JP2006022716A - エンジンの点火時期制御装置およびエンジンの点火時期制御方法 - Google Patents

エンジンの点火時期制御装置およびエンジンの点火時期制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 エンジンの点火時期を容易に制御することができるようにする。
【解決手段】ノック判定手段43によりエンジン10の運転点がノック領域にあると判定された場合、エンジン負荷とエンジン回転数と吸気バルブの開閉時期とによる3つのパラメータに基づいてエンジン10の点火時期を制御し、一方、ノック判定手段43によりエンジン10の運転点がノック領域外の通常運転領域にあると判定された場合、点火制御手段45が、エンジン負荷とエンジン回転数と吸気バルブの開閉時期と排気バルブの開閉時期との4つのパラメータに基づいて、エンジン10の基本点火時期を演算する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のエンジンを制御するのに好適なエンジンの点火時期制御装置およびエンジンの点火時期制御方法に関するものである。
従来より、エンジンの吸気バルブや排気バルブの開弁時期および閉弁時期を可変的に制御する可変バルブタイミング機構(いわゆるVVT機構)が知られている。
また、このようなVVT機構を吸気バルブと排気バルブとの両方にそなえたエンジンの点火時期は、通常、エンジン回転数Ne,体積効率(エンジン負荷)Ev,吸気バルブの開閉時期(吸気VVT位相)および、排気バルブの開閉時期(排気VVT位相)に基づいて制御されるようになっている。
ここで、上述の一般的な点火時期制御の演算手法について図5を用いて説明すると、エンジンのコントローラ(ECU)には、エンジン回転数Neと体積効率Evとをパラメータとして基本点火時期を記憶したマップ100が、吸気VVT位相に応じてN段階、そして、排気VVT位相に応じてM段階、即ち、N×M通り設けられている。
そして、エンジン運転時には、複数のマップ100の中から吸気VVT位相及び排気VVT位相に対応するマップを1枚選択し、選択されたマップからエンジン回転数Ne及びエンジン負荷Evに対応した基本点火時期を読み出しあるいは補間演算して点火時期を設定する。
なお、図5を用いて上述したような手法を用いて基本点火時期を決定する技術と同種の技術が、以下の特許文献1においても提案されている。
特開2001−280228号公報
しかしながら、図5を用いて上述した手法や特許文献1の手法では、吸気VVT位相毎および排気VVT位相毎のマップを作成するため、エンジンを実際に運転しながら適切な点火時期をキャリブレーションにより設定し、これをマップ化するという作業が必要となるが、このような作業には多くの労力や時間が必要となってしまう。
また、大量のマップを記憶するためのメモリ容量を大容量化する必要があり、さらには、実際にエンジンを運転する際には、随時、大量のマップの中から適切なマップを選択して基本点火時期を演算する必要があるため、制御が複雑になってしまうという課題も生じている。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、エンジンの点火時期を容易に制御することができる、エンジンの点火時期制御装置およびエンジンの点火時期制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエンジンの点火時期制御装置(請求項1)は、エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、該エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、該エンジンの吸気バルブの開閉時期と排気バルブの開閉時期とを独立して変更可能な可変バルブタイミング機構と、該エンジンの運転点が低回転高負荷の所定のノック領域にあると判定するノック判定手段と、該エンジンの点火時期を制御する点火制御手段とをそなえ、該点火制御手段は、該ノック判定手段により該エンジンの運転点が該ノック領域にあると判定された場合には、該負荷検出手段により検出された該エンジン負荷と、該エンジン回転数検出手段により検出された該エンジン回転数と、該吸気バルブの開閉時期とに基づいて該エンジンの点火時期を制御するとともに、該エンジンの運転点が該ノック領域外の通常運転領域にあると判定された場合には、該負荷検出手段により検出された該エンジン負荷と、該エンジン回転数検出手段により検出された該エンジン回転数と、該吸気バルブの開閉時期と、該排気バルブの開閉時期とに基づいて、該エンジンの基本点火時期を制御することを特徴としている。
また、請求項2記載の本発明のエンジンの点火時期制御装置は、請求項1記載の内容において、該エンジンの負荷と該エンジンの回転数とにより該エンジンの点火時期を規定する点火時期マップを、該吸気バルブの開閉時期毎および該排気バルブの開閉時期毎に複数保持する点火時期マップ保持手段をそなえ、該点火制御手段は、該ノック判定手段により該エンジンの運転点が該ノック領域にあると判定された場合には、該吸気バルブの開閉時期のみに基づいて該複数の点火時期マップのいずれかを選択し該エンジンの点火時期を制御することを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明のエンジンの点火時期制御方法は、エンジンの吸気バルブの開閉時期と排気バルブの開閉時期とを独立して変更可能な可変バルブタイミング機構を備えたエンジンの点火時期制御方法であって、該エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出ステップと、該エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出ステップと、該エンジン負荷検出ステップにより検出された該エンジンの負荷と、該エンジン回転数検出ステップにおいて検出された該エンジンの回転数とに基づき、該エンジンの運転点が所定のノック領域にあるか否かを判定するノック領域判定ステップと、該ノック領域判定ステップにおいて、該エンジンの運転点が該ノック領域にあると判定された場合には、該エンジン負荷検出ステップにより検出された該エンジンの負荷と、該エンジン回転数検出ステップにおいて検出された該エンジンの回転数と、該吸気バルブの開閉時期との3つのパラメータに基づいて、該エンジンの点火時期を制御することを特徴としている。
また、請求項4記載の本発明のエンジンの点火時期制御方法は、請求項3記載の内容において、該ノック領域判定ステップにおいて、該エンジンの運転点が該ノック領域にないと判定された場合には、該エンジン負荷検出ステップにより検出された該エンジンの負荷と、該エンジン回転数検出ステップにおいて検出された該エンジンの回転数と、該吸気バルブの開閉時期と、該排気バルブの開閉時期に基づいて、該エンジンの点火時期を制御することを特徴としている。
本発明のエンジンの点火時期制御装置によれば、エンジン負荷が高く且つエンジン回転数が低い領域であるノック域内でエンジンを運転した場合には、排気バルブの開閉時期を考慮することなく、吸気バルブの開閉時期とエンジン負荷とエンジン回転数に基づいて点火時期制御を行なうことができるので、エンジンの点火制御を単純化し、点火時期制御を容易に行なうことができる。(請求項1)
また、排気VVT位相毎の点火時期マップを作成する際に、ノック域についてはその作業を省略することが可能となり、点火時期マップを作成するのに要する手間や時間を削減することが可能となる。(請求項2)
また、本発明のエンジンの点火時期制御方法によれば、ノック域内にエンジンの運転点がある場合、排気バルブの開閉時期を参照することなく、エンジン負荷とエンジン回転数と吸気バルブの開閉時期との3つのパラメータに基づいて点火時期制御を行なうことができるので、エンジンの点火制御を単純化し、点火時期制御を容易に行なうことができる。(請求項3)
また、ノック域内にエンジンの運転点が含まれない場合には、エンジン負荷とエンジン回転数と吸気バルブの開閉時期と、排気バルブの開閉時期とに基づいて点火時期制御を行なうことができるので、きめ細やかな点火時期制御を行なうことができる。(請求項4)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係るエンジンの点火時期制御装置およびエンジンの点火時期制御方法について説明すると、図1はその模式的なブロック構成図、図2は基本点火時期の演算手法を示す模式図、図3はバルブの開閉時期とエンジンノックの発生との関係を示すグラフ、図4はその作用を示すフローチャートである。
図1に示すように、このエンジン10はインジェクタ19が吸気ポート17に設けられるタイプのエンジン(いわゆるMPI方式のエンジン)であり、このエンジン10には吸気系11,排気系12,燃焼室13,ピストン14,吸気弁15,排気弁16,吸気ポート17,排気ポート18,インジェクタ19,吸気側カムシャフト20,排気側カムシャフト21,吸気側カム22,排気側カム23,イグニッションプラグ33,クランク角センサ(図示略),エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手段;図示略)およびアクセル開度センサ(図示略)などが備えられ、さらに、可変バルブタイミング機構(VVT機構)24がそなえられている。
このうち、吸気系11は、吸気管25,サージタンク26,吸気マニホールド27などを備えて構成され、また、この吸気マニホールド27の下流端部に、吸気バルブ15が開放されることによりシリンダ28内の燃焼室13と連通する吸気ポート17が接続されている。
さらに、この吸気系11には、図示しないアクセルペダルの踏み込み量に応じて燃焼室13内へ流入する吸入空気量を調節するスロットルバルブ29、吸入空気量を検出するエアフローセンサ31が設けられている。
一方、排気系12には、排気バルブ16が開放されることにより燃焼室13と連通する排気ポート18が設けられるとともに、この排気ポート18の下流側には排気マニホールド32が接続され、さらにこの排気マニホールド32の下流には図示しない排ガス浄化用の三元触媒(触媒)が設けられている。
また、VVT機構24は、吸気バルブ15を駆動する吸気側カムシャフト20と図示しない吸気側カムスプロケットとの間、および、排気バルブ16を駆動する排気側カムシャフト21と図示しない排気側スプロケットとの間に介装されている。また、これらの吸気側および排気側スプロケットは、エンジン10のクランクシャフト(図示略)とベルト等によって接続され、クランクシャフトの回転に伴って回転するようになっている。
そして、このVVT機構24により、吸気側カム22および排気側カム23とエンジン10のクランクシャフトとの間の相対的な位相をそれぞれ独立して変更することが可能となり、吸排気バルブ22,23の開閉時期(即ち、バルブタイミング)をそれぞれ独立して変更、調節することができるようになっている。
なお、このVVT機構24には、さまざまな種類のものを適用できるので、その構造等についての詳しい説明は省略するが、吸気バルブ15と排気バルブ16とのそれぞれの開弁および閉弁時期を連続的に変更できるタイプに限らず、例えば、複数の開弁および閉弁時期をあらかじめ設定しておき、この中から適当な時期を選択するようなタイプのものであってもよい。
また、エンジン10には、このエンジン10の作動を総合的に制御するコントローラ(ECU)40が備えられ、このECU40によって上述のVVT機構24およびイグニションプラグ33を制御することができるようになっている。そして、このECU40には、いずれも図示しない入出力ユニット、中央演算処理ユニット(CPU)、制御プログラムを記憶する記憶ユニットなどがそなえられている。
また、制御プログラムとして、負荷検出部(エンジン負荷検出手段)41,ノック判定部(ノック判定手段)43,VVT制御部44,点火制御部(点火制御手段)45がそれぞれ備えられ、記憶ユニットに保存されている。また、この記憶ユニットの一部の記憶領域が、点火時期マップ(後述する)を記憶する点火時期マップ記憶部(点火時期マップ保持手段)42として機能するようになっている。
これらのうち、負荷検出部41は、エアフローセンサ31によって検出された吸気量とエンジン回転数Neとに基づいて体積効率Evを検出するものである。なお、この負荷検出部41によって検出された体積効率Evは、エンジン10の負荷を示すパラメータとして用いられるようになっている。
また、点火時期マップ記憶部42は、図2に示すように、吸気バルブ15の開閉時期(吸気VVT位相)毎にn段、そして、排気バルブ16の開閉時期(排気VVT位相)毎にm段、即ち、n×m枚の点火時期マップ50を記憶するものである。なお、これらのマップ全体を示す場合には符号「50」を用いて示し、また、個々のマップを示す場合には、n段およびm段に着目した符号(例えば、「〔n,m〕」、「〔n,m〕」、「〔n,m〕」等)で示す。
また、点火時期マップ50のうちの各マップ〔n,m〕は、それぞれ、体積効率Evとエンジン回転数Neというパラメータによって規定されており、この点火時期マップ50の中のいずれかのマップ〔n,m〕に測定された体積効率Evとエンジン回転数Neとを適用することによってイグニッションプラグ33の基本点火時期が求められるようになっている。
ここで特徴的な点は、このマップ記憶部42に記憶されている点火時期マップ50のうち、所定の排気VVT位相mの点火時期マップ〔n,m〕以外の点火時期マップにおいては、エンジン10の回転数が低回転であり且つエンジン10の負荷が高い場合(以後、ノック域という;図2中符号A参照)のパラメータが省略されている点である。なお、この点については改めて詳しく後述する。
また、ノック判定部43は、運転中のエンジン10が上述したノック域にあるか否かを判定するものである。なお、このノック域はエンジンの排気量や特性などによって異なるので、一概に数値で規定できる領域ではないが、低回転数で且つ高負荷域の特定運転領域であることは変わらない。
また、VVT制御部44は、エンジン10のエンジン回転数Ne等に応じてVVT機構24を制御し、吸気バルブ15や排気バルブ16の開閉時期を変更・調整するものである。
また、点火制御部45は、通常、点火時期マップ50の中から吸気VVT位相および排気VVT位相に応じたマップを選択し、選択した点火時期マップに対して、負荷検出部41によって検出されたエンジン10の体積効率Evと、エンジン回転数センサによって検出されたエンジン10の回転数Neとを、適用することによって基本点火時期を読み出しあるいは補間演算するとともに、この基本点火時期に種々の補正を施して点火時期を算出し、エンジン10の点火制御を行なうものである。つまり、この場合は、吸気VVT位相,排気VVT位相,エンジン回転数Ne、および、エンジン負荷Evの4つのパラメータに基づいて基本点火時期が設定されるようになっている。
一方、ノック判定部43によりエンジン10の運転点がノック領域内にあると判定されると、この点火制御部45は、排気VVT位相を参照せず、実際の排気VVT位相と関係なく、所定の排気VVT位相に基づいて設定されたn枚のマップ〔n,m〕の中から、吸気VVT位相に応じたマップを選択し、選択した点火時期マップに対して、検出されたエンジン回転数Neと、検出された体積効率Evとを適用することによって基本点火時期の演算を行なうようになっている。
つまり、この場合は、吸気VVT位相,エンジン回転数Ne,エンジン負荷Evの3つのパラメータに基づいて基本点火時期が設定されるようになっている。
これは、ノック域においては、排気VVT位相に応じた点火時期制御を行なわずとも(即ち、排気VVT位相をパラメータとして用いなくとも)、吸気VVT位相に応じた点火時期制御だけで実用上十分に適格な点火制御を行なうことが可能であることが判明したことによる。以下、この点について図3を用いて説明する。
図3の縦軸はエンジン10にノックが生じる点火時期(以後、ノック点火時期)であり、また、横軸はバルブオーバラップ量であって、両軸のパラメータの単位はともに角度(deg)である。また、図中、IO(Intake Valve Open)は吸気弁の開弁時期を示し、EC(Exhaust Valve Close)は排気弁の閉弁時期を示す。
まず、図3中、符号aで示すように、IOおよびECを0度とし、その後、符号aで示すように、IOを0度で固定したままECを段階的に35度まで遅角させてオーバラップ量を増大していった場合、ノック点火時期は殆ど変化しない。
また、符号bで示すように、IOを10度進角させるとともにECを0度に設定し、その後、IOを固定したまま段階的にECを35度まで遅角させてオーバラップ量を増大していった場合、ノック点火時期は、殆ど変化していない。
また、符号cで示すように、IOを20度進角させるとともにECを0度に設定し、その後、IOを固定したまま段階的にECを35度まで遅角させてオーバラップ量を増大していった場合もノック点火時期は殆ど変化していないことがわかる。
また、符号dで示すように、IOを40度進角させるとともにECを0度に設定し、その後、IOを固定したまま段階的にECを35度まで遅角させた場合も、やはり、ノック点火時期は殆ど変化していないことがわかる。
つまり、この図3中、符号ΔおよびΔで示すように、ノック点火時期は、吸気バルブ15の開弁時期(即ち、IO)の変化によって大きく変化し、一方、排気バルブ16の閉弁時期(即ち、EC)の変化によっては殆ど変化しないのである。
したがって、点火時期マップ50を作成する場合、所定の排気VVT位相に基づくn枚のマップ〔n,m〕を除き、ノック域においては、排気VVT位相に応じたデータを入力する必要がなく、マップ値を設定する手間を大幅に省くことができるようになっている。
また、点火制御部45は、通常時においては、吸気VVT位相と排気VVT位相とに基づいて適切なマップを選択して基準点火時期を算出する点火制御を行なうものの、エンジン10の運転点がノック域にある場合は、排気VVT位相に応じた点火時期マップを参照することなく、吸気VVT位相に応じた点火時期マップ〔n,m〕のみを参照するので、点火制御の負荷を低減することができるようになっている。
本実施形態に係る本発明のエンジンの点火時期制御装置およびエンジンの点火時期制御方法は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図4のフローチャートに示すように、ステップS11において、エアフローセンサ31によって検出された吸気量とエンジン回転数Neとに基づいて負荷検出部41により体積効率Ev(即ち、エンジン負荷)が検出されるとともに(エンジン負荷検出ステップ)、エンジン回転数センサによりエンジン10の回転数Neが検出され(エンジン回転数検出ステップ)、その後、ステップS12において、ノック判定部43によりエンジン10の運転点がノック域内にあるか否かが判定される(ノック領域判定ステップ)。
ここで、エンジン10の運転点がノック域内にはない(即ち、ノック域外にある)と判定された場合、点火制御部45により、吸気VVT位相および排気VVT位相に基づいてマップ記憶部42に記憶された点火時期マップ50から適切なマップが選択され、選択されたマップにエンジン回転数Neと体積効率Evとを適用することによって基本点火時期が求められる(ステップS13およびS15)。つまり、エンジン10の運転点がノック域内にはない場合、基本点火時期を求めるために用いられているパラメータは、吸気VVT位相,排気VVT位相,エンジン回転数Ne,体積効率Evの4つである。
一方、ステップS12において、エンジン10の運転点がノック域内にあると判定された場合には、排気VVT位相を考慮せず、吸気VVT位相のみに基づいて点火時期マップ〔n,m〕から適切なマップが選択され、選択された点火時期マップにエンジン回転数Neと体積効率Evとを適用することによって基本点火時期が求められる(ステップS14およびS15)。つまり、エンジン10の運転点がノック域内にある場合、吸気VVT位相,エンジン回転数Ne,体積効率Evの3つのパラメータによって基本点火時期を求めることができる。
上述のように、本実施形態に係る本発明のエンジンの点火時期制御装置によれば、エンジン10の体積効率Evが高く、且つ、エンジン回転数Neが低い領域であるノック域内にエンジン10の運転点がある場合、吸気バルブ15の開閉時期のみに基づいて適切な点火時期マップ〔n,m〕を選択し、その後、選択された点火時期マップ〔n,m〕に従って点火時期制御を行なうことができるので、エンジン10の点火制御を単純化し、点火時期制御を容易に行なうことができる。
また、点火時期マップ50を作成する際に、ノック域におけるマップ値を作成することが不要となるので、点火時期マップ50の作成に要する手間や時間を大幅に削減することも可能となる。
また、本実施形態に係る本発明のエンジンの点火時期制御方法によれば、ノック域内にエンジン10の運転点がある場合、排気バルブ16の開閉時期を参照することなく、エンジン10の体積効率Evと、エンジン回転数Neと、吸気バルブ15の開閉時期という3つのパラメータに基づいて適切な点火時期マップ〔n,m〕を選択し、この点火時期マップ〔n,m〕に従って点火時期制御を行なうことができるので、エンジン10の点火制御を単純化し、点火時期制御を容易に行なうことができる。
また、点火時期マップ50を作成する際に、ノック域におけるマップ値を作成することが不要となるので、点火時期マップ50を作成する為に要する手間や時間を大幅に削減することも可能となる。
また、ノック域外にエンジン10の運転点がある場合には、エンジン10の体積効率Evと、エンジン回転数Neと、吸気バルブ15の開閉時期と、排気バルブ16の開閉時期という4つのパラメータに基づいて適切な点火時期マップ〔n,m〕を選択し、この点火時期マップ〔n,m〕に従って点火時期制御を行なうことができるので、きめ細やかな点火時期制御を容易に行なうことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの点火時期制御装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの点火時期制御装置による基本点火時期の演算手法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの点火時期制御装置によるバルブオーバラップとノック点火時期との関係を示す模式的なグラフである。 本発明の一実施形態に係るエンジンの点火時期制御装置の作用およびエンジンの点火時期制御方法を示す模式的なフローチャートである。 一般的なエンジンの基本点火時期の演算手法を示す模式図である。
符号の説明
10 エンジン
15 吸気バルブ
16 排気バルブ
24 可変バルブタイミング機構(VVT機構)
40 ECU
41 負荷検出部(負荷検出手段)
42 マップ記憶部(点火時期マップ保持手段)
43 ノック判定部(ノック判定手段)
44 VVT制御部
45 点火制御部(点火制御手段)

Claims (4)

  1. エンジンの負荷を検出する負荷検出手段と、
    該エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    該エンジンの吸気バルブの開閉時期と排気バルブの開閉時期とを独立して変更可能な可変バルブタイミング機構と、
    該エンジンの運転点が低回転高負荷の所定のノック領域にあると判定するノック判定手段と、
    該エンジンの点火時期を制御する点火制御手段とをそなえ、
    該点火制御手段は、
    該ノック判定手段により該エンジンの運転点が該ノック領域にあると判定された場合には、該負荷検出手段により検出された該エンジン負荷と、該エンジン回転数検出手段により検出された該エンジン回転数と、該吸気バルブの開閉時期とに基づいて該エンジンの点火時期を制御するとともに、
    該エンジンの運転点が該ノック領域外の通常運転領域にあると判定された場合には、該負荷検出手段により検出された該エンジン負荷と、該エンジン回転数検出手段により検出された該エンジン回転数と、該吸気バルブの開閉時期と、該排気バルブの開閉時期とに基づいて、該エンジンの基本点火時期を制御する
    ことを特徴とする、エンジンの点火時期制御装置。
  2. 該エンジンの負荷と該エンジンの回転数とにより該エンジンの点火時期を規定する点火時期マップを、該吸気バルブの開閉時期毎および該排気バルブの開閉時期毎に複数保持する点火時期マップ保持手段をそなえ、
    該点火制御手段は、
    該ノック判定手段により該エンジンの運転点が該ノック領域にあると判定された場合には、該吸気バルブの開閉時期のみに基づいて該複数の点火時期マップのいずれかを選択し該エンジンの点火時期を制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの点火時期制御装置。
  3. エンジンの吸気バルブの開閉時期と排気バルブの開閉時期とを独立して変更可能な可変バルブタイミング機構を備えたエンジンの点火時期制御方法であって、
    該エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出ステップと、
    該エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出ステップと、
    該エンジン負荷検出ステップにより検出された該エンジンの負荷と、該エンジン回転数検出ステップにおいて検出された該エンジンの回転数とに基づき、該エンジンの運転点が所定のノック領域にあるか否かを判定するノック領域判定ステップと、
    該ノック領域判定ステップにおいて、該エンジンの運転点が該ノック領域にあると判定された場合には、
    該エンジン負荷検出ステップにより検出された該エンジンの負荷と、該エンジン回転数検出ステップにおいて検出された該エンジンの回転数と、該吸気バルブの開閉時期との3つのパラメータに基づいて、該エンジンの点火時期を制御する
    ことを特徴とする、エンジンの点火時期制御方法。
  4. 該ノック領域判定ステップにおいて、該エンジンの運転点が該ノック領域にないと判定された場合には、
    該エンジン負荷検出ステップにより検出された該エンジンの負荷と、該エンジン回転数検出ステップにおいて検出された該エンジンの回転数と、該吸気バルブの開閉時期と、該排気バルブの開閉時期に基づいて、該エンジンの点火時期を制御する
    ことを特徴とする、請求項3記載のエンジンの点火時期制御方法。
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