JP2006030156A - 反応容器及びその反応容器を用いた反応装置並びに検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CCDカメラ等の検出手段の撮像画像の方向とスポットの配列方向とを一致させるための技術、具体的には、反応容器の方向を検知し、または補正することの可能な技術を提供すること。
【解決手段】生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材(102)を有する反応容器(101)において、前記基材の反応を検出するための検出手段(129)の検出方向と前記基材の方向とを一致させるための補正手段(105、106、107、108、109)を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材(102)を有する反応容器(101)において、前記基材の反応を検出するための検出手段(129)の検出方向と前記基材の方向とを一致させるための補正手段(105、106、107、108、109)を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、生体関連物質の検出に供する反応容器と、この反応容器を用いた反応装置及び検出装置に関する。
近年、ヒトを含む多くの生物やイネをはじめとする多くの植物の遺伝子解析が進められている。最近では、半導体等にDNAを規則正しく配列したDNAチップあるいはDNAマイクロアレイを用いた検査方法が開発されている。この検査方法では、同時に複数の遺伝子を検査することができる。
特許文献1には、多孔質基板を用い、反応液をシリンジまたはピストンで繰り返し反応部を通過させる構造を有するマイクロアレイチップが提案されている。
特許文献1に開示されているマイクロアレイチップは、マイクロアレイチップの基板の上方からマルチチップからなる反応容器に反応液を分注し、マイクロアレイチップの上部から反応状態を観察し、下部からシリンジポンプによる加圧・減圧する構成を備えている。このような構成を有するマイクロアレイチップにおいては、通常、反応容器内でハイブリダイゼーションが終了した後に、固相化したプローブ(以下、「スポット」とも称する)に照明光(励起光)を照射して、スポットから発生する蛍光量を冷却CCDカメラ等を用いて画像として取得する。そして、解析ソフト等を用いて蛍光輝度を測定して、既知のスポット情報(位置、塩基配列)に基づいて、どのスポットがどのくらい発現したのかを判定する。
しかしながら、ハイブリタイズ後の蛍光画像を取得する場合に、例えば冷却CCDカメラ等の撮像方向(上下左右)とスポットの配列方向の関係が明らかになっていないと、解析ソフト等でスポット情報と取得された蛍光画像のスポット輝度とのマッチングが取れなくなり、解析しているスポットが一体どのスポットなのかを判断することが出来ない。特許文献1に記載されたマイクロチップアレイでは、シリンジピストンに取り付けられたチップホルダー内部に、スポットされたマルチチップが設けられており、反応液がシリンジの動きによってマルチチップの内部を通過しながらその上下を往復するようになっている。この動作によってサンプルがハイブリタイズされた後に、チップホルダー内部にあるマルチチップスポットの輝度を測定することになる。この場合において、シリンジピストンとチップホルダーとの位置関係を規定する手段が提示されていない。このため、冷却CCDカメラ等で蛍光撮影した場合に撮影方向とマルチチップのスポット配列方向とが一致しない場合が生ずる。従って、蛍光画像を撮影した場合に、撮像面に対するスポットの配列方向がわからないため、スポット情報と実際のスポット輝度の相関が取れず、蛍光輝度解析を行うことができなくなる可能性がある。
国際公開第03/005013号
本発明は、CCDカメラ等の検出手段の撮像画像の方向とスポットの配列方向とを一致させるための技術、具体的には、反応容器の方向を検知し、または補正することの可能な技術を提供することを目的とする。
本発明の第1局面に係る反応容器は、生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材を有する反応容器であって、前記基材の反応を検出するための検出手段の検出方向と前記基材の方向とを一致させるための補正手段を具備することを特徴とする。
本発明の第2局面に係る検出装置は、生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材を有する反応容器と、前記基材の反応を検出する検出手段と前記基材の方向と前記検出手段の検出方向とを一致させるための補正手段を具備することを特徴とする。
本発明の第3局面に係る反応装置は、生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材を有する反応容器と、サンプル溶液を吸入・排出するための圧力を、前記反応容器に伝達する圧力伝達手段と、前記反応容器内のサンプル溶液の温度を調節する温度調節手段と、前記反応容器が所定の方向を向く補正手段とを具備することを特徴とする
本発明によれば、CCDカメラ等の検出手段の撮像方向に対して反応容器(すなわち基材)の方向が常に一定となるため、CCDカメラ等の検出手段の撮像方向とスポットの配列方向を一致させることができるので、撮影されたスポットの位置関係から正確なデータ解析を行う事が出来る。また、撮像方向と配列方向が一致しない場合であっても、撮像画像の回転角のずれを補正するようにしたので、スポットの位置関係から正確なデータ解析を行う事が出来る。さらに、本発明を反応容器に三次元基材を組み付ける作業に応用すれば、例えば結合部に埋め込まれている反射部材と三次元基材の方向を合わせる工程が自動で効率よく行うことが出来る。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第一の実施形態)
図1から図5を参照して第一の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る反応容器と、反応容器が装着された検査装置を概略的に示す図である。図1において、反応容器101は、生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した三次元基材102と、検査装置と結合される結合部103と、溶液を吸入する溶液吸入部104とを備えている。なお、本明細書において、「三次元基材」とは、プローブを固相化する基材をいうものとし、三次元方向に広がりをもち、実質的に液体を通過させることができる構造を有していればどのような材質、構造のものでも使用することができる。例えば、三次元基材として、種々のフィルター、多孔質体を使用することが可能である。特に、Siウェハをエッチングした多孔質体、中空糸、金属酸化膜、ビーズ或いはキャピラリーが好ましい。また、三次元基材102は、標的物質を補足するプローブ分子を、例えば、直径120μmの大きさに固相化した複数の反応領域が形成されている。
結合部103と溶液吸入部104との間には三次元基材102が配置されている。本実施形態においては、結合部103と溶液吸入部104は三次元基材102を間に挟んで結合されている。結合部103と溶液吸入部104は、非透光性の材料から構成されている。
図1から図5を参照して第一の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る反応容器と、反応容器が装着された検査装置を概略的に示す図である。図1において、反応容器101は、生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した三次元基材102と、検査装置と結合される結合部103と、溶液を吸入する溶液吸入部104とを備えている。なお、本明細書において、「三次元基材」とは、プローブを固相化する基材をいうものとし、三次元方向に広がりをもち、実質的に液体を通過させることができる構造を有していればどのような材質、構造のものでも使用することができる。例えば、三次元基材として、種々のフィルター、多孔質体を使用することが可能である。特に、Siウェハをエッチングした多孔質体、中空糸、金属酸化膜、ビーズ或いはキャピラリーが好ましい。また、三次元基材102は、標的物質を補足するプローブ分子を、例えば、直径120μmの大きさに固相化した複数の反応領域が形成されている。
結合部103と溶液吸入部104との間には三次元基材102が配置されている。本実施形態においては、結合部103と溶液吸入部104は三次元基材102を間に挟んで結合されている。結合部103と溶液吸入部104は、非透光性の材料から構成されている。
検査装置は、反応容器101の結合部103に嵌合する嵌合部111と、嵌合部111を通して反応容器101に圧力を伝達する圧力伝達部112と、嵌合部111を移動可能に支持する二軸ロボットとを備えている。検査装置は、更に、サンプル溶液を収容するサンプル容器114と、洗浄液を収容する洗浄液容器115とを備えている。サンプル容器114は例えばマイクロタイタープレートで構成される。洗浄液容器115は例えばマイクロタイタープレートやボトルで構成される。反応容器101の結合部103は開口端を有しており、この結合部103の開口端に嵌合部111が嵌合することにより、反応容器101が嵌合部111に装着される。電動スライダー113により、嵌合部111に装着された反応容器101が水平方向に移動可能となっている。さらに、電動スライダー119により、嵌合部111に装着された反応容器101が垂直(上下)方向に移動可能になっている。
嵌合部111に装着された反応容器101と結合された圧力伝達部112は、嵌合部111を介して反応容器101に圧力を伝達する。これにより、溶液吸入部104を介して、サンプル容器114内のサンプル溶液や洗浄液容器115内の洗浄液を反応容器101の中に吸入したり、反応容器101の中のサンプル溶液や洗浄液を排出したりすることができる。図2を参照して、嵌合部111について、更に詳細に説明する。図2は嵌合部111と反応容器101とを含む部分を拡大して示す図である。嵌合部111は嵌合部上部111bと回転可能な嵌合部下部111aとを備えている。嵌合部下部111aには、ギア107が取り付けられている。さらに、嵌合部上部111bは、反射型光センサー108と、小型モータ105とを有しており、小型モータの先端にはギア107と歯合するピニオンギア106が取り付けられている。ピニオンギア106が回転することにより、ギア107が回転して、嵌合部下部111aが回転する。
結合部103は、図3に示すように、その端面に反射部材109を備えており、この反射部材109により反応容器101の方向が検知される。例えば、反射型光センサー108の直下に反射部材109が来ると、反射型光センサー108がHレベルの信号を出力することにより、反応容器101の方向が所定の方向であることが検知される。小型モータ105及び反射型光センサー108は、図4に示す制御基板130を介して、図示しないコンピュータと接続されている。制御基板130は、図4に示すようにCPU130a、電源モジュール130b、通信コネクタ130c、センサーIFコネクタ130d、バッファIC130e、モータドライバIC130f、モータIFコネクタ130g、RS−232Cケーブル130hを有する。CPU130aは、各部の制御や信号処理などを行う。電源モジュール130bは、制御基板130に搭載された各部品に電源を供給する。なお、各部の動作は後述する。
結合部103と溶液吸入部104との間に配置されている三次元基材102は、図5に示すように、その組み立て時に反射部材109に対して三次元基材102が決まった方向で取り付けられるように管理されている。つまり、一番目のスポット102aの位置が、反射部材109に対して常に同じ場所にくるように、その組み立て工程で管理されている。この反応容器101は、通常は不図示のトレイの開口部に例えば96本挿入された形で用意されている。圧力伝達部112は、嵌合部111に装着された反応容器101に圧力を伝達することにより、溶液吸入部104を介して、サンプル容器114内のサンプル溶液や洗浄液容器115内の洗浄液を反応容器101の中に吸入したり、反応容器101の中のサンプル溶液や洗浄液を排出したりする。
検査装置は、さらに、ハイブリダイズ反応の際のサンプル温度や洗浄時の洗浄液温度を制御するためのヒーター116と、ヒーター116の温度を測定するための測温抵抗体117と、測温抵抗体117で得られる情報に基づいてヒーター116の温度を制御する温度制御部118とを備えている。ヒーター116には、反応容器101を収容するための空間が形成されている。嵌合部111に装着された反応容器101は、必要に応じて、電動スライダー113及び119により、ヒーター116に形成された空間の中に移動される。ヒーター116と測温抵抗体117と温度制御部118は、反応容器101内の溶液の温度を調節する温度調節手段を構成している。この温度調節手段と、嵌合部111と、圧力伝達部112とで、ハイブリダイズ反応を促進する反応装置を構成している。
検査装置は、さらに、反応容器101内の三次元基材102を光学的に観察するための観察光学系120を備えている。観察光学系120は、例えば、蛍光観察光学系である。観察光学系120は、可視波長の光を発する光源122と、光源122から発生した光からサンプル分子に結合させた蛍光物質を励起するための波長を選択的に透過する励起フィルター123と、励起フィルター123を透過した光を反射するとともに蛍光物質から発生した蛍光を選択的に透過するダイクロイックミラー124と、蛍光物質から発生してダイクロイックミラー124を透過した蛍光を選択的に透過する蛍光フィルター125とを備えている。観察光学系120は、さらに、三次元基材102上のプローブ分子へのサンプル分子の捕捉を光学的に検出するための対物レンズ126と、光源122からの光を励起フィルター123とダイクロイックミラー124とを介して三次元基材102に導く照明光学系127と、対物レンズ126で取り込んだ三次元基材102からの光を結像するための結像光学系128と、結像光学系128で結像される光学像を電気信号に変換するCCDカメラ129とを備えている。なお、CCDカメラ129は、撮像エリア内を予め決められた数に分割測光する機能を有している。この分割測光する機能を利用して、各スポットからの蛍光を独立して測光することができる。
以下、本実施形態の検査装置の動作について通常の検査工程に従って説明する。
生物試料から核酸を抽出し、FITCなどの蛍光物質で標識した後に、バッファ溶液に溶解する(この溶液を、以下、「サンプル溶液」と称する)。溶解したサンプル溶液をサンプル容器114に分注した後に、サンプル容器114をサンプル容器セット位置に設置する。洗浄溶液を洗浄液容器115に分注して、洗浄液容器115を洗浄液容器セット位置に設置する。反応容器101を所定位置(例えば、トレイ)にセットする。次に、嵌合部111に不図示の所定位置にセットされている反応容器101を取り付けるために、電動スライダー113及び119を動作させる。
生物試料から核酸を抽出し、FITCなどの蛍光物質で標識した後に、バッファ溶液に溶解する(この溶液を、以下、「サンプル溶液」と称する)。溶解したサンプル溶液をサンプル容器114に分注した後に、サンプル容器114をサンプル容器セット位置に設置する。洗浄溶液を洗浄液容器115に分注して、洗浄液容器115を洗浄液容器セット位置に設置する。反応容器101を所定位置(例えば、トレイ)にセットする。次に、嵌合部111に不図示の所定位置にセットされている反応容器101を取り付けるために、電動スライダー113及び119を動作させる。
反応容器101の結合部103が嵌合部111と嵌合して、反応容器101が嵌合部111に取り付けられると、不図示のコンピュータは嵌合部と反応容器101の取り付け位置(回転角)を補正する動作を開始する。不図示のコンピュータはRS232Cケーブル130hを介して、位置補正コマンドを送信する。コマンドを受信したCPU130aは、反射型光センサー108の信号を信号線108a、センサーIFコネクタ130d、信号線130j、バッファIC130e、信号線130kを介して読み取る。ここで、信号レベルがHレベルになっていなかったら、CPU130aはモータ駆動信号130l、モータドライバIC130f、モータIFコネクタ130g、駆動ケーブル105aを介してモータ105を回転させる。この動作により反応容器101は嵌合部下部111aとともに回転する。この回転動作の間、CPU130aは反射型光センサー108の出力信号を確認しつづけ、反射部材109が反射型光センサー108の直下に来て反射型光センサーの出力がHとなったところで、モータ105を停止させる。
続いて、圧力伝達部112により嵌合部111を介して反応容器101の内部を減圧してサンプル容器114からサンプル溶液を吸引する。反応容器の溶液吸入部104は、図1又は図2に示したように、固相化担体より下の部分がテーパー状になっていると、マイクロタイタープレートなどから特にサンプル溶液を吸引する時に、溶液の残留量が少なくなるので好ましい。また、サンプル溶液を吸引後、エア層を吸引すると、温度制御部への移動時にサンプル溶液が反応容器から垂れることがなく、さらに、サンプル溶液を三次元基材の上下に移動させるときにもサンプル溶液が反応容器から垂れることがないので好ましい。
次に、ヒーター116の凹部に反応容器101を密着するように取り付けるために電動スライダー113と119を動作させる。続いて、ハイブリダイズを行うためにヒーター116を所望の温度に制御する。そして圧力伝達部112による反応容器101の内部の加圧と減圧を繰り返し行なって、三次元基材102の上下にサンプル溶液を動かしてプローブとサンプル溶液に含まれている核酸をハイブリダイズさせる。ハイブリダイゼーション反応が終了した後に、圧力伝達部112により嵌合部111を介して反応容器101の内部を加圧してサンプル溶液をサンプル容器114に廃棄する。次に、圧力伝達部112により嵌合部111を介して反応容器101の内部を減圧して洗浄液を洗浄液容器115から吸引する。圧力伝達部112による反応容器101の内部の加圧と減圧を繰り返し行うことにより、洗浄液で三次元基材102を洗浄して、プローブ分子に結合しなかったサンプル溶液に含まれている核酸を洗い流す。
ハイブリダイズ作業が終了したら、電動スライダー113及び119を動作させて、反応容器101を嵌合部111から外し、三次元基材102を露出させる。これにより、反応結果の読取が可能な状態になり、反応容器101の上方に配置された観察光学系120を制御して三次元基材102に励起光を照射して、三次元基材102上のプローブスポットからの光(例えば蛍光)をCCDカメラ129によって電子画像データとして撮影し、画像やプローブスポットの光量のデータを保存する。そして、この保存されたデータを解析し、サンプル溶液に含まれている核酸の発現状態や変異、多型等を検査する。
第一の実施形態では、反射部材109を設けて、反応容器101が常に一定の方向を向くようにしたので、CCDカメラ129の撮像面に対して反応容器101の方向が常に一定となり、撮影されたスポットの位置関係から正確なデータ解析を行うことが出来る。
(第二の実施形態)
図6から図11を参照して本発明の第二の実施形態を説明する。図6は、本発明の第二実施形態の反応容器と検査装置を概略的に示す図である。また、図7は、図6の要部の詳細を示す図である。なお、図6から図11において、図1から図5と同じ部分については同一の記号を付与し、また、同一の動作に関する部分については、その記述及び説明を割愛する。
図6から図11を参照して本発明の第二の実施形態を説明する。図6は、本発明の第二実施形態の反応容器と検査装置を概略的に示す図である。また、図7は、図6の要部の詳細を示す図である。なお、図6から図11において、図1から図5と同じ部分については同一の記号を付与し、また、同一の動作に関する部分については、その記述及び説明を割愛する。
本実施形態においては、図6及び図8に示すように、嵌合部150にはリング状のプリント基板131bに実装された50個のホール素子(微小センサー)131aが同心円状に実装された位置センサー131が取り付けられている。また、図9に示すように、結合部103には微小マグネット132が埋め込まれている。図8は本実施形態における嵌合部150と結合部103が嵌合した際の反応容器の位置(回転角)を検出する機構を示す図である。図8に示すように、位置センサー131は円形であり、円環形状を有するプリント基板131b上に50個のホール素子131aが同心円状に(7.2度間隔で)並べられている。制御基板140は、CPU140a、電源モジュール140b、通信コネクタ140c、電源コネクタ140d、センシング用コネクタ140e、位置検出信号コネクタ140f、、RS−232Cケーブル140gを備えている。なお、図8において、位置センサー131は嵌合部150に取り付けられた場合の反応容器101側から見た場合の図となっている。
上記のように構成された第二の実施形態に係る検査装置の動作を述べる。
嵌合部150と結合部103が嵌合すると、不図示のコンピュータはRS232Cケーブル140gを介して制御基板140のCPU140aに対して、どのホール素子131aからの出力が最も大きいかをセンシングするコマンドを送る。コマンドを受けたCPU140aは信号線131dの例えば6ビットの信号線を使って各ホール素子131aに割り当てられているアドレスをインクリメントしながら、信号線131eの出力電圧をモニターしてCPU140のメモリーに格納する。電源供給線131cから電源が供給されている各ホール素子131aは、微小マグネット132から受ける磁界の強さに応じて出力電圧が変化する特性を有しており、微小マグネット132から受ける磁界の強さが大きいほどホール素子131aからの出力電圧が大きくなる。
嵌合部150と結合部103が嵌合すると、不図示のコンピュータはRS232Cケーブル140gを介して制御基板140のCPU140aに対して、どのホール素子131aからの出力が最も大きいかをセンシングするコマンドを送る。コマンドを受けたCPU140aは信号線131dの例えば6ビットの信号線を使って各ホール素子131aに割り当てられているアドレスをインクリメントしながら、信号線131eの出力電圧をモニターしてCPU140のメモリーに格納する。電源供給線131cから電源が供給されている各ホール素子131aは、微小マグネット132から受ける磁界の強さに応じて出力電圧が変化する特性を有しており、微小マグネット132から受ける磁界の強さが大きいほどホール素子131aからの出力電圧が大きくなる。
CPU140aは信号線131eの出力電圧をモニターし終わると、最大及び二番目に出力電圧の大きかったホール素子131aのアドレスと、両出力電圧の比から、微小マグネットの角度のズレ量を算出する。なお、この場合において、最大及び二番目に出力電圧の大きかったホール素子131aは隣接している。なお、予め、CCDカメラ129の撮像方向とホール素子103aのアドレスとは対応させて関係おり、微小マグネットがアドレス0に来ているときが反応容器の方向(回転角)とCCDカメラの撮像方向が一致すようになっている。なお、本実施形態では、アドレスは0から49までとしている。具体例を以下に示す。
例えば最も大きい電圧値を示したホール素子131aのアドレスが1で、二番目に大きい電圧を示したホール素子131aのアドレスが2だったとする。この結果から、微小マグネット132の位置はアドレス0からの角度で言うと7.2度から14.4度の間にあることが判る。更に、アドレス1のホール素子131aの電圧とアドレス2のホール素子131aの電圧との比を用いて、微小マグネット132の正確な位置を演算により求める。この場合において、微小マグネット132の位置として、例えば、ホール素子131aの配置間隔(7.2度)の1/10の精度まで演算により角度を求めることが出来る。図10(a)、図11(a)は縦軸をホール素子131aの出力電圧とし、横軸をホール素子131aのアドレスとした場合のグラフである。図10(a)では、アドレス0のホール素子131aの出力電圧が最も大きく、アドレス1のホール素子131aの出力電圧が2番目に大きくなっている。図11(a)では、アドレス0とアドレス1のホール素子131aの出力電圧が同じになっている。図10(b)、図11(b)は、それぞれ、図10(a)、図11(a)に示すような結果が得られた場合における微小マグネット132のホール素子131a中の位置を模式的に表した図である。図10(b)、図11(b)にそれぞれ示すように、図10(b)の場合には、アドレス0のホール素子131aの近傍に微小マグネット132が位置し、図11(b)の場合には、アドレス0とアドレス1のホール素子131aの中間位置に微小マグネット132が位置することがわかる。
CPU140は、上記の方法によって求められた微小マグネット132の位置に基づいてCCDカメラ129の撮像方向と実際に嵌合部150に取り付けられた反応容器101の位置(回転角)のズレを演算して、RS232Cケーブル140gを介して角度の情報を不図示のコンピュータに送信する。ハイブリダイズ作業が終了したら、第一の実施形態と同様に、電動スライダー113及び119を動作させて、反応容器101を嵌合部150から外すことにより三次元基材102を露出させる。次に、CCDカメラ回転機構300によりCPU140aによって演算されたずれ(回転角)分だけCCDカメラ129を回転させる。これにより、CCDカメラ129の方向と反応容器101の方向とが一致することになる。そして、第一の実施形態と同様に、反応容器101の上方にある観察光学系120を制御して励起光を照射して、三次元基材102上のプローブスポットからの光をCCDカメラ129によって電子画像データとして撮影する。その後、画像やプローブスポットの光量のデータを保存する。そして、この保存されたデータを解析し、サンプル溶液に含まれている核酸の発現状態や変異、多型等を検査する。
第二の実施形態では、反応容器101の方向を検知して、CCDカメラ129の方向を反応容器101の方向とが一致するようにした、すなわち、嵌合部150と結合部103が嵌合した際CCDカメラ129の撮像方向に対して反応容器101の方向が一致していない場合であっても、撮影時に撮像方向との回転角のずれを補正するようにしたので、スポットの位置関係から正確なデータ解析を行うことが出来る。
(第三の実施形態)
図12から図14を参照して本発明の第三の実施形態を説明する。
図12は、本発明の第三実施形態の反応容器と検査装置を概略的に示す図である。なお、第三実施形態において、第一及び第二の実施形態と同じ部分については同一の記号を付与し、また、同一の動作に関する部分については、その記述及び説明を省略する。
図12から図14を参照して本発明の第三の実施形態を説明する。
図12は、本発明の第三実施形態の反応容器と検査装置を概略的に示す図である。なお、第三実施形態において、第一及び第二の実施形態と同じ部分については同一の記号を付与し、また、同一の動作に関する部分については、その記述及び説明を省略する。
図12及び図13において、嵌合部207は、反射型光センサー205、206及び嵌合ガイド部208を備えている。反応容器201の結合部203にはガイド用切れ込み部210が左右対称に設けられている。嵌合ガイド部208は、このガイド用切れ込み部210に沿って嵌合時の位置補正をする。更に、結合部203は、反射型光センサー205、206からなる反射部材209を備えている。反射型光センサー205、206は、図14に示すような制御基板160と接続されている。制御基板160は、図14に示すように、CPU160a、電源モジュール160b、センサーIFコネクタ160c、センサーIFコネクタ160d、バッファIC160e、バッファIC160f、通信コネクタ160g、及びRS−232Cケーブル160hを備えている。
上記のように構成された第三の実施形態に係る検査装置の動作を述べる。
嵌合部207が反応容器201の結合部203と嵌合する際、嵌合ガイド部208が結合部203のガイド用切れ込み部210を押して反応容器201を回転させながら嵌合してゆく。嵌合が終了した時点で左右対称な結合部203のガイド用切れ込み部210により、常にどちらかのガイド用切れ込み部210の最深部に嵌合ガイド部208が当接するようになっている。この状態において、反射部材209は反射型光センサー205、206のどちらか一方の直下に来るように設計されている。なお、結合部203と溶液吸入部204との間に配置されている三次元基材202は、その組み立て時に反射部材209に対して三次元基材202が決まった方向で取り付けられるように管理されている。この結果、嵌合が終了した時点で三次元基材202の方向、つまりスポットの配列方向はCCDカメラ129の撮像方向に対して0度もしくは180度の方向で取り付けられることになる。
嵌合部207が反応容器201の結合部203と嵌合する際、嵌合ガイド部208が結合部203のガイド用切れ込み部210を押して反応容器201を回転させながら嵌合してゆく。嵌合が終了した時点で左右対称な結合部203のガイド用切れ込み部210により、常にどちらかのガイド用切れ込み部210の最深部に嵌合ガイド部208が当接するようになっている。この状態において、反射部材209は反射型光センサー205、206のどちらか一方の直下に来るように設計されている。なお、結合部203と溶液吸入部204との間に配置されている三次元基材202は、その組み立て時に反射部材209に対して三次元基材202が決まった方向で取り付けられるように管理されている。この結果、嵌合が終了した時点で三次元基材202の方向、つまりスポットの配列方向はCCDカメラ129の撮像方向に対して0度もしくは180度の方向で取り付けられることになる。
嵌合が終了すると、不図示のコンピュータが、RS−232Cケーブル160hを介してCPU160aにどちらの反射型光センサーの出力がHになっているかを問い合わせる。CPU160aは、反射型光センサー205、206、信号線205a、206aを介しての出力信号を受けたバッファIC160e、160fの出力を確認する。本実施形態では反射型光センサー205からの出力がHになっており、CCDカメラ129の撮像方向に対して180度回転した状態になっている。CPU160aは、この情報を補正情報として不図示のコンピュータにRS−232Cケーブル160hを介して送信する。ハイブリダイズ作業が終了したら、第一の実施形態と同様に、電動スライダー113及び119を動作させて、反応容器201を嵌合部207から外すことにより三次元基材202を露出させる。これにより、第一の実施形態と同様に、反応容器201の上方にある観察光学系120を制御して励起光を照射して、三次元基材202上のプローブスポットからの光をCCDカメラ129によって電子画像データとして撮影する。このとき、本実施形態では、CPU160aから送信された補正情報に基づいて画像処理により画像を回転させた後に、画像やプローブスポットの光量のデータを保存する。
そして、この保存されたデータを解析し、サンプル溶液に含まれている核酸の発現状態や変異、多型等を検査する。このような構成とすることによって、嵌合部207と結合部203が嵌合した際CCDカメラ129の撮像方向に対して反応容器201の方向が一致していなくても、撮影された画像の回転角のずれを補正する事が出来る。従って、スポットの位置関係から正確なデータ解析を行う事が出来る。
本発明は、上記各実施形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。
例えば、反射型光センサーをホール素子に変更し、反射部材を微小マグネットにしても構わない。また、反射型光センサー108の直下に反射部材109が来ると、反射型光センサー108がHレベルの信号を出力するようにしたが、反射型光センサー108の直下に反射部材109がきたときに、Lレベルの信号を出力するようにしてもよい。
また、反応容器の形状を図15に示すような形にしても良い。図15に示すように、反応容器201のガイド用切れ込み部210の形状を図13と異なる形状として、常に一定の方向で嵌合部207と結合部203とが嵌合するようにしても良い。このような形状とすることで、嵌合方向を判定するための、例えば反射型光センサーや反射部材を省略することが出来る。
更に、図16に示すように、反応容器201の結合部203に突起部215を設けておき、反応容器201がセットされているプレート250の反応容器201をセットするための穴255に突起部215が嵌合するような形状としておくことで、反応容器201がプレート250にセットされた時点で、反応容器201は一定の方向を向いていることになる。従って、嵌合部207と結合部203とが嵌合する時点で既に反応容器201は一定の方向を向いていることになるので、特別な機構を必要としない。
例えば、反射型光センサーをホール素子に変更し、反射部材を微小マグネットにしても構わない。また、反射型光センサー108の直下に反射部材109が来ると、反射型光センサー108がHレベルの信号を出力するようにしたが、反射型光センサー108の直下に反射部材109がきたときに、Lレベルの信号を出力するようにしてもよい。
また、反応容器の形状を図15に示すような形にしても良い。図15に示すように、反応容器201のガイド用切れ込み部210の形状を図13と異なる形状として、常に一定の方向で嵌合部207と結合部203とが嵌合するようにしても良い。このような形状とすることで、嵌合方向を判定するための、例えば反射型光センサーや反射部材を省略することが出来る。
更に、図16に示すように、反応容器201の結合部203に突起部215を設けておき、反応容器201がセットされているプレート250の反応容器201をセットするための穴255に突起部215が嵌合するような形状としておくことで、反応容器201がプレート250にセットされた時点で、反応容器201は一定の方向を向いていることになる。従って、嵌合部207と結合部203とが嵌合する時点で既に反応容器201は一定の方向を向いていることになるので、特別な機構を必要としない。
更に他の変形例として、図17に示すような構成でも良い。図17において、ヒーター116は自動回転台座402に搭載されており、自動回転台座402により回転可能になっている。また、ヒーター116には光センサー400が設けられている。反応容器501の側面には、反射部材401が取り付けられており、この反射部材401が後述するように光センサー400で検出される。
上記のような構成において、反応容器501は、通常、ヒーター116の凹部に密着するように取り付けられるが、本変形例では、反応容器501はヒーター116の凹部に密着する直前に一旦停止する。そして、反応容器501の位置を保持した状態で、ヒーター116が自動回転台座402によって回転を始める。光センサー400により反射部材401が検出されると、ヒーター116の回転を停止し、当該位置情報(すなわち、ヒーター116の回転角度情報)を図示しないCCDカメラ回転機構に送信して、CCDカメラを、この角度情報に基づいて回転させる。その後、反応容器501を下降してヒーター116に密着させてハイブリダイズを行う。ハイブリダイズが終了したら、図示しない電動スライダを動作させて反応容器501を嵌合部600から外して、CCDカメラで三次元基材502上のプローブスポットからの光を撮像する。これにより、CCDカメラと反応容器501との向きが一致するので、撮影されたスポットの位置関係から正確なデータ解析を行うことが出来る。なお、本変形例において、CCDカメラの回転は、バイブリダイズの前でなくても良く、ハイブリダイズ中、或いはハイブリダイズ後の撮像前であっても良い。また、CCDカメラを回転させずに、検出した角度に基づいて、撮像画像した画像を画像処理により回転させても良い。
また、上記の例では、反応容器501の位置は一定方向となっていないため、CCDカメラの向きや画像処理によって、撮像画像上での向きを一定にするようにしたが、次のようにしても良い。まず、上記のように、角度情報に基づいてヒータ116を回転させた後に、反応容器501を下降してヒーター116に密着させてハイブリダイズを行う。そして、ハイブリダイズが終了したら、図示しない電動スライダを動作させて反応容器501を嵌合部600から外して、ヒーター116の位置を初期位置(すなわち、回転前の位置)に戻す。これにより、反応容器501は常に一定の方向を向くようになる。
上記のような構成において、反応容器501は、通常、ヒーター116の凹部に密着するように取り付けられるが、本変形例では、反応容器501はヒーター116の凹部に密着する直前に一旦停止する。そして、反応容器501の位置を保持した状態で、ヒーター116が自動回転台座402によって回転を始める。光センサー400により反射部材401が検出されると、ヒーター116の回転を停止し、当該位置情報(すなわち、ヒーター116の回転角度情報)を図示しないCCDカメラ回転機構に送信して、CCDカメラを、この角度情報に基づいて回転させる。その後、反応容器501を下降してヒーター116に密着させてハイブリダイズを行う。ハイブリダイズが終了したら、図示しない電動スライダを動作させて反応容器501を嵌合部600から外して、CCDカメラで三次元基材502上のプローブスポットからの光を撮像する。これにより、CCDカメラと反応容器501との向きが一致するので、撮影されたスポットの位置関係から正確なデータ解析を行うことが出来る。なお、本変形例において、CCDカメラの回転は、バイブリダイズの前でなくても良く、ハイブリダイズ中、或いはハイブリダイズ後の撮像前であっても良い。また、CCDカメラを回転させずに、検出した角度に基づいて、撮像画像した画像を画像処理により回転させても良い。
また、上記の例では、反応容器501の位置は一定方向となっていないため、CCDカメラの向きや画像処理によって、撮像画像上での向きを一定にするようにしたが、次のようにしても良い。まず、上記のように、角度情報に基づいてヒータ116を回転させた後に、反応容器501を下降してヒーター116に密着させてハイブリダイズを行う。そして、ハイブリダイズが終了したら、図示しない電動スライダを動作させて反応容器501を嵌合部600から外して、ヒーター116の位置を初期位置(すなわち、回転前の位置)に戻す。これにより、反応容器501は常に一定の方向を向くようになる。
さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
また、例えば各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
101…反応容器、102…三次元基材、102a…スポット、103…結合部、103a…ホール素子、104…溶液吸入部、105…小型モータ、105a…駆動ケーブル、106…ピニオンギア、107…ギア、108…反射型光センサー、108a…信号線、109…反射部材、111…嵌合部、111b…嵌合部上部、111a…嵌合部下部、112…圧力伝達部、113…電動スライダー、114…サンプル容器、115…洗浄液容器、116…ヒーター、117…測温抵抗体、118…温度制御部、119…電動スライダー、120…観察光学系、122…光源、123…励起フィルター、124…ダイクロイックミラー、125…蛍光フィルター、126…対物レンズ、127…照明光学系、128…結像光学系、129…CCDカメラ。
Claims (9)
- 生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材を有する反応容器において、前記基材の反応を検出するための検出手段の検出方向と前記基材の方向とを一致させるための補正手段を具備することを特徴とする反応容器。
- 請求項1に記載の反応容器において、前記補正手段は、前記反応容器に設けられた方向検出用部材、方向補正用切り込み、或いは方向補正用突起のいずれかであることを特徴とする反応容器。
- 請求項1に記載の反応容器において、前記基材は、三次元基材であることを特徴とする反応容器。
- 請求項1に記載の検出において、前記反応容器は、溶液を吸入できる溶液吸入部と、前記容器を反応容器内で駆動させる液駆動手段と気密に結合できるとともに前記検出手段と光が漏れないように結合できる結合部とを有し、前記基材と前記結合部の方向が一致するように、前記基材が前記結合部と溶液吸入部との間に配置されていることを特徴とする反応容器。
- 生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材を有する反応容器と、
前記基材の反応を検出する検出手段と
前記基材の方向と前記検出手段の検出方向とを一致させるための補正手段を具備することを特徴とする検出装置。 - 請求項5に記載の検出装置において、前記補正手段は、前記反応容器の所定位置に設けられた方向検出部を検出するために前記反応容器を回転し、前記方向検出部を検出することにより前記反応容器の方向を補正することを特徴とする検出装置。
- 請求項5に記載の検出装置において、前記補正手段は、前記反応容器の方向を検出し、検出した反応容器の方向に基づいて、前記検出手段の検出結果で得られた画像の画像処理を行うことによって前記基材の方向を補正することを特徴とする検出装置。
- 請求項5に記載の検出装置において、前記補正手段は、前記反応容器に設けられた切込みであり、前記反応容器に嵌合する嵌合部に嵌合する際に方向が所定の方向を向くように補正することを特徴とする検出装置。
- 生体関連物質を検出するためのプローブを固相化した基材を有する反応容器と、
サンプル溶液を吸入・排出するための圧力を、前記反応容器に伝達する圧力伝達手段と、
前記反応容器内のサンプル溶液の温度を調節する温度調節手段と、
前記反応容器が所定の方向を向く補正手段とを具備することを特徴とする反応装置。
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