JP2006015525A - 成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組立機の異常停止により生ずる、成形品のストッカへの蓄溜数に応じて、射出成形機から成形される成形品の数量を調整することができる成形品の製造方法を提供する。
【解決手段】 射出成形機で成形した成形品を金型から取出す工程と、前記金型から取出した成形品をストッカに一時蓄溜する工程と、前記ストッカから前記成形品を組立機に搬送する工程と、前記ストッカに蓄溜されている前記成形品の数量を検出する工程を有し、前記ストッカに蓄溜された数量が第一の所定量以上の時、前記射出成形機の自動動作が自動的に一時停止することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、射出成形機で成形した成形品を自動でストッカに蓄溜する工程を有する成形品の製造方法に関し、特に組立機と射出成形機を連動させた成形品の製造方法に関するものである。
従来の組立機と射出成形機を連動させた成形品の製造方法としては、組立機で組立てられた量、または組立に使用された量、または射出成形機から排出された成形品をストッカに蓄溜された量、または搬送された量とストッカに蓄溜された量を検知して、射出成形機の冷却時間及び/または中間時間を安定成形条件範囲内で、伸縮させて調整する方法が特許文献1に記載されている。これは図9に示すように、成形機に取り付けられた金型を開いた状態で自動成形をスタートさせ、金型を閉じる型閉工程151、型閉後は低圧で金型を締める低圧型締工程152、次に成形時の射出圧力に対して金型が開かないよう高圧で型締めする高圧型締工程153、次に溶融樹脂を金型に充填させる射出工程154、射出後に充填した樹脂を保持ならびに加圧する保圧工程155、充填した樹脂を冷却させる冷却工程156、次の成形のための樹脂を計量するため、冷却工程と同時に開始し並行動作する計量工程161、冷却工程完了後成形品を取出す型開工程157、成形品を金型から取出すエジェクタ工程158とから構成される。通常成形サイクルに対し冷却時間及び/または中間時間を伸縮させ組立機への成形品の供給を遅らせるまたは早める事で供給過剰を防止する生産システムで、この通常動作に対して、従来例の冷却時間によるサイクル延長である図9のBでは、一定量ストッカに成形品が蓄溜した時は、ストッカからの信号によって冷却工程156の後に、更に冷却時間延長工程162が追加されるように構成され、型開157の時間が遅くなり、成形サイクルが延長される。また、従来例の中間時間によるサイクル延長である図9のCでは、一定量ストッカに成形品が蓄溜した時は、ストッカからの信号によって、エジエクタ工程158のエジェクタ戻り工程158cと待機工程159が終了した後に、中間時間延長工程163が追加されるように構成され、型閉工程151までの時間が遅くなり、成形サイクルが延長される。更に図9のB、Cの従来例では冷却時間延長工程162及び中間時間延長工程163にて成形サイクルを延長しても、計量工程161は冷却工程156が開始すると同時並行に動作するように構成されている。
また、特許文献2に記載されているような成形機の加熱筒と油圧ポンプを起動遅延タイマによって、成形機を自動で立上げる装置や、特許文献3に記載されているような成形開始後の成形条件安定域まで成形時の射出圧力制御により成形して自動で成形を立上げる方法がある。
特公平7−121547号公報 特登録02971653号公報 特開平11−58480号公報
しかしながら、組立機が異常停止した場合、短時間であれば対応可能であるが、長時間組立機が停止した場合や成形品のサイズが大きくなるほど、ストッカに蓄溜できる数量を増設する事も難しく、ストッカが満杯になれば射出成形機の自動動作を停止させることになる。
射出成形機の自動動作が停止した場合、スクリュ内に滞留している熱劣化した樹脂を排出する作業の後、成形オペレーターが安全な成形条件に変更し、成形品の品質を確認して良品条件に調整してから、組立機への成形品の供給を再開させる必要がある。
組立機で組立てられた量、または組立に使用された量、または射出成形機から排出された成形品をストッカに蓄溜された量、または搬送された量とストッカに蓄溜された量を検知して、予め決められた安定成形条件を満たす範囲内で冷却時間及び/または中間時間を伸縮させるには、成形品の量を検知する手段が複雑になるうえ、検知数量や射出成形機の成形サイクルを変更するタイミングを制御する方法が複雑になる。
本出願に係る発明の目的は、組立機の異常停止により生ずる、成形品のストッカへの蓄溜数に応じて、射出成形機から成形される成形品の数量を調整することができる成形品の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の成形品の製造方法は、 射出成形機で成形した成形品をストッカに一時蓄溜する成形品の製造方法であって、前記射出成形機は、前記ストッカに蓄溜されている前記成形品の数量を検出する手段からの信号を受けとり、前記受けとった信号が第一の所定量以上であることを示す信号の時、前記射出成形機の成形動作が一時停止することを特徴とする。
本出願に係る発明によれば、組立機の異常停止時間が長く、射出成形した成形品をストックするストッカが一定数量(例えばストッカに蓄溜可能な略最大数量)になった時、成形機の自動動作を自動的に一時停止させることによって、ストッカ数を必要以上に増設する必要が無いため、ストッカサイズのコンパクト化ができる。また人の手を介さずとも、不測の事態にも柔軟に対応できるようになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図5は本発明の成形品の製造方法に用いられる射出成形機と組立機と取出し機の概略図である。図5において、70は射出成形機であり、溶融樹脂を射出計量するため射出側は、駆動源である可塑化装置80と樹脂を溶融、計量、射出するシリンダ81で構成される。金型を開閉させ型締めする型締め側は、固定金型83を取り付け固定する固定プラテン82と可動金型84を取り付け固定する可動プラテン85と可動プラテンを駆動させる駆動機構(不図示)から構成される。成形品Sを可動金型84から取出すために可動側型締め機構内に設置されたエジェクタ突出し機構(不図示)と可動金型84に構成したエジェクタが連動するように構成されている。
次に取出し機71について説明する。フレーム90は射出成形機70の固定プラテン82及び床に固定取り付けされる。取出し機71は射出成形機70に対し平行方向に駆動する駆動レール91と直交方向に駆動する駆動レール92と上下方向に駆動する駆動レール93と成形品Sをチャックするチャック機構94により構成され、各レール軸は不図示のボールネジとサーボモータにより駆動する機構から構成されている。
ストッカ72は射出成形機71の型締め装置側の上面もしくは側面側に固定取り付けし、ストッカ72には成形品Sを取り置きできる位置決め機構がS1からS18まで(今回の説明図ではS18までであるが、実際は必要数に応じたストッカ数とする)設置する。ストッカは平置き形式だけでなく縦型、もしくは直線的に形成しても良い。
73は組立機であり、ストッカ72の近傍に設置する。
次に通常の成形サイクル時の動作について、上記構成および図3の通常成形サイクル動作図を参照しながら説明する。以下この通常成形サイクルをAサイクルと呼ぶこととする。
射出成形機70に取り付けた固定金型83と可動金型84が型閉動作によりにより金型が閉じる(型閉工程51)。金型が閉じた後、低圧状態で型締され(低圧型締工程52)、次に更に高い圧力で金型を締め付ける(高圧型締工程53)。この状態を保持した状態で射出シリンダ81から溶融樹脂を金型内のキャビティに充填し(射出工程54)、保圧(保圧工程55)、冷却(冷却工程56)により溶融樹脂が固化後、可動プラテン85の駆動機構により可動金型84を後退させると型締めは解除され、金型を開く(型開工程57)。型開の後、可動側型締め機構内のエジェクタ突出し機構(不図示)により金型のエジェクタを突出動作させると(突出58a)、成形品Sが可動金型84から取出され、エジェクタ突き出し状態を保持している間(保持58b)に、取出し機71のチャック機構94によって、成形品Sを取出す。成形品Sが金型から取出されるとエジェクタが後退し(戻り58c)、次の成形サイクル開始まで準備状態(待機59)になる。突出58a、保持58b、戻り58cを合せた動作をエジェクタ工程58と言う。一般的にはエジェクタ工程58と待機59を合せた型開工程57完了から型閉工程51開始までの間の時間を中間時間60と言う。また、通常サイクルにおいては、冷却(冷却工程56)の開始と同時に可塑化装置80によって、シリンダ81では次の成形のための計量動作(計量61)が開始し、スクリュ(不図示)位置が設定値に達し計量が完了すると停止するように構成されている。
可動金型84から、取出し機71のチャック機構94によって取出された成形品Sは、各レール軸91、92、93上を移動し、ストッカ72の指定の場所に移動後チャック機構94を開放し蓄溜される。ストッカ72に一定数量の成形品Sが蓄溜した後、取出し機71は組立機73からの要求信号を受けると、初めにストッカ72に蓄溜された成形品S1上に取出し機71が移動し、チャック機構94により成形品S1をチャックし、組立機73の成形品の投入口であるSKの位置に搬送後チャック機構94を開放し成形品S1を組立機に排出する。
このように、通常はストッカ上の蓄溜数は成形機からの供給と組立機への排出のバランスが取れて一定量で安定している。しかし、何らかの理由で組立機に異常が発生し組立機への排出が止まってしまうと、ストッカ上の成形品はどんどん溜まってしまう。このような場合、前述した図3の通常成形サイクルであるAサイクルに対して、成形サイクルを延長することによってストッカ72への成形品の供給速度を遅らせることができる。図4には成形サイクルを延長して成形を行う一実施形態であるDサイクルと、他の実施形態であるEサイクルの動作図をそれぞれ示す。
まずDサイクルにおいては、外部から信号が入力された時は、高圧型締工程53の後で射出工程54の前の射出遅延工程64が追加されるように構成する。その結果、射出遅延工程64に設定された時間分だけ成形サイクルが長くなる。金型を閉じた状態で遅延動作を行うことによって、金型温度が放熱によって温度変化することを軽減させる効果がある。
また、Eサイクルにおいては、外部から信号が入力された時は、低圧型締工程52の後で高圧型締工程53の前に高圧型締遅延工程66を構成しても良い。その結果、高圧型締遅延工程66に設定された時間分だけ成形サイクルが長くなる。高圧型締工程53後に遅延を行うDサイクルに対し、低圧型締工程52で遅延を行う事で、遅延動作時間中も低圧で保持するため、金型及び成形機にかかる負荷の低減により耐久の向上やエネルギーのムダが防止できる。
更に、Dサイクル、Eサイクルとも、冷却工程56開始と同時に開始する計量工程61も、射出遅延工程64及び高圧型締遅延工程66の時間と同一時間分だけ遅らせ計量遅延工程65が動作するので、射出遅延工程64及び高圧型締遅延工程66設定された時間分だけ遅れて計量工程61が開始するように構成する。射出遅延工程64及び高圧型締遅延工程66を行うサイクルと行わないサイクルのどちらの時でも、計量工程61が完了してから射出工程54までの時間を合せる事ができる。これにより計量工程61で発生したせん段発熱の状態を安定させる事ができるので射出工程54の条件が安定する。
更に延長の時間を通常成形サイクルAサイクルの整数倍にすることによってストッカに蓄積された数量の検出やサイクル延長するためのタイミングが明確になる。特に、金型から成形品を取出した後に二次加工等の工程を経てストッカに蓄溜させたり、ストッカから二次加工等の工程を経て組立機に成形品を排出させる場合、二次加工等の工程でも標準サイクルは決まっている装置が一般的なので、二次加工等の工程や組立機との1サイクル動作タイミングが調整しやすくなるので生産システムの同期が取りやすくかつサイクル延長や通常サイクルへの切換制御が簡素化できる。
次に本発明の成形品の製造方法に用いられる射出成形機と組立機と取出し機の関係を示すブロック図である図1を参照してさらに詳しく動作説明を行う。ストッカ72に蓄溜されている成形品の数量およびそれぞれの成形品がストッカ72に蓄溜されている時間は、取出し機71のカウンタCPU71bによってカウントされ、その値はCPU71aに記憶される。
取出し機71のCPU71aで射出成形機70に成形可能との信号71cを出力すると射出成形機70は全自動成形を開始し、射出成形機のCPU70aが取出し機71のCPU71aに自動成形開始信号70bを出力すると、成形機70と取出し機71は連動動作になる。成形品Sが成形され金型が型開したら取出し機71が動作しチャック機構94で成形品Sを保持後取出し、ストッカ72のS1位置に成形品Sを置く。次に成形された成形品も同様に取出し機71が動作しチャック機構94で成形品Sを取出し、ストッカ72のS2位置に成形品Sを置く。更に成形品Sが成形されるごとに、ストッカ72のS3、S4、S5‥‥と順次成形品を並べて置く。
ストッカ72に置かれた数量、もしくはストッカ72に置かれてから一定時間は、冷却個数もしくは冷却時間としてストッカ72に留置かれるようにCPU71aに記憶させておく。このようにすることで、成形直後に高温で取出された成形品を一定時間以上ストッカ72上で冷却させる事ができる。一定個数もしくは一定時間を経過した成形品Sがあるとき、取出し機71のCPU71aから組立機73に対し、成形品供給可能信号71dを出力する。組立機73のセンサ73bにより成形品がSKの位置にあるかどうかを検出し、成形品が無いときは、組立機73のCPU73aから取出し機71のCPU71aに対し成形品供給の要求信号73cが出力される。この要求信号73cを取出し機71のCPU71aが受け取ると、チャック機構94をストッカに蓄溜されている最も古い成形品S1の位置に移動させ、チャック機構94で成形品S1を保持後取出し、組立機73の成形品を置く位置に移動させた後、チャック機構94を開放しSKの位置に成形品を排出する。更に組立機73のSKの位置に成形品がなくなると、要求信号73cが出力され、取出し機のCPU71aが要求信号73cを受け取ると、次に古い成形品S2から成形品を取出し、組立機73のSKの位置に排出する。更に要求信号73aが取出し機71のCPU71aに入力されるごとに、ストッカ72のS3、S4、S5‥‥とストッカ72に蓄溜された順番に取出し組立機73のSKの位置に成形品を移動排出する。一定個数もしくは一定時間を経過した成形品Sが無い時は、組立機73からの要求信号73cが出力されても組立機73への成形品の移動排出は行われないように構成されている。図7および図8にはストッカ蓄溜時の配置図を示し、成形開始時は、取出し機71はストッカ72に蓄溜されている位置を記憶しており、ストッカ72に蓄溜されている位置が図7に示すようにS5〜S8までとすると、成形再開時はS9から順に蓄溜する。組立機73からの排出要求があると、冷却個数が例えば4個と仮定すれば、S9に成形品が供給されるまでは組立機73からの要求信号があっても組立機への排出は行われないように設定されている。図8でストッカ72上に成形品がS9、S10、S11と蓄積された後、組立機73からの要求信号があると、ストッカ72上の数が4個を越えているので、初めに蓄積されたS5から順に組立機73に排出されるように設定されている。
以上を踏まえて、本発明の成形品の製造方法について、図2のフローチャートおよび図5を参照しながら詳細に説明する。
まずあらかじめ各数値を事前に設定しておく。
第一の所定量(以下N2とする)の設定は成形機70のサイクルと組立機73のサイクルから、組立機73が異常停止する可能性のある時間より多少長めの時間で成形が停止しなくて良くストッカに蓄溜できる数量及び、ストッカ72の設置スペースを考慮して設定され、ストッカに蓄溜可能な成形品の略最大数量とする。
第二の所定量(以下N1とする)の設定は、ストッカ72に蓄溜されたN2の状態から組立機73が再開した時、成形が自動で再稼動後成形品の品質が安定するまでリジェクトし、良品が成形されるまで組立機73に供給され、ストッカ72に蓄溜数が不足する事が無い数に設定される。言い換えればN1は、射出成形機が再稼動してから良品が成形されるまでの間に、前記ストッカから組立機に搬送される成形品の数量より大きい数とする。
また、成形機の自動一時停止時間Tは、使用する樹脂により異なるが、成形機70のシリンダ内に溶樹脂が滞留しても、次の成形品の品質に多少不具合があっても自動で再稼動後成形品の品質が安定するまでリジェクトすれば良品を成形できる時間に設定する。
通常の成形状態の場合について説明する。
射出成形機70の運転モードが全自動運転か、半自動運転でスタート11の信号がONすると、初めに型閉工程12で可動金型84が閉じた後、低圧型締工程13Aで固定金型83と可動金型84が低圧で締まり、高圧型締工程13Bでは、射出シリンダ81から溶融樹脂を金型内のキャビティに射出54をしたときの金型内部への注入圧力よりも高い圧力で型締めする。
通常成形の場合は「ストッカ数がN1以上か?」14はNOであるので、射出・保圧工程17に進み、射出・保圧工程終了後に「ストッカ数がN1以上か?」29がNOなので計量31が行われ、計量31と平行して冷却工程18の後、型開工程19で金型が開き、エジェクタ工程20Aで成形品を可動金型84から成形品Sを取出し、待機工程20Bで次の型閉工程12の型閉開始までの時間待機する。「全自動運転か」23がYESであれば型閉工程12に進み連続成形される。半自動運転等「全自動運転か」23がNOであれば成形機70は金型が開いた状態でストップ24する。全自動サイクルで連続成形すると、前述したように成形機70と取出し機71は連動動作になる。成形品Sが成形され金型が型開したら取出し機71が動作し「成形品取出しはあるか?」32がYESとなり、金型から成形品Sを取出し機71のチャック94によってチャック後取出し動作33をする。取出し機71のチャック94は、ストッカ72上の成形品Sを開放位置に指定34すると、取出し機71のチャック94は成形品Sを指定の位置まで移動後、指定ストッカで成形品を開放35する。指定ストッカに置いた成形品の冷却時間または冷却個数のカウント36を作動させることで、成形直後に高温で取出された成形品を一定時間以上ストッカ72上で冷却させる事ができる。
組立機73からの「排出要求はあるか?」37がNOの時は取出し機71のチャック94は金型の上に戻り待機する。「排出要求はあるか?」37がYESの時は、取出し機71はストッカ72に最初に置かれた成形品を判断し取出位置を指定38し、取出し機71のチャック94は指定された位置に移動して、指定ストッカで成形品を取出39を行う。取出し後にストッカ72に蓄溜されているストッカ数のカウント40を行うとともに、取出し機71のチャック94は組立機73に移動し成形品を排出41する。この状態が通常行われている成形品の製造サイクルである。
しかし、何らかの理由で、成形品がストッカ72に蓄溜される数より、組立機73に供給する数が少ないと、ストッカ数のカウント40の数は増加し、N1個以上になったときに取出し機71から成形機70に信号が出力される。成形機70の高圧型締13Bが入った後「ストッカ数がN1以上か?」14がYES、「ストッカ数がN2以上か?」がNOとなった時、射出遅延工程16が追加動作する。成形サイクルが延長され射出・保圧工程17が完了後、「ストッカ数がN1以上か?」29がYESとなり計量遅延工程30の後計量動作31が行われる。延長成形サイクルについては前述した図4参照。この実施形態は、図4Dサイクルの場合のフローチャートであるが、もちろん13Bの前工程に14、15の工程を行うことによって図4Eサイクルを行うことも可能である。
更にストッカ数のカウント72がN1以上でかつN2以上になると、取出し機71は成形機70に対しストッカが満杯である信号を出力し、「ストッカ数がN2以上か?」がYESとなり、成形機の自動が一時停止25する。N2以上信号が成形機70に入力されると、成形機の自動動作が停止している時間を成形機70がカウントする。この機構によって「停止時間がT分以内か?」26がYESで、ストッカ72に蓄溜されているストッカ数のカウント40がN1を超える値の時「ストッカ数がN1以下か?」27がNOの時は、成形機70は自動一時停止状態25になる。
成形機70が自動一時停止の時に組立機73への成形品排出41が行われ、ストッカ72上の蓄溜数がN1以下になった時、「ストッカ数がN1以下か?」27がYESになると成形機70は自動一時停止が解除され、標準成形サイクルで全自動成形が開始し、射出・保圧工程17から動作する。N2以上の入力で成形機70が自動一時停止後、ストッカ数がN1以下になり標準成形サイクルで全自動成形が再開すると「成形機停止後の自動起動、Nショット未満か?」がYESの時は成形品の品質が安定するまでNショットだけリジェクト22が行われ、取出し機71で自動に不良品エリア(不図示)に自動排出され、Nショット後に取出し機71のチャック94によって成形された成形品はストッカ72に再び蓄溜される。
N2以上の信号が成形機70に入力後、成形機の自動一時停止時間が「停止時間がT分以内か?」がNOになると成形機の自動一時停止から自動運転停止28状態になり、ストッカ数がN1以下になっても成形機70は自動成形が再稼動しないように構成されている。
図6は本発明の成形品の製造方法動作時の運転チャートで、ストッカ72に蓄溜される数の推移L1について示したものである。
組立機が停止状態の時、ストッカの成形品の蓄溜数がN1個に達した時間H1からサイクル延長成形DもしくはEの動作に変更され、サイクル延長条件で成形される。このサイクル延長によってストッカに蓄溜される時間は長くなるが、さらに組立機の停止状態が継続されると、ストッカ72が満杯になった状態N2個がストッカ72に蓄溜された時H2で成形機が自動一時停止状態になる。自動一時停止の時間がT分以内のときH3の時に自動機が稼動し、成形品がストッカから排出L2されるとストッカに蓄溜されている数が減少し、N1以下になったH4時間の時に、成形機は全自動運転を再開する。全自動運転再開直後のNショット分成形品をリジェクトで不良品エリアに排出した後の、H5時間から成形品がストッカに蓄溜されると、ストッカ上の蓄溜数は供給と排出のバランスが取れて一定量で安定する。その後H6で再び組立機の異常により成形品排出L2が停止すると、ストッカ上の蓄溜数は増加し、N1蓄溜されたH7時間で、H1時間と同様に成形機がサイクル延長動作になる。
以上説明したように、組立機の異常停止により生ずる、ストッカへの蓄溜数に応じて、成形サイクル延長やストッカ満杯時は成形機の自動運転を一時停止し、シリンダ内で滞留している樹脂が安定状態である溶融樹脂品質維持範囲の時間内である一時停止時間T内に組立機が稼動し、ストッカ数が指定量まで減少したとき、自動で成形機が標準成形サイクルで再稼動できるようにする事で、組立機が異常停止した時間や頻度に係らず、ストッカに蓄溜できる数量を増設することなく、組立機の動作に追従した成形ができる。
また、ストッカ満杯時は成形機の自動運転を一時停止し、シリンダ内で滞留している樹脂の安定状態である溶融樹脂品質維持範囲の時間を超えた一時停止時間Tを経過した時は、成形する成形品の寸法精度や外観品質に影響を与えるため、成形機の自動が停止し、成形機の再稼動時は品質を確認した成形オペレーターが介在した、通常の立上げ動作を行うようにできる。
またストッカに蓄積されたあらかじめ設定された数量未満の時は標準成形サイクルで成形し、ストッカに蓄積された数量があらかじめ設定された数量以上のときサイクル延長した時間で成形するが、成形サイクル延長時間は標準成形サイクルの整数倍の時間でサイクル延長する事によって、ストッカに蓄積された数量の検出やサイクル延長するためのタイミングが明確になる。特に、金型から成形品を取出した後に二次加工等の工程を経てストッカに蓄溜させたり、ストッカから二次加工等の工程を経て組立機に成形品を排出させる場合、二次加工等の工程でも標準サイクルは決まっている装置が一般的なので、二次加工等の工程や組立機との1サイクル動作タイミングが調整しやすくなるので生産システムの同期が取りやすくかつサイクル延長や通常サイクルへの切換制御が簡素化できる。
組立機の異常停止時間が長く、射出成形した成形品をストックするストッカが満杯になった時、成形機の自動動作を自動的に一時停止させることによって、ストッカ数を必要以上に増設する必要が無いため、ストッカサイズのコンパクト化ができる。
更に、成形機の動作が一時停止している時間の間、シリンダに滞留している溶融樹脂で成形した時に組立に供給可能な品質である停止時間範囲内に、組立機が再稼動しストッカ蓄溜数が減少し指定数になると自動で成形機が再稼動するため、組立機の異常停止時間に影響されず成形機が連動するため、成形オペレーターの作業改善や業務効率を上げる事ができる。
また、成形機の動作が一時停止している時間が、組立に供給可能な品質である時間範囲以上になった時は成形機が自動的に停止するため、シリンダに滞留している溶融樹脂が原因で発生する品質不良の成形品の流出を防止する事ができる。
また、生産ラインである組立機に成形品を自動供給する本成形品の製造方法においては、ストッカに蓄溜された数量によって成形サイクルの延長や通常サイクル成形への切換をするので、切換タイミングが明確な通常サイクルの整数倍のサイクルで延長させるため組立機再稼動時でも、成形とのサイクル周期が合せやすくなる。成形機とストッカもしくは、ストッカと組立機の間に別の二次加工等の作業工程が追加されても、容易にタイミングの調整でき、成形機の制御が簡素化できる。
本発明の成形品の製造方法に用いられる射出成形機と組立機と取出し機の関係を示すブロック図 本発明の実施例を示したフローチャート図 通常成形サイクル動作図 成形サイクル延長時の動作図 本発明の成形品の製造方法に用いられる射出成形機と組立機と取出し機の概略図 本発明の成形品の製造方法動作時の運転チャート ストッカ蓄溜時の配置図 ストッカ蓄溜時の配置図 従来例の成形サイクル延長時の動作図
符号の説明
64 射出遅延工程
65 計量遅延工程
66 高圧型締遅延工程
70 成形機
71 取出し機
72 ストッカ
73 組立機

Claims (12)

  1. 射出成形機で成形した成形品をストッカに一時蓄溜する成形品の製造方法であって、前記射出成形機は、前記ストッカに蓄溜されている前記成形品の数量を検出する手段からの信号を受けとり、前記受けとった信号が第一の所定量以上であることを示す信号の時、前記射出成形機の成形動作が一時停止することを特徴とする成形品の製造方法。
  2. 前記第一の所定量は、ストッカに蓄溜可能な成形品の略最大数量であることを特徴とする請求項1記載の成形品の製造方法。
  3. 前記射出成形機の成形動作が一時停止しているあらかじめ決められた時間T内に、前記ストッカに蓄溜された数量が第二の所定量未満であることを示す信号を前記射出成形機が受けとると前記射出成形機の成形動作が再稼動することを特徴とする請求項1または2いずれか1項に記載の成形品の製造方法。
  4. 前記再稼動後、良品が成形されるまで成形される成形品は、不良品エリアに排出することを特徴とする請求項3記載の成形品の製造方法。
  5. 前記射出成形機の成形動作が一時停止している時間があらかじめ決められた時間Tを経過後、前記射出成形機が停止することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の成形品の製造方法。
  6. 前記ストッカに蓄溜された数量が第二の所定量以上であることを示す信号を前記射出成形機が受けとった時、標準成形サイクルで成形されていた成形サイクルをあらかじめ決められた条件で延長することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の成形品の製造方法。
  7. 前記成形サイクルは、射出工程前に射出遅延工程を追加することで延長することを特徴とする請求項6に記載の成形品の製造方法。
  8. 前記成形サイクルは、高圧型締工程前に高圧型締遅延工程を追加することで延長することを特徴とする請求項6に記載の成形品の製造方法。
  9. 前記延長時間は、前記標準成形サイクルの整数倍の時間とすることを特徴とする請求項4乃至6いずれか1項に記載の成形品の製造方法。
  10. 前記第二の所定量は、射出成形機が再稼動してから良品が成形されるまでの間に、前記ストッカから組立機に搬送される成形品の数量より大きいことを特徴とする請求項3または6いずれか1項に記載の成形品の製造方法。
  11. 前記ストッカに蓄溜された成形品は、一定数量の成形品が前記ストッカに蓄溜するまで前記組立機への搬送を停止することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の成形品の製造方法。
  12. 前記ストッカに蓄溜された成形品は、前記ストッカに蓄溜されてから一定時間は前記ストッカに蓄溜されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の成形品の製造方法。
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