JP2006024520A - 燃料電池システムの凝縮水回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は燃料電池システムの凝縮水回収装置に関し、分析装置による正確な凝縮水分析を簡単な構成によって可能にする。
【解決手段】 回収タンク2と分析装置又はサンプル容器とをつなぐ導水管24にバルブ4を設け、回収タンク2には凝縮水の回収量が第1所定量に達したことを検知する回収完了検知手段12と、凝縮水の排出量が第1所定量に達したことを検知する排出完了検知手段14を備える。回収完了検知手段12からの検知信号に応じてバルブ4を開弁し、排出完了検知手段14からの検知信号に応じてバルブ4を閉弁することで、回収タンク2から分析装置への凝縮水の供給を周期的に繰り返し行い、回収タンク2から排出される凝縮水への前条件の履歴の影響を低く抑える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムのオフガス中に含まれる水分を分析装置による分析のために回収する装置に関する。
燃料電池は、電解質膜を挟んでアノード電極とカソード電極が配置された構造を有している。電解質膜は、各電極に供給される反応ガスが混合しないように互いに隔離するとともに、電極間のイオンの移動を媒介する手段として機能している。このような電解質膜の機能は電解質膜内に電解質が十分に含まれていることにより実現されるものであり、電解質量が不足する場合には電解質膜における反応ガスのリーク量が増大したり、電解質膜の内部抵抗が増大したりしてしまう。電解質膜の電解質量は燃料電池の運転に伴って次第に減少していくため、燃料電池の電池性能を高く維持するためには、電解質膜の劣化状態を常に或いは定期的に監視することが重要になる。
電解質膜の劣化状態を監視する方法として、従来、燃料電池のオフガスに含まれる水分を凝縮させて回収し、回収した凝縮水を分析することが行われている。燃料電池内では、カソード電極における電気化学反応により水が生成される。反応により生成された水の多くはカソード電極のオフガスに含まれて大気中に放出され、一部の生成水は電解質膜をアノード電極側に通過してアノード電極のオフガスに含まれて大気中に放出される。電解質膜内の電解質はオフガス中の水分とともに燃料電池から排出されるため、水分を凝縮させて回収し、凝縮水に含まれる電解質の濃度等を分析することによって電解質膜の劣化状態を判断することができる。例えば、特許文献1に記載された従来技術では、凝縮水を回収するドレンタンクを設け、ドレンタンク内のドレン量と電解質濃度を測定し、両測定結果から燃料電池から排出されたトータルの電解質量を求めるようになっている。
特開平6−52876号公報 特開2000−348752号公報 特開平7−78628号公報
上記従来技術では、ドレンタンクから凝縮水を排出した後、ドレンタンク内に残留する電解質が次回の分析結果に与える影響については考慮されていない。高い精度で分析を行うためには、ドレンタンク内の残留電解質の量をできるかぎり少なくすること、つまり、前条件の履歴の影響をできる限り抑えることが必要である。上記従来技術では、前条件の履歴の影響を抑えるためには、毎回の分析後、ドレンタンク内のフラッシングが必要となる。しかし、フラッシングの間は凝縮水を回収することができないため、燃料電池から排出されたトータルの電解質量を正確に測定することができなくなってしまう。
そこで、従来、より高い精度での分析を可能にするため、図5に示すような構成の凝縮水回収装置も提案されている。図5に示す従来の凝縮水回収装置は、オフガス通路30(30a,30b,30c)の上流側から順に凝縮器50、回収タンク60、ドレンタンク62を備えている。凝縮器50と回収タンク60を結ぶオフガス通路30aには、その上流側から順にバルブ40と継手52が設けられている。回収タンク60とドレンタンク62を結ぶオフガス通路30bには、その上流側から順に継手54とバルブ42が設けられている。ドレンタンク62の底部にはドレンを排水するための排水通路34が接続され、ドレンタンク62から延びるオフガス通路30cと排水通路34のそれぞれにバルブ46,48が設けられている。また、ドレンタンク62にはバルブ40の上流においてオフガス通路30aから分岐したバイパス通路32が接続されている。バイパス通路32にもバルブ44が設けられている。
図5に示す従来の凝縮水回収装置は、通常、バイパス通路32のバルブ44は閉じ、オフガス通路30a,30b,30cのバルブ40,42,46は開いた状態で運転される。これにより、凝縮器50で凝縮したオフガス中の水分は回収タンク60内に回収され、水分を除去されたオフガスは回収タンク60からドレンタンク62を通って排気される。回収タンク60内の凝縮水量が規定量に達したときには、バイパス通路32のバルブ44が開かれ、オフガス通路30a,30bのバルブ40,42は閉じられる。この状態で継手52,54を外して回収タンク60をオフガス通路30a,30bから切り離し、内部を洗浄された新しい回収タンク60をオフガス通路30a,30bに取り付ける。この間、凝縮水はオフガスとともにバイパス通路32を通ってドレンタンク62に流入し、ドレンタンク62にて回収される。ドレンタンク62に回収された凝縮水は定期的にまとめて廃棄される。新しい回収タンク60の取り付け完了後は、再びオフガス通路30a,30bのバルブ40,42は開かれ、バイパス通路32のバルブ44は閉じられる。これにより、新しい回収タンク60に凝縮水が回収されていくようになる。
上記の従来の凝縮水回収装置によれば、回収タンク60を新しいものに交換することによって前条件の履歴の影響を排除することができ、運転中に回収タンク60のフラッシングを行う必要もない。しかし、この凝縮水回収装置は構造が複雑で大型であるため、コストが高いという課題がある。
また、上記の従来の凝縮水回収装置では、回収タンク60の交換を速やかに行うことができれば、ドレンタンク62に流れる凝縮水の量を抑えることもできる。しかし、実際には、取り付け取り外し作業やリークチェック等に時間がかかるため、回収タンク60の交換を短時間で行うことは難しい。このため、回収タンク60の交換の際には少なからぬ凝縮水がドレンタンク62に流れてしまうことになり、実際の総凝縮水量と回収タンク60による回収量との間には差が生じてしまう。また、回収60タンク内にはアノードオフガス(水素ガス)が存在しているため、回収タンク60を交換するには、回収タンク60内から水素をパージする必要がある。そのため、パージ時には燃料電池の運転を停止するか、或いは回収タンク60にパージ機構を設けなければならない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、分析装置による正確な凝縮水分析を簡単な構成によって可能にした燃料電池システムの凝縮水回収装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、燃料電池システムのオフガス中に含まれる水分を分析装置による分析のために回収する装置であって、
オフガス通路に配置された凝縮器と、
前記凝縮器により凝縮されたオフガス中の水分を回収する回収タンクと、
前記回収タンクの底部に接続され、前記回収タンクにより回収された凝縮水を前記分析装置又はサンプル容器へ導水する導水管と、
前記導水管に設けられたバルブと、
前記回収タンクへの凝縮水の回収量が第1所定量に達したことを検知する回収完了検知手段と、
前記回収タンクからの凝縮水の排出量が前記第1所定量に達したことを検知する排出完了検知手段と、
前記バルブの閉弁後、前記回収完了検知手段により凝縮水の回収量が前記第1所定量に達したことを検知された場合に前記バルブを開弁し、前記バルブの開弁後、前記排出完了検知手段により凝縮水の排出量が前記第1所定量に達したことを検知された場合に前記バルブを閉弁するバルブ制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、前記バルブの閉弁時、前記バルブの上流には第2所定量の凝縮水が残存するように構成されていることを特徴としている。
第3の発明は、第2の発明において、前記第2所定量は前記第1所定量よりも少ないことを特徴としている。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、前記回収タンク内の凝縮水の水位が所定の第1水位に達したことを検知する第1水位センサと、
前記回収タンク内の凝縮水の水位が前記第1水位よりも高い所定の第2水位に達したことを検知する第2水位センサと、
前記バルブの閉弁後、前記回収タンク内の凝縮水の水位が前記第1水位に達してから前記第2水位に達するまでの所要時間を測定し、前記所要時間から凝縮水生成速度を求める演算手段と、
をさらに備えることを特徴としている。
第5の発明は、第4の発明において、前記演算手段は、前記所要時間を複数サイクルについて測定し、測定した複数サイクルの平均所要時間から凝縮水生成速度を求めることを特徴としている。
第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明において、前記回収タンクはアノードオフガス通路とカソードオフガス通路のそれぞれに配置されており、前記アノードオフガス通路に配置される前記回収タンクの容積と前記カソードオフガス通路に配置される前記回収タンクの容積の比は、アノードオフガスに含まれる水分量とカソードオフガスに含まれる水分量の比とほぼ等しく設定されていることを特徴としている。
第1の発明によれば、回収タンクからの凝縮水の排出が周期的に繰り返し行われるので、回収タンクから排出される凝縮水への前条件の履歴の影響は低く抑えられ、分析装置による正確な凝縮水分析が可能になる。また、回収タンクの交換が不要であるので、装置の構成も簡単で済むという利点もある。
第2の発明によれば、回収タンク内の凝縮水を全て排出させるのではなく一部の凝縮水は回収タンク内に残存させることで、導水管からのオフガスのリークを防止することができる。また、第3の発明によれば、回収タンク内に残存させる凝縮水量を回収タンクから排出する凝縮水量よりも少なくすることで、排出後に回収タンク内に残存する電解質量を少なくすることができ、前条件の履歴の影響をより低く抑えることができる。
第4の発明によれば、回収タンク内の凝縮水の水位が第1水位に達してから第2水位に達するまでの所要時間から凝縮水生成速度が求められるので、凝縮水量を直接測定することなく、凝縮水生成速度と運転時間から総凝縮水量を正確に測定することができる。なお、凝縮水はオフガス通路内で付着と流れを繰り返しながら流れるため、回収タンクに流れる凝縮水の流量は一定ではない。第5の発明によれば、複数サイクルについて測定した結果の平均値から凝縮水生成速度が求められるので、総凝縮水量をより正確に測定することができる。
第6の発明によれば、回収される凝縮水量に合わせて各回収タンクの容積が設定されるので、装置全体を小型化することができる。
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態としての凝縮水回収装置の概略構成図である。この図に示すように、オフガス通路20には凝縮器6が配置され、凝縮器6の下流に回収タンク2が配置されている。燃料電池からオフガス通路20に排出されたオフガスは凝縮器6を通り、その際、オフガス中の水分は凝縮して凝縮水となる。凝縮器6としては、例えば熱交換器を用いることができる。凝縮水はオフガス通路20を流れて回収タンク2内に回収される。回収タンク2は底部が円錐状であり、その先端部に三方弁4が設けられている。三方弁4には排水通路22と図示しない分析装置又はサンプル容器へ通じるサンプル通路24が接続されている。サンプル通路24がサンプル容器へ接続される場合、凝縮水は一旦、サンプル容器に回収された後、分析装置に供給されて分析される。三方弁4の開閉は燃料電池システムを統合制御している制御装置10によって制御される。本実施形態では、サンプル通路24が第1の発明の「導水管」に相当し、三方弁4が第1の発明の「バルブ」に相当している。
回収タンク2内には、回収タンク2内の水位を検知する水位センサ12,14が上下2箇所に設けられている。水位センサ12,14が出力する信号は、水位が水位センサ12,14の位置以上のときにオンとなり、水位センサ12,14の位置より低いときにはオフとなる。水位センサ12,14は制御装置10に接続され、制御装置10は水位センサ12,14からの信号に基づいて三方弁4を制御している。具体的には、回収タンク2内の水位が上部水位センサ12の位置に達したら、制御装置10は三方弁4のサンプル通路24側を開き、回収タンク2とサンプル通路24とを連通させる。これにより、回収タンク2に回収された凝縮水はサンプル通路24に排出され、サンプル通路24を通って分析装置又はサンプル容器に供給される。凝縮水が排出されることで回収タンク2内の水位は低下していき、水位が下部水位センサ14の位置まで低下したところで制御装置10は三方弁4を閉弁させる。三方弁4の閉弁により回収タンク2からの凝縮水の排出は停止し、回収タンク2内の水位は再び上昇していく。本実施形態では、上部水位センサ12が第1の発明の「回収完了検知手段」に相当し、下部水位センサ14が第1の発明の「排出完了検知手段」に相当している。
上記のように回収タンク2内の水位に応じて三方弁4が開閉されることで、回収タンク2から分析装置への凝縮水の供給が周期的に繰り返されることになる。本実施形態の凝縮水回収装置では、下部水位センサ14から上部水位センサ12までの体積V1が一回の回収・排出サイクルで回収タンク2から排出される凝縮水の量となり、三方弁4から下部水位センサ14までの体積V2が回収タンク2内に残留する凝縮水の量となる。この体積V2の残留凝縮水は、回収タンク2内のオフガスが三方弁4を通ってリークすることを防止するために必要である。
本実施形態の凝縮水回収装置によれば、回収タンク2からの凝縮水の排出が周期的に繰り返し行われることで、回収タンク2内のフラッシングを行わずとも、回収タンク2から排出される凝縮水への前条件の履歴の影響は低く抑えられる。なお、凝縮水の排出間隔(回収・排出サイクルの周期)は回収タンク2に流入する凝縮水の流量と体積V1により決まる。体積V1を小さく設定するほど排出間隔は短くなり、前条件の履歴の影響が残存する期間も短くなる。また、体積V2が小さいほど凝縮水の残留量も少なくなるため、前条件の履歴の影響は小さくなる。したがって、前条件の履歴の影響を抑えるためには、体積V1は小さいほうが好ましく、体積V2も小さいほうが好ましい。
図2は、排出間隔を変化させたときに前条件の履歴の影響がどのように変化するかを説明するためのグラフである。図2には、回収タンク2内に所定濃度のサンプルが残留している状況で回収タンク2内に水を供給し始め、各排出間隔(1時間、5時間、10時間、20時間)で回収タンク2内の水を排出した場合のサンプル濃度の時間変化が示されている。ただし、体積比V1/V2は5に設定されている。この図に示すように、排出間隔が短いほど残留水のサンプル濃度は短期間で減少していく。つまり、前条件の履歴の影響は小さくなっていく。
また、図3は、体積比V1/V2を変化させたときに前条件の履歴の影響がどのように変化するかを説明するためのグラフである。図3には、回収タンク2内に所定濃度のサンプルが残留している状況で回収タンク2内に水を供給し始め、所定の排出間隔(ここでは5時間)で回収タンク2内の水を排出した場合のサンプル濃度の時間変化が体積比V1/V2(1,2,3,5,10)毎に示されている。この図に示すように、体積比V1/V2が大きいほど残留水のサンプル濃度は短期間で減少していく。つまり、前条件の履歴の影響は小さくなっていく。
本実施形態の凝縮水回収装置では、体積V1は排出間隔が5時間以内となるように設定され、体積V2は体積V1との比V1/V2が5以上になるように設定されている。このような設定によれば、前条件の履歴の影響を十分に低く抑えて正確な凝縮水分析を行うことができる。なお、体積V1,V2の具体的な値は、回収タンク2が配置されるオフガス通路20がアノードオフガス通路かカソードオフガス通路かによって大きく異なる。オフガス中の水分量はアノードオフガスよりもカソードオフガスの方が断然多いためである。単位時間当たりの凝縮水の回収量を考慮すると、アノードオフガス通路に配置される回収タンクの容積を1としたとき、カソードオフガス通路に配置される回収タンクの容積は7〜20程度に設定するのが好ましい。このように回収される凝縮水量に合わせて回収タンク2の容積を設定することで、装置全体を小型化することが可能になる。
ところで、燃料電池から排出された総電解質量を測定するためには凝縮水の電解質濃度と総凝縮水量を正確に測定する必要がある。回収タンク2内の水位の変化を正確に測定できるならば、その水位の変化を積算することで総凝縮水量を正確に測定することができる。しかし、実際には、水位センサ12,14が水位を検知してから三方弁4が動作するまでには応答遅れがあるため、三方弁4が開弁したときの回収タンク12内の水位は上部水位センサ12の位置よりもオーバーシュートしており、また、三方弁4が閉弁したときの回収タンク12内の水位は下部水位センサ14の位置よりもアンダーシュートしている。このため、回収タンク2内の水位の変化からは総凝縮水量を正確に測定することはできない。
そこで、本実施形態では、総凝縮水量は凝縮水の生成速度から間接的に測定される。凝縮水生成速度が分かれば、運転時間に凝縮水生成速度を掛け算することで総凝縮水量を簡単且つ正確に求めることができる。制御装置10は、上記のように三方弁4を開閉制御する機能に加えて凝縮水の生成速度を演算する機能も有しており、下部水位センサ14の信号がオンになってから上部水位センサ12の信号がオンになるまでの所要時間Tを測定し、水位センサ12,14間の体積V1と所要時間Tから凝縮水生成速度Y(Y=V1/T)を演算している。なお、凝縮水生成速度Yの演算に用いる所要時間Tには、複数サイクルについて測定した結果の平均値が用いられる。これは、凝縮水はオフガス通路20内で付着と流れを繰り返しながら流れるため、図4に示すように、回収タンク2に流入する凝縮水の流量は一定にはならないためである。凝縮水の流量が一定でなければ所要時間T1,T2,T3,T4にも長短が生じてしまうため、単発の測定では凝縮水生成速度を正確に求めることができない。本実施形態の凝縮水回収装置によれば、複数サイクルについて測定した所要時間の平均値から凝縮水生成速度が求められるので、総凝縮水量をより正確に測定することができる。本実施形態では、上部水位センサ12が第4の発明の「第2水位センサ」に相当し、下部水位センサ14が第4の発明の「第1水位センサ」に相当している。また、制御装置10が第4の発明の「演算手段」に相当している。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、上記実施の形態ではバルブとして三方弁4を配置しているが、通常のオン/オフバルブを用いてもよい。
本発明の実施の形態としての凝縮水回収装置の概略構成を示す図である。 図1の凝縮水回収装置において、排出間隔を変化させたときに前条件の履歴の影響がどのように変化するかを説明するためのグラフである。 図1の凝縮水回収装置において、体積比V1/V2を変化させたときに前条件の履歴の影響がどのように変化するかを説明するためのグラフである。 図1の凝縮水回収装置において、回収タンクに流入する凝縮水の流量の変化の様子を示す図である。 従来の凝縮水回収装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
2 回収タンク
4 三方弁
6 凝縮器
10 制御装置
12 上部水位センサ
14 下部水位センサ
20 オフガス通路
22 排出通路
24 サンプル通路

Claims (6)

  1. 燃料電池システムのオフガス中に含まれる水分を分析装置による分析のために回収する装置であって、
    オフガス通路に配置された凝縮器と、
    前記凝縮器により凝縮されたオフガス中の水分を回収する回収タンクと、
    前記回収タンクの底部に接続され、前記回収タンクにより回収された凝縮水を前記分析装置又はサンプル容器へ導水する導水管と、
    前記導水管に設けられたバルブと、
    前記回収タンクへの凝縮水の回収量が第1所定量に達したことを検知する回収完了検知手段と、
    前記回収タンクからの凝縮水の排出量が前記第1所定量に達したことを検知する排出完了検知手段と、
    前記バルブの閉弁後、前記回収完了検知手段により凝縮水の回収量が前記第1所定量に達したことを検知された場合に前記バルブを開弁し、前記バルブの開弁後、前記排出完了検知手段により凝縮水の排出量が前記第1所定量に達したことを検知された場合に前記バルブを閉弁するバルブ制御手段と、
    を備えることを特徴とする凝縮水回収装置。
  2. 前記バルブの閉弁時、前記バルブの上流に第2所定量の凝縮水が残存するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の凝縮水回収装置。
  3. 前記第2所定量は前記第1所定量よりも少ないことを特徴とする請求項2記載の凝縮水回収装置。
  4. 前記回収タンク内の凝縮水の水位が所定の第1水位に達したことを検知する第1水位センサと、
    前記回収タンク内の凝縮水の水位が前記第1水位よりも高い所定の第2水位に達したことを検知する第2水位センサと、
    前記バルブの閉弁後、前記回収タンク内の凝縮水の水位が前記第1水位に達してから前記第2水位に達するまでの所要時間を測定し、前記所要時間から凝縮水生成速度を求める演算手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の凝縮水回収装置。
  5. 前記演算手段は、前記所要時間を複数サイクルについて測定し、測定した複数サイクルの平均所要時間から凝縮水生成速度を求めることを特徴とする請求項4記載の凝縮水回収装置。
  6. 前記回収タンクはアノードオフガス通路とカソードオフガス通路のそれぞれに配置されており、前記アノードオフガス通路に配置される前記回収タンクの容積と前記カソードオフガス通路に配置される前記回収タンクの容積の比は、アノードオフガスに含まれる水分量とカソードオフガスに含まれる水分量の比とほぼ等しく設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の凝縮水回収装置。
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