JP2006023102A - 発振器検査用集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】集積回路に内蔵された発振器の発振周波数範囲の測定に必要なコストを削減する。
【解決手段】本発明の集積回路では、まず分周比M1で分周された発振器の出力と、集積回路に外部から入力された参照信号とを周波数比較することにより発振器の発振周波数の大小を比較し、その比較結果を集積回路の記憶回路A52に記憶する。次に分周比をM2に切換えた後、発振器の発振周波数と参照信号とを比較した結果を記憶回路B53に記憶する。前記記憶回路A51および記憶回路B53の比較結果を記憶回路出力端子12から集積回路外部に読み出すことにより、発振器の発振周波数範囲を測定する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の集積回路では、まず分周比M1で分周された発振器の出力と、集積回路に外部から入力された参照信号とを周波数比較することにより発振器の発振周波数の大小を比較し、その比較結果を集積回路の記憶回路A52に記憶する。次に分周比をM2に切換えた後、発振器の発振周波数と参照信号とを比較した結果を記憶回路B53に記憶する。前記記憶回路A51および記憶回路B53の比較結果を記憶回路出力端子12から集積回路外部に読み出すことにより、発振器の発振周波数範囲を測定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、発振器を内蔵している半導体集積回路の出荷検査を容易にするための発振器検査用集積回路に関する技術である。
一般に発振器を内蔵した集積回路を出荷する際には発振器の発振周波数範囲が当初設計した発振周波数範囲にあるか否かを測定する必要がある。そのため、スペクトラム・アナライザーや周波数カウンタなどの比較的高価な周波数測定用の測定器を集積回路の出力回路に接続して測定する必要があり、また発振器の発振周波数の測定には集積回路と測定器を人為的あるいは機械的に接続させるための作業工数が必要となることから集積回路の出荷検査にコストがかかってしまい、集積回路のコストアップにつながってしまう課題があった。
また、特許文献1や特許文献2で開示された技術では、発振回路の出力周波数を測定する際に、発振回路からの漏洩出力と基準信号を比較することにより発振周波数を測定しているため、従来から周波数計測に用いられてきた外来計測器であるスペクトラム・アナライザーや周波数カウンタを集積回路に接続するなどの人為的あるいは機械的な操作を必要としないため、作業工数の削減が実現できる発振周波数の測定方法に関する技術について述べられている。
特開平10−41845号公報
特開平10−256876号公報
しかしながら、従来の周波数測定技術では、被測定物である集積回路以外に検査装置が必要となり、また発振周波数を測定する際に発振回路からの漏洩出力をピックアップするための測定手段が必要であるので測定装置が複雑化するとともに測定器自身が高価になってしまい、その結果出荷検査に必要なコストが上昇してしまう課題があった。
本発明の発振器検査用集積回路では、発振器の出力信号を分周した信号と参照信号を周波数比較し、その比較結果を記憶回路する手段を備え、前記分周器の分周比を少なくとも2回切換えることによりそれぞれの分周比で分周された前記発振器の信号と前記参照信号と周波数比較を行い、その比較結果をそれぞれ前記記憶回路に保持し、検査時に前記記憶回路に保持した比較結果を発振器検査用集積回路外部に出力することにより、発振器の発振周波数範囲を測定することを特徴としている。
前記記憶回路に記憶された比較結果は記憶回路出力端子から電圧または電流情報として出力され、その電圧情報もしくは電流情報を電圧計または電流計のような周波数測定用の測定器と比べて安価な測定器を利用して記憶回路出力端子から集積回路外部に読み出すことができるので出荷検査の際に必要となる測定器のコストを引き下げることができ、その結果集積回路の製造コストを削減することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の発振器検査用集積回路の第1の実施の形態の一つを表すブロック図であり、検査モード制御信号101の制御信号により分周器の分周比をM1、M2(ただしM1>M2とする)の2回切換える場合を例にして説明する。
図1において100は本発明の発振器検査用集積回路であり、この発振器検査用集積回路において1は発振器である。発振器出力端子11は発振器1の出力を発振器検査用集積回路の外部または発振器検査用集積回路を集積した集積回路の別の回路部に出力するための出力端子である。発振器1の出力は出荷検査時に検査モード制御信号101でスイッチ2がONして分周器3に入力される。前記分周器3は分周比がM1とM2に設定可能であり、前記分周比は分周比切換えSW33で分周比が切換わり、分周比切換えSW33は分周器切換え制御信号102で制御され、比較器4に発振器1の出力信号を分周した出力とする。比較器4には参照信号入力端子10から参照信号が入力されるとともに前記分周器3の出力が入力される。前記比較器4では前記分周器3の出力と前記参照信号の周波数を比較し、その比較結果を記憶回路部5に出力する。前記記憶回路部5は記憶回路入力切換えスイッチ51と、記憶回路A52と記憶回路B53、出力選択回路54で構成され、前記記憶回路入力切換えスイッチ51は前記分周器切換え制御信号102の制御信号により、前記分周器3の分周比がM1であるときの前記比較器4の出力結果を記憶回路A52に記憶し、前記分周器3の分周比がM2であるときの前記比較器4の比較結果を記憶回路B53に記憶するように切換えられる。前記出力選択回路54は記憶回路出力制御端子13から入力される記憶回路出力制御信号103により、記憶回路A52または記憶回路B53に記憶されている値を記憶回路出力端子12から発振器検査用集積回路の外部に出力する。
図3は本発明の集積回路に含まれているスイッチ2と分周器3の分周比の切換え動作と記憶回路部5の切換えの制御を示す動作フローチャートである。本実施の形態の動作説明においては分周器3に切換え動作が2回行われる場合を例にして説明するので図3においてN=2である。
本実施の形態の発振器検査用集積回路では出荷検査時以外は、発振器1以外の回路はOFFの状態である。ステップS1では検査モード制御信号101の制御信号によりスイッチ2がONし、分周器3および比較器4、記憶回路部5の回路動作がONになる。
ステップS2では分周器3の分周比をM1に設定する。発振器1の発振周波数をfoscとすると分周器3から(fosc/M1)の信号が出力されて比較器4に入力される。
ステップS3では参照信号入力端子10から入力された参照信号と前記分周器3の出力信号と周波数比較を行い、その比較結果を記憶回路A52に出力する。ここで参照信号の周波数をfrefとすると、比較器4からは(fosc/M1)>frefのとき1を出力し、(fosc/M1)<frefのとき0を記憶回路A52に出力する。
ステップS4ではステップS3で比較器4から出力された信号を記憶回路A52に記憶する。
ステップS5では分周器3の分周比の切換え動作を行うかどうかを判断する。本実施の形態ではN=2なので、ステップS6で再度ステップS1に戻り分周器3の分周比をM2に切換えた後、ステップS3からS5の動作を繰り返して比較器4の比較結果を記憶回路B53に記憶する。この時記憶回路B53には(fosc/M2)>frefのとき1が記憶され、(fosc/M2)<frefのとき0が記憶される。出力選択回路54は記憶回路出力制御端子13からの記憶回路出力制御信号103により記憶回路A52または記憶回路B53を選択して記憶回路出力端子12から発振器検査用集積回路外部へ出力する。記憶回路A52からの出力結果が1で、記憶回路B53からの出力結果が0であれば、M1>M2なので発振器1の発振周波数範囲が(fref×M2)>fosc>(fref×M1)となり、分周比M1、M2を適切な値に選択すれば発振器1の発振周波数範囲が当初設計した発振周波数範囲にあるか否かを判定することができる。一例を挙げると、発振器1の設計周波数範囲が100MHz<fosc<200MHz、fref=1MHzとした場合、分周器3の分周比を、M1=100、M2=200と設定すれば、記憶回路A52の出力結果が1でかつ記憶回路B53の出力結果が0であれば、発振器1の発振周波数範囲は当初設計した範囲内にあることが分かる。
本実施の形態では前記記憶回路A52及び記憶回路B53には前記比較器4で周波数比較した結果を電圧情報として記憶しているので、前記記憶回路A52及び記憶回路B53に記憶された比較器4での比較結果は前記記憶回路出力端子12から電圧情報として出力される。従って集積回路に内蔵された発振器1の発振周波数範囲は前記記憶回路出力端子12から出力される電圧を測定することで当初設計した発振周波数範囲にあるか否かを判定することができる。
出荷検査が終了した後は、検査モード制御信号101により、発振器1以外の発振器検査用集積回路の回路動作をOFFにする。
図2は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図の一つであり、図1の実施の形態と比較して、参照信号入力端子10と比較器4の間に任意の分周比に設定可能な参照信号用分周器7を備えていることが異なる以外は構成、回路動作は同じである。
前記参照信号用分周器7で分周される分周比をNとすると、前記比較器4に入力される参照信号はfref/Nとなる。第1の実施の形態と同様の回路動作により、前記分周器切換え制御信号102により前記分周器3の分周比がM1に設定された時は、前記比較器4は(fosc/M1)>(fref/N)のとき1を出力し、また(fosc/M1)<(fref/N)のとき0を出力する。分周器3の分周比がM1の時は、前記比較器4の出力は前記記憶回路A52に記憶される。
分周器切換え制御信号102により前記分周器3の分周比がM2に設定された時、前記比較器4は(fosc/M2)>(fref/N)のとき1を出力し、(fosc/M2)<(fref/N)のとき0を出力する。分周器3の分周比がM2の時は、前記比較器4の出力は前記記憶回路B53に記憶される。出力選択回路54は記憶回路出力制御端子13からの記憶回路出力制御信号103により記憶回路A52または記憶回路B53を選択して記憶回路出力端子12から発振器検査用集積回路外部へ出力する。この時、記憶回路出力端子12から出力された記憶回路A52の出力結果が1で、記憶回路B53の出力結果が0であれば、M1>M2なので発振器1の発振周波数範囲は(fref×M2/N)>fosc>(fref×M1/N)となり、M1、M2、Nの値を適切に選択することにより、発振器1の発振周波数範囲を測定することができる。
本発明によれば、発振器を内蔵した半導体集積回路の出荷検査の際に必要となる測定器のコストを引き下げることができ、その結果集積回路の製造コストを削減することができる。
1 発振器
2 スイッチ
3 分周器
4 比較器
5 記憶回路部
6 制御回路
7 参照信号用分周器
10 参照信号入力端子
11 発振器出力端子
12 記憶回路出力端子
13 記憶回路出力制御信号
14 検査用集積回路制御信号
31 分周比M1の分周器
32 分周比M2の分周器
33 分周比切換えSW
51 記憶回路入力切換えSW
52 記憶回路A
53 記憶回路B
54 出力選択回路
100 発振器検査用集積回路
101 検査モード制御信号
102 分周器切換え制御信号
103 記憶回路出力制御信号
2 スイッチ
3 分周器
4 比較器
5 記憶回路部
6 制御回路
7 参照信号用分周器
10 参照信号入力端子
11 発振器出力端子
12 記憶回路出力端子
13 記憶回路出力制御信号
14 検査用集積回路制御信号
31 分周比M1の分周器
32 分周比M2の分周器
33 分周比切換えSW
51 記憶回路入力切換えSW
52 記憶回路A
53 記憶回路B
54 出力選択回路
100 発振器検査用集積回路
101 検査モード制御信号
102 分周器切換え制御信号
103 記憶回路出力制御信号
Claims (6)
- 発振回路を内蔵した集積回路において、前記集積回路は検査時に回路動作がONする分周器と比較器と記憶回路を備え、前記検査時には前記発振器の出力信号を前記分周器に入力するためのスイッチと、前記発振回路の出力信号を少なくとも2つ以上の任意の分周比に設定可能な分周器と、前記分周器の出力と参照用信号の周波数を比較する比較器と、前記分周器の分周比を切換える制御手段と、前記制御手段によって設定された分周比で分周された前記発振器の出力と前記参照用信号を前記比較器で周波数比較した結果を記憶する記憶回路と、前記記憶回路に記憶された比較結果を集積回路の外部に出力する出力手段を備えた集積回路。
- 請求項1の集積回路において、参照信号を分周するための参照信号用分周器を備えた集積回路。
- 請求項2の集積回路において、前記参照信号用分周器の分周比を少なくとも2つ以上の任意の分周比に設定する手段と、前記参照信号用分周器の分周比を切換えるための参照信号用制御手段を備えている集積回路。
- 請求項1から請求項3の集積回路において、発振回路の発振周波数は電圧または電流によって可変することができる機能を有し、前記電圧または電流を制御するための発振周波数制御手段を備えたことを特徴とする集積回路。
- 請求項1から請求項4の集積回路において、発振回路は発振周波数を可変するための容量切換え手段を備え、前記容量切換え手段を制御するための発振周波数制御手段を備えたことを特徴とする集積回路。
- 請求項1から請求項5の集積回路において、発振器の分周出力と参照信号の出力を比較した結果を判定するための判定条件を記憶する判定条件記憶回路と、前記判定条件記憶回路の出力と前記記憶回路の出力を比較する判定回路を備え、前記判定回路の出力を集積回路の外部に出力する出力手段を備えた集積回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199155A JP2006023102A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 発振器検査用集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199155A JP2006023102A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 発振器検査用集積回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006023102A true JP2006023102A (ja) | 2006-01-26 |
Family
ID=35796484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004199155A Pending JP2006023102A (ja) | 2004-07-06 | 2004-07-06 | 発振器検査用集積回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006023102A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007091322A1 (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-16 | Fujitsu Limited | 信号生成装置、周期信号観測システム、集積回路、周期信号観測方法、集積回路の試験方法 |
EP3002875A1 (en) * | 2014-09-29 | 2016-04-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Error detector and method for detecting error of an oscillator |
US11205996B2 (en) | 2020-01-27 | 2021-12-21 | Seiko Epson Corporation | Oscillation circuit, oscillator, and operation mode switching method of oscillation circuit |
-
2004
- 2004-07-06 JP JP2004199155A patent/JP2006023102A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007091322A1 (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-16 | Fujitsu Limited | 信号生成装置、周期信号観測システム、集積回路、周期信号観測方法、集積回路の試験方法 |
EP3002875A1 (en) * | 2014-09-29 | 2016-04-06 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Error detector and method for detecting error of an oscillator |
US11205996B2 (en) | 2020-01-27 | 2021-12-21 | Seiko Epson Corporation | Oscillation circuit, oscillator, and operation mode switching method of oscillation circuit |
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