JP2006018677A - 生体データ照合装置、生体データ照合方法、生体データ照合プログラムおよび生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents
生体データ照合装置、生体データ照合方法、生体データ照合プログラムおよび生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 生体データ照合装置において、入力された照合対象データの照合に要する処理量を削減する。
【解決手段】 入力された生体データと予め記憶している複数の参照用データとの照合判定において、生体データと一致する参照用データが存在すると判定されたときに(U301でYES)、各参照用データに対応して規定され、かつ、その値が大きい順に参照用データが参照される照合順決定値(Freq[])の各々に、FREQFIX値(0.9)を乗じた上で(U302)、生体データと一致する参照用データに対応する照合順決定値に対しては、さらに、1を加算する(U303)。更新後のデータの各々を比較して、照合順決定値が大きい順に参照用データをソートし(U307、U308)、照合順決定値が大きい参照用データから順に読出されるようにする。
【選択図】 図6
【解決手段】 入力された生体データと予め記憶している複数の参照用データとの照合判定において、生体データと一致する参照用データが存在すると判定されたときに(U301でYES)、各参照用データに対応して規定され、かつ、その値が大きい順に参照用データが参照される照合順決定値(Freq[])の各々に、FREQFIX値(0.9)を乗じた上で(U302)、生体データと一致する参照用データに対応する照合順決定値に対しては、さらに、1を加算する(U303)。更新後のデータの各々を比較して、照合順決定値が大きい順に参照用データをソートし(U307、U308)、照合順決定値が大きい参照用データから順に読出されるようにする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、生体データ照合装置、生体データ照合方法、生体データ照合プログラムおよび生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、特に、指紋などの生体情報からなる照合対象データを複数の照合用データと照合する生体データ照合装置、生体データ照合方法、生体データ照合プログラムおよび生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
バイオメトリクス技術を適用した生体データ照合装置として、特許文献1には、入力された指紋などの生体情報のデータと、予め登録された照合用データとを照合し、本人であるか否かを判定する生体データ照合装置が記載されている。
また、入出門管理等、複数人が使用する生体データ照合装置は、入力されたデータを登録された複数の照合用データと順次照合し、そのいずれと一致するか、またはどれとも一致しないかを判定する。
特開2003−323618号公報
しかしながら、従来の生体データ照合装置は、入力された照合対象データと複数の照合用データとの照合を行なう場合、照合用データを予め固定された順序で読出して使用しており、照合順序を動的に変化させて照合の処理量を削減し得るものではなかった。そのため、照合に必要な処理量が平均的に大きく、その処理量は登録される照合用データ数の増加に比例してさらに大きくなるという問題があった。また、処理量が大きいため、照合に必要な処理時間や消費電力量が多くなるという問題もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、入力された照合対象データの照合に要する処理量を削減することを目的とする。
この発明のある局面に係る生体データ照合装置は、生体の照合対象データを入力する照合対象データ入力手段と、該照合対象データ入力手段に入力された照合対象データを照合するための複数の照合用データおよび該照合用データ別に照合の優先度合いを示す優先値を記憶する照合用データ記憶手段と、該照合用データ記憶手段に記憶されている各照合用データを前記優先値の大きい順に読出して前記照合対象データ入力手段に入力された照合対象データと照合する照合手段と、該照合手段による照合結果に基づいて、前記照合用データに対応する優先値を更新する優先値更新手段とを備え、該優先値更新手段は、前記照合手段が一致すると判定した時点が時間的により後である照合用データに対応する優先値をより大きな値に更新する。
好ましくは、前記優先値更新手段は、前記照合手段により一致すると判定された照合用データに対応する優先値Dに対して、A・D(但し0<A<1)+B(但し、B>0)
の演算をして優先値を更新し、前記照合手段により一致しないと判定された照合用データに対応する優先値Dに対して、前記Aを用いて、A・Dの演算をして優先値を更新する。
の演算をして優先値を更新し、前記照合手段により一致しないと判定された照合用データに対応する優先値Dに対して、前記Aを用いて、A・Dの演算をして優先値を更新する。
好ましくは、前記照合用データ記憶手段は、前記複数の照合用データの各々に個別に対応する優先値から成る第1優先値テーブルと、前記複数の照合用データの各々に個別に対応する優先値から成る第2優先値テーブルとを含む複数の優先値テーブルを記憶しており、前記照合用データ記憶手段が記憶している複数の優先値テーブルの中から前記照合手段が用いる優先値が規定された優先値テーブルを選択する選択手段をさらに備える。
好ましくは、前記優先データ記憶手段は、予め定めた照合時期別に分類された複数の優先値テーブルを記憶しており、前記照合手段の照合時期を判別する判別手段をさらに備え、前記選択手段は、前記判別手段が判別した照合時期に対応する優先値テーブルを選択し、前記照合手段は、前記選択手段が選択した優先値テーブルを用いて照合し、前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した優先値テーブルの優先値を更新する。
好ましくは、前記優先値記憶手段は、照合対象データの入力場所別に分類された複数の優先値テーブルを記憶しており、前記選択手段は、前記照合データ入力手段に入力された照合対象データの入力場所に対応する優先値テーブルを選択し、前記照合手段は、前記選択手段が選択した優先値テーブルを用いて照合し、前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した優先値テーブルの優先値を更新する。
好ましくは、前記優先値記憶手段は、入場箇所用と退場箇所用とに分類された2つの優先値テーブルを記憶しており、前記照合対象データが前記入場箇所から前記照合データ入力手段に入力されたときに、前記選択手段は、前記照合手段による照合のために前記入場箇所用の優先値テーブルを選択する一方、前記優先値更新手段による更新のために前記退場箇所用の優先値テーブルを選択し、前記照合手段は、前記選択手段が選択した前記入場箇所用の優先値テーブルを用いて照合し、前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した前記退場箇所用の優先値テーブルの優先値を更新し、前記照合対象データが前記退場箇所から前記照合データ入力手段に入力されたときに、前記選択手段は、前記照合手段による照合のために前記退場箇所用の優先値テーブルを選択する一方、前記優先値更新手段による更新のために前記入場箇所用の優先値テーブルを選択し、前記照合手段は、前記選択手段が選択した前記退場箇所用の優先値テーブルを用いて照合し、前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した前記入場箇所用の優先値テーブルの優先値を更新する。
この発明の他の局面に係る生体データ照合方法は、生体の照合対象データを入力する照合対象データ入力ステップと、該照合対象データ入力ステップにより入力された照合対象データを照合するための複数の照合用データおよび該照合用データ別に照合の優先度合いを示す優先値を記憶する照合用データ記憶部に記憶されている各照合用データを、前記優先値の大きい順に読出して前記照合対象データ入力ステップにより入力された照合対象データと照合する照合ステップと、該照合ステップによる照合結果に基づいて、前記照合用データに対応する優先値を更新するステップであって、前記照合ステップにより一致すると判定された時点が時間的により後である照合用データに対応する優先値をより大きな値に更新する優先値更新ステップとを含む。
この発明のさらなる他の局面に係る生体データ照合プログラムは、上述の生体データ照合方法をコンピュータに実行させるためのものである。
この発明のさらなる他の局面に係るコンピュータ読取り可能な記録媒体は、上述の生体データ照合プログラムが記録される。
本発明によれば、入力された照合対象データと照合するための照合用データの照合順序が動的に変更されるため、データ照合の処理量の削減が期待できる。この効果は、照合用データの使用状況に偏りがある場合に特に有効である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここでは、生体情報データを入力し、予め登録された参照用データと照合する。照合の対象となるデータとして指紋画像データを例示しているが、これに限定されず、個体(個人)毎に似ているが一致することはない生体の他の特徴による画像、音声その他データであっても、あるいは、線状模様の画像データであっても、あるいはその他のデータであってもよい。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[第1実施の形態]
図1は第1実施の形態に係る生体情報照合装置1のブロック図である。また、図2は各実施の形態に係る生体情報照合装置1が搭載されるコンピュータの構成図である。
図1は第1実施の形態に係る生体情報照合装置1のブロック図である。また、図2は各実施の形態に係る生体情報照合装置1が搭載されるコンピュータの構成図である。
図2を参照してコンピュータは、データ入力部101、CRT(陰極線管)や液晶などからなるディスプレイ610、該コンピュータ自体を集中的に管理し制御するためのCPU(中央処理装置の略)622、ROM(Read Only Memory)またはRAM(ランダムアクセスメモリの略)を含んで構成されるメモリ624、固定ディスク626、FD(フレキシブルディスク)632が着脱自在に装着されて、装着されたFD632をアクセスするFD駆動装置630、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)642が着脱自在に装着されて、装着されたCD−ROM642をアクセスするCD−ROM駆動装置640、通信ネットワーク300と、該コンピュータとを通信接続するための通信インターフェィス680、およびキーボード650およびマウス660を有する入力部700を含む。これらの各部はバスを介して通信接続される。
コンピュータには、カセット形式の磁気テープが着脱自在に装着されて磁気テープをアクセスする磁気テープ装置が設けられてもよい。
図1を参照して、生体情報照合装置1は、データ入力部101、図2のメモリ624または固定ディスク626に対応のメモリ102、バス103、および照合処理部11を備える。メモリ102にはデータ(ここでは画像)や各種の計算結果などが格納される。照合処理部11はデータ補正部104、最大一致度位置探索部105、移動ベクトルに基づく類似度計算部(以下、類似度計算部と呼ぶ)106、照合判定部107および制御部108を含む。照合処理部11の各部は対応のプログラムが実行されることによりその機能が実現される。
データ入力部101は指紋センサを含み、該指紋センサにより読込まれた指紋に対応の指紋画像データを出力する。指紋センサには光学式、圧力式および静電容量方式などのいずれを適用してもよい。
メモリ102は、データ入力部101に入力された指紋画像データと照合するためのデータが格納される参照用メモリ1021と、各種の計算結果を一時的に記憶するための計算用メモリ1022と、データ入力部101に入力された指紋画像データを取込む取込データ用メモリ1023と、照合順序記憶手段(照合順序記憶用メモリ)1024とを備える。
照合処理部11は、たとえば、参照用メモリ1021に記憶されている複数の照合用データの各々を参照して、データ入力部101に入力された指紋画像データと一致する否かを照合する。以下の説明では、参照用メモリ1021に記憶されている照合用データを“参照用データ”と呼ぶ。
照合順序記憶手段1024は、参照用データのインデックスを要素とする照合順序表を記憶している。生体情報照合装置1は、照合順序表に格納されている順に参照用メモリ1021から参照用データを読出して、入力された指紋画像データと照合する。
バス103は各部間の制御信号やデータ信号を転送するために用いられる。データ補正部104はデータ入力部101から入力されたデータ(ここでは指紋画像)についての補正(ここでは濃淡補正)を行なう。最大一致度位置探索部105は一方のデータ(指紋画像)の複数の部分領域をテンプレートとし、該テンプレートと他方のデータ(指紋画像)内で最も一致度の高い位置を探索する、いわゆるテンプレートマッチング部のようなものである。
類似度計算部106はメモリ102に格納された最大一致度位置探索部105の結果情報を用いて、後述の移動ベクトルに基づく類似度を計算する。照合判定部107は類似度計算部106が算出した類似度により一致・不一致を判定する。制御部108は照合処理部11の各部の処理を制御する。
次に、図3を参照して、データ入力部101から入力されたデータと、参照用データ(ここでは共に指紋画像)とを生体情報照合装置1が照合する手順について説明する。図3は、入力データと参照用データとを照合する照合処理1を説明するためのフローチャートである。
初めに、データ入力処理を実行する(ステップT1)。データ入力処理において、制御部108は、データ入力部101へデータ入力開始の信号を送る。制御部108は、その後、データ入力終了信号を受信するまで待機する。一方、データ入力部101は、データ入力開始の信号を受けて、照合を行なう照合対象データAを入力し、その照合対象データAをバス103を介して取込データ用メモリ1023の所定アドレスへ格納する。さらに、データ入力部101は、照合対象データAの入力が完了した後、制御部108にデータ入力終了信号を送る。
次に、データ補正処理を実行する(ステップT2)。データ補正処理において、制御部108はデータ補正部104にデータ補正開始信号を送り、その後、データ補正終了信号を受信するまで待機する。多くの場合、入力画像はデータ入力部101の特性や指紋自体の乾燥度合いや指を押し付ける圧力に対して各画素の濃淡値や全体の濃度分布が変化するので画質が一様ではないから、入力画像データをそのまま照合に用いることは適当でない。
そのため、次のステップとして、データ補正部104は、データ入力時の条件の変動を抑制するように入力画像の画質を補正する(ステップT2)。具体的には、入力画像データに対応の画像全体もしくは画像を分割した小領域ごとに、ヒストグラムの平坦化(「コンピュータ画像処理入門」総研出版P98)や画像の二値化処理(「コンピュータ画像処理入門」総研出版P66−69)などを、取込データ用メモリ1023に格納された照合対象データAに施す。データ補正部104は照合対象データAに対するデータ補正処理の終了後、制御部108にデータ補正処理終了信号を送る。
次に、照合判定部107は、データ補正部104によりデータ補正処理を施された照合対象データAと、予め参照用メモリ1021に登録された参照用データとに対して照合判定を行なう(ステップT3)。照合判定処理については、図4を用いて後述する。
次に、照合処理部11は、照合順序更新処理を行なう(ステップT4)。この処理は、ステップT3の照合判定の結果に基づいて、照合順序記憶手段1024に記憶されている照合順序表(図7参照)を更新する処理である。照合順序更新処理については、図6を用いて後述する。
最後に、制御部108は、メモリ102に格納された照合判定の結果をディスプレイ610またはプリンタ690を介して出力する(ステップT5)。これにより、照合処理1が終了する。
次に、図4を用いて、照合判定処理を説明する。照合判定処理は、図3のステップT3で実行されるサブルーチンである。なお、以下では、参照用データおよびその参照順序を含むデータが記憶された照合順序表の最初の要素をOrder[0]、その次の要素をOrder[1]のように表記する。
照合判定処理に先立って、制御部108は照合判定部107に照合判定開始信号を送り、照合判定終了信号を受信するまで待機する。
ステップS101では、照合順序表の要素のインデックスordidxを0(最初、すなわち0番目の要素)に初期化する。
ステップS102では、照合順序表の要素のインデックスordidxをNREFと比較する。ここで、NREFは、参照用メモリ1021に記憶されている参照用データの個数を示すデータである。照合順序表の要素のインデックスordidxが、参照用データの個数NREF未満であれば、ステップS103に進む。
ステップS103では、照合順序記憶手段1024からOrder[ordidx]を読み出し、読出した値を変数datidxの値とする。
ステップS104では、参照用メモリ1021から参照用データのインデックスdatidxで表される参照用データを読み出し、読出した参照用データをデータBとする。
ステップS105では、入力されたデータ(データA)と、読み出された参照用データ(データB)とを照合する処理を行なう。この処理はテンプレートマッチングと類似度の計算とから成る。この処理の手順を図5に示す。以下、図5のフローチャートに従って、この処理を詳細に説明する。
最初に、制御部108は最大一致度位置探索部105へテンプレートマッチング開始信号を送り、テンプレートマッチング終了信号を受信するまで待機する。最大一致度位置探索部105では、ステップS001からステップS007に示されるようなテンプレートマッチング処理が開始される。ステップS001ではカウンタの変数iを1に初期化する。ステップS002ではデータAから部分領域Riとして規定される部分領域の画像をテンプレートマッチングに用いるテンプレートとして設定する。
ここでは、部分領域Riは計算を簡単にするために矩形状としているが、これに特定されない。ステップS003ではステップS002で設定したテンプレートに対し、データB内で最も一致度の高い、つまり画像内での最も一致する場所を探索する。具体的には、テンプレートとして用いる部分領域Riの左上の角を基準とした座標(x,y)の画素濃度をRi(x,y)とし、データBの左上の角を基準とした座標(s、t)の画素濃度をB(s,t)とし、部分領域Riの幅をw,高さをhとし、また、データAとBの各画素の取りうる最大濃度をV0とし、データBにおける座標(s、t)での一致度Ci(s,t)をたとえば以下の(式1)に従い各画素の濃度差を元に計算する。
データB内において座標(s、t)を順次更新して座標(s、t)における一致度C(s,t)を計算し、その中で最も大きい値を取る位置が最も一致度が高いとし、その位置での部分領域の画像を部分領域Miとし、その位置での一致度を最大一致度Cimaxとする。ステップS004ではステップS003で算出した部分領域RiのデータB内における最大一致度Cimaxを計算用メモリ1022の所定アドレスに記憶する。ステップS005では、移動ベクトルViを以下の(式2)に従い計算して求めて、計算用メモリ1022の所定アドレスに記憶する。
ここで、上述のように、データAに設定された位置Pに対応の部分領域Riに基づいて、データB内をスキャンして部分領域Riと最も一致度が高い位置Mの部分領域Miが特定されたとき、位置Pから位置Mへの方向ベクトルを、移動ベクトルと呼ぶ。これは、指紋センサにおける指の置かれ方は一様でないことから、一方の画像、たとえばデータAを基準にすると他方のデータBは移動したように見えることによる。
(式2) Vi=(Vix、Viy)=(Mix−Rix、Miy−Riy)
(式2)で、変数RixとRiyは部分領域Riの基準位置のx座標とy座標であり、たとえばデータA内における部分領域Riの左上角の座標に対応する。また変数MixとMiyは部分領域Miの探索結果である最大一致度Cimaxの位置でのx座標とy座標であり、たとえばデータB内におけるマッチングした位置での部分領域Miの左上角の座標に対応する。
(式2)で、変数RixとRiyは部分領域Riの基準位置のx座標とy座標であり、たとえばデータA内における部分領域Riの左上角の座標に対応する。また変数MixとMiyは部分領域Miの探索結果である最大一致度Cimaxの位置でのx座標とy座標であり、たとえばデータB内におけるマッチングした位置での部分領域Miの左上角の座標に対応する。
ステップS006ではカウンタ変数iが部分領域のインデックスの最大値n未満か否かを判定し、変数iの値がn未満であれば処理をS007に移し、そうでなければ処理をS008に移す。ステップS007では変数iの値に1加える。以降変数iの値がn以下の間はステップS002からS007を繰返し行ない、すべての部分領域Riに関しテンプレートマッチングを行ない、それぞれの部分領域Riの最大一致度Cimaxと、移動ベクトルViとを計算していく。
最大一致度位置探索部105は上記のように順次計算される部分領域Riに関する最大一致度Cimaxと移動ベクトルViとを計算用メモリ1022の所定アドレスに格納したのち、テンプレートマッチング終了信号を制御部108に送り、ステップ0008に進む。
続いて制御部108は類似度計算部106に類似度計算開始信号を送り、類似度計算終了信号を受信するまで待機する。類似度計算部106は、計算用メモリ1022に格納されているテンプレートマッチングで得られた各部分領域Riの移動ベクトルViや最大一致度Cimaxなどの情報を用いて、図5のステップS008からステップS020に示される処理を行ない類似度計算を行なう。
ステップS008では類似度P(A,B)を0に初期化する。ここで類似度P(A,B)とは、データAとデータBの類似度を格納する変数とする。ステップS009では基準とする移動ベクトルViのインデックスiを1に初期化する。ステップS010では、基準となる移動ベクトルViに関する類似度Piを0に初期化する。ステップS011では、移動ベクトルVjのインデックスjを1に初期化する。ステップS012では、基準移動ベクトルViと移動ベクトルVjとのベクトル差dVijを以下の(式3)に従い計算する。
(式3) dVij=|Vi−Vj|=sqrt((Vix−Vjx)^2+(Viy−Vjy)^2)
ここで、変数VixとViyは移動ベクトルViのx方向成分とy方向成分を示し、変数VjxとVjyは移動ベクトルVjのx方向成分とy方向成分を示し、変数sqrt(X)はXの平方根、X^2はXの二乗を計算する計算式である。
ここで、変数VixとViyは移動ベクトルViのx方向成分とy方向成分を示し、変数VjxとVjyは移動ベクトルVjのx方向成分とy方向成分を示し、変数sqrt(X)はXの平方根、X^2はXの二乗を計算する計算式である。
ステップS013では、移動ベクトルViとVjのベクトル差dVijに関し所定の定数εと比較し、移動ベクトルViと移動ベクトルVjが実質的に同一の移動ベクトルとみなすことが可能かを判断する。ベクトル差dVijが定数εより小さければ、移動ベクトルViと移動ベクトルVjが実質的に同一と見なして処理をステップS014に移し、逆に大きければ実質的に同一とは見なさず処理をステップS015に移す。ステップS014では類似度Piを以下の式(4)〜(6)で増加させる。
(式4) Pi=Pi+α
(式5) α=1
(式6) α=Cjmax
ここで、(式4)における変数αは類似度Piを増加させる値である。(式5)のようにα=1とした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、(式6)のようにα=Cjmaxとした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。またベクトル差dVijの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
(式5) α=1
(式6) α=Cjmax
ここで、(式4)における変数αは類似度Piを増加させる値である。(式5)のようにα=1とした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、(式6)のようにα=Cjmaxとした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。またベクトル差dVijの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
ステップS015はインデックスjが部分領域の最大インデックスnより小さいかどうかを判定し、インデックスjがnより小さい場合は処理をステップS016に移し、それ以上の場合には処理をステップS017に移す。ステップS016ではインデックスjの値を1増加させる。ステップS010からステップS016の処理により、基準とした移動ベクトルViに関して、同じ移動ベクトルを持つと判定される部分領域の情報を用いた類似度Piが計算される。ステップS017では移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piと変数P(A,B)と比較を行ない、類似度Piが現在までの最大の類似度(変数P(A,B)の値)より大きければ処理をS018に移し、小さければ処理をS019に移す。
ステップS018では、変数P(A,B)に移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piの値を設定する。ステップS017,S018では、移動ベクトルViを基準とした場合の類似度Piが、この時点までに計算された他の移動ベクトルを基準にした場合の類似度の最大値(変数P(A,B)の値)と比べ大きい場合には、基準としている移動ベクトルViが現在までのインデックスiの中で最も基準として正当であるとしている。
ステップS019では基準とする移動ベクトルViのインデックスiの値と部分領域のインデックスの最大値(変数nの値)を比較する。インデックスiが部分領域の個数より小さければ処理をステップS020に移し、ステップS020ではインデックスiを1増加させ、それ以上であれば図5のフローを終了する。
ステップS008からステップS020により、データAとデータBにおける類似度が変数P(A,B)の値として計算される。類似度計算部106は上記のように計算した変数P(A,B)の値を計算用メモリ1022の所定アドレスに格納し、制御部108へ類似度計算終了信号を送り、処理を終了する。
ここで、再び、図4の説明に戻る。図4のS106では、図5の照合の処理において計算された類似度を用い、データAとデータBとが一致するかの判定を行なう。具体的には、計算用メモリ1022の所定アドレスに格納された変数P(A,B)の値で示される類似度と予め定められた照合閾値Tとを比較する。比較の結果、変数P(A,B)≧TならばデータAとデータBは同一の指紋から採取されたものと判定し、計算用メモリ1022の所定アドレスへ照合結果としてordidxおよびdatidxの値を書き込み、制御部108に照合判定終了信号を送り処理を終了する(ステップS108)。そうでなければordidxの値に1を加算し(ステップS107)、ステップS102からの処理を繰り返す。
S102において、更新後のordidxが参照用データの個数NREF以上と判断された場合には、入力されたデータAと一致する参照用データが存在しないということである。この場合には、計算用メモリ1022の所定アドレスへ、照合結果として“不一致”を示す値、たとえば“−1”を書込む(ステップS109)。さらに、制御部108へ照合判定終了信号を送り、処理を終了する。
図6は、照合順序更新処理を説明するためのフローチャートである。照合順序更新処理は、図3のT4で実行されるサブルーチンである。この処理は照合判定で一致した参照用データが存在するときに、照合順序表を更新する処理である。
照合順序表の一例を図7に示す。図7のA〜Dは、各インデックスに対応して参照用データが格納されているメモリアドレスを示す。以下では、各メモリアドレスに格納されている参照用データ自体を参照用データA〜Dという。
図7(a)は、照合順序を更新する前の照合順序表である。図7(b)は、図7(a)の照合順序表を1回更新した後の照合順序表である。図7(c)は、図7(a)の照合順序表を2回更新した後の照合順序表である。
図7(b)には、図7(a)の照合順序表において、インデックス2の参照用データCの照合順序が、インデックス0、すなわち、照合順序の先頭に更新される例が示されている。さらに、図7(c)には、図7(b)の照合順序表において、インデックス2の参照用データBの照合順序が、インデックス0、すなわち、照合順序の先頭に更新される例が示されている。
照合順序表は、各照合用データの照合順序を決定する照合順決定値を含む。この照合順決定値と各照合用データとの関係を示す表を照合順決定表という。照合順序表および照合順決定表は、照合順序記憶手段1024に記憶されている。
照合順序更新処理は、照合判定で一致した参照用データの照合順決定値をより大きな値に更新する一方、一致しなかった参照用データの照合順決定値を小さな値に更新し、更新後の照合順決定値に従って各参照用データの順序を並び替える処理である。
以下、図6および図7を参照して、照合順序更新処理のフローチャートを詳細に説明する。なお、以下では、照合順決定表の最初の要素をFreq[0]、その次の要素をFreq[1]のように表記する。たとえば、図7(a)において、Freq[0]は、インデックス「0」に対応する参照用データAの照合順決定値「0」を意味する。また、生体情報照合装置1が作成されたとき(メモリ102が初期化されているとき)の各参照用データの照合順決定値は、適当な値(例えば全て0)に初期化されているものとする。
まず、ステップU301では、計算用メモリ1022からS108またはS109において書き込まれた照合の結果を読み出し、照合が不一致であったかどうかを判定する。不一致であった場合には制御部108に照合順序更新終了信号を送り処理を終了する。一方、ステップU301において、照合結果が一致していたと判断したときにはステップU302に進む。
ステップU302では、照合順決定表の各要素の値である照合順決定値Freq[0]、Freq[1]、Freq[2]、Freq[3]…をFREQFIX(0<FREQFIX<1)倍して書き戻す。FREQFIXは、たとえば、「0.9」である。ただし、FREQFIXは、0.9に限られない。たとえば、FREQFIXを「0.5」としてもよい。FREQFIXの値を小さくすると、最近の照合結果が、より、照合順決定値に反映され、最近の照合結果がより優先される。
ステップU303では、参照用データが一致した時の照合順序表のインデックスordidxに相当する照合順決定表の照合順決定値Freq[ordidx]に所定の更新値を加算する。ここで、ordidxは、ステップS108において計算用メモリ1022の所定アドレスへ照合結果として書き込まれた値である。更新値は、たとえば、「1」である。
たとえば、ステップU303において、照合対象のデータと、図7(a)の参照用データCとが一致したことを示す照合結果が計算用メモリ1022に記憶されている場合には、インデックス「2」の参照用データCに対応する照合順決定値Freq[2]に更新値が加算される。その結果、インデックス「2」の参照用データCに対応する照合順決定値Freq[2]は、ステップU302、U303によって、「0」から「1」に更新される(「0」×0.9+1=「1」)。
なお、更新値は、「1」に限られるものではない。また、照合順決定表の全照合順決定値を足したときの値が一定となるように正規化をして、照合順決定値を確率値にしてもよい。
ステップU304では、変数jの値を、参照用データが一致した時の照合順序表のインデックスordidxに初期化する。換言すれば、変数jの値が、ステップS108において計算用メモリ1022の所定アドレスへ照合結果として書き込まれたordidxの値に更新される。
たとえば、照合対象のデータと、図7(a)の参照用データCとが一致したことを示す照合結果が計算用メモリ1022に記憶されている場合には、変数jの値がインデックス「2」に初期化される。
ステップU305では、変数jの値を0と比較し、jが0より大きい間、ステップU306からU309までの処理を行なう。そして、jが0と一致した段階で制御部108に照合順序更新終了信号を送り処理を終了する。たとえば、変数jが「2」であれば、ステップU306に進む。
ステップU306では、Freq[j−1]の値とFreq[j]の値とを比較し、前者の方が大きい場合には、制御部108に照合順序更新終了信号を送り処理を終了する。そうでなければステップU307の処理を行なう。
たとえば、図7(a)において、Freq[2−1]の値とFreq[2]の値とを比較したときには、前者が「0」、更新後の後者が「1」であるので、ステップU307の処理を行なうことになる。
ステップU307では、照合順序表において、Order[j−1]の値とOrder[j]の値とを交換する。ここで、Order[j]は、インデックスjに対応する照合順序表の参照用データを意味する。続いてステップU308では、照合順決定表において、Freq[j−1]の値とFreq[j]の値とを交換する。
たとえば、図7(a)において、Order[2−1]の値とOrder[2]の値とを交換し、さらに、Freq[2−1]の値とFreq[2]の値とを交換することにより、図7(a)の照合順序表において、インデックス2の要素がインデックス1の要素と交換される。
ステップU309ではjの値から1を引き、ステップU305からの処理を繰り返す。その結果、たとえば、U306では、更新後の図7(a)の照合順序表において、さらに、インデックス「0」に対応する参照用データAの照合順決定値「0」と、インデックス「1」に対応する参照用データ(このときの参照用データはC)の照合順決定値(このときの照合順決定値は「1」)とが比較されることになる。このときの、インデックス「1」に対応する参照用データはCであり、その照合順決定値は「1」である。したがって、この場合、ステップU306は、NOと判断する。その結果、Order[1−1]の値とOrder[1]の値とを交換し、さらに、Freq[1−1]の値とFreq[1]の値とを交換することにより、照合順序表が図7(b)のように更新される。
同様にして、照合判定処理をした後で図6の照合順序更新処理を実行する毎に、最近の照合判定結果が反映された照合順序表に更新されていく。たとえば、図7(b)のように更新された照合順序表を用いて照合判定処理をしたときに、照合対象のデータと、インデックス「2」の参照用データBとが一致すれば、図7(b)の照合順序表は、図7(c)のように更新される。
以上のように、図6に示される照合順序更新処理が実行されることにより、最近の照合判定結果が反映された照合順序表に更新されていく。そのため、入力された照合対象データと一致する参照用データを検索する時間を平均的に短くすることができる。その結果、照合処理の時間を短縮化することができる。
なお、この実施の形態では、照合判定処理(T3)を行なう毎に照合順序更新処理(T4)を実行するが、照合判定処理を複数回行なう毎に、照合順序更新処理を実行するようにしてもよい。
また、上記照合順序更新処理は、照合判定の結果、一致すると判定された照合用データに対応する照合順決定値Dに対して、A・D(但し0<A<1)+B(但し、B>0)の演算をして照合順決定値Dを更新する。一方、一致しないと判定された照合用データに対応する照合順決定値Dに対して、前記Aを用いて、A・Dの演算をして照合順決定値を更新する。たとえば、Aは0.9、Bは1である。Aは、0<A<1を満たす限り、いずれの値でもよい。また、Bは、B>0を満たす限り、いずれの値でもよい。ただし、Aを大きな値とする程、過去の照合頻度を優先させた値とすることができる一方、Bを大きな値とする程、最近の照合判定結果を優先させた値とすることができる。
さらに、照合順決定値は、他の演算式で算出するようにしてもよい。たとえば、一致すると判定された照合用データに対応する照合順決定値には所定値を加算する一方、一致しないと判定された照合用データに対応する照合順決定値からは所定値を減算するようにしてもよい。
[第2実施の形態]
図8および図9を参照して、第2実施の形態を説明する。図8は、第2実施の形態に係る生体情報照合装置2のブロック図である。図9は、生体情報照合装置2が実行する照合処理2を説明するためのフローチャートである。
図8および図9を参照して、第2実施の形態を説明する。図8は、第2実施の形態に係る生体情報照合装置2のブロック図である。図9は、生体情報照合装置2が実行する照合処理2を説明するためのフローチャートである。
第2実施の形態に係る生体情報照合装置2は、生体情報照合装置1の照合順序記憶手段1024に、図7に示したような照合順序表および照合順決定表を複数組備える。照合順序記憶手段1024において、各表は、たとえば、表番号t(t=0,1,2,3,…)によって管理されているものとする。
さらに、生体情報照合装置2は、メモリ102中に、どの照合順序表および照合順決定表を使用するかを保持する表選択部1025を備える。表選択部1025は、使用する照合順序表および照合順決定表を特定するための表番号tのデータを記憶している。
なお、以下では、表番号tを用いて照合順序表をOrder_tと表記する。そして、各表番号に対応する照合順序表を、Order_0、Order_1…Order_Nと表記する。また、照合順決定表をFreq_tと表記する。そして、各表番号に対応する照合順決定表を、Freq_0、Freq_1…Order_Nと表記する。
生体情報照合装置2において、入力されたデータと参照用データ(ここでは共に指紋画像)とを照合する手順について、図9のフローチャートに従い説明する。
初めにステップT101では表選択部1025から表の番号tを読み出す。
ステップT102では、読み出した表番号tに対応する照合順序表および照合順決定表を照合順序記憶手段1024から選択する。そして、選択したOrder_tをOrderとして設定し、選択したFreq_tをFreqとして設定する。これにより、複数組の照合順序表および照合順決定表の中から、1組の照合順序表および照合順決定表が選択される。
ステップT103では、照合処理1を実行する。照合処理1は、図3を用いて既に説明した。照合処理1では、ステップT102で設定されたOrderおよびFreqに基づいて、照合対象データAの入力処理、データ補正処理、照合判定処理、照合順序更新処理、および結果出力処理が行なわれる。
なお、第2実施の形態では、第1実施の形態の照合順序更新処理(図6参照)をそのまま採用してもよいが、次のような手順で照合順序更新処理を行なってもよい。
すなわち、図6の手順のうち、U302のみを削除した手順とする。この手順によると、照合処理部11は、照合判定で一致したと判定する毎に、一致したと判定した参照用データの照合順決定値に所定の値(たとえば、「1」)を加算することになる。その結果、照合順序表および照合順決定表において、各参照用データは、照合頻度が高い順に並ぶことになる。
[第3実施の形態]
次に、第3実施の形態を説明する。第3実施の形態は、第2実施の形態に係る生体情報照合装置2に対して、照合判定に使用する照合順序表および照合順決定表を照合時期に応じて変更する機能をさらに設けたものである。以下、照合順序表および照合順決定表をまとめて、照合表と呼ぶ。
次に、第3実施の形態を説明する。第3実施の形態は、第2実施の形態に係る生体情報照合装置2に対して、照合判定に使用する照合順序表および照合順決定表を照合時期に応じて変更する機能をさらに設けたものである。以下、照合順序表および照合順決定表をまとめて、照合表と呼ぶ。
第3実施の形態に係る生体情報照合装置は、時刻を判別するための時計手段を備える。第3実施の形態に係る生体情報照合装置の構成は、時計手段を除き、第2実施の形態に係る生体情報照合装置2として説明した図8のブロック図によって示される。
表選択部1025は、使用する照合表を特定するための表番号tのデータを記憶している。第3実施の形態では、表選択部1025に記憶されている表番号tのデータを照合時期に応じて更新する表番号更新手段を備える。この表番号更新手段の機能は、照合処理部11が担う。
以下、図10および図11を参照して、第3実施の形態を説明する。図10は、照合処理3を説明するためのフローチャートである。図11は、照合時刻と照合表との関係を説明するための説明図である。なお、図10および図11の説明では、照合判定に使用する照合表を照合時期に応じて変更する具体例として、照合が行なわれる時刻に応じて表を選択することを例に挙げて説明する。しかし、これに限定されない。たとえば、照合が行なわれる曜日、照合が行なわれる月、照合が行なわれる季節などに応じて、使用する照合表を変更してもよい。
表を決定する手法の例として、ここでは事業所での出退勤に応じた入出門管理を挙げる。従業員は、始業、終業時刻の異なる複数の班に分かれている。図11(a)には、A班とB班とについて、始業時刻および終業時刻が示されている。ここでは、A班およびB班の従業員の出退勤を、実施の形態3に係る生体情報照合装置を用いることによって、同一場所で記録することととする。
たとえば、A班の始業時刻は、8時または12時である。また、A班の終業時刻は、11時または17時である。一方、B班の始業時刻は、9時または13時である。また、B班の終業時刻は、12時または18時である。
したがって、8時前後、11時前後、12時前後、および17時前後は、A班の従業員の生体データが入力される確率が高い一方、9時前後、12時前後、13時前後、および18時前後は、B班の従業員の生体データが入力される確率が高いはずである。
そこで、照合時間の期待値を短縮するために、A班の従業員が多く出入りする時間帯と、B班の従業員が多く出入りする時間帯と、それ以外の時間帯とで、照合判定に使用する照合表を変更する。
図11(b)には、各時間帯と使用する照合表との対応関係が示されている。この対応関係を示すテーブルデータは、たとえば、メモリ102内に記憶されている。図11において、A班に対応する照合表の表番号は「0」、B班に対応する照合表の表番号は「1」、それ以外に対応する照合表の表番号は「2」とされている。
第3実施の形態に係る生体情報照合装置において、入力された従業員の生体データと参照データ(ここでは共に指紋画像)とを照合する手順について、図10のフローチャートに従い説明する。
ステップT201では、時計から現在の時刻を読み出す。
ステップT202では、読み出した時刻と、図11(b)に示したテーブルとを参照して、使用する照合表の表番号tを決定する。
ステップT203では、T202で決定した表番号tを表選択部1025に設定する。具体的には、T202で決定した表番号tの値で、表選択部1025に相当するメモリ内の表番号データを更新する。
ステップT204では、照合処理2を実行する。この照合処理2は、図9を用いて説明したとおりである。照合処理2では、表選択部1025に記憶されている表番号データを読み出し、読出した表番号データに対応する照合表を設定し、図3に示した照合処理1を実行する。
これにより、各時間帯において最も照合時間が短くなることが期待できる照合表で照合判定処理が実行される。その結果、照合処理の時間を短縮化することができる。
[第4実施の形態]
次に、第4実施の形態を説明する。第4実施の形態は、第1実施の形態に係る生体情報照合装置2に対して、照合判定に使用する照合表を生体データが入力された場所に応じて変更する機能をさらに設けたものである。
次に、第4実施の形態を説明する。第4実施の形態は、第1実施の形態に係る生体情報照合装置2に対して、照合判定に使用する照合表を生体データが入力された場所に応じて変更する機能をさらに設けたものである。
第4実施の形態に係る生体情報照合装置は、生体データを入力するためのデータ入力部101を複数備える。この第4実施の形態に係る生体情報照合装置は、データ入力部101を複数備える点を除き、第1実施の形態に係る生体情報照合装置1として説明した図1のブロック図によって示される。
第4実施の形態において、照合順序記憶手段1024は、図7に示したような照合表を複数組備え、各表は、たとえば、表番号t(t=0,1,2,3,…)によって管理されている。表選択部1025は、使用する照合表を特定するための表番号tのデータを記憶している。第4実施の形態では、表選択部1025に記憶されている表番号tのデータを生体データを入力してきたデータ入力部101に応じて更新する表番号更新手段を備える。この表番号更新手段の機能は、照合処理部11が担う。
生体データを入力するためのデータ入力部101がそれぞれ別の場所に設置されているようなシステムにおいては、データ入力部101が設置されている場所によって、主に使用する人が偏ることがある。たとえば、本社が東京、支社が大阪などと、1つの企業が複数の拠点に分かれているようなケースでは、場所に応じて各参照用データの照合頻度が異なるために、照合順序が異なる照合表を使用したほうがより効率的である場合がある。
このような場合には、第4実施の形態に係る生体情報照合装置は、場所に応じて、それぞれ異なった照合表を使用でき、照合判定を効率的に実行できる。
以下、図12および図13を参照して、第4実施の形態を詳細に説明する。図12は、各地に配置された各データ入力部と照合順序表および照合順決定値表の表示番号との関係を示す説明図である。図13は、照合処理4を説明するためのフローチャートである。
なお、以下では、場所に応じて、データ入力部のそれぞれをデータ入力部0、データ入力部1、…データ入力部Nと表記し、照合順序表のそれぞれをOrder_0、Order_1、…Order_Nと表記し、照合順決定表のそれぞれをFreq_0、Freq_1、Freq_Nと表記する。
ここでは、データ入力部0〜4が、各々、東京、大阪、名古屋、広島、福岡に配設されている場合を例に挙げて説明する。
初めに、ステップT301では、制御部108は、それぞれのデータ入力部101へデータ入力開始の信号を送り、その後、データ入力終了信号を受信するまで待機する。複数のデータ入力部101のうちのいずれかのデータ入力部101は照合を行なうデータを入力し、バス103を通してメモリ102の所定アドレスへ格納する。
入力を行ったデータ入力部をデータ入力部tとし、入力されたデータをデータAとする。データ入力部tは、データAの入力が完了した後、制御部108にデータ入力終了信号を送る。
ステップT302では、ステップT301でデータAを入力したデータ入力部tのtに対応する照合順序表および照合順決定表を照合順序記憶手段1024から選択する。そして、選択したOrder_tをOrderとして設定し、選択したFreq_tをFreqとして設定する。照合順序記憶手段1024には、図12に示すテーブルデータが記憶されている。ステップT302では、このテーブルデータに基づいて、照合順序表および照合順決定表を選択する。
以降は実施の形態1と同様に、ステップT2からステップT5の処理を行なう。この処理の内容は、図3を用いて既に説明したとおりである。
なお、ここでは、データ入力部と表との関係が「1:1」の場合について述べたが、同一場所にデータ入力部が複数設置して、複数の入力部で表を共有してもよい。この場合には、データ入力部と表との関係を多:1の関係になる。
また、ここでは、生体情報照合装置は、各地に配設されたデータ入力部を含んで構成されるものとして説明した。しかしながら、生体データを入力するデータ入力部自体は、生体情報照合システムの一部を構成するものの、データ入力部そのものは、生体情報照合装置自体の部品ではなくてもよい。つまり、生体情報照合装置としては、データ入力部101からの生体データを照合処理部11へ入力するための機能を有していればよい。そのため、データ入力部101自体は、生体情報照合装置の必須の構成でなくてもよい。
[第5実施の形態]
第5実施の形態に係る生体情報照合装置は、複数箇所に配置されたデータ入力部から生体データを入力し、そのデータ入力部tに応じて、照合判定に用いる照合表を変更する点において、第4実施の形態に係る生体情報照合装置と共通している。
第5実施の形態に係る生体情報照合装置は、複数箇所に配置されたデータ入力部から生体データを入力し、そのデータ入力部tに応じて、照合判定に用いる照合表を変更する点において、第4実施の形態に係る生体情報照合装置と共通している。
第5実施の形態が第4実施の形態と異なる点は、照合結果に基づいて照合表を更新するときに、照合判定に用いた照合表とは異なる照合表を用いる点である。ここでは例として、入門、出門のいずれの場合にも生体情報の照合を行なう場合を挙げる。図15は、入門場所および出門場所に対応して設置されたデータ入力部と、照合判定時および更新時に用いる照合表の表番号との関係を示す説明図である。この図15に示されるように、簡単のため、データ入力部、照合順序表、照合順決定表の個数をそれぞれ2(すなわち出入口が1つ)とする。しかしながら、これに限定されない。
このようなケースでは、入門で特定の生体データを備える人物について照合判定をすれば、次には出門の際にその人物の生体データで照合判定を行なう確率が高くなる。同様に、出門で特定の生体データを備える人物について照合判定をすれば、次には入門の際にその人物の生体データで照合判定を行なう確率が高くなる。そのため、この第5実施の形態では、照合を行ったのと反対側の照合順序を更新することを提案している。
具体的な手順について、図14を用いて説明する。図14は、照合処理5を説明するためのフローチャートである。
初めに、ステップT401では、それぞれのデータ入力部101へデータ入力開始の信号を送り、その後、データ入力終了信号を受信するまで待機する。データ入力部101は照合を行なうデータを入力し、バス103を通してメモリ102の所定アドレスへ格納する。入力を行ったデータ入力部をデータ入力部t、入力されたデータをデータAとする。データ入力部tは、データAの入力が完了した後、制御部108にデータ入力終了信号を送る。
ステップT402では、ステップT401でデータAを入力したデータ入力部tのtに対応する照合順序表および照合順決定表を照合順序記憶手段1024から選択する。そして、選択したOrder_tをOrderとして設定し、選択したFreq_tをFreqとして設定する。照合順序記憶手段1024には、図15に示すテーブルデータが記憶されている。ステップT402では、このテーブルデータに基づいて、照合順序表および照合順決定表を選択する。
次に、第1実施の形態と同様に、ステップT2からステップT3の処理を行ない、入力された生体データの照合判定をする。
ステップT403では、前記tおよび図15に示すテーブルデータを参照して、データを更新する照合表を選択する。図15に示すテーブルデータによれば、以下で使用するOrderはOrder_(1−t)になり、FreqはFreq_(1−t)になる。すなわち、tが0であれば表番号1の照合表を、1であれば表番号0の照合表を選択することになる。これにより、照合順序の更新に、照合に行ったのとは別の表を用いることになる。
以降は第1実施の形態と同様に、ステップT4からステップT5の処理を行なう。
[第6実施の形態]
以上説明した照合のための処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態では、このプログラムはコンピュータで読取可能な記録媒体に格納される。
以上説明した照合のための処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態では、このプログラムはコンピュータで読取可能な記録媒体に格納される。
本実施の形態では、この記録媒体として、図2に示されているコンピュータで処理が行なわれるために必要なメモリ、たとえばメモリ624のようなそのものがプログラムメディアであってもよいし、また該コンピュータの外部記憶装置に着脱自在に装着されて、そこに記録されたプログラムが該外部記憶装置を介して読取り可能な記録媒体であってもよい。このような外部記憶装置としては、磁気テープ装置(図示せず)、FD駆動装置630およびCD−ROM駆動装置640などであり、該記録媒体としては磁気テープ(図示せず)、FD632およびCD−ROM642などである。いずれの場合においても、各記録媒体に記録されているプログラムはCPU622がアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムが該記録媒体から一旦読出されて図2の所定のプログラム記憶エリア、たとえばメモリ624のプログラム記憶エリアにロードされて、CPU622により読出されて実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは、予め当該コンピュータに格納されているものとする。
ここで、上述の記録媒体はコンピュータ本体と分離可能に構成される。このような記録媒体としては、固定的にプログラムを担持する媒体が適用可能である。具体的には、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、FD632や固定ディスク626などの磁気ディスク、CD−ROM642/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、マスクROM、EPROM(Erasable and Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、フラッシュROMなどによる半導体メモリが適用可能である。
また、図2のコンピュータはインターネットを含む通信ネットワーク300と通信接続可能な構成が採用されているから、通信ネットワーク300からプログラムがダウンロードされて流動的にプログラムを担持する記録媒体であってもよい。なお、通信ネットワーク300からプログラムがダウンロードされる場合には、ダウンロード用プログラムは予め当該コンピュータ本体に格納されていてもよく、あるいは別の記録媒体から予め当該コンピュータ本体にインストールされてもよい。
なお記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
以上、説明した各実施の形態に係る発明によれば、照合処理時の参照データの使用順序を、最近に使ったものからにすることにより、または照合する時間帯・場所や特定の建造物への入場・出場情報のような個人の状態に基づいて、参照データテーブル並びに使用順序を変え、使用確率の大きい順にすることにより、照合に必要な処理量の期待値が削減される。この効果は、参照用データの使用状況に偏りがある場合に特に有効である。また、画像特徴量の有無や数や鮮明度、また画像入力時の環境変化やノイズ等の影響を受けにくい精度の高い生体情報照合が、より照合時間が短く、消費電力の低減可能な上で実現される。また処理の削減は自動的に行なわれ、装置のメインテナンスなどを行なわなくてもその効果が持続する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 生体情報照合装置、2 生体情報照合装置、101 データ入力部、102 メモリ、107 照合判定部、108 制御部、1022 計算用メモリ、1024 照合順序記憶手段、1025 表選択部。
Claims (11)
- 生体の照合対象データを入力する照合対象データ入力手段と、
該照合対象データ入力手段に入力された照合対象データを照合するための複数の照合用データおよび該照合用データ別に照合の優先度合いを示す優先値を記憶する照合用データ記憶手段と、
該照合用データ記憶手段に記憶されている各照合用データを前記優先値の大きい順に読出して前記照合対象データ入力手段に入力された照合対象データと照合する照合手段と、
該照合手段による照合結果に基づいて、前記照合用データに対応する優先値を更新する優先値更新手段とを備え、
該優先値更新手段は、前記照合手段が一致すると判定した時点が時間的により後である照合用データに対応する優先値をより大きな値に更新することを特徴とする、生体データ照合装置。 - 前記優先値更新手段は、
前記照合手段により一致すると判定された照合用データに対応する優先値Dに対して、
A・D(但し0<A<1)+B(但し、B>0)
の演算をして優先値を更新し、
前記照合手段により一致しないと判定された照合用データに対応する優先値Dに対して、前記Aを用いて、
A・D
の演算をして優先値を更新することを特徴とする、請求項1に記載の生体データ照合装置。 - 前記照合用データ記憶手段は、前記複数の照合用データの各々に個別に対応する優先値から成る第1優先値テーブルと、前記複数の照合用データの各々に個別に対応する優先値から成る第2優先値テーブルとを含む複数の優先値テーブルを記憶しており、
前記照合用データ記憶手段が記憶している複数の優先値テーブルの中から前記照合手段が用いる優先値が規定された優先値テーブルを選択する選択手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の生体データ照合装置。 - 前記優先データ記憶手段は、予め定めた照合時期別に分類された複数の優先値テーブルを記憶しており、
前記照合手段の照合時期を判別する判別手段をさらに備え、
前記選択手段は、前記判別手段が判別した照合時期に対応する優先値テーブルを選択し、
前記照合手段は、前記選択手段が選択した優先値テーブルを用いて照合し、
前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した優先値テーブルの優先値を更新することを特徴とする、請求項3に記載の生体データ照合装置。 - 前記優先値記憶手段は、照合対象データの入力場所別に分類された複数の優先値テーブルを記憶しており、
前記選択手段は、前記照合データ入力手段に入力された照合対象データの入力場所に対応する優先値テーブルを選択し、
前記照合手段は、前記選択手段が選択した優先値テーブルを用いて照合し、
前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した優先値テーブルの優先値を更新することを特徴とする、請求項3に記載の生体データ照合装置。 - 前記優先値記憶手段は、入場箇所用と退場箇所用とに分類された2つの優先値テーブルを記憶しており、
前記照合対象データが前記入場箇所から前記照合データ入力手段に入力されたときに、
前記選択手段は、前記照合手段による照合のために前記入場箇所用の優先値テーブルを選択する一方、前記優先値更新手段による更新のために前記退場箇所用の優先値テーブルを選択し、
前記照合手段は、前記選択手段が選択した前記入場箇所用の優先値テーブルを用いて照合し、
前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した前記退場箇所用の優先値テーブルの優先値を更新し、
前記照合対象データが前記退場箇所から前記照合データ入力手段に入力されたときに、
前記選択手段は、前記照合手段による照合のために前記退場箇所用の優先値テーブルを選択する一方、前記優先値更新手段による更新のために前記入場箇所用の優先値テーブルを選択し、
前記照合手段は、前記選択手段が選択した前記退場箇所用の優先値テーブルを用いて照合し、
前記優先値更新手段は、前記照合手段の照合結果に基づいて、前記選択手段が選択した前記入場箇所用の優先値テーブルの優先値を更新することを特徴とする、請求項3に記載の生体データ照合装置。 - 前記照合対象データおよび前記照合用データは画像であることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の生体データ照合装置。
- 前記画像は指紋画像であることを特徴とする、請求項7に記載の生体データ照合装置。
- 生体の照合対象データを入力する照合対象データ入力ステップと、
該照合対象データ入力ステップにより入力された照合対象データを照合するための複数の照合用データおよび該照合用データ別に照合の優先度合いを示す優先値を記憶する照合用データ記憶部に記憶されている各照合用データを、前記優先値の大きい順に読出して前記照合対象データ入力ステップにより入力された照合対象データと照合する照合ステップと、
該照合ステップによる照合結果に基づいて、前記照合用データに対応する優先値を更新するステップであって、前記照合ステップにより一致すると判定された時点が時間的により後である照合用データに対応する優先値をより大きな値に更新する優先値更新ステップとを含むことを特徴とする、生体データ照合方法。 - 請求項9に記載の生体データ照合方法をコンピュータに実行させるための生体データ照合プログラム。
- 請求項10に記載の生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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