JP2006023235A - 接近車両認識システム - Google Patents

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信吉 浅沼
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Abstract

【課題】 自車両に接近する車両を適切に認識する。
【解決手段】 特徴点抽出部22は、後方撮像カメラ11から入力される画像データに対して他車両の前部において所定地上高位置(例えば、方向指示器が配置される高さ位置等)で車幅方向に所定間隔Lをおいた位置(例えば、車幅方向の両端部等)に配置された1対の発光部材の認識処理を行う。特徴点相対位置検知部24は、抽出した1対の発光部材の自車両に対する相対位置を検知する。対象物距離算出部26は、抽出した1対の発光部材の自車両に対する相対距離の情報を算出する。走行支援判定部27は、1対の発光部材の自車両に対する相対位置と、抽出した1対の発光部材の自車両に対する相対距離の情報と、自車両情報検出部13にて検出した自車両の走行情報とに基づき、走行支援レベルを設定し、この走行支援レベルに応じて、報知装置17を作動させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接近車両認識システムに関する。
従来、例えば自車両の後方を撮影するカメラの撮影画像に基づき、自車両の後方から接近する2輪車両を認識する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この装置では、撮影画像内の高輝度領域が2輪車両において昼間時に点灯される前照灯に相当するか否かを判定して、2輪車両の有無を認識するようになっている。
特開平9−73529号公報
ところで、上記従来技術に係る装置においては、2輪車両の前照灯の地上高が4輪車両の前照灯の地上高よりも相対的に高くなることを前提として、2輪車両と4輪車両とを区別するようになっている。しかしながら、例えばオフロード走行用の車両等のように、相対的に地上高が高く設定された4輪車両においては、前照灯の地上高が2輪車両の前照灯と同等の位置に設定される場合があり、例えば1対の前照灯の一方が無点灯状態の4輪車両を2輪車両であると誤認識してしまったり、例えば併走する2台の2輪車両を1台の4輪車両であると誤認識してしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、自車両に接近する車両を適切に認識することが可能な接近車両認識システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の接近車両認識システムは、車両(例えば、実施の形態での他車両30、4輪車両40)の進行方向において相対的に前方の位置から視認可能な前記車両の位置に車幅方向に所定間隔をおいて配置された1対の発光あるいは反射部材(例えば、実施の形態での1対の発光部材31A,31B)を備え、前記前方の位置に配置された撮影手段(例えば、実施の形態での後方撮像カメラ11)により撮影された撮影画像において、視点から消失点へと向かう方向と、前記視点から前記1対の発光あるいは反射部材の各一方および他方へと向かう各方向とのなす各角度と、前記視点と前記消失点とを含む直線と、前記1対の発光あるいは反射部材の各一方および他方との各距離とに基づき、前記撮影手段と前記車両との間の相対距離を算出する距離算出手段(例えば、実施の形態での対象物距離算出部26)を備えることを特徴としている。
上記構成の接近車両認識システムによれば、自車両に対して相対的に前方あるいは後方から接近する他車両の存在および相対距離を精度良く検知することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の接近車両認識システムでは、前記1対の発光あるいは反射部材の一方および他方は、車幅方向の両端部に配置されていることを特徴としている。
上記構成の接近車両認識システムによれば、自車両に対して相対的に前方あるいは後方から接近する他車両の存在および相対距離に加えて、他車両の種別(例えば、4輪車両と2輪車両等)を精度良く認識することができる。
さらに、請求項3に記載の本発明の接近車両認識システムでは、前記撮影手段は前記車両の進行方向において相対的に前方の他車両(例えば、実施の形態での自車両)に搭載され、前記撮影手段の撮影方向は前記他車両の前後方向の少なくとも前方あるいは後方に向かう方向に設定されていることを特徴としている。
上記構成の接近車両認識システムによれば、少なくとも自車両に対して相対的に前方あるいは後方から接近する他車両の存在および相対距離を精度良く検知することができる。
以上説明したように、本発明の接近車両認識システムによれば、自車両に対して相対的に前方あるいは後方から接近する他車両の存在および相対距離を精度良く検知することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明の接近車両認識システムによれば、自車両に対して相対的に前方あるいは後方から接近する他車両の存在および相対距離に加えて、他車両の種別(例えば、4輪車両と2輪車両等)を精度良く認識することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る接近車両認識システムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による接近車両認識システム10は、例えば、後方撮像カメラ11と、自車両情報検出部13と、処理装置15と、報知装置17とを備えて構成されている。
後方撮像カメラ11は、例えば可視光領域や赤外線領域にて撮像可能なCCDカメラやC−MOSカメラ等からなるカメラ本体および画像処理部を備えて構成されている。
カメラ本体は、例えばリアウィンドウ越しに自車両の進行方向後方の所定検知範囲の外界を撮影する。
画像処理部は、カメラ本体により撮影して得た画像に対して、例えばフィルタリングや二値化処理等の所定の画像処理を行い、二次元配列の画素からなる画像データを生成して処理装置15へ出力する。
自車両情報検出部13は、自車両情報として、例えば自車両の走行速度(車速)を検出する車速センサや、例えば人工衛星を利用して車両の位置を測定するためのGPS(Global Positioning System)信号等の測位信号や自車両の外部の情報発信装置から発信される位置信号や例えば道路上に配置された基点マーカとの磁気作用等、さらには、適宜のジャイロセンサや加速度センサ等の検出結果に基づいて自車両の現在位置や進行方向を検出する位置センサや、ヨー角(車両重心の上下方向軸回りの回転角度)やヨーレート(車両重心の上下方向軸回りの回転角速度)や操舵角(運転者が入力した操舵角度の方向と大きさ)を検出する各センサや、方向指示器やアクセル、ブレーキのオン/オフ状態を検知する各センサ等を備えて構成されている。
処理装置15は、例えば、自車両走行情報抽出部21と、特徴点抽出部22と、仮想基準線抽出部23と、特徴点相対位置検知部24と、特徴点角度算出部25と、対象物距離算出部26と、走行支援判定部27とを備えて構成されている。
自車両走行情報抽出部21は、自車両情報検出部13にて検出した自車両情報から自車両の走行情報、例えば位置や速度やヨー角や操舵角、方向指示器やブレーキのオン/オフ状態等を抽出する。
なお、自車両走行情報抽出部21は、必要に応じて、例えば自車両情報検出部13での検出動作に要する時間を考慮して自車両の位置情報や速度情報等の変動を補正し、自車両の現在の位置情報や速度情報等を推定する。
特徴点抽出部22は、後方撮像カメラ11から入力される画像データに対して、例えば図2に示すような、2輪車両等の他車両30の前部において所定地上高位置(例えば、方向指示器が配置される高さ位置等)で車幅方向に所定間隔Lをおいた位置(例えば、車幅方向の両端部等)に配置された1対の発光部材31A,31B(例えば、発光ダイオード等)の相対的に高輝度の発光体を検知対象物とした特徴点の抽出を行う。
仮想基準線抽出部23は、後方撮像カメラ11から入力される画像データに対して、例えば図3に示すように、自車両の後方に伸びる車線TLに平行であって自車両の車幅と同等の距離を有する1対の仮想基準線32A,32Bを設定し、これら1対の仮想基準線32A,32Bによって両側から挟み込まれる領域を、自車両の真後ろ領域ABとして設定し、さらに、右側の仮想基準線32Aよりも右側の領域を右後方領域ARとして設定し、左側の仮想基準線32Bよりも左側の領域を左後方領域ALとして設定する。
特徴点相対位置検知部24は、仮想基準線抽出部23にて設定した各領域AB,AL,ARに対する、特徴点抽出部22にて抽出した1対の発光部材31A,31Bの相対位置を判定する。これにより、例えば図3に示すように、特徴点抽出部22にて抽出した1対の発光部材31A,31Bが、画像データ上において左側の仮想基準線32Bよりも左側の領域に存在する場合には、1対の発光部材31A,31Bを備える他車両が、自車両の左後方領域ALに存在すると判断することができる。
特徴点角度算出部25は、後方撮像カメラ11から入力される画像データ上において、例えば図4に示すように、視点Oから消失点へと向かう方向と、視点Oから各一方および他方の発光部材31A,31Bへと向かう方向とのなす角(例えば、図4に示す角度α,角度(α+θ))を算出する。
例えば図4において、視点Oおよび消失点を含む直線と1対の発光部材31A,31Bを含む直線との交点RAに対して、視点Oと交点RAとを結ぶ線分と、視点Oと一方の発光部材31Aとを結ぶ線分との交差角度が角度αとなり、視点Oと一方の発光部材31Aとを結ぶ線分と、視点Oと他方の発光部材31Bとを結ぶ線分との交差角度が角度θとなる。
対象物距離算出部26は、特徴点角度算出部25にて算出した角度(例えば、図4に示す角度α,θ)と、1対の発光部材31A,31B間の所定距離Lと、視点Oおよび消失点を含む直線と一方の発光部材31Aとの間の距離Xと、1対の発光部材31A,31Bを含む直線と視点Oとの間の距離Dとに対する所定数式、例えば下記数式(1)および数式(2)に基づき、未知数である距離X,Dを算出する。
Figure 2006023235
Figure 2006023235
走行支援判定部27は、特徴点相対位置検知部24にて検知された1対の発光部材31A,31Bの相対位置と、対象物距離算出部26にて算出された自車両に対する1対の発光部材31A,31Bの距離に係る情報と、自車両情報検出部13にて検出した自車両の走行情報とに基づき、走行支援レベルを設定し、この走行支援レベルに応じて、報知装置17を作動させる。
例えば図5に示すように、自車両Pが交差点で左折する際には、自車両の速度の低下や方向指示器およびブレーキのオン状態が自車両情報検出部13にて検出される。このとき、例えば図3に示すように、1対の発光部材31A,31B、あるいは、1対の発光部材31A,31Bの少なくとも何れかひとつが自車両の左後方領域ALに存在することが特徴点相対位置検知部24にて検知されると、例えば対象物距離算出部26にて算出される距離X,Dが小さくなることに伴い、走行支援レベルが高くなるように設定される。一方、例えば1対の発光部材31A,31Bの少なくとも何れかひとつが自車両の右後方領域ARに存在する場合や、1対の発光部材31A,31Bが真後ろ領域ABに存在する場合には、走行支援レベルが相対的に低い値に設定される。
報知装置17は、例えば、視覚的伝達装置と、聴覚的伝達装置とを備えて構成されている。
視覚的伝達装置は、例えば表示装置等であって、走行支援判定部27から入力される走行支援レベルに応じて、例えば表示装置に情報を表示したり、所定の表示灯を点滅させる。
聴覚的伝達装置は、例えばスピーカ等であって、走行支援判定部27から入力される走行支援レベルに応じて、所定の報知音や音声等を出力する。
本実施の形態による接近車両認識システム10は上記構成を備えており、次に、この接近車両認識システム10の動作について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、図6に示すステップS01においては、後方撮像カメラ11から出力される画像データを取得する。
次に、ステップS02においては、取得した画像データにおいて、所定地上高位置で車幅方向に所定間隔Lをおいて配置される1対の発光部材31A,31Bの相対的に高輝度の発光体を検知対象物とした特徴点の抽出を行う。
次に、ステップS03においては、取得した画像データにおいて、1対の発光部材31A,31Bを特徴点として抽出したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合、つまり1対の発光部材31A,31Bの一方または他方のみが抽出された場合や、両方が抽出されなかった場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS04に進む。
ステップS04においては、取得した画像データに対して、例えば図3に示すように、自車両の後方に伸びる車線TLに平行であって自車両の車幅と同等の距離を有する1対の仮想基準線32A,32Bを設定する。
次に、ステップS05においては、取得した画像データに対して、1対の仮想基準線32A,32Bにより区分される各領域AB,AL,ARに対する1対の発光部材31A,31Bの相対位置を検知する。
次に、ステップS06においては、取得した画像データに対して、後方撮像カメラ11と1対の発光部材31A,31Bとの角度、例えば後方撮像カメラ11の視点Oから消失点へと向かう方向と、視点Oから各一方および他方の発光部材31A,31Bへと向かう方向とのなす角(例えば、図4に示す角度α,角度(α+θ))を算出する。
次に、ステップS07においては、上記数式(1)および数式(2)に基づき、自車両に対する1対の発光部材31A,31Bの相対距離に係る距離X,Dを算出する。
次に、ステップS08においては、自車両情報検出部13にて検出した自車両情報から自車両の走行情報、例えば位置や速度やヨー角や操舵角、方向指示器やブレーキのオン/オフ状態等を取得する。
次に、ステップS09においては、特徴点相対位置検知部24にて検知された1対の発光部材31A,31Bの相対位置と、対象物距離算出部26にて算出された自車両に対する1対の発光部材31A,31Bの距離に係る情報と、自車両情報検出部13にて検出した自車両の走行情報とに基づき、走行支援レベルを設定する。
そして、ステップS10においては、設定された走行支援レベルが所定支援レベルよりも高いか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS11に進み、設定された走行支援レベルに応じて報知装置17を作動させ、一連の処理を終了する。
上述したように、本実施の形態による接近車両認識システム10によれば、前方の位置から視認可能な他車両30の所定位置に1対の反射部材31A,31Bを設け、これら1対の反射部材31A,31Bを含む自車両の後方領域を撮影する後方撮像カメラ11から出力される画像データに基づき、自車両に対する相対距離を算出することにより、後方から接近する他車両30を的確に検知することができる。
しかも、1対の反射部材31A,31B間の間隔および地上高を所定位置に設定しておくことで、他車両30の種別、例えば4輪車両と2輪車両との種別等を把握することができ、自車両に対する他車両30の相対距離の情報に加えて、他車両30の種別の情報に応じて、適切な走行支援を行うことができる。
なお、上述した本実施の形態においては、2輪車両に1対の発光部材31A,31Bを備え、例えば図5に示すように、自車両の左後方から接近する2輪車両に対して、走行支援レベルを設定するとしたが、これに限定されず、例えば1対の発光部材31A,31Bを4輪車両40の前部において所定地上高位置(例えば、方向指示器が配置される高さ位置等)で車幅方向に所定間隔Lをおいた位置(例えば、車幅方向の両端部等)に配置してもよい。この場合には、例えば図7に示すように、自車両が車線変更を行う際に、自車両の走行車線に隣接する走行車線を走行し、自車両の右後方から接近する4輪車両40に対して、走行支援レベルを設定することができる。
なお、上述した実施の形態においては、自車両の進行方向後方の所定検知範囲の外界を撮影する後方撮像カメラ11を備えるとしたが、これに限定されず、自車両の進行方向前方の所定検知範囲の外界を撮影する前方撮像カメラを備えてもよい。この場合には、自車両の進行方向前方から接近する他車両30を検知することができる。
なお、上述した本実施の形態においては、2輪車両等の他車両の前部において所定地上高位置で車幅方向の両端部に1対の発光部材31A,31Bを備えるとしたが、これに限定されず、1対の発光部材31A,31Bの代わりに、例えば1対の反射部材を備えてもよい。
本発明の一実施形態に係る接近車両認識システムの構成図である。 他車両の前部において所定地上高位置で車幅方向に所定間隔Lをおいた位置に配置された1対の発光部材の一例を示す図である。 後方撮像カメラから入力される画像データ上において設定される1対の仮想基準線の一例を示す図である。 後方撮像カメラから入力される画像データ上において、視点Oおよび消失点を含む直線と1対の発光部材を含む直線との交点RAに対して、視点Oと交点RAとを結ぶ線分と、視点Oと一方の発光部材とを結ぶ線分との交差角度(角度α)と、視点Oと一方の発光部材とを結ぶ線分と、視点Oと他方の発光部材とを結ぶ線分との交差角度(角度θ)との一例を示す図である。 交差点を右折する自車両Pの左後方から接近する他車両の一例を示す図である。 図1に示す接近車両認識システムの動作を示すフローチャートである。 進行方向前方の障害物を避けるようにして車線変更を行う自車両Pの右後方から接近する他車両の一例を示す図である。
符号の説明
10 接近車両認識システム
11 後方撮像カメラ(撮影手段)
26 対象物距離算出部(距離算出手段)
31A,31B 発光部材

Claims (3)

  1. 車両の進行方向において相対的に前方の位置から視認可能な前記車両の位置に車幅方向に所定間隔をおいて配置された1対の発光あるいは反射部材を備え、
    前記前方の位置に配置された撮影手段により撮影された撮影画像において、
    視点から消失点へと向かう方向と、前記視点から前記1対の発光あるいは反射部材の各一方および他方へと向かう各方向とのなす各角度と、
    前記視点と前記消失点とを含む直線と、前記1対の発光あるいは反射部材の各一方および他方との各距離と
    に基づき、前記撮影手段と前記車両との間の相対距離を算出する距離算出手段を備えることを特徴とする接近車両認識システム。
  2. 前記1対の発光あるいは反射部材の一方および他方は、車幅方向の両端部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の接近車両認識システム。
  3. 前記撮影手段は前記車両の進行方向において相対的に前方の他車両に搭載され、前記撮影手段の撮影方向は前記他車両の前後方向の少なくとも前方あるいは後方に向かう方向に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接近車両認識システム。

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