JP2006030072A - 容量式湿度センサの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板と感湿膜との間の密着力を向上できる容量式湿度センサの製造方法を提供すること。
【解決手段】 基板10上の同一平面に、一対の電極31,32を離間して対向するように形成する電極形成工程と、電極31,32及び電極31,32間を覆うように感湿膜50を形成する感湿膜形成工程とを備える容量式湿度センサ100の製造方法であって、感湿膜50は、その構成材料である高分子材料を基板10上にスクリーン印刷し、熱処理することにより形成され、電極形成工程と感湿膜形成工程との間に、高分子材料が塗布される基板10上において、少なくとも高分子材料の塗布領域を表面改質する表面改質工程を設けた。これにより、塗布領域の汚染成分を除去でき、基板10と感湿膜50との間の密着力を向上できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一対の電極間に、湿度に応じて比誘電率が変化する感湿膜を介在させてなる容量式湿度センサの製造方法に関するものである。
従来、一対の電極間に、湿度に応じて比誘電率が変化する感湿膜を介在させてなる容量式湿度センサの一例として、本出願人は先に特許文献1を開示している。
特許文献1に示す容量式湿度センサは、基板上の同一平面に、一対の電極を離間して対抗するように形成し、一対の電極及び一対の電極間を覆うように、前記基板上に湿度に応じて比誘電率が変化する感湿膜を形成してなるものである。
ここで、上記容量式湿度センサの製造において、構成材料である高分子材料をスクリーン印刷し、硬化させて感湿膜を形成すると、スピンコート法を適用した場合に必要となるフォトプロセスによるパターニングを不要とできる。すなわち、工程を簡素化することができる。また、装置を扱いやすいという利点もある。
特開2003−156464号公報
しかしながら、スクリーン印刷法を用いて感湿膜を形成する場合、その処理は枚葉式にならざるを得ないため、印刷処理されるまでの待ち時間において、高分子材料が塗布される基板表面が、例えば雰囲気中の有機系汚染成分(高分子材料をスクリーン印刷する際に混練される溶剤等)によって汚染されやすい。
感湿膜は、基板に対してアンカー効果とともに水素結合によって密着しているものと考えられるが、汚染成分によって基板表面が汚染されると、感湿膜と基板との間の水素結合箇所が減少し、密着力が低下するという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑み、基板と感湿膜との間の密着力を向上できる容量式湿度センサの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1〜10に記載の発明は、基板上の同一平面に、一対の電極を離間して対向するように形成する電極形成工程と、一対の電極及び一対の電極間を覆うように、基板上に感湿膜を形成する感湿膜形成工程とを備える容量式湿度センサの製造方法に関するものである。
先ず請求項1に記載のように、感湿膜形成工程において、感湿膜は、その構成材料である高分子材料を基板上にスクリーン印刷し、熱処理することにより形成され、電極形成工程と感湿膜形成工程との間に、高分子材料が塗布される基板上において、少なくとも高分子材料の塗布領域を表面改質する表面改質工程をさらに備えることを特徴とする。
このように本発明によると、高分子材料が塗布される基板上の塗布領域が、印刷処理されるまでの待ち時間において、汚染成分によって汚染されたとしても、当該汚染成分を表面改質処理によって除去することができる。従って、基板と感湿膜との間の密着力を向上することができる。
また、請求項2に記載のように、表面改質工程において、高分子材料が塗布される塗布領域の周囲領域も表面改質することが好ましい。
スクリーン印刷の場合、印刷された高分子材料の周辺部がその内側よりも厚肉となる所謂サドル現象が生じ、感湿膜の膜厚が不均一となるという問題がある。しかしながら、本発明のように塗布領域の周囲領域も表面改質すると、周囲領域における濡れ性が向上されて、周辺部の高分子材料が周囲領域に一部移動する。従って、サドル現象を低減することができるので、感湿膜の膜厚を従来よりも均一化することができる。
表面改質によって汚染成分を除去しても、スクリーン印刷までの待ち時間が長いと、再度汚染成分によって基板表面が汚染される恐れがある。従って、請求項3に記載のように、表面改質工程後、速やかにスクリーン印刷を実施することが好ましい。
表面改質工程における表面改質処理としては、例えば請求項4に記載のように紫外線照射を適用しても良いし、請求項5に記載のようにプラズマ照射を適用しても良い。また、請求項6に記載のように、先ずプラズマ照射し、その後紫外線照射を実施しても良い。
紫外線照射の場合は、その装置が簡素であり、大気中でも処理できるので、処理後速やかにスクリーン印刷できるメリットがある。また、電極形成工程と表面改質工程との間の待ち時間が長い場合、基板表面に汚染成分が厚く堆積したり、所謂焼けた状態となるので、紫外線照射では除去が困難となる。このような場合には、プラズマ照射によって物理的に汚染成分を除去すれば良い。しかしながら、プラズマ照射の場合は、その装置が複雑であり、一般的に真空中で処理するため、処理後速やかにスクリーン印刷できないことも考えられる。その場合には、プラズマ照射後、紫外線照射を実施すれば良い。
尚、プラズマ照射が酸素混合プラズマ照射の場合、基板表面に形成された電極が酸化される恐れがある。特に電極表面が不均一に酸化されると、センサ感度に個体差が生じることとなる。従って、請求項7に記載のように、プラズマ照射の前に酸化物からなる保護膜を電極表面に形成すると良い。このように、予め酸化物からなる保護膜を形成しておけば、薄膜が酸化されることは無いので、センサごとの感度ばらつきを抑制することができる。
請求項8に記載のように、電極形成工程において、一対の電極を、互いの櫛歯が噛み合って対向するように形成すると良い。このように形成すると、対向面積を大きくできるので、電極間の容量の変化量を大きくすることができる。
請求項9に記載のように、基板が半導体基板であり、当該半導体基板上に第1の絶縁膜を形成後、電極形成工程を実施することを特徴とする。基板には、ガラス基板等の絶縁基板を用いることが可能であるが、第1の絶縁膜を備える半導体基板を用いることで、半導体プロセスを活用することができる。従って、製造コストを低減することができる。
尚、電極に水分に対する耐食性が無く、腐食する恐れのある場合には、一対の電極及び一対の電極間を覆うように第2の絶縁膜を形成することが好ましい。この場合、請求項10に記載のように、第2の絶縁膜形成後、感湿膜が形成される第2の絶縁膜表面に対して表面改質工程を実施すれば良い。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態における容量式湿度センサ100の概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。尚、図1(a)においては、便宜上、感湿膜及び第2の絶縁膜下にある一対の電極を透過させて図示している。また、図1(a),(b)においては、便宜上、周囲の湿度変化に応じて容量が変化する検出部の周囲のみを図示している。
図1(a),(b)において、符号10は基板としての半導体基板であり、本実施形態においてはシリコンから形成されている。そして、半導体基板10の上面に、第1の絶縁膜として酸化シリコン膜20が形成されている。そして、一対の電極31,32が、酸化シリコン膜20上の同一平面において、離間して対向配置されている。
電極31,32の形状は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、図1(a)に示されるように、それぞれの電極31,32が、共通電極部31a,32aと、この共通電極部31a,32aから一方向に延びる複数の櫛歯電極部31b,32bとにより構成される。そして、一対の電極31,32のそれぞれの櫛歯電極部31b,32bが交互に並んで配置されるように、一対の電極31,32が配置されている。このように、一対の電極31,32の形状として櫛歯形状を採用することにより、電極31,32の配置面積を小さくしつつ、櫛歯電極部31b,32bが互いに対向する面積を大きくすることができる。これにより、周囲の湿度変化に伴って変化する電極31,32間の静電容量の変化量が大きくなり、容量式湿度センサ100の感度が向上する。
電極31,32としては、例えばAl、Ag、Au、Cu、Ti、Poly−Si等の低抵抗金属材料を適用することができ、本実施形態においてはAlを用いて形成されている。
また、本実施形態においては、これら一対の電極31,32を覆うように、半導体基板10上に第2の絶縁膜として窒化シリコン膜40が形成されている。これにより、電極31,32の水分による腐食を抑制している。例えば電極31,32に水分に対する耐食性がある場合には、窒化シリコン膜40を有さない構成としても良い。
尚、図1(a)に示すように、電極31,32には、その端部に外部接続端子としてのパッド31c,32cが形成されており、当該パッド31c,32cを介して、出力を補正する補正回路や静電容量の変化量を検出するための信号処理回路等と電気的に接続されている。このパッド31c,32cは、補正回路等との接続のため露出されている必要があり、窒化シリコン膜40によっては被覆されていない。また、本実施形態においては、容量式湿度センサ100を構成する基板として半導体基板10を採用しているので、上述した補正回路等を同一基板上に形成することも可能である。
窒化シリコン膜40の上には、一対の電極31,32及び電極31,32間を覆うように、吸湿性の高分子材料からなる感湿膜50が形成されている。高分子材料としては、ポリイミドや酪酸酢酸セルロース等を適用することができ、本実施形態においてはポリイミドを用いて形成されている。尚、その形成方法としては、種々の方法が考えられるが、本実施形態においては、フォトプロセスによるパターニングを不要とできるスクリーン印刷法を適用している。製造方法については後述する。
このように構成される容量式湿度センサ100において、感湿膜50中に水分が浸透すると、水分は比誘電率が大きいため、その浸透した水分量に応じて、感湿膜50の比誘電率が変化する。その結果、感湿膜50を誘電体の一部として一対の電極31,32によって構成されるコンデンサの静電容量が変化する。感湿膜50内に含まれる水分量は、容量式湿度センサ100の周囲の湿度に対応するため、一対の電極31,32間の静電容量から湿度を検出することができる。
次に、容量式湿度センサ100の製造方法について、図2(a)〜(c)を用いて説明する。図2は、本実施形成体における容量式湿度センサ100の製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は表面改質工程、(c)は感湿膜形成工程を示している。
図2(a)に示すように、先ず電極形成工程を実施する。半導体基板10の表面に、例えばCVD法により第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜20を形成し、酸化シリコン膜20上に、Alを用いて例えば蒸着法により電極31,32を形成する。さらに、本実施形態においては、本工程において、電極31,32上及び電極31,32間を覆うように、第2絶縁膜である窒化シリコン膜40を例えばプラズマCVD法にて形成する。
ここで、スクリーン印刷法を用いて感湿膜50を形成する場合、その処理は枚葉式にならざるを得ないため、電極形成工程後、印刷処理されるまでの待ち時間において、高分子材料が塗布される半導体基板10の最表面(窒化シリコン膜40)が、例えば雰囲気中の有機系汚染成分(高分子材料をスクリーン印刷する際に混練される溶剤等)によって汚染されやすい。感湿膜50は、半導体基板10の最表面(窒化シリコン膜40)に対してアンカー効果とともに水素結合によって密着しているものと考えられるが、汚染成分によって半導体基板10の最表面が汚染されると、水素結合箇所が減少し、密着力が低下する。
そこで、図2(b)に示すように、電極形成工程後、感湿膜50の構成材料である高分子材料が塗布される半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の少なくとも塗布領域を、紫外線照射することにより表面改質する表面改質工程を実施する。
具体的には、1000W/cmの低圧水銀灯を用いて、半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の塗布領域及びその周辺領域に、紫外線110を数分間(例えば3分間)照射し、塗布領域及びその周辺領域に付着した汚染成分(例えば有機系汚染成分)を除去する。
次いで、図2(c)に示すように、感湿膜形成工程を実施する。紫外線110の照射後、半導体基板10を速やか(好ましくは30秒以内)にスクリーン印刷装置に搬送し、高分子材料をペースト化したものを用いてスクリーン印刷する。具体的には、ポリイミドの前駆体(ポリアミド酸を基本骨格とする感湿膜前駆体)からなるペーストを用いてスクリーン印刷する。そして、半導体基板10の最表面である窒化シリコン膜40上に堆積させた後、所定温度で加熱して硬化(イミド化)させることによりポリイミドからなる感湿膜50を形成する。
このように、本実施形態における容量式湿度センサ100の製造方法によると、高分子材料が塗布される半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の塗布領域が、印刷処理されるまでの待ち時間において、汚染成分によって汚染されたとしても、当該汚染成分を紫外線110の照射によって除去することができる。従って、半導体基板10(窒化シリコン膜40)と感湿膜50との間の密着力を向上することができる。このように密着力を向上すると、高温高湿下(例えば65℃、90%RH)長時間放置しても、半導体基板10と感湿膜50との間に剥離が生じにくくなる。
また、紫外線110の照射による表面改質を実施しない場合、又は、塗布領域のみ紫外線110を照射した場合、少なくとも塗布領域の周辺領域には汚染成分が存在するため、塗布領域と周辺領域との境界を境にして濡れ性が大きく異なり、ペーストの濡れ角が大きくなる。従って、図3(a)に示すように、形成された感湿膜50において所謂サドル現象が顕著に現れる。尚、図3(a)において、塗布領域と周辺領域との境界を一点鎖線で図示している。
それに対し、本実施形態においては、塗布領域の周辺領域に対しても紫外線110を照射している。従って、周辺領域においても濡れ性が向上され、半導体基板10の最表面(窒化シリコン膜40)に塗布されたペーストが、塗布領域から周辺領域方向に濡れようとする作用が発現する。すなわち、図3(b)に示すように、形成された感湿膜50におけるサドル現象を低減(緩和)することができ、感湿膜50の膜厚を従来よりも均一化することができる。尚、図3は、スクリーン印刷法によって形成された感湿膜50の状態を示す図であり、(a)は紫外線照射(表面改質)のない場合、(b)は周辺領域も含めて紫外線照射(表面改質)を行った場合である。
尚、紫外線110の照射後、スクリーン印刷までの待ち時間が長いと、再度汚染成分によって塗布領域(及びその周辺領域)が汚染される恐れがある。従って、本実施形態で示したように、紫外線110の照射後、速やか(好ましくは30秒以内)にスクリーン印刷を実施することが好ましい。従って、製造工程のレイアウトを、紫外線照射装置の直後にスクリーン印刷装置を配置した構成とすると良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図4(a)〜(c)に基づいて説明する。図4は、本実施形態における容量式湿度センサ100の製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は表面改質工程、(c)は感湿膜形成工程を示している。
第2の実施形態における容量式湿度センサ100は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、プラズマ照射によって汚染成分を除去する点である。
電極形成工程と表面改質工程との間の待ち時間が長い(例えば1週間)場合、半導体基板10の最表面(窒化シリコン膜40表面)に汚染成分が厚く堆積したり、所謂焼けた状態となるので、第1の実施形態で示した紫外線110の照射では汚染成分の完全な除去が困難となる。このような場合、本実施形態で示すように、プラズマ照射によって物理的に汚染成分を除去すると良い。以下に、本実施形態における容量式湿度センサ100の製造方法を示す。尚、容量式湿度センサ100の構成は第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態同様、先ず電極形成工程を実施する。図4(a)に示すように、半導体基板10の表面に、例えばCVD法により第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜20を形成し、酸化シリコン膜20上にAlを用いて例えば蒸着法により電極31,32を形成する。また、電極31,32上及び電極31,32間を覆うように、第2絶縁膜である窒化シリコン膜40を例えばプラズマCVD法にて形成する。
電極形成工程後、図4(b)に示すように、感湿膜50の構成材料である高分子材料が塗布される半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の少なくとも塗布領域を、プラズマ照射することにより表面改質する表面改質工程を実施する。
具体的には、真空装置に半導体基板10を配置し、例えばアルゴン流量90sccm、酸素流量10sccm、RFプラズマパワー50W、処理時間100秒の処理条件にて、半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の塗布領域及びその周辺領域に、アルゴンと酸素の混合プラズマ120を照射し、塗布領域及びその周辺領域に付着した汚染成分(例えば有機系汚染成分)を除去する。
次いで、図4(c)に示すように、感湿膜形成工程を実施する。混合プラズマ120の照射後、半導体基板10を速やか(好ましくは30秒以内)にスクリーン印刷装置に搬送し、高分子材料をペースト化したものを用いてスクリーン印刷する。具体的には、ポリイミドの前駆体(ポリアミド酸を基本骨格とする感湿膜前駆体)からなるペーストを用いてスクリーン印刷する。そして、半導体基板10の最表面である窒化シリコン膜40上に堆積させた後、所定温度で加熱して硬化(イミド化)させることによりポリイミドからなる感湿膜50を形成する。
このように、本実施形態における容量式湿度センサ100の製造方法によると、半導体基板10(窒化シリコン膜40)の汚れが特にひどくても、混合プラズマ120の照射によって汚染成分を除去することができる。従って、半導体基板10(窒化シリコン膜40)と感湿膜50との間の密着力を向上することができる。
また、混合プラズマ120の照射後、スクリーン印刷までの待ち時間が長いと、再度汚染成分によって塗布領域(及びその周辺領域)が汚染される恐れがある。従って、本実施形態で示したように、混合プラズマ120の照射後、速やか(好ましくは30秒以内)にスクリーン印刷を実施することが好ましい。
尚、本実施形態においては、アルゴンと酸素の混合プラズマ120を照射する例を示した。しかしながら、材料ガスの構成は上記例に限定されるものではない。半導体基板10(窒化シリコン膜40)を傷つけずに、汚染成分を除去できる構成であれば良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を、図5(a)〜(d)に基づいて説明する。図5は、本実施形形態における容量式湿度センサ100の製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は第1の表面改質工程、(c)は第2の表面改質工程、(d)は感湿膜形成工程を示している。
第3の実施形態における容量式湿度センサ100は、第1及び第2の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
第3の実施形態において、第1及び第2の実施形態と異なる点は、先ずプラズマ照射した後、さらに紫外線照射する点である。
第2の実施形態において、紫外線110の照射では汚染成分の完全な除去が困難な場合、プラズマ照射によって物理的に汚染成分を除去する例を示した。しかしながら、プラズマ照射の場合、その装置が複雑であり、一般的に真空中で処理するため、処理後速やかにスクリーン印刷できない(例えば1時間程度の待ち時間が生じる)ことも考えられる。従って、本実施形態に示すように、プラズマ照射後、紫外線照射を実施すると良い。以下に、本実施形態における容量式湿度センサ100の製造方法を示す。尚、容量式湿度センサ100の構成は第1の実施形態と同様である。
第1の実施形態同様、先ず電極形成工程を実施する。図5(a)に示すように、半導体基板10の表面に、例えばCVD法により第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜20を形成し、酸化シリコン膜20上にAlを用いて例えば蒸着法により電極31,32を形成する。また、電極31,32上及び電極31,32間を覆うように、第2絶縁膜である窒化シリコン膜40を例えばプラズマCVD法にて形成する。
電極形成工程後、表面改質工程を実施する。先ず図5(b)に示すように、感湿膜50の構成材料である高分子材料が塗布される半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の少なくとも塗布領域を、プラズマ照射することにより表面改質する第1の表面改質工程を実施する。
具体的には、真空装置に半導体基板10を配置し、例えばアルゴン流量90sccm、酸素流量10sccm、RFプラズマパワー50W、処理時間100秒の処理条件にて、半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の塗布領域及びその周辺領域に、アルゴンと酸素の混合プラズマ120を照射する。そして、塗布領域及びその周辺領域に付着した紫外線110の照射では完全に除去することができない汚染成分(例えば有機系汚染成分)を除去する。
次いで、真空装置から半導体基板10を取り出し、スクリーン印刷する直前に、図5(c)に示すように、感湿膜50の構成材料である高分子材料が塗布される半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の少なくとも塗布領域を、紫外線照射することにより表面改質する第2の表面改質工程を実施する。
具体的には、1000W/cmの低圧水銀灯を用いて、半導体基板10上(窒化シリコン膜40表面)の塗布領域及びその周辺領域に、紫外線110を数分間(例えば3分間)照射し、第1の表面改質工程後の待ち時間の間に塗布領域及びその周辺領域に付着した汚染成分(例えば有機系汚染成分)を除去する。
最後に、図5(d)に示すように、感湿膜形成工程を実施する。紫外線110の照射後、半導体基板10を速やか(好ましくは30秒以内)にスクリーン印刷装置に搬送し、高分子材料をペースト化したものを用いてスクリーン印刷する。具体的には、ポリイミドの前駆体(ポリアミド酸を基本骨格とする感湿膜前駆体)からなるペーストを用いてスクリーン印刷する。そして、半導体基板10の最表面である窒化シリコン膜40上に堆積させた後、所定温度で加熱して硬化(イミド化)させることによりポリイミドからなる感湿膜50を形成する。
このように、本実施形態における容量式湿度センサ100の製造方法によると、混合プラズマ120の照射によって、紫外線110の照射では完全に除去できない汚染成分を除去することができ、さらに、プラズマ照射からスクリーン印刷までの間に、半導体基板10(窒化シリコン膜40)に付着した汚染成分も、紫外線110の照射により除去することができる。従って、半導体基板10(窒化シリコン膜40)と感湿膜50との間の密着力をより向上することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、種々変更して実施する事ができる。
本実施形態において、シリコンからなる半導体基板10を基板として採用し、絶縁膜20を介して、半導体基板10上に電極31,32が形成される例を示した。このように基板として半導体基板10を用いると、一般的な半導体プロセスにより、容量式湿度センサ100を形成することができるので、製造コストを低減することができる。しかしながら、基板としては、ガラス基板等の絶縁基板を適用することも可能である。
また、本実施形態においては、容量式湿度センサ100が、電極31,32上に第2の絶縁膜としての窒化シリコン膜40を形成し、当該窒化シリコン膜40上に、電極31,32及び電極31,32間を覆うように感湿膜50を形成してなる構成の例を示した。しかしながら、第2の絶縁膜としての窒化シリコン膜40を介さずに、電極31,32及び電極31,32間を覆うように感湿膜50を形成する構成としても良い。その場合、半導体基板10の最表面として、酸化シリコン膜20と電極31,32からなる最表面を表面改質すれば良い。
しかしながら、第2の実施形態で示したアルゴンと酸素の混合プラズマ120を照射して酸化シリコン膜20を表面改質する構成の場合、特別な処置をしない限りAlからなる電極31,32にも混合プラズマ120が照射されるので、電極31,32が酸化される恐れがある。その際、電極31,32表面が不均一に酸化されると、センサ感度に個体差が生じることとなる。
このように、電極31,32が酸化される混合プラズマ120を照射して、汚染成分を除去しなければならない場合には、図6(a)〜(d)に示す手順で、容量式湿度センサ100を形成すれば良い。図6は、その他の容量式湿度センサ100の製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は保護膜形成工程、(c)は表面改質工程、(d)は感湿膜形成工程を示している。
先ず図6(a)に示すように、電極形成工程を実施する。半導体基板10の表面に、例えばCVD法により第1の絶縁膜であるシリコン酸化膜20を形成し、酸化シリコン膜20上にAlを用いて例えば蒸着法により電極31,32を形成する。
電極形成工程後、保護膜形成工程を実施する。図6(b)に示すように、プラズマ照射による酸化から電極31,32を保護するために、少なくとも電極31,32を覆うように(図6(b)においては、電極31,32間も覆うように)、例えば電極31,32の構成材料と同一金属の酸化物(アルミナ)からなる保護膜41を、例えばスパッタにより形成する。
そして、保護膜41形成後、図6(c)に示すように、感湿膜50の構成材料である高分子材料が塗布される半導体基板10上(酸化シリコン20及び電極31,32表面)の少なくとも塗布領域を、プラズマ照射することにより表面改質する表面改質工程を実施する。これにより、電極31,32が参加されること無く、保護膜41表面に付着した汚染成分が除去される。
表面改質工程後、図6(d)に示すように、感湿膜形成工程を実施し、スクリーン印刷によって感湿膜50を形成して容量式湿度センサ100が形成される。
このように、プラズマ照射の前に酸化物(例えば電極31,32の構成材料の)からなる保護膜41を、予め電極31,32表面に形成しておけば、保護膜41が酸化されることは無いので、センサ100ごとの感度ばらつきを抑制することができる。尚、保護膜41の構成は上記例に限定されるものではない。例えば、第2の絶縁膜40として形成される酸化シリコン膜等、他の金属酸化物を適用しても良い。
本発明の容量式湿度センサの概略構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面における断面図である。 容量式湿度センサの製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は表面改質工程、(c)は感湿膜形成工程を示している。 スクリーン印刷法によって形成された感湿膜の状態を示す図であり、(a)は紫外線照射(表面改質)のない場合、(b)は周辺領域も含めて紫外線照射(表面改質)を行った場合である。 第2の実施形態における容量式湿度センサの製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は表面改質工程、(c)は感湿膜形成工程を示している。 第3の形形態における容量式湿度センサの製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は第1の表面改質工程、(c)は第2の表面改質工程、(d)は感湿膜形成工程を示している。 その他の容量式湿度センサの製造方法の概略を説明するための工程別断面図であり、(a)は電極形成工程、(b)は保護膜形成工程、(c)は表面改質工程、(d)は感湿膜形成工程を示している。
符号の説明
10・・・半導体基板(基板)
20・・・酸化シリコン膜(第1の絶縁膜)
31,32・・・電極
40・・・窒化シリコン膜(第2の絶縁膜)
41・・・保護膜
50・・・感湿膜
100・・・容量式湿度センサ
110・・・紫外線
120・・・混合プラズマ(プラズマ)

Claims (10)

  1. 基板上の同一平面に、一対の電極を離間して対向するように形成する電極形成工程と、
    前記一対の電極及び前記一対の電極間を覆うように、前記基板上に感湿膜を形成する感湿膜形成工程とを備える容量式湿度センサの製造方法であって、
    前記感湿膜形成工程において、前記感湿膜は、その構成材料である高分子材料を前記基板上にスクリーン印刷し、熱処理することにより形成され、
    前記電極形成工程と前記感湿膜形成工程との間に、前記高分子材料が塗布される前記基板上において、少なくとも前記高分子材料の塗布領域を表面改質する表面改質工程をさらに備えることを特徴とする容量式湿度センサの製造方法。
  2. 前記表面改質工程において、前記高分子材料が塗布される塗布領域の周囲領域も表面改質することを特徴とする請求項1に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  3. 前記表面改質工程後、速やかに前記スクリーン印刷を実施することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  4. 前記表面改質工程において、紫外線照射することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  5. 前記表面改質工程において、プラズマ照射することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  6. 前記表面改質工程において、プラズマ照射し、その後紫外線照射を実施することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  7. 前記プラズマ照射は酸素混合プラズマ照射であり、当該プラズマ照射の前に、酸化物からなる保護膜を、前記電極表面に形成することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  8. 前記電極形成工程において、前記一対の電極を、互いの櫛歯が噛み合って対向するように形成することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  9. 前記基板は半導体基板であり、当該半導体基板上に第1の絶縁膜を形成後、前記電極形成工程を実施することを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の容量式湿度センサの製造方法。
  10. 前記一対の電極及び前記一対の電極間を覆うように第2の絶縁膜を形成し、当該第2の絶縁膜上に前記感湿膜を形成する場合、前記第2の絶縁膜形成後、前記表面改質工程を実施することを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の容量式湿度センサの製造方法。
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