JP2006031087A - 不動産物件案内システム、サーバおよびプログラム - Google Patents

不動産物件案内システム、サーバおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 不動産物件の周辺の任意の場所間の任意の時刻および季節における立体的景観を事前に把握することができる不動産物件案内システムを提供する。
【解決手段】 潜在購買者または賃貸希望者は、ネットワーク100に接続された経路・環境情報設定サーバ11に、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介してアクセスし、該当物件と任意の周辺施設との間の経路(または任意の周辺施設間の経路)および環境条件(季節、時間帯、天候)を設定入力する。3次元CG動画地図製作サーバ9は、ユーザ端末1で設定された情報をもとに、3次元景観・環境データベース12から入力したデータを用いて3次元CG動画地図を製作する。3次元CG動画地図配信サーバ8は、ユーザ端末1に、インターネットブラウザを介して、3次元CG動画地図を配信し表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザが不動産物件に関する詳細な事前調査をインターネットを介して行うことができ、候補物件の絞り込みを行うことができる不動産物件案内システム、サーバおよびプログラムに関する。
ユーザが、インターネットを介して不動産物件に関する事前調査を行えるシステムとして、物件に関する情報(面積、間取り、賃貸料、主要設備など)に加えて、不動産物件の周辺環境の3次元画像を、インターネットを介してユーザに提供するシステムがある(例えば、特許文献1,2参照。)。また、ユーザに、駅等の特定地点から物件の存在地点までの経路上の景観の動画情報を提供するシステムがある(例えば、特許文献3参照。)。なお、空中写真から3次元地図画像を作成する技術が既に実用化されている(例えば、非特許文献1参照。)
特開2001−236396号公報(段落0026) 特開2002−123589号公報(段落0048、図8) 特開2002−117123号公報(段落0026) "航空カメラをデジタル化"、[online]、[平成16年7月9日検索]、インターネット、http://www.c-crews.co.jp/gnext_express/news/back/0407/040705_13.html
しかし、不動産を購入したり賃借しようとするユーザは、当該不動産物件の周辺に存在する種々の施設と当該物件との間の経路上や、当該物件の周辺の任意の場所の景観をも判断材料にして、不動産の購入や賃借を決定する。さらには、任意の時刻や季節などの景観をも判断材料にする。従来のシステムでは、特定の経路や特定の時刻および季節などの景観を事前に把握することはできるが、任意の経路や特定の時刻および季節などの景観を把握することはできない。
そこで、本発明は、ユーザが、不動産物件の周辺の任意の場所間の任意の時刻および季節における立体的景観を事前に把握することができる不動産物件案内システム、サーバおよびプログラムを提供することを目的とする。
本発明による不動産物件案内システムは、ユーザ端末が、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を送信し、ユーザ端末からの不動産物件および経路を指定する情報を受信する受信手段(例えばWebサーバ2に相当)と、経路の3次元動画地図を作成する3次元動画地図作成手段(例えば3次元CG動画地図製作サーバ9に相当)と、3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図をユーザ端末に配信する3次元動画地図配信手段(例えば3次元CG動画地図配信サーバ8に相当)とを備えたことを特徴とする。
ユーザ端末が、季節、時間および天候のうちの1つ以上における分類を指定可能であり、3次元動画地図作成手段が、ユーザ端末から指定された分類に応じた3次元動画地図を作成するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、不動産物件案内システムを利用する物件購入者および賃貸希望者は、該当物件と周辺施設との任意の二地点間の道中を、仮想空間で、季節(春夏秋冬)、時間帯(昼間・夜間、平日・祝祭日)、天候(晴天や荒天)の諸条件ごとに検証確認することができる。
不動産業者が使用する不動産業者端末から通信ネットワークを介して受信した不動産業者情報および不動産物件情報を蓄積する紹介データベース(例えば不動産業者紹介データベース4および登録物件紹介データベース5に相当)と、紹介データベースから、ユーザ端末の要求に応じた不動産物件情報をユーザ端末に送信するとともに、ユーザ端末が特定した不動産を指定する情報を3次元動画地図作成手段に対して出力する不動産物件管理手段(例えばWebサーバ2および登録物件紹介データベース5に相当)とを備えていてもよい。よって、不動産物件案内システムに参画している不動産業者は、通常の広告配布エリア外からも物件購入者および賃貸希望者を獲得することができる。また、不動産物件案内システムに参画している不動産業者は、他の不動産業者と異なり、3次元CG動画地図を介して物件購入者および賃貸希望者に自社の担当物件と周辺施設をアピールすることができる。さらに、不動産物件案内システムに参画している不動産業者は、物件購入者および賃貸希望者の本命物件のアテンド(世話)に集中できる。
不動産物件管理手段が、不動産業者端末が紹介データベースに蓄積されている不動産物件情報を消去する処理を行う際に、不動産業者端末に、料金支払いを確認するための情報を送信し、不動産業者端末から承認を示す情報を受信したら、紹介データベースに蓄積されている不動産物件情報を消去させるように構成されていてもよい。
不動産物件管理手段が、ユーザ端末がアクセスした不動産物件の属性毎に集計を行い、集計結果を不動産業者端末に送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、不動産物件案内システムに参画している不動産業者は、不動産物件案内システム提供事業者を介して、潜在購買者または賃貸希望者のアクセス状況を入手することで、潜在購買者または賃貸希望者の物件選定プロセスを把握することができる。
ユーザ端末からの不動産物件を指定する情報に応じた不動産物件の周辺の地図画像であって地図上の複数箇所にマークが付された地図画像をユーザ端末に表示させるとともに、複数のマークを経路上の地点として入力可能な画面をユーザ端末に表示させるWebサーバを備えていてもよい。
本発明による不動産物件案内サーバは、ユーザ端末から、通信ネットワークを介して、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を受信する受信手段と、経路の3次元動画地図を作成する3次元動画地図作成手段と、3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図をユーザ端末に配信する3次元動画地図配信手段とを備えたことを特徴とする。
本発明による不動産物件案内サーバに実行されるプログラムは、不動産物件案内サーバ(具体的には不動産物件案内サーバ搭載されているCPU)に、ユーザ端末から、通信ネットワークを介して、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を受信する処理と、経路の3次元動画地図を作成する処理と、3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図をユーザ端末に配信する処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
不動産物件案内システムを利用する物件購入者および賃貸希望者は、複数候補物件ごとの実地調査が不要となるため、実地調査に費やす時間と交通費、食費(遠隔地の場合は宿泊費)が節約できる。また、不動産物件案内システムを利用する物件購入者および賃貸希望者は、通信ネットワークを介して、任意物件の実地検分予約登録を担当不動産業者に申し込むことが可能である。
不動産物件案内システムを利用する物件購入者および賃貸希望者は、3次元CG動画地図を利用し、仮想空間で、任意物件と周辺施設までの任意の二地点間の道中を自由に経路設定して検証確認することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による不動産物件案内システムとしての不動産物件案内ポータルシステムの構成例を示すブロック図である。図1に示すシステムでは、潜在購買者または賃貸希望者(ユーザ)が使用するユーザ端末1と、不動産業者が使用する不動産業者端末14と、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が運営するWebサーバ2と、メールサーバ7とがインターネットなどの通信ネットワーク(以下、ネットワークという。)100を介して通信可能に接続されている。ユーザ端末1は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。Webサーバ2には、不動産業者登録・認証サーバ3、不動産業者紹介データベース4、登録物件紹介データベース5、予約登録データベース(潜在購買者または賃貸希望者実地検分予約登録データベース)6、3次元CG(コンピュータグラフィックス)動画地図配信サーバ8が接続されている。3次元CG動画地図配信サーバ8には、3次元CG動画地図製作サーバ9が接続されている。3次元CG動画地図製作サーバ9には、地図情報データベース10と、経路・環境情報設定サーバ11と、3次元景観・環境データベース12と、周辺施設3次元CG動画地図データベース13とが接続されている。
ユーザ端末1は、インターネットブラウザによってネットワーク100を介して、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のWebサーバ2にアクセスしホームページを見ることができ、またポータルサイトに参画している不動産業者に関する情報を蓄積する不動産業者紹介データベース4および登録物件紹介データベース5から、Webサーバ2およびネットワーク100を介して、各不動産業者の企業概要や登録物件の所在地、外観・間取り、内装などに関するテキスト・静止画・動画情報を参照する機能を有している。
さらに、ユーザ端末1は、3次元CG動画地図配信サーバ8で不動産物件および周辺施設などの調査確認を経て、本命物件を選定できた場合に、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者の予約登録データベース6に、実地検分の申し込みを行うことができる。ユーザ端末1は、申し込みに際して、インターネットブラウザーによって、ネットワーク100を介して、氏名、住所、連絡先(TELや電子メールアドレス)、希望日時などの登録を行う機能を有している。
不動産業者端末14は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。なお、図1には1つの不動産業者端末14が示されているが、システム内には、それぞれの不動産業者が有している多数の不動産業者端末が存在する。
不動産業者端末14は、インターネットブラウザによってネットワーク100を介して、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のWebサーバ2にアクセスしホームページを見ることができ、また、Webサーバ2およびネットワーク100を介して、不動産業者紹介データベース4および登録物件紹介データベース5に、不動産業者の企業概要や登録物件の所在地や外観・間取り、内装などを登録する機能を有している。また、不動産業者端末14は、インターネットブラウザによってネットワーク100およびWebブラウザ2を介して、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者の予約登録データベース6およびメールサーバ7から、自社物件に関する潜在購買者または賃貸希望者の実地検分申し込み情報を入手する機能を有している。
Webサーバ2は、ネットワーク100に接続され、不動産物件案内ポータルサイトの提供事業者が、自らのホームページを提示し、インターネット上の3次元CG動画地図を用いた不動産物件案内サービスの提供を行う機能を有している。
不動産業者登録・認証サーバ3は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページへの参画を希望する不動産業者に、登録に必要な諸条件(会社名、事業者免許番号、会社概要、規模、所在地、担当連絡先、取引口座など)とポータルサイト利用料(契約成立件数に応じて不動産業者の口座から不動産物件案内ポータルサイト提供事業者へ自動振り込みを行う)を提示し、これを了承した不動産業者にIDとパスワードを付与し登録する機能を有している。また、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページに参画している不動産業者が、不動産業者紹介データベース4および登録物件紹介データベース5へアクセスする際に認証を行う機能を有している。
不動産業者紹介データベース4は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページに参画している不動産業者の情報(会社名、事業者免許番号、会社概要、規模、所在地、担当連絡先など)を提示するために、登録し蓄積する機能を有している。
登録物件紹介データベース5は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページに参画している不動産業者の物件情報(物件所在地、最寄り駅からの法定距離に基づく徒歩時間、公共交通手段を利用する場合の所要時間、物件面積、部屋の大きさ(LDK表示)、築年数、木造・鉄筋コンクリートなどの構造体区分、建て売り、仲介、賃貸区分など)を提示するために、テキスト・静止画・動画情報を登録し蓄積する機能を有している。
予約登録データベース6は、Webサーバ2によってインターネットを介して開示している、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページにユーザ端末1から送信されてきた実地検分申し込みデータを、参画不動産業者ごとに格納・管理する機能を有している。また、不動産業者の不動産業者端末14に、インターネットブラウザによってネットワーク100を介して自社物件を参照させる機能を有している。
メールサーバ7は、参画不動産業者の保有する不動産業者端末14に、自社物件に関する潜在購買者または賃貸希望者の実地検分申し込み情報が発生する都度、電子メールで提供する機能を有している。なお、実地検分申し込みを申請した潜在購買者または賃貸希望者の個人情報を保護するため、電子メールで送信する内容には、氏名や住所、連絡先などの情報は含めず、あくまでも自社の担当物件に対して実地検分の申し込みがあったことのみ提供する機能を有している。潜在購買者または賃貸希望者の個人情報は、不動産業者の不動産業者端末14のインターネットブラウザから、ネットワーク100を介して潜在購買者または賃貸希望者実地検分予約登録データベース6を参照して確認する。
3次元CG動画地図配信サーバ8は、Webサーバ2およびネットワーク100を介して、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページにアクセスしたユーザ端末1のインターネットブラウザに、任意物件と周辺施設までの道中を、季節、時間、天候などの諸条件を組み合わせながら往来した際の3次元CG動画地図を提供する機能を有している。
3次元CG動画地図製作サーバ9は、3次元CG動画地図配信サーバ8、Webサーバ2およびネットワーク100を介して、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページにアクセスしたユーザ端末1を利用する潜在購買者または賃貸希望者の任意物件と周辺施設までの道中について、潜在購買者または賃貸希望者の経路設定情報にもとづき、季節、時間、天候などの諸条件ごとに3次元CG動画地図を製作する機能を有している。
地図情報データベース10は、本システムに参加しうる不動産業者が提供する物件の存在範囲の2次元地図データと2次元地図データに対応した空中撮影ディジタル画像データ(ディジタル化された空中写真)を記憶し、ネットワーク100を介して不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページにアクセスしたユーザ端末1を利用する潜在購買者または賃貸希望者が選択する任意物件と周辺施設に関する地図情報を、3次元CG動画地図製作サーバ9および3次元景観・環境データベース12に提供する機能を有している。
経路・環境情報設定サーバ11は、ネットワーク100を介して不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページにアクセスしたユーザ端末1を利用する潜在購買者または賃貸希望者が選択する任意物件と周辺施設に関する経路および環境(季節、時間、天候)設定情報を管理する機能を有している。また、潜在購買者または賃貸希望者の経路設定情報を、地図情報データベース10、3次元景観・環境データベース12および3次元CG動画地図製作サーバ9に提供する機能を有している。
3次元景観・環境データベース12は、地図情報データベース10から提供された地図情報および経路・環境情報設定サーバ11から提供された潜在購買者または賃貸希望者の経路設定情報にもとづいて、経路上の景観を3次元化し3次元CG動画地図製作サーバ9に提供する機能を有している。すなわち、3次元景観・環境データベース12は、データを蓄積する機能に加えて、経路上の景観を3次元化する演算機能を備えている。また、3次元景観・環境データベース12は、季節(春夏秋冬)、時間帯(昼間・夜間、平日・祝祭日)、天候(晴天や荒天)などの環境要素を保管し、環境要素を3次元CG動画地図製作サーバ9に提供する機能を有している。
周辺施設3次元CG動画地図データベース13は、3次元CG動画地図製作サーバ9で製作された3次元CG動画地図を蓄積する機能を有している。また、ネットワーク100を介して不動産物件案内ポータルサイト提供事業者のホームページにアクセスしたユーザ端末1を利用する複数の潜在購買者または賃貸希望者が、同一物件・同一経路を選択した場合は、周辺施設3次元CG動画地図データベース13に蓄積された3次元CG動画地図データを、3次元CG動画地図配信サーバ8を介してユーザ端末1のインターネットブラウザに提供する機能を有している。本機能により、3次元CG動画地図製作サーバ9、地図情報データベース10、経路・環境情報設定サーバ11および3次元景観・環境データベース12の負荷を軽減することができる。
次に、図2〜図6を参照して動作について説明する。
図2は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスを利用して、潜在購買者または賃貸希望者が、ポータルサイト上で任意の物件を選択し、該当物件および該当物件に関する周辺施設までの道中を3次元CG動画地図で確認し、本命物件を選定し、担当不動産業者へ実地検分予約を行い、予約情報が担当不動産業者に電子メールで通知される際の処理を示すフローチャートである。
図3は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスを利用する潜在購買者または賃貸希望者が、任意の物件と任意の周辺施設の経路設定および環境設定(季節、時間帯、天候など)を設定するための画面例を示す説明図である。
図4は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスを利用する潜在購買者または賃貸希望者が、本命物件を選定後に担当不動産業者へ実地検分予約登録を行う際の画面例を示す説明図である。
図5は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスに参画している不動産業者が、自社の登録を行う際の処理を示すフローチャート(図5(A))、自社紹介および物件紹介データを登録する際の処理を示すフローチャート(図5(B))である。
図6は、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスに参画している不動産業者が、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者へ利用料を支払う際の処理を示すフローチャートである。Webサーバ2は、ユーザが、不動産業者の紹介を受けるとともに物件検索条件を入力するためのWebページを公開している。以下、このWebページを「お客様コーナー」という。
潜在購買者または賃貸希望者は、まず、ネットワーク100に接続されたWebサーバ2の「お客様コーナー」にユーザ端末1のインターネットブラウザを介してアクセスする。
Webサーバ2は、ユーザ端末1に、インターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスに参画している不動産業者の紹介画面(会社名、会社概要、規模、所在地、担当連絡先など)を、不動産業者紹介データベース4を介して表示する(ステップS1)。潜在購買者または賃貸希望者は、好みの不動産業者が見つからなかった場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトする(ステップS2)。
潜在購買者または賃貸希望者は、好みの不動産業者が見つかった場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して不動産業者紹介データベース4から該当不動産業者を選択し、登録物件紹介データベース5に対して、物件検索条件(所在地、外観、構造体、間取り、鉄道路線、最寄り駅からの徒歩時間、希望する周辺施設など)を入力する(ステップS3)。Webサーバ2は、ユーザ端末1に、インターネットブラウザを介して、物件検索条件結果を表示させる(ステップS4)。潜在購買者または賃貸希望者は、該当不動産業者が担当する物件で好みのものが見つからなかった場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトする(ステップS5)。
潜在購買者または賃貸希望者は、該当不動産業者が担当する物件で好みのものが見つかった場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、登録物件紹介データベース5から該当物件の外観や間取り図、写真、3次元パノラマを参照する。また、ユーザ端末1は、地図情報データベース10から、インターネットブラウザを介して、該当物件の所在地と周辺施設の地図(2次元地図データにもとづく地図)をダウンロードして表示する(ステップS6)。潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS6で参照した該当登録物件で好みのものが見つからなかった場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトする(ステップS7)。
潜在購買者または賃貸希望者は、ネットワーク100に接続された経路・環境情報設定サーバ11に、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介してアクセスし、該当物件と任意の周辺施設との間の経路(または任意の周辺施設間の経路)および環境条件(季節、時間帯、天候)を設定入力する(ステップS8)。
3次元CG動画地図製作サーバ9は、ステップS8の設定情報をもとに、3次元景観・環境データベース12から入力したデータを用いて3次元CG動画地図を製作する(ステップS9)。3次元CG動画地図配信サーバ8は、ユーザ端末1に、インターネットブラウザを介して、ステップS8の設定情報をもとにした3次元CG動画地図を配信し表示させる(ステップS10)。
潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS10で配信された3次元CG動画地図以外の経路や環境を参照しようとする場合、ネットワーク100に接続された経路・環境情報設定サーバ11に、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介してアクセスし、再度、経路および環境条件(季節、時間帯、天候)を設定入力する(ステップS11)。
潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS10およびステップS11の3次元CG動画地図を参照した結果、好みの物件が見つからなかった場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトする(ステップS12)。
潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS10およびステップS11の3次元CG動画地図を参照した結果、本命物件を選定しその実地検分を希望する場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、予約登録データベース5にアクセスし、潜在購買者または賃貸希望者の住所、氏名、連絡先、実地検分希望日時などを入力し、担当不動産業者に対する実地検分の予約登録を行う(ステップS13)。潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS13の予約登録を取り消す場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトする(ステップS14)。
実地検分予約登録データベース5は、ステップS13で予約登録された登録内容について、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、予約登録内容を表示させる。併せて、予約登録記載事項に不備があった場合、該当個所を指摘するような表示をさせる(ステップS15)。
潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS15で記載事項の不備を指摘された場合、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、実地検分予約登録データベース6に記載修正の上、再度予約登録作業を行う(ステップS16)。実地検分予約登録データベース6は、ステップS15で修正登録された登録内容について、ユーザ端末1のインターネットブラウザを介して、予約登録内容を表示させる。実地検分予約登録データベース6は、ステップS13およびステップS16で予約登録された登録内容について、担当不動産業者ごとに蓄積して管理する(ステップS17)。
予約登録データベース6は、ステップS17の蓄積管理作業終了後に、担当不動産業者宛にメールサーバ7を介して、潜在購買者または賃貸希望者の実地検分予約登録内容を電子メールで送信する。なお、実地検分申し込みを申請した潜在購買者または賃貸希望者の個人情報を保護するため、電子メールで送信する内容には、氏名や住所、連絡先などの情報は含めず、あくまでも自社の担当物件に対して実地検分の申し込みがあったことのみ提供する(ステップS18)。また、潜在購買者または賃貸希望者の個人情報は、不動産業者の不動産業者端末14のインターネットブラウザから、ネットワーク100を介して予約登録データベース6を参照して確認される。
メールサーバ7は、ステップS18の処理完了後、Webサーバ2を介して潜在購買者または賃貸希望者端末のインターネットブラウザに、担当不動産業者へ電子メールを送信したことを表示する。併せて、潜在購買者または賃貸希望者ごとに実地検分予約IDも表示させる(ステップS19)。
潜在購買者または賃貸希望者は、ステップS19で表示された実地検分予約IDを確認後、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトし、一連の作業を終了する。
図3には、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスを利用する潜在購買者または賃貸希望者が、任意の物件と任意の周辺施設の経路および環境条件(季節、時間帯、天候など)を設定し、設定した環境条件にもとづいた3次元CG動画地図を参照するための画面例が示されている。
図3に示す例では、ユーザ端末1の画面に、該当物件外観図等表示部25を含む該当物件および周辺施設案内図画面21、該当物件所在地および担当不動産業者表示画面22、3次元CG動画地図表示画面23、経路/環境設定入力画面24、および3次元CG実行・経路/環境再設定ボタン画面31が表示される。図3に例示された画面は、上記のステップS6の処理およびステップS8の処理(3次元CG動画地図表示画面23に3次元CG動画地図を表示させるための処理)によって、ユーザ端末1に表示される。なお、周辺施設案内図画面21に示されているマーク(A〜E)は、潜在購買者または賃貸希望者の経路設定を容易にするために、例えば、地図情報データベース10に格納されている地図データにあらかじめ付されている。
潜在購買者または賃貸希望者は、図3に例示された経路/環境設定入力画面24において、所望の経路を入力し(図3のstep1)、所望の環境条件を入力し(図3のstep2)、3次元CG実行・経路/環境再設定ボタン画面31における3次元CG実行ボタン(左側のボタン)を押下する操作を行うことによって、経路・環境情報設定サーバ11に、該当物件と任意の周辺施設までの経路および環境条件(季節、時間帯、天候)の設定と、3次元CG動画の配信依頼を入力することができる(ステップS8)。なお、季節、時間帯、天候の全てを指定することを必須の条件とせずに、それらの一部のみを指定可能であるようにしてもよい。
また、潜在購買者または賃貸希望者は、3次元CG実行・経路/環境再設定ボタン画面31における経路/環境再設定ボタン(右側のボタン)を押下する操作を行うことによって、あらためて、step1,2の入力を行うことができる(ステップS11)。
なお、図3においてstep1の入力欄には、周辺施設案内図画面21に示されているマーク(図3に示す例ではA〜E)のうちの任意のマークを入力することができる。すなわち、潜在購買者または賃貸希望者は、物件と任意の周辺施設までの経路だけでなく、任意の周辺施設間の経路を指定することもできる。
図4には、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者が提供するサービスを利用する潜在購買者または賃貸希望者が、本命物件を選定後に担当不動産業者へ実地検分予約登録を行う際の画面例が示されている。
図4に示す例では、ユーザ端末1の画面に、実地検分予約物件/不動産業者確認画面41および実地検分予約申請記入画面42が表示される。
次に、図5のフローチャートを参照して、不動産業者が、自社の登録を行い、自社紹介および物件紹介データを登録する際の処理について説明する。Webサーバ2は、不動産業者が業者登録申請作業を行うとともに自社および物件の紹介のための情報を登録するためのWebページを公開している。以下、このWebページを「業者の皆様コーナー」という。
不動産業者は、ネットワーク100に接続されたWebサーバ2の「業者の皆様コーナー」に不動産業者端末14のインターネットブラウザを介してアクセスする。
不動産業者は、業者登録申請作業を行う際に、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して、ネットワーク100に接続されたWebサーバ2の「業者の皆様コーナー」で、業者登録に必要な諸条件(会社名、事業者免許番号、会社概要、規模、所在地、担当連絡先、取引口座など)とポータルサイト利用料(契約成立件数に応じて不動産業者の口座から不動産物件案内ポータルサイト提供事業者へ自動振り込みを行う)とを参照する(ステップS31)。不動産業者は、ステップS31で参照する提示条件が了承できない場合、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトする(ステップS32)。
不動産業者は、ステップS31の提示条件を了承した場合、Webサーバ2を介してネットワーク100に接続された不動産業者登録認証サーバ3に、不動産業者端末13のインターネットブラウザを介してアクセスし、業者登録に必要な諸条件(会社名、事業者免許番号、会社概要、規模、所在地、担当連絡先、取引口座など)の申請を行う(ステップS33)。不動産業者登録認証サーバ3は、ステップS33で申請された登録内容について、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して、登録内容を表示する。併せて、業者登録記載事項に不備があった場合には、該当個所を指摘するための表示を行う(ステップS34)。
不動産業者は、ステップS34で記載事項の不備を指摘された場合、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して、記載修正の上、不動産業者登録認証サーバ3に対して再度業者登録作業を行う(ステップS35)。
不動産業者登録認証サーバ3は、ステップS33およびステップS35で申請された登録内容について、不動産業者ごとに蓄積管理する(ステップS36)。また、不動産業者登録認証サーバ3は、ステップS36で申請された登録結果について、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して表示する。併せて、不動産事業者ごとに、不動産物件案内ポータルサイトへアクセスするためのIDおよびパスワードを提示する(ステップS37)。不動産業者は、ステップS37で自社のIDおよびパスワードを確認後、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトし、一連の業者登録申請作業を終了する。
不動産業者は、自社紹介データおよび物件紹介データを登録する際に、ネットワーク100に接続されたWebサーバ2の「業者の皆様コーナー」に不動産業者端末14のインターネットブラウザ上でID、パスワードを入力してアクセスする。そして、「業者の皆様コーナー」に不動産業者端末14のインターネットブラウザ上でアクセスし、不動産業者紹介データベース5もしくは登録物件紹介データベース6を選択する(ステップS41)。
不動産業者が、ステップS41で不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で、不動産業者紹介データベース5を選択した場合、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上から、潜在購買者または賃貸希望者向けに自社の紹介情報となるデータ入力を行う(ステップS42)。
不動産業者紹介データベース4は、Webサーバ2を介してステップS42で入力された自社紹介情報の内容について、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上に表示させる。また、不動産業者登録認証サーバ3で格納している該当不動産事業者の登録内容と相違や不備があった場合には、該当個所を指摘するための表示を行う(ステップS43)。不動産業者は、ステップS43で記載事項の不備を指摘された場合、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して、不動産業者紹介データベース4に対して記載修正を行って、再度自社紹介登録作業を行う(ステップS44)。
不動産業者紹介データベース4は、ステップS42およびステップS44で登録申請された内容について、不動産業者ごとに登録し蓄積管理する(ステップS45)。不動産業者は、ステップS45で自社紹介情報について、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で確認後、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトし、一連の作業を終了する。
不動産業者が、ステップS41で不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で、登録物件紹介データベース5を選択した場合、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上から、潜在購買者または賃貸希望者向けに自社の担当物件紹介情報となるデータ入力を行う(ステップS46)。
登録物件紹介データベース5は、Webサーバ2を介してステップS46で入力された自社の担当物件紹介情報の内容について、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上に表示させる。また、担当物件紹介情報に記入すべき記載項目が欠落している場合は、該当個所を指摘するための表示を行う(ステップS47)。不動産業者は、ステップS47で記載事項の不備を指摘された場合には、不動産業者端末14のインターネットブラウザを介して、登録物件紹介データベース5に対して記載修正を行って、再度自社担当物件の紹介登録作業を行う(ステップS48)。
登録物件紹介データベース5は、ステップS46およびステップS47で登録された物件紹介情報について、不動産業者ごとに登録し蓄積管理する(ステップS49)。不動産業者は、ステップS49で自社の担当物件紹介情報について、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で確認後、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトし、一連の作業を終了する。
次に、図6のフローチャートを参照して、不動産業者が、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者へ利用料を支払う際の処理について説明する。
不動産業者は、ネットワーク100に接続されたWebサーバ2の「業者の皆様コーナー」へ不動産業者端末14のインターネットブラウザ上でID、パスワードを入力してアクセスする。そして、不動産業者は、「業者の皆様コーナー」で、登録物件紹介データベース5を選択する(ステップS51)。
不動産業者は、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上から、ネットワーク100に接続されたWebサーバ2の「業者の皆様コーナー」で、登録物件紹介データベース5に蓄積保管されている自社担当物件を参照し、契約が成立した物件の消し込み作業を行う(ステップS52)。不動産業者は、ステップS52の作業後、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で消し込み物件一覧と、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者へ支払うべき手数料金について参照確認する(ステップS53)。不動産業者は、ステップS53の作業後、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者への手数料金の自動引き落としを承認する(ステップS54)。
不動産業者が、ステップS54で手数料金の引き落としを拒んだ場合には、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトされ、契約成立物件の消し込み作業は強制終了される(ステップS55)。つまり、潜在購買者または賃貸希望者との契約が成立したにも関わらず、不動産業者が手数料金の引き落としを承認しない場合には、不動産物件案内ポータルサイト提供事業者の登録物件紹介データベース5における上記該当物件紹介の消し込みを行うことはできない。
登録物件紹介データベース5は、不動産業者が不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で手数料金の自動引き落とし承認を確認後、該当物件に関する紹介情報の消し込みを実行する(ステップS56)。登録物件紹介データベース5は、ステップS56で実行した消し込み結果および手数料金の振り込み確認を、不動産業者端末14のインターネットブラウザ上に表示させる。
不動産業者は、ステップS57の表示結果を不動産業者端末14のインターネットブラウザ上で確認後、不動産物件案内ポータルサイトからログアウトし、一連の作業を終了する。
なお、不動産物件案内ポータルシステムに、不動産物件案内ポータルサイトにアクセスした潜在購買者または賃貸希望者のアクセス状況を解析し不動産物件案内ポータルサイトに参画している不動産業者に、潜在購買者または賃貸希望者が物件選択時にどのような属性(物件の外観・間取り、最寄り駅までの所要時間、周辺施設で注目している施設、季節、時間帯、天候など)を重視して比較選定しているのか、フィードバックするサービスを提供する機能を付加してもよい。そのような機能を実現するには、例えば、登録物件紹介データベース5に、アクセスされた不動産物件について上記の属性を集計する機能を持たせ、Webサーバ2を介して、要求のあった不動産端末14に集計結果を送信すればよい。
以上に説明した本実施の形態の不動産物件案内ポータルシステムは、以下のような特徴を有する。
不動産物件案内ポータルサイトにアクセスした潜在購買者または賃貸希望者が、インターネットを介して公開されている該当物件および駅、大型商業施設(スーパーマーケットやショッピングセンターなど)、公共施設(役所、出張所、学校、郵便局、病院、図書館、警察、消防署など)、民間施設(銀行、コンビニエンスストア、私立病院、駐車場など)、工場、廃棄物処分場などの周辺施設までの道中を、3次元CG動画地図を参照することで、より詳細な該当物件に関する事前調査をインターネットを介して行うことができる。
すなわち、不動産物件案内ポータルサイトで、不動産物件と任意の周辺施設までの道中を、3次元CG動画地図で提供することにより、不動産物件案内ポータルサイトにアクセスした潜在購買者または賃貸希望者が、仮想空間上で季節や時間帯、天候に応じた物件調査を実施することで、実地調査作業の効率化を実現することができる。具体的には、潜在購買者または賃貸希望者は、不動産物件案内ポータルサイトから提供される3次元CG動画地図を利用して、インターネット上の仮想空間で任意物件と周辺施設までの任意の二地点間の道中を自由に経路設定して往来できる。
さらに、不動産物件案内ポータルサイトを提供する企業のサーバで、季節ごと(春夏秋冬)、時間ごと(昼間・夜間、平日・祝祭日)、天候ごと(晴天や荒天)に3次元CG動画地図を作成し、不動産物件案内ポータルサイトにアクセスした潜在購買者または賃貸希望者へ3次元CG動画地図を提供できる。また、不動産物件案内ポータルサイトを提供する企業のサーバは、不動産会社の委託を受けて該当物件に関する駅、大型商業施設(スーパーマーケットやショッピングセンターなど)、公共施設(役所、出張所、学校、郵便局、病院、図書館、警察、消防署など)、民間施設(銀行、コンビニエンスストア、私立病院、駐車場など)、工場、廃棄物処分場などの周辺施設までの道中について3次元CG動画地図を作成し、不動産物件案内ポータルサイトにアクセスした潜在購買者または賃貸希望者へ3次元CG動画地図を提供できる。
特に、子供がいる家庭や独身女性などの潜在購買者または賃貸希望者にとって、周辺環境の良否を判断することは、物件購入契約締結や賃貸契約締結にあたって重要なことである。従来は、季節(春夏秋冬)、時間帯(昼間・夜間、平日・祝祭日)、天候(晴天や荒天)の相違という視点で評価を行えないことから、候補物件ごとに実際に現地へ赴いて確認する必要が生じていた。近場ならまだしも転勤などで地理に不案内な遠隔地で物件を探す場合、現地に足を運ぶのは時間を要するし、交通費や宿泊費なども嵩んでしまう。また、不動産業者の営業担当者も、潜在購買者または賃貸希望者が下見を希望する全ての候補物件へ同行する必要があり、契約締結まで時間と工数が嵩んでしまう問題があった。上記の実施の形態の不動産物件案内ポータルサイトは、そのような問題を解決している。
また、不動産物件案内ポータルサイトを提供する事業者は、ポータルサイトに参画する各不動産業者から、潜在購買者または賃貸希望者との契約成立件数に応じた手数料を徴収することで上記サービスを提供する。また、不動産物件案内ポータルサイトにアクセスした潜在購買者または賃貸希望者のアクセス状況を解析し各不動産業者へ、潜在購買者または賃貸希望者が物件選択時にどのような要素(物件の外観・間取り、最寄り駅までの所要時間、周辺施設で注目している施設、季節、時間帯、天候など)を重視して比較選定しているのか、フィードバックするサービスを提供する。
次に、3次元景観・環境データベース12および3次元動画地図製作サーバ9の動作を詳細に説明する。3次元動画地図製作サーバ9は、3次元動画地図を制作する際に、まず、潜在購買者または賃貸希望者が選択した物件と潜在購買者または賃貸希望者が選択した周辺施設に関する経路および環境(季節、時間、天候)設定情報を、経路・環境情報設定サーバ11から入力する。
また、3次元景観・環境データベース12は、経路・環境情報設定サーバ11から提供された潜在購買者または賃貸希望者の経路設定情報にもとづいて、経路を含む地区の空中撮影ディジタル画像データを地図情報データベース10から入力する。そして、経路上の景観を3次元化し3次元CG動画地図製作サーバ9に出力する。3次元景観・環境データベース12は、3次元地図製作アプリケーションソフトウェアによって3次元地図を作製して3次元地図データを3次元CG動画地図製作サーバ9に出力するようにしてもよい。
3次元動画地図製作サーバ9は、経路・環境情報設定サーバ11から入力した環境設定情報に対応する環境要素を3次元景観・環境データベース12から入力する。上述したように、3次元景観・環境データベース12は、季節(春夏秋冬)、時間帯(昼間・夜間、平日・祝祭日)、天候(晴天や荒天)などの環境要素を保管している。なお、環境要素とは、2次元地図上の各地点における季節、時間および天候におけるそれぞれの分類(季節なら春夏秋冬)毎の特徴を示す情報である。例えば、季節の分類毎の特徴として植生の様子や太陽からの日射照射角度があり、時間帯の分類(昼間と夜間)毎の特徴として、例えば交通量がある。天候の分類(晴れ、雨、台風、雪)毎の特徴として、例えば、晴れの場合の季節毎の平均日射量や、雨の場合の季節毎の平均降雨量がある。
3次元動画地図製作サーバ9は、3次元景観・環境データベース12から入力した3次元地図データに対して、環境設定情報に対応する環境要素にもとづく変形を行う。なお、季節、時間、天候のうちの一部のみが指定された場合には、3次元動画地図製作サーバ9は、指定されなかった条件については既定値を用いる。既定値として、例えば、季節および時間についてはそのときの季節および時間、天候については晴天を用いればよい。
例えば、環境設定情報として、夏、日中(昼間)、祝祭日、晴天が指定されている場合には、3次元動画地図製作サーバ9は、夏の環境要素が示す日射照射角度から晴天の環境要素が示す日射量に応じた光を当てた画像に変更し、画像中の道路と認識される部分に車両を追加したりする(環境要素が、祝祭日の昼間では交通量が多いとなっている場合)。さらに、画像中の植生部分を認識することができるのであれば、その部分を緑の濃い画像に変更する。
また、例えば、環境設定情報として、秋、夜間、平日、雨が指定されている場合には、3次元動画地図製作サーバ9は、画面を暗くするように画像を変更し、降雨の状況を画像に追加する。また、画像中の道路と認識される部分から車両と認識される画像を削除したりする(環境要素が、平日の夜間では交通量が少ないとなっている場合)。さらに、画像中の植生部分を認識することができるのであれば、その部分を緑の薄い画像に変更する。
なお、ランドマークとなる建物や場所および物件そのものをあらかじめディジタルスチルカメラ等で撮影して詳細画像として3次元景観・環境データベース12に格納してもよい。その場合には、3次元景観・環境データベース12は、空中撮影ディジタル画像データから作成した3次元CG動画地図に、ランドマークとなる建物や場所の画像を挿入してもよい。
3次元動画地図製作サーバ9は、以上のようにして製作した経路上の3次元画像を、経路の始点から終点まで、視点を変更しながら連続するフレーム画像に変換する。そして、各フレーム画像を3次元CG動画地図配信サーバ8に出力する。3次元CG動画地図配信サーバ8は、Webサーバ2を介して3次元画像にもとづくフレーム画像を配信することによって、3次元CG動画地図をユーザ端末1に配信する。ユーザ端末1では、インターネットブラウザによって、3次元CG動画地図表示画面23に3次元CG動画地図が表示される。
なお、上記の実施の形態では、図1に示されたような接続形態のサーバおよびデータベースで不動産物件案内ポータルシステムが実現されているが、図1に示された構成は一例であって、他の構成によって不動産物件案内ポータルシステムを実現してもよい。例えば、3次元CG動画地図配信サーバ8、3次元CG動画地図製作サーバ9、地図情報データベース10、経路・環境情報設定サーバ11、3次元景観・環境データベース12および周辺施設3次元CG動画地図データベース13を1つのサーバで実現したり、不動産業者登録・認証サーバ3、不動産業者紹介データベース4、登録物件紹介データベース5および予約登録データベース6を1つのサーバで実現したりすることも可能である。さらに、不動産物件案内システムを、1つの不動産物件案内サーバで実現してもよい。
また、各サーバは、一種のコンピュータであるから、サーバには、ユーザ端末から、通信ネットワークを介して、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を受信する処理と、経路の3次元動画地図を作成する処理と、3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図を前記ユーザ端末に配信する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムが実装されていることになる。
不動産物件案内ポータルシステムの構成例を示すブロック図である。 ユーザに関わる不動産物件案内ポータルシステムの動作を示すフローチャートである。 ユーザ端末に表示される画面例を示す説明図である。 ユーザ端末に表示される画面例を示す説明図である。 不動産業者端末に表示される画面例を示す説明図である。 不動産業者に関わる不動産物件案内ポータルシステムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ユーザ端末
2 Webサーバ
3 不動産業者登録・認証サーバ
4 不動産業者紹介データベース
5 登録物件紹介データベース
6 予約登録データベース
7 メールサーバ
8 3次元CG動画地図配信サーバ
9 3次元CG動画製作配信サーバ
10 地図情報データベース
11 経路・環境情報設定データベース
12 3次元景観・環境データベース
13 周辺施設3次元CG動画地図データベース
14 不動産業者端末
100 ネットワーク

Claims (8)

  1. 不動産物件に関する情報および不動産物件の周辺環境の情報を通信ネットワークを介してユーザ端末に提供する不動産物件案内システムにおいて、
    前記ユーザ端末は、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を送信し、
    前記ユーザ端末からの前記不動産物件および前記経路を指定する情報を受信する受信手段と、
    前記経路の3次元動画地図を作成する3次元動画地図作成手段と、
    前記3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図を前記ユーザ端末に配信する3次元動画地図配信手段と
    を備えたことを特徴とする不動産物件案内システム。
  2. ユーザ端末は、季節、時間および天候のうちの1つ以上における分類を指定可能であり、
    3次元動画地図作成手段は、ユーザ端末から指定された分類に応じた3次元動画地図を作成する
    請求項1記載の不動産物件案内システム。
  3. 不動産業者が使用する不動産業者端末から通信ネットワークを介して受信した不動産業者情報および不動産物件情報を蓄積する紹介データベースと、
    前記紹介データベースから、ユーザ端末の要求に応じた不動産物件情報をユーザ端末に送信するとともに、ユーザ端末が特定した不動産を指定する情報を3次元動画地図作成手段に対して出力する不動産物件管理手段と
    を備えた請求項1または請求項2記載の不動産物件案内システム。
  4. 不動産物件管理手段は、
    不動産業者端末が紹介データベースに蓄積されている不動産物件情報を消去する処理を行う際に、不動産業者端末に、料金支払いを確認するための情報を送信し、
    不動産業者端末から承認を示す情報を受信したら、紹介データベースに蓄積されている不動産物件情報を消去させる
    請求項1から請求項3のうちのいずれかに記載の不動産物件案内システム。
  5. 不動産物件管理手段は、ユーザ端末がアクセスした不動産物件の属性毎に集計を行い、集計結果を不動産業者端末に送信する
    請求項4記載の不動産物件案内システム。
  6. ユーザ端末からの不動産物件を指定する情報に応じた不動産物件の周辺の地図画像であって地図上の複数箇所にマークが付された地図画像をユーザ端末に表示させるとともに、前記複数のマークを経路上の地点として入力可能な画面をユーザ端末に表示させるWebサーバを備えた
    請求項1から請求項5のうちのいずれかに記載の不動産物件案内システム。
  7. 不動産物件に関する情報および不動産物件の周辺環境の情報を通信ネットワークを介してユーザ端末に提供する不動産物件案内サーバであって、
    前記ユーザ端末から、通信ネットワークを介して、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を受信する受信手段と、
    前記経路の3次元動画地図を作成する3次元動画地図作成手段と、
    前記3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図を前記ユーザ端末に配信する3次元動画地図配信手段と
    を備えたことを特徴とする不動産物件案内サーバ。
  8. 不動産物件に関する情報および不動産物件の周辺環境の情報を通信ネットワークを介してユーザ端末に提供する不動産物件案内サーバに実装されるプログラムであって、
    前記不動産物件案内サーバに、
    ユーザ端末から、通信ネットワークを介して、不動産物件、および不動産物件を含む不動産物件周辺の任意の二地点間の経路を指定する情報を受信する処理と、
    前記経路の3次元動画地図を作成する処理と、
    前記3次元動画地図作成手段が作成した3次元動画地図を前記ユーザ端末に配信する処理と
    を実行させるためのプログラム。
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