JP2006014424A - 3相交流電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3相交流電動機の電流センサにおいて、その検出値に生じるオフセットの検出間隔を短くする。
【解決手段】電流センサで検出した電流値を用いて、3相の内の任意の1相である第一の相(例えばU相)の所定の位相における電流値と、第一の相よりも120°遅れた第二の相(例えばV相)における前記第一の相の所定の位相よりも60°前の電流値とを比較することにより、前記第一の相における電流値のオフセットを検出し、その検出したオフセット分だけ前記第一の相の電流値を補正する。一つの相のオフセットを60°毎に検出して補正できる、つまり3相で180°毎にオフセットの検出と補正が可能になるので、従来よりも検出間隔が短くなる。
【選択図】図1


Description

本発明は3相交流電動機の制御装置に関し、特に電流センサのオフセットを補正する技術に関する。
各相の巻線に、互いに120°の位相差を持った交流電流を供給して駆動する3相交流電動機においては、電動機各相の巻線に流れる電流を電流センサによって検出し、検出された電流値がトルク指令値等によって算出された目標電流値となるように制御することによって電動機の制御が行われる。従って、電流センサの検出値にオフセットが発生すると正確な電流が制御できず、そのため所望のトルクが得られなくなるおそれが有る。
電流センサのオフセットを検出する従来の方法としては、例えば1周期分の電流値を積分したり、1周期中の電流値の正負の時間比から算出する方法が考えられている(下記特許文献1参照)。
特開平5−252785号公報
しかしながら、上記のように交流波1周期分(360°)の電流検出値を積分、または交流波1周期間の電流値の正負の時間比から電流センサのオフセットを算出するという構成においては、オフセットの検出間隔が交流波1周期となるので検出間隔が長くなり、特に電動機回転が低い時などにおいて検出間隔が長くなる、という問題があった。
本発明は上記のごとき従来技術の問題を解決するためになされたものであり、オフセットの検出間隔を短くすることの出来る3相交流電動機の制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては、電流検出手段で検出した電流値を用いて、任意の1相である第一の相(例えばU相)の所定の位相における電流値と、第一の相よりも120°遅れた第二の相(例えばV相)における前記第一の相の所定の位相よりも60°前の電流値とを比較することにより、前記第一の相における電流値のオフセットを検出し、その検出したオフセット分だけ前記第一の相の電流値を補正するように構成している。
本発明においては、一つの相のオフセットを60°毎に検出して補正できる、つまり3相で180°毎にオフセットの検出と補正が可能になるので、従来よりも検出間隔が短くなる、という効果が得られる。
また、電動機の動作時におけるオフセットだけではなく、停止時における初期オフセットの補正も行うことができる、という効果が得られる。
(実施例1)
以下、本発明の一実施例について図面に基づいて詳述する。
図1は本発明を適用する3相交流電動機のベクトル制御を行う電流フィードバック制御ブロックの一実施例図である。
図示しないトルク指令値演算部はアクセル開度センサによって検出されたアクセル開度や電動機の回転速度等からトルク指令値Tを演算し、トルク指令値Tをデジタル信号として出力する。なお、一般的には、外部から与えられたトルク指令値Tを用いればよい。
電流指令演算部1では、上記のトルク指令値Tに見合ったd軸電流指令値Idおよびq軸電流指令値Iqを出力する。それらの電流指令値は電流PI制御部2に入力される。
電流PI制御部2は、d軸電流指令値Idとd軸電流値(実電流値)Idとの偏差に基づき比例積分演算を行ってd軸電圧指令値Vdを出力し、同様にq軸電流指令値Iqとq軸電流値Iqとの偏差に基づいてq軸電圧指令値Vqを出力する。
上記のd軸電圧指令値Vdとq軸電圧指令値Vq(以下、両者を一括する際にはd軸q軸電圧指令値と記載)は、必要に応じて非干渉演算処理を施され、2相3相変換部3により3相電圧指令値Vu、Vv、Vwに変換される。
上記の3相電圧指令値Vu、Vv、VwはPWM変換部4に与えられ、PWM信号に変換される。
インバータ5は上記PWM信号に応じて図示しない直流電源(バッテリ等)の電力を3相交流電力に変換し、3相モータ6(以下、電動機をモータと略記する)を駆動する。
この際に流れる3相の各相電流iu、iv、iwを電流センサ7−1、7−2、7−3でそれぞれ検出し、A/D変換部9でディジタル信号の電流値Iu、Iv、Iwに変換する。そして3相2相変換部10によりd軸電流値Idおよびq軸電流値Iqに変換し、前記電流PI制御部2にフィードバックする。
なお、3相交流は Iu+Iv+Iw=0 の関係があるので、3相のうちの何れか2相の電流値を検出すれば、残りの1相の電流値は計算によって算出することが出来る。
また、回転角検出器8は、3相モータ6の回転角θ(ロータ:回転子の回転角)を検出する。この回転角θは、前記2相3相変換部3および3相2相変換部10における座標変換演算および電流指令演算部1における演算に用いられる。
以上の処理を繰り返して3相モータ6の電流フィードバックによるベクトル制御を行う。
本発明は、上記のような3相モータの電流制御において、3相2相変換部10で電流センサ7−1、7−2、7−3の検出値からIu、Iv、Iwを読み取る時に、電流センサ7−1、7−2、7−3のオフセット量を補正するものであり、図1のオフセット検出部11においてオフセット量を検出し、その結果に応じてオフセット量の補正を行う。
以下、オフセット検出部11の動作を説明する。
オフセット検出部11は、下記の2種類のオフセット算出機能を有する。
(機能1)モータ停止時の電流センサ初期オフセット算出機能。
(機能2)モータ動作時のリアルタイムでの電流センサオフセット算出機能。
始めに、(機能1)モータ停止時の電流センサ初期オフセット算出機能について詳述する。
ここではモータ電流が流れていない確証がある場合(詳細後述)の各相の電流センサの出力を計測し、その値を電流センサ初期オフセット値とする。つまり、この場合にはモータに電流が流れていないのであるから、電流センサの示す電流値がその電流センサのオフセットに相当する。例えば、起動/終了信号(本装置の起動/終了を制御する信号、例えば電気自動車のキースイッチの信号等)から弱電電源投入後(図1においてインバータ5と3相モータ6を除いた制御装置の電源投入後)であり、かつ強電電源投入前(モータ駆動前:3相モータ6の巻線への電流供給前)である(つまりモータ電流が流れていない)ことを判定して、その時の各相の電流センサ7−1、7−2、7−3の出力を複数回計測し、各相での計測値の平均値を各相の電流センサ初期オフセットとする。なお、初期オフセットは電流センサの感度のバラツキや経時変化によるものであり、短い期間では一定の値であると考えられる。
次に、(機能2)モータ動作時のリアルタイムでの電流センサオフセット算出機能について詳述する。なお、モータ動作時のオフセットは、温度変化等のモータの作動に応じて発生するものであり、「全オフセット量=初期オフセット+モータ動作時オフセット」である。
図2は、3相モータのU、V、W各相の電流値Iu、Iv、Iw相互の関係を示す図である。図2に示すように、各相の電流値Iu、Iv、Iwは各々120°位相のずれた正弦波となっており、その波形はモータの通電電流に応じて波高値が変化し、モータ回転速度に応じて周期が変動するものの、U、V、W相各々の位相関係は変わらず、毎60°間隔で
U相電流0ポイントI(U相電流Iuが0アンペアになる点)
W相電流0ポイントI
V相電流0ポイントI
U相電流0ポイントII
W相電流0ポイントII
V相電流0ポイントII
のように各相の0が繰り返される。
(機能2)では上記の特性を利用してモータ動作時のリアルタイムでの電流センサオフセット算出を行う。すなわち、或る第一の相の所定の位相における電流値と、該第一の相よりも120°遅れの第二の相における上記所定の位相よりも60°前の電流値とを比較することによって上記第一の相のオフセットを検出する。
図3は、V相にxアンペアのオフセットが生じた場合の3相交流電流波形を示す図である。図3ではオフセットの発生していないU相、W相の0ポイントでは電流0が検出されるのに対し、V相の0ポイントでのV相電流センサの検出値はオフセット量−xとなる。例えば、V相についてオフセットを検出する場合、V相電流0ポイントIから60°前(左側)のW相電流0ポイントIの値(この場合は0)とV相電流の値とを比較すると、この場合のV相電流の値、つまりV相電流0ポイントI’におけるV相電流センサの検出値は−xとなり、−xのオフセットが生じていることが判る。
つまり、或る第一の相(例えばV相)の位相0°(上記所定の位相)の電流値と、該第一の相よりも120°遅れの第二の相(例えばW相)における上記所定の位相よりも60°前の電流値とを比較することによって上記第一の相のオフセットを検出することが出来る。
このようにしてオフセットが検出された相では、その電流値をオフセット分だけ補正して次の相のオフセット検出に用いる。例えば上記の例では、次のU相のオフセットを検出する際に、U相電流0ポイントIIにおける電流値Iu(図3の場合は0)と、前記V相電流0ポイントI’における電流Ivをオフセット分だけ補正した値(補正後の値は0)とを比較する。この場合、Ivは−xだけオフセットしているので、−x分だけ減算することにより、Iv−オフセット=−x−(−x)=0となる。
ただし、初期オフセットが検出された場合は、初期オフセットの値も補正した値によって比較する。つまり、モータ動作時において、電流センサの値をそのまま用いて、或る第一の相の所定の位相における電流値と、該所定の位相よりも60°前の位相における第二の相の電流値とを比較してオフセットを検出した場合には、第二の相に初期オフセットがあると第一の相にオフセットがない場合でも比較した際に差が生じ、第一の相にオフセットがあるものと誤判断されることになる。そのため、まず、初期オフセットを検出し、初期オフセットが存在する相では、初期オフセットの値を補正した値でモータ作動時のオフセット検出を行う。
上記のように、初期オフセットが検出された場合には、まず初期オフセットを補正し、その後、動作中に或る相でオフセットが検出された場合には、次の相のオフセット検出の際には、動作中のオフセット分も補正した値を用いて次の相のオフセット検出を行う。
オフセット検出部11は、これらの機能により算出されたU、V、W各相の初期オフセット値、および動作時のオフセット検出値をモータの停止/動作に応じて選択してオフセット値として、3相2相変換部10へ伝達する。
停止時)U相オフセット値=U相初期オフセット値
V相オフセット値=V相初期オフセット値
W相オフセット値=W相初期オフセット値
動作時)U相オフセット値=U相オフセット検出値
V相オフセット値=V相オフセット検出値
W相オフセット値=W相オフセット検出値
3相2相変換部10では、上記のようにして検出したオフセット量を補正した電流値を用いて3相2相変換を行う。
以下、オフセット検出部11におけるオフセット検出動作と3相2相変換部10における3相2相変換動作をフローチャートを用いて説明する。
図4は、d軸電流指令値Idとq軸電流指令値Iqを決定する2ms定期処理ルーチンを示すフローチャートである。
図4において、ステップ1ではトルク指令値を読み込み、ステップ2に移行する。ステップ2では回転角検出器8の出力から回転速度を算出し、ステップ3へ移行する。ステップ3では上記ステップ1、2で読み込んだ回転速度とトルク指令値からd軸、q軸の電流指令値Id、Iqを算出して、ステップ4へ移行する。ステップ4では電流センサオフセットルーチン(図5で詳述)を実行して処理を終了する。
次に、図5はオフセット算出ルーチンを示すフローチャートである。
図5のルーチンは、図4のステップ4(2ms定期処理ルーチン)で実行される。
図5において、ステップ1では初期オフセット値が算出済みか否かを判定し、算出済みであればステップ8へ、未算出であればステップ2へ移行する。ステップ2では例えば起動/終了信号(前記図1参照)により、モータ停止中で電流非通電状態の電流センサ初期オフセット測定が可能状態か否かを判定し、可能であればステップ3へ、不可能であれば処理を終了する。
ステップ3ではU、V、W各相の初期オフセットを算出してステップ4へ移行し、ステップ4ではU、V、W各相のオフセツトとしてステップ3で測定したU、V、W各相の初期オフセット値をセットしてステップ5へ移行する。ステップ5ではU相オフセット検出要求フラグをセットしてステップ6へ移行し、ステップ6では角度60°毎割り込み発生角度をセットし、ステップ7へ移行する。ステップ7では角度60°毎割り込み発生を許可して処理を終了する。
ステップ8ではモータが回転中であるか否かを判定し、回転中であれば処理を終了し、回転中でなければステップ9へ移行する。ステップ9ではU、V、W各相のオフセットとしてステップ3で測定したU、V、W各相の初期オフセット値をセットして処理を終了する。
上記のように、初期オフセットを検出するのは、第一の相(例えばU相)のオフセットを検出する際に、60°前の第二の相の電流検出値が初期オフセットしていた場合に、オフセットしていない第一の相の電流センサがオフセットしていると誤判定されるのを避けるためである。初期オフセットがある場合は、その相の初期オフセットを補正した値を用いる。例えばV相に初期オフセットが検出された場合は、60°前の(Iv−初期オフセット)の値とIuとを比較する。
次に、図6は、図5のステップ7で許可された角度進み60°割り込み処理ルーチンを示すフローチャートである。
図6において、ステップ1ではU相オフセット検出要求フラグがあるか否かを判定し、なければステップ5へ、あればステップ2へ移行する。ステップ2では前記のように、60°前のV相の値(Iv−初期オフセット)とU相の値(Iu−初期オフセット)とを比較することによってU相オフセットを検出し、U相オフセット検出要求フラグをクリアしてステップ3へ移行する。ただし、前記のように、動作中にオフセットが検出された相では、そのオフセットを補正した値を用いて次の相のオフセット検出を行う。
ステップ3では現行の60°毎割り込み発生角度に60°プラスした次回60°毎割り込み発生角度をセットし、W相オフセット検出要求フラグをセットしてステップ4へ移行する。ステップ4ではU相のオフセットとしてステップ2で測定したU相オフセット検出値をセットして処理を終了する。
次に、ステップ5ではW相オフセット検出要求フラグがあるか否かを判定し、なければステップ9へ、あればステップ6へ移行する。
ステップ6では前記と同様に、W相の検出値と、60°前のU相の値とを比較することによってW相オフセットを検出し、W相オフセット検出要求フラグをクリアしてステップ7へ移行する。この際、前記ステップ2でU相にオフセットが検出された場合には、ステップ4でセットしたU相オフセット検出値を用いて、前記のように、U相の検出値をオフセット分だけ補正した値を用いてW相のオフセットを検出する。
ステップ7では現行の60°毎割り込み発生角度に60°プラスした次回60°毎割り込み発生角度をセットし、V相オフセット検出要求フラグをセットしてステップ8へ移行する。ステップ8ではW相のオフセットとしてステップ6で測定したW相オフセット検出値をセットして処理を終了する。
ステップ9では前記と同様に、60°前のW相の値と比較することによってV相オフセットを検出し、V相オフセット検出要求フラグをクリアしてステップ10へ移行する。ステップ10では現行の60°毎割り込み発生角度に60°プラスした次回60°毎割り込み発生角度をセットし、U相オフセット検出要求フラグをセットしてステップ11へ移行する。ステップ11ではV相のオフセットとしてステップ6で測定したV相オフセット検出値をセットして処理を終了する。
上記のようにしてUVW各相の動作中のオフセットが検出される。
次に、図7は、3相2相変換部10、2相3相変換部3およびPWM変換部4におけるl00μs定期処理ルーチンを示すフローチャートである。
図7において、ステップ1で電流センサ7−1、7−2、7−3および回転角検出器8から3相電流値のIu、Iv、Iwおよび電気角θを読み込んでステップ2に移行する。ただし、途中にA/D変換部9におけるA/D変換機能が入るが、この説明は省略する。
ステップ2ではステップ1で読み込んだ今回の電気角θおよび前回の100μs定期処理ルーチンで読み込んだ電気角θzから、150μs後の推定電気角θ’を演算し、ステップ3へ移行する。なお、このl00μs定期処理演算では、n回目の演算における演算結果は(n+1)回目の演算時に出力されるので、(n+1)回目の中心の電気角θ、つまりn回目のl00μs割り込み時点から「100+100/2=150μs」後の推定電気角θ’を演算する。
ステップ3ではステップ1で読み込んだ3相電流値Iu、Ivおよび電気角θおよびオフセット算出ルーチン(前記図5、図6)で算出したU相オフセット、V相オフセットを用い、検出した電流値Iu、Iwを上記オフセット値で補正した値を用いて、下記(数1)式、(数2)式を用いた3相2相変換演算を行ってId、Iqを算出し、ステップ4へ移行する。なお、(数1)式、(数2)式ではW相を用いないので、W相オフセットは使用しない。なお、前記のように3相交流は、3相のうちの何れか2相の値を求めれば、残りの1相は計算によって算出することが出来る。
Id=〔√(3/2)Iu cosθ+[√(1/2)Iu+√(2)Iv]sinθ〕 …(数1)
Iq=〔−√(3/2)Iu sinθ+[√(1/2)Iu+√(2)Iv]cosθ〕 …(数2)
上記(数1)式、(数2)式におけるIu、Ivは上記のようにオフセットを補正した後の値である。
ステップ4では2ms定期処理ルーチン(図5)で算出された2軸(d、q軸)の電流指令値Id、Iqを読み込んで、ステップ5に移行する。ステップ5ではステップ3で算出したId、Iq、ステップ4で読み込んだId、IqおよびROMに保存されたゲイン定数Kpd、Kid、Kpq、Kiqより、下記(数3)式、(数4)式を用いた比例積分制御演算を行って2軸(d、q軸)の電圧指令値Vd、Vqを演算し、ステップ6に移行する。
Vd=(Id−Id)×Kid×T+[(Id−Id)×Kid×T]z−1
+(Id−Id)×Kpd …(数3)
Vq=(Iq−Iq)×Kiq×T+[(Iq−Iq)×Kiq×T]z−1
+(Iq−Iq)×Kpq …(数4)
ただし、T:100μs [ ]z−1:[ ]内の前回演算値を表わす。
ステップ6ではステップ5で算出したd、q軸電圧指令値Vd、Vqおよびステップ2で算出した150μs後の推定電気角θ'を用いて下記(数5)式、(数6)式、(数7)式を用いた2相→3相変換演算により、3相電圧指令値Vu、Vv、Vwを算出してステップ7に移行する。
Vu=√(2/3)×(Vd×cosθ'−Vq×sinθ') …(数5)
Vv=√(1/2)×(Vd×sinθ'+Vq×cosθ')−Vu/2 …(数6)
Vw=−Vu−Vv …(数7)
ステップ7ではステップ6で算出した3相電圧指令値Vu、Vv、VwをそれぞれPWMのduty指令値に変換し、ステップ8へ移行する。ステップ8ではステップ7で演算されたUVW各相のPWMduty指令値をPWMレジスタに設定して割込み処理を終了する。その後は、通常の3相モータのベクトル制御と同様に、上記の設定されたduty指令値に対応したPWM信号でインバータ5を制御し、インバータ5の出力で3相モータ6を駆動する。
本発明を適用する3相交流電動機のベクトル制御を行う電流フィードバック制御ブロックの一実施例図。 3相モータのU、V、W各相の電流値Iu、Iv、Iw相互の関係を示す図。 V相にxアンペアのオフセットが生じた場合の3相交流電流波形を示す図。 d軸電流指令値Idとq軸電流指令値Iqを決定する2ms定期処理ルーチンを示すフローチャート。 オフセット算出ルーチンを示すフローチャート。 角度進み60°割り込み処理ルーチンを示すフローチャート。 l00μs定期処理ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1…電流指令演算部 2…電流PI制御部
3…2相3相変換部 4…PWM変換部
5…インバータ 6…3相モータ
7−1、7−2、7−3…電流センサ 8…回転角検出器
9…A/D変換部 10…3相2相変換部
11…オフセット検出部

Claims (3)

  1. 各相の巻線に、互いに120°の位相差を持った交流電流を供給して駆動する3相交流電動機の制御装置であって、
    3相交流のうちの少なくとも2相について、それぞれの電流値を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段で検出した電流値を用いて、任意の1相である第一の相の所定の位相における電流値と、前記第一の相よりも120°遅れた第二の相における前記第一の相の所定の位相よりも60°前の電流値とを比較することにより、前記第一の相における電流値のオフセットを検出するオフセット検出手段と、
    その検出したオフセット分だけ前記第一の相の電流値を補正するオフセット補正手段と、
    を備えたことを特徴とする3相交流電動機の制御装置。
  2. 前記オフセット検出手段は、オフセットが検出された相の電流値を前記オフセット分だけ補正した値を用いて次の相のオフセット検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の3相交流電動機の制御装置。
  3. 前記オフセット検出手段は、電動機の非動作時における前記電流検出手段で検出した電流値を初期オフセットとして検出し、電動機の動作時に、前記電流検出手段で検出した電流値を前記初期オフセット分だけ補正した値を用いて前記オフセット検出を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の3相交流電動機の制御装置。
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