JP2006023260A - 光ファイバの温度分布測定方法および光ファイバの温度分布測定装置 - Google Patents

光ファイバの温度分布測定方法および光ファイバの温度分布測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 作業者のスキルに関係なく短時間で求める伝播損失差が得られる光ファイバの温度分布測定方法および光ファイバの温度分布測定装置を提供する。
【解決手段】 被測定光ファイバにパルス光を入射し、前記パルス光の入射タイミングと前記被測定光ファイバ内で生じた後方散乱光の検出タイミングとの時間差から前記被測定光ファイバの測定点を算出すると共に、前記後方散乱光に含まれるラマン散乱光のうちストークス光と反ストークス光との検出強度比から前記被測定光ファイバの温度を算出する光ファイバ温度分布測定方法において、温度分布が一様な光ファイバにおけるストークス光と反ストークス光との波形から、ストークス光と反ストークス光との伝播損失差を、一次近似することにより得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバの温度分布を光学的に遠隔測定するための光ファイバの温度分布測定方法および光ファイバの温度分布測定装置に関する。
光ファイバの温度分布を光学的に遠隔測定するための光ファイバの温度分布測定方法として、OTDR(Optical Time Domain Reflectometry)による距離測定の原理と、ラマン散乱光の検出による温度測定の原理とを組み合わせた装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図6は、特許文献1に記載された光ファイバの温度分布の測定の原理を示す説明図であり、(a)は、温度分布の測定原理図、(b)は、後方散乱光の波長分布図である。温度分布の測定は、被測定光ファイバ1と、入射パルス光3を通過し、散乱点6において生じた後方散乱光4を光路変換して図示しない波長分離器に出力光5として出力するビームスプリッタ2と、波長分離器から出力される信号を検出する図示しない信号検出部、信号処理部等の構成により行われる。
次に、光ファイバの温度分布の測定方法を説明する。まず、被測定光ファイバ1に図示しない光源により発生させた波長λの入射パルス光3を入射すると、ある散乱点6において伝播の過程で後方散乱光4が現れ、入射端側に戻ってくる。ここで、ある散乱点6までの距離をL、入射パルス光3の入射時点から後方散乱光4の検出時点までの時間をt、被測定光ファイバ1の屈折率をn、真空中の光速をC、被測定光ファイバ1中の光速をCとすると、
C=C/n (1)
L=C・t/2 (2)
となる。したがって、(2)式により散乱点6の位置が定量的に求まる。
一方、後方散乱光4には、図6(b)に示すように、レーリー光20とストークス光21、反ストークス光22が含まれる。入射パルス光3の波長をλとするとレーリー光20の波長はλとなり、波長シフト量を△λとすると、ストークス光21の波長λと反ストークス光22の波長λASは、
λ+△λ (3)
λAS−△λ (4)
となる。
そして、波長λでのストークス光強度をI、波長λASでの反ストークス光強度をIASで表わすと、ストークス光強度Iと反ストークス光強度IASの比は、被測定光ファイバ1中の散乱点6の絶対温度Tに依存し、
AS/I=exp(−h・C・ν/kT) (5)
に示す関係となる。ここで、hはプランク定数(J・S)、νはラマンシフト量(m・l)、kはボルツマン定数(J/K)である。したがって、散乱点の温度が定量的に求められる。
このようにして、従来の光ファイバの温度分布の測定方法によれば、散乱点の位置および温度を求めることができる。
特許第3063063号公報([0003]〜[0004],図7)
しかし、実際の測定においては、被測定光ファイバは、波長により伝播損失が異なる波長分散特性を有しているため、特許文献1に記載された測定方法の原理では、実測値と計算値との間に誤差が生じる。このため、ストークス光強度Iと反ストークス光強度IASの比をストークス光と反ストークス光の『伝播損失差』というパラメータで補正を行う必要がある。
具体的には、各サンプリング点の強度比を対数変換し、dB表示に直したものをIratioとすると、
Iratio(i)=IAS(i)−I(i)+[伝播損失差] (6)
と表わされ、基準部の被測定光ファイバの平均強度比をIkijun、基準温度計の指示値をTkijunとすると、サンプリング点iの温度T(i)は、
Figure 2006023260
と表わされる。ここで、
Figure 2006023260
h:プランク定数、C:真空中の光速、K:ボルツマン定数、Nref:光ファイバの屈折率、ν:シフト波数、である。
なお、基準部とは、被測定光ファイバの測定対象部の近傍で、既に温度が判っている部分である。
そこで、上記の伝播損失差を求める手法として、従来から出願人が考案し採用しているカットアンドトライがあり、図7は、そのカットアンドトライによる伝播損失差を求めるフローチャートであり、図8は、設定した伝播損失差が大きすぎる場合の温度波形を示し、図9は、設定した伝播損失差が小さすぎる場合の温度波形を示し、図10は、設定した伝播損失差が適切な場合の温度波形を示す。
まず、伝播損失差を任意に設定し(S31)、温度分布が一様であるような被測定光ファイバを用いて温度データを取得する(S32)。次に、得られた温度データを温度計算式(7)式に代入する(S33)。得られた温度データの温度波形が図8に示すように右上がりならば(S34)、伝播損失差を小さくなるように設定し直す(S36)。また、得られた温度データの温度波形が図9に示すように右下がりならば(S35)、伝播損失差を大きくなるように設定し直す(S37)。設定し直した伝播損失差により上記の操作を繰り返し行い、温度波形が図10に示すように水平となったときに、最適な伝播損失差であるとして測定を終了する(S38)。
ここで、図7に示すステップを必要とする従来の伝播損失差の決定方法において、温度波形の傾きの傾向を見るために最低5回の試行を必要とする場合を考える。伝播損失差を決定するためには、1回の温度データ取得に要する時間が2分間かかり、設定入力作業に1分間要すると仮定すると、(2分+1分)=3分間必要であるから、カットアンドトライを5回行えば、3分×5=15分要することになる。
このため、この従来のカットアンドトライによる伝播損失差の決定方法によれば、温度波形の傾きの傾向を見るのに、例えば、5つの温度データを必要とするため、伝播損失差の決定に時間が非常にかかるとともに、作業者のスキルにより得られる伝播損失差にばらつきが生じる等の問題点があった。
従って、本発明の目的は、作業者のスキルに関係なく短時間で求める伝播損失差が得られる光ファイバの温度分布測定方法および光ファイバの温度分布測定装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、被測定光ファイバにパルス光を入射し、前記パルス光の入射タイミングと前記被測定光ファイバ内で生じた後方散乱光の検出タイミングとの時間差から前記被測定光ファイバの測定点を算出すると共に、前記後方散乱光に含まれるラマン散乱光のうちストークス光と反ストークス光との検出強度比から前記被測定光ファイバの温度を算出する光ファイバの温度分布測定方法において、温度分布が一様な被測定光ファイバにおける前記ストークス光と前記反ストークス光との波形からそれぞれの一次近似式を求め、前記それぞれの一次近似式の傾きの差から伝播損失差求めることにより温度の補正を行うことを特徴とする光ファイバの温度分布測定方法を提供する。
本発明は、上記目的を達成するため、温度分布の測定対象である被測定光ファイバと、前記被測定光ファイバにパルス光を入射する光源部と、前記パルス光により散乱点において生じた後方散乱光を分離するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタにより得られた後方散乱光のうちストークス光および反ストークス光とを分離する波長分離部と、前記分離された前記ストークス光および前記反ストークス光の波形からそれぞれの波形の1次近似式を求め、前記それぞれの1次近似式の傾きの差から伝播損失差を求める信号処理部とを備えることを特徴とする光ファイバの温度分布測定装置を提供する。
本発明によれば、ストークス光と反ストークス光の波形からそれぞれの一次近似式を求め、それぞれの一次近似式の傾きの差から伝播損失差求めるので、作業者のスキルに関係なく求める伝播損失差が得られ、短時間で温度分布を測定することができる。
また、光ファイバの散乱点の位置および温度を確実に標定することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバの温度分布の測定方法を示す説明図であり、(a)は、温度分布の測定装置図、(b)は、後方散乱光の波長分布図である。この温度分布の測定装置は、被測定光ファイバ1と、入射パルス光3を被測定光ファイバ1へ入射するとともに、被測定光ファイバ1の散乱点6において生じた後方散乱光4を光路変換して波長分離部7に出力光5として出力するビームスプリッタ2と、ビームスプリッタ2から出力された光をストークス光21と反ストークス光22に分離する波長分離部7と、ストークス光21と反ストークス光22に分離された光を検出する信号検出部8と、信号検出部8により検出した信号からストークス光21および反ストークス光の22波形からそれぞれの波形の1次近似式を求め、その1次近似式の傾きの差から伝播損失差を求めて、温度、位置を計算する信号処理部9と、計算結果等を表示する表示部10とを備える。
次に、光ファイバの温度分布の測定方法を説明する。まず、被測定光ファイバ1に図示しない光源により発生させた波長λの入射パルス光3を入射すると、ある散乱点6において伝播の過程で生じた後方散乱光4が現れ、入射端側に戻ってくる。ビームスプリッタ2により後方散乱光4を光路変換し、波長分離部7に出力し、信号検出部8および信号処理部9により散乱点6までの距離Lを算出する。ここで、ある散乱点6までの距離Lは、入射パルス光3の入射時点から後方散乱光4の検出時点までの時間をt、被測定光ファイバ1の屈折率をn、真空中の光速をC、被測定光ファイバ1中の光速をCとすると、
C=C/n (9)
L=C・t/2 (10)
となり、得られたデータを(9)式および(10)式に代入することにより散乱点6の位置が定量的に求まる。
一方、後方散乱光4は、ビームスプリッタ2により光路変換され、波長分離部7に出力される。出力された後方散乱光4は、信号検出部8により、ストークス光21および反ストークス光22が検出される。入射パルス光3の波長をλとするとレーリー光20の波長はλとなり、波長シフト量を△λとすると、ストークス光21の波長λと反ストークス光22の波長λASとは、
λ+△λ (11)
λAS−△λ (12)
となる。
そして、信号処理部9により得られたデータを下記の(13)式に代入することにより散乱点の温度を計算により求める。すなわち、波長λでのストークス光強度をI、波長λASでの反ストークス光強度をIASで表わすと、ストークス光強度Iと反ストークス光強度IASの比は、被測定光ファイバ1中の散乱点6の絶対温度Tに依存し、
AS/I=exp(−h・C・ν/kT) (13)
に示す関係となる。ここで、hはプランク定数(J・S)、νはラマンシフト量(m・l)、kはボルツマン定数(J/K)である。したがって、散乱点の温度が定量的に求められる。
ところで、上記の計算温度と測定温度の実測値とは、必ずしも一致しないので、これらの間の差を最小とするために、補正パラメータとしての伝播損失差を求める必要がある。伝播損失差を求めるには、以下のように行う。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る伝播損失差を求めるフローチャートである。まず、入射パルス光3を被測定光ファイバ1に入射すると、上述したように、ある散乱点6において後方散乱光4が出現し、この後方散乱光4が入射端側に戻ってくる。この後方散乱光4をビームスプリッタ2により光路変換し、波長分離部7に出力する。波長分離部7に入力された後方散乱光4は、ストークス光21および反ストークス光22に分離されてそれぞれ信号検出部8に出力される。信号検出部8によりストークス光21からなるストークス波形の所定のデータを得る(S12)。同様に、反ストークス光22からなる反(アンチ)ストークス波形の所定のデータを得る(S13)。次に、以下に述べる統計計算により伝播損失差を求め(S14)、得られた値を温度計算式(7)式に代入することにより(S15)、伝播損失差を考慮した温度が求められる(S16)。
以下、統計計算について説明する。統計計算に適用する計算手法として、線型最小二乗法があげられる。線型最小二乗法によりストークス光、反ストークス光それぞれの波形を1次多項式
y=px+p (14)
の形で近似し、それらの傾きの差を伝播損失差として適用する。
この方程式を未知係数pとpに対して解くには、2つの未知数を含むn個の連立線形方程式として、Sを表わす。
Figure 2006023260
ここで、(x,y)は、それぞれ温度波形の各サンプリング点における距離および強度に相当する。残差の二乗和が最小となるように係数p,pを求めるために、各パラメータに関して、Sを微分し、結果をゼロと設定する。
Figure 2006023260
Figure 2006023260
真のパラメータの推定値をbとし、pとp2に対して、bとbを代入すると、上式は次のようになる。
Figure 2006023260
Figure 2006023260
ここで、和の計算は、i=1からnに渡り実行される。正規方程式は、次のように定義される。
Figure 2006023260
Figure 2006023260
これをbに関して、解くと、
Figure 2006023260
と表わされる。b値は、b値を使って次のように表せるから、
Figure 2006023260
となる。
上記の(23)式を反ストークス光22およびストークス光21により得られた値に適用し、それぞれの傾きbを求め、それらの差を求めることにより伝播損失差を決定する。
温度波形データの近端部および遠端部は、誤差が大きい場合があることおよび温度波形の歪が大きいこと等を考慮して、伝播損失差の計算においては、温度波形の中央部分のデータを使用する。例えば、温度波形の全長の10%〜90%の範囲を伝播損失差の計算に適用する。
伝播損失差を求めるには、上述のように、各数式を解く必要があるが、この解析法のソフトウエアを光ファイバの温度分布測定装置のソフトウエアに組み込んでおく。
図3は、伝播損失差算出画面を示す。この伝播損失差算出画面42は、伝播損失差算出表示部42Aと、日付選択ボタン42Bと、時刻選択ボタン42Cと、検索開始ボタン42Dと、計算開始ボタン42Eと、結果適用ボタン42Fと、閉じるキー42Gと、閉じるボタン42Kと計算結果表示部44とを有している。日付選択ボタン42Bと時刻選択ボタン42Cとは、下方向移動ボタン42Jをそれぞれ有している。
図4は、光ファイバの温度分布測定装置により得られたストークス波形および反ストークス波形を示し、(a)は、ストークス波形、(b)は、反ストークス波形を示す図である。
次に、伝播損失差を計算する手順について説明する。まず、オペレータは、必要な操作を行い、被測定光ファイバ1に入射パルス光3を入射させ、図4に示すストークス波形と反ストークス波形のデータを取得する。次に、伝播損失差算出画面42において取得したストークス波形と反ストークス波形の時刻を選択し、計算ボタン42Eをクリックして、光ファイバ温度分布測定装置の図示しないCPUに伝播損失差の計算を行わせる。計算結果は、伝播損失差算出画面42上の所定箇所に伝播損失差44として表示させる。次に、オペレータが結果適用ボタン42Fをクリックすると、図示しないCPUにより表示された結果が伝播損失差として適用される。
ここで、従来の伝播損失差の決定方法によれば、前述したように、カットアンドトライを5回行えば、3分×5=15分要することになる。
これに対して、本実施の形態では、1回の温度データ取得に要する時間が2分間かかり、設定入力作業に1分間要すると仮定すると、温度データを取得するにはストークス波形、反ストークス波形が必要であるため、1回の温度データを取得のための測定により被測定光ファイバの全長に渡りストークス波形、反ストークス波形が得られる。これにより伝播損失差決定に必要な時間は2+1=3分間で済むことになる。
(実施例1の効果)
第1の実施例によれば、光ファイバの温度分布測定装置のソフトウエアに組み込んでおくため、容易に計算結果を得ることができる。
また、温度波形の傾きの傾向を見るために、5回の試行を必要とする場合には、伝播損失差決定に必要な時間が5分の1の時間に短縮することができた。
また、作業者のスキル差による決定値にバラツキがなく、伝播損失差を決定したデータの信頼性が高まり、データ管理が容易になる。
図5は、被測定光ファイバの全体の温度が部分的に一様に一定、かつ、既知の区間を示す温度波形である。被測定光ファイバ1の全長にわたって温度が一様でない場合に、本発明に係る伝播損失差を決定する方法を説明する。この場合、被測定光ファイバ1の温度が一様に一定、かつ、既知の区間aを設けておく。これにより、長期にわたる計測を行う場合、被測定光ファイバ1の伝播損失差が変化する場合であっても、被測定光ファイバ1の温度が一様に一定、かつ、既知の区間aの値を用いることにより伝播損失差を設定し直すことができる。
(他の実施例)
なお、伝播損失差の計算を行う機能は、光ファイバの温度分布測定装置のソフトウエア画面に組み込む以外にも、光ファイバの温度分布測定装置の本体装置に組み込むことが考えられる。この場合は、本体装置のパネル面の操作、あるいは外部に接続した制御コンピュータからのコマンドにより、伝播損失差の計算を実行させることが好ましい。
本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバの温度分布測定方法を示す説明図であり、(a)は、温度分布の測定装置図、(b)は、後方散乱光の波長分布図である。 本発明の第1の実施の形態に係る伝播損失差を求めるフローチャートである。 本発明の実施例1に係る伝播損失差の算出結果を示す図である。 本発明の実施例1に係る光ファイバの温度分布測定装置により得られたストークス波形および反ストークス波形を示し、(a)は、ストークス波形、(b)は、反ストークス波形を示す図である。 本発明の実施例2に係る被測定光ファイバの全体の温度が部分的に一様に一定、かつ、既知の区間を示す温度波形である。 従来の光ファイバの温度分布の測定の原理を示す説明図であり、(a)は、温度分布の測定原理図、(b)は、後方散乱光の波長分布図である。 従来の伝播損失差を求めるフローチャートである。 設定した伝播損失差が大きすぎる場合の温度波形を示す図である。 設定した伝播損失差が小さすぎる場合の温度波形を示す図である。 設定した伝播損失差が適切な場合の温度波形を示す図である。
符号の説明
1 被測定光ファイバ
2 ビームスプリッタ
3 入射パルス光
4 後方散乱光
5 出力光
6 散乱点
7 波長分離部
8 信号検出部
9 信号処理部
10 表示部
20 レーリー光
21 ストークス光
22 反ストークス光
42 伝播損失差算出画面
44 伝播損失差

Claims (5)

  1. 被測定光ファイバにパルス光を入射し、前記パルス光の入射タイミングと前記被測定光ファイバ内で生じた後方散乱光の検出タイミングとの時間差から前記被測定光ファイバの測定点を算出すると共に、前記後方散乱光に含まれるラマン散乱光のうちストークス光と反ストークス光との検出強度比から前記被測定光ファイバの温度を算出する光ファイバの温度分布測定方法において、
    温度分布が一様な被測定光ファイバにおける前記ストークス光と前記反ストークス光との波形からそれぞれの一次近似式を求め、前記それぞれの一次近似式の傾きの差から伝播損失差を求めることにより温度の補正を行うことを特徴とする光ファイバの温度分布測定方法。
  2. 前記被測定光ファイバの全長のうち、中央部分のデータを用いて前記伝播損失差を求めることを特徴とする請求項1記載の光ファイバの温度分布測定方法。
  3. 前記一次近似式は、最小2乗法により前記伝播損失差を求めることを特徴とする請求項1記載の光ファイバの温度分布測定方法。
  4. 温度が一様であることが明らかな2地点以上の地点または2以上の区間の前記ストークス光と前記反ストークス光との波形から得られたデータを用いて前記伝播損失差を求めることを特徴とする請求項1記載の光ファイバの温度分布測定方法。
  5. 温度分布の測定対象である被測定光ファイバと、前記被測定光ファイバにパルス光を入射する光源部と、前記パルス光により散乱点において生じた後方散乱光を分離するビームスプリッタと、前記ビームスプリッタにより得られた後方散乱光のうちストークス光および反ストークス光とを分離する波長分離部と、前記分離された前記ストークス光および前記反ストークス光の波形からそれぞれの波形の1次近似式を求め、それぞれの1次近似式の傾きの差から伝播損失差を求める信号処理部とを備えることを特徴とする光ファイバの温度分布測定装置。
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