JP2003215082A - 燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質装置

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JP2003215082A
JP2003215082A JP2002011419A JP2002011419A JP2003215082A JP 2003215082 A JP2003215082 A JP 2003215082A JP 2002011419 A JP2002011419 A JP 2002011419A JP 2002011419 A JP2002011419 A JP 2002011419A JP 2003215082 A JP2003215082 A JP 2003215082A
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desulfurizer
sulfur component
fuel
raw fuel
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JP2002011419A
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Shuji Torii
修司 鳥居
Masanobu Sakai
政信 酒井
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Nissan Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/50Fuel cells

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料改質装置の脱硫器交換時期検出を廉価で正
確に行う。 【解決手段】給油毎に原燃料の硫黄成分濃度を検出する
濃度検出器の暴露持続時間と原燃料使用量を算出し(S
11〜S13)、濃度センサの金属試片の抵抗Rの測定
と、濃度の算出と硫黄成分の脱硫器への蓄積量の算出と
を行い(S14〜S16)、蓄積量がしきい値より大き
いときに脱硫器の交換時期に達したことを警報する(S
17,S18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原燃料に含まれる
硫黄成分を脱硫器で除去しつつ原燃料から水素を主成分
とする改質ガスを生成する燃料改質装置に関し、特に脱
硫器の交換時期を検出して報知する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素系の気体、液体、固体等や、メ
タノール系等のアルコール等の原燃料と水蒸気とから水
素を主成分とする(水素リッチな)改質ガスを生成する
燃料改質装置は、燃料電池発電システムにおいて燃料水
素の供給源として利用されている。この改質装置は、原
燃料と水蒸気とから水蒸気改質反応により水素リッチな
改質ガスを生成し、この改質ガス中のCO濃度を水性シ
フト反応により低減させ、さらに残存するCOをCO選
択酸化反応でCO2に酸化する。
【0003】ここで、原燃料中に含まれる硫黄成分が改
質装置に導入されると、上記3つの反応部に用いられて
いる触媒の性能が劣化するため、原燃料の脱硫操作が必
須である。従来一般的には、改質器の前工程に脱硫触媒
を備えた脱硫器を設けて、原燃料に含まれる硫黄成分を
除去した後に改質器に原燃料を供給する方法が採られて
いる。脱硫の方法としては、炭化水素等を含む原燃料に
純水素(H2)または水素含有ガスを添加し(特開20
00−017276号公報の第2頁参照)、高温・高圧
下でコバルト−モリブデン、またはニッケル−モリブデ
ンなどを担持した触媒と接触させて水素化処理して硫黄
成分を硫化水素(H2S)にして(水添反応)、酸化亜
鉛や酸化ニッケルなどの脱硫剤で硫化ガスを吸着脱硫す
る水添脱硫方法(特開昭56−079183号公報等参
照)が一般的に用いられている。
【0004】ところで、燃料電池車両にあっては搭載ス
ペースが限られていることから、搭載する機器の小型化
は脱硫器を含めて極めて重要な要件であるが、脱硫器を
小型化すると、脱硫触媒の性能が短時間しか持たず、脱
硫器を交換する頻度が増加する。交換を必要とする脱硫
器の寿命は、燃料改質器の稼働時間で単純には決まら
ず、原燃料に含まれる硫黄成分の吸収蓄積量(積分値)
によって決まる。このため、例えば稼働時間で脱硫器の
交換タイミングを判断すると、まだ使える状態であるに
も関わらず交換してしまったり、あるいは既に劣化した
状態に達したにも関わらず使用し続けて改質器の性能を
著しく劣化させてしまうといった不具合を生じる。これ
らの不具合を解消するためには、脱硫器の交換タイミン
グを正確に知る必要があり、この交換タイミングを知ら
せるという観点で最も近い従来例としては、燃料電池シ
ステムとは異なるガス濃度測定装置の例であるが、妨害
ガスであるSO2ガスの吸収剤の交換タイミングを、一
定ガス流量系であることを前提に、吸収剤の上流に設け
たSO2ガス濃度センサによるSO2濃度Cnとガス吸引
用ポンプ稼働時間Tpとの積(Cn×Tp)から簡便に
求めるという例(特開2001−013048号公報参
照)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の類似例(特
開2001−013048号公報)では、SO2濃度を
センサによってリアルタイムで検出し、この場合原燃料
に含まれる硫黄成分がかなりの低濃度レベル(1ppm
以下レベル)になることもあって、センサに要求される
検出精度・分解能はppbレベルに至り、これを満足さ
せるためセンサ自体が極めて高価になり、かつ、小型に
ならないという問題点があった。(例えば、1ppm以
下の硫黄成分の検出できる装置を市販品で探して見る
と、数百万円以上もする大型の分析装置しか見当たらな
いのが現状である。)また、前記従来の類似例(特開2
001−013048号公報)では、原燃料の流量Qが
一定でない系にはSO2濃度Cnとガス吸引用ポンプ稼
働時間Tpとの積(Cn×Tp)から簡便に求める方法
は適用できないという問題がある。
【0006】本発明は、このような従来の課題に着目し
てなされたもので、極めて低濃度レベルの硫黄成分を含
む原燃料であっても、脱硫器の交換タイミングを正確
に、かつ廉価に知ることのできる燃料改質装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、原燃料を供給し、この原燃料の硫黄成分を除
去する脱硫触媒を有する脱硫器と、 この脱硫器にて硫
黄成分が除去された原燃料から水素に富む改質ガスを生
成する改質器を備えた燃料改質装置において、前記脱硫
器内部またはその上流側の硫黄成分濃度を検出する濃度
検出器を設け、該濃度検出器で検出した硫黄成分濃度と
原燃料使用量とに基づき、前記脱硫器の交換時期を検出
して報知することを特徴とする。
【0008】請求項1に係る発明によると、脱硫器の内
部もしくは上流側で検出した硫黄成分濃度と原燃料使用
量とに基づいて、脱硫器に蓄積された硫黄成分量を推定
しつつ該硫黄成分量が所定量に達したときを該脱硫器の
交換時期として検出し、報知する。これにより、脱硫器
の寿命を過不足なく事前に感知して交換時期が報知され
るので、脱硫器がまだ使える状態であるにも関わらず交
換したり、既に劣化した状態に達したにも関わらず使用
し続けることを防止でき、寿命となった時期に交換する
ことができる。
【0009】また、請求項2に係る発明は、前記濃度検
出器は、前記硫黄成分濃度が略一定とみなせる期間毎
に、硫黄成分濃度を検出することを特徴とする。請求項
2に係る発明によると、硫黄成分濃度が略一定とみなせ
る期間の脱硫器への硫黄成分量を、検出した略一定の硫
黄成分濃度とこの期間(の原燃料使用量)との積として
算出でき、各期間毎の硫黄成分量を積算して脱硫器への
硫黄成分の総量を求めて、該脱硫器の交換時期を検出す
ることができる。
【0010】また、請求項3に係る発明は、前記硫黄成
分濃度が略一定とみなせる期間を、原燃料の補充後、次
の補充までの期間とすることを特徴とする。請求項3に
係る発明によると、原燃料が補充されると硫黄成分濃度
が変化するが、攪拌により混合して一定の濃度となり、
次に補充されるまでは該濃度に維持されるので、次の補
充までの期間を硫黄成分濃度が略一定とみなせる期間と
することができる。
【0011】また、請求項4に係る発明は、前記濃度検
出器は、原燃料供給経路に介装される金属試片を備え、
該金属試片が硫化腐食された量と金属試片が暴露された
時間量とに基づいて硫黄成分濃度を検出することを特徴
とする。請求項4に係る発明によると、硫黄成分濃度が
極めて低い濃度レベルであっても金属試片が長時間にわ
たって硫化腐食する量と、脱硫器の硫黄成分蓄積量とは
深い相関を有するので、精度良く目的の硫黄成分量を求
められるという効果を得ることができる。
【0012】また、請求項5に係る発明は、前記濃度検
出器の交換時期を検出して報知することを特徴とする。
請求項5に係る発明によると、金属試片の硫化腐食が進
んで飽和に近づくと濃度検出器を交換する必要があり、
該濃度検出器の交換時期を検出して報知することによ
り、新たな濃度検出器に交換して硫黄成分濃度を長期に
わたって正確に検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の燃料改質装置を図面
に基づき説明する。図1は、本発明にかかる燃料改質装
置のシステム構成を示したもので、原燃料供給器1から
燃料供給ライン2を介して原燃料が脱硫器3に供給さ
れ、該脱硫器3は原燃料から硫黄成分を吸収除去して改
質反応器4に供給する。硫黄成分を除去された燃料は、
前記改質反応器4で改質反応し、水素に富む改質ガスを
生成する。該改質ガスは、改質ガス導出ライン5及び開
閉弁6を介して図示しない燃料電池等に供給される。
【0014】前記原燃料供給器1と脱硫器3の間の燃料
供給ライン2に、硫黄成分濃度を検出する濃度検出器1
0を介装させている。この濃度検出器10は、リアルタ
イムにその場(in situ)の低レベルな硫黄成分濃度を
測る検出器ではなく、長時間かけて硫黄成分を吸収蓄積
した量を検出するよう後述するように構成されている。
これは、硫黄成分の瞬間値が極めて低濃度レベル(例え
ば1ppm以下レベル)になっているため、基本的にこ
れをリアルタイム検出しにくいことから、比較的長時間
をかけて吸収した結果である蓄積量を検出する積分型の
検出方法による方が精度的にも価格面でも有利になるか
らである。
【0015】改質器の稼動時間すなわち前記濃度検出器
10が原燃料に暴露される時間と原燃料使用量は、前記
原燃料供給器1に関連した物理量に基づいてそれぞれ稼
動時間検出器7、原燃料使用量検出器8によって検出す
ることができる。前記濃度検出器10、稼動時間検出器
7、原燃料使用量検出器8による各検出信号は、マイコ
ン等で構成される信号演算処理部20に入力されて演算
処理され、脱硫器3の交換時期を検出し、該交換時期を
報知器30によって出力表示ないし警報する。
【0016】前記硫黄成分を吸収蓄積した量を検出する
濃度検出器10の例を図2に示す。これは、金属試片の
硫化腐食量を検出するもので、腐食量の直接的な検出方
法の例として(例えば北村・鈴木共著『防蝕技術−腐食
の基礎と防食の実際』(地人書館)第8章の記載にある
ように)いろいろな方法があるが、腐食減肉量の積算値
を直接的に検出するタイプの電気抵抗変化測定法を応用
した検出器が低濃度を長時間掛けて積分的に把握する場
合に好都合である。プローブ11は前記燃料供給ライン
2に直挿され、先端の金属試片12が原燃料に暴露さ
れ、硫化腐食しない参照試片13との抵抗バランスを検
出部14で電気的に測ることで腐食量積算値を算出する
ものであり、既知の検知器である。使用する金属試片は
硫化腐食しやすく、また腐食層が崩れ難い銀あるいは銅
系の金属が好ましい。
【0017】ここで、まず、供給燃料中に含まれる硫黄
成分濃度Cと、金属試片の硫化腐食量yと、脱硫器の硫
黄成分蓄積量Zとの関係についてまとめてみる。図3に
おいて、濃度検出器10の金属試片12の断面(幅B、
厚さD)で見て、暴露表面が全面腐食した層の厚さ(腐
食厚さ)をyとする。金属表面に生じた反応生成物(硫
化物)皮膜12bが十分緻密に金属表面を覆えば、これ
が腐食保護膜の作用をするため、腐食ガス濃度Cが一定
の場合でもその後の腐食進行速度は時間と共に減少す
る。つまり、生成物皮膜の密着性がよく剥がれずに覆
い、その中におけるイオンあるいは電子の拡散が律速の
場合には、腐食反応速度dy/dtは生成物皮膜の厚さ
yに反比例することになるので、 dy/dt=k/y・・・(1) で表される。
【0018】ここで、速度定数kには外表面での反応種
の濃度C(t)が含まれるので、 k=a・C(t)・・・(2) ここでaは比例定数である。1式と2式を変形して、時
間tで積分すると、
【0019】
【数1】 ここで、極めて特殊な例として、もし濃度C(t)が一
定値C0であれば、 y2∝C0t・・・(4) となり、これは放物線則(parabolic rate law)と呼
ばれる基本関係式で、参考までに言えば、この単純な関
係式からは濃度Cと皮膜厚さyとは線形関係には無いと
いうことである。
【0020】硫黄成分濃度C(t)は一定ではなく変動す
る場合が一般的であり、この場合については原燃料供給
流量Qが一定の場合と、変動する場合の2ケースについ
て以下それぞれ述べる。 a.もし原燃料供給器1が一定流量供給系であれば、
(3)式の右辺は従来例(特開2001−01304
8)でいうところのSO2濃度Cnとガス吸引用ポンプ稼
働時間Tpとの積(Cn×Tp)に相当する量と同じにな
っている。つまり、脱硫器3での吸収蓄積量をZと置く
と、(3)式の右辺は流量Qが一定であることからZに
比例した値になっており、この関係は次式で表すことが
できる。
【0021】y2∝Z・・・(5) b.しかし、一般的には原燃料供給器は一定流量系でな
い場合がほとんどで、この場合は濃度Cが時間の関数C
(t)になるだけでなく、流量Qもまた時間の関数Q(t)と
なるため積分処理が複雑になる。しかし、3式において
濃度C(t)がほぼ一定と見なせる区間(暴露時間t0から
1、t1からt2、…tn-1からtnの間)を見出せれば
(この条件はすぐ後で述べる)、次の関係式を得ること
ができる。
【0022】 y1 2−y0 2=2a・C1(t1−t0)・・・(6) y2 2−y1 2=2a・C2(t2−t1)・・・(7) ・・・・・・・・ yn 2−yn-1 2=2a・Cn(tn−tn-1)・・・(8) ここで、C1,C2,…Cnは区間毎に一定の濃度を示
す。
【0023】一般式(8)より、暴露時間tn-1,tn
時の皮膜厚さyn-1,ynがわかり、濃度検出器10の暴
露持続時間(tn−tn-1)がわかれば、濃度Cnを求め
ることができる。 Cn=(yn 2−yn-1 2)/[2a(tn−tn-1)]・・・(9) ここで、上述の仮定として用いた濃度C(t)が実質的に
一定とみなせる条件について述べると、原燃料給油によ
り給油タンク(図示せず)の原燃料の硫黄成分濃度は継
ぎ足しされてもタンク内で攪拌されて濃度が一定になる
ことから、給油間隔間(前回tn-1と今回tnの間)で見
れば濃度一定と見なすことができる。したがって諸量の
検出は給油時点で実施すればよく、今回の給油時点の皮
膜厚さy nと、前回の給油時点の皮膜厚さyn-1と、今回
の給油の間の改質器稼働時間(t n−tn-1)がわかれ
ば、この間の濃度Cnを(9)式に基づいて求められ、
また改質器稼働時間(tn−tn-1)における原燃料使用
量Vnを給油レベルゲージ(図示せず)の変化などから
求めれば、Cn・Vnがこの間の硫黄成分量に相当するの
で、脱硫器3の全吸収蓄積量Zはこれらを合算する次式
で表される。
【0024】
【数2】 次に、皮膜厚さyと濃度検出器10の出力値である金属
試片12の抵抗値Rとの関係について述べる。一般に抵
抗Rは、寸法に無関係の物質定数である比抵抗ρ、金属
試片12の長さL、金属試片12の断面積Sの逆数1/
Sに比例する。いま図3に示すように、硫化されていな
い銀を添え字1、表面を覆う硫化銀を添え字2で表す
と、 R1=ρ1・L/S1・・・(11) R2=ρ2・L/S2・・・(12) S1+S2=S0=B・D・・・(13) であり、濃度検出器10の金属試片12の抵抗Rは、R
1,R2について並列合算した値である。1/R=1/R
1+1/R2・・・(14) 図3の断面寸法関係より、 S1=(B−2y)・(D−2y)≒S0−2・(B+D)y…(15) S2≒2(B+D)・y・・・(16) 以上の(11)〜(16)より、 R/R0=1/(1−A・y)・・・(17) あるいは、y=(1−R0/R)/A・・・(18) ここで、A=2(1/B+1/D)・(1−ρ1/ρ2)(19) で、ρ2≫ρ1の関係がある。
【0025】(17)式あるいは(18)式の関係から
金属試片12の抵抗Rを求めることで、皮膜厚さyを精
度よく求めることができる。以上より、抵抗値Rを測る
ことで(17)式あるいは(18)式より皮膜厚さyを
求められる。皮膜厚さyから硫黄成分吸収蓄積量Zを求
める方法は、次に示す。
【0026】a.原燃料供給が一定流量系である特殊な
場合は、(5)式から脱硫器の硫黄成分吸収蓄積量Zに
比例した値を求められる。したがって、脱硫器の硫黄成
分吸収能力を勘案して交換が必要な蓄積量Zexを設定す
れば脱硫器交換タイミングに対応する抵抗値Rexを求め
ることができる。この場合の脱硫器交換の信号を出すフ
ローを図4に示す。
【0027】これは、脱硫器3とは別体である濃度検出
器10で、脱硫器3の交換判定を複数回na行えるよう
にした場合で、交換判定回数nの増大に応じて濃度検出
器10の金属試片12の腐食が進んで抵抗値Rが増大す
るので、交換判定用のしきい値となる抵抗値を、n回目
に対応する脱硫器交換抵抗値(Rexnとして予め記憶
設定しておき、この抵抗値(Rexnとの比較(S3)
で脱硫器3の交換を判断する(S5)。
【0028】上述のように、濃度検出器10の使用回数
も有限であり、本実施形態では、検出器自体の使用限界
回数naに達したことを判定したときに(S7)、検出
器自体の交換信号を発して交換時期を報知する(S8,
S9)。これにより、濃度検出器10が寿命に達したと
きに交換して、正しい濃度検出、ひいては正確な脱硫器
交換時期判定を維持できる。
【0029】b.原燃料供給が変動流量系の場合は、給
油時点で前回給油からの改質器稼働時間(tn−tn-1
と今回の皮膜厚さyn、前回の皮膜厚さyn-1から(9)
式に基づいて濃度Cnを求め、改質器稼働時間(tn−t
n-1)内における原燃料使用量Vnとの積を合算して(1
0)式により全吸収蓄積量Zを求める。したがって、脱
硫器3の硫黄成分吸収能力を考慮して交換が必要な蓄積
量Zexを設定すると脱硫器交換タイミングを判断するこ
とができる。
【0030】この場合のフローを図5に示す。給油判定
を行い(S12)、給油時に暴露持続時間(稼働時間)
や原燃料使用量Vn等の諸量の算出(S13)、金属試
片12の抵抗Rの測定(S14)、(9)式による濃度
Cnの算出(S15)、10式による積算蓄積量Zの算
出(S16)を行い、該積算蓄積量Zを前記脱硫器3の
交換が必要な蓄積量Zexと比較して脱硫器交換判断を行
う(S17)。
【0031】脱硫器交換が必要と判定された以降(S1
8→S23)は、原燃料供給が一定流量系の前記図4S
4以降と同様である。図6は他の実施形態を示し、硫黄
成分の濃度検出器10が脱硫器3の内部に組込まれた例
である。脱硫器3は前述のように工程が大きく2つに別
れており、上流側の水素化処理してH2Sガス化する工
程3aを経た後に、脱硫剤でH2Sガスを吸着脱硫する
工程3bで硫黄成分濃度を検出するように設定する。こ
の例では脱硫器3に組込まれているので、腐食型の濃度
検出器10を何回も使用する必要はなく、脱硫器3の交
換と共に1回の使い切りになる。流量一定制御の場合、
濃度検出器10の交換時期判定が不要(脱硫器と共通)
になることと相まって、フローは図7に示すようにな
り、簡素化される。
【0032】以上説明したように、脱硫器の上流もしく
は内部に廉価な金属腐食型の硫黄成分の濃度検知器を介
装することで低濃度レベルであっても硫黄成分濃度を正
確に求めることができ、稼動時間、原燃料供給量とから
脱硫器の交換タイミングを判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃料改質装置の構成
を示すブロック図。
【図2】同上の燃料改質装置に用いる硫黄成分濃度検出
器の1例を示す断面図。
【図3】同上の濃度検出器における先端プローブの金属
試片断面を示す断面図。
【図4】同上の燃料改質装置における原燃料流量一定系
である場合の脱硫器交換時期を判定して報知するルーチ
ンのフローチャート。
【図5】同上の燃料改質装置における原燃料流量変動系
である場合の脱硫器交換時期を判定して報知するルーチ
ンのフローチャート。
【図6】本発明の別の実施形態に係る燃料改質装置の構
成を示すブロック図。
【図7】同上の燃料改質装置における脱硫器交換時期を
判定して報知するルーチンのフローチャート。
【符号の説明】
1 原燃料供給器 2 燃料供給ライン 3 脱硫器 4 改質反応器 7 稼働時間検出器 8 原燃料使用量検出器 10 濃度検出器 12 金属試片 20 信号演算処理部 30 報知器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/00 G01N 27/00 L // H01M 8/06 H01M 8/06 G Fターム(参考) 2G050 BA04 EA06 EB02 EB03 2G060 AA01 AB11 AE19 AE27 AE28 AF07 EA05 EA08 HC07 HC09 HC10 HD03 4G040 EA02 EA03 EA06 EB01 5H027 AA02 BA01 BA16 KK31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原燃料の硫黄成分を除去する脱硫触媒を有
    する脱硫器と、該脱硫器により硫黄成分が除去された原
    燃料から水素に富む改質ガスを生成する改質器と、を備
    えた燃料改質装置であって、 前記脱硫器内部またはその上流側の硫黄成分濃度を検出
    する濃度検出器を設け、該濃度検出器で検出した硫黄成
    分濃度と原燃料使用量とに基づき、前記脱硫器の交換時
    期を検出して報知することを特徴とする燃料改質装置。
  2. 【請求項2】前記濃度検出器は、前記硫黄成分濃度が略
    一定とみなせる期間毎に、硫黄成分濃度を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の燃料改質装置。
  3. 【請求項3】前記硫黄成分濃度が略一定とみなせる期間
    を、原燃料の補充後、次の補充までの期間とすることを
    特徴とする請求項2に記載の燃料改質装置。
  4. 【請求項4】前記濃度検出器は、原燃料供給経路に介装
    される金属試片を備え、該金属試片が硫化腐食された量
    と金属試片が暴露された時間量とに基づいて硫黄成分濃
    度を検出することを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれか1つに記載の燃料改質装置。
  5. 【請求項5】前記濃度検出器の交換時期を検出して報知
    することを特徴とする請求項2に記載の燃料改質装置。
JP2002011419A 2002-01-21 2002-01-21 燃料改質装置 Pending JP2003215082A (ja)

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