JP2006028950A - エレクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組立て、分解が容易で再使用が可能なトンネル掘削機におけるエレクタ装置を提供する。
【解決手段】 掘削壁面にセグメントSを組立てるエレクタ装置であって、支持ローラ2により回転自在に支持されている旋回リング3は、数片の分割リングピース3A、3Bに分割されてあり、隣接する分割リングピース3A、3B同士は、その対向端部に後方に向かって突設しているフランジ9、9同士を接合状態にしてボルト・ナットにより、分解可能に固着している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、トンネル掘削機によって掘削された壁面にセグメントを組み付けるエレクタ装置の改良に関するものである。
従来から、トンネル掘削機によって掘削された壁面にセグメントを組み付けるエレクタ装置としては、例えば、特許文献1に記載したように、トンネル掘削機のスキンプレートの後部内における複数箇所に支持ローラを周方向に所定間隔毎に装着し、これらの支持ローラによって旋回リングを回転自在に支持させると共に、この旋回リングの内周面に形成している内歯車に機内の後部に設置した駆動モータの回転軸に固着している小歯車を噛合させてなり、セグメント搬入手段によって搬入されたセグメントを上記旋回リングの後面外周部に後方に向かって突設しているエレクタヘッドによって吊支させたのち、上記駆動モータにより旋回リングを回動させてセグメントを組み立て位置まで移動させ、掘削壁面に該セグメントを組み付けることにより掘削壁面を覆工するように構成している。
特開2002−168099号公報
しかしながら、上記旋回リングは、製作上、円弧状に湾曲した複数片のリングピースを組み合わせることによって形成されていても、リングピース同士は溶接によって分解不能に一体に連結して環状に形成されているために、トンネル掘削機の製作時等おいてスキンプレートの後部内に周方向に所定間隔毎に配設している複数個の支持ローラに該旋回リングを回転自在に装着する作業が困難となるばかりでなく、装着した後においては再使用可能に分解することも困難であるといった問題点があった。
また、近年、地中にトンネルを掘削したのち、トンネル内を通じて後方に撤去、回収して再利用可能にしたトンネル掘削機が開発されている。このトンネル掘削機はスキンプレートの前端部内周面に外径が該スキンプレートの内径よりも小径の固定筒体を支持させる一方、筒状内胴体の前面側に拡縮可能なカッタヘッドを回転自在に配設すると共に後面側に該カッタヘッドの駆動モータを装着することによって掘削機主体部を形成し、この掘削機主体部の上記筒状内胴体を上記固定筒体に抜き取り可能に挿嵌、連結してなる構造を有し、トンネルの掘削後、カッタヘッドを固定筒体の内径よりも小径となるように縮小させると共に固定筒体と筒状内胴体との連結を解いたのち、該筒状内胴体を後方に牽引することによってカッタヘッドと共に固定筒体から抜き取り、トンネル内を通じて発進立坑側に回収、撤去させるように構成している。
このように構成したトンネル掘削機におけるスキンプレートの後部内に上記エレクタ装置を配設した場合、上述したように、固定筒体から離脱させた掘削機主体部をトンネル内を通じて後方に搬送しようとしても、エレクタ装置が邪魔になって回収することができない。そのため、旋回リングの回転駆動モータを取り外して撤去すると共に、旋回リングからエレクタヘッドやカウンタウエイト等を取り外したのち、旋回リングや複数個の支持ロローラも取り外して撤去しなければならないが、旋回リングが解体困難であるため、そのまま後方に搬送しなければならず、特に、小口径のトンネル掘削機にあっては、作業空間が狭いために、その搬送が極めて困難となり、掘削機主体部の撤去作業に支障をきたすといった問題点があった。本発明はこのような問題点を全面的に解消することができるエレクタ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明のエレクタ装置は、請求項1に記載したように、トンネル掘削機のスキンプレートの後部内における複数箇所に周方向に所定間隔毎に配設された支持ローラと、これらの支持ローラによって外周面を回転自在に支持された旋回リングと、この旋回リングの後面外周部に装着されているエレクタヘッドと、旋回リングの旋回駆動モータとからなり、上記旋回リングを周方向に数片のリングピースに分割して隣接する分割リングピースの分割面を着脱可能に結合した構造としている。
このように構成したエレクタ装置において、請求項2に係る発明は、分割リングピース同士の結合として、各分割リングピースの分割面から後方に向かってフランジを突設し、隣接する分割リングピースのフランジ同士を接合させた状態でボルト・ナットにより固着してなる構造としている。
さらに、請求項3に係る発明は、上記各分割リングピースの後面に分割リングピースと同一湾曲度でもって湾曲している補強フレーム材を固着し、この補強フレーム材の両端面をフランジの側壁面の基部に一体に固着し、この補強フレーム材から後方に突出するフランジの突出部同士をボルト・ナットにより固着すると共に、隣接する分割リングピースの前面間に連結板を添設してこの連結板をボルトにより両分割リングピースの対向端部に取り外し可能に固着していることを特徴とする。
本発明のエレクタ装置によれば、トンネル掘削機のスキンプレートの後部内における複数箇所に周方向に所定間隔毎に固定された支持ローラと、これらの支持ローラによって外周面を回転自在に支持された旋回リングと、この旋回リングの後面外周部に装着されているエレクタヘッドと、旋回リングの旋回駆動モータとからなり、上記旋回リングを周方向に数片のリングピースに分割して隣接するリングピースの分割面を着脱可能に結合した構造としているので、結合部を解くことによって、数片の分割リングピースに簡単に分解することができ、作業空間が狭い小口径のトンネル掘削機であっても、これらの分割リングピースを容易にトンネル内を通じて発進立坑側に搬出することができる。
従って、このエレクタ装置を、トンネルの掘削後に後方に撤去、回収して再利用可能にしたトンネル掘削機における後部内に配設した場合、カッタヘッドと該カッタヘッドの駆動モータを備えている筒状内胴体からなる掘削機主体部の撤去、回収作業が円滑に行え、作業空間の狭い小口径のトンネル掘削機であっても発進立坑側への分割リングピースや掘削機主体部の搬出作業が能率よく行うことができる。さらに、分割リングピースの再使用が可能であると共に、数片に分割されているから狭い作業空間においても、これらの分割リングピースの組合せによる旋回リングの組み立て作業が能率よく行うことができる。
また、分割リングピース同士の結合は、請求項2に記載したように、各分割リングピースの分割面から後方に向かってフランジを突設し、隣接する分割リングピースのフランジ同士を接合させた状態でボルト・ナットにより固着してなる結合構造としているので、分割リングピース同士の結合によって組み立てられた旋回リングの後面外周部に装着されているエレクタヘッドの荷重によって分割リングピースの分割面が前端側を支点として後端側を開かせようとする作用力を強固に支持して旋回リングの変形を防止することができ、円滑な旋回動を行わせることができる。
その上、請求項3に係る発明によれば、上記各分割リングピースの後面に分割リングピースと同一湾曲度でもって湾曲している補強フレーム材を固着し、この補強フレーム材の両端面をフランジの側壁面の基部に一体に固着しているので、補強フレーム材によって曲げや撓み変形等が生じる虞れのない大きな剛性と強度を有する旋回リングを組み立てることができると共に、隣接する分割リングピースの前面間に連結板を添設してこの連結板をボルトにより両分割リングピースの対向端部に取り外し可能に固着しているので、分割リングピース間の連結作業が簡単に行え、さらに、分割リングピースの分割面における前面側がこの連結板によって連結され、後面側が上述したようにフランジ同士のボルト・ナットによる連結で一体に固着されているので、分割リングピース同士の結合を確実且つ強固にすることができると共に、これらの連結板やフランジは旋回リングの旋回動に何等邪魔する虞れはなく、旋回リングの円滑な旋回動を許容することができる。
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1はトンネルTを掘削しながらその掘削壁面にセグメントSの組み込みによるトンネル覆工体を形成し、一定長のトンネルの掘削後、回収が可能に構成したトンネル掘削機の簡略縦断側面図であって、上記セグメントSを組み立てるエレクタ装置は、外径がトンネル掘削径と略同径の円筒形状のスキンプレート1の後部内における複数箇所、例えば、図3に示すように周方向に90度の間隔を存した上下左右の四箇所に支持ローラ2を配設し、これらの支持ローラ2によって、後面外周部の適所にエレクタヘッド4を装着している旋回リング3の外周面を回転自在に支持させていると共に、この旋回リング3の内周面に設けている内歯車5に駆動モータ6の回転軸6aに固着した小歯車7を噛合させて該駆動モータ6により旋回リング3を旋回動させ、エレクタヘッド4によって吊支されたセグメントSを掘削壁面のセグメント組み込み位置に移動させてセグメントSの組み立てを行うように構成している。また、エレクタヘッド4に対して直径方向に対向する旋回リング3の後面外周部にはカウンタウエイト17を装着している。
上記支持ローラ2は、スキンプレート1の内周面に高さがセグメントSの内周面に達しないように低く形成されている支持台8aにブラケット8bをボルトによって着脱自在に固定し、このブラケット8bに回転自在に軸支されている。
また、旋回リング3は図3に示すように半円弧状に湾曲した分割リングピース3A、3Bに2等分されていて、これらの分割リングピース3A、3Bの分割面Xを図4〜図7に示すように接合して着脱可能に結合させることにより旋回リング3を構成している。詳しくは、これらの分割リングピース3A、3Bの両端部後面に、互いに接合する対向面が分割面Xに面一状に連続するように、或いは平行となるようにして一定の長さ(高さ)を有するフランジ9、9を後方に向かって突設し、対向する分割リングピース3A、3Bのフランジ部9、9の突出端部に設けているボルト取付孔10、10間をボルト・ナット11によって固着することにより、分解可能な旋回リング3を構成している。
さらに、分割リングピース3A、3Bの後面中央部には、これらの分割リングピース3A、3Bの内外径方向の幅よりも狭い幅を有し、且つ、分割リングピース3A、3Bと同一湾曲度でもって半円弧状に湾曲している補強フレーム材12を固着している。この補強フレーム材12は分割リングピース3A、3Bの後面における内外周部から一定の高さでもって後方に突出している内外枠板12a 、12b の突出端面(後端面)間に後面板12c を固着してなる断面矩形状に形成されてあり、この補強フレーム材12の両端面を分割リングピース3A、3Bの両端部に後方に向かって突設している上記フランジ9、9の側壁面の基部に溶接等によって一体に固着し、この補強フレーム材12から後方に突出するフランジ9の突出部における数カ所に上述したボルト取付孔10、10を穿設している。なお、フランジ9、9もその基端面を分割リングピース3A、3Bの端部後面に溶接によって一体に固着している。
また、分割リングピース3A、3Bの前面側においても、これらの分割リングピース3A、3Bの対向端部間を連結板13によって分割可能に連結している。即ち、連結板13は分割リングピース3A、3Bの内外径方向の幅よりも幅狭い長方形状に形成されていてその両側部数カ所にボルト挿着孔14を設けている一方、分割リングピース3A、3Bの対向端部にはその前後面間に亘って貫通した螺子孔15を設けていて連結板13を両分割リングピース3A、3Bの対向端部の後面間に添接した状態で、ボルト挿着孔14からボルト16を螺子孔15に螺合させることにより分割リングピース3A、3Bの対向端部同士を分割面Xを接合させた状態で一体に連結している。
上記スキンプレート1の前端部内周面には、中央部に上記セグメントSによるトンネル覆工体の内径よりも小径の円形孔21を設けている円環板形状のリング体20の外周端面を溶接等により一体に固着していると共に、この円形孔21に環状中間部材22を介して筒状内胴体23を前後方向に摺動自在に支持させている。なお、円形孔21はリング体20の内周面に上記筒状内胴体23の前部の前後方向の長さに等しい長さを有する短筒部21a を一体に設けてこの短筒部21a の内周面によって形成されてあり、該内周面の前端部に装着しているシール材24を介して筒状内胴体23の前部を支持している。また、上記中間部材22はその前端部を筒状内胴体23の前面外周部にボルトによって着脱自在に固定されている。
筒状内胴体23は、その中心部に前方に向かって突出したカッタヘッド25の回転中心軸を回転自在に支持していると共に後面側に該カッタヘッド25の回転駆動モータ26を装着している。そして、このカッタヘッド25と回転駆動モータ26を備えた筒状内胴体23によって掘削機主体部27を構成している。なお、カッタヘッド25は前面に複数本の掘削ビットを突設しているスポークタイプであって、公知の手段によりその外径がスキンプレート1の外径に等しい径から上記リング体20の円形孔21よりも小径となる径まで拡縮可能に構成している。また、このカッタヘッド25の背面とリング体20の前面間の間隔は、筒状内胴体23の前部を中間部材22を介して支持しているリング体20の円形孔21の前後方向の長さ、即ち、短筒部21a の長さよりも広くしている。
掘削機主体部27の筒状内胴体23は、その後部外周面の少なくとも2方部を円形外周面から内方に向かって段状に屈折、形成して機軸方向に平坦な係止面30と垂直な係止面31とを形成してあり、この係止面30と対向したスキンプレート1の内周面側に固定部材32をボルトによって取り外し可能に固定して、該固定部材32の平坦な頂面と前面とを上記係止面30、31にそれぞれ当接、受止させている。
さらに、筒状内胴体23の後方側におけるスキンプレート1の内周面に複数本の中折れジャッキ33と推進ジャッキ34を装着していると共に、上記カッタヘッド25の後面とリング体20及び筒状内胴体23の前面間の空間部によって形成しているチャンバー28内の土砂を排出するための送泥管29a と排泥管29b とからなる還流泥水による土砂排出手段29とを備えている。
上記スキンプレート1は、中折れ部35によって互いに対向端部を屈折自在に連結した前胴部1aと後胴部1bとに分割されている。中折れ部35は、後胴部1bの前端部内周面に後部外周面を一体に固着させてなる一定長さを有する短筒体35a と、後胴部1bから前方に突出した該短筒体35a の外周面に装着したシール材35b とからなり、このシール材35b を介して前胴部1aの後端部内周面に屈折自在に接合させていると共に、短筒体35a の後部内周面に、複数本の中折れジャッキ33と推進ジャッキ34とを支持しているリングガータ36の外周面を接合、支持させている。
リングガータ36は、内外径方向の幅が一定幅を有する垂直な円環板36a 、36b を前後方向に小間隔を存して対向させた状態でそのこれらの円環板36a 、36b の内端面間と外端面間とをリング部材36c 、36d によって一体に連結して断面中空矩形状の周枠形状に形成してなり、上記外周側のリング部材36c の前部を前側円環板36a から前方に突出させていると共に後側の円環板36b の外周端部を外側リング部材36c の後端から外径方向に突出させてあり、この突出端部36b'を上記中折れ部35の短筒体35a の後端面と、この後端面から後方に該突出端部36b'の厚みに相当する間隔を存して後胴部1bの前端部内周面に周方向に所定間隔毎に固着した複数個のストッパ片37との間の隙間に抜き取り可能に挿入、挟持させている。なお、このストッパ片37の内径方向の突出長(突出高さ)は、セグメントSの内面に達しない高さに形成されていて、後述する掘削機主体部27の回収の邪魔にならないようにしている。
このリングガータ36も、上記旋回リング3と同様に、図8に示すように互いに分割面を接合させた状態で連結可能な複数片のリングガータ片36' に分割されてあり、各分割リングガータ片36' の対向端部に前方に向かってフランジ38、38を突設し、隣接する分割リングガータ片36' のフランジ38、38同士をボルト・ナット39により着脱自在に連結することによって、リングガータ36を形成している。なお、これらの分割リングガータ片36' のうち、一枚の分割リングガータ36''は外周側が幅狭く、内周側が幅広くなるようにその両側端面の分割面X1、X1を互いに外周側から内周側に離間する方向に傾斜させた傾斜端面に形成し、組立て、分解が容易に行えるように構成している。
リングガータ36の上周部内面、即ち、内側のリング部材36d には上記旋回リング3の駆動モータ6を支持した支持台40を取り外し可能に装着していると共に、前側円環板36a の前面複数箇所(図においては4方)に前胴部1aの後部内周面に沿って周方向に所定間隔毎に配設されている上記中折れジャッキ33の後端部を取り外し可能に支持したブラケット41を突設してあり、これらの中折れジャッキ33の前端は前胴部1aの内周面に着脱自在に取付けたブラケット42によって支持されている。そして、中折れジャッキ33を伸縮させることによって後胴部1bに対して前胴部1aを所定方向に屈折させるように構成している。また、リングガータ36には、前胴部1aの後部内周面に沿って周方向に所定間隔毎に配設した上記複数本の推進ジャッキ34の後部を挿通状態で支持させている。
このように構成したトンネル掘削機は、発進立坑(図示せず)内に設置されて該発進立坑から所定方向にトンネルTを掘削していく。トンネルTの掘進は、カッタヘッド25をスキンプレート1の外径に等しい外径にまで拡径させたのち、駆動モータ26により該カッタヘッド25を回転させると共に推進ジャッキ34をセグメントSによるトンネル覆工体の前端面に反力を受止させた状態で伸長させることにより行われる。詳しくは、推進ジャッキ34を伸長させると、その推進力がリングガータ36からこのリングガータ36を固定している後胴部1bに伝達され、さらに、後胴部1bから中折れジャッキ33、前胴部1a、固定部材32に伝達されてこの固定部材32の前端面で掘削機主体部27の筒状内胴体23の垂直な係止面31を押圧し、カッタヘッド25を軸支している該筒状内胴体23をスキンプレート1と一体に前進させながらトンネルTを掘進していくものである。
この際、カッタヘッド25の回転によって筒状内胴体23が一体に回転しようとするが、該筒状内胴体23の後部に形成している平坦な係止面30が固定部材32の頂面に接合状態で係止されているので、この固定部材32に該カッタヘッド25の回転反力が強固に受止されて筒状内胴体23は共回りする虞れはない。その上、カッタヘッド25の推進反力も、筒状内胴体23の垂直な係止面31を押圧している固定部材32の前端面によって確実に受止することができる。
そして、トンネル掘削機によって一定長のトンネルが掘削される毎にエレクタ装置によって後胴部1bの後部内でセグメントSをリング状に組み込み、掘進に従って後方に送り出すことによりトンネル覆工体を施工していく。セグメントSはトンネル覆工体の内底面上に敷設しているレール上を走行する台車(図示せず)によって搬入され、該セグメントSをエレクタヘッド4に吊支されたのち、駆動モータ6によって旋回リング3を旋回動させることによってセグメントSを組み立てるものである。一方、カッタヘッド25によって掘削された土砂はチャンバー28内に取り込まれ、送泥管29a を通じてこのチャンバー28内に供給、充満させている泥水と共に排泥管29b を通じて後方に排出される。
次に、このシールド掘削機によって所定長のトンネルTを掘削したのち、掘削機主体部27等を発進立坑側に撤去、回収するには、まず、上記エレクタ装置とリングガータ36、土砂掘削手段29を順次、解体撤去する。エレクタ装置の解体は、旋回リング3の後面に装着しているエレクタヘッド4とカウンタウエイト17とを取り外して回収したのち、旋回リング3を構成している分割リングピース3A、3Bのフランジ9、9間を連結しているボルト・ナット11を取り外すと共に分割リングピース3A、3Bの対向端部の前面間を連結している連結板13もボルト16を除去することによって取り外す。そうすると、分割リングピース3A、3Bが分割面Xから半割り状に分離するので、これらの分割リングピース3A、3Bを台車等に載せて発進立坑側に回収、撤去する。なお、旋回リング3は分割リングピース3A、3Bに二分割した構造としているが、互いに、連結、解体可能にした3枚以上の分割リングピースによって構成しておいてもよい。
この旋回リング3の解体後、全ての支持ローラ2をその支持台8a部分から取り外して回収すると共に、リングガータ36に支持させている駆動モータ6を支持台40から外して回収、撤去する。しかるのち、リングガータ36に対する中折れジャッキ33の後端部をブラケット41から外すと共に、全ての推進ジャッキ34をリングガータ36から抜き取って回収する。次いで、リングガータ36を構成している各隣接する分割リングガータ片36' 、36' のフランジ9、9間を連結しているボルト・ナット38を順次取り外すことによって、リングガータ36を複数枚の分割リングガータ片36' に解体し、台車等に載置して発進立坑側に回収、撤去する。
この際、まず、両側分割端面が外周側から内周側に向かって互いに離間した傾斜分割面X1、X1に形成している分割リングガータ片36''を内径方向に向かって引き出すことにより、その突出端部36b'を中折れ部35の短筒体35a の後端面とストッパ片37との間の隙間から抜き取り、しかるのち、この分割リングガータ片36a'に隣接する分割リングガータ片36' を順次、その突出端部36b'を中折れ部35の短筒体35a の後端面とストッパ片37との間の隙間から抜き取ることによって解体する。
そして、リングガータ36の解体、撤去後、土砂掘削手段29である送排泥管29a 、29b を撤去すると共に中折れジャッキ33も回収、撤去する。そうすると、掘削機主体部27の後方側には該掘削機主体部27が通過可能な広い空間部が形成される。このように、掘削機主体部27の回収に邪魔になる機器類等を解体、撤去したのち、掘削機主体部27のカッタヘッド25を縮径させてリング体20の円形孔21を通過可能にすると共に掘削機主体部27の筒状内胴体23を固定している固定部材32を撤去する。しかるのち、この掘削機主体部27を適宜な台車等により支持させた状態で後方に牽引して筒状内胴体23の前部をリング体20の円形孔21から後方に引き出すと共に、カッタヘッド25をこの円形孔21を通過させて機内側に取り込む。
こうして、機内に取り込んだ掘削機主体部27を発進立坑B側に搬出するには、該掘削機主体部27の筒状内胴体23の下周部に、トンネル覆工体の内底面上に敷設している上記レール上を転動する車輪を装着することによって行うことができ、また、レール上を走行する台車に載せて搬出することもできる。一方、掘削壁面を覆っている上記スキンプレート1はそのトンネル掘削機到達個所に残しておくが、このスキンプレート1の内周面側に装着しておいた中折れジャッキ33や推進ジャッキ34は上記掘削機主体部27と共に次のトンネル掘削工事に使用する。同様に、エレクタ装置やリングガータ36も新たなトンネル掘削機のスキンプレート1の後部内に組立てて再使用する。なお、本発明の旋回リングは、その内周面に歯車を羽毛桁ものに限らず、外周面に歯車を設けたものでも適用可能である。さらに、本発明のエレクタ装置は、回収、撤去を行わないトンネル掘削機においても適用可能である。
トンネル掘削機の縦断側面図。 その一部切欠背面図。 旋回リングの簡略背面図。 分割リングピース同士の連結部分の縦断側面図。 その背面図。 その平面図。 その正面図。 リングガータの正面図。
符号の説明
1 スキンプレート
2 支持ローラ
3 旋回リング
3A、3B 分割リングピース
4 エレクタヘッド
6 駆動モータ
9 フランジ
11 ボルト・ナット
12 補強フレーム材
13 連結板

Claims (3)

  1. トンネル掘削機によって掘削された壁面にセグメントを組み立てるエレクタ装置であって、トンネル掘削機のスキンプレートの後部内における複数箇所に周方向に所定間隔毎に配設された支持ローラと、これらの支持ローラによって外周面を回転自在に支持された旋回リングと、この旋回リングの後面外周部に装着されているエレクタヘッドと、旋回リングの旋回駆動モータとからなり、上記旋回リングを周方向に数片のリングピースに分割して隣接する分割リングピースの分割面を着脱可能に結合していることを特徴とするエレクタ装置。
  2. 分割リングピース同士の結合は、各分割リングピースの分割面から後方に向かってフランジを突設し、隣接する分割リングピースのフランジ同士を接合させた状態でボルト・ナットにより固着してなることを特徴とする請求項1に記載のエレクタ装置。
  3. 各分割リングピースの後面に分割リングピースと同一湾曲度でもって湾曲している補強フレーム材を固着し、この補強フレーム材の両端面をフランジの側壁面の基部に一体に固着し、この補強フレーム材から後方に突出するフランジの突出部同士をボルト・ナットにより固着すると共に、隣接する分割リングピースの前面間に連結板を添設してこの連結板をボルトにより両分割リングピースの対向端部に取り外し可能に固着していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレクタ装置。
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JP2010236314A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kayaba System Machinery Kk 立坑掘削機

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JP2010209517A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Ihi Corp 自走式エレクタ
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