JP2006017858A - 階調表示基準電圧発生回路およびそれを用いた液晶駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更でき、簡単な構成で製造コストを増加させることなく少ない調整レベル数に対応できる階調表示基準電圧発生回路を提供する。
【解決手段】基準電圧用ラダー抵抗回路LR1の直列に接続された各抵抗素子R01〜R71による抵抗分割を用いて複数の異なる基準電圧V0〜V63を生成する。上記抵抗素子R01〜R71に夫々が対応する抵抗素子R02〜R72が直列に接続された第1調整用ラダー抵抗回路LR2を備え、その各抵抗素子R02〜R72の両端が、対応する各抵抗素子R01〜R71の両端にスイッチ回路42を介して夫々接続される。上記抵抗素子R02〜R72に夫々が対応する抵抗素子R03〜R73が直列に接続された第2調整用ラダー抵抗回路LR3を備え、その各抵抗素子R03〜R73の両端が、対応する抵抗素子R02〜R72の両端にスイッチ回路43を介して夫々接続される。
【選択図】図2
【解決手段】基準電圧用ラダー抵抗回路LR1の直列に接続された各抵抗素子R01〜R71による抵抗分割を用いて複数の異なる基準電圧V0〜V63を生成する。上記抵抗素子R01〜R71に夫々が対応する抵抗素子R02〜R72が直列に接続された第1調整用ラダー抵抗回路LR2を備え、その各抵抗素子R02〜R72の両端が、対応する各抵抗素子R01〜R71の両端にスイッチ回路42を介して夫々接続される。上記抵抗素子R02〜R72に夫々が対応する抵抗素子R03〜R73が直列に接続された第2調整用ラダー抵抗回路LR3を備え、その各抵抗素子R03〜R73の両端が、対応する抵抗素子R02〜R72の両端にスイッチ回路43を介して夫々接続される。
【選択図】図2
Description
この発明は、液晶駆動装置等に用いられる階調表示基準電圧発生回路、および、それを用いた液晶駆動装置に関する。
液晶駆動装置に用いられる階調表示基準電圧発生回路は、2つの電圧の中間電圧を作る回路である。例えば、アクティブマトリックス方式の液晶表示装置における液晶駆動部等では、抵抗分割を用いて中間電圧が作られる。そして、抵抗分割用の抵抗には、γ補正と呼ばれる抵抗比を持たせており、この抵抗比の比率に応じて液晶材料の光学特性を補正し、より自然な階調表示を実現している。
以下に、上記階調表示基準電圧発生回路を備えた液晶表示装置の構成、その液晶表示装置におけるTFT(薄膜トランジスタ)方式の液晶パネルの構成、その液晶駆動波形、および、そのソースドライバの構成について説明する。
図6は、アクティブマトリックス方式の代表例であるTFT方式の液晶表示装置のブロック構成を示している。この液晶表示装置は、液晶表示部とそれを駆動する液晶駆動回路(液晶駆動部)とに分かれる。上記液晶表示部は、TFT方式の液晶パネル101を有している。そして、液晶パネル101内には、液晶表示素子(図示せず)と後に詳述する対向電極(共通電極) 102とが設けられている。
一方、上記液晶駆動回路には、IC(集積回路)からなるソースドライバ部103およびゲートドライバ部104と、コントローラ105と、液晶駆動電源6が搭載されている。そして、コントローラ105は、ソースドライバ部103に表示データDおよび制御信号S1を入力する一方、ゲートドライバ部104には制御信号S2を入力する。また、ソースドライバ部103およびゲートドライバ部104に水平同期信号(図示せず)を入力する。
上記構成において、外部から入力された表示データは、コントローラ105を介してデジタル信号である表示データDとしてソースドライバ部103に入力される。そうすると、ソースドライバ部103は、入力された表示データDを時分割して第1ソースドライバSD11〜第nソースドライバSD1nにラッチし、その後、水平同期信号に同期してD/A変換する。そして、時分割された表示データDをD/A変換して得られた階調表示用のアナログ電圧(以下、階調表示電圧と言う)を、ソース信号ライン(図示せず)を介して、液晶パネル101内における対応する上記液晶表示素子に出力する。
図7は、上記液晶パネル101の構成を示している。この液晶パネル101には、画素電極11、画素容量12、画素電極11への電圧印加をオンオフ制御するTFT13、ソース信号ライン14、ゲート信号ライン15、対向電極16(図6における対向電極2に相当)が設けられている。ここで、画素電極11,画素容量12およびTFT13によって1画素分の液晶表示素子Aが構成される。
上記ソース信号ライン14には、図6におけるソースドライバ部103から、表示対象画素の明るさに応じた上記階調表示電圧が与えられる。一方、ゲート信号ライン15には、ゲートドライバ部104から、列方向に並んだTFT13を順次オンするような走査信号が与えられる。そして、オン状態のTFT13を介して、上記TFT13のドレインに接続された画素電極11にソース信号ライン14の階調表示電圧が印加され、上記対向電極16との間の画素容量12に蓄積される。こうして、液晶の光透過率が上記階調表示電圧に応じて変化されて、画素表示が行われるのである。
図8および図9に、液晶駆動波形の一例を示している。図8および図9において、21,25はソースドライバ部103(図6に示す)の駆動波形であり、22,26はゲートドライバ部104の駆動波形である。また、23,27は対向電極16の電位であり、24,28は画素電極11の電圧波形である。ここで、液晶材料に印加される電圧は、画素電極11と対向電極16との電位差であり、図中においては斜線で示している。
例えば、図8の場合は、上記ゲートドライバ部104(図6に示す)の駆動波形22のレベルが「H」の期間だけTFT13(図7に示す)がオンし、ソースドライバ部103(図6に示す)の駆動波形21と対向電極16の電位23との差の電圧が画素電極11に印加される。その後、ゲートドライバ部104の駆動波形22のレベルは「L」となり、TFT13はオフ状態となる。その場合に、画素には画素容量12が存在するために、上述の電圧が維持されるのである。
図9の場合も同様である。但し、図8と図9とは液晶材料に印加される電圧が異なる場合を示しており、図8の場合は、図9の場合と比べて印加電圧が高くなっている。このように、液晶材料に印加する電圧をアナログ電圧として変化させることによって、液晶の光透過率をアナログ的に変え、多階調表示を実現するのである。尚、表示可能な階調数は、液晶材料に印加されるアナログ電圧の選択肢の数によって決定される。
図10は、図6に示す第1〜第nソースドライバSD11〜SD1nのうちの1つのブロック図を示している。入力されたデジタル信号の表示データDは、R(赤),G(緑),B(青)の表示データ(DR,DG,DB)を有している。そして、この表示データDは、一旦入力ラッチ回路31にラッチされた後、コントローラ105(図6に示す)から制御信号S1(スタートパルスSPおよびクロックCK)によってシフトするシフトレジスタ32の動作に合わせて、時分割によってサンプリングメモリ33に記憶される。その後、コントローラ105からの水平同期信号(図示せず)に基づいてホールドメモリ34に一括転送される。尚、Sはカスケード出力である。
図10に示す階調表示基準電圧発生回路39は、外部基準電圧発生回路(図6における液晶駆動電源6に相当)から供給される電圧VRに基づいて、各レベルの基準電圧を発生する。ホールドメモリ34のデータは、レベルシフタ回路35を介してD/A変換回路(デジタル−アナログ変換回路)36に送出され、階調表示基準電圧発生回路39からの各レベルの基準電圧に基づいてアナログ電圧に変換される。そして、出力回路37によって、液晶駆動電圧出力端子38から、上記階調表示電圧として、各液晶表示素子A(図7に示す)のソース信号ライン14に出力されるのである。すなわち、上記基準電圧のレベル数が上記表示可能な階調数となるのである。
図11に、上述のような複数の基準電圧を発生して中間電圧を生成する階調表示基準電圧発生回路39の構成を示している。尚、図11における階調表示基準電圧発生回路39は、64通りの基準電圧を発生するようにしている。
この階調表示基準電圧発生回路39は、V0,V8,V16,V24,V32,V40,V48,V56およびV63で表わされる9個の中間調電圧入力端子と、γ補正のための抵抗比を持たせた抵抗素子R0〜R7と、各抵抗素子R0〜R7の両端間に直列に7乃至8個ずつ接続された合計63個の抵抗(図示せず)で構成されている。このように、γ補正と呼ばれる抵抗比をソースドライバ部3に内蔵し、上記階調表示電圧に変換するための液晶駆動出力電圧に折れ線特性を持たせるようにしている。したがって、上記抵抗比の比率により液晶材料の光学特性を補正することによって、液晶材料の光学特性に合わせた自然な階調表示を行うことができる。尚、従来の階調表示基準電圧発生回路39における液晶駆動出力電圧の特性例を図12に示している。図12において、横軸は階調表示データ(デジタル入力)を表し、縦軸は液晶駆動出力電圧(アナログ電圧)を表している。
しかしながら、上記従来の階調表示基準電圧発生回路39においては、以下のような問題がある。すなわち、最適なγ補正特性(図12に示す液晶駆動出力電圧の折れ線特性)は、液晶材料の種類や液晶パネルの画素数によって異なり、液晶モジュール毎に異なる。一方、ソースドライバ部103に内蔵される階調表示基準電圧発生回路39の抵抗分割比は、ソースドライバ部103の設計段階において決定されている。したがって、適用する液晶モジュールの液晶材料の種類や液晶パネルの画素数に応じてγ補正特性を変更する場合には、その都度ソースドライバ部103を作り換えなければならないと言う問題がある。
尚、上記外部基準電圧発生回路から中間調電圧入力端子V0〜V63に供給される複数の中間調電圧を調整する基準電圧調整手段を設けて、この基準電圧調整手段によって各中間調電圧入力端子V0〜V63に供給される中間調電圧を調整する方法も考えられる。しかしながら、上記基準電圧調整手段を設けることによって端子数が増加したり回路規模が大きくなったりして、製造コストが増加するという問題がある。
そこで、製造コストを増加させることなく液晶材料や液晶パネルの特性に応じてγ補正特性を変更できる階調表示基準電圧発生回路が本出願人により提案されている(特開2001−166751公報(特許文献1)および特開2003−280615公報(特許文献2)参照)。
上記階調表示基準電圧発生回路は、複数レベルの基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、外部からの調整用データに基づいて上記基準電圧を調整する調整回路を備えた階調表示基準電圧発生回路である(特許文献1参照)。また、不揮発性メモリーに蓄えたデータにより複数レベルの基準電圧を生成する基準電圧生成回路の選択を行なう階調表示基準電圧発生回路である(特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献1,2に示されるような階調表示基準電圧発生回路は、多くの調整レベル数を生成する場合は効果を発揮するが、少ない調整レベル数しか必要にない場合には、回路の増大によりコストが増える場合が発生する。
例えば、調整レベル数が16レベルの基準電圧を生成する場合は4ビットのデータにより切り替えが可能であるため、16種類の異なる調整レベルの基準電圧を発生するデバイスを作成するよりは、上記特許文献1,2で示される回路の方がコストが削減されることは明白である。しかし、調整レベル数が3レベルの基準電圧を生成する場合は2ビットのデータが必要となるが、3種類の異なるレベルの基準電圧を発生するデバイスを作成する場合と、上記特許文献1,2に記載の調整回路や不揮発性メモリー回路の追加を行う場合では、生産数量等により、コストメリットがある方式が変わり、特許文献1,2の階調表示基準電圧発生回路の方がコストが高くなるという問題がある。
特開2001−166751公報
特開2003−280615公報
そこで、この発明の目的は、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更でき、簡単な構成で製造コストを増加させることなく少ない調整レベル数に対応できる階調表示基準電圧発生回路およびそれを用いた液晶駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の階調表示基準電圧発生回路は、表示データをデジタル‐アナログ変換するときに用いる階調表示用の複数の基準電圧を生成する階調表示基準電圧発生回路において、上記階調表示用の複数の基準電圧からなる基準電圧群を2種類以上生成可能な基準電圧生成回路と、外部からの制御信号により上記基準電圧生成回路の上記複数の基準電圧群から1つの基準電圧群を選択する選択回路とを備え、上記基準電圧生成回路は、複数の抵抗素子が直列に接続され、その複数の抵抗素子による抵抗分割を用いて複数の基準電圧からなる1組の基準電圧群を生成する基準電圧用ラダー抵抗回路と、上記基準電圧用ラダー抵抗回路の上記複数の抵抗素子に夫々が対応する複数の抵抗素子からなる調整用ラダー抵抗回路とを有し、上記制御信号に基づいて、上記選択回路により、上記調整用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端が、対応する上記基準電圧用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端に接続された状態になることを特徴とする。
上記構成の階調表示基準電圧発生回路によれば、例えば、予めγ補正曲線を調整するための調整用ラダー抵抗回路を数種類用意しておき、外部からの制御信号により選択回路を制御して、基準電圧用ラダー抵抗回路に調整用ラダー抵抗回路のそれぞれが必要に応じて接続されるようにする。それによって、外部からの制御信号に基づき、上記基準電圧生成回路の階調表示用の複数の基準電圧からなる2種類以上の基準電圧群から1つの基準電圧群が選択される。つまり、基準電圧用ラダー抵抗回路に調整用ラダー抵抗回路が接続されず、基準電圧用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子のみの抵抗比により定まる複数の基準電圧が1組の基準電圧群であり、基準電圧用ラダー抵抗回路に調整用ラダー抵抗回路が1つ接続された場合、基準電圧用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子と調整用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子との合成抵抗の抵抗比により定まる複数の基準電圧が他の基準電圧群となる。なお、さらにもう1つの調整用ラダー抵抗回路を基準電圧用ラダー抵抗回路に接続して、基準電圧用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子と2つの調整用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子との合成抵抗の抵抗比により定まる複数の基準電圧が第3の1組の基準電圧群として、順次、調整用ラダー抵抗回路を基準電圧用ラダー抵抗回路に接続してもよい。
したがって、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更でき、簡単な構成で製造コストを増加させることなく少ない調整レベル数に対応できる階調表示基準電圧発生回路およびそれを用いた液晶駆動装置を提供することにある。
また、一実施形態の階調表示基準電圧発生回路は、上記基準電圧生成回路は、第1番目から第n+1番目(nは1以上の整数)までの複数の上記調整用ラダー抵抗回路を有し、上記制御信号に基づいて、上記選択回路により、上記基準電圧用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端に、第1番目の調整用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端が夫々接続され、上記制御信号に基づいて、上記選択回路により、上記第n番目の調整用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端に、第n+1番目の調整用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子の両端が夫々接続されることを特徴とする。
上記実施形態の階調表示基準電圧発生回路によれば、上記制御信号に基づいて、選択回路により第1番目から第n+1番目まで複数の調整用ラダー抵抗回路を基準電圧用ラダー抵抗回路に順次接続することにより、3種類以上の基準電圧群を生成できると共に、基準電圧用ラダー抵抗回路を複数用いてその出力を切り換える構成よりも回路構成をさらに簡略化できる。
また、一実施形態の階調表示基準電圧発生回路は、上記選択回路がスィッチ回路であることを特徴とする。
上記実施形態の階調表示基準電圧発生回路によれば、調整用ラダー抵抗回路を基準電圧用ラダー抵抗回路に接続する上記選択回路がスィッチ回路であるので、データラッチ回路や複数の定電流源を用いて切り換える構成よりも回路構成の簡略化を図ることができる。
また、この発明の液晶駆動装置は、上記のいずれか1つに記載の階調表示基準電圧発生回路を備えことを特徴とする。
上記構成の液晶駆動装置によれば、簡単な構成で製造コストを増加させることなく少ない調整レベル数に対応できる階調表示基準電圧発生回路を用いることによって、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更できる低コストな液晶駆動装置を実現できる。
以上より明らかなように、この発明の階調表示基準電圧発生回路およびそれを用いた液晶駆動装置によれば、基準電圧用ラダー抵抗回路に調整用ラダー抵抗回路を接続することにより、γ補正曲線を形成する抵抗比を変更して、γ補正曲線を容易に変更できる。また、抵抗やスィッチ回路で構成できることから、回路の増大も少ない階調表示基準電圧発生回路およびそれを用いた液晶駆動装置を実現することができる。
以下、この発明の階調表示基準電圧発生回路およびそれを用いた液晶駆動装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。尚、本実施の形態における階調表示基準電圧発生回路が搭載される液晶表示装置の液晶パネルの構成およびその液晶駆動波形は、図7乃至図9に従って説明した液晶パネルの構成および液晶駆動波形と同一であるため、ここでは説明を省略する。また、本実施の形態におけるソースドライバは、階調表示基準電圧発生回路を除いて図10に示すソースドライバの構成と同一の構成をしており、図10を援用して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、この発明の第1実施形態の階調表示基準電圧発生回路を用いた液晶駆動装置を備える液晶表示装置のブロック構成を示している。
図1は、この発明の第1実施形態の階調表示基準電圧発生回路を用いた液晶駆動装置を備える液晶表示装置のブロック構成を示している。
この液晶表示装置は、TFT方式の液晶パネル1と、その液晶パネル1内に対向電極2と、ソースドライバ部3と、ゲートドライバ部4と、コントローラ5と、液晶駆動電源6とを備えている。上記ソースドライバ部3とゲートドライバ部4とコントローラ5および液晶駆動電源6で液晶駆動装置を構成している。
上記コントローラ5は、ソースドライバ部3に表示データDおよび制御信号S1,S3を入力する一方、ゲートドライバ部4に制御信号S2を入力する。また、液晶駆動電源6は、ソースドライバ部3に電圧VRを供給する一方、ゲートドライバ部4に電圧を供給すると共に、共通電位Vcomを対向電極2に印加する。
上記構成の液晶表示装置において、外部から入力された表示データは、コントローラ5を介してデジタル信号である表示データDが、制御信号S1(図10に示すスタートパルスSP,クロックCK)に同期してソースドライバ部3に入力される。そうすると、ソースドライバ部3は、入力された表示データDを時分割して第1ソースドライバSD1〜第nソースドライバSDnにラッチし、その後、コントローラ5から入力されるに水平同期信号(図示せず)に同期してD/A変換する。そして、時分割された表示データDをD/A変換して生成された階調表示電圧を、ソース信号ライン(図示せず)を介して、液晶パネル1内における対応する上記液晶表示素子に出力する。
図2は上記第1ソースドライバSD1〜第nソースドライバSDnの階調表示基準電圧発生回路の構成を示すブロック図である。
この階調表示基準電圧発生回路41は、図11に示す従来の階調表示基準電圧発生回路39の場合と同様に、64通りの基準電圧を作成し、その64通りの基準電圧に基づいて中間電圧を生成する。
上記階調表示基準電圧発生回路41は、図2に示すように、最上位電圧入力端子V0と最下位電圧入力端子V63との2つの第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBと、基準となるγ補正を行うための抵抗比を有する8個の抵抗素子R01〜R71が直列に接続された基準電圧用ラダー抵抗回路LR1と、抵抗素子R02〜R72が直列に接続された調整用ラダー抵抗回路LR2と、抵抗素子R03〜R73が直列に接続された調整用ラダー抵抗回路LR3と、上記基準電圧用ラダー抵抗回路LR1(R01〜R71)と調整用ラダー抵抗回路LR2(R02〜R72)との間を接続する選択回路の一例としての9個のスイッチ回路42と、調整用ラダー抵抗回路LR2(R02〜R72)と調整用ラダー抵抗回路LR3(R03〜R73)との間を接続する選択回路の一例としての9個のスイッチ回路43を有している。上記基準電圧用ラダー抵抗回路LR1と調整用ラダー抵抗回路LR2,LR3で基準電圧生成回路を構成している。さらに、上記スイッチ回路42の出力端子間に直列に7乃至8個ずつ接続された合計63個の抵抗(図示せず)を有している。
上記スイッチ回路42,43はG端子が‘H’レベルとなることにより、A−B間が短絡される回路である。
上記構成の階調表示基準電圧発生回路よれば、図11に示す従来の階調表示基準電圧発生回路39のように、9本の中間調電圧入力端子V0〜V63を設ける必要がなく、第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBへの電圧印加のみで、上記中間電圧を階調表示基準電圧発生回路41内で3通り生成し調整することができる。これらは、直接、パッドを介してコントローラのような外部からスィッチ制御電圧を印加させる形態でも良いし、内部回路からスィッチ制御電圧を印加させる形態でも良い。
次に、図2を用いて動作の説明を行なう。
まず、第1スイッチ制御電圧入力端子PADAおよび第2スイッチ制御電圧入力端子PADBの双方に‘L’レベルを与えたとき、スイッチ回路42,43がすべてオフとなるため、基準電圧用ラダー抵抗回路LR1(R01〜R71)での抵抗分割によりV56〜V8の電圧は決定される。
次に、第2スイッチ制御電圧入力端子PADBを‘H’レベルにした場合、第2スイッチ制御電圧入力端子PADBがつながるスイッチ回路42がオンするため、γ補正曲線は抵抗素子R01〜R71および、抵抗素子R02〜R72の抵抗値により決定される。このとき、V56〜V8の電圧は次式により決定される。
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R71+1/R72))/SUM1
V16=V8+(V63−V0)×(1/(1/R61+1/R62))/SUM1
V24=V16+(V63−V0)×(1/(1/R51+1/R52))/SUM1
V32=V24+(V63−V0)×(1/(1/R41+1/R42))/SUM1
V40=V32+(V63−V0)×(1/(1/R31+1/R32))/SUM1
V48=V40+(V63−V0)×(1/(1/R21+1/R22))/SUM1
V56=V48+(V63−V0)×(1/(1/R11+1/R12))/SUM1
SUM1= 1/(1/R01+1/R02)+1/(1/R11+1/R12)
+1/(1/R21+1/R22)+1/(1/R31+1/R32)
+1/(1/R41+1/R42)+1/(1/R51+1/R52)
+1/(1/R61+1/R62)+1/(1/R71+1/R72)
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R71+1/R72))/SUM1
V16=V8+(V63−V0)×(1/(1/R61+1/R62))/SUM1
V24=V16+(V63−V0)×(1/(1/R51+1/R52))/SUM1
V32=V24+(V63−V0)×(1/(1/R41+1/R42))/SUM1
V40=V32+(V63−V0)×(1/(1/R31+1/R32))/SUM1
V48=V40+(V63−V0)×(1/(1/R21+1/R22))/SUM1
V56=V48+(V63−V0)×(1/(1/R11+1/R12))/SUM1
SUM1= 1/(1/R01+1/R02)+1/(1/R11+1/R12)
+1/(1/R21+1/R22)+1/(1/R31+1/R32)
+1/(1/R41+1/R42)+1/(1/R51+1/R52)
+1/(1/R61+1/R62)+1/(1/R71+1/R72)
同様に第2スイッチ制御電圧入力端子PADBおよび第1スイッチ制御電圧入力端子PADAを‘H’レベルにした場合、第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBにつながるスイッチ回路42,43がオンするため、γ補正曲線は抵抗素子R01〜R71、抵抗素子R02〜R72および、抵抗素子R03〜R73の抵抗値により決定される。このとき、V56〜V8の電圧は次式により決定される。
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R72+1/R72+1/R73))/SUM2
V16=V0+(V63−V0)×(1/(1/R62+1/R62+1/R63))/SUM2
V24=V0+(V63−V0)×(1/(1/R52+1/R52+1/R53))/SUM2
V32=V0+(V63−V0)×(1/(1/R42+1/R42+1/R43))/SUM2
V40=V0+(V63−V0)×(1/(1/R32+1/R32+1/R33))/SUM2
V48=V0+(V63−V0)×(1/(1/R22+1/R22+1/R23))/SUM2
V56=V0+(V63−V0)×(1/(1/R12+1/R12+1/R13))/SUM2
SUM2= 1/(1/R01+1/R02+1/R03)
+1/(1/R11+1/R12+1/R13)
+1/(1/R21+1/R22+1/R23)
+1/(1/R31+1/R32+1/R33)
+1/(1/R41+1/R42+1/R43)
+1/(1/R51+1/R52+1/R53)
+1/(1/R61+1/R62+1/R63)
+1/(1/R71+1/R72+1/R73)
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R72+1/R72+1/R73))/SUM2
V16=V0+(V63−V0)×(1/(1/R62+1/R62+1/R63))/SUM2
V24=V0+(V63−V0)×(1/(1/R52+1/R52+1/R53))/SUM2
V32=V0+(V63−V0)×(1/(1/R42+1/R42+1/R43))/SUM2
V40=V0+(V63−V0)×(1/(1/R32+1/R32+1/R33))/SUM2
V48=V0+(V63−V0)×(1/(1/R22+1/R22+1/R23))/SUM2
V56=V0+(V63−V0)×(1/(1/R12+1/R12+1/R13))/SUM2
SUM2= 1/(1/R01+1/R02+1/R03)
+1/(1/R11+1/R12+1/R13)
+1/(1/R21+1/R22+1/R23)
+1/(1/R31+1/R32+1/R33)
+1/(1/R41+1/R42+1/R43)
+1/(1/R51+1/R52+1/R53)
+1/(1/R61+1/R62+1/R63)
+1/(1/R71+1/R72+1/R73)
図3に抵抗分割により作成されたγ補正曲線の一例を示している。
図3はV0=0V、V63=12V、R01〜R71を100kΩ、R02=300kΩ、R12=90kΩ、R22=40kΩ、R32=50kΩ、R42=40kΩ、R52=90kΩ、R62=200kΩ、R72=300kΩ、R03=600kΩ、R13=40kΩ、R23=20kΩ、R33=20kΩ、R43=20kΩ、R53=40kΩ、R63=60kΩ、R73=600kΩにてγ補正曲線をプロットした図である。
図3において、特性Aが第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBともに‘L’レベル、特性Bが第2スイッチ制御電圧入力端子PADBのみ‘H’レベル、特性Cが第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBともに‘H’レベルの場合である。
このように、第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBに与える電圧により、γ補正曲線を変化させることができる。
上記構成の階調表示基準電圧発生回路によれば、予めγ補正曲線を調整するための調整用ラダー抵抗回路LR2,LR3を用意しておき、外部からの制御信号S3(図1に示す)によりスィッチ回路42,43のオンオフ動作を制御して、基準電圧用ラダー抵抗回路LR1に調整用ラダー抵抗回路LR2,LR3のそれぞれが必要に応じて接続することによって、外部からの制御信号に基づき階調表示用の複数の基準電圧V0〜V63からなる3種類の異なる基準電圧群から1つの基準電圧群が選択される。したがって、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更でき、簡単な構成で製造コストを増加させることなく少ない調整レベル数に対応できる。
また、上記第1,第2調整用ラダー抵抗回路LR2,LR3を基準電圧用ラダー抵抗回路LR1にスィッチ回路42,43を介して順次接続することにより、3種類の基準電圧群を生成することができると共に、基準電圧用ラダー抵抗回路を複数用いてその出力を切り換える構成よりも回路構成をさらに簡略化できる。
また、調整用ラダー抵抗回路LR2,LR3を基準電圧用ラダー抵抗回路LR1に接続する選択回路にスィッチ回路42,43を用いることによって、データラッチ回路や複数の定電流源を用いて切り換える従来の構成よりも回路構成を簡略化できる。
さらに、上記構成の階調表示基準電圧発生回路を液晶駆動装置に用いることによって、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更できる低コストな液晶駆動装置を実現することができる。
(第2実施形態)
図4は、この発明の第2実施形態の階調表示基準電圧発生回路を用いた液晶駆動装置を備える液晶表示装置の階調表示基準電圧発生回路のブロック図を示している。この第2実施形態の液晶表示装置は、階調表示基準電圧発生回路を除いて第1実施形態の液晶表示装置と同一の構成をしており、図1を援用して説明を省略する。
図4は、この発明の第2実施形態の階調表示基準電圧発生回路を用いた液晶駆動装置を備える液晶表示装置の階調表示基準電圧発生回路のブロック図を示している。この第2実施形態の液晶表示装置は、階調表示基準電圧発生回路を除いて第1実施形態の液晶表示装置と同一の構成をしており、図1を援用して説明を省略する。
この階調表示基準電圧発生回路141は、第1実施形態と同様に、64通りの基準電圧を作成し、その64通りの基準電圧に基づいて中間電圧を生成する。
上記階調表示基準電圧発生回路141は、図4に示すように、最上位電圧入力端子V0と最下位電圧入力端子V63との2つの第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBと、基準となるγ補正を行うための抵抗比を有する8個の抵抗素子R101〜R171が直列に接続された基準電圧用ラダー抵抗回路LR101と、抵抗素子R102〜R172が直列に接続された調整用ラダー抵抗回路LR102と、抵抗素子R103〜R173が直列に接続された調整用ラダー抵抗回路LR103と、上記基準電圧用ラダー抵抗回路LR101(R101〜R171)と調整用ラダー抵抗回路LR102(R102〜R172)との間を接続する選択回路の一例としての8個のスイッチ回路142と、基準電圧用ラダー抵抗回路LR101(R101〜R171)と調整用ラダー抵抗回路LR103(R103〜R173)との間を接続する選択回路の一例としての8個のスイッチ回路143を有している。上記基準電圧用ラダー抵抗回路LR101と調整用ラダー抵抗回路LR102,LR103で基準電圧生成回路を構成している。さらに、上記基準電圧用ラダー抵抗回路LR101(R101〜R171)の端子間に直列に7乃至8個ずつ接続された合計63個の抵抗(図示せず)を有している。
上記スイッチ回路142,143はG端子が‘H’レベルとなることにより、A−B間が短絡される回路である。
上記構成の階調表示基準電圧発生回路よれば、図11に示す従来の階調表示基準電圧発生回路39のように、9本の中間調電圧入力端子V0〜V63を設ける必要がなく、第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBへの電圧印加のみで、上記中間電圧を階調表示基準電圧発生回路141内で4通り生成し調整することができる。これらは、直接、パッドを介してコントローラのような外部からスィッチ制御電圧を印加させる形態でも良いし、内部回路からスィッチ制御電圧を印加させる形態でも良い。
次に、図4を用いて動作の説明を行なう。
まず、第1スイッチ制御電圧入力端子PADAおよび第2スイッチ制御電圧入力端子PADBの双方に‘L’レベルを与えたとき、スイッチ回路142,143がすべてオフとなるため、基準電圧用ラダー抵抗回路LR101(R101〜R171)での抵抗分割によりV56〜V8の電圧は決定される。
次に、第2スイッチ制御電圧入力端子PADBを‘H’レベルにした場合、第2スイッチ制御電圧入力端子PADBがつながるスイッチ回路142がオンするため、γ補正曲線は抵抗素子R101〜R171および、抵抗素子R102〜R172の抵抗値により決定される。このとき、V56〜V8の電圧は次式により決定される。
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R171+1/R172))/SUM1
V16=V8+(V63−V0)×(1/(1/R161+1/R162))/SUM1
V24=V16+(V63−V0)×(1/(1/R151+1/R152))/SUM1
V32=V24+(V63−V0)×(1/(1/R141+1/R142))/SUM1
V40=V32+(V63−V0)×(1/(1/R131+1/R132))/SUM1
V48=V40+(V63−V0)×(1/(1/R121+1/R122))/SUM1
V56=V48+(V63−V0)×(1/(1/R111+1/R112))/SUM1
SUM1= 1/(1/R101+1/R102)+1/(1/R111+1/R112)
+1/(1/R121+1/R122)+1/(1/R131+1/R132)
+1/(1/R141+1/R142)+1/(1/R151+1/R152)
+1/(1/R161+1/R162)+1/(1/R171+1/R172)
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R171+1/R172))/SUM1
V16=V8+(V63−V0)×(1/(1/R161+1/R162))/SUM1
V24=V16+(V63−V0)×(1/(1/R151+1/R152))/SUM1
V32=V24+(V63−V0)×(1/(1/R141+1/R142))/SUM1
V40=V32+(V63−V0)×(1/(1/R131+1/R132))/SUM1
V48=V40+(V63−V0)×(1/(1/R121+1/R122))/SUM1
V56=V48+(V63−V0)×(1/(1/R111+1/R112))/SUM1
SUM1= 1/(1/R101+1/R102)+1/(1/R111+1/R112)
+1/(1/R121+1/R122)+1/(1/R131+1/R132)
+1/(1/R141+1/R142)+1/(1/R151+1/R152)
+1/(1/R161+1/R162)+1/(1/R171+1/R172)
一方、第2スイッチ制御電圧入力端子PADBを‘L’レベルにし、第1スイッチ制御電圧入力端子PADAを‘H’レベルにした場合、第2スイッチ制御電圧入力端子PADBがつながるスイッチ回路142がオンするため、γ補正曲線は抵抗素子R101〜R171および、抵抗素子R103〜R173の抵抗値により決定される。このとき、V56〜V8の電圧は次式により決定される。
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R171+1/R173))/SUM1
V16=V8+(V63−V0)×(1/(1/R161+1/R163))/SUM1
V24=V16+(V63−V0)×(1/(1/R151+1/R153))/SUM1
V32=V24+(V63−V0)×(1/(1/R141+1/R143))/SUM1
V40=V32+(V63−V0)×(1/(1/R131+1/R133))/SUM1
V48=V40+(V63−V0)×(1/(1/R121+1/R123))/SUM1
V56=V48+(V63−V0)×(1/(1/R111+1/R113))/SUM1
SUM1= 1/(1/R101+1/R103)+1/(1/R111+1/R113)
+1/(1/R121+1/R123)+1/(1/R131+1/R133)
+1/(1/R141+1/R143)+1/(1/R151+1/R153)
+1/(1/R161+1/R163)+1/(1/R171+1/R173)
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R171+1/R173))/SUM1
V16=V8+(V63−V0)×(1/(1/R161+1/R163))/SUM1
V24=V16+(V63−V0)×(1/(1/R151+1/R153))/SUM1
V32=V24+(V63−V0)×(1/(1/R141+1/R143))/SUM1
V40=V32+(V63−V0)×(1/(1/R131+1/R133))/SUM1
V48=V40+(V63−V0)×(1/(1/R121+1/R123))/SUM1
V56=V48+(V63−V0)×(1/(1/R111+1/R113))/SUM1
SUM1= 1/(1/R101+1/R103)+1/(1/R111+1/R113)
+1/(1/R121+1/R123)+1/(1/R131+1/R133)
+1/(1/R141+1/R143)+1/(1/R151+1/R153)
+1/(1/R161+1/R163)+1/(1/R171+1/R173)
同様に第2スイッチ制御電圧入力端子PADBおよび第1スイッチ制御電圧入力端子PADAを‘H’レベルにした場合、第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBにつながるスイッチ回路142,143がオンするため、γ補正曲線は抵抗素子R101〜R171、抵抗素子R102〜R172および、抵抗素子R103〜R173の抵抗値により決定される。このとき、V56〜V8の電圧は次式により決定される。
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R172+1/R172+1/R173))/SUM2
V16=V0+(V63−V0)×(1/(1/R162+1/R162+1/R163))/SUM2
V24=V0+(V63−V0)×(1/(1/R152+1/R152+1/R153))/SUM2
V32=V0+(V63−V0)×(1/(1/R142+1/R142+1/R143))/SUM2
V40=V0+(V63−V0)×(1/(1/R132+1/R132+1/R133))/SUM2
V48=V0+(V63−V0)×(1/(1/R122+1/R122+1/R123))/SUM2
V56=V0+(V63−V0)×(1/(1/R112+1/R112+1/R113))/SUM2
SUM2= 1/(1/R101+1/R102+1/R103)
+1/(1/R111+1/R112+1/R113)
+1/(1/R121+1/R122+1/R123)
+1/(1/R131+1/R132+1/R133)
+1/(1/R141+1/R142+1/R143)
+1/(1/R151+1/R152+1/R153)
+1/(1/R161+1/R162+1/R163)
+1/(1/R171+1/R172+1/R173)
V8 =V0+(V63−V0)×(1/(1/R172+1/R172+1/R173))/SUM2
V16=V0+(V63−V0)×(1/(1/R162+1/R162+1/R163))/SUM2
V24=V0+(V63−V0)×(1/(1/R152+1/R152+1/R153))/SUM2
V32=V0+(V63−V0)×(1/(1/R142+1/R142+1/R143))/SUM2
V40=V0+(V63−V0)×(1/(1/R132+1/R132+1/R133))/SUM2
V48=V0+(V63−V0)×(1/(1/R122+1/R122+1/R123))/SUM2
V56=V0+(V63−V0)×(1/(1/R112+1/R112+1/R113))/SUM2
SUM2= 1/(1/R101+1/R102+1/R103)
+1/(1/R111+1/R112+1/R113)
+1/(1/R121+1/R122+1/R123)
+1/(1/R131+1/R132+1/R133)
+1/(1/R141+1/R142+1/R143)
+1/(1/R151+1/R152+1/R153)
+1/(1/R161+1/R162+1/R163)
+1/(1/R171+1/R172+1/R173)
図5に抵抗分割により作成されたγ補正曲線の一例を示している。
図5はV0=0V、V63=12V、R01〜R71を100kΩ、R02=300kΩ、R12=90kΩ、R22=40kΩ、R32=50kΩ、R42=40kΩ、R52=90kΩ、R62=200kΩ、R72=300kΩ、R03=600kΩ、R13=40kΩ、R23=20kΩ、R33=20kΩ、R43=20kΩ、R53=40kΩ、R63=60kΩ、R73=600kΩにてγ補正曲線をプロットした図である。
図5において、特性Aが第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBともに‘L’レベル、特性Bが第2スイッチ制御電圧入力端子PADBのみ‘H’レベル、特性Cが第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBともに‘H’レベル、特性Dが第1スイッチ制御電圧入力端子PADAのみ‘H’レベル、の場合である。
このように、第1,第2スイッチ制御電圧入力端子PADA,PADBに与える電圧により、γ補正曲線を変化させることができる。
上記構成の階調表示基準電圧発生回路によれば、予めγ補正曲線を調整するための調整用ラダー抵抗回路LR102,LR103を用意しておき、外部からの制御信号S3(図1に示す)によりスィッチ回路142,143のオンオフ動作を制御して、基準電圧用ラダー抵抗回路LR101に調整用ラダー抵抗回路LR102,LR103のそれぞれが必要に応じて接続することによって、外部からの制御信号に基づき階調表示用の複数の基準電圧V0〜V63からなる4種類の異なる基準電圧群から1つの基準電圧群が選択される。したがって、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更でき、簡単な構成で製造コストを増加させることなく少ない調整レベル数に対応できる。
また、上記第1,第2調整用ラダー抵抗回路LR102,LR103を基準電圧用ラダー抵抗回路LR101にスィッチ回路142,143を介して接続することにより、4種類の基準電圧群を生成することができると共に、基準電圧用ラダー抵抗回路を複数用いてその出力を切り換える構成よりも回路構成をさらに簡略化できる。
また、調整用ラダー抵抗回路LR102,LR103を基準電圧用ラダー抵抗回路LR101に接続する選択回路にスィッチ回路142,143を用いることによって、データラッチ回路や複数の定電流源を用いて切り換える従来の構成よりも回路構成を簡略化できる。
さらに、上記構成の階調表示基準電圧発生回路を液晶駆動装置に用いることによって、液晶材料や液晶パネル等の特性に応じてγ補正特性を変更できる低コストな液晶駆動装置を実現することができる。
上記第1,第2実施形態では、階調表示基準電圧発生回路を用いた液晶駆動装置について説明したが、この発明の階調表示基準電圧発生回路は、階調表示用の複数の基準電圧が必要な他の表示装置の駆動装置に適用してもよい。
1,101…液晶パネル
2,102…対向電極
3,103…ソースドライバ部
4,104…ゲートドライバ部
5,105…コントローラ
6,106…液晶駆動電源
11…画素電極
12…画素容量
13…TFT
14…ソース信号ライン
15…ゲート信号ライン
16…対向電極
31…入力ラッチ回路
32…シフトレジスタ
33…サンプリングメモリ
34…ホールドメモリ
35…レベルシフタ回路
36…D/A変換回路
37…出力回路
38…液晶駆動電圧出力端子
39…階調表示基準電圧発生回路
SD1〜SDn,SD11〜SD1n…第1ソースドライバ〜第nソースドライバ
2,102…対向電極
3,103…ソースドライバ部
4,104…ゲートドライバ部
5,105…コントローラ
6,106…液晶駆動電源
11…画素電極
12…画素容量
13…TFT
14…ソース信号ライン
15…ゲート信号ライン
16…対向電極
31…入力ラッチ回路
32…シフトレジスタ
33…サンプリングメモリ
34…ホールドメモリ
35…レベルシフタ回路
36…D/A変換回路
37…出力回路
38…液晶駆動電圧出力端子
39…階調表示基準電圧発生回路
SD1〜SDn,SD11〜SD1n…第1ソースドライバ〜第nソースドライバ
Claims (4)
- 表示データをデジタル‐アナログ変換するときに用いる階調表示用の複数の基準電圧を生成する階調表示基準電圧発生回路において、
上記階調表示用の複数の基準電圧からなる基準電圧群を2種類以上生成可能な基準電圧生成回路と、
外部からの制御信号により上記基準電圧生成回路の上記複数の基準電圧群から1つの基準電圧群を選択する選択回路とを備え、
上記基準電圧生成回路は、複数の抵抗素子が直列に接続され、その複数の抵抗素子による抵抗分割を用いて複数の基準電圧からなる1組の基準電圧群を生成する基準電圧用ラダー抵抗回路と、上記基準電圧用ラダー抵抗回路の上記複数の抵抗素子に夫々が対応する複数の抵抗素子からなる調整用ラダー抵抗回路とを有し、
上記制御信号に基づいて、上記選択回路により、上記調整用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端が、対応する上記基準電圧用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端に接続された状態になることを特徴とする階調表示基準電圧発生回路。 - 請求項1に記載の階調表示基準電圧発生回路において、
上記基準電圧生成回路は、第1番目から第n+1番目(nは1以上の整数)までの複数の上記調整用ラダー抵抗回路を有し、
上記制御信号に基づいて、上記選択回路により、上記基準電圧用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端に、第1番目の調整用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端が夫々接続され、
上記制御信号に基づいて、上記選択回路により、上記第n番目の調整用ラダー抵抗回路の各抵抗素子の両端に、第n+1番目の調整用ラダー抵抗回路の複数の抵抗素子の両端が夫々接続されることを特徴とする階調表示基準電圧発生回路。 - 請求項1または2に記載の階調表示基準電圧発生回路において、
上記選択回路がスィッチ回路であることを特徴とする階調表示基準電圧発生回路。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の階調表示基準電圧発生回路を備えことを特徴とする液晶駆動装置。
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