JP2006025569A - 電力供給装置 - Google Patents

電力供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006025569A
JP2006025569A JP2004203122A JP2004203122A JP2006025569A JP 2006025569 A JP2006025569 A JP 2006025569A JP 2004203122 A JP2004203122 A JP 2004203122A JP 2004203122 A JP2004203122 A JP 2004203122A JP 2006025569 A JP2006025569 A JP 2006025569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
voltage
capacitor
load
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004203122A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nakajima
孝 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2004203122A priority Critical patent/JP2006025569A/ja
Publication of JP2006025569A publication Critical patent/JP2006025569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 負荷に必要な電力が変動する場合であっても、簡便な構成且つ低コストな構成で、安定して負荷に電力供給する。
【解決手段】 燃料電池電源装置10は、反応ガスが供給されて発電する燃料電池11に対して、燃料電池11から出力される電圧を調整する電圧調整装置13と、複数のキャパシタセルを有するキャパシタモジュール14とを並列に接続した構成となっており、負荷20に電力を供給するに際して、燃料電池制御部31は、負荷20に要求される出力の変化に応じて、キャパシタセルの接続形態を直列と並列との間で切り換えるようにキャパシタモジュール14を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池の発電電力を電気モータに供給して、走行トルクを発生させる車両に搭載された電力供給装置に関する。
従来より、例えば燃料電池システムを搭載した燃料電池車両において、当該燃料電池の発電電力を駆動モータに供給して走行トルクを発生させる技術が知られている。
このような燃料電池システムにおいては、燃料電池の出力を上昇させる場合に、空気極へと空気を供給するための空気コンプレッサの回転数を上昇させる指令を出力し、空気コンプレッサの回転数が上昇して、実際に空気極に送り込まれる空気量を増加させると共に、燃料極への水素の供給量を上昇させる指令を出力し、実際に燃料極に送り込まれる水素量を増加させることになる。したがって、燃料電池システムにおいては、空気極に供給される空気量と燃料極に供給される水素量とが実際に増加してはじめて、燃料電池の出力を上昇させることができるので、指令に対する応答に遅れが生じる。
特に、急激に高くなる負荷変動が発生した場合には、応答遅れに起因して、反応ガスが不足する状態、いわゆるガス欠状態に陥ることとなり、燃料電池における固体高分子電解質膜の劣化が生じて当該燃料電池の性能低下、短寿命化も招いてしまう。
そこで、負荷変動時に燃料電池の応答遅れによって生じる発電不足分を補う技術として、例えば特許文献1に記載された技術が知られている。
具体的には、この特許文献1に記載された燃料電池電力供給装置は、燃料電池と電気二重層キャパシタとが並列に接続され、目標供給電流に基づいて燃料電池に対する反応ガスの供給量が制御されると共に、負荷変動時における燃料電池の応答遅れに起因する電力不足分を電気二重層キャパシタに充電しておいた電力で補っている。これにより、例えば、車両の減速時には走行用駆動モータによって回生発電が行われた場合には、キャパシタを充電しておき、負荷にとって必要な電力を安定して供給することができ、燃料電池に供給する燃料消費率の低減を図ることができるとしている。
また、燃料電池システムを起動させるにあたっては、空気コンプレッサを回転させると共に水素を供給し、さらに冷却水循環を開始させるといった手順が必要となり、所定の時間を要する。そのため、燃料電池システムの起動のための所謂起動電力と称される電力を要し、このエネルギを賄うために、上述したキャパシタ等の電力容量の大きな蓄電装置が用いられている。
したがって、燃料電池システムの起動時にキャパシタの電力を使用すると、燃料電池の発電開始時に燃料電池とキャパシタとの間に電位差が生じている場合があり、燃料電池とキャパシタとが並列接続させていることにより、燃料電池からキャパシタに過大電流が流れる場合がある。そのため、例えば非特許文献1に記載されているように、デューティ制御されるスイッチング素子を燃料電池とキャパシタとの間に組み込み、燃料電池とキャパシタとの間の電圧を調整している。
更に、二次電池の電力を用いてモータを駆動させる車両においては、モータの高出力化及び高効率化を目的として、例えば下記の非特許文献2、並びに特許文献2及び特許文献3等に記載されているように、電源からインバータへの印加電圧を適切に制御する手法が提案されている。これは、電流の上限値を一定とし、電源電圧に略比例してモータの出力を増加させる技術である。
特開2002−305011号公報 自動車技術会学術講演会2003 秋季大会前刷集No.80−03、講演番号92 JARI 次世代自動車フォーラム(2004年1月14日〜2004年1月15日開催)資料 168ページ〜179ページ 特開2003−134606号公報 特開2003−189599号公報
ところで、上述した特許文献1や非特許文献1に記載されているように、燃料電池とキャパシタとを並列に接続した電力供給装置に対して、上述した非特許文献2、並びに特許文献2及び特許文献3に記載された技術を組み合わせ、電源電圧を昇圧してインバータに対して印加することが考えられる。
しかしながら、かかる組み合わせの技術においては、燃料電池とキャパシタとを並列に接続するために、燃料電池とキャパシタとの間にも電圧調整装置を設ける必要があり、この場合、インバータへの印加電圧を昇圧する昇圧装置と共に、2つの電圧調整装置を備える構成となってしまい、装置の大規模化を招来し、車両搭載上望ましくないという問題があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、負荷に必要な電力が変動する場合であっても、簡便な構成且つ低コストな構成で、安定して負荷に電力供給することができる電力供給装置を提供するものである。
本発明に係る電力供給装置は、反応ガスが供給されて発電する燃料電池に対して、燃料電池から出力される電圧を調整する電圧調整手段と、複数のキャパシタセルを有するキャパシタモジュールとを並列に接続した構成となっており、負荷に電力を供給するに際して、制御手段は、負荷に要求される出力の変化に応じて、キャパシタセルの接続形態を直列と並列との間で切り換えるようにキャパシタモジュールを制御することにより、上述の課題を解決する。
本発明に係る電力供給装置によれば、キャパシタセルを直列に接続することにより高電圧を負荷に印加することができると共に、キャパシタセルを並列に接続することにより負荷からの電力を吸収することができ、負荷に必要な電力が変動する場合であっても、簡便な構成且つ低コストな構成で、安定して負荷に電力供給することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明は、例えば図1に示すように構成された燃料電池電源装置10に適用される。この燃料電池電源装置10は、例えば燃料電池車両の駆動用電源として用いられ、燃料電池11で発電した電力を負荷20に供給することにより、負荷20を構成する走行用駆動モータ22に走行トルクを発生させるものである。
[燃料電池電源装置10の構成]
この燃料電池電源装置10は、図1に示すように、負荷20、燃料電池制御部31、反応ガス供給部32、エネルギ制御部33及びモータ駆動部34と接続されて構成されている。
本例における負荷20は、燃料電池車両の走行トルクを発生させる三相交流モータからなる走行用駆動モータ22と、燃料電池電源装置10からの電力を変換して、走行用駆動モータ22に三相交流電流を供給するインバータ21により構成される。この負荷20における走行用駆動モータ22の駆動力は、図示しないトランスミッションを介して図示しない駆動輪に伝達され、車両を走行させることになる。
燃料電池電源装置10は、燃料ガスとしての水素と酸化剤ガスとしての空気とを用いて発電する燃料電池11、燃料電池11の出力端に接続された回路開閉スイッチ12、燃料電池11と回路開閉スイッチ12を介して接続された電圧調整装置13、燃料電池11と並列に接続されたキャパシタモジュール14、電圧調整装置13の出力端に設けられた逆接防止ダイオード15と、キャパシタモジュール14とダイオード15との間に設けられた回路開閉スイッチ16とを有する。すなわち、この燃料電池電源装置10は、燃料電池11とキャパシタモジュール14とが電圧調整装置13を介して並列に接続されたハイブリッド型の電源装置として構成される。
燃料電池11は、燃料電池車両の主電源であって、燃料電池制御部31によって制御された反応ガス供給部32から発電反応を発生させるための水素を多量に含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスとしての空気が供給されることによって発電するものである。具体的には、この燃料電池11は、固体高分子電解質膜を挟んで、酸化剤ガスを供給する図示しない空気極と燃料ガスを供給する図示しない水素極とを対設した燃料電池セル構造体をセパレータで挟持し、セル構造体を複数積層することによって構成されている。この燃料電池11による発電は、水素極にて水素が電子を放出してイオン化し、生成された水素イオン(H)が高分子電解質膜を通過して空気極に到達し、この水素イオンが空気極にて酸素と結合して水(HO)を生成することによって行われる。
回路開閉スイッチ12は、エネルギ制御部33の制御に従って開閉動作する。この回路開閉スイッチ12は、燃料電池11の出力電力を負荷20に供給する場合には、閉動作されて、燃料電池11の出力電力を電圧調整装置13に供給する。
電圧調整装置13は、燃料電池11からの出力電力の電圧値を調整する。この電圧調整装置13は、エネルギ制御部33から目標電圧指令を入力すると、当該目標電圧となるように出力電圧Vdcを調整する。そして、この出力電圧Vdcとなされた電力は、逆接防止ダイオード15を介して、後述のキャパシタモジュール14又は負荷20に供給される。
回路開閉スイッチ16は、エネルギ制御部33の制御に従って開閉動作する。この回路開閉スイッチ16は、電圧調整装置13からの電力をキャパシタモジュール14に充電及び放電を行う場合には閉動作され、電圧調整装置13からの電力を負荷20に供給する場合には開動作される。
キャパシタモジュール14は、複数のキャパシタセルを有し、燃料電池11と電圧調整装置13を介して並列に接続され、複数のキャパシタセルの接続形態を直列又は並列に組み合わせることが可能に構成されている。
このキャパシタモジュール14は、例えば図2(a)及び図2(b)に示すように、複数のキャパシタセル14a,14bを有し、スイッチ14c,14dが開閉動作される。これにより、キャパシタモジュール14は、キャパシタセル14a,14bの接続形態を回路開閉スイッチ16に対して直列又は並列に切り換え可能に構成される。具体的には、キャパシタモジュール14は、キャパシタセル14a,14bを並列に接続する場合には、図2(a)に示すように、スイッチ14c,14dが動作される一方で、キャパシタセル14a,14bを直列に接続する場合には、図2(b)に示すように、スイッチ14c,14dが動作される。
エネルギ制御部33は、図示しないアクセル開度センサ、車両速度センサと接続され、アクセルペダル踏込み量及び車両速度を読み込み、当該アクセルペダル踏み込み量及び車両速度に基づいて、走行用駆動モータ22に要求するトルク指令値、走行用駆動モータ22への目標供給電力、及び電圧調整装置13の目標電圧を演算する。また、このエネルギ制御部33は、回路開閉スイッチ12及び回路開閉スイッチ16の開閉状態を制御することにより、燃料電池11と電圧調整装置13との導通状態、電圧調整装置13及び負荷20とキャパシタモジュール14との導通状態を制御する。更に、燃料電池制御部31は、キャパシタモジュール14を構成するスイッチ14c,14dの開閉状態を制御してキャパシタセル14a,14bの接続形態を制御する。
燃料電池制御部31は、エネルギ制御部33から目標供給電力指令が供給されると、当該目標供給電力に応じた水素ガス流量及び圧力、空気流量及び圧力を演算し、ガス供給指令値として反応ガス供給部32に供給する。このとき、燃料電池制御部31は、例えば、予め目標供給電力と水素ガス流量及び圧力、空気流量及び圧力との関係を記述したマップデータを記憶しておき、当該マップデータを参照して、ガス供給指令値を作成する。
反応ガス供給部32は、例えば水素タンク及び水素調圧弁等の水素供給機構、空気コンプレッサ及び空気調圧弁等の空気供給機構からなり、燃料電池11に水素ガス及び空気を供給する。反応ガス供給部32は、燃料電池制御部31からのガス供給指令値に従って水素調圧弁及び空気調圧弁の開度、空気コンプレッサの駆動量を制御して、所望の水素ガス流量及び圧力、空気流量及び圧力に従った水素及び空気を供給する。
モータ駆動部34は、エネルギ制御部33からのトルク指令値を入力すると共に、走行用駆動モータ22のロータ回転角を検出し、当該ロータ電気角に応じた3相の交流電圧を図示しないモータ電機子に出力するようにインバータ21を制御する。このとき、モータ制御部34は、エネルギ制御部33から供給されるトルク指令値に応じてインバータ21を構成するスイッチング素子を制御して、走行用駆動モータ22の電機子に流れる電流を制御する。
[燃料電池電源装置10の電力制御動作]
つぎに、上述した燃料電池電源装置10の電力制御動作について図3に示すフローチャートを参照して説明する。
この電力制御動作は、例えば燃料電池11が起動している場合に所定期間毎に実行され、先ずステップS1において、エネルギ制御部33は、ステップS1において、アクセルペダル踏み込み量及び車両速度を読み込み、例えば燃料電池車両の加速時のように、走行用駆動モータ22に要求されるトルク(出力)に高出力が要求されている状態か否かを判定する。ここで、エネルギ制御部33は、走行用駆動モータ22に高出力が要求されていないと判定した場合には処理を終了する一方で、走行用駆動モータ22に高出力が要求されていると判定した場合には、ステップS2へと処理を移行する。
同時に、エネルギ制御部33は、走行用駆動モータ22に要求されるトルクに応じて燃料電池11の発電電力を高くするように反応ガス供給部32及び燃料電池制御部31を制御して、燃料電池11への水素供給状態及び空気供給状態を制御開始する。
次にエネルギ制御部33は、ステップS2において、回路開閉スイッチ16を閉状態に動作させると共に、キャパシタセル14aとキャパシタセル14bとを直列接続に切り換え、ステップS3において、キャパシタセル14aとキャパシタセル14bとを直列に切り換えた後のキャパシタモジュール14間における電圧Vc(キャパシタ電圧Vc)を計測する。
すなわち、エネルギ制御部33は、図4中時刻t=t1にて、走行用駆動モータ22に高出力が要求されていると判定すると、直ちにキャパシタセル14a,14bの接続形態を直列に切り換え、キャパシタ電圧VcをV1からV2へと上昇させ、インバータ21に印加する電圧を高める。
続いて、エネルギ制御部33は、図3中ステップS4において、電圧調整装置13の出力目標電圧Vdc*を、ステップS3で計測したキャパシタ電圧Vcに設定し、インバータ21に印加する電圧を昇圧させる昇圧動作を開始するように電圧調整装置13を制御する。
ここで、図4中時刻t=t1から時刻t=t2に至る過程では、キャパシタセル14aとキャパシタセル14bとが直列に切り換えられたキャパシタモジュール14からのみインバータ21に電力が供給されるので、キャパシタ電圧Vcは電圧V2から次第に低下することになる。エネルギ制御部33は、このキャパシタ電圧Vcを逐次モニタしながら電圧調整装置13の出力電圧Vdcがキャパシタ電圧Vcに一致するように、燃料電池11の応答特性範囲内で昇圧動作を行わせる。このとき、エネルギ制御部33は、出力電圧Vdcを上昇させるように電圧調整装置13を制御すると共に、燃料電池11から電圧調整装置13に供給する電力を上昇させるように燃料電池制御部31及び反応ガス供給部32の制御を継続している。
そして、エネルギ制御部33は、図3中ステップS5において、電圧調整装置13の出力電圧Vdcがキャパシタ電圧Vcと一致したか否かを判定する。すなわち、ステップS1で高出力が必要であると判定した直後から開始された燃料電池11への水素供給状態及び空気供給状態の変更が完了することによって、燃料電池11から所望する出力電力が負荷20に供給可能となったか否かを判定する。
ここで、エネルギ制御部33は、電圧調整装置13の出力電圧Vdcがキャパシタ電圧Vcと一致していないと判定した場合には、ステップS3からの処理を繰り返す一方で、電圧調整装置13の出力電圧Vdcがキャパシタ電圧Vcと一致したと判定した場合には、ステップS6において、電圧調整装置13の出力電圧Vdcを維持させ、キャパシタモジュール14からの定常的な放電を停止させるために回路開閉スイッチ16を開状態に制御する。すなわち、図4中時刻t2以降においては、電圧調整装置13が出力電圧Vdcを維持し、キャパシタモジュール14からの電力供給を停止させて、電圧調整装置13からインバータ21に電力供給を行う。
このように、燃料電池電源装置10は、キャパシタセル14aと14bとの接続形態を直列に切り換えた後、燃料電池11の出力を適切な所定電圧とするように電圧調整装置13を制御することにより、キャパシタモジュール14から負荷20に電力供給する状態から、燃料電池11の発電電力を電圧調整装置13から負荷20に電力供給する状態に移行させる。
続いて、エネルギ制御部33は、図3中ステップS7において、走行用駆動モータ22に高出力が要求されている状態がさらに継続するか否かを判定する。具体的には、エネルギ制御部33は、図5中時刻t=t3において、図示しないアクセルペダルに対する運転者の踏み込み量及び車両速度等に基づいて、走行用駆動モータ22に高出力が要求されている状態がさらに継続するか否かを判定する。
ここで、エネルギ制御部33は、走行用駆動モータ22に高出力が要求される状態がさらに継続すると判定した場合には、図3中ステップS6の処理を繰り返し、走行用駆動モータ22の高出力状態を継続する一方で、走行用駆動モータ22に高出力が要求される状態がさらに継続していないと判定した場合には、ステップS8へと処理を移行する。
エネルギ制御部33は、ステップS8においてキャパシタ電圧Vcを計測し、ステップS9において、電圧調整装置13の出力目標電圧Vdc*を、ステップS8で計測したキャパシタ電圧Vcに対してVc/2と設定する制御を行う。また、エネルギ制御部33は、電圧調整装置13からインバータ21への電力供給を停止するように電圧調整装置13を制御すると共に、回路開閉スイッチ16を閉状態にすることにより、キャパシタモジュール14からのみインバータ21に電力供給を行う状態とする。更に、エネルギ制御部33は、燃料電池11の発電電力を低下させるように燃料電池制御部31及び反応ガス供給部32を制御する。
このとき、図5に示す時刻t=t3から時刻t=t4に至る過程では、キャパシタモジュール14からのみインバータ21に電力が供給されるので、キャパシタ電圧Vcは電圧V3から低下することになる。そして、エネルギ制御部33は、このキャパシタ電圧Vcを逐次モニタしながら電圧調整装置13の出力電圧Vdcが、ステップS8の計測時でのキャパシタ電圧Vcに対して半分の値(Vc/2)に一致するように制御を行う。
そして、エネルギ制御部33は、図3中ステップS10において、電圧調整装置13の出力電圧VdcがVc/2と一致したか否かを判定する。ここで、エネルギ制御部33は、電圧調整装置13の出力電圧VdcがVc/2と一致していないと判定した場合には、ステップS8からの処理を繰り返す一方で、電圧調整装置13の出力電圧VdcがVc/2と一致したと判定した場合には、ステップS11において、キャパシタモジュール14のスイッチ14c,14dを動作させ、キャパシタセル14aとキャパシタセル14bとの接続形態を並列に切り換えて、処理を終了する。すなわち、図5中時刻t4において、電圧調整装置13の出力電圧VdcがVdc=V4=Vc/2となると、キャパシタモジュール14におけるスイッチ14c,14dを操作し、キャパシタセル14a,14bの接続形態を並列に切り換える。
このように、燃料電池電源装置10は、負荷20に高出力が要求されていないと判定した場合には、燃料電池11の出力をキャパシタモジュール14におけるキャパシタ電圧Vcよりも低い電圧Vc/2とするように電圧調整装置13を制御した後、キャパシタセル14a,14bの接続形態を並列に切り換える。
このような一連の処理を経ることにより、負荷20に要求されるトルク変動に応じて、キャパシタモジュール14におけるキャパシタセル14a,14bの接続形態を直列又は並列に切り換えることができる。
[実施形態の効果]
以上詳細に説明したように、本発明を適用した燃料電池電源装置10によれば、負荷20に高出力が要求されている場合には、電圧調整装置13を介して燃料電池11と並列に接続されたキャパシタモジュール14を構成する複数のキャパシタセル14a,14bの接続形態を直列に切り換え、負荷20に印加する電圧を高めるように制御することにより、燃料電池11に対して過渡的な負荷をかけることなく、簡便な構成で、負荷20に高い電圧を印加することができ、走行用駆動モータ22のサイズ、質量、コスト等の増加を抑えて高出力化と高効率化とを図ることができる。
すなわち、負荷20に要求される出力が高く変動した時に、燃料電池11のガス供給状態の応答遅れに起因する燃料電池11の応答遅れによって生じる発電不足分を、キャパシタモジュール14に蓄えられているエネルギによって補うことができる。したがって、燃料電池11とキャパシタモジュール14との間に電圧調整装置13を設けるのみで、インバータ21に印加する電圧を昇圧するための昇圧装置や、インバータ21の前段に更に電圧調整装置を備える構成とする必要がなく、車両に搭載するに適した小型化を図ることができる。
また、この燃料電池電源装置10によれば、車両減速時に走行用駆動モータ22によって回生発電を行う場合には、キャパシタセル14a,キャパシタセル14bの接続形態を並列とすることにより、電圧調整装置13を介さずにキャパシタモジュール14に回生電力を充電することが可能であり、回生効率の向上を図ることができる。また、車両減速時に、走行用駆動モータ22による回生発電電力をインバータ21からキャパシタモジュール14へと直接充電することができ、回生効率を向上させることができる。また、回生方向にも動作する電圧調整装置が不要となるので、例えば図6に示すような一般的な昇圧チョッパ回路のように、片方向昇圧動作のみで済む電圧調整装置と比べ、構成を簡便化することができる。
さらに、主に電圧調整装置13におけるスイッチング素子のスイッチング損失が発生することに起因して、通常、電圧調整装置13によって燃料電池11の出力電圧を昇圧させるためには、多少なりとも損失が生じるので、不必要に昇圧動作を行う事態は回避するのが望ましい。これに対して、高速走行時の追い越し加速といったように、燃料電池11の出力電圧のままでは得られないような高出力を発生させたい場合のみ昇圧動作を行わせると、運転者のアクセル操作等に応じて、直ちに昇圧させることができる過渡応答性に優れた電圧調整装置を備える必要がある。これに対し、上述した実施形態では、負荷20に高出力が要求される場合に、キャパシタモジュール14から負荷20に電力供給している間に電圧調整装置13の昇圧動作を行えばよく、過渡応答性を良好なものとすることができ、短時間のみで高出力が要求されるような場面では、キャパシタモジュール14のみによって負荷20に高電圧を印加し、電圧調整装置13による昇圧を不要とすることができる。
さらにまた、燃料電池11とキャパシタモジュール14との間にのみ電圧調整装置13を設け、この電圧調整装置13によって負荷20に印加する電圧を適宜上昇させる構成も考えられる。しかしながら、この手法では、負荷20に印加する電圧を上昇する必要が生じた場合に、キャパシタ電圧も同時に上昇させることになり、却って燃料電池11及び電圧調整装置13に過大な出力を要求してしまうことになる。これに対し、燃料電池電源装置10では、図4に示したように、キャパシタ電圧Vcと電圧調整装置13の出力電圧Vdcとを略逆比例の関係で電圧調整装置13を昇圧させるので、急激に燃料電池11及び電圧調整装置13に過大な出力が要求されることを回避することができる。
また、この燃料電池電源装置10によれば、キャパシタセル14a,14bの接続形態を直列に切り換えた後、燃料電池11の出力を所定電圧、具体的にはキャパシタ電圧Vcとするように電圧調整装置13を制御し、負荷20の消費電力の供給元をキャパシタモジュール14から燃料電池11に移行させるので、燃料電池11に出力不足が生じないような応答特性範囲内で次第に昇圧すると共に、キャパシタモジュール14からの定常的な放電を回避することができる。これにより、車両に搭載するキャパシタの個数を削減することができる。また、直列に切り換えたキャパシタセル14a,14bの放電による過度の電圧低下を抑制することができ、当該キャパシタセル14a,14の接続形態を再度並列に切り換えることが容易となる。
さらに、走行用駆動モータ22が高出力を必要としていない場合には、燃料電池11の出力をキャパシタモジュール14におけるキャパシタ電圧Vcよりも低い所定電圧、具体的にはVc/2とするように電圧調整装置13を制御し、キャパシタセル14a,14bの接続形態を並列に切り換えることにより、車両が減速に転じた場合における走行用駆動モータ22による回生発電電力を、モータ誘起電圧が低い領域まで効率よく回収することが可能となる。したがって、負荷20に高出力が要求される場合に、キャパシタセル14bの接続形態を直列に切り換えて、高電圧を負荷20に供給することができる。
以下、特許請求の範囲の記載と、上述した実施形態との対応関係について述べる。特許請求の範囲における「電圧調整手段」は電圧調整装置13に相当し、特許請求の範囲における「制御手段」は、エネルギ制御部33に相当する。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した燃料電池電源装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、同燃料電池システムが備えるキャパシタモジュールの構成を示す図であり、キャパシタセルを並列に接続した様子を示す図であり、(b)は、同燃料電池システムが備えるキャパシタモジュールの構成を示す図であり、キャパシタセルを直列に接続した様子を示す図である。 本発明を適用した燃料電池電源装置において、キャパシタモジュールにおけるキャパシタセルの接続形態を直列又は並列に切り換える際の一連の工程を示すフローチャートである。 本発明を適用した燃料電池電源装置において、キャパシタモジュールにおけるキャパシタセルの接続形態を直列に切り換えた場合における電圧の時間変化を示す図である。 本発明を適用した燃料電池電源装置において、キャパシタモジュールにおけるキャパシタセルの接続形態を並列に切り換えた場合における電圧の時間変化を示す図である。 一般的な昇圧チョッパ回路の構成を示す図である。
符号の説明
10 燃料電池電源装置
11 燃料電池
12 回路開閉スイッチ
13 電圧調整装置
14 キャパシタモジュール
15 逆接防止ダイオード
16 回路開閉スイッチ
20 負荷
21 インバータ
22 走行用駆動モータ
31 燃料電池制御部
32 反応ガス供給部
33 エネルギ制御部
34 モータ駆動部

Claims (4)

  1. 燃料電池に反応ガスを供給して発電した電力を、負荷に供給する制御を行う電力供給装置において、
    前記燃料電池から出力される電圧を調整する電圧調整手段と、
    複数のキャパシタセルを有し、前記電圧調整手段を介して前記燃料電池と並列に接続されると共に、前記複数のキャパシタセルの接続形態が直列又は並列に切り換えられるキャパシタモジュールと、
    前記負荷に要求される出力の変化に応じて、前記キャパシタセルの接続形態を直列と並列との間で切り換える制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記制御手段は、前記負荷に高出力が要求されている場合には、前記キャパシタセルの接続形態を直列とし、前記負荷に高出力が要求されていない場合には、前記キャパシタセルの接続形態を並列とすることを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記制御手段は、前記キャパシタセルの接続形態を直列に切り換えた後、前記燃料電池の出力を所定電圧とするように前記電圧調整手段を制御し、前記負荷への電力供給元を前記キャパシタモジュールから前記燃料電池に移行させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力供給装置。
  4. 前記制御手段は、前記負荷に高出力が要求されていない場合には、前記燃料電池の出力を前記キャパシタモジュールにおける電圧よりも低い電圧とするように前記電圧調整手段を制御した後に、前記キャパシタセルの接続形態を並列に切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力供給装置。
JP2004203122A 2004-07-09 2004-07-09 電力供給装置 Pending JP2006025569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203122A JP2006025569A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 電力供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203122A JP2006025569A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 電力供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006025569A true JP2006025569A (ja) 2006-01-26

Family

ID=35798407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004203122A Pending JP2006025569A (ja) 2004-07-09 2004-07-09 電力供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006025569A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261289A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nippon Oil Corp 燃料供給システム
JP2007261589A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nippon Oil Corp 燃料供給システム
WO2017190600A1 (zh) * 2016-05-04 2017-11-09 周哲明 一种储换分离的动力电池系统
WO2023277002A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 ミネベアミツミ株式会社 電源装置及び電動装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261289A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nippon Oil Corp 燃料供給システム
JP2007261589A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Nippon Oil Corp 燃料供給システム
JP4536027B2 (ja) * 2006-03-27 2010-09-01 新日本石油株式会社 燃料供給システム
JP4564935B2 (ja) * 2006-03-27 2010-10-20 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料供給システム
WO2017190600A1 (zh) * 2016-05-04 2017-11-09 周哲明 一种储换分离的动力电池系统
WO2023277002A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 ミネベアミツミ株式会社 電源装置及び電動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6920948B2 (en) DC power supply using fuel cell
JP4163222B2 (ja) 燃料電池車両の電源システム
JP4535157B2 (ja) 燃料電池システム
US11050072B2 (en) Fuel cell system and operation control method of the same
US9203314B2 (en) Converter controlling apparatus and multiphase converter
US8790838B2 (en) Voltage conversion control of a fuel cell system
US7049788B2 (en) Power source device for electric motor
JP4534122B2 (ja) ハイブリッドシステム
JP5005809B2 (ja) 燃料電池−バッテリーハイブリッド電気自動車の動力変換制御方法及び制御装置
JP2001357865A (ja) 燃料電池車両の起動制御装置
JP2002118979A (ja) 燃料電池を有する直流電源
JP2006073506A (ja) 燃料電池車両及びその制御方法
JP2005304179A (ja) 駆動システムおよびこれを搭載する移動体
JP2005149920A (ja) 燃料電池電源装置および燃料電池電源装置のキャパシタ充電方法
JP2009054316A (ja) 燃料電池システム
JP2006025569A (ja) 電力供給装置
JP5110411B2 (ja) 燃料電池システム
JP2018032580A (ja) 燃料電池システム
JP2009232548A (ja) 燃料電池システム
WO2013150619A1 (ja) 燃料電池システム
JP2012248421A (ja) 燃料電池システム
JP2005135617A (ja) 燃料電池用空気供給システム
JP2018041701A (ja) 燃料電池システム
JP2009176665A (ja) 燃料電池システム
JP5083275B2 (ja) 燃料電池システム及び移動体