JP2006020356A - 無線通信方法及び無線通信端末収容装置並びに無線通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握できるようにする。
【解決手段】 1台の無線通信端末収容装置101と、この無線通信端末収容装置に収容される複数の無線通信端末102a〜102eとにより構成される無線通信システムにおいて、各無線通信端末が、自端末の識別情報を送信するとともに、無線伝送媒体を監視して、他の無線通信端末から送信された他の無線通信端末の識別情報を取得する。そして、各無線通信端末は、取得した他の無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置に報告し、無線通信端末収容装置は、これらの識別情報の報告に基づいて、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成し、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線通信を利用して、複数の無線通信端末間でデータの送受信を行う無線通信システムにおける無線通信方法及びその無線通信システムを構成する無線通信端末収容装置並びに無線通信端末に関する。
従来、無線通信を利用して、複数の無線通信端末間でデータのやり取りを行う無線通信ネットワークが存在する。この無線通信ネットワークにおける無線通信方法は、他の無線通信端末間の通信を管理する無線通信端末(以降、この通信の管理を行う無線通信端末を無線通信端末収容装置と呼ぶ)が存在して、この無線通信端末収容装置によって各無線通信端末に通信権が与えられる集中制御型の通信方法と、無線通信端末収容装置が存在せず、各無線通信端末が伝送媒体における通信状況の確認(キャリアセンス)を行って、無線伝送媒体(以下、伝送媒体と呼ぶ)へのアクセスを行う分散制御型の通信方法とに大別される。
集中制御型の通信方法では、無線通信端末収容装置がマスターとなり、この無線通信端末収容装置に収容されている複数の無線通信端末のそれぞれがスレーブとなって、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれと無線伝送媒体を介して通信を行い、複数の無線通信端末のそれぞれにおける通信の制御を行っている。
一方、例えば、下記の非特許文献1には、伝送特性の変動の大きな無線伝送路を使用したネットワークにおいて、伝送効率の良い中継経路を探索するための経路制御システムが記載されている。この経路制御システムでは、各ノードが、隣接ノードからの受信パケットの誤りビット数、自ノードの受信回線バンド幅、回線品質を測定した時刻をブロードキャストすることによって、隣接ノード同士がそれぞれの回線状況を把握することができるとともに、さらに、各ノードは、隣接ノードから受信した回線状況をそのままブロードキャストすることによって、各ノードの回線状況が、隣接ノードにさらに隣接したノードへと広がり、最終的には、ネットワーク内のすべてのノードがネットワーク内の各ノードの回線状況を把握できるようになっている。この非特許文献1に記載されている技術思想は、従来の経路制御方式であるOSPF(Open Shortest Path First)を無線通信に応用したものであり、各ノードは、ネットワーク内の他のノードの回線状況を経路情報として使用している。
"無線回線用非対称適応経路制御システムAPFS",IC98,日本ソフトウェア科学会,pp.107-116,1998
しかしながら、無線通信端末収容装置が、収容している各無線通信端末同士の通信の関係を示す情報(「ある無線通信端末が、どの無線通信端末を検知できているか」、「ある無線通信端末から送信された情報は、どの無線通信端末に届いているか」などの情報)を正確に把握していないと、収容している無線通信端末に効率の良い通信を行わせることができないばかりか、並行した無線通信端末間の直接の通信(サイドストリーム)を行わせることも不可能であり、また、無線通信端末同士の通信が干渉を起こす状況を導いてしまうことにもなりかねない。
また、非特許文献1に記載の技術によれば、各ノードの回線状況が、隣接ノードにさらに隣接したノードへと徐々に広がっていくため、ネットワーク内のすべてのノードが各ノ
ードの回線状況を把握するまでに非常に時間がかかるとともに、ネットワーク内のトラフィックが増大してしまう。また、さらに、無線通信の場合には、回線状況を始めとする様々な状況が刻一刻と変化するため、こうした通信に係る状況は、瞬時に通信に反映される必要があるが、非特許文献1に記載の技術では、こうした瞬時の変化に対応できず、時間をかけて拡がっていく情報は無線通信状況の変化する環境によっては正確かつ意味のある情報とは言えないものである。
上記課題を解決するため、本発明は、無線通信状況の変化が比較的大きな環境であっても無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することを可能とする無線通信方法及びこの無線通信システムを構成する無線通信端末収容装置並びに無線通信端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線通信方法は、1台の無線通信端末収容装置と、無線通信端末収容装置に収容される複数の無線通信端末がそれぞれの間で無線伝送媒体を介して通信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、複数の無線通信端末のそれぞれが、自端末の識別情報を送信し、複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得し、複数の無線通信端末のそれぞれが、他の無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置に送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから受信する他の無線通信端末の識別情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となる。
さらに、本発明では、複数の無線通信端末のそれぞれが、他の無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置に定期的に送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから定期的に受信する他の無線通信端末の識別情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係の時間変化を示す情報を生成するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握し、また、無線通信端末が移動したり、その他の要因によって通信環境が変化したりする場合でも、その時間的な変化を把握することが可能となる。
さらに、本発明では、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから受信する他の無線通信端末の識別情報に基づいて、無線通信端末収容装置が直接検知することが不可能であり、かつ、複数の無線通信端末のそれぞれの周辺に存在している無線通信端末又は無線通信端末収容装置の存在を検知するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、当該無線通信端末収容装置に収容されていない、外部の無線通信システムに属する無線通信端末や無線通信端末収容装置を認知することができ、当該無線通信システムにおいて、これらの外部の無線通信システムに属する無線通信端末や無線通信端末収容装置による影響を配慮した通信が可能となる。
さらに、本発明では、複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得するとともに、他の無線通信端末との通信に係る情報を取得し、複数の無線通信端末のそれぞれが、無線通信端末収容装置への他の無線通信端末の識別情報を送信するとともに、他の無線通信端末との通信に係る情報を送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから受信する他の無線通信端末との通信に係る情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の通信に係る情報を生成するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握す
ることが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となる。
さらに、本発明では、複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得するとともに、他の無線通信端末との通信に係る情報を取得し、複数の無線通信端末のそれぞれが、無線通信端末収容装置への他の無線通信端末の識別情報及び自無線通信端末の通信能力に係る情報を送信するとともに、他の無線通信端末との通信に係る情報を送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから受信する他の無線通信端末との通信に係る情報及び各無線通信端末の通信能力に係る情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の通信に係る情報を生成するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となる。
さらに、本発明では、複数の無線通信端末のそれぞれが、他の無線通信端末との通信に係る情報を無線通信端末収容装置に定期的に送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから定期的に受信する他の無線通信端末との間の通信に係る情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の通信状況の時間変化を示す情報を生成するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となり、また、無線通信端末が移動したり、その他の要因によって通信環境が変化したりする場合でも、その時間的な変化を把握することが可能となる。
さらに、本発明では、複数の無線通信端末のそれぞれが、他の無線通信端末との通信に係る情報及び自無線通信端末の通信能力に係る情報を無線通信端末収容装置に定期的に送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから定期的に受信する他の無線通信端末との間の通信に係る情報及び各無線通信端末の通信能力に係る情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の通信状況の時間変化を示す情報を生成するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となり、また、無線通信端末が移動したり、その他の要因によって通信環境が変化したりする場合でも、その時間的な変化を把握することが可能となる。
さらに、本発明では、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから受信する他の無線通信端末との通信に係る情報に基づいて、無線通信端末収容装置が直接検知することが不可能であり、かつ、複数の無線通信端末のそれぞれの周辺に存在している無線通信端末又は無線通信端末収容装置と複数の無線通信端末のそれぞれとの通信に係る情報を取得するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置が、当該無線通信端末収容装置に収容されていない、外部の無線通信システムに属する無線通信端末や無線通信端末収容装置を認知することができ、さらに、これらの外部の無線通信システムに属する無線通信端末や無線通信端末収容装置との通信状況を把握することができて、当該無線通信システムにおいて、外部の無線通信システムに属する無線通信端末や無線通信端末収容装置による影響を配慮した通信が可能となる。
さらに、本発明では、他の無線通信端末との通信に係る情報が、無線通信端末が他の無線通信端末又は無線通信端末収容装置から受信する信号の電力レベル又はエラーレート、
電力レベル又はエラーレートの変動量、無線通信端末の位置から他の無線通信端末又は無線通信端末収容装置への方向、その方向の変動量のいずれか1つを含むものであるようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置は、各無線通信端末間の通信における実効距離など、各無線通信端末間の通信に係る情報を把握することが可能となる。
さらに、本発明では、各無線通信端末の通信能力に係る情報が、無線通信端末の移動方向又は移動速度、無線通信端末が有する通信インターフェイスの種別、無線通信端末が形成できる送信指向性、受信指向性のいずれか1つを含むものであるようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置は、各無線通信端末の通信能力など、各無線通信端末における通信に係る情報を把握することが可能となる。
さらに、本発明では、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を参照して、複数の無線通信端末のうちの2台の無線通信端末間の通信と、2台の無線通信端末間の通信とオーバラップしない別の2台の無線通信端末間の通信とを同時に許可するようにしている。
これにより、無線通信端末収容装置は、複数のサイドストリーム(無線通信端末同士の同時通信)により無線リソースの利用効率がよい通信を行わせることが可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明の無線通信端末収容装置は、複数の無線通信端末のそれぞれと無線伝送媒体を介して通信を行い、複数の無線通信端末のそれぞれを収容する無線通信端末収容装置であって、複数の無線通信端末のそれぞれから送信された、複数の無線通信端末のそれぞれが通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を受信する受信手段と、複数の無線通信端末のそれぞれから受信した他の無線通信端末の識別情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成する相関情報生成手段とを有する。
この構成により、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となる。
さらに、本発明の無線通信端末収容装置は、複数の無線通信端末のそれぞれから他の無線通信端末との通信に係る情報を受信手段によって受信した場合には、複数の無線通信端末同士の通信に係る情報を生成する通信情報生成手段を有する。
この構成により、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となる。
さらに、本発明の無線通信端末収容装置は、複数の無線通信端末のそれぞれから各無線通信端末の通信能力に係る情報を受信手段によって受信した場合には、各無線通信端末の通信能力に係る情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の通信に係る情報を生成する通信情報生成手段を有する。
この構成により、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明の無線通信端末は、無線通信端末収容装置と無線伝送媒体を介して通信を行い、無線通信端末収容装置に収容される無線通信端末であって、自端末の識別情報を送信する自端末識別情報送信手段と、通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得する識別情報取得手段と、他の無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置に送信する取得識別情報送信手段とを有する。
この構成により、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把
握することが可能となる。
さらに、本発明の無線通信端末は、他の無線通信端末との通信に係る情報を取得する通信情報取得手段と、他の無線通信端末との通信に係る情報を無線通信端末収容装置に送信する取得通信情報送信手段とを有する。
この構成により、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となる。
さらに、本発明の無線通信端末は、自無線通信端末の通信能力に係る情報を取得する通信能力情報取得手段と、自無線通信端末の通信能力に係る情報を無線通信端末収容装置に送信する取得通信情報送信手段とを有する。
この構成により、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となり、さらに、各無線通信端末間における通信状況などを把握することが可能となる。
本発明の無線通信方法は、1台の無線通信端末収容装置と、無線通信端末収容装置に収容される複数の無線通信端末がそれぞれの間で無線伝送媒体を介して通信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、複数の無線通信端末のそれぞれが、自端末の識別情報を送信し、複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得し、複数の無線通信端末のそれぞれが、他の無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置に送信し、無線通信端末収容装置が、複数の無線通信端末のそれぞれから受信する他の無線通信端末の識別情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成するようにしているので、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となる。
また、本発明の無線通信端末収容装置は、複数の無線通信端末のそれぞれと無線伝送媒体を介して通信を行い、複数の無線通信端末のそれぞれを収容する無線通信端末収容装置であって、複数の無線通信端末のそれぞれから送信された、複数の無線通信端末のそれぞれが通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を受信する受信手段と、複数の無線通信端末のそれぞれから受信した他の無線通信端末の識別情報に基づいて、複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成する相関情報生成手段とを有するので、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となる。
また、本発明の無線通信端末は、無線通信端末収容装置と無線伝送媒体を介して通信を行い、無線通信端末収容装置に収容される無線通信端末であって、自端末の識別情報を送信する自端末識別情報送信手段と、通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得する識別情報取得手段と、他の無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置に送信する取得識別情報送信手段とを有するので、無線通信端末収容装置が、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの構成の第1の例を示す模式図である。なお、説明を判りやすくするため、図1には、1台の無線通信端末収容装置101と5台の無線通信端末102a〜102eによって構成される無線通信システムが図示されており、これらの通信範囲が模式的に描かれている。また、5台の無線通信端末102a〜102eには、それぞれ(1)〜(5)の番号が付されている。なお、図中では無線通信端末102a〜102eに付されている番号(1)〜(5)は、丸囲み数字で図示されている。
図1では、1台の無線通信端末収容装置101が5台の無線通信端末102a〜102eを収容している。無線通信端末収容装置101は、各無線通信端末102a〜102eと相互に通信を行うことが可能であるが、無線通信端末102a〜102e同士は、通信環境や通信電力などにそれぞれ違いがあり、必ずしも相互に通信が行えるとは限らない。ここでは、例えば、各無線通信端末102a〜102eの通信範囲が図1に描かれているように等方的であるものとする。
なお、無線通信端末102a〜102eの通信範囲とは、無線通信端末102a〜102eが送出した無線信号に含まれる内容が、参照可能(利用可能)な状態で受信できる無線信号到達範囲である。したがって、例えば、無線通信端末102bの通信範囲内に位置する無線通信端末102cは、無線通信端末102bからの信号を参照可能な状態で受信することができる一方、無線通信端末102bの通信範囲外に存在する無線通信装置102dは、無線通信端末102bからの無線信号を、参照可能な状態で受信することはできない。したがって、例えば、無線通信端末102cは無線通信端末102bの存在を検知することが可能である一方、無線通信端末102dは無線通信端末102bの存在を検知することができない。
上記の通信範囲の定義に基づいた場合、図1に示す無線通信システムの無線通信端末102a〜102eは、それぞれ次のように互いの存在を検知することができる。
・無線通信端末102aは、無線通信端末102b、102d、102eの存在を検知
・無線通信端末102bは、無線通信端末102a、102c、102dの存在を検知
・無線通信端末102cは、無線通信端末102a、102bの存在を検知
・無線通信端末102dは、無線通信端末102a、102eの存在を検知
・無線通信端末102eは、無線通信端末102a、102b、102c、102dの存在を検知
また、図2は、図1に示す無線通信システムにおける無線通信端末同士の存在の検知の関係の第1の例を示す図である。この図2の左欄には検知の主体、上欄には検知の客体が示されており、検知の主体が検知の客体の存在を検知できる場合には「○」、検知の主体が検知の客体の存在を検知できない場合には「×」が記載されている。
無線通信端末収容装置101が、図2に示すような無線通信端末102a〜102eの検知の関係を俯瞰的に把握できるようにするためには、例えば、図3に示すシーケンスチャートに従った処理を行えばよい。図3は、本発明の実施の形態における無線通信端末収容装置が無線通信端末間における存在の検知の関係を把握するためのシーケンスチャートである。図3では、説明を簡単にするため、無線通信端末収容装置101及び無線通信端末102aの動作の流れが示されているが、他の無線通信端末102b〜102eの動作は、無線通信端末102aの動作と同一である。
無線通信端末102aは、定期的に無線媒体上を監視し(ステップS301)、他の無線通信端末によって送信される管理情報などの他の無線通信端末の識別情報が含まれている情報を受信して(ステップS302)、この情報から他の無線通信端末の識別情報を抽出して、所定の情報格納手段に格納する(ステップS303)。これによって、無線通信端末102aは、自端末の周囲に存在する検知可能な無線通信端末(図1に示されている状態の場合には、無線通信端末102b、102d、102e)の識別情報を集めることが可能となる。なお、他の無線通信端末において、同様の処理を行えるよう、無線通信端末102aも、自端末の識別情報を含む管理情報などを伝送媒体上に送信している。
また、図示はしないが、所定の期間以上、特定の無線通信端末に係る識別情報が受信できなくなった場合には、所定の情報格納手段に格納しておいた特定の無線通信端末の識別情報を削除する。なお、この識別情報としては、任意の情報が使用可能であり、例えば、グローバルに一意に定められているMACIDや、無線通信端末収容装置によって設定されるコネクションIDなどを利用することが可能であり、その識別情報は無線通信端末の管理情報の他、無線端末収容装置や、他の無線通信端末とのデータ通信中の送信フレームから抽出することも可能である。
そして、無線通信端末102aは、ステップS301〜S303の処理によって存在が検知されたすべての他の無線通信端末の識別情報を、無線通信端末収容装置101に対して送信する(ステップS304)。無線通信端末102aが、この無線通信端末の識別情報を無線通信端末収容装置101に送信するタイミングとしては、例えば、周期的に送信する、任意のタイミングで送信する、無線通信端末収容装置から要求されたときに送信する、新たに無線通信端末の存在が検知された場合又は特定の無線通信端末の存在が検知されなくなった場合に送信するなどが挙げられる。また、無線通信端末の識別情報の差分(更新された識別情報のみ)を送ることも可能である。
一方、無線通信端末収容装置101は、ステップS304で無線通信端末102aから送られた識別情報を受信する(ステップS305)。また、同様にして、無線通信端末102b、102c、102d、102eから送られてきた識別情報を受信し(ステップS306〜ステップS309)、ステップS305〜S309で受信した識別情報を基にして、図2に示すような各無線通信端末102a〜102e同士の存在の検知の関係を示す情報を生成し、各無線通信端末102a〜102e間の存在の検知の関係を把握する(ステップS310)。以上の処理によって、無線通信端末収容装置101は、図2に示すような無線通信端末102a〜102eの検知の関係を俯瞰的に把握できるようになる。なお、図2に示すテーブルは仮想的なものであり、無線通信端末収容装置101が実際に作成する必要はない。
また、図4は、図2に示す存在の検知の関係を模式的に示す図である。この図4では、図における無線通信システム内の無線通信端末102a〜102e同士の関係が図示されている。また、一方の無線通信端末から他方の無線通信端末に信号が届く場合(一方の無線通信端末の通信範囲内に他方の無線通信端末が存在している場合)には、一方の無線通信端末から他方の無線通信端末に対して、矢印が付されている。この図4に示すように、例えば、すべての無線通信端末102a〜102eを通り、一筆書きが可能な経路(例えば、(1)→(3)→(5)→(4)→(2))を探索することによって、無線通信端末収容装置101は、すべての無線通信端末102a〜102eを経由する経路を発見することが可能となる。
また、無線通信端末収容装置101が、時間経過に伴って、無線通信端末102a〜102eから他の無線通信端末の存在の検知の変化に係る情報を受信する場合、無線通信端末収容装置101は、伝送媒体における通信環境の時間変化を把握したり、さらには、無線通信端末102a〜102eの移動を検出したりすることも可能である。
また、無線通信端末収容装置101及び無線通信端末102a〜102eによって構成される無線通信システムの周辺に他の無線通信端末収容装置や無線通信端末などが存在している場合には、ステップS305〜ステップS309で無線通信端末102a〜102eから受信する識別情報の中に、これらの周辺の無線通信端末収容装置や無線通信端末に係る識別情報が含まれる可能性がある。すなわち、無線通信端末収容装置101は、図3に示すシーケンスチャートの一連の処理によって、当該無線通信システム周辺に存在する無線通信端末の存在を把握でき、また、その無線通信端末が、当該無線通信システム内の
どの無線通信端末102a〜102eと通信が可能であるかを把握することができる。
また、図5は、図1に示す無線通信システムにおける無線通信端末同士の存在の検知の関係の第2の例を示す図である。例えば、図1及び図2において、何らかの理由(例えば、通信環境の時間変化)によって、無線通信端末102aから無線通信端末102bへの通信環境が悪化した場合には、無線通信端末102bから無線通信端末収容装置101に対して、無線通信端末102aの存在が検知できなくなったことが通知されてくる。このとき、無線通信端末102bが無線通信端末102aの存在を検知できなくなったとして、図2に示すテーブルにおいて、すぐに「×」(検知不可能)のとするのではなく、図2に示すテーブルの各セルを多値化して、例えば、図5に示すように、「?」(不明)としておき、所定の時間以上が経過しても存在が検知されない場合に初めて、「×」とすることも可能である。
また、図3に示すシーケンスチャートでは、ステップS302〜S304において、無線通信端末101aが、他の無線通信端末の識別情報を受信して抽出し、無線通信端末収容装置101に対して抽出した情報を送信しているが、このステップS302〜S304で扱う情報を拡張することによって、無線通信端末収容装置101は、収容している各無線通信端末102a〜102eから様々な情報を集めることが可能となる。
例えば、無線通信端末102a〜102eは、他の無線通信端末から受信した管理情報などの信号レベル(信号の電力レベル)やエラーレートなどを検出し、その検出結果を無線通信端末収容装置101に対して送信することによって、無線通信端末収容装置101は、無線通信端末102a〜102eのそれぞれの間の通信環境を把握し、図2に示すテーブルの各セルの値を信号レベルやエラーレートなどによって多値化することが可能となる。
なお、上記のように、各無線通信端末102a〜102eが、無線通信端末収容装置101に送信する情報として、上記の他の無線通信端末や無線通信端末収容装置から受信した信号に係る信号の電力レベルやエラーレート以外に、例えば、当該電力レベルやエラーレートの変動量、他の無線通信端末が存在する方向、方向の変動量、さらには、当該無線通信システムの無線通信端末収容装置101とは異なる無線通信端末収容装置を検知した場合には、その無線通信端末収容装置に関する情報などを利用することも可能である。
また、上記では、無線通信端末102a〜102eから無線通信端末収容装置101に送信される情報が、他の無線通信端末102a〜102eや無線通信端末収容装置101との通信に係る情報の場合について言及しているが、無線通信端末102a〜102e自身の通信能力に係る情報を、無線通信端末収容装置101に送信することも可能である。すなわち、各無線通信端末102a〜102eが、無線通信端末収容装置101に送信する情報として、無線通信端末の移動方向や移動速度、無線通信端末が有する通信インターフェイスの種別、無線通信端末のアンテナの指向性などを利用することも可能である。
なお、このような他の無線通信端末102a〜102e又は無線通信端末収容装置101との通信に係る情報や、無線通信端末102a〜102e自身の通信能力に係る情報を無線通信端末102a〜102eから受信した場合、無線通信端末収容装置101は、これらの情報を、例えば、上述の図2に示すようなテーブルにまとめることによって、無線通信システムにおける通信状況や各無線通信端末102a〜102eの通信能力や移動の態様などを俯瞰的に把握することが可能となる。
また、図6は、本発明の実施の形態における無線通信システムの構成の第2の例を示す模式図であり、図7は、図6に示す無線通信システムにおける無線通信端末同士の存在の
検知の関係を示す図である。図6に示すような無線通信システムの場合、図3に示すシーケンスチャートの一連の処理によって、無線通信端末収容装置501は、無線通信端末502aと無線通信端末502bとの間の通信が、無線通信端末502cと無線通信端末502dとの間の通信に影響を及ぼさないことを把握できる。したがって、この場合には、無線通信端末収容装置501は、無線通信端末502aと無線通信端末502bとの間の直接の通信(サイドストリーム)と、無線通信端末502cと無線通信端末502dとの間の直接の通信(サイドストリーム)とを同時に行わせるような指示を、それぞれの組み合わせに対して通知することが可能である。
本発明の無線通信方法及び無線通信端末収容装置並びに無線通信端末は、無線通信システム全体の構成を俯瞰的に把握することが可能なものであり、無線通信を利用して、複数の無線通信端末間でデータの送受信を行う無線通信システムにおける無線通信方法及びその無線通信システムを構成する無線通信端末収容装置として有用である。
本発明の実施の形態における無線通信システムの構成の第1の例を示す模式図 図1に示す無線通信システムにおける無線通信端末同士の存在の検知の関係の第1の例を示す図 本発明の実施の形態における無線通信端末収容装置が無線通信端末間における存在の検知の関係を把握するためのシーケンスチャート 図2に示す存在の検知の関係を模式的に示す図 図1に示す無線通信システムにおける無線通信端末同士の存在の検知の関係の第2の例を示す図 本発明の実施の形態における無線通信システムの構成の第2の例を示す模式図 図6に示す無線通信システムにおける無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す図
符号の説明
101、501 無線通信端末収容装置
102a〜102e、502a〜502d 無線通信端末

Claims (17)

  1. 1台の無線通信端末収容装置と、前記無線通信端末収容装置に収容される複数の無線通信端末がそれぞれの間で無線伝送媒体を介して通信を行う無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれが、自端末の識別情報を送信するステップと、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の前記識別情報を取得するステップと、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれが、前記他の無線通信端末の前記識別情報を前記無線通信端末収容装置に送信するステップと、
    前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから受信する前記他の無線通信端末の識別情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成するステップとを、
    有する無線通信方法。
  2. 前記複数の無線通信端末のそれぞれが、前記他の無線通信端末の前記識別情報を前記無線通信端末収容装置に定期的に送信するステップと、
    前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから定期的に受信する前記他の無線通信端末の識別情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係の時間変化を示す情報を生成するステップとを、
    有する請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから受信する前記他の無線通信端末の識別情報に基づいて、前記無線通信端末収容装置が直接検知することが不可能であり、かつ、前記複数の無線通信端末のそれぞれの周辺に存在している無線通信端末又は無線通信端末収容装置の存在を検知するステップを有する請求項1又は2に記載の無線通信方法。
  4. 前記複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の前記識別情報を取得するとともに、前記他の無線通信端末との通信に係る情報を取得するステップと、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれが、前記無線通信端末収容装置への前記他の無線通信端末の前記識別情報を送信するとともに、前記他の無線通信端末との通信に係る情報を送信するステップと、
    前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから受信する前記他の無線通信端末との通信に係る情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の前記通信に係る情報を生成するステップとを、
    有する請求項1から3のいずれか1つに記載の無線通信方法。
  5. 前記複数の無線通信端末のそれぞれが、通信を監視することができる他の無線通信端末の前記識別情報を取得するとともに、前記他の無線通信端末との通信に係る情報を取得するステップと、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれが、前記無線通信端末収容装置への前記他の無線通信端末の前記識別情報及び自無線通信端末の通信能力に係る情報を送信するとともに、前記他の無線通信端末との通信に係る情報を送信するステップと、
    前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから受信する前記他の無線通信端末との通信に係る情報及び前記各無線通信端末の通信能力に係る情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の前記通信に係る情報を生成するステップとを、
    有する請求項1から3のいずれか1つに記載の無線通信方法。
  6. 前記複数の無線通信端末のそれぞれが、前記他の無線通信端末との通信に係る情報を前記無線通信端末収容装置に定期的に送信するステップと、
    前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから定期的に受信する前記他の無線通信端末との間の通信に係る情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の前記通信状況の時間変化を示す情報を生成するステップとを、
    有する請求項4に記載の無線通信方法。
  7. 前記複数の無線通信端末のそれぞれが、前記他の無線通信端末との通信に係る情報及び前記自無線通信端末の通信能力に係る情報を前記無線通信端末収容装置に定期的に送信するステップと、
    前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから定期的に受信する前記他の無線通信端末との通信に係る情報及び前記各無線通信端末の通信能力に係る情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の前記通信状況の時間変化を示す情報を生成するステップとを、
    有する請求項5に記載の無線通信方法。
  8. 前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末のそれぞれから受信する前記他の無線通信端末との通信に係る情報に基づいて、前記無線通信端末収容装置が直接検知することが不可能であり、かつ、前記複数の無線通信端末のそれぞれの周辺に存在している無線通信端末又は無線通信端末収容装置と前記複数の無線通信端末のそれぞれとの通信に係る情報を取得するステップを有する請求項4から7のいずれか1つに記載の無線通信方法。
  9. 前記他の無線通信端末との通信に係る情報が、前記無線通信端末が前記他の無線通信端末又は前記無線通信端末収容装置から受信する信号の電力レベル又はエラーレート、前記電力レベル又は前記エラーレートの変動量、前記無線通信端末の位置から前記他の無線通信端末又は前記無線通信端末収容装置への方向、前記方向の変動量のいずれか1つを含むものである請求項4から8のいずれか1つに記載の無線通信方法。
  10. 前記各無線通信端末の通信能力に係る情報が、前記無線通信端末の移動方向又は移動速度、前記無線通信端末が有する通信インターフェイスの種別、前記無線通信端末が形成できる送信指向性、受信指向性のいずれか1つを含むものである請求項5、7、8のいずれか1つに記載の無線通信方法。
  11. 前記無線通信端末収容装置が、前記複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を参照して、前記複数の無線通信端末のうちの2台の無線通信端末間の通信と、前記2台の無線通信端末間の通信とオーバラップしない別の2台の無線通信端末間の通信とを同時に許可するステップを有する請求項1から10のいずれか1つに記載の無線通信方法。
  12. 複数の無線通信端末のそれぞれと無線伝送媒体を介して通信を行い、前記複数の無線通信端末のそれぞれを収容する無線通信端末収容装置であって、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれから送信された、前記複数の無線通信端末のそれぞれが通信を監視することができる他の無線通信端末の前記識別情報を受信する受信手段と、
    前記複数の無線通信端末のそれぞれから受信した前記他の無線通信端末の識別情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の存在の検知の関係を示す情報を生成する相関情報生成手段とを、
    有する無線通信端末収容装置。
  13. 前記複数の無線通信端末のそれぞれから前記他の無線通信端末との通信に係る情報を前記受信手段によって受信した場合には、前記複数の無線通信端末同士の前記通信に係る情報を生成する通信情報生成手段を有する請求項12に記載の無線通信端末収容装置。
  14. 前記複数の無線通信端末のそれぞれから各無線通信端末の通信能力に係る情報を前記受信手段によって受信した場合には、前記各無線通信端末の通信能力に係る情報に基づいて、前記複数の無線通信端末同士の前記通信に係る情報を生成する通信情報生成手段を有する請求項12又は13に記載の無線通信端末収容装置。
  15. 無線通信端末収容装置と無線伝送媒体を介して通信を行い、前記無線通信端末収容装置に収容される無線通信端末であって、
    自端末の識別情報を送信する自端末識別情報送信手段と、
    通信を監視することができる他の無線通信端末の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記他の無線通信端末の前記識別情報を前記無線通信端末収容装置に送信する取得識別情報送信手段とを、
    有する無線通信端末。
  16. 前記他の無線通信端末との通信に係る情報を取得する通信情報取得手段と、
    前記他の無線通信端末との通信に係る情報を前記無線通信端末収容装置に送信する取得通信情報送信手段とを、
    有する請求項15に記載の無線通信端末。
  17. 自無線通信端末の通信能力に係る情報を取得する通信能力情報取得手段と、
    前記自無線通信端末の通信能力に係る情報を前記無線通信端末収容装置に送信する取得通信情報送信手段とを、
    有する請求項15又は16に記載の無線通信端末。

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