JP2006025044A - コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム - Google Patents

コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2006025044A
JP2006025044A JP2004199637A JP2004199637A JP2006025044A JP 2006025044 A JP2006025044 A JP 2006025044A JP 2004199637 A JP2004199637 A JP 2004199637A JP 2004199637 A JP2004199637 A JP 2004199637A JP 2006025044 A JP2006025044 A JP 2006025044A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
path
state
packet
node
electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004199637A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Horiuchi
栄一 堀内
Teruko Fujii
照子 藤井
Shoichiro Senoo
尚一郎 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2004199637A priority Critical patent/JP2006025044A/ja
Publication of JP2006025044A publication Critical patent/JP2006025044A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】トラフィックの需要または発生の変動に迅速に対応してパスの状態およびネットワークの転送形態を変更することができるコネクション型通信方法を得る。
【解決手段】2つのノード41,42間をそれぞれ接続する複数の経路を形成するとともに、この関係の関連づけを記憶された複数の上位階層の通信パス221,222(電気パス)および下位階層の通信パス211(光パス)の情報を通信ネットワークを構成するノード41,42が保持し、下位階層の通信パス211に状態の変化があったとき、これに対応する上位階層の通信パス221,222の状態を変更する。ルート変更後の上位階層の通信パス221,222、下位階層の通信パス211の転送処理に関する情報を各ノード41,42が保持するので、保持しない従来のものと比べて迅速にパスの状態を変更することができる。
【選択図】 図8



Description

この発明は、上位階層の通信パスとして電気パスを用い下位階層の通信パスとして光パス用いる2階層構成のコネクション型ネットワークシステムに関し、特にネットワークシステムのノード間のパスの確立方法に関するものである。
従来、通信ネットワークを低コストで提供するために、トラフィックの需要に応じて、通信ネットワークが最適な転送を行うため、上位階層のトラフィックの需要予測や実際の状況に応じて、下位階層のパス(トラフィックを転送するコネクション)を自動的に確立、変更、解放することにより、通信ネットワークの設備を有効利用することが提案されている。
このような通信ネットワークは、上位階層の電気パスのトラフィック需要に応じて下位階層の光パスの確立、変更、解放を行った後、下位階層の光パスによって構成される光ネットワークにおいて、更に電気パスの確立、変更、解放を行うことにより、トラフィックの需要に対応したネットワークの再構成を実現している(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−298517号公報(第5頁〜7頁、第1図)
しかしながら、上述のような構成の従来の通信技術は、光パス(下位階層のパス)を確立した後、電気パス(上位階層のパス)を確立するために、パスの確立が完了するまでに時間がかかり、このために急激なトラフィック需要の変動または実際のトラフィックの変動に対して、パスの確立が間に合わないという問題がある。また、トラフィックの需要が発生してから、実際にトラフィックを最適な形で転送することが可能となるまでに時間がかかるため、ネットワークを最大限に有効活用できないという問題があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、トラフィックの需要または発生の変動に迅速に対応してパスの状態およびネットワークの転送形態を変更することができるコネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のコネクション型通信方法は、経路変更後の上位階層の通信パス、下位階層の通信パスの情報を予め通信ネットワークを構成するノードが保持し、下位階層の通信パスに状態の変化があったとき、同時に各ノードにおいて予め登録しておいた上位階層の通信パスの状態の変更をすることを特徴とする。
この発明によれば、ルート変更後の上位階層の通信パス、下位階層の通信パスの転送処理に関する情報を各ノードが保持し、これを維持するので、保持しない従来のものと比べて、たとえば、トラフィックの需要または発生の変動に迅速に対応してパスの状態およびネットワークの転送形態を容易に変更することができる。
以下、本発明にかかるコネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は実施の形態1の通信ネットワークの構成図である。図1において、通信ネットワークは、ネットワーク管理装置92、制御通信ネットワーク91、および3つのノード41、42、43を含む。また、この通信ネットワークは、上位階層のコネクションとして電気パス、上位階層のコネクションが利用する下位階層のコネクションとして光パスが用いられている。
ここで、電気パスとは、例えば、MPLS(Multi-Protocol Label Switching)と呼ばれている通信技術で実現されるもので、情報がIPパケットと呼ばれるパケット形式のブロックに格納され、パケットに含まれるラベルの値に基づきパケットが転送され、目的とする装置に届けられる形態の通信において、その通信コネクションとパケットの転送経路を指すものである。
また、光パスとは、情報が光信号によって転送されるもので、ある通信装置が、光信号を送信し、0、1、もしくは複数の通信装置がこの光信号を転送し、別の通信装置がこれを受信する形態の通信において、その通信コネクションと光信号の転送経路を指す。
光パスを構成する1形態として、一般的にIPルータと呼ばれるパケット交換装置が、IPパケットを光信号に載せて送信し、光クロスコネクトと呼ばれる装置が光信号を交換(転送)し、この光信号がWDM(Wavelength Division Multiplexing)装置と呼ばれる波長分割多重を行う装置によって、波長多重化されて送信されるレーザ光の1波長として送信され、対向するWDM装置によって送信された1波長が取り出され、光クロスコネクトが更にこの波長から取り出した光信号を交換し、別のIPルータが光信号を受信しIPパケットを取り出すような通信形態がある。この形態においては、この2台のIPルータ間に光パスが確立され、光クロスコネクトが光パスを交換、あるいは転送する。1本の光ファイバ上には、ただ1波長のみが伝送されるか、WDM装置によって波長多重化されて伝送される。なお、本明細書では、単に“パケット”と記載した場合は電気パス上で転送されるパケットを示し、電気パスのパケットに格納され転送される”IPパケット“とは区別して用いる。
図1において、ネットワーク管理装置92は、ネットワークを構成する各種通信装置の状態を把握し各装置の状態を管理する。制御通信ネットワーク91は、ネットワークを構成する各種通信装置同士が制御情報を交換したり、ネットワーク管理装置92と制御情報を交換したりするために使われる制御用の通信ネットワークである。
ノード41、42及び43は、上位階層としての電気パスを終端または交換(転送)する機能及び下位階層としての光パスを終端する機能を持つ。コアルータ21、クロスコネクト31は、電気パスを交換する機能を持ち、ノード41、42及び43とともに通信ネットワークを構成する。
ルータ11〜15は、IPパケットを送受信する通信装置である。リンク51〜62は、ルータ11〜15、ノード41〜43、コアルータ21及びクロスコネクト31の隣接するいずれか2つの装置間を接続する通信路であり、実際には光ファイバ、ツイストケーブル、WDM装置などにより構成される。
クロスコネクト31は、信号をある装置から受信し別の装置へ転送する機能を持つ。図1においては、ノード41、42、または43とクロスコネクト31との間では、リンク55、56、62のようにただ1波長の光信号に対応するリンクしか描かれていないが、各装置がそれぞれ複数のリンクを収容し、クロスコネクト31が、それぞれ受信した光信号を、それぞれ別の装置に転送することも可能である。ノード41、42、または43とクロスコネクト31との間では、図には記載されていないがWDM装置が配置されることもある。
図2は図1のノード41の詳細を示すブロック図である。図2において、ノード41は、外部と接続する制御通信部182と、この制御通信部182を介して外部と通信をするとともに、各テーブルに対して読み書きをする装置制御部181を有している。ノード41は、パスの関連づけ情報を保持するテーブルとして、電気パス処理テーブル151、光パス管理テーブル161、電気パス管理テーブル171、トンネル管理テーブル172およびIPパケット処理テーブル111を有している。ノード41は、IPパケットを送受信するIPパケット送受信部101、102と、光信号を送受信する光信号送受信部131、132、133と、電気パスを送受信する電気パス送受信部141、142、143と、これらの送受信部に接続され、必要に応じて転送方向を切り替えるパケットスイッチ121とを有している。なお、ノード42も同様の構成を成している。
図3はノード41およびノード42における光パス管理テーブル161である。光パス管理テーブル161は、ノード41が終端する光パスをすべて管理する記憶領域であり、個々の光パスについて、光パスをユニークに識別する識別情報、後述する光パスの状態、光パスを収容するリンクの識別情報、そして光パスに収容する電気パスの識別情報のリストを記憶する。
図4はノード41およびノード42における電気パス管理テーブル171である。電気パス管理テーブル171は、ノード41が終端、または交換(転送)する電気パスをすべて管理する記憶領域であり、個々の電気パスについて、電気パスの識別情報、後述する電気パスの状態、電気パスの下位階層として使用する光パスもしくはリンクが使用可能かどうかの状態、そして後述するように、電気パスの処理内容として、IPパケット処理テーブル111または電気パス処理テーブル151にコピーする内容を記憶する。
電気パス管理テーブル171の電気パスの下位階層として使用する光パスもしくはリンクが使用可能かどうかの状態(図中の“下位階層使用可能状態”)は、光パスが状態3でなく使用不可能の場合には0、状態3で使用可能な場合は1とする。すなわち、0の場合は、電気パスの転送は不可能な状態を意味し、1の場合は電気パスの状態を変更すれば可能となる状態を意味する。
図5はノード41およびノード42におけるトンネル管理テーブル172である。トンネル管理テーブル172は、複数の電気パスを関連づけるために使われ、トンネルの識別情報と、トンネルに関連付ける電気パスの識別情報のリストを記憶する。ここでトンネルとは、ある特定の利用のために、特定のノード間で電気パスによって転送されるトラフィックに対応する仮想的な通信コネクションの概念である。トンネルが利用する電気パスは、必ずしも1つであるとは限らない。通信ネットワークの利用者Aと利用者Bの間で、通信ネットワークを使って、特定の目的を持ってデータの転送を行う場合、この転送すなわちトンネルを提供する通信ネットワークは、必ずしも1つの電気パスだけを使わなくともよく、状況に応じて複数の電気パスを使い分けてもよい。
このような複数の電気パスを1つのトンネルに関連づけることは、ネットワーク管理装置92により行われる。例えばネットワーク管理装置はネットワークの構成(ノードの配置やノード間のファイバの配置)、ネットワークがどんな転送を必要としているか、パケットの転送量はどの程度かを把握した上で、どのようなルートでパス確立を行うか、どのパスとの関連づけを行うかを計算する。また、ネットワーク管理装置を操作するオペレータが関連づけを任意に行っても良い。
IPパケット送受信部101、102は、隣接するルータ11、12からのIPパケットを受信する機能と、隣接するルータ11、12へIPパケットを送信する機能を持つ。IPパケットを受信した際、IPパケット処理テーブル111を参照してIPパケットを処理し、必要に応じてIPパケットの情報をパケットスイッチ121に転送する。
図6はノード41およびノード42におけるIPパケット処理テーブル111である。IPパケット処理テーブル111は、ノード42が受信するIPパケットの処理内容を記述する記憶領域であり、受信するIPパケットのIPヘッダにおけるIPアドレスなど、処理対象とするIPパケットを識別する内容、IPパケットを受信した時の処理内容として、廃棄するかラベルを追加して転送するかを指定する内容(廃棄の場合0、転送の場合1とする)、ラベルを追加して転送する場合の追加するラベル、転送する先のリンクの識別情報を記憶する。
光信号送受信部131、132、133は、隣接するコアルータ21、クロスコネクト31、ノード43からの光信号を受信する機能と、これら隣接する装置へ光信号を送信する機能を持つ。電気パス送受信部141、142、143は、光信号から取り出されたパケットをそれぞれ光信号送受信部131、132、133から受け取り、その受信パケットを処理する機能と、送信先のリンクを収容する光信号送受信部131、132、133にパケットを送信する機能を持つ。パケットを受信した際、電気パス処理テーブル151を参照してパケットを処理し、必要に応じてパケットの情報をパケットスイッチ121に転送する。
図7はノード41およびノード42における電気パス処理テーブル151である。電気パス処理テーブル151は、ノード42が受信するパケットの処理内容を記述する記憶領域であり、受信パケットに含まれるラベルの値、受信パケットの処理内容として、廃棄するか、ラベルを交換して転送するか、あるいはラベルを取り除いて転送するかを指定する内容(廃棄の場合0、ラベル交換を1、ラベル除去を2とする)、ラベルを交換する場合の交換後のラベルの値、転送する先のリンクの識別情報を記憶する。
装置制御部181は、光パス管理テーブル161、電気パス管理テーブル171、トンネル管理テーブル172、IPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151の内容を読み出し、また必要に応じて内容を書き換える機能を持つ。また、制御通信部を用いて制御通信ネットワーク91を介してネットワーク管理装置92や、ノード42などの通信装置と通信制御の通信を行う。
制御通信部182は、制御通信ネットワーク91からの制御情報を受信する機能と、制御通信ネットワーク91へ制御情報を送信する機能を持つ。
なお、図2は、ノード41の構成を示したものであるが、ノード42、43においても、同様の構成を持つ。ノード41とは収容するリンクや隣接する装置が異なるのみである。
図8は図1に示す通信ネットワークにおいて確立された電気パス及び光パスの一例を示す説明図である。図8に始端ノード41と終端ノード42の間において、中間ルータであるコアルータ21を介して2本の電気パス201、202が確立される。電気パス201は、ノード41が始端ルータ11から受信したルータ13宛のIPパケットを転送するために使用される。ノード41は、受信したIPパケットに、電気パス201を使ってパケットを転送する制御情報であるラベルを追加し、コアルータ21へ向けてリンク53上に送信する。コアルータ21は、受信したパケットのラベルを参照して転送先を決定し、新たなラベルに置き換えて、ノード42へ向けてリンク54上に送信する。ノード42は、受信したパケットのラベルを取り除き、IPパケットを取り出し、終端ルータ13宛にIPパケットを送信する。電気パス202は、ノード41がルータ12から受信したルータ14宛のIPパケットを転送するために使用される。電気パス201と同様の処理により、IPパケットが転送される。
また、クロスコネクト31を介して光パス211が確立される。また、光パス211の上位階層のパスとして、電気パス221、222が確立される。すなわち、電気パス211、222上転送されるパケットの情報は、光パス211を使って転送される光信号によって転送される。電気パス221は、電気パス201と同様、ノード41がルータ11から受信したルータ13宛のIPパケットを転送するために使用される。また、電気パス222は、電気パス202と同様、ノード41がルータ12から受信したルータ14宛のIPパケットを転送するために使用される。
このように電気パスは、電気パス221のように、下位階層として光パスを使って1または複数の装置を介して直接隣接しない装置間で転送される場合と、電気パス201のように、隣接する装置間のリンク上に直接転送される場合とがある。すなわち、電気パスは、光パス上に転送される場合と、光パスを利用せずに直接転送される場合の2種類の転送方法がある。
[パスの状態の定義]
図9は本実施の形態において定義するパスの状態の説明図である。本実施の形態においては、図8のようにネットワーク上に確立されたパスは、図9に示される3つの状態のいずれかの状態をとる。つまり、本実施の形態においては、“論理的にパスが確立されておらず、通信可能でない”状態を「状態1」、“論理的にパスが確立されているが、通信可能でない”状態を「状態2」、そして“論理的にパスが確立されていて、かつ通信可能な”状態を「状態3」とする。
「状態1」は、電気パスまたは光パスの転送の情報がネットワーク上の各ノードにて確立されていない状態であり、別の言い方をすれば、パスそのものが存在していない状態である。
「状態2」は、電気パスまたは光パスの転送の情報がネットワーク上の各ノードにて確立されているが、実際には、パス上のパケットまたは光信号を送信、受信しない状態である。例えば電気パス上の各ノードでは、ラベルの値、許容可能な帯域のほか、遅延時間、廃棄率、優先順位などの通信品質が決定されている。電気パスの転送処理を各ノードが問題なく可能であることを、論理的には確認済みである状態である。しかし、実際には電気パスの転送処理を行わない。例えば電気パス221に関して、ノード41がルータ11からルータ13宛に送付されたIPパケットを受信しても、ノード41はIPパケットにラベルを追加しないし、電気パス221上にパケットを送信しない。
「状態3」は、実際にそのパスを使って光信号またはパケットが送信または受信されている状態である。この時、「状態2」において事前に決定されたラベルの値を使用してパケットを送信あるいは受信する。例えば電気パス221に関して、ノード41がルータ11からルータ13宛に送付されたIPパケットを受信すると、ノード41は、受信したIPパケットに、電気パス221を使ってパケットを転送する制御情報であるラベルを追加し、コアルータ21へ向けてリンク53上に送信する。コアルータ21は、受信したパケットのラベルを参照して転送先を決定し、新たなラベルに置き換えて、ノード42へ向けてリンク54上に転送する。ノード42は、受信したパケットのラベルを取り除き、IPパケットを取り出し、ルータ13宛にIPパケットを送信する。
[ネットワークの状態]
図10はネットワークの状態を説明する説明図である。本実施の形態においては、図8のように確立されたパスと、図9に示されるパスの状態の定義に基づいて、各々の光パスおよび電気パスの状態の組み合わせをネットワーク全体で4つの状態としてとらえる。この4つの状態をそれぞれ、「ネットワーク状態A」、「ネットワーク状態B」、「ネットワーク状態C」および「ネットワーク状態D」とする。
「ネットワーク状態A」は、IPパケットがまったく転送されないネットワークの転送状態、「ネットワーク状態B」は、コアルータ21を介して転送されるネットワークの転送状態、「ネットワーク状態B」は、IPパケットがコアルータ21を介して転送されるが、クロスコネクト31を介した光パスにより転送される準備が出来ているネットワークの転送状態、そして「ネットワーク状態D」は、IPパケットがクロスコネクト31を介した光パスにより転送されるネットワークの転送状態である。なお、実際のネットワークにおいて、ネットワーク上に存在するパスの状態の組み合わせは無数に存在する。本実施の形態は、これら4つのネットワーク状態のみがあることを利用して所望の効果を得ようとするものではなく、本実施の形態の説明のため、ネットワークとしての4つの例として定義し、ネットワークを構成する装置の動作とネットワーク全体での情報転送の動作を説明するものである。
「ネットワーク状態A」において、電気パス201、202、光パス211、電気パス221、および電気パス222はすべて「状態1」にある。すなわち、すべてのパスは存在せず、パケット、光信号の転送も行われない。
「ネットワーク状態B」において、電気パス201、202はともに「状態3」にあり、光パス211、電気パス221、および電気パス222はともに「状態1」にある。この時、ノード41では、ルータ11からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ13宛に送信すべきものである場合、IPパケットに電気パス201に対応するラベルを追加し、リンク53上に送信する。コアルータ21に到達したパケットは、コアルータ21にて処理され、それぞれ電気パス201上に転送される。すなわち、リンク54上に送信され、ノード42に到達する。ノード42は、電気パス201上受信したパケットのラベル情報を取り除き、その結果得られたIPパケットをルータ13に転送する。同様にノード41では、ルータ12からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ14宛に送信すべきものである場合、電気パス202に対応するラベルを追加し、リンク53上に送信する。以降電気パス201の場合と同様の処理により、パケットが転送される。
「ネットワーク状態C」において、電気パス201、202はともに「状態3」にあり、光パス211は「状態2」、電気パス221、222はともに「状態2」にある。この時のパケット転送の動作内容は、「ネットワーク状態B」の場合と同様である。しかし、「ネットワーク状態B」との違いは、光パス211、電気パス221、そして電気パス222が“論理的に”確立された状態であり、ノード41、42においてこれらのパスに関する情報が記憶されている点が異なる。光パス211は、「状態2」の状態にあるため、実際に光信号が光パス211を使って転送されることは無い。すなわちノード41が光信号を送信し、クロスコネクト31がこの光信号を転送し、ノード42が受信することは無い。このため、リンク55、56を使って別の光パスを確立し、光信号を転送することが出来る。例えば、ノード43からクロスコネクト31を介してノード42に至る光パスを確立する際にリンク62、56を使用するものとし、クロスコネクト31はリンク62から受信した光信号をリンク56上に転送してよい。
「ネットワーク状態D」において、電気パス201、202はともに「状態2」にあり、光パス211は「状態3」、電気パス221、222はともに「状態3」にある。この時、ノード41では、ルータ11からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ13宛に送信すべきものである場合、IPパケットに電気パス221に対応するラベルを追加し、光パス211上に光信号を送信する。ノード42は、光パス211により受信した光信号からパケットを取り出し、このうち電気パス221に対応するパケットのラベル情報を取り除き、その結果得られたIPパケットをルータ13に転送する。同様にノード41では、ルータ12からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ14宛送信すべきものである場合、電気パス222に対応するラベルを追加し、光パス211上に送信する。以降電気パス221の場合と同様の処理により、パケットが転送される。
以上のように、ノード41がルータ11、12から受信したIPパケットは、「ネットワーク状態C」ではそれぞれ電気パス201、202を通って転送され、「ネットワーク状態D」では、光パス211を使い、電気パス221、222を通って転送される。ノード41、42においては、各々のパスの状態を「状態2」と「状態3」の間で切り替えることにより、「ネットワーク状態C」における転送動作から「ネットワーク状態D」における転送動作への切り替え、「ネットワーク状態D」における転送動作から「ネットワーク状態C」における転送動作への切り替えを行うことができる。
ここで、ネットワーク状態CからD、およびその逆のネットワーク状態DからCに遷移する場合を例にして、本実施の形態のネットワークシステムの動作を説明する。図11はネットワークシステム全体の動きを示すシーケンスチャートである。システム全体の動作に関して、例えば、システムが立ち上げ時に、まず、ネットワーク管理装置92が、システム全体をサーチして、複数の電気パスを関連づける関連づけ情報としてのトンネル管理テーブル172を生成する。このトンネル管理テーブル172に記憶される情報としては、所定の2つのノード間をそれぞれ接続する複数の経路を形成する複数の電気パスを関連づける情報も含まれている。
図11において、例えば、光パスに変化があると、ネットワーク管理装置92は、対応するノードに制御要求を送出する(ステップS201)。これをトリガとして、パスの状態変更の動作が開始する。パスの状態変更のトリガとなるものは、ネットワーク管理装置92から制御要求を受け取ったとき、例えば、光パスの状態の変化に基づいて、ノード自身が送出することもある。ネットワーク管理装置92からの制御要求を受け取ったノード42は、光パス状態変更要求(制御メッセージ)をクロスコネクト31に送出する(ステップS203)。クロスコネクト31の動作は、ここでは省略する。クロスコネクト31は、所定の動作をした後、光パス状態変更要求(制御メッセージ)をノード42に送出する(ステップS205)。光パス状態変更要求を受け取ったノード42は、パスの状態変更の動作をする。
図12−1から図12−3はノード42のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。ノード42は、まず、クロスコネクト311が送信した光パス状態変更要求を受信する(ステップS111)。そして、光パス識別情報をキーに光パス管理テーブル161の当該光パス情報を参照し(ステップS117)、光パス管理テーブル161の光パス状態を変更する(ステップS119)。そして、光パス管理テーブル161の収容する電気パスのリストを先頭から順に参照する(ステップS121)。なお、以下のステップでは、電気パス識別情報をID[i]、i=1,2,3,・・・Nとする。ここで、Nはリストの長さである。そして、電気パス識別情報ID[i]をキーに電気パス管理テーブル171の当該電気パスの行を参照し(ステップS123)、そしてさらに、電気パス管理テーブル171の下位階層使用可能状態を変更後光パス状態が2なら0に、3なら1に変更する(ステップS125)。次に、光パスの変更後状態を確認し、状態3であれば、ステップS131に進み、状態2であれば、ステップS151に進む。
ステップS131に進み、まず、電気パス識別情報ID[i]をキーにトンネル管理テーブル172を参照する。次に、当該トンネルの収容する電気パスのリストを先頭から順に参照する(ステップS133)。電気パス識別情報がID[i]であるか否かを確認し(ステップS135)、真のときは、ステップS141に進むとともに、偽であれば、つぎのステップS137に進む。ステップS137に進み、電気パス管理テーブル171における当該電気パスの電気パス状態が3か否かを確認し、真のときは、ステップS173に進むとともに、偽であれば、ステップS139に進む。ステップS139に進み、当該トンネルのすべての電気パスを参照したか否かを確認する。そして、参照していなければ、ステップS135にもどり、すべての電気パスを参照していれば、ステップS173に進む。
ステップS141に進み、電気パス管理テーブル171における当該電気パスID[i]の電気パス状態を3に変更する。そして、電気パス管理テーブル171における当該電気パスに関して登録されたIPパケット処理テーブル111の内容で、IPパケット処理テーブル111を更新する(ステップS143)。さらに、当該トンネルの収容する電気パスのリストを続けて順に参照し(ステップS145)、電気パス管理テーブル171の当該電気パスの電気パス状態が3か否かを確認し(ステップS149)。真になるまで、これを繰り返し、すべての参照が終了したら、電気パス管理テーブル171における当該電気パスの電気パス状態を2に変更する(ステップS149)。
一方、ステップS127で光パスの変更後状態が2のとき、電気パス識別情報ID[i]をキーにトンネル管理テーブル172を参照し(ステップS151)、さらに、当該トンネルの収容する電気パスのリストを先頭から順に参照し(ステップS153)、そして、当該電気パス識別情報がID[i]であるか否かを確認し(ステップS155)、真のときは、ステップS159に進むとともに、偽であれば、つぎのステップS157に進む。ステップS157に進み、さらに、当該トンネルのすべての電気パスを参照したか否かを確認し、真のときは、ステップS173に進むとともに、偽であれば、ステップS155に戻る。
ステップS159に進み、電気パス管理テーブル171における当該電気パスID[i]の電気パス状態が3か否かを確認する。そして、電気パスID[i]の電気パス状態が3であれば(ステップS159)、電気パス管理テーブル171における当該電気パスID[i]の電気パス状態を2に変更し(ステップS161)、一方、ステップS159にて、3でなければ、ステップS173に進む。次に、当該トンネルの収容する電気パスのリストを続けて順に参照し(ステップS163)、電気パス管理テーブル171の当該電気パスの下位階層使用可能状態が1か否かを確認し(ステップS165)、真のときは、ステップS169に進むとともに、偽であれば、ステップS163に戻る。そして、当該トンネルのすべての電気パスを参照したか否かを確認し(ステップS167)、真のときは、ステップS173に進むとともに、偽であれば、ステップS169に進む。そして、電気パス管理テーブル171における当該電気パスの電気パス状態を3に変更し(ステップS169)、電気パス管理テーブル171における当該電気パスに関して登録されたIPパケット処理テーブル111の内容で、IPパケット処理テーブル111を更新し(ステップS171)、ステップS173に進む。ステップS173では、当該光パスのすべての電気パスを参照したか否かを確認し、真のときは、クロスコネクト31に向けて、光パス状態変更要求(制御メッセージ)を送信して(ステップS175)、終了するともに、偽であれば、ステップS123に戻る。
図11に戻り、ノード42が送出した光パス状態変更要求(制御メッセージ)をクロスコネクト31が受け取る(ステップS211)。クロスコネクト31の動作は、ここでは省略する。クロスコネクト31は、所定の動作をした後、光パス状態変更要求(制御メッセージ)をノード41に送出する(ステップS213)。光パス状態変更要求を受け取ったノード41は、パスの状態変更の動作をする。
図13−1から図13−3はノード41のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。まず、光パス状態変更要求を(制御メッセージ)を受信する(ステップS11)。その後、光パスの状態変更応答を受信したかを確認し(ステップS15)、その結果、受信していなければ、受信待ちとなり、受信していれば、先のステップに進む。
そして、光パス識別情報をキーに光パス管理テーブル161の当該光パス情報を参照し(ステップS17)、光パス管理テーブル161の光パス状態を変更する(ステップS19)。そして、光パス管理テーブル161の収容する電気パスのリストを先頭から順に参照する(ステップS21)。なお、以下のステップでは、電気パス識別情報をID[i]、i=1,2,3,・・・Nとする。ここでNはリストの長さである。そして、電気パス識別情報ID[i]をキーに電気パス管理テーブル171の当該電気パスの行を参照し(ステップS23)、そしてさらに、電気パス管理テーブル171の下位階層使用可能状態を変更後光パス状態が2なら0に、3なら1に変更する(ステップS25)。次に、光パスの変更後状態を確認し、状態3であれば、ステップS31に進み、状態2であれば、ステップS51に進む。
ステップS31に進み、まず、電気パス識別情報ID[i]をキーにトンネル管理テーブル172を参照する(ステップS31)。次に、当該トンネルの収容する電気パスのリストを先頭から順に参照する(ステップS33)。電気パス識別情報がID[i]であるか否かを確認し(ステップS35)、真のときは、ステップS41に進むとともに、偽であれば、つぎのステップS37に進む。ステップS37に進み、電気パス管理テーブル171における当該電気パスの電気パス状態が3か否かを確認し、真のときは、ステップS73に進むとともに、偽であれば、ステップS39に進む。ステップS39に進み、当該トンネルのすべての電気パスを参照したか否かを確認する。そして、参照していなければ、ステップS35にもどり、すべての電気パスを参照していれば、ステップS73に進む。
ステップS41に進み、電気パス管理テーブル171における当該電気パスID[i]の電気パス状態を3に変更する。そして、電気パス管理テーブル171における当該電気パスに関して登録されたIPパケット処理テーブル111の内容で、IPパケット処理テーブル111を更新する(ステップS43)。さらに、当該トンネルの収容する電気パスのリストを続けて順に参照し(ステップS45)、電気パス管理テーブル171の当該電気パスの電気パス状態が3か否かを確認し(ステップS49)。真になるまで、これを繰り返し、すべての参照が終了したら、テーブルにおける当該電気パスの電気パス状態を2に変更する(ステップS49)。
一方、ステップS27で光パスの変更後状態が2のとき、電気パス識別情報ID[i]をキーにトンネル管理テーブル172を参照し(ステップS51)、さらに、当該トンネルの収容する電気パスのリストを先頭から順に参照し(ステップS53)、次に、当該電気パス識別情報がID[i]であるか否かを確認し(ステップS55)、真のときは、ステップS59に進むとともに、偽であれば、つぎのステップS57に進む。ステップS57に進み、さらに、当該トンネルのすべての電気パスを参照したか否かを確認し、真のときは、ステップS73に進むとともに、偽であれば、ステップS55に戻る。
ステップS59に進み、電気パス管理テーブル171における当該電気パスID[i]の電気パス状態が3か否かを確認する。そして、電気パスID[i]の電気パス状態が3であれば(ステップS59)、電気パス管理テーブル171における当該電気パスID[i]の電気パス状態を2に変更し(ステップS61)、3でなければ、ステップS73に進む。次に、当該トンネルの収容する電気パスのリストを続けて順に参照し(ステップS63)、電気パス管理テーブル171の当該電気パスの下位階層使用可能状態が1か否かを確認し(ステップS65)、真のときは、ステップS69に進むとともに、偽であれば、ステップS63に戻る。そして、当該トンネルのすべての電気パスを参照したか否かを確認し(ステップS67)、真のときは、ステップS73に進むとともに、偽であれば、ステップS69に進む。そして、電気パス管理テーブル171における当該電気パスの電気パス状態を3に変更し(ステップS69)、電気パス管理テーブル171における当該電気パスに関して登録されたIPパケット処理テーブル111の内容で,IPパケット処理テーブル111を更新し(ステップS71)、ステップS73に進む。ステップS73では、当該光パスのすべての電気パスを参照したか否かを確認し、真のときは、終了するとともに、偽であれば、ステップS23に戻る。このようにしてパスの状態変更の動作が行われる。
上述のように図12−1から図12−3は、ノード42における処理内容であり、図13−1から図13−3は、ノード41における処理内容であり、言い換えれば図13−1から図13−3は光パス、電気パスの送信元における処理内容、図12−1から図12−3は受信先における処理内容である。そのため、従ってノード41が電気パスの受信先となる場合には、ノード41においても、図12−1から図12−3の動作をする。
上述のように、光パスの状態変化のトリガを検出すると、転送状態を切り替えるために、光パス管理テーブル161、電気パス管理テーブル171、IPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151を書き換える。光パスが状態2から3に変化する際、すなわち光信号が実際に転送可能となった場合には、その光パスに収容されている電気パスを同じく状態2から3に変更する。このために光パスに収容されている電気パスのすべてについて、関連づけられた関連づけ情報であるトンネルを、トンネル管理テーブル172を参照して検索し、トンネルに収容する電気パスのリストの中から最初に見つかった電気パスで、かつ下位階層使用可能状態が1(利用可能)であるものを、状態3に変更する。また、その代わりに、同一トンネルに関連づけられ、かつこれまで状態3の状態にあった電気パスを状態2に変更する。また、これに応じてIPパケット処理テーブル、電気パス処理テーブルの内容を書き換えることで、パケットの転送状態を切り替える。
一方、光パスが状態3から2に変化、すなわち光信号が転送不可能となった場合には、その光パスに収容されている電気パスを同じく状態3から2に変更する。このために光パスに収容されている電気パスのすべてについて、電気パスの状態を3から2に変更し、関連づけられたトンネルを、トンネル管理テーブル172を参照して検索し、その変わりに使用する電気パスとして、トンネルに収容する電気パスのリストの中から最初に見つかった電気パスで、かつ下位階層使用可能状態が1(利用可能)であるものを、状態3に変更する。また、これに応じてIPパケット処理テーブル、電気パス処理テーブルの内容を書き換えることで、パケットの転送状態を切り替える。
次に、4つのネットワーク状態におけるIPパケットおよびパケットの転送形態および状態間の遷移の動作を説明する。
[ネットワーク状態A]
「ネットワーク状態A」は、ノード41、42においてともに電気パス、光パスの状態を持たない状態であり、パケットおよび光信号を送受信していない状態である。いわばノード41、42は初期状態の状態であり、IPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151、光パス管理テーブル161、電気パス管理テーブル171、およびトンネル管理テーブル172には何も情報が登録されていない。IPパケット送受信部は、ルータ13宛てのIPパケットをルータ11から受け取ると、IPパケット処理テーブル111には何も情報が登録されていないため、IPパケットを廃棄する。
[ネットワーク状態A]から[ネットワーク状態B]
次に、「ネットワーク状態A」から「ネットワーク状態B」に移る動作について説明する。所定の理由により、電気パス201を確立する必要が生じる。これは例えばネットワーク管理装置92からパス確立の制御要求をノード41が受信した時である。この制御要求には、トンネルの識別情報、パスの識別情報、パスの経路、 必要とする帯域および優先度などの情報が含まれる。この時ノード41、42は電気パス201を確立する。この確立制御は、一般にMPLSと呼ばれている技術により実現される。ノード41とコアルータ21、コアルータ21とノード42の間で、トンネルの識別情報、パスの識別情報、パスの経路、使用するラベルの値、必要とする帯域、優先度などの制御情報を交換する。この際、ノード41、コアルータ21、ノード42において、電気パス201の処理の情報がそれぞれ登録される。電気パス201に関して、ノード41における装置制御部181は、IPパケット処理テーブル111において、ルータ11からルータ13宛に送信されたIPパケットを受信した時の処理として、IPパケットにラベルを追加するという処理の指定、追加するラベルの値、パケットを転送するリンク(リンク53)の識別情報を登録する。また電気パス管理テーブル171において、電気パスの識別情報、電気パスの状態として「状態3」、電気パスが利用するリンク53が使用可能であることにより電気パス201が使用可能であること、そしてIPパケット処理テーブルに登録した情報と同じ内容を登録する。また、装置制御部181は、トンネル管理テーブル172において、トンネルの識別情報と電気パス201の識別情報を登録する。
また、コアルータ21においては、受信するパケットのラベルの値と、それに対応する処理内容として、ラベルを付け替えるという処理の指定、付け替えた後のラベルの値、パケットを転送するリンク54の識別情報等がコアルータ21内部に登録される。ノード42における装置制御部181は、電気パス処理テーブル151において、受信するパケットのラベルの値と、それに対応する処理内容として、ラベルを取り除きIPパケットを取り出すという処理の指定、IPパケットを転送するリンク(リンク58)の識別情報を登録する。また電気パス管理テーブル171において、電気パスの識別情報、電気パスの状態として「状態3」、電気パスが利用するリンク54が使用可能であるため、下位階層が使用可能であること、そして電気パス処理テーブル151に登録した内容を登録する。また、装置制御部181は、トンネル管理テーブル172において、トンネルの識別情報と電気パス201の識別情報を登録する。
また、電気パス202に関しても、同様の情報がそれぞれのノード41、42における電気パス管理テーブル171、IPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151、トンネル管理テーブル172に登録される。
[ネットワーク状態B]
次に「ネットワーク状態B」における動作について説明する。
ノード41、42がそれぞれIPパケットまたは電気パス上のパケットを受信し、転送する処理は、それぞれIPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151に登録された情報により決定され、ネットワーク状態に関わらず同じである。すなわち、ノード41において、ルータ11からIPパケットを受信すると、ノード41におけるIPパケット送受信部101はIPパケットのヘッダ情報を参照し、IPパケット処理テーブル111においてこのIPパケットに対する処理内容を読み出すことによって、IPパケットがルータ13宛に送信されるべきものであることを知る。処理内容が登録されていなければ、IPパケットを廃棄する。処理内容が登録されていた場合は、登録されているIPパケットの処理内容に基づく処理を行う。すなわち、IPパケットにラベルを追加することを知り、登録されているラベルをIPパケットに追加し、装置内部の制御情報として、更にパケットを転送する先の識別情報を付加してパケットスイッチ121に転送する。パケットスイッチ121は、パケットに付加された転送先リンクの識別情報を参照し、転送先リンクを終端する電気パス送受信部141、142、または142のいずれかにパケットを振り分ける。電気パス送受信部は、パケットスイッチから転送されたパケットから転送先リンクの識別情報を取り除き、パケットを保持し、転送先リンク上にパケットを送信するために必要な制御情報を付加し、適切なタイミングで対応する光信号送受信部131、132あるいは133にパケットを送信する。この光信号送受信部は、パケットを光信号に変換して転送先リンク上に光信号を送信する。
また、ノード42において、コアルータ21から光信号を受信すると、ノード42における光信号送受信部131がこの光信号を処理し、パケットを取り出して電気パス送受信部141に転送する。電気パス送受信部141は、パケットのラベルを取り出して、電気パス処理テーブル151を参照し、登録されている受信パケットの処理内容を読み出す。ラベルが登録されていなければ、パケットは廃棄する。登録されている場合は、ラベルを取り除きIPパケットを取り出すという処理が必要であることと、転送先のリンクが登録されているため、ラベルを取り除いてIPパケットを取り出し、装置内部の制御情報として、転送先リンクの識別情報を付加してパケットスイッチ121に転送する。パケットスイッチ121は、パケットに付加された転送先リンクの識別情報を参照し、転送先リンクを終端するIPパケット送受信部101あるいは102にパケットを振り分ける。IPパケット送受信部101または102は、パケットスイッチから転送されたパケットから転送先リンクの識別情報を取り除き、パケットを保持し、適切なタイミングで転送先リンク上にIPパケットを送信する。
このようなネットワーク状態に依らない処理をノード41、ノード42が行うことから、「ネットワーク状態B」において、IPパケットおよびパケットの転送は先述した通りの形態となる。すなわち、ノード41では、ルータ11からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ13宛に送信すべきものである場合、IPパケットに電気パス201に対応するラベルを追加し、リンク53上に送信する。コアルータ21に到達したパケットは、コアルータ21にて処理され電気パス201上に転送される。すなわち、パケットはリンク54上に送信され、ノード42に到達する。ノード42は、電気パス201上受信したパケットのラベル情報を取り除き、その結果得られたIPパケットをルータ13に転送する。
[ネットワーク状態B]から[ネットワーク状態C]
次に「ネットワーク状態B」から「ネットワーク状態C」に移る動作について説明する。所定の理由により、光パス211を「状態2」に確立する必要が生じる。これは例えば、ネットワーク管理装置92からの要求をノード41が受信した時である。この制御要求には、トンネルの識別情報、パスの識別情報、パスの経路、 必要とする帯域、優先度などの情報が含まれる。あるいは、何らかの手段によりノード41からノード42に送信されるトラフィック量(例えば、送信されるデータの単位時間当たりのビット数)がある特定の値を超えるか、今後超えるであろうことが予想されることをノード41が検出した時である。
この時ノード41は、ノード43に対して光パスを「状態2」にする確立を要求する制御メッセージを送信する。制御メッセージは、ノード41における制御通信部182により制御通信ネットワーク91上に送信される。制御メッセージには、光パス211をユニークに識別する情報と、要求するパスの「状態2」を含める。また光パスの性質を示す情報として、光パス上に送信する光信号の符号化方式、秒あたり送信するビット数などの情報を含める。この光パスの性質に関する情報は、ノード41の光送受信部131、132、133の持つ能力により決定される。ノード42は、ノード42における制御通信部182によりこの制御メッセージを受信すると、要求されている光パスの光信号がノード42の光送受信部において受信可能であるかどうかを判定し、可能ならば光パス管理テーブル161において、制御メッセージに含まれている情報を元に、光パス211の識別情報と、パスの状態として「状態2」を登録する。また、ノード41からの要求に対する応答であること、処理結果の情報として、成功または失敗を示す値を含めた制御メッセージを制御通信部182からノード41宛に送信する。ノード41は、ノード41における制御通信部182によりこの制御メッセージを受信すると、制御メッセージに含まれている情報を元に、ノード42の処理結果を参照し、処理結果が成功であったならば、光パス管理テーブル161において、光パス211を識別するユニークな値と、パスの状態として2を登録する。
また、所定の理由により、電気パス221を「状態2」に確立する必要が生じる。これは例えば、ネットワーク管理装置92からの要求をノード41が受信した時である。あるいは、何らかの手段により電気パス201のトラフィック量がある特定の値を超えるか、今後超えるであろうことが予想されることをノード41が検出した時である。この時、電気パス221と電気パス201は、同一のトンネルに関連づけられることが指定される。すなわち、ルータ11からルータ13に送信すべきIPパケットは、電気パス201により転送されることも、電気パス221により転送されることも可能である、また、電気パス221は、光パス211を使って転送されることが指定される。
この時ノード41は、ノード43に対して電気パス221の確立を要求する制御メッセージを送信する。制御メッセージは、ノード41における制御通信部182により制御通信ネットワーク91上に送信される。制御メッセージには、電気パス221をユニークに識別する情報と、利用する光パスとして光パス211の識別情報、要求するパスの状態として「状態2」、そして電気パス221に関連づけられているトンネルの識別情報を含める。また電気パスの性質を示す情報として、電気パスの要求する帯域、優先度などを含める。この電気パスの性質に関する情報は、ノード41の電気パス送受信部142、パケットスイッチ121の持つ能力、ネットワーク管理装置92からの要求、光パス211上における未使用の帯域(光パス211を使って他の電気パスの論理的な確立が既にされている場合、それらに割り当てた帯域は使用できないため、未使用の残りの帯域のみ使用可能)などにより決定される。ノード42は、ノード42における制御通信部182により、この制御メッセージを受信すると、制御メッセージに含まれる情報を取り出す。ノード42の電気パス送受信部、パケットスイッチ121の持つ能力などを参照して、電気パス221が受信可能であるかどうかを判定する。受信可能と判断される場合、電気パス221の処理に必要なラベルの値を、これまで未使用のラベル値の中から割り当てる。また、電気パス管理テーブル171において、電気パス221の識別情報、パスの「状態2」、後で電気パス処理テーブル151に登録する情報として、電気パス221に割り当てたラベルの値、パケットを受信した時の処理としてラベルを取り除きIPパケットを取り出すという処理の指定、IPパケットを転送するリンク(リンク58)の識別情報を登録する。
また、光パス管理テーブル161において、光パス211に関して登録された情報のうち、収容する電気パスとして電気パス221の識別情報を追加登録する。また、トンネル管理テーブル172において、トンネルに関連づけられた電気パスとして電気パス221の識別情報を追加登録する。この結果、トンネルに関連づけられた電気パスは、電気パス201と221となる。また、ノード41からの要求に対する応答であること、処理結果の情報として、成功または失敗を示す値、そして電気パス221に割り当てたラベルの値を含めた制御メッセージをノード42における制御通信部182によって送信する。
ノード41は、ノード42からこの制御メッセージを受信すると、制御メッセージに含まれている情報を元に、ノード42の処理結果を参照し、処理結果が成功であったならば、電気パス管理テーブル171において、電気パス221の識別情報と、パスの「状態2」、後でIPパケット処理テーブル111に登録する情報として、ルータ11からルータ13宛てのパケットを受信した時の処理としてIPパケットにラベルを付加するという処理の指定、付加するラベルとして制御メッセージに含められたラベルの値、パケットを転送する先のリンクとして光パス211の識別情報を登録する。また、光パス管理テーブル161において、光パス211に関して登録された情報を参照し、収容する電気パスとして電気パス221の識別情報を追加登録する。
また、トンネル管理テーブル172において、指定されたトンネルに関して登録された情報を参照し、トンネルに関連づけられた電気パスとして電気パス221の識別情報を追加登録する。この結果、トンネルに関連づけられた電気パスは、電気パス201と221となる。
また、ノード41、42は、上記電気パス221に関する処理と同様の処理を電気パス222についても行う。この結果、光パス管理テーブル161には、光パス211に関する登録情報として、収容する電気パスとして電気パス221と222が登録される。
ネットワーク状態Cにおける各種テーブルの内容を図14〜図18に示す。図14はノード41およびノード42における光パス管理テーブル161、図15は電気パス管理テーブル171、図16はトンネル管理テーブル172の内容であり、図17はノード41におけるIPパケット処理テーブル111、図18はノード42における電気パス処理テーブル151の内容である。
[ネットワーク状態C]
次に「ネットワーク状態C」における動作について説明する。「ネットワーク状態B」において説明したとおり、ノード41、42がそれぞれIPパケットまたは電気パス上のパケットを受信し、転送する処理は、それぞれIPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151に登録された情報により決定され、ネットワーク状態に関わらず同じである。この結果、「ネットワーク状態C」におけるIPパケット、パケット転送の動作は、「ネットワーク状態B」と同じである。
[ネットワーク状態C]から[ネットワーク状態D]
次に「ネットワーク状態C」から「ネットワーク状態D」に移る動作について説明する。所定の理由により、光パス211を実際に光信号を転送可能な状態、すなわち「状態3」の状態に移行する必要が生じる。これは例えばネットワーク管理装置92からの要求をノード41が受信した時である。あるいは、光パス211を使ってパケットを転送することが必要な事態が生じた時である。これは、例えばノード41とノード42の間に新たに電気パスを確立する必要(トラフィック需要)が生じたが、リンク53、54上には未使用の帯域が少なく、トラフィックの転送が不可能なため、光パス211を使った電気パスを使ってのデータ転送が必要となった場合である。またある場合は、電気パス201上に転送されるトラフィックの単位時間あたりの量が増加して、このまま増えると電気パス201による転送が不可能となる可能性があり、電気パス221上であれば十分な帯域が確保されている場合である。
この時ノード41は、クロスコネクト31に対して、光パス211の状態を「状態3」に確立を要求する制御メッセージを送信する。制御メッセージは、制御通信部182により制御通信ネットワーク91上に送信される。制御メッセージには、光パス211をユニークに識別する情報、光パスを送信するリンク55の識別情報、光パスの宛先としてノード42をユニークに識別する情報、また光パスの性質を示す情報として、光パス上に送信する光信号の符号化方式、秒あたり送信するビット数等を含める。これらの情報は、先述した「ネットワーク状態B」から「ネットワーク状態C」に移る動作において光パス211を「状態2」に確立した際の制御メッセージに含めた値と同一の値とする。
クロスコネクト31は、この制御メッセージを受信すると、要求されている光パスの光信号がクロスコネクト31において受信可能であるかどうか、リンク56への光信号の転送が可能かどうかを判定する。可能ならばクロスコネクト31は、制御メッセージに、光パス211をユニークに識別する情報、光パスを送信するリンク56の識別情報、光パスの宛先としてノード42をユニークに識別する情報、また光パスの性質を示す情報として、光パス上に送信する光信号の符号化方式、秒あたり送信するビット数等を含めて制御通信部182から制御メッセージをノード42宛に送信する。
ノード42は、クロスコネクト31が送信した制御メッセージを受信すると、光パス管理テーブル161を参照する。要求されている光パスの状態が「状態2」であり、リンク56が未使用ならば、光パス管理テーブル161において光パス211の状態を「状態2」から「状態3」に変更する。これは光パス211の状態を「状態2」から「状態3」に遷移させたことを意味する。また、光パス管理テーブル161において、光パス211に関して収容する電気パスの情報を参照し、電気パス221、222が光パス211に収容される電気パスであることを知り、これらの電気パスについて「状態2」から「状態3」に遷移させる処理を実行する。まず電気パス221に関して、電気パス管理テーブル171の内容を変更する。すなわち、電気パスの状態を「状態3」に変更し、電気パスの下位階層として使用する光パスもしくはリンクが使用可能であることを示す内容に変更する。
また、電気パス管理テーブル171に登録された電気パスの処理内容を電気パス処理テーブル151にコピーする。また、トンネル管理テーブル172を参照して、電気パス201が電気パス221と同一のトンネルに関連づけられることを知り、電気パス201の状態を「状態3」から「状態2」に遷移させる処理を実行する。すなわち電気パス管理テーブル171において電気パス201の状態を「状態3」から「状態2」に変更し、電気パス処理テーブル151から電気パス201の情報を削除する。
また、上記電気パス221と201に関して行ったのと同様の処理を電気パス222、202についても行う。そして、クロスコネクト31からの要求に対する応答であること、処理結果の情報として、成功または失敗を示す値を含めた制御メッセージを制御通信ネットワーク91上に光クロスコネクト31宛に送信する。
光クロスコネクト31は、この制御メッセージを受信すると、制御メッセージに含まれた処理結果を参照する。処理結果が成功の場合、光信号をリンク55から受信すると、リンク56に転送するように、光スイッチ(例えば、光を反射させて、光の入力方向と異なる方向に光を導く鏡のような素子で構成する)の確立制御を自装置内で行い、ノード41からの要求に対する応答であること、処理結果の情報として、成功または失敗を示す値を含めた制御メッセージをノード41宛に送信する。
ノード41は、この制御メッセージを制御通信ネットワーク91より受信すると、制御メッセージに含まれた処理結果を参照する。処理結果が成功の場合、光パス管理テーブル161において光パス211の状態を2から3に変更する。また、光パス管理テーブル171において、光パス211に関して収容する電気パスの情報を参照し、電気パス221、222が光パス211に収容される電気パスであることを知り、これらの電気パスについて「状態2」から「状態3」に遷移させる処理を実行する。すなわち、電気パス221に関して、電気パス管理テーブル171における電気パスの状態を「状態3」に変更する。また電気パス管理テーブル171において電気パス221に関して登録されたIPパケットの処理内容をIPパケット処理テーブル111にコピーする。ただし、IPパケット処理テーブルにおいてパケットを転送するリンクの識別情報は、光パス211を送信する先のリンク55の識別情報に確立する。また、トンネル管理テーブル172を参照して、電気パス201が電気パス221と同一のトンネルに関連づけられることを知り、電気パス201の状態を「状態3」から「状態2」に遷移させる処理を実行する。すなわち電気パス管理テーブル171において電気パス201の状態を「状態3」から「状態2」に変更し、IPパケット処理テーブル111から電気パス201の情報を削除する。また、上記電気パス221と201に関して行ったのと同様の処理を電気パス222、202についても行う。
ネットワーク状態Dにおける各種テーブルの内容を図19〜図23に示す。図19はノード41およびノード42における光パス管理テーブル161、図20は電気パス管理テーブル171、図21はトンネル管理テーブル172の内容であり、図22はノード41におけるIPパケット処理テーブル111、図23はノード42における電気パス処理テーブル151の内容である。
[ネットワーク状態D]
次に「ネットワーク状態D」における動作について説明する。「ネットワーク状態B」において説明したとおり、ノード41、42がそれぞれIPパケットまたは電気パス上のパケットを受信し、転送する処理は、それぞれIPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151に登録された情報により決定され、ネットワーク状態に関わらず同じである。先述した通り、「ネットワーク状態C」から「ネットワーク状態D」に移る動作によって、ノード41におけるIPパケット処理テーブル111は、受信IPパケットを電気パス221、222に転送する処理内容に更新されており、ノード42における電気パス処理テーブル151は、電気パス221、222から受信したパケットを処理して、ルータ13、14にIPパケットを転送する処理内容に更新されている。
このため、ノード41では、ルータ11からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ13宛に送信すべきものである場合、IPパケットに電気パス221に対応するラベルを追加し、光パス211上に光信号を送信する。ノード42は、光パス211により受信した光信号からパケットを取り出し、このうち電気パス221に対応するパケットのラベル情報を取り除き、その結果得られたIPパケットをルータ13に転送する。
「ネットワーク状態D」から「ネットワーク状態C」
次に「ネットワーク状態D」から「ネットワーク状態C」に移る動作について説明する。所定の理由により、光パス211を実際に光信号を転送可能な状態から、転送しない状態、すなわち「状態2」の状態に移行する必要が生じる。これは例えばネットワーク管理装置92からの要求をノード41が受信した時である。あるいは、光パス211を使って電気パスを転送する必要がなくなった時である。例えば光パス211を使って転送される電気パスの全体のトラフィック量が少なくなった時である。
この時ノード41は、クロスコネクト31に対して、光パス211の解放を要求する制御メッセージを送信する。制御メッセージは、制御通信部182により制御通信ネットワーク91上に送信される。制御メッセージには、光パス211をユニークに識別する情報を含める。クロスコネクト31は、この制御メッセージを受信すると、ノード42宛に送信する。
ノード42は、クロスコネクト31が送信した制御メッセージを受信すると、光パス管理テーブル161を参照する。要求されている光パスの状態が3であるならば、光パス管理テーブル161において光パス211の状態を3から2に変更する。光パス管理テーブルにおいて、光パス211に関して収容する電気パスの情報を参照し、電気パス221、222が光パス211に収容される電気パスであることを知り、これらの電気パスについて「状態3」から「状態2」に遷移させる処理を実行する。すなわち、電気パス221に関して、電気パス管理テーブル171における電気パスの状態を「状態2」に変更し、電気パス処理テーブル151から電気パス221の情報を削除する。また、トンネル管理テーブル172を参照して、電気パス221と関連づけられる電気パスが電気パス201であることを知る。そして電気パス管理テーブル171における電気パス201の状態を「状態2」から「状態3」に変更し、電気パス管理テーブル171に登録された電気パス201の処理内容を電気パス処理テーブル151にコピーする。電気パス222、202についても同様の処理を行う。また、クロスコネクト31からの要求に対する応答であること、処理結果の情報として、成功または失敗を示す値を含めた制御メッセージを制御通信ネットワーク91上に光クロスコネクト31宛送信する。
光クロスコネクト31は、この制御メッセージを受信すると、制御メッセージに含まれた処理結果を参照する。処理結果が成功の場合、光スイッチの確立状態の解除を自装置内で行うことにより、リンク55から56への光信号の転送を停止し、ノード41からの要求に対する応答であること、処理結果の情報として、成功または失敗を示す値を含めた制御メッセージをノード41宛に送信する。
ノード41は、この制御メッセージを受信すると、制御メッセージに含まれた処理結果を参照する。処理結果が成功の場合、光パス管理テーブル161において光パス211の状態を3から2に変更する。また、光パス管理テーブル171において、光パス211に関して収容する電気パスの情報を参照し、電気パス221、222が光パス211に収容される電気パスであることを知り、これらの電気パスについて「状態3」から「状態2」に遷移させる処理を実行する。すなわち、電気パス221に関して、電気パス管理テーブル171における電気パスの状態を「状態2」に変更し、IPパケット処理テーブル111から電気パス221の情報を削除する。また、トンネル管理テーブル172を参照して、電気パス221と関連づけられる電気パスが電気パス201であることを知る。そして電気パス管理テーブル171における電気パスの状態を「状態2」から「状態3」に変更し、また電気パス管理テーブル171に登録された電気パス201に関するIPパケットの処理内容をIPパケット処理テーブル111にコピーする。また、電気パス管理テーブル171およびIPパケット処理テーブル111について、それぞれ電気パス222および202についても同様の更新処理を行う。
このように本実施の形態のコネクション型通信方法は、パスに「状態1」、「状態2」、「状態3」の3つの状態を持たせて、パスの状態を装置間で同期して切り替える。具体的には、上述のように「ネットワーク状態C」から「ネットワーク状態D」に状態を移すこと、及び「ネットワーク状態D」から「ネットワーク状態C」に状態を移すことで、IPパケットの転送ルートを変更することが可能である。この転送ルートの切替時間は、従来のように、最初に光パスを確立した後、電気パスを確立し、パケットの転送ルートを変更する従来の方式よりも、短時間で済ませることが出来る。
すなわち、従来技術では電気パス201、202による転送ルートを221、222に切り替えるために、本実施の形態においては光パス211を「状態3」に確立した後、電気パス221、222の状態を「状態1」から「状態3」に切り替えることに相当するが、そのためには電気パス上の各ノード(41、42)において、電気パス221、222のそれぞれについて許容可能な帯域や遅延時間、優先順位のチェック、使用するラベル値の決定、これらの内容の登録などの処理が必要であり同時にネットワーク管理装置92から各ノードに対してこれらの決定や登録の制御を行ったり、ノード間で制御通信ネットワーク91を介して制御情報を交換したりする処理が必要となる。一方、本実施の形態では、「ネットワーク状態C」ではこれらの処理は完了している状態であり、「ネットワーク状態C」から「ネットワーク状態D」の状態に切り替える処理のみが必要である。
また、本実施の形態のコネクション型ネットワークシステムは、始端ルータ11(ノード41)、中間ルータ21及び終端ルータ13(ノード42)を有し、始端ルータ11−中間ルータ21−終端ルータ13でなる第1の経路(電気パス201)と、始端ルータ11−終端ルータ13でなる第2の経路(電気パス221)とが形成され、各ルータ11、13は、下位階層の通信パスの確立の有無にかかわらず上位階層の通信パスの情報を保持し、始端ルータ11は、第2の経路221に下位階層の通信パスがない場合に、第1の経路201の上位階層の通信パスを使ってデータを転送し、第2の経路221の下位階層の通信パスが確立された場合には、第2の経路221の上位階層の通信パスを使ってデータを転送する。
以上のように、本実施の形態のコネクション型通信方法は、上述のように構成されたコネクション型ネットワークシステムにおいて、下位階層の転送を行うパスが確立してから、そのパスを使う上位階層の転送を行うパスが確立するまでの時間を短時間のうちに実行することができる。
そして、この実施の形態の適用例としては、上位階層のトラフィック発生状況、需要予測に基づいて下位階層のパス構成を変更し、上位階層のパス構成を短期間で変更することにより、最適なネットワークの転送状態を維持する運用形態、下位階層における障害が発生し、障害を迂回するために、下位階層の別のパスによって上位階層のパスを転送する運用形態、また、周期的にトラフィック量が変化するために、下位階層のパスを頻繁に確立、解放する運用形態に有効である。
なお、本実施の形態では、光パス上に確立する電気パスは2本であったが、光パス上に確立される電気パスが1本または任意の複数本の場合でも、先述した内容と同様の原理により処理可能であり、電気パスの本数が多いほど、従来例に対する改善効果が顕著になる。
また、光パス、電気パスともにノード41からノード42に向かって光信号、パケットが転送される片方向通信の場合について説明したが、ノード42からノード41に向けるような逆方向の転送も同時に行う両方向通信の場合についても、各々の方向について、先述と同様の状態遷移を同時に行うことで同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では例としてIPパケットを電気パスにより転送し、更に電気パスを光パスにより転送するものとしたが、本発明はパスの状態を「状態1」、「状態2」、「状態3」のように区別し、ネットワーク上の装置間で同期して状態を切り替えることで、情報の転送ルートを切り替えることを可能とするものであり、パスの確立が電光パスと電気パスの関係のように、下位レベルのパスと、それを使って確立する上位レベルのパスの関係を持つコネクション型通信において適用できる。また、それらを使って転送する情報はIPパケットでなくとも良く、例えばイーサネット(登録商標)フレームへの適用も可能である。
また、本実施の形態では、ノード41とノード42の間で、制御通信ネットワーク91を介して制御情報を交換することにより、電気パス、光パスの状態を切り替えたが、ノード間で制御情報を交換せずとも、なんらかの手段により、各ノードにおけるパスの状態が同期して変更されればよい。このための1つの手段として、ネットワーク管理装置92によって、各ノードのパスの状態を同期して切り替えることが可能である。ネットワーク管理装置92は、制御通信ネットワーク91上に制御メッセージを送信できる機能を持つ装置であり、一般的にパーソナルコンピュータやワークステーションといわれているようなコンピュータによって実現することが出来る。また、制御通信ネットワーク91は、一般的にIPネットワーク、イーサネット(登録商標)LANと呼ばれているネットワークにより実現可能である。
ネットワーク管理装置92は、IPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151、光パス管理テーブル161、電気パス管理テーブル171、トンネル管理テーブル172を変更する制御メッセージを作成し、通信制御ネットワーク91上にノード41、42宛にそれぞれ送信する。制御メッセージには、光パスの識別情報、状態、電気パスの識別情報、状態、トンネルの識別情報等、テーブルの内容を更新する情報が含まれる。ノード41、42は制御メッセージを受信すると、テーブルの内容を更新する。
実施の形態2.
上述の実施の形態1では、トンネル管理テーブル172によって電気パス201と電気パス221を同一のトンネルに関連づけ、光パス211の状態によってIPパケットの転送先の電気パスを、電気パス201と電気パス221との間で切り替えているが、このような関連付け、転送先の切り替えを行わない動作も可能である。この動作例を説明する。
本実施の形態では、電気パス201と電気パス221とを同一のトンネルに関連づけない。同様に電気パス202と電気パス222とを関連付けない。実施の形態1では、ノード41と42の間の制御情報の交換、ネットワーク管理装置92とノード41またはノード42との間の制御情報の交換において、電気パス201と電気パス221とに同一のトンネル識別情報を使用したが、本実施の形態では、それぞれに異なるトンネルの識別情報を与えることにより実現できる。これによって電気パス201と電気パス221とに関するノード41、42の動作は独立したものとなる。ここでは、ルータ11からルータ13宛に送信したIPパケットは、電気パス221によって転送され、ルータ12からルータ14宛に送信したIPパケットは、電気パス222によって転送される。
実施の形態1にて示したパスの状態の定義において、それぞれのパスの状態の組み合わせにおいて、ネットワーク全体で見ると3つの状態が考えられる。3つの組み合わせをそれぞれ「ネットワーク状態A」、「ネットワーク状態B」、「ネットワーク状態C」と呼ぶ。
「ネットワーク状態A」
「ネットワーク状態A」において、光パス211、電気パス221、および電気パス222はすべて「状態1」にある。すなわち、すべてのパスは存在せず、パケット、光信号の転送も行われない。いわばノード41、42は初期状態の状態であり、IPパケット処理テーブル111、電気パス処理テーブル151、光パス管理テーブル161、電気パス管理テーブル171、およびトンネル管理テーブル172には何も情報が登録されていない。IPパケット送受信部101は、ルータ13宛てのIPパケットをルータ11から受け取ると、IPパケット処理テーブル111には何も情報が登録されていないため、IPパケットを廃棄する。
[ネットワーク状態B]
「ネットワーク状態B」において、光パス211は「状態2」、電気パス221、222はともに「状態2」にある。「ネットワーク状態A」との違いは、光パス211、電気パス221、そして電気パス222が“論理的に”確立された状態であり、ノード41、42においてこれらのパスに関する情報が記憶されている点が異なる。すなわちノード41において、IPパケット処理テーブル111には何も登録されていないが、光パス管理テーブル161には光パス211に関する情報が登録され、光パスの状態は「状態2」と登録されている。電気パス管理テーブル171には電気パス211に関する情報が登録され、電気パスの状態は「状態2」と登録されている。ノード42において、電気パス処理テーブル151には何も登録されていないが、光パス管理テーブル161には光パス211に関する情報が登録され、光パスの状態は「状態2」と登録されている。電気パス管理テーブル171には電気パス211に関する情報が登録され、電気パスの状態は「状態2」と登録されている。この状態においてノード41のIPパケット送受信部101は、ルータ13宛てのIPパケットをルータ11から受け取ると、IPパケット処理テーブル111には何も情報が登録されていないため、IPパケットを廃棄する。
ネットワーク状態Cにおける各種テーブルの内容を図24〜図26に示す。図24はノード41およびノード42における光パス管理テーブル161、図25は電気パス管理テーブル171、図26はトンネル管理テーブル172の内容である。
[ネットワーク状態C]
「ネットワーク状態C」において、光パス211は「状態3」、電気パス221、222はともに「状態3」にある。この時ノード41において、IPパケット処理テーブル111にはルータ11からルータ13宛に送信されたIPパケットを受信した時の処理として、IPパケットにラベルを追加するという処理の指定、追加するラベルの値、パケットを転送するリンク(リンク55)の識別情報が登録されている。また、光パス管理テーブル161には光パス211の状態は「状態3」と登録されている。電気パス管理テーブル171には電気パス211の状態は「状態3」と登録されている。ノード42において、電気パス処理テーブル151には、受信するパケットのラベルの値と、それに対応する処理内容として、ラベルを取り除きIPパケットを取り出すという処理の指定、IPパケットを転送するリンク(リンク58)の識別情報が登録されている。また、光パス管理テーブル161には光パス211の状態は「状態3」と登録されている。電気パス管理テーブル171には電気パス211の状態は「状態3」と登録されている。
このため、ノード41では、ルータ11からIPパケットを受信し、IPパケットに含まれる宛先IPアドレスがルータ13宛に送信すべきものである場合、IPパケットに電気パス221に対応するラベルを追加し、リンク55すなわち光パス211上に光信号を送信する。ノード42は、光パス211により受信した光信号からパケットを取り出し、このうち電気パス221に対応するパケットのラベル情報を取り除き、その結果得られたIPパケットをルータ13に転送する。
ネットワーク状態Cにおける各種テーブルの内容を図27〜図31に示す。図27はノード41およびノード42における光パス管理テーブル161、図28は電気パス管理テーブル171、図29はトンネル管理テーブル172の内容であり、図30はノード41におけるIPパケット処理テーブル111、図31はノード42における電気パス処理テーブル151の内容である。
以上のようにノード41がルータ11から受信したIPパケットは、「ネットワーク状態B」では廃棄され、「ネットワーク状態C」では、光パス211、電気パス221を通って転送される。すなわち、光パス211が光信号を転送していない状態では、IPパケットは廃棄され、光信号を転送する状態となるとただちにIPパケットの転送が可能となる。このように、IPパケットの転送先を切り替えることだけでなく、IPパケットの廃棄、転送についての迅速な切り替えも可能である。
以上のように、本発明にかかるコネクション型通信方法は、上位階層のトラフィック発生状況、需要予測に基づいて下位階層のパス構成を変更し、上位階層のパス構成を短期間で変更することにより、最適なネットワークの転送状態を維持するコネクション型ネットワークシステムの運用形態に適応させて有用なものであり、特に、下位階層における障害が発生し、障害を迂回するために、下位階層の別のパスによって上位階層のパスを転送する運用形態、また、周期的にトラフィック量が変化するために、下位階層のパスを頻繁に確立、解放する運用形態に適応して有用なものである。
実施の形態1の通信ネットワークの構成図である。 図1のノード41の詳細を示すブロック図である。 ノード41、42の光パス管理テーブルである。 ノード41、42の電気パス管理テーブルである。 ノード41、42のトンネル管理テーブルである。 ノード41のIPパケット処理テーブルである。 ノード42の電気パス処理テーブルである。 図1に示す通信ネットワークにおいて確立された電気パス及び光パスの一例を示す説明図である。 実施の形態1において定義するパスの状態の説明図である。 ネットワークの状態を説明する説明図である。 ネットワークシステム全体の動きを示すシーケンスチャートである。 ノード42のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。 ノード42のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。 ノード42のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。 ノード41のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。 ノード41のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。 ノード41のパスの状態変更の動作を示すフローチャートである。 ネットワーク状態Cのノード41、42の光パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード41、42の電気パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード41、42のトンネル管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード41のIPパケット処理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード42の電気パス処理テーブルの内容。 ネットワーク状態Dのノード41、42の光パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Dのノード41、42の電気パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Dのノード41、42のトンネル管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Dのノード41のIPパケット処理テーブルの内容。 ネットワーク状態Dのノード42の電気パス処理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード41、42の光パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード41、42の電気パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Cのノード41、42のトンネル管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Bのノード41、42の光パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Bのノード41、42の電気パス管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Bのノード41、42のトンネル管理テーブルの内容。 ネットワーク状態Bのノード41のIPパケット処理テーブルの内容。 ネットワーク状態Bのノード42の電気パス処理テーブルの内容。
符号の説明
11〜15 ルータ
21 コアルータ
31 クロスコネクト
41〜43 ノード
51〜62 リンク
91 制御通信ネットワーク
92 ネットワーク管理装置
101,102 IPパケット送受信部
111 IPパケット処理テーブル
131〜133 光信号送受信部
141〜143 電気パス送受信部
151 電気パス処理テーブル
161 光パス管理テーブル
171 電気パス管理テーブル
172 トンネル管理テーブル
181,182 制御通信部
201,202 電気パス
211 光パス
221,222 電気パス

Claims (8)

  1. 経路変更後の上位階層の通信パス、下位階層の通信パスの情報を予め通信ネットワークを構成するノードが保持し、前記下位階層の通信パスに状態の変化があったとき、同時に各ノードにおいて予め登録しておいた前記上位階層の通信パスの状態の変更をする
    ことを特徴とするコネクション型通信方法。
  2. 所定の2つのノード間をそれぞれ接続する複数の経路を形成するとともに、この関係の関連づけを記憶された複数の上位階層の通信パスおよび下位階層の通信パスの情報を通信ネットワークを構成するノードが保持し、前記下位階層の通信パスに状態の変化があったとき、前記下位階層の通信パスに対応する上位階層の通信パスの状態を変更するとともに、同時に前記上位階層の通信パスに関連づけられた他の上位階層の通信パスの状態を変更する
    ことを特徴とするコネクション型通信方法。
  3. 前記下位階層の通信パスが実際に情報転送を行う状態となった際、同時に各ノードにおいて、前記上位階層の通信パスを実際に情報転送を行う状態に変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコネクション型通信方法。
  4. 論理的にパスが確立されておらず通信可能でない状態を状態1、論理的にパスが確立されているが通信可能でない状態を状態2、そして論理的にパスが確立されていて、かつ通信可能な状態を状態3とするとき、
    前記下位階層の通信パスが状態2から状態3に変化する際、前記上位階層の通信パスを状態2から3に変更し、これにともない前記上位階層の通信パスのそれぞれについて、関連づけられた他の上位階層の通信パスを検索し、そのうち下位階層の通信パスが利用可能であるものを状態3にするとともに、下位階層の通信パスが状態3であるものを状態2にすることを特徴とする請求項2に記載のコネクション型通信方法。
  5. 前記ノード間で制御情報を交換することにより、前記状態の変更を同期させる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコネクション型通信方法。
  6. 前記上位階層の通信パスとして電気パスを用い、
    前記下位階層の通信パスとして光パス用いる
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコネクション型通信方法。
  7. 始端ルータ、中間ルータ及び終端ルータを有し、前記始端ルータ−前記中間ルータ−前記終端ルータでなる第1の経路と、前記始端ルータ−前記終端ルータでなる第2の経路とを含む2本以上の経路が形成され、上位階層の通信パスおよび下位階層の通信パスとを用いるコネクション型ネットワークシステムにおいて、
    前記各ルータは、前記下位階層の通信パスの確立の有無にかかわらず前記上位階層の通信パスの情報を保持し、
    前記始端ルータは、前記第2の経路の前記下位階層の通信パスがない場合に、前記第1の経路の前記上位階層の通信パスを使ってデータを転送し、
    前記第2の経路に前記下位階層の通信パスが確立された場合には、前記第2の経路の上位階層の通信パスを使ってデータを転送する
    ことを特徴とするコネクション型ネットワークシステム。
  8. 前記上位階層の通信パスが電気パスであり、
    前記下位階層の通信パスが光パスである
    ことを特徴とする請求項7に記載のコネクション型ネットワークシステム。
JP2004199637A 2004-07-06 2004-07-06 コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム Pending JP2006025044A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004199637A JP2006025044A (ja) 2004-07-06 2004-07-06 コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004199637A JP2006025044A (ja) 2004-07-06 2004-07-06 コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006025044A true JP2006025044A (ja) 2006-01-26

Family

ID=35798026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004199637A Pending JP2006025044A (ja) 2004-07-06 2004-07-06 コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006025044A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246138A (ja) * 2010-05-28 2010-10-28 Hitachi Ltd インターワーキング方法及び装置
JP2013021677A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Hitachi Ltd 光電気複合型ネットワークノードの制御装置、制御システム及び制御方法
US8654766B2 (en) 2005-09-06 2014-02-18 Hitachi, Ltd. System apparatus and method for interconnecting TDM and frame/packet communication networks

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8654766B2 (en) 2005-09-06 2014-02-18 Hitachi, Ltd. System apparatus and method for interconnecting TDM and frame/packet communication networks
JP2010246138A (ja) * 2010-05-28 2010-10-28 Hitachi Ltd インターワーキング方法及び装置
JP2013021677A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Hitachi Ltd 光電気複合型ネットワークノードの制御装置、制御システム及び制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4676403B2 (ja) 通信装置及び通信システム
JP6358347B2 (ja) 通信システム、制御装置、ノードの制御方法
JP3654158B2 (ja) パケット転送経路制御装置及びそれに用いるパケット転送経路制御方法
US8315188B2 (en) Topology database synchronization
US20120170477A1 (en) Computer, communication system, network connection switching method, and program
CN103460653A (zh) 计算机系统和通信方法
US9491000B2 (en) Data transport system, transmission method, and transport apparatus
US20020010770A1 (en) Network management system
JP4199514B2 (ja) ネットワークを相互に接続する方法、及びそのための装置
CN113015039B (zh) 一种混合网络的端到端业务的部署方法和部署装置
CN101860769B (zh) 一种ip与光融合的方法、装置和系统
JPWO2018047943A1 (ja) 通信システム、エッジノード、通信方法及びプログラム
WO1997050215A1 (en) System and method for transferring packets in a 'connectionless' network
US20120033671A1 (en) Communication device, communication method, and recording medium for recording communication program
JP4731376B2 (ja) 光ネットワークにおける中継ノード
JP4522350B2 (ja) 伝送装置
JP2006025044A (ja) コネクション型通信方法およびコネクション型ネットワークシステム
JP6127569B2 (ja) スイッチ、制御装置、通信システム、制御チャネルの管理方法及びプログラム
JP5035120B2 (ja) 伝送装置、伝送方法および伝送プログラム
JP7282088B2 (ja) ネットワーク制御装置及びネットワーク制御方法
JP3885727B2 (ja) Wdmリングネットワークにおける制御パス確立方法とシステム
JP4676538B2 (ja) 通信装置及び通信システム
JP4122328B2 (ja) 伝送装置
US8732335B2 (en) Device communications over unnumbered interfaces
CN105553864B (zh) 降低lmp中消息数量的方法及装置