JP2006022613A - コンテナ型移動店舗 - Google Patents

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博起 水野
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Abstract

【解決手段】底壁9と天井壁10と周壁11とにより囲まれる内室23に調理設備を収容し、その周壁11において各可動壁15,16,18を上下方向へ回動可能に支持して開閉可能な各窓14,17を設けている。各可動壁15,16,18を上方へ回動させて各窓14,17を開くことにより、各窓14,17で調理設備を露出させるとともに、各可動壁15,16,18を張り出させて屋根として機能させる店舗状態と、各可動壁15,16,18を下方へ回動させて各窓14,17を閉じることにより、各可動壁15,16,18を含む周壁11と底壁9及び天井壁10とをコンテナとして機能させる格納状態とを取る。店舗状態で各可動壁15,16,18のうち互いに隣接する両可動壁15,16,18間に架設する補助屋根を備えている。
【効果】コンテナ的形態をなすので、移動店舗1の運搬性及び組付分解性を高めることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は調理設備を収容したコンテナ型移動店舗に関するものである。
従来、この種の移動店舗においては、分解された各種外壁部材と各種調理設備とを運搬し、設置場所でそれらを互いに組み付けたり分解したりしていた。
そのため、それらの運搬や組付け作業や分解作業が大変面倒であった。
この発明は、移動店舗の形態を改良して、移動店舗の運搬性及び組付分解性を高めることを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜6)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかるコンテナ型移動店舗(1)は下記のように構成されている。
底壁(9)と天井壁(10)とその底壁(9)と天井壁(10)との間に設けた周壁(11)とにより囲まれる内室(23)に調理設備(24)を収容し、その周壁(11)において可動壁(15,16,18)を上下方向へ回動可能に支持して開閉可能な窓(14,17)を設けている。前記可動壁(15,16,18)を上方へ回動させて前記窓(14,17)を開くことにより、その窓(14,17)で調理設備(24)を露出させるとともに、この可動壁(15,16,18)を張り出させて屋根として機能させる店舗状態(Q)を取る。前記可動壁(15,16,18)を下方へ回動させて前記窓(14,17)を閉じることにより、この可動壁(15,16,18)を含む周壁(11)と前記底壁(9)及び天井壁(10)とをコンテナ(8)として機能させる格納状態(P)を取る。この格納状態(P)では、可動壁(15,16,18)の外周部が窓(14,17)の内周部に近接してコンテナ(8)の内室(23)をコンテナ(8)の外側に対し閉塞する。ちなみに、このコンテナ型移動店舗(1)を車両(2)の荷台(3)に載せて営業しても、このコンテナ型移動店舗(1)を荷台(3)から降ろして営業してもよい。
請求項1の発明では、コンテナ(8)的形態をなすので、格納状態(P)から店舗状態(Q)への変換作業や店舗状態(Q)から格納状態(P)への変換作業を簡単に行うことができるとともに、移動店舗(1)としての一体性が高まって運搬が行い易くなる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記可動壁(15,16,18)は周壁(11)の内側で周方向へ複数並設され、前記店舗状態(Q)で各可動壁(15,16,18)のうち互いに隣接する両可動壁(15,16,18)間に架設する補助屋根(27)を備えている。この補助屋根(27)については、後記実施形態のように周壁(11)に対し分離して設けたり、各可動壁(15,16,18)に対し折畳み可能に支持してもよい。請求項2の発明では、屋根として機能する各可動壁(15,16,18)間に生じる天井空間(S)をこの補助屋根(27)により閉塞することができる。従って、店舗状態(Q)で屋根機能を高めることができる。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記周壁(11)で可動テーブル(21,22,26)を支持し、この可動テーブル(21,22,26)は、前記店舗状態(Q)で可動壁(15,16,18)の下方で張り出す店舗状態(Q)と、前記格納状態(P)で可動壁(15,16,18)の内側で折畳まれる格納状態(P)とを取る。この可動テーブル(21,22,26)については、後記実施形態のように周壁(11)で上下方向へ回動可能に支持したり、周壁(11)に対し分離して設けてもよい。請求項3の発明では、店舗状態(Q)で利便性を高めることができる。
第4の発明では、請求項1または請求項2または請求項3の発明にかかるコンテナ型移動店舗(1)を車両(2)の荷台(3)に載せたので、移動店舗(1)としての運搬性をより一層高めることができる。その際、前記可動テーブル(21,22)を店舗状態(Q)でこの荷台(3)の側壁(4)及び後壁(5)に対し上方から重ねてその側壁(4)及び後壁(5)を受台として兼用することができる。
本発明は、コンテナ(8)的形態をなすので、移動店舗(1)の運搬性及び組付分解性を高めることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかるコンテナ型移動店舗について図1〜6を参照して説明する。
図1(a)(b)(c)(d)に示すように、このコンテナ型移動店舗1は、例えば、店舗専用車両2の荷台3に格納状態Pで載せられて設置場所まで運搬される。この荷台3においては、左右両側のうち一方の側で側壁4が回動可能に支持されているとともに、後側で後壁5が回動可能に支持され、この側壁4及び後壁5の外側には各脚6が折畳み可能に支持されている。なお、この荷台3において左右両側のうち他方の側で側壁が取り外されている。
図2(a)(b)に示すように、前記運搬状態から店舗専用車両2を停車させて各脚台7により位置決めした後、荷台3のみを開くと、荷台3の側壁4及び後壁5が倒されて各脚6により支えられる。
図1(a)(b)(c)(d)に示すように、前記コンテナ型移動店舗1において外壁8(コンテナ)は、底壁9と天井壁10とその底壁9と天井壁10との間の周壁11とを備えている。図3(a)(b)に示すように、この周壁11においては、四隅部の各支柱12のうち店舗専用車両2の運転席2aに面する両支柱12間に前固定壁13が取着され、底壁9と天井壁10との間で左右両側の両支柱12間に形成された左右両窓14に面して左右両可動壁15,16が設けられているとともに、底壁9と天井壁10との間で後側の両支柱12間に形成された後窓17に面して後可動壁18が設けられている。この左右両可動壁15,16及び後可動壁18は、図5(a)(b)及び図6(b)に示すように各油圧式緩衝器20に支えられた状態で、図4(a)に示すように天井壁10に対し各ヒンジ19により上下方向へ回動可能に支持されている。また、図3(a)(b)に示すように、前記右可動壁16の内側で右窓14の下端部に飲食用可動テーブル21が上下方向へ回動可能に支持されているとともに、前記後可動壁18の内側で後窓17の下端部に飲食用可動テーブル22が上下方向へ回動可能に支持されている。
前記格納状態Pでは、各可動壁15,16,18を下方へ回動させて各窓14,17を閉じることにより、各可動壁15,16,18の外周部が各窓14,17の内周部に接触して外壁8の内室23を外壁8の外側に対し閉塞し、各可動壁15,16,18を含む周壁11と底壁9及び天井壁10とをコンテナ(外壁8)として機能させることができる。また、飲食用可動テーブル21,22は、格納状態Pにおいて各可動壁16,18の内側に折畳まれる。
図4(b)に示すように、前記外壁8内で底壁9と天井壁10と周壁11とにより囲まれる内室23には、調理設備24や椅子などが収容されている。この調理設備24は、調理具設備(寸胴容器やフライヤーなど)や、水設備(出し入れ可能なシンクや水道栓や排水タンクなど)や、電気設備(発電機や電灯など)や、ガス設備(プロパンガス容器やガスレンジなど)を含み、そのほか、図3(a)に示すように、水タンク25が外壁8の外側で店舗専用車両2の運転席2a上に設置されている。なお、図3(b)に示すように、前記左可動壁15の内側で左窓14に調理用可動テーブル26を上下方向へ回動可能に支持してもよい。図4(a)に示すように、ヒンジ28により折畳み可能な補助屋根27も内室23に収容されている。
図5(a)(b)及び図6(a)(b)に示す店舗状態Qでは、各可動壁15,16,18を上方へ回動させて各窓14,17を開くことにより、その各窓14,17で前記調理設備24を露出させるとともに、この各可動壁15,16,18を張り出させて屋根として機能させることができる。図4(a)に示すように各可動壁15,16,18のうち互いに隣接する両可動壁15,18間及び両可動壁16,18間で生じる天井空間Sには、補助屋根27を着脱可能に架設して各可動壁15,16,18とこの補助屋根27との間を補強桿29により支える。また、飲食用可動テーブル21,22を各可動壁16,18の下方で張り出して前記荷台3の側壁4及び後壁5(受台)に対し上方から重ねる。そのほか、椅子なども取り出して飲食用可動テーブル21,22に沿って並べる。これで営業準備が整う。営業終了後は、このコンテナ型移動店舗1を店舗状態Qから前記格納状態Pに戻して店舗専用車両2により運搬する。
前記実施形態では、店舗専用車両2の荷台3に載せたコンテナ型移動店舗1を例示したが、コンテナ型移動店舗1を運搬車両から降ろして設置してもよい。
(a)は本実施形態にかかるコンテナ型移動店舗を格納状態で車両の荷台に載せた運搬状態を概略的に示す正面図であり、(b)は同じく背面図であり、(c)は同じく平面図であり、(d)は同じく側面図である。 (a)は図1の運搬状態から車両を停車させて荷台のみを開いた設置状態を概略的に示す正面図であり、(b)は同じく側面図である。 (a)は図2の設置状態でコンテナ型移動店舗の可動壁及び可動テーブルも開く途中状態を概略的に示す正面図であり、(b)は同じく側面図である。 (a)は図3の状態から屋根を完成させる途中状態を概略的に示す平面図であり、(b)は上記コンテナ型移動店舗内の調理設備を平面側から見て概略的に示す部分断面図である。 (a)は車両の荷台上において店舗状態にした上記コンテナ型移動店舗を概略的に示す正面図であり、(b)は同じく背面図である。 (a)は車両の荷台上において店舗状態にした上記コンテナ型移動店舗を概略的に示す平面図であり、(b)は同じく側面図である。
符号の説明
1…コンテナ型移動店舗、8…外壁(コンテナ)、9…底壁、10…天井壁、11…周壁、14,17…窓、15,16,18…可動壁、21,22,26…可動テーブル、23…内室、24…調理設備、27…補助屋根、P…格納状態、Q…店舗状態。

Claims (3)

  1. 底壁と天井壁とその底壁と天井壁との間に設けた周壁とにより囲まれる内室に調理設備を収容し、その周壁において可動壁を上下方向へ回動可能に支持して開閉可能な窓を設け、
    前記可動壁を上方へ回動させて前記窓を開くことにより、その窓で調理設備を露出させるとともに、この可動壁を張り出させて屋根として機能させる店舗状態と、
    前記可動壁を下方へ回動させて前記窓を閉じることにより、この可動壁を含む周壁と前記底壁及び天井壁とをコンテナとして機能させる格納状態と
    を取ることを特徴とするコンテナ型移動店舗。
  2. 前記可動壁は周壁において周方向へ複数並設され、前記店舗状態で各可動壁のうち互いに隣接する両可動壁間に架設する補助屋根を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ型移動店舗。
  3. 前記周壁の内側で可動テーブルを支持し、この可動テーブルは、前記店舗状態において可動壁の下方で張り出す店舗状態と、前記格納状態において可動壁の内側で折畳まれる格納状態とを取ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテナ型移動店舗。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007259A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Sekisui House Ltd 空間ユニット
JP2017023227A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 西日本高速道路ファシリティーズ株式会社 移動式店舗

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