JP2006029868A - サンプリング具 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器の口部をより確実にシールすることができるサンプリング具を提供する。
【解決手段】口部を有する容器から液体を抽出するように構成されたサンプリング具100は、容器50の口部55に押し付けられるサンプリングヘッド10と、口部55をシールするようにサンプリングヘッド10の下面に配置されたシリコーンゴム製パッキン20と、サンプリングヘッド10を貫通するようにサンプリングヘッド20に取り付けられたサンプリングチューブ30と、容器50内にガスを供給するガスチューブ40とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】口部を有する容器から液体を抽出するように構成されたサンプリング具100は、容器50の口部55に押し付けられるサンプリングヘッド10と、口部55をシールするようにサンプリングヘッド10の下面に配置されたシリコーンゴム製パッキン20と、サンプリングヘッド10を貫通するようにサンプリングヘッド20に取り付けられたサンプリングチューブ30と、容器50内にガスを供給するガスチューブ40とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、容器から液体を抽出するためのサンプリング具に関する。
バイアル瓶等の容器から被検査液を抽出するためのサンプリング具がある。従来のサンプリング具は、容器の口部に押し付けられるサンプリングヘッドと、口部をシールするようにサンプリングヘッドに取り付けられたポリエチレン製の円盤状パッキンと、サンプリングヘッドを貫通するようにサンプリングヘッドに取り付けられたサンプリングチューブと、容器内にガスを供給するガスチューブとを有し、ガスチューブを通して容器内にガスを供給することによってサンプリングチューブを通して被検査液をアナライザー(検査装置)に提供する構成を有する。
実開平6−67963号公報
従来のポリエチレン製パッキンでは、容器の口部に押し付けられたときに、容器の口部との間に隙間が生じるように変形し、所望のシール機能が得られず、隙間からのガス漏れにより規定量の被検査液を抽出することができない場合がある。また、従来のポリエチレン製パッキンは、消耗が著しく、頻繁な交換を要求する。
更に、従来のパッキンは、円盤形状であるために、容器の口部との密着部が口部の上端面の面積に限定されるので、密着部の面積が小さく、高いシール機能を得ることが難しい。
本発明は、上記の課題認識を基礎としてなされたものであり、例えば、容器の口部をより確実にシールすることができるサンプリング具を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面に係るサンプリング具は、口部を有する容器から液体を抽出するサンプリング具として構成され、前記口部に押し付けられるサンプリングヘッドと、前記口部をシールするように前記サンプリングヘッドの下面に配置されたシリコーンゴム製パッキンと、前記サンプリングヘッドを貫通するように前記サンプリングヘッドに取り付けられたサンプリングチューブと、前記容器内にガスを供給するガスチューブとを備えることを特徴とする。
本発明の第2の側面に係るサンプリング具は、口部、胴部、及び、前記口部と前記胴部の間の肩部を有する容器から液体を抽出するサンプリング具として構成され、前記口部に押し付けられるサンプリングヘッドと、前記口部をシールするように前記サンプリングヘッドの下面に配置されたパッキンと、前記サンプリングヘッドを貫通するように前記サンプリングヘッドに取り付けられたサンプリングチューブと、前記容器内にガスを供給するガスチューブとを備え、前記パッキンは、前記口部の外側を取り囲み前記肩部に密着して前記口部をシールするスカート部を有することを特徴とする。
本発明のサンプリング具によれば、例えば、容器の口部をより確実にシールすることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のサンプリング具の構成を示す図である。第1実施形態のサンプリング具100は、口部55を有する容器(例えば、バイアル瓶)50から被検査液(例えば、ビール、発泡酒、ワイン、焼酎、ウイスキー、アルコール入り飲料、清涼飲料)60を抽出するように構成されている。サンプリング具100は、バネ又はアクチュエータ等によって口部55に押し付けられるサンプリングヘッド10と、口部55をシールするようにサンプリングヘッド10の下面に配置されたシリコーンゴム製パッキン20と、サンプリングヘッド10及びパッキン20を貫通するようにサンプリングヘッド10に取り付けられたサンプリングチューブ30と、容器50内にガスを供給するガスチューブ40とを備えている。
サンプリングチューブ30及びガスチューブ40は、典型的には、被検査液を検査するアナライザーに接続され、ガスチューブ40を通してアナライザーから容器50内にガス(例えば、清浄化されたエアー、不活性ガス等)が送り込まれ、そのガスの圧力によってサンプリングチューブ30を通して容器50内の被検査液60がアナライザーに送られる。
シリコーンゴム製パッキン20は、例えば、ほぼ中央部にサンプリングチューブ30の外径よりもやや小さな径をもつ貫通孔を有し、この貫通孔にサンプリングチューブ30が挿入されることによって、サンプリングチューブ30によって保持され得る。或いは、パッキン20は、接着剤等の固定手段によってサンプリングヘッド10の下面に接着されてもよい。前者においては、パッキン20の貫通孔の周辺部の肉厚をその外側の部分(口部をシールするシール部分)の肉厚よりも薄くし、パッキン20の貫通孔にサンプリングチューブ30が通されることに起因してパッキン20のシール部分に生じ得る歪み或いは撓みを低減することが好ましい。後者においては、パッキン20に設けられる貫通孔は、サンプリングチューブ30の外径よりも大きいことが好ましく、この場合、貫通孔にサンプリングチューブ30が通されることに起因してパッキン20に歪み或いは撓みが生じることがなく、より確実に容器50の口部55をシールすることができる。
この実施形態によれば、シリコーンゴム製パッキン20を採用することにより、ポリエチレン製パッキンに比べて、耐久性を格段に向上させることができる。また、この実施形態によれば、ポリエチレンに比べて十分に大きな復元力を有するシリコーンゴムを採用することにより、口部55とパッキン20との間に隙間が生じうる問題を解決し、口部55をより確実にシールすることができ、規定量の被検査液の抽出が可能になる。
この実施形態によれば、シリコーンゴム製パッキン20を採用することにより、ポリエチレン製パッキンに比べて、耐久性を格段に向上させることができる。また、この実施形態によれば、ポリエチレンに比べて十分に大きな復元力を有するシリコーンゴムを採用することにより、口部55とパッキン20との間に隙間が生じうる問題を解決し、口部55をより確実にシールすることができ、規定量の被検査液の抽出が可能になる。
図2は、本発明の第2実施形態のサンプリング具の構成を示す図である。第1実施形態と共通する構成要素には、同一の参照符号を付し、説明を省略する。サンプリング具200は、第1実施形態におけるパッキン20の構造を変更したものである。
サンプリング具200は、口部55、胴部56、及び、口部55と胴部56との間の肩部57を有する容器50から被検査液を抽出することができるように構成されている。
サンプリング具200は、口部55、胴部56、及び、口部55と胴部56との間の肩部57を有する容器50から被検査液を抽出することができるように構成されている。
パッキン90は、例えば、ほぼ中央部にサンプリングチューブ30の外径よりもやや小さな径をもつ貫通孔を有し、この貫通孔にサンプリングチューブ30が挿入されることによって、サンプリングチューブ30によって保持され得る。或いは、パッキン90は、接着剤等の固定手段によってサンプリングヘッド10の下面に接着されてもよい。前者においては、パッキン90の貫通孔の周辺部の肉厚をその外側の部分(口部をシールするシール部分)の肉厚よりも薄くし、パッキン90の貫通孔にサンプリングチューブ30が通されることに起因してパッキン90のシール部分に生じ得る歪み或いは撓みを低減することが好ましい。後者においては、パッキン90に設けられる貫通孔は、サンプリングチューブ30の外径よりも大きいことが好ましく、この場合、貫通孔にサンプリングチューブ30が通されることに起因してパッキン90に歪み或いは撓みが生じることがなく、より確実に容器50の口部55をシールすることができる。
パッキン90は、サンプリングチューブ30を通するための貫通孔と、容器50内にガスを供給するための貫通孔とを有する円盤部92と、円盤92から下方に延びて、容器50の口部55を取り囲み、容器50の肩部57に密着して口部55をシールするスカート部94とを有する。円盤部92とスカート部94とは、典型的には、一体成形されうる。スカート部94を設けることにより、口部55をシールするシール部分(スカート部94は、口部55の上端面とは接触しないが、口部55を取り囲む空間を密閉することによって結果として口部55をシールする)の面積をパッキン90の設計時に自由に決定することができ、口部55の上端面をシール部とする構成に比べて、シール性を高めることが容易である。
パッキン90は、サンプリングチューブ30を通するための貫通孔と、容器50内にガスを供給するための貫通孔とを有する円盤部92と、円盤92から下方に延びて、容器50の口部55を取り囲み、容器50の肩部57に密着して口部55をシールするスカート部94とを有する。円盤部92とスカート部94とは、典型的には、一体成形されうる。スカート部94を設けることにより、口部55をシールするシール部分(スカート部94は、口部55の上端面とは接触しないが、口部55を取り囲む空間を密閉することによって結果として口部55をシールする)の面積をパッキン90の設計時に自由に決定することができ、口部55の上端面をシール部とする構成に比べて、シール性を高めることが容易である。
図2に示す構成例では、スカート部94の下部のほか、円盤部92によっても口部55をシールすることができ、より確実に口部55をシールすることができる。
パッキン90は、例えば、第1実施形態と同様に、シリコーンゴムで構成されることが好ましい。
パッキン90は、例えば、第1実施形態と同様に、シリコーンゴムで構成されることが好ましい。
10 サンプリングヘッド
20 シリコーンゴム製パッキン
30 サンプリングチューブ
40 ガスチューブ
50 容器
55 容器の口部
56 容器の胴部
57 容器の肩部
60 被検査液
90 パッキン
92 パッキンの円盤部
94 パッキンのスカート部
100、200 サンプリング具
20 シリコーンゴム製パッキン
30 サンプリングチューブ
40 ガスチューブ
50 容器
55 容器の口部
56 容器の胴部
57 容器の肩部
60 被検査液
90 パッキン
92 パッキンの円盤部
94 パッキンのスカート部
100、200 サンプリング具
Claims (2)
- 口部を有する容器から液体を抽出するサンプリング具であって、
前記口部に押し付けられるサンプリングヘッドと、
前記口部をシールするように前記サンプリングヘッドの下面に配置されたシリコーンゴム製パッキンと、
前記サンプリングヘッドを貫通するように前記サンプリングヘッドに取り付けられたサンプリングチューブと、
前記容器内にガスを供給するガスチューブと、
を備えることを特徴とするサンプリング具。 - 口部、胴部、及び、前記口部と前記胴部の間の肩部を有する容器から液体を抽出するサンプリング具であって、
前記口部に押し付けられるサンプリングヘッドと、
前記口部をシールするように前記サンプリングヘッドの下面に配置されたパッキンと、
前記サンプリングヘッドを貫通するように前記サンプリングヘッドに取り付けられたサンプリングチューブと、
前記容器内にガスを供給するガスチューブと、
を備え、前記パッキンは、前記口部の外側を取り囲み前記肩部に密着して前記口部をシールするスカート部を有することを特徴とするサンプリング具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206384A JP2006029868A (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | サンプリング具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206384A JP2006029868A (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | サンプリング具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006029868A true JP2006029868A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35896427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004206384A Pending JP2006029868A (ja) | 2004-07-13 | 2004-07-13 | サンプリング具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006029868A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008281524A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Shimadzu Corp | 質量分析装置 |
JP2016153805A (ja) * | 2016-04-21 | 2016-08-25 | ソニー株式会社 | サンプル送液装置、フローサイトメータ及びサンプル送液方法 |
US10184877B2 (en) | 2012-05-17 | 2019-01-22 | Sony Corporation | Sample feeding apparatus, flow cytometer, and sample feeding method |
CN111707500A (zh) * | 2020-07-21 | 2020-09-25 | 浙江虎跃建设有限公司 | 一种工程监理的取样系统 |
-
2004
- 2004-07-13 JP JP2004206384A patent/JP2006029868A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008281524A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Shimadzu Corp | 質量分析装置 |
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CN111707500B (zh) * | 2020-07-21 | 2023-05-23 | 浙江虎跃建设有限公司 | 一种工程监理的取样系统 |
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