JP2006026720A - パンチ金型組立体 - Google Patents

パンチ金型組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006026720A
JP2006026720A JP2004212689A JP2004212689A JP2006026720A JP 2006026720 A JP2006026720 A JP 2006026720A JP 2004212689 A JP2004212689 A JP 2004212689A JP 2004212689 A JP2004212689 A JP 2004212689A JP 2006026720 A JP2006026720 A JP 2006026720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
retainer
elastic member
guide
die assembly
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004212689A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Shimizu
哲 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP2004212689A priority Critical patent/JP2006026720A/ja
Publication of JP2006026720A publication Critical patent/JP2006026720A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)

Abstract

【課題】 パンチ金型組立体をパンチ組立体とパンチガイドとに分解するときに、パンチ刃先でパンチガイド内面を傷つけることもなく、また分解時に専用工具を必要としないパンチ金型組立体の提供。
【解決手段】 パンチヘッド23と該パンチヘッドの下側に設けたリテーナー13との間にストリッパースプリング29を弾装してなるパンチ組立体2と、該パンチ組立体のパンチボディをパンチガイド3に着脱可能に保持したパンチ金型組立体1において、パンチガイドの上端部を前記リテーナーの下端部内側に嵌合自在に設け、該パンチガイドの上部外周面に環状の係合凹部15Aを設け、該環状の係合凹部に対して一部が係脱可能な弾性部材17を前記リテーナーの内側に半径方向へ変形可能に設けると共に、該弾性部材を半径方向へ押圧移動させて前記パンチガイドとリテーナーとを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段30を設けたことを特徴とするパンチ金型組立体。
【選択図】 図1

Description

本発明はパンチ金型組立体に関する。
タレットパンチプレスなどに使用されるパンチ金型組立体では、パンチとパンチガイドの組み立てまたは分解が容易にできる構造となっている。
例えば、パンチガイドにパンチボディを挿入した後に、パンチボディがパンチガイドから抜け出さないように、パンチボディ上部の細径部分にリテーナーが上から嵌合してあり、このリテーナーの外周に設けた環状の溝にOリングを装着し、パンチガイド上端の内径部に設けた環状の溝に前記Oリングを係合させることにより、パンチをパンチガイドに装着固定する構造になっている(例えば特許文献1の図3)。
一方、これとは逆に、パンチガイド上部の内径部に設けたの環状の溝にOリングを装着し、パンチボディに設けたリテーナーの外周の環状の溝に前記Oリングを係合させることでリテーナーとパンチガイドとを装着固定するものもある(例えば特許文献1の図5)。
特開平6−15382号公報
上述の後者のパンチ金型組立体においては、リテーナーの外周の溝の寸法公差と、パンチガイドのOリング装着溝の寸法公差とがあるので、嵌め合いがきつくなったり緩くなったりする。そのため、パンチとパンチガイドに分解するときに、勢い余ってパンチの刃先でパンチガイド内面を傷つけることがある。また、嵌め合いをあまり緩くすると、パンチ金型組立体をタレットパンチプレスのタレットから取り外すときに分解してパンチガイドがタレット内部に残ってしまうこともある。
前者のパンチ金型組立体においては、タレットから取り外すときに分解しないように嵌め合いをきつく設定しているので、分解には専用の工具が必要となる。
本発明は上述の如き問題を解決するためになされたものであり、本発明の課題は、パンチ金型組立体をパンチ組立体とパンチガイドとに分解するときに、嵌め合い公差が緩いためにパンチ刃先でパンチガイド内面を傷つけることもなく、また分解時に専用工具を必要としないパンチ金型組立体を提供することである。
上述の課題を解決する手段として請求項1に記載のパンチ金型組立体は、パンチボディ上端部のパンチヘッドと、該パンチヘッドの下側に設けたリテーナーとの間にストリッパースプリングを弾装してなるパンチ組立体と、該パンチ組立体のパンチボディをパンチガイドに着脱可能に保持したパンチ金型組立体において、前記パンチガイドの上端部を前記リテーナーの下端部内側に嵌合自在に設け、該パンチガイドの上部外周面に環状の係合凹部を設け、該環状の係合凹部に対して一部が係脱可能な線状の弾性部材を前記リテーナー下部の内側に半径方向へ変形可能に設けると共に、該線状の弾性部材を半径方向へ押圧移動させて前記パンチガイドとリテーナーとを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段を設けたことを要旨とするものである。
請求項2に記載のパンチ金型組立体は、請求項1に記載のパンチ金型組立体において、前記連結固定手段は、前記リテーナーに球状の押圧部材を半径方向へ移動可能に設けると共に、該リテーナーの外側に回動可能な回動リングを設け、該回動リングの内周面に前記球状の押圧部材を介して前記線状の弾性部材を前記環状の係合凹部側へ押圧した状態に保持する押圧保持部を設けると共に、前記線状の弾性部材を押圧することなく前記球状の押圧部材を受容可能な押圧部材受容部を設けたことを要旨とするものである。
請求項3に記載のパンチ金型組立体は、パンチボディ上端部のパンチヘッドと、該パンチヘッドの下側に設けたリテーナーとの間にストリッパースプリングを弾装してなるパンチ組立体と、該パンチ組立体のパンチボディをパンチガイドに着脱可能に保持したパンチ金型組立体において、前記パンチガイドの上端部の内側に前記リテーナーの下端部を嵌合自在に設け、該リテーナーの下部外周面に環状の係合凹部を設け、該環状の係合凹部に対して一部が係脱可能な線状の弾性部材を前記パンチガイド上部の内側に半径方向へ変形可能に設けると共に、該線状の弾性部材を半径方向へ押圧移動させて前記パンチガイドとリテーナーとを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段を設けたことを要旨とするものである。
請求項4に記載のパンチ金型組立体は、請求項3に記載のパンチ金型組立体において、前記連結固定手段は、前記パンチガイドに球状の押圧部材を半径方向へ移動可能に設けると共に、該パンチガイドの外側に回動可能な回動リングを設け、該回動リングの内周面に前記球状の押圧部材を介して前記線状の弾性部材を前記環状の係合凹部側へ押圧した状態に保持する押圧保持部を設けると共に、前記線状の弾性部材を押圧することなく前記球状の押圧部材を受容可能な押圧部材受容部を設けたことを要旨とするものである。
本発明によれば、パンチ組立体をパンチガイドに装着固定するのに、パンチガイドまたはリテーナーの上部外周面に環状の係合凹部を設け、この環状の係合凹部に対して一部が係脱可能な線状の弾性部材をリテーナー下部の内側またはパンチガイド上部の内側に半径方向へ変形可能に設け、この線状の弾性部材を半径方向へ押圧移動させてパンチガイドとリテーナーとを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段である回動リングの回動により行うので、パンチ金型組立体をパンチ組立体とパンチガイドとに分解するときに、比較的に軽い力で容易に行えると共に、分解時に勢い余ってパンチ刃先でパンチガイド内面を傷つけるようなことがない。
また、パンチガイドに設けた操作リングの嵌合は比較的に緩くてもよいので、パンチ組立体とパンチガイドとに分解するのに専用工具を必要としない。
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
図1を参照するに、総括的に示したパンチ金型組立体1はパンチ組立体2と、このパンチ組立体2を構成するパンチボディ33を上下動自在に案内するパンチガイド3と、このパンチガイド3と前記パンチ組立体2とを着脱可能に固定する連結固定手段30とからなっている。
上述のパンチ金型組立体1は、パンチガイド3の部分をパンチプレス(図示省略)における金型ホルダに上下動可能に装着して使用されるものである。このパンチガイド3の下端部には、下端部に形成した横方向(パンチガイドの軸心に対して直交する方向)の開口部(図示省略)を介して横方向に着脱可能な板押さえ5が設けてある。
この板押さえ5には、パンチガイド3との間の微小なクリアランスを吸収して板押さえ5をパンチガイド3に密着させるために、Oリングの如き弾性リング7とワッシャの如きリング部材9とを備えている。
したがって、パンチガイド3に板押さえ5を装着した状態においては、前記弾性リング7が弾性変形してパンチガイド3と板押さえ5との微小クリアランスを吸収して密着した状態にある。
前記パンチガイド3の上部には、フランジ11が設けてあり、このフランジ11の上部には、リテーナー13が着脱可能に嵌合装着してある。このリテーナー13と前記パンチガイド3とを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段30について説明する。
前記リテーナー13は、前記フランジ11から上方に突出した円筒突出部15の外側に嵌合してある。そして、リテーナー13の内周面には、前記円筒突出部15の外周面に形成した周溝などの如き環状の係合凹部15Aに一部が係脱可能なワイヤなどの線状の弾性部材17が係合自在に設けてある。
図2に示すように、上述の弾性部材17は、横断面が方形または円形の線状の弾性部材からなる円環をほぼ左右半分に分割した左半分の弾性部材17Aと右半分の弾性部材17Bからなっている。
前記リテーナー13には、リテーナー13の外周へ突出したストッパーピン18(A,B)が角度にして180度の位置にそれぞれ設けてある。そして、前記弾性部材17の左右半分17Aと17Bの両端部がこのストッパーピン18(A,B)の両側に当接するように配置してある。
また、リテーナー13の外側には、回動リング21が回動可能に嵌合してあり、この回動リング21には前記ストッパーピン18Aと18Bの先端部に係合する円周方向に回転角度で約30度の範囲の切欠き溝20Aと20Bとが設けてある。
前記パンチガイド3の円筒突出部15に嵌合したリテーナー13の円周部分には、前記ストッパーピン18Aを基準として、時計方向と反時計方向とに約60度および120度の位置に設けた押圧部材保持穴22に、例えば鋼球の如き押圧部材19が半径方向(放射方向)へ移動可能に保持してある。
一方、前記回動リング21の内周面には、前記押圧部材19を介して前記線状の弾性部材17を前記環状の係合凹部15A側へ押圧した状態に保持する複数の押圧保持部21Aが設けてある。さらに、前記回動リング21の内周面には、前記弾性部材17を押圧することなく前記球状の押圧部材19を受け入れ可能な複数の押圧部材受容部21Bが形成してある。
なお、上述の押圧保持部21Aの形状は、実施例では押圧部材19の直径より若干小径の貫通穴を例示してあるが、このような貫通穴に限るものではなく、例えば押圧部材19の表面に係合する円弧状の凹部でも構わない。
前記押圧保持部21Aの位置は、前記回動リング21の切欠き溝20Aの左側に、前記ストッパーピン18Aが当接係合するように回動リング21を時計方向に回動した状態(または、切欠き溝20Bの右側にストッパーピン18Bが当接係合した状態)において、ストッパーピン18Aから、時計方向と反時計方向とに約60度および120度の位置に設けてある。
押圧部材受容部21Bは、前記押圧保持部21Aの位置からそれぞれ時計方向へ30度回転した位置に形成してある。
上記構成により、図2Aに示す如く、前記回動リング21をストッパーピン18Aが切欠き溝20Aの左側に当接する位置まで時計方向に回動させれば、回動リング21内周面の押圧保持部21Aによって押圧部材19が弾性部材17(A,B)の弾性に抗して前記環状の係合凹部15A側へ押圧され、弾性部材17(A,B)の一部が係合凹部15Aに係合する。その結果、リテーナー13はパンチガイド3に対して、軸方向(図1において上下方向)に移動することがないように固定されたロック状態となる(図2Aの状態)。
また、図2Bに示す如く、前記ストッパーピン18Aが切欠き溝20Aの右側に当接する位置まで前記回動リング21を反時計方向に回動させて、前記押圧部材19と押圧部材受容部21Bとが対応した関係位置になるように保持すると、前記弾性部材17(A,B)の弾性によって押圧部材19は、押圧部材受容部21Bに係合するように外方向へ移動させられるので、弾性部材17(A,B)は元の状態に復帰して、前記円筒突出部15の係合凹部15Aから離脱するアンロック状態となる(図2Bの状態)。
したがって、前記パンチガイド3に対して前記リテーナー13を上下方向(図1において)へ取り外すことができる。
上記説明より理解されるように、前記リテーナー13は、回動リング21を回動操作することにより、パンチガイド3に対して連結固定することができると共に、この固定を解除することができる。すなわち、前記回動リング21を回動する簡単な操作でもって、リテーナー13をパンチガイド3に対して容易に着脱することができる。
前記リテーナー13には、円筒形状のパンチヘッド23の下端部が上下動自在に嵌合してあり、このパンチヘッド23の下端部には、上方向への抜け止めようのストッパ25が取り付けてある。パンチヘッド23は、一種のナット部材をなすものであって、上部付近の内周面には、雌ねじ部27が形成してある。そして、前記パンチヘッド23の上部に備えた拡大部23Aと前記リテーナー13との間には、ストリッパースプリング29が弾装してある。
前記パンチガイド3の内部には、下端部に刃部31を備えたパンチボディ33が上下動自在に嵌入してしてある。このパンチボディ33は一種の雄ねじ部材をなすものであって、このパンチボディ33の上部はパンチヘッド23内に嵌入してある。そして、パンチボディ33の上端部には、前記パンチヘッド23に形成した雌ねじ部27に螺合した雄ねじ部35が形成してある。
したがって、前記パンチ刃部31が摩耗してこの刃部31を再研磨することにより、前記パンチボディ33の長さが僅かに短くなった場合、パンチボディ33に対してパンチヘッド23を相対的に回動して、前記パンチヘッド23の雌ねじ部27とパンチボディ33の雄ねじ部35との螺合状態を調節する。この調節により、前記パンチヘッド23の上面23Bから前記パンチ刃部31までの長さ(または高さ)を常に一定の寸法に調節することができる。
なお、前記パンチボディ33は、前記刃部31から前記雄ねじ部35までの全体を一体的に備えた構成で示してあるが、前記パンチ刃部31を備えた部分と雄ねじ部35を備えた部分とをそれぞれ別体にして、両部分をボルトなどの固定具によって一体化する構成とすることも可能である。
上述のパンチボディ33の雄ねじ部35に対してパンチヘッド23の雌ねじ部27の螺合状態を調節した後の緩み止めを行うために、ねじの緩み止め装置が設けてある。
より詳細には、前記パンチヘッド23の拡大部23Aには、前記パンチボディ33における雄ねじ部35に形成した軸方向の複数の溝37(図3参照)に内端部が係合可能なロック片39が放射方向(径方向)へ移動自在に設けてある。このロック片39は、拡大部23A内に内装したコイルスプリングなどの如きロック片付勢手段41によって内方向へ付勢されている。
前記パンチヘッド23における前記拡大部23Aの外周面には、パンチヘッド23の上面(前記拡大部23の上面23B)よりも上面が僅かに低いロックリング43が回動可能に設けてある。このロックリング43の内周面には前記ロック片39外端部と当接してロック片39の外方向への移動を規制する移動規制部45が等間隔に複数設けてあると共に、前記ロック片39の外方向への移動を許容する移動許容部47が等間隔に前記各移動規制部45の間にそれぞれ設けてある。
前記ロックリング43に設けた移動規制部45は、前記ロック片39の内端部が前記雄ねじ部35の溝37に係合した状態にあるとき、前記ロック片39の外端部に対向した位置にあって、ロック片39の外方向への移動を規制する部分で、円周方向に等間隔に設けてある。
そして、前記ロックリング43に設けた前記移動許容部47は、前記ロック片39の外端部に対向した位置にあるとき、ロック片39の内端部が前記溝37から離脱可能なように、ロック片39の外方向への移動を許容する部分で、円周方向に等間隔にかつ前記移動規制部45の間にそれぞれ配置してある。
なお、本実施形態においては、前記ロック片39の外端部が入り込み可能な貫通穴にて例示してあが、前記移動許容部47は貫通穴に限ることなくロックリング43の内周面に凹部を形成した構成とすることも可能である。
上述のねじ緩み止め装置には、前記ロックリング43の前記移動規制部45が前記ロック片39に常に対向して外方向への移動を規制する固定位置に保持する固定位置保持手段49が設けてある。
さらに、ねじ緩み止め装置には、前記パンチヘッド23の拡大部23Aに対して前記ロックリング43を回動したとき、ロックリング43を前記固定位置へ自動的に復帰するための固定位置復帰手段51(図4参照)が設けてある。
より詳細には、前記固定位置保持手段49は、前記ロックリング43の内周面に形成した係合凹部53に係合自在なボールなどの係合片55を、前記係合凹部53に係合する方向へ付勢した状態に設けたボールプランジャーの如きロック手段57よりなるものである。
なお、前記ロック手段57を拡大部23Aに設けた場合について例示するが、係合凹部53とロック手段57とを設ける箇所は相対的なものであり、前記拡大部23Aの外周面に係合凹部53を形成し、ロックリング43にロック手段57を設けた構成とすることも可能である。
前記ロック手段57における係合片55が係合凹部53に係合した状態にあるときは、図3(A)に示すように、前記ロック片39の内端部が雄ねじ部35の溝37に係合し、ロック片39の外端部とロックリング43の移動規制部45とが対向して、ロック片39の外方向への移動が規制された状態にある。すなわち、パンチボディ33の雄ねじ部35に対してパンチヘッド23の拡大部23Aを固定して、ねじ部の緩み止めを行った状態にある。
前記固定位置復帰手段51は、前記拡大部23Aに対して前記ロックリング43を時計回り方向(正転方向)に付勢したスプリングなどの如き第1弾性部材59Aと、前記ロックリング43を反時計回り方向(逆転方向)に付勢した第2弾性部材59Bを備えてなるものである。
上記第1、第2の弾性部材59(A,B)は、前記パンチヘッド23における拡大部23Aの外周面に形成した外周溝23C(図1参照)内に内装してあり、この第1、第2の弾性部材59(A,B)が互いに対向した一端面(対向面)は、前記ロックリング43の内周面に突設した規制ピン61(図4参照)に当接させてある。また、第1、第2の弾性部材59(A,B)の他端面は、前記拡大部23Aから外方向へ突設し、かつ互いに隔離してある固定ピン63(A,B)にそれぞれ当接させてある。
そして、前記ロックリング43には、前記拡大部23Aに対するロックリング43の回動を規制するために、ロックリング43の時計回り方向及び反時計回り方向への回動時に、前記両固定ピン63(A,B)に当接自在なストッパーピン65が設けてある。
上記構成において、パンチ金型組立体1は、前述のようにパンチガイド3の部分をパンチプレスにおける金型ホルダに上下動可能に装着して使用されるものであり、パンチプレスに上下動自在に備えたラムまたはストライカーにより、パンチヘッド23の上面23Bが打圧される。この際、ロックリング43の上面はパンチヘッド23の上面23Bより低く設けてあるので、ロックリング43の上面が直接打圧されることがない。したがって、ロックリング43が変形することがなく、パンチヘッド23の拡大部23Aに対して常に良好な回動動作を維持できる。
また、パンチ金型組立体1の使用によって、パンチボディ33の刃部31が摩耗したときには、パンチプレスの金型ホルダからパンチ金型組立体1を取り出し、パンチガイド3からリテーナー13を取り外す。すなわち、パンチガイド3からパンチ組立体2を取り外し、その後、パンチヘッド23における雌ねじ部27とパンチボディ33における雄ねじ部35の螺合を解除してパンチボディ33を分離して、刃先部31の再研磨を行うものである。再研磨後には、パンチボディ33の長さが当初の設定長さになるようにパンチヘッド23の雌ねじ部27とパンチボディ33の雄ねじ部35との螺合状態を調節した後に再使用が行われる。
上述のパンチヘッド23における雌ねじ部27とパンチボディ33における雄ねじ部35の螺合または螺合の解除を行うには次の如き操作を行う。
図3Aに示すように、ロック片39における内端部が雄ねじ部35の溝37に係合し、ロックリング43の移動規制部45によって、前記ロック片39の外方向への移動が規制され、かつ固定位置保持手段49に設けた係合片55がロックリング43の係合凹部53に係合した状態は、パンチボディ33とパンチヘッド23とを一体的に固定した状態にある。
この際、第1、第2の弾性部材59(A,B)は、図4(A)に示すように、ほぼ等しい長さにあって、ロックリング43を時計回り方向及び反時計回り方向へほぼ等しい力で付勢した状態にある。したがって、前記雌ねじ部27と雄ねじ部35は相対的な回動が不可能なロック状態、すなわち緩み止め防止状態にある。
上述の如く、緩み止め防止状態にあるとき、ロックリング43を把持して、パンチヘッド23の拡大部23Aに対してロックリング43を、図4(B)に示すように、時計回り方向に回動すると、第1弾性部材59Aは伸張し、第2弾性部材59Bは圧縮されて収縮する。そして、ロックリング43に設けたストッパーピン65が一方の固定ピン63Aに当接することによって、時計回り方向の回動が規制される。
前述の如く、ストッパーピン65が一方の固定ピン63Aに当接すると、図3(B)に示すように、パンチヘッド23の拡大部23Aに設けたロック片39の外端部とロックリング43に設けた移動許容部47が対向し、ロック片39が外方向へ移動可能な状態となる。
したがって、前記ストッパーピン65が一方の固定ピン63Aに当接した状態を保持してロックリング43をさらに時計回り方向に回動すると、ロック片39の内端部が雄ねじ部35の溝37から離脱する。
よって、パンチボディ33の雄ねじ部35に対してパンチヘッド23の雌ねじ部27を時計回り方向に回動することができ、パンチボディ33とパンチヘッド23との螺合状態を調節することができる。
そして、適宜位置の溝37にロック片39の内端部が係合した後に、前記ロックリング43の把持を解除すると、圧縮されていた第2弾性部材59Bが伸張するので、ロックリング43は反時計回り方向へ自動的に回動される。すなわち、ロックリング43は、図3(A)に示す初期の固定状態の位置へ自動的に回動復帰される。すなわち、前記雄ねじ部35に対して雌ねじ部27を回動不能に固定した状態が自動的に得られる。
なお、パンチボディ33に対してパンチヘッド23を反時計回り方向に回動するときも、前記動作に準じた動作が行われるものであるから、パンチヘッド23を反時計回り方向に回動する場合の説明は省略する。
以上の説明により理解されるように、パンチボディ33の雄ねじ部35に対してパンチヘッド23の雌ねじ部27を時計回り方向または反時計回り方向に回動して、パンチボディ33とパンチヘッド23との螺合状態を調節するとき、工具を用いることなく容易に調節することができる。
また、螺合状態を調節した後には、雄ねじ部35に対して雌ねじ部27の相対的な回動が不可能な固定状態に自動的に保持されるので、雄ねじ部35と雌ねじ部27とのロックを容易に行うことができる。
次に、前記リテーナー13と前記パンチガイド3とを固定または該固定を解除可能な別の実施形態の連結固定手段30’(図5参照)について説明する。なお、前記連結固定手段30と同一の機能を有する部分には同一の参照符号を付してある。
前記パンチガイド3の上部には、フランジ11が設けてあり、このフランジ11の上部から上方に突出した円筒突出部15が設けてある。この円筒突出部15の内径部に前記リテーナー13の外径部が嵌合してある。
そして、このリテーナーの下部外周面に形成した周溝の如き環状の係合凹部15Aを設け、この環状の係合凹部15Aに対して一部が係脱可能な線状の弾性部材17を前記円筒突出部15の内側に半径方向へ変形可能に設けると共に、例えば鋼球の如き球状の押圧部材19が半径方向へ移動可能に保持してある。
前記円筒突出部15の外周には、回動可能な回動リング21が設けてあり、この回動リング21の内周面に前記球状の押圧部材19を介して前記線状の弾性部材17を前記環状の係合凹部15A側へ押圧した状態に保持する押圧保持部21Aと、前記線状の弾性部材17を押圧することなく前記球状の押圧部材19を受容可能な押圧部材受容部21Bとが設けてある。
上記構成において、回動リング21の押圧保持部21Aを前記球状の押圧部材19に係合するように回動させて前記パンチガイド3とリテーナー13とを一体的に固定し、または前記回動リング21の押圧部材受容部21Bを前記球状の押圧部材19に係合するように回動させて前記パンチガイド3とリテーナー13との結合を解除することができる。
なお、上述の連結固定手段30’は前述の連結固定手段30と相対的な構成であり、連結固定手段30と同一の作用効果が得られることは容易に理解されることである。
本発明に係るパンチ金型組立体の説明図。 図1におけるA−A線に沿った断面の作用説明図。 図1におけるB−B線に沿った断面の作用説明図。 図1におけるC−C線に沿った断面の作用説明図。 本発明に係るパンチ金型組立体の別の実施例の説明図。
符号の説明
1 パンチ金型組立体
2 パンチ組立体
3 パンチガイド
5 板押さえ
7 弾性リング
9 リング部材
11 フランジ
13 リテーナー
15 円筒突出部
15A 係合凹部
17(A,B) 弾性部材
18(A、B) ストッパーピン
19 押圧部材
20(A、B) 切欠き溝
21 回動リング
21A 押圧保持部
21B 押圧部材受容部
22 押圧部材保持穴
23 パンチヘッド
23A 拡大部
25 ストッパ
27 雌ねじ部
29 ストリッパースプリング
31 刃部
33 パンチボディ
35 雄ねじ部
37 溝
39 ロック片
41 ロック片付勢手段
43 ロックリング
45 移動規制部
47 移動許容部
49 固定位置保持手段
51 固定位置復帰手段
53 係合凹部
55 係合片
57 ロック手段
59A 第1弾性部材
59B 第2弾性部材
61 規制ピン
63(A,B) 固定ピン
65 ストッパーピン

Claims (4)

  1. パンチボディ上端部のパンチヘッドと、該パンチヘッドの下側に設けたリテーナーとの間にストリッパースプリングを弾装してなるパンチ組立体と、該パンチ組立体のパンチボディをパンチガイドに着脱可能に保持したパンチ金型組立体において、前記パンチガイドの上端部を前記リテーナーの下端部内側に嵌合自在に設け、該パンチガイドの上部外周面に環状の係合凹部を設け、該環状の係合凹部に対して一部が係脱可能な線状の弾性部材を前記リテーナー下部の内側に半径方向へ変形可能に設けると共に、該線状の弾性部材を半径方向へ押圧移動させて前記パンチガイドとリテーナーとを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段を設けたことを特徴とするパンチ金型組立体。
  2. 請求項1に記載のパンチ金型組立体において、前記連結固定手段は、前記リテーナーに球状の押圧部材を半径方向へ移動可能に設けると共に、該リテーナーの外側に回動可能な回動リングを設け、該回動リングの内周面に前記球状の押圧部材を介して前記線状の弾性部材を前記環状の係合凹部側へ押圧した状態に保持する押圧保持部を設けると共に、前記線状の弾性部材を押圧することなく前記球状の押圧部材を受容可能な押圧部材受容部を設けたことを特徴とするパンチ金型組立体。
  3. パンチボディ上端部のパンチヘッドと、該パンチヘッドの下側に設けたリテーナーとの間にストリッパースプリングを弾装してなるパンチ組立体と、該パンチ組立体のパンチボディをパンチガイドに着脱可能に保持したパンチ金型組立体において、前記パンチガイドの上端部の内側に前記リテーナーの下端部を嵌合自在に設け、該リテーナーの下部外周面に環状の係合凹部を設け、該環状の係合凹部に対して一部が係脱可能な線状の弾性部材を前記パンチガイド上部の内側に半径方向へ変形可能に設けると共に、該線状の弾性部材を半径方向へ押圧移動させて前記パンチガイドとリテーナーとを一体的に固定または該固定を解除可能な連結固定手段を設けたことを特徴とするパンチ金型組立体。
  4. 請求項3に記載のパンチ金型組立体において、前記連結固定手段は、前記パンチガイドに球状の押圧部材を半径方向へ移動可能に設けると共に、該パンチガイドの外側に回動可能な回動リングを設け、該回動リングの内周面に前記球状の押圧部材を介して前記線状の弾性部材を前記環状の係合凹部側へ押圧した状態に保持する押圧保持部を設けると共に、前記線状の弾性部材を押圧することなく前記球状の押圧部材を受容可能な押圧部材受容部を設けたことを特徴とするパンチ金型組立体。
JP2004212689A 2004-07-21 2004-07-21 パンチ金型組立体 Pending JP2006026720A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004212689A JP2006026720A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 パンチ金型組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004212689A JP2006026720A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 パンチ金型組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006026720A true JP2006026720A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35893670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004212689A Pending JP2006026720A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 パンチ金型組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006026720A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066608A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Takahisa Yamamoto パンチング金型の着脱機構
JP2010179371A (ja) * 2010-05-26 2010-08-19 Konitsuku:Kk パンチ金型におけるパンチヘッドとリテーナカラーの締結方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009066608A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Takahisa Yamamoto パンチング金型の着脱機構
JP2010179371A (ja) * 2010-05-26 2010-08-19 Konitsuku:Kk パンチ金型におけるパンチヘッドとリテーナカラーの締結方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2379063T3 (es) Conjunto de carga el�?stica para un dispositivo de punzonar.
WO2020164098A1 (zh) 用于摄像器材的可拆卸地快速连接装置和摄像器材组件
JP2009115166A (ja) 締結装置
TWI527973B (zh) 緊固裝置
JP5193264B2 (ja) システムレール及びシステムレールユニット
JP2006026720A (ja) パンチ金型組立体
CN210240956U (zh) 用于摄像器材的可拆卸地快速连接装置和摄像器材组件
JP2006142337A (ja) パンチ金型
TWI574756B (zh) the
JP5650494B2 (ja) パンチ金型
JP4527453B2 (ja) パンチ金型組立体
US10030694B2 (en) Adjustable joints
JP4403024B2 (ja) ねじの緩み止め装置及び同装置を備えたパンチ金型
TWM592810U (zh) 氣動工具之旋轉固定結構及包括該氣動工具之旋轉固定結構之氣動工具
KR101032357B1 (ko) 스트리퍼 플레이트 장착 장치
JP2008137055A (ja) パンチング金型
JP4892246B2 (ja) 上型装置及びパンチ
JP4401099B2 (ja) 締結装置
TWI551430B (zh) die
JP6842251B2 (ja) 操作装置、回転装置
JP4212826B2 (ja) 締結装置
JP2004286086A (ja) 締結装置
TW202216393A (zh) 扭斷機頭部更換結構
JP2017207077A (ja) ボルトの締め付け方法、ボルト、ボルトの締め付け工具
JP2023059026A (ja) 工具用ソケット