、通常は、光記録媒体を記録再生装置(ドライブ)にセットし、コンピュータからの操作により光記録媒体に記録されているすべてのデータの容量を計算して確認する必要があった。
したがって、本発明の目的は、記録容量や未記録容量を容易に確認することが可能な光記録媒体を提供することである。
本発明による光記録媒体は、光入射面側からレーベル面を視認可能なディスク本体と、前記ディスク本体の前記レーベル面側に設けられ、記録領域と未記録領域との視認可能な境界に基づいて記録容量に関する情報及び空き容量に関する情報の少なくとも一方を示す目盛り表示とを備えていることを特徴とする。
このように、本発明による光記録媒体は目盛り表示を備えていることから、ディスク本体を一見するだけで記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を容易に把握することができる。また、ディスク本体の透明度が極めて高いと表裏の識別が困難となり、ドライブに光記録媒体を誤って裏返しに挿入するといった危険性を生じさせる可能性があるが、本発明ではこのような問題を低減することが可能となる。
目盛り表示は、ディスク本体の径方向に沿って所定の間隔ごとに設けられたマークと数字との組み合わせを含むことが好ましい。これによれば、記録容量に関する情報として、記録されたコンテンツのサイズ、記録されたコンテンツの収録時間、記録割合等を表示することが可能となり、また、空き容量に関する情報として、記録可能なコンテンツのサイズ、収録可能なコンテンツの時間、未記録割合等を表示することが可能となる。
本発明による光記録媒体は、レーベル面に形成された印刷層をさらに備えていることが好ましく、この場合、印刷層は目盛り表示に重ねて設けられていることが好ましい。これによれば、レーベル面側に所望のデザインを与えることが可能となるばかりでなく、目盛り表示の視認性を高めることも可能となる。
また、印刷層は、光入射面側から視認可能な第1の印刷層と、光入射面とは反対側から視認可能な第2の印刷層とを含んでいることもまた好ましい。これによれば、例えば、第1の印刷層の印刷内容と第2の印刷層の印刷内容を互いに異ならせることにより、光記録媒体の表と裏で異なるデザインとすることができる。また、第1及び第2の印刷層の少なくとも一方にディスク本体の表裏を識別可能な文字又は図形を印刷すれば、ディスク本体がほぼ透明であるにもかかわらず、表裏を容易に識別することも可能となる。
このように、本発明によれば、ディスク本体を一見するだけで記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を容易に把握することができる。また、ディスク本体がほぼ透明であるにもかかわらず表裏の識別が容易であることから、ドライブに光記録媒体を誤って裏返しに挿入するといった危険性を低減することも可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による光記録媒体10の外観を模式的に示す切り欠き斜視図である。
本実施形態による光記録媒体10は、外径が約120mm、厚みが約1.2mmである円盤状の光記録媒体であり、図1に示すように、ディスク本体11と、ディスク本体11のレーベル面11bに設けられた目盛り表示11cとを備えて構成されている。また、光記録媒体10の中心部には中心孔14が設けられている。
ディスク本体11は、記録時及び/又は再生時にレーザビームが照射される光入射面11aとその裏面であるレーベル面11bとを有しており、光入射面11a側からレーベル面11bが視認可能な程度の透明度を有している。ディスク本体11の種類については特に限定されず、CD−ROM、CD−R、CD−RW等のCD型ディスク、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等のDVD型ディスク、さらには、青色波長領域のレーザビームが用いられる次世代型の光ディスクを用いることが可能である。但し、光入射面11a側からレーベル面11bが視認可能な程度の透明度を持たせるためには、DVD型ディスク又は次世代型の光ディスクを用いることが好ましく、なかでも、次世代型の光ディスクを用いることが特に好ましい。これは、DVD型ディスクや次世代型の光ディスク、特に次世代型の光記録媒体では、求められる反射率が相対的に低いからである。
図2は、本発明の適用が可能なディスク本体11のいくつかの例を示す図であり、(a)は次世代型ディスク、(b)はDVD型ディスクの断面をそれぞれ示している。
図2(a)に示すように、次世代型ディスクは、一方の面がレーベル面11bとなる厚さ約1.1mmの支持基板21と、支持基板21の他方の面に設けられた機能層22と、機能層22を覆う厚さ約0.1mmの光透過層23とを備え、光透過層23の表面が光入射面11aとなる。したがって、ディスク本体11として図2(a)に示す次世代型のディスクを用いる場合には、支持基板21の表面(レーベル面11b)に目盛り表示11cが設けられることになる。
支持基板21の材料としては、可視光領域において透明な材料を用いる必要がある。可視光領域において透明な材料としては、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂を好ましく挙げることができる。中でも、優れた加工性を有する等の理由から、ポリカーボネート樹脂又はポリオレフィン樹脂を用いることが特に好ましい。
一方、光透過層23の材料としては、可視光領域において透明であるとともに、記録・再生時に照射されるレーザビームの光路となることからレーザビームの波長領域(例えば約405nm)において透明な材料を用いる必要がある。このような材料としては、アクリル系又はエポキシ系の紫外線硬化性樹脂を好ましく挙げることができる。また、紫外線硬化性樹脂を硬化させてなる膜のかわりに、光透過性樹脂からなる光透過性シートと各種接着剤や粘着剤を用いて光透過層23を形成してもよい。
機能層22の構造や材料はディスクの種類によって異なる。つまり、ROM型ディスクの場合、機能層22は、図3に示すように反射層22aによって構成することができ、追記型ディスクの場合、機能層22は、図4に示すように反射層22aとその表面に設けられた記録層22bによって構成することができ、書き換え型ディスクの場合、機能層22は、図5に示すように記録層22bと、これを挟んで設けられた複数の誘電体層22cと、反射層22aとによって構成することができる。
本発明では、光入射面11a側からレーベル面11bが視認可能であることが必要であるため、いずれの層も透明度の高い材料を選択する必要がある。したがって、反射層22aの材料については、アルミニウム(Al)や銀(Ag)を主成分とする合金など、反射率の高い金属材料ではなく、シリコン(Si)や酸化チタン(TiO)など、所定以上の反射率を有し且つ透過率の高い材料を選択するか、或いは省略することが好ましい。記録層22bについては、追記型ディスクの場合、誘電体母材(ZnSとSiOの混合物など)にマグネシウム(Mg)及び/又はアルミニウム(Al)が添加された材料や、ビスマス(Bi)と酸素(O)を主成分とする材料を用いることが好ましく、書き換え型ディスクの場合には、相変化材料を用いることが好ましい。誘電体層22cについては、ZnSとSiOの混合物など透明な誘電体材料を用いることが好ましい。このような材料を選択すれば、ディスク本体11はほぼ透明となり、光入射面11a側からレーベル面11bを視認することが可能となる。尚、ビスマス(Bi)と酸素(O)を主成分とする記録層は、酸素の割合を63原子%以上とすれば透明となる。
一方、図2(b)に示すように、DVD型ディスクは、一方の面が光入射面11aとなる厚さ約0.6mmの光透過性基板31と、一方の面がレーベル面11bとなる厚さ約0.6mmのダミー基板32と、光透過性基板31の他方の面に設けられた機能層33と、機能層33を覆う保護層34と、光透過性基板31、機能層33及び保護層34からなる積層体とダミー基板32とを接着する接着層35とを備えている。したがって、ディスク本体11として図2(b)に示すDVD型のディスクを用いる場合、ダミー基板32の表面(レーベル面11b)に目盛り表示11cが設けられることになる。
光透過性基板31の材料としては、可視光領域において透明であるとともに、レーザビームの波長領域(例えば約650nm)において透明な材料を用いる必要があり、ダミー基板32の材料としては、可視光領域において透明である必要がある。このような材料としては、ポリカーボネート樹脂やポリオレフィン樹脂など、支持基板21の好ましい材料として挙げた材料を選択すればよい。また、保護層34や接着層35の材料についても、紫外線硬化性樹脂など、可視光領域において透明な材料を選択する必要がある。機能層33の構造や材料は、次世代型の光記録媒体と同様、ディスクの種類によって異なるが、DVD−R等の追記型のDVD型ディスクでは、記録層の材料として一般に有機色素が用いられることから、本発明を追記型のDVD型ディスクに適用することは困難であると考えられる。
特に限定されるものではないが、本発明において、ディスク本体11は次世代型の追記型ディスクまたは書き換え型ディスクを選択することが最も好ましい。これは、記録密度の高い次世代型の光記録媒体は要求される反射率が低く、また、追記型ディスクや書き換え型ディスクの場合には未記録容量が変化するからである。また、記録領域と未記録領域との境界が視認可能である限り、ディスク本体11として次世代型の再生専用ディスクを採用しても構わない。この場合、支持基板21のうちレーベル面11bとなる面とは反対側の面には、螺旋状又は同心円状にピット列が形成され、これによってデータが保持されることになる。
次に、ディスク本体11のレーベル面11b側に設けられる目盛り表示11cについて説明する。
図1に示したように、目盛り表示11cはディスク本体11の径方向に沿って所定の間隔をもって設けられた複数のマークによって構成されており、記録領域と未記録領域との視認可能な境界に基づいて、記録容量に関する情報及び空き容量に関する情報の一方又は両方を目視により判断可能に構成されている。
例えば、記録容量に関する情報を表示するのであれば、切り欠き図である図6に示すように、目盛り表示11cを構成する各マークに所定の数字を付加することにより、記録されたコンテンツのサイズを表示すればよい。その他、記録されたコンテンツの収録時間を表示したり、記録割合を表示したりすることも可能である。ここで、コンテンツとは、音楽データ、映像データ、ファイルデータ、プログラム等である。図6に示す例では、記録領域17と未記録領域18との境界19に基づき、記録されたコンテンツのサイズが20GB(ギガバイト)弱であることを確認することができる。
また、空き容量に関する情報を表示するのであれば、切り欠き図である図7に示すように、目盛り表示11cを構成する各マークに所定の数字を付加することにより、記録可能なコンテンツのサイズを表示すればよい。その他、収録可能なコンテンツの時間を表示したり、未記録割合を表示したりすることも可能である。図7に示す例では、記録領域17と未記録領域18との境界19に基づき、記録可能なコンテンツのサイズが15GB(ギガバイト)強であることを確認することができる。
もちろん、これらの表示を組み合わせることも可能であり、一例として、図8には記録されたコンテンツのサイズと収録時間の両方を表示する例が示されている。その他、記録されたコンテンツのサイズと記録可能なコンテンツのサイズの両方を表示しても構わないし、複数の目盛り表示11cを用いてそれぞれ異なる情報を表示しても構わない。
目盛り表示11cは、例えばインク材料を用いた印刷により形成することができる。目盛りのデザインとしては、図6乃至図8に示したように、径方向に所定の間隔をもって設けた複数のマークによって構成しても構わないし、図示しないが同心円状の複数の円によって構成しても構わない。目盛りの間隔は、それぞれの目盛り間の容量が等しくなるように設定することが好ましい。したがって、外周部ほど径方向の距離に対する記録密度が高くなるような記録フォーマットを使用する場合には、外周部ほど間隔が狭くなる目盛り表示とすればよい。
また、図6乃至図8では、データが光記録媒体の内周側から外周側へ記録される場合を例に示したが、データが外周側から内周側へ記録される場合には、目盛り表示11cに付加する数字の並びを逆転させればよい。
尚、本実施形態による光記録媒体10では、光入射面11a及びレーベル面11bのいずれからでも目盛り表示11c及び境界19が視認可能である。したがって、目盛り表示11cに付する数字やその説明(「記録容量(GB)」など)の向きとしては、光入射面11aから見た場合には正しく見え、レーベル面11bから見た場合には反転して見えるような向きであっても構わないし、その逆であっても構わない。
以上説明したように、本実施形態による光記録媒体10は、ディスク本体11を一見するだけで記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を容易に把握することができる。また、ディスク本体11の透明度が極めて高い場合には、表裏の識別が困難となり、ドライブに光記録媒体を誤って裏返しに挿入するといった危険性を生じさせる可能性があるが、本実施形態による光記録媒体10は、レーベル面11bに目盛り表示11cが設けられていることから、ディスクの表裏を容易に把握することができる。
図9は、本発明の好ましい他の実施形態による光記録媒体の外観を模式的に示す切り欠き斜視図である。
図9に示すように、本実施形態による光記録媒体40は、目盛り表示11cが設けられた光ディスク本体11のレーベル面11bにさらに第1の印刷層12が設けられている点において、上記実施形態による光記録媒体10と異なる。その他の点については光記録媒体10と同様であることから、同じ要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
第1の印刷層12は、インク等によって構成される層であり、目盛り表示11cの視認性を高めるための下地層としての役割を果たす。よって、第1の印刷層12の印刷内容については特に限定されないが、少なくとも、目盛り表示11cを覆う部分については白などの単色とすることが好ましい。第1の印刷層12は目盛り表示の背景となることから、目盛り表示11cとのコントラスト比の高い色とすれば、光入射面11a側から目盛り表示11cをはっきりと視認することができるようになる。
なお、目盛り表示11cは、第1の印刷層12のデザインの一部として設けても構わない。つまり、目盛り表示11cを覆うように第1の印刷層12を別途設けるのではなく、第1の印刷層12の一部デザイン自体を目盛り表示11cとしても構わない。これによれば、上記の効果に加え、目盛り表示11cを独立して印刷する工程を省略することができる。
また、第1の印刷層12を目盛り表示11cが設けられている領域周辺で切り欠いても構わない。この場合、光入射面11aから見た目盛り表示11cのコントラストは上記実施形態と変わらないが、レーベル面11bに所望のデザインを与えつつ、レーベル面11b側からも記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を視認することが可能となる。
図10は、本発明の好ましいさらに他の実施形態による光記録媒体の外観を模式的に示す切り欠き斜視図である。
図10に示すように、本実施形態による光記録媒体50は、目盛り表示11cが設けられた光ディスク本体11のレーベル面11b上にさらに第1の印刷層12および第2の印刷層13が設けられている点において、上記実施形態による光記録媒体10と異なる。その他の点については光記録媒体10と同様であることから、同じ要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
第1の印刷層12及び第2の印刷層13は、いずれもインク等によって構成される層であり、このうち第1の印刷層12は、光入射面11a側から視認するために設けられ、第2の印刷層13は、光入射面11aとは反対側から視認するために設けられている。これにより、光記録媒体10の表と裏で異なるデザインとすることが可能となる。
第1の印刷層12及び第2の印刷層13の印刷内容については特に限定されず、例えば、第1の印刷層12の全面に単色(白など)を印刷し、第2の印刷層13に所定のデザインを印刷するという方法も考えられる。第1の印刷層12は目盛り表示11cの背景となることから、目盛り表示11cの視認性を高めるような配色とすれば、光入射面11a側から目盛り表示11cをはっきりと視認することができるようになるとともに、レーベル面11b側からも第2の印刷層13に印刷されたデザインをはっきりと視認することができるようになる。したがって、ディスク本体11がほぼ透明であるにもかかわらず、レーベル面側については従来の光記録媒体とほぼ同様のデザインを確保することができ、さらに、光入射面側からは記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を容易に把握することができる。
第2の印刷層には、種々のデザインを印刷される。例えば、本実施形態による光記録媒体10に映画が収録されているとすれば、第2の印刷層13には映画のタイトルや出演者を印刷するといったデザイン案が考えられる。また、音楽が収録されているとすれば、第2の印刷層13には音楽のタイトルやアーチスト名などを印刷するといったデザイン案も考えられる。このように、第1の印刷層12の印刷内容と第2の印刷層13の印刷内容を異ならせることができることから、従来困難であった表裏で異なるデザインを実現することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態による光記録媒体50は、ほぼ透明なディスク本体11のレーベル面11b側に2つの印刷層(12,13)が設けられていることから、光記録媒体50の表と裏で異なるデザインとすることができる。このため、記録容量に関する情報や空き容量に関する情報を容易に把握することが可能となるばかりでなく、デザイン性を高めることが可能となり、ディスク本体11がほぼ透明であるにもかかわらず、表裏を容易に識別することも可能となる。尚、本実施形態においても、2つの印刷層(12,13)を目盛り表示11cが設けられている領域周辺で切り欠いても構わない。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記各実施形態にかかる光記録媒体10,40,50は、いずれも厚さが約1.2mm、直径が約120mmの円盤状であるが、本発明の適用が可能なディスクがこれに限定されるものではない。また、その外形が円盤状であることも必須でなく、光入射面11aやレーベル面11bが矩形状であっても構わない。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこの実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
以下の方法により、図2(a)に示したディスク本体11と同じ構造を有するディスク本体と、ディスク本体のレーベル面に設けられた目盛り表示とを備える光記録媒体を作製した。
まず、射出成型法により、厚さ約1.1mm、直径約120mmであり、表面にランド及びグルーブが形成されたポリカーボネートからなるディスク状の支持基板を作製した。グルーブの深さについては約21nmに設定し、グルーブの幅については約169nmに設定した。トラックピッチは約320nmに設定した。
次に、この支持基板をスパッタリング装置にセットし、ZnSとSiOを主成分とする混合ターゲットとマグネシウム(Mg)を主成分とするターゲットの両方を用いて、ランド及びグルーブが形成されている側の表面に厚さ32nmの記録層をスパッタリング法により成膜した。記録層中に含まれるZn、Si、Mg、O、Sの組成は、それぞれ21.5、10.1、20.8、20.1、27.5原子%であった。組成の分析は、理学電機工業株式会社製蛍光X線分析装置ZSX100eを用いて行った。
次に、記録層上に、アクリル系紫外線硬化性樹脂をスピンコート法によりコーティングし、これに紫外線を照射して厚さ約100μmの光透過層を形成した。
そして、ディスク本体のレーベル面に、記録容量に関する情報を示す目盛り表示を印刷した。これにより、実施例1の光記録媒体が完成した。完成した光記録媒体は、ほぼ透明であった。
この光記録媒体に対し、光入射面側から波長約405nmのレーザビームを照射することによって、実際にデータを記録した。その結果、レーベル面側から記録領域と未記録領域との境界をはっきりと視認することができ、この境界と目盛り表示に基づき記録容量に関する情報を確認することができた。
[実施例2]
記録層の形成において、LaSiON(La,SiO及びSiの混合物)を主成分とする混合ターゲットと、マグネシウム(Mg)を主成分とするターゲットの両方を用いてスパッタリングを行った他は、実施例1と同様にして実施例2の光記録媒体を作製した。記録層の厚さは約32nmであり、記録層中に含まれるLa、Si、Mg、O、Nの組成は、それぞれ6.2、24.1、23.1、24.6、22.0原子%であった。完成した光記録媒体は、実施例1の光記録媒体と同様、ほぼ透明であった。
そして、実施例2の光記録媒体に対し、光入射面側から波長約405nmのレーザビームを照射することによって、実際にデータを記録した。その結果、レーベル面側から記録領域と未記録領域との境界をはっきりと視認することができ、この境界と目盛り表示に基づき記録容量に関する情報を確認することができた。
[実施例3]
記録層の形成において、ビスマス(Bi)を主成分とするターゲットを用い、アルゴンと酸素雰囲気下でスパッタリングを行った他は、実施例1と同様にして実施例3の光記録媒体を作製した。記録層の厚さは約45nmであり、記録層中に含まれるBi、Oの組成は、それぞれ27原子%、73原子%であった。完成した光記録媒体は、実施例1の光記録媒体と同様、ほぼ透明であった。
そして、実施例3の光記録媒体に対し、光入射面側から波長約405nmのレーザビームを照射することによって、実際にデータを記録した。その結果、レーベル面側から記録領域と未記録領域との境界をはっきりと視認することができ、この境界と目盛り表示に基づき記録容量に関する情報を確認することができた。
本発明の好ましい実施形態による光記録媒体10の外観を模式的に示す切り欠き斜視図である。 ディスク本体11の構造のいくつかの例を示す図であり、(a)は次世代型ディスク、(b)はDVD型ディスクの断面をそれぞれ示している。 ROM型ディスクにおける機能層22の構成を示す略断面図である。 追記型ディスクにおける機能層22の構成を示す略断面図である。 書き換え型ディスクにおける機能層22の構成を示す略断面図である。 記録されたコンテンツのサイズを示す数字を目盛り表示11cに付加した例を示す切り欠き図である。 記録可能なコンテンツのサイズを示す数字を目盛り表示11cに付加した例を示す切り欠き図である。 記録されたコンテンツのサイズを示す数字及び記録されたコンテンツの収録時間を示す数字の両方を、目盛り表示11cに付加した例を示す切り欠き図である。 本発明の好ましい他の実施形態による光記録媒体40の外観を模式的に示す切り欠き斜視図である。 本発明の好ましいさらに他の実施形態による光記録媒体50の外観を模式的に示す切り欠き斜視図である。
符号の説明
10,40,50 光記録媒体
11 ディスク本体
11a 光入射面
11b レーベル面
11c 目盛り表示
12 第1の印刷層
13 第2の印刷層
14 中心孔
17 記録領域
18 未記録領域
19 記録領域と未記録領域の境界
21 支持基板
22,33 機能層
22a 反射層
22b 記録層
22c 誘電体層
23 光透過層
31 光透過性基板
32 ダミー基板
34 保護層
35 接着層

Claims (1)

  1. 光入射面側からレーベル面を視認可能なディスク本体と、前記ディスク本体の前記レーベル面側に設けられ、記録領域と未記録領域との視認可能な境界に基づいて記録容量に関する情報及び空き容量に関する情報の少なくとも一方を示す目盛り表示とを備えていることを特徴とする光記録媒体。
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