JP2006019901A - 視覚センサ - Google Patents

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Atsushi Taneno
篤 種野
Takeshi Yoshiura
豪 吉浦
Mai Miyawaki
舞 宮脇
Hajime Takegawa
肇 竹川
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Abstract

【課題】単に、照明レベルを制御し、画面全体の明るさを調整するのではなく、画面内での照明均一性を確保することが可能な照明制御機能を備えた視覚センサを提供すること。
【解決手段】所定の配列パターンを有しかつ予め決められた検出領域をほぼ同時に照らす複数の照明器と、複数の照明器でほぼ同時に照らされた検出領域内の画像を取得する二次元撮像素子とを有すると共に、二次元撮像素子で取得された検出領域内の画像に基づいて各種の検査を行う運用モードと、二次元撮像素子で取得された検出領域内の画像の濃度が均一となるように、複数の照明器の照明強度を調整する設定モードとを有する。
【選択図】図6

Description

この発明は、FAにおける工業製品の外観検査等に多く採用される視覚センサに係り、特に、照明内蔵型の視覚センサに関する。
FAにおける工業製品の外観検査等に多く採用される視覚センサの中には、照明内蔵型のものが知られている(特許文献1参照)。この種の照明内蔵型視覚センサにおいては、従来より様々な照明の明るさ調整方法が採用されている。
第1の明るさ調整方法としては、所定操作子のマニュアル操作に応じて、照明器の輝度を変更するものが知られている。第2の明るさ調整方法としては、照明器の輝度は固定したままで、シャッタ速度を変更するものが知られている。第3の明るさ調整方法としては、撮像光学系の光軸を中心として同心円状に照明器を配列し、各同心円のそれぞれをグループとして、グループ単位で照明器の輝度を変更するものが知られている(特許文献2参照)。
特開平10−136272号公報 特開平9−116297号公報
しかしながら、上述した従来の明るさ調整方法には種々の問題点が指摘されている。すなわち、第1の手動による明るさ調整方法にあっては、オペレータが画像を見ながら調整を行う必要があり非常に手間がかかる。第2の明るさ調整方法は、照明をシャッタと連動させたとしても、画面全体の明るさ調整しかできないため、センサヘッドが傾いた状態では、検出領域において均一な照度を得ることが困難となる。第3の明るさ調整方法にあっては、同心円状におけるグルーピングとなるため、同心円状の輝度分布の調整となり、画面の上下左右の輝度を調整できないという不都合がある。
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、単に、照明レベルを制御し、画面全体の明るさを調整するのではなく、画面内での照明均一性を確保することが可能な照明制御機能を備えた視覚センサを提供することにある。
この発明の他の目的とするところは、センサヘッドを取り付けるに際して、正反射光の影響を避けるために、ヘッドを斜めに取り付けたような場合に、画面内での照明均一性を確保することが可能な照明制御機能を備えた視覚センサを提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、高速で微小な物体を撮影する場合にあっても、画面全体にブレによるぼけ等を生ずることなく、照明均一性を確保することが可能な照明制御機能を備えた視覚センサを提供することにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、以下の明細書の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
この発明の視覚センサは、所定の配列パターンを有しかつ予め決められた検出領域をほぼ同時に照らす複数の照明器と、複数の照明器でほぼ同時に照らされた検出領域内の画像を取得する2次元撮像素子とを有すると共に、2次元撮像素子で取得される検出領域内の画像に基づいて各種の検査を行う運用モードと、2次元撮像素子で取得された検出領域内の画像の濃度が均一となるように、複数の照明器の照明強度を調整する設定モードとを有する。
このような構成によれば、2次元撮像素子で取得された検出領域内の画像の濃度が均一となるように、複数の照明器の照明強度を調整する設定モードを有することから、この設定モードを選択して実行させることにより、画像濃度の不均一の原因が光軸の傾きにあるような場合であっても、検出領域内の画像の濃度が均一となるように複数の照明器の照明強度が適宜に調整される結果、画面内での照明均一性が確保される。
好ましい実施の形態においては、複数の照明器は4つのグループに分けられており、各グループに属する複数の照明器は、撮影用レンズの光軸を中心とする正方形の各辺のそれぞれに沿って線対称に配列され、かつ設定モードにおける照明強度の調整がグループ単位で行われる、ように構成してもよい。
このような構成によれば、撮影用レンズの光軸を中心とする正方形の各辺のそれぞれを、画面の上下方向と左右方向とにそれぞれ割り付けることにより、センサヘッドが上下あるいは左右に傾いた場合にも、その傾きに応じて対応する複数の照明器を一括して制御することによって、通常矩形である画面内の濃度分布を効率よく修正して、均一な濃度を確保することが可能となる。
好ましい実施の形態においては、設定モードにおける照明器の照明強度の調整は、2次元撮像素子側のシャッタ時間を固定したまま、照明器側の発光時間を変更することにより行うようにしてもよい。
このような構成によれば、予めシャッタ時間を必要な加減(例えば1/1000秒)に固定することによって、微小かつ高速に移動する物体を撮影するような場合にも、十分な光量を確保して、画面内にブレによるぼけが生ずることなく、均一な濃度分布を確保することができる。
好ましい実施の形態においては、複数の照明器のそれぞれの光源としては発光ダイオードを使用してもよい。このような構成によれば、点滅応答性が良好なことから、発光時間の高精度制御が可能となる。
別の一面から見た本発明の視覚センサは、カメラとして機能するセンサヘッド部と、センサヘッド部から送られてくる画像を処理するアンプ部とを含む。センサヘッド部内には、所定の配列パターンを有しかつ予め決められた検出領域をほぼ同時に照らす複数の照明器と、複数の照明器でほぼ同時に照らされた検出領域内の画像を取得する2次元撮像素子とが収容されている。複数の照明器は4つのグループに分けられており、各グループに属する複数の照明器は、撮影用レンズの光軸を中心としかつケース断面のなす正方形の各辺のそれぞれに沿って点対称に配列される。アンプ部内には、2次元撮像素子で取得された検出領域内の画像に基づいて各種の検査を行う運用モードと、2次元撮像素子で取得された検出領域内の画像の濃度が均一となるように、複数の照明器の照明強度を調整する設定モードとを実行する制御部が含まれている。
このような構成によれば、いわゆるアンプ分離型の視覚センサに、本発明を適用することによって、光軸の据付角度の如何に拘わらず、常に均一な濃度の画像を取得して、そのような画像に基づき精密な物品検査が可能となる。
好ましい実施の形態においては、設定モードにおける照明強度の調整はグループ単位で行うようにしてもよく、また設定モードにおける照明器の照明強度の調整は、2次元撮像素子側のシャッタ時間を固定したまま、照明器側の発光時間を変更することにより行うようにしてもよく、さらに複数の照明器のそれぞれの光源としては発光ダイオードを使用してもよい。
このような構成によれば、光軸が前後左右に傾いたとしても、これを有効に修正して、常に最適な視角検査用の画像を取得し、高精度なセンシングを行うことが可能となる。
本発明によれば、この種の視覚センサにおいて、単に、照明レベルを制御し、画面全体の明るさを調整するのではなく、画面内での照明均一性を確保することが可能となる。
以下に、この発明の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明が適用された視覚センサ全体の外観斜視図が図1に示されている。同図に示されるように、この視覚センサはアンプ部1とセンサヘッド部2とを含んでいる。アンプ部1は矩形状のケース11を有する。ケース11の表面には画像表示器12と操作部カバー13とが設けられている。操作部カバー13は開閉自在とされており、これが開かれるとその下からは、図4に示されるように、各種のキーを配列させた操作部が現れる。この操作部には、『TEACH/VIEW』を指示するための第1キー13aと、『ESC』を指示するための第2キー13bと、『SET』を指示するための第3キー13cと、『MENU/ADJ/RUN』を指示するための第1スライドスイッチ13dと、『STD/EXP』を指示するための第2スライドスイッチ13eと、4方向シフトキー13fとが配列されている。
図1に戻って、アンプ部1のケース11の底面(裏面)にはDINレール取付溝14が設けられる。また、ケース11の上面には後述するセンサヘッドへ接続するためのレセプタクル15が設けられ、下面からは電気コード16が引き出されている。さらに、ケース11の左右両側面には、連接コネクタカバー17が設けられている。この連接コネクタカバー17はスライド式に開閉可能とされ、これが開かれるとその下からは相隣接するアンプ部同士を連接するための連接コネクタが露出する。
次に、センサ部2は角に丸みを帯びさせた断面正方形状の角筒状ケース21を有する。ケース21は、本体部21aと先端部21bとを有する。先端部21bの先端側には撮影用窓22が設けられており、ケース21の後端側から電気コード23が引き出されている。電気コード23の先端には、図2に示されるように、プラグ24が設けられており、このプラグ24が先ほど説明したアンプ部1のレセプタクル15に結合され、これによりアンプ部1とセンサヘッド部2との間における各種のデータ伝送が可能となる。
アンプ部1は、図3に示されるように、DINレール3を介して互いに隣接して連装可能となされている。この連装状態においては、アンプ部1の各画像表示器12,12,・・・がオペレータに対面するように取り付けられる。
センサヘッド部の斜め前方から見た斜視図が図5に示されている。なお、この例にあっては、ケース前面の撮影用窓22に嵌め込まれた透明窓板は取り外され、これにより内部の機構が露出されている。
図から明らかなように、撮影用窓の中心部分には、撮影用光学系を構成するレンズ等を収容する鏡胴先端309が配置されている。この鏡胴先端309を取り囲むように、その周囲に8個の照明器301〜308が配列されている。これら8個の照明器301〜308は、4つのグループに分けられており、各グループに属する複数の照明器は、撮影用レンズの光軸を中心としかつケース断面のなす正方形の各辺のそれぞれに沿って点対称に配列されている。
すなわち、上部左照明器301と上部右照明器302とは、ケース断面のなす正方形の上辺25に沿って配列されている。同様に、左上部照明器305と左下部照明器306とは、ケース断面のなす正方形の左辺26に沿って配列されている。同様に、下部左照明器303と下部右照明器304とは、ケース断面のなす正方形の下辺27に沿って配列されている。同様に、右上部照明器307と右下部照明器308とは、ケース断面のなす正方形の右辺28に沿って配列されている。そして、これらの照明器301〜308は、鏡胴先端309の中心を貫く光軸を中心として線対称の関係とされている。
センサヘッド部の撮影用窓内の照明器配置を示す図が図6に示されている。同図に示されるように、先に説明した8個の照明器301〜308は、4つのグループG1〜G4に分けられている。すなわち、上部左照明器301と上部右照明器302とは第1グループG1に属する。下部右照明器303と下部左照明器304とは第2グループG2に属する。左上部照明器305と左下部照明器306とは第3グループG3に属する。右上部照明器307と右下部照明器308とは第4グループG4に属する。そして、これら8個の照明器301〜308は、各グループG1〜G4毎に照明強度が調整される。なお、これらの照明器301〜308のそれぞれは光源として1個の発光ダイオードを用いている。また、図6において、鏡胴309の中心に描かれているのがレンズ310である。
次に、アンプ部の回路構成を示すブロック図が図7に示されている。同図に示されるように、この回路全体100は、CPU101と、画像処理FPGA102と、表示制御FPGA103と、LCDコントローラ104と、パターンマッチング専用LSI105と、ヘッド・アンプ間インタフェース106と、給電部107と、キー入力部108と、外部入出力部109と、画像メモリ110と、表示画像メモリ111と、LCD112と、シリアル・パラレル双方向変換部113と、CPUバス114と、FPGAバス115とを含んでいる。この回路全体100はヘッド・アンプ間インタフェース106を介して、センサヘッド部と接続される。
CPU101は回路全体100を統括制御する。キー入力部108は、先に図4を参照して説明した各種のキー13a〜13fからの信号をCPU101へ取り込むために利用される。外部入出力部109は、CPU101の演算により生成された判定出力その他各種の信号を外部のPLC等に送り出すために利用される。同時に、この外部入出力109は、外部のPLC等からの信号をCPU1010へ取り込むために利用される。
CPU101は、CPUバス114を介して、画像処理FPGA102及び表示制御FPGA103と接続される。画像処理FPGA102及び表示制御FPGA103は、FPGAバス115、変換部113、ヘッド・アンプ間インタフェース106を経由して、センサヘッド部2へと接続される。FPGAバス115に現れた撮影画像データは、画像処理FGPA102を介して画像メモリ110に格納される。また、画像処理FPGA102はパターンマッチング専用LSI105を適宜制御しつつ、画像メモリ110から読み出された画像に対し、この種の視覚センサに必要な各種の画像処理を実行する。
表示制御FPGA103は、画像表示器12を構成するLCD112に表示させるべきデータを表示画像メモリ111に格納する。表示画像メモリ112に格納される画像は、CPU101からの制御で適宜取り出され、表示制御FPGA103及びLCDコントローラ104を介して、LCD112に表示される。
また、本発明に関連して、CPU101では、CPUバス114、ヘッド・アンプ間インタフェース106を介して、LVDS系によりセンサヘッド部2に対して、各種の制御コマンドを送り、センサヘッド制御LSI201を制御することによって、照明用LED202(301〜308)の照明強度をグループ単位で調整する。尚、給電部107は、外部電源(+DC24V)を受けて、各種電源を生成し、これを回路全体100へと供給する。
次に、センサヘッド部2の回路構成を示すブロック図が図8に示されている。同図に示されるように、この回路全体200は、センサヘッド専用LSI201と、照明用LED202(301〜308)と、ガイド光LED203と、LEDドライブ回路204と、CCD205と、垂直転送ドライブIC206と、サンプルホールドIC207と、EEPROM208と、P/S及びS/P双方向変換部209と、ヘッド・アンプ間インタフェース210と、給電部211とを含んでいる。
そして、先に説明したように、センサヘッド専用LSI201は、アンプ部1内のCPU101からの制御コマンドを受信して動作し、LEDドライブ回路204を介して照明用LED202(301〜308)を適宜に制御する。同時に、垂直転送ドライブIC206及びサンプルホールドIC207を制御して、CCD205を撮影動作させ、得られた画像データを変換部209及びヘッド・アンプ間インタフェース210を介してアンプ部1へと送信する。この送信を受けたアンプ部1側のCPU101は、後述するアルゴリズムに従って、得られた画像データの濃度分布を計測し、これに基づき後述するフィードバック制御を実現することによって、図6に示される照明器301〜308をグループG1〜G4のそれぞれの単位毎に照明強度調整を行って、画像データの濃度分布を均一化するのである。
アンプ部の処理内容を示すゼネラルフローチャートが図9に示されている。このフローチャートは、電源投入またはリセット処理により起動される。プログラムが起動されると、まず初期化処理が実行され(ステップ901)、各種の制御に必要なフラグ、カウンタ、レジスタ等の初期設定が行われる。続いて、操作部に設けられた第1スライドスイッチ13dの状態が参照される。ここで、第1スライドスイッチ13dの状態が『RUN(稼働)』であれば、予め選択された検査項目に従った計測処理が実行される(ステップ904)。尚、この種の視覚センサにおける計測処理の内容は種々公知であるから詳細な説明は省略する。一方、第1スライドスイッチ13dの状態が『ADJ(調整)』であれば、所定のユーザ操作に従ったしきい値調整処理が実行される(ステップ903)。尚、この種のしきい値調整処理の詳細についても、既に先行文献により種々公知であるから説明は省略する。
これに対して、第1スライドスイッチ13dの状態が『MENU(設定)』であれば、さらにそれに続いて、『TEACH/VIEW』を指示するための第1キー13aの状態を常時監視しつつ、様々なキー操作に対応する処理が実行される(ステップ908)。この状態において、『TEACH』を指示する第1キー13aが押圧操作されると、本発明の要部であるところの照明最適化処理(ステップ906)が実行される。
照明最適化処理の詳細フローチャートが図10に示されている。同図において処理が開始されると、図11(a)に示される入力画像上の各エリア『1』〜『9』のそれぞれにおける濃度平均値の計測が行われる(ステップ1001)。すなわち、図11に示されるように、入力画像は、同図(b)に示される正方形小領域を、互いに1/3ピッチずつ重ねた領域に分割され、各領域『1』〜『9』毎に濃度平均値の計測が行われる。すなわち、『1』は上段右領域、『2』は中段右領域、『3』は下段右領域、『4』は上段中央領域、『5』は中段中央領域、『6』は下段中央領域、『7』は上段左領域、『8』は中段左領域、『9』は下段左領域である。
そして、これらの各正方形小領域『1』〜『9』のそれぞれ毎に、それに含まれる画素の濃度平均値が計測されるのである。これにより、入力画像を互いに重なった9個の領域に分けて、それぞれの正方形小領域毎のおおよその濃度が把握されることとなる。
続いて、図10に戻って、濃度平均値のバラツキが計算される(ステップ1002)。すなわち、先のステップ1001で求められた各正方形小領域『1』〜『9』の濃度の標準偏差や分散などを求めることによって、公知の手法によりバラツキの大きさが計算される。
続くステップ1003では、上記で求められた濃度平均値のバラツキが、所定の基準値と比較され、それ以下(すなわち、濃度が比較的均一であること)か否かの判定が行われる。ここで、バラツキが基準値以下であると判定されれば(ステップ1003YES)、照明最適化処理は終了する。これに対して、バラツキが基準値を超えているものと判定されると(ステップ1003NO)、ステップ1004へ進んでバラツキの大きなエリアの照明強度の調整が行われる。
このとき重要なことは、バラツキの大きなエリアの照明強度の調整は、8個の照明器301〜308を個別バラバラに調整するのではなく、各グループG1〜G4に含まれる2個の照明器を一括して制御することによって照明強度の調整を行うことである。より具体的には、図12に示されるように、各照明器301〜308の照射領域を301a〜308aとすると、図から明らかなように、各照明領域301a〜308aは、照明器301〜308のレイアウトとほぼ正確に対応づけられている。
いま仮に、図11(a)に示される入力画像において、上段領域(『1』,『4』,『7』)の濃度が薄い場合には、図6に示される第1グループG1に属する2個の照明器(301,302)の照明強度を強めることによって、入力画像の濃度不均一を解消することができる。
同様にして、図11(a)の入力画像において、下段領域(『3』,『6』,『9』)の濃度が薄い場合には、図6に示される第2グループG2に属する2個の照明器(303,304)の照明強度を強めることによって、入力画像上の濃度不均一を解消することができる。
同様にして、図11(a)に示される入力画像において、右側領域(『1』,『2』,『3』)の濃度が薄い場合であれば、図6に示されるグループ3に属する2個の照明器305,306の照明強度を強めることによって、入力画像上の濃度不均一を解消することができる。
同様にして、図11(a)に示される入力画像において、左側領域(『7』,『8』,『9』)の濃度が薄い場合であれば、図6に示されるグループ4に属する2個の照明器307,308の照明強度を強めることによって、入力画像上の濃度不均一を解消することができる。
従って、例えば図13に示されるように、正反射光402が入射することを回避するために、光軸401を傾斜させて被写体表面403を撮影するように、センサヘッド部2が傾斜させて据え付けられたような場合、入力画像の上部は被写体と遠いため濃度が薄くなり逆に入力画像の下部は被写体と近いため濃度が濃くなるという傾向にあるが、このような場合にも、先に説明したグループG1〜G4単位の照明強度の調整を行うことによって、入力画像上の濃度不均一を解消することができる。
本発明における各照明器の照明強度の調整は、CCDのシャッタ機能におけるシャッタ時間(露光時間)は固定したまま、各照明器301〜308の発光期間を変更することで行われる。このことが図14に示されている。
同図(a)は、露光期間をT1とすると共に発光期間をT21とすることによって、特定の照明強度に設定されている。このとき、照明強度を低下させるためには、同図(b)に示されるように、露光期間はT1に固定したまま、発光期間だけをT22で示されるように短くする。これに対して、照明強度を強めるためには同図(c)に示されるように、露光時間はT1に固定したまま、発光期間をT23に長くする。このような制御を実現することによって、個々の照明器301〜308の照明強度をグループG1〜G4単位で増減することにより、正方形視野内における上下左右方向の濃度不均一を細かく調整して、濃度の均一な画像を取得し、これに基づき視覚検査に必要な各種の画像処理を実行するのである。
図9に戻って、上述した照明最適化処理(ステップ906)は、被写体表面の凹凸や性状の違いによる不均一の影響を回避するために、検出対象領域に白紙を置いて行うことが好ましい。白紙であれば、表面性状は均一であるし、反射光量も比較的高いため、光軸を傾斜させたことに基づく反射光量の相違を適正に反映させることができる。そして、このような白紙を対象として行った照明最適化処理(ステップ906)において、各照明器301〜308の照明強度が求められたならば、これを基準値として登録する(ステップ907)。以後、この基準値に基づき、実際の被写体(ワーク)に対し、撮影処理を実行することにより、実際のワークの表面性状や凹凸等に基づく濃度不均一を把握することができるから、以後必要に応じて、マニュアル操作や他のフィードバック制御等を適用することにより、各ワークに適した照明強度への設定も可能となる。また、その不均一を残したまま、画像処理を行うことによって、各ワーク表面の性状等を正確に計測することも可能となる。
本発明が適用された視覚センサ全体の外観斜視図である。 センサヘッド部のコード付状態を示す図である。 アンプ部の連装状態を示す外観斜視図である。 操作部のキー配置を示す図である。 センサヘッド部の斜め前方から見た斜視図である。 センサヘッド部の撮影用窓内の照明器配置を示す図である。 アンプ部の回路構成を示すブロック図である。 センサヘッド部の回路構成を示すブロック図である。 アンプ部の処理内容を示すゼネラルフローチャートである。 照明最適化処理の詳細フローチャートを示す図である。 照明最適化処理の説明図である。 各照明器の照射範囲と検出領域との関係を示す説明図である。 光軸を傾斜させて取り付けた状態におけるセンサヘッド部の斜視図である。 照明器の光量制御の説明図である。
符号の説明
1 アンプ部
2 センサヘッド部
3 DINレール
11 ケース
12 画像表示器
13 操作部カバー
13a 第1キー
13b 第2キー
13c 第3キー
13d 第1スライドスイッチ
13e 第2スライドスイッチ
13f 4方向シフトキー
14 DINレール取付溝
15 レセプタクル
16 電気コード
17 連接コネクタカバー
21 ケース
21a 本体部
21b 先端部
22 撮影用窓
23 電気コード
24 プラグ
24 取付用治具
25 正方形の上辺
26 正方形の左辺
27 正方形の下辺
28 正方形の右辺
100 アンプ部回路の全体
101 CPU
102 画像処理FPGA
103 表示制御FPGA
104 LCDコントローラ
105 パターンマッチング専用LSI
106 ヘッド・アンプ間インタフェース
107 給電部
108 キー入力部
109 外部入出力部
110 画像メモリ
111 表示画像メモリ
112 LCD
113 S/PまたはP/S双方向変換部
200 センサヘッド部回路の全体
201 センサヘッド専用LSI
202 照明用LED
203 ガイド光LED
204 LEDドライブ回路
205 CCD
206 垂直転送ドライブIC
207 サンプルホールドIC
208 EEPROM
209 P/SまたはS/P双方向変換部
210 ヘッド・アンプ間インタフェース
301 上部左照明器
302 上部右照明器
303 下部左照明器
304 下部右照明器
305 左上部照明器
306 左下部照明器
307 右上部照明器
308 右下部照明器
301a 上部左照明領域
302a 上部右照明領域
303a 下部左照明領域
304a 下部右照明領域
305a 左上部照明領域
306a 左下部照明領域
307a 右上部照明領域
308a 右下部照明領域
309 鏡胴先端
311 検出領域
401 光軸
402 正反射光
403 被写体表面
G1 第1グループ
G2 第2グループ
G3 第3グループ
G4 第4グループ
T1 露光期間(シャッタ時間)
T21,T22,T23 発光期間

Claims (8)

  1. 所定の配列パターンを有しかつ予め決められた検出領域をほぼ同時に照らす複数の照明器と、複数の照明器でほぼ同時に照らされた検出領域内の画像を取得する二次元撮像素子とを有すると共に、
    二次元撮像素子で取得された検出領域内の画像に基づいて各種の検査を行う運用モードと、
    二次元撮像素子で取得された検出領域内の画像の濃度が均一となるように、複数の照明器の照明強度を調整する設定モードとを有する、
    ことを特徴とする視覚センサ。
  2. 複数の照明器は4つのグループに分けられており、各グループに属する複数の照明器は、撮影用レンズの光軸を中心とする正方形の各辺のそれぞれに沿って点対称に配列され、かつ
    設定モードにおける照明強度の調整はグループ単位で行われる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の視覚センサ。
  3. 設定モードにおける照明器の照明強度の調整は、二次元撮像素子側のシャッタ時間を固定したまま、照明器側の発光時間を変更することにより行われる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の視覚センサ。
  4. 複数の照明器のそれぞれの光源としては発光ダイオードが使用されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の視覚センサ。
  5. カメラとして機能するセンサヘッド部と、センサヘッド部から送られてくる画像を処理するアンプ部とを含み、
    センサヘッド部内には、所定の配列パターンを有しかつ予め決められた検出領域をほぼ同時に照らす複数の照明器と、複数の照明器でほぼ同時に照らされた検出領域内の画像を取得する二次元撮像素子とが収容されており、
    複数の照明器は4つのグループに分けられており、各グループに属する複数の照明器は、撮影用レンズの光軸を中心としかつケース断面のなす正方形の各辺のそれぞれに沿って点対称に配列され、
    アンプ部内には、
    二次元撮像素子で取得された検出領域内の画像に基づいて各種の検査を行う運用モードと、
    二次元撮像素子で取得された検出領域内の画像の濃度が均一となるように、複数の照明器の照明強度を調整する設定モードとを実行する制御部が含まれている、ことを特徴とする視覚センサ。
  6. 設定モードにおける照明強度の調整はグループ単位で行われる、ことを特徴とする請求項5に記載の視覚センサ。
  7. 設定モードにおける照明器の照明強度の調整は、二次元撮像素子側のシャッタ時間を固定したまま、照明器側の発光時間を変更することにより行われる、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の視覚センサ。
  8. 複数の照明器のそれぞれの光源としては発光ダイオードが使用されている、ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の視覚センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007214682A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Omron Corp 撮像装置
JP2011160083A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Omron Corp 照明制御装置およびそれを含む照明装置
JP7388530B2 (ja) 2020-02-18 2023-11-29 日本電気株式会社 ゲート装置、ゲート装置の制御方法及びプログラム

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