JP2006012279A - ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明は、所望のコンテンツにおける任意の再生位置までユーザに煩雑な操作を強いることなく飛び越して再生を再開できるようにする。
【解決手段】
本発明は、再生専用のCD2に格納されている最終トラックの楽曲を再生し、当該楽曲の終了時点及び隠しトラックの開始直前時点をジャンプ開始点及び再生再開点としてアドレスプログラムデータを生成し、これをフラッシュメモリ15に記憶し、当該アドレスプログラムデータに従って再生経過時刻とジャンプ開始点とが一致したことを判別したとき再生先を再生再開点までジャンプさせて再生することにより、ユーザに煩雑な操作を強いることなく所望の楽曲再生位置まで自動的に飛び越させて再生処理を再開することができる。
【選択図】 図2
本発明は、所望のコンテンツにおける任意の再生位置までユーザに煩雑な操作を強いることなく飛び越して再生を再開できるようにする。
【解決手段】
本発明は、再生専用のCD2に格納されている最終トラックの楽曲を再生し、当該楽曲の終了時点及び隠しトラックの開始直前時点をジャンプ開始点及び再生再開点としてアドレスプログラムデータを生成し、これをフラッシュメモリ15に記憶し、当該アドレスプログラムデータに従って再生経過時刻とジャンプ開始点とが一致したことを判別したとき再生先を再生再開点までジャンプさせて再生することにより、ユーザに煩雑な操作を強いることなく所望の楽曲再生位置まで自動的に飛び越させて再生処理を再開することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ディスク再生装置に関し、例えばCDDA(Compact Disc Digital Audio)等の音楽用CDに格納されているコンテンツ(楽曲)を任意の位置から再生する場合に適用して好適なものである。
従来、音楽用CD等のディスク状記録媒体を再生するディスク再生装置においては、当該CDを再生する際、最初にディスク最内周側領域に設けられたTOC(Table of Content)データを読み出すことにより当該CDのトラック数を予め認識し、ユーザによって指定されたトラック番号の楽曲を再生することができる。
またディスク再生装置では、ユーザの操作によって指定された任意のトラックへ再生位置をジャンプすることが可能であり、その際任意のトラックにおける先頭部分から必ず再生するようになされている。
さらにディスク再生装置は、図7に示すように、ある任意の1トラックの楽曲を再生中に、ユーザによって指定されたジャンプ開始点(A点)及び再生再開点(B点)を設定することにより、楽曲再生中にジャンプ開始点(A点=「From」)に到達すると再生再開点(B点=「to」)に戻り、以降これを繰り返すことにより当該楽曲のうちユーザ希望部分だけを繰り返し再生し得るようになされている。
このようなディスク再生装置としては、ジャンプ元アドレス及びジャンプ先アドレスに基づいて無発音区間をジャンプして再生するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003-280663公報
ところで市場に存在するCDの中には、いわゆるボーナストラックと呼ばれる楽曲が収録されていることがある。このボーナストラックとは、隠しトラックと呼称することもあり、CDジャケットには何ら記載されていないものや、普通にCDを再生しているだけではユーザがその存在すら気付けないものもある。
例えば、最終トラックを再生していると、当該最終トラックにおける楽曲の再生を終了した後に数分間の無音部分を挟んで隠しトラック(楽曲)が収録されていることがあり、その隠しトラックが再生されて初めてその存在に気付くことになる。
このような隠しトラックは、CDの最終トラックの中に含まれているものであり、トラック番号としてTOCデータとして書き込まれているわけでもないため、ディスク再生装置ではユーザから隠しトラックのトラック番号の指定を受け付けて再生することはできない。
従ってディスク再生装置は、最終トラックの中に含まれている隠しトラックのトラック番号の指定を受け付けることができないうえに特別な操作なしには無音部分を早送りすることもできないため、当該無音部分についての再生経過後に隠しトラックの再生が始まるまで待たなければならなかったり、隠しトラックの先頭位置に到達するまで早送りする等の煩雑な操作をユーザに強いるという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、所望のコンテンツにおける任意の再生位置までユーザに煩雑な操作を強いることなく飛び越して再生を再開し得るディスク再生装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のディスク再生装置においては、ディスク状記録媒体に格納されているコンテンツを再生する再生手段と、コンテンツの再生中に決定された任意のジャンプ開始時点及び再生再開時点を登録してメモリに記憶する登録手段と、ディスク状記録媒体の再生中に、コンテンツがジャンプ開始時点に到達したことを判別したとき再生手段による再生先を再生再開時点まで飛び越して再生させる制御手段とを設けるようにする。
また本発明のディスク再生方法においては、ディスク状記録媒体に格納されているコンテンツを再生する再生ステップと、コンテンツの再生中に決定された任意のジャンプ開始点及び再生再開点を登録してメモリに記憶する登録ステップと、ディスク状記録媒体の再生中に、コンテンツがジャンプ開始点に到達したことを判別したとき再生手段による再生先を再生再開点まで飛び越して再生させる制御ステップとを設けるようにする。
さらに本発明のディスク再生制御プログラムにおいては、ディスク再生装置に対して、ディスク状記録媒体に格納されているコンテンツを再生する再生ステップと、コンテンツの再生中に決定された任意のジャンプ開始点及び再生再開点を登録してメモリに記憶する登録ステップと、ディスク状記録媒体の再生中に、コンテンツがジャンプ開始点に到達したことを判別したとき再生手段による再生先を再生再開点まで飛び越して再生させる制御ステップとを実行させるようにする。
これによりディスク再生装置、ディスク再生方法及びディスク再生制御プログラムでは、ディスク状記録媒体に対して任意のジャンプ開始時点及び再生再開時点を設定してメモリに登録しておけば、再生専用のディスク状記録媒体には何ら加工を施すことなく、そのジャンプ開始時点及び再生再開時点に従って再生先をジャンプ開始時点から再生再開時点まで瞬時に飛び越して再生を再開することができる。
本発明によれば、ディスク状記録媒体に対して任意のジャンプ開始時点及び再生再開時点を設定してメモリに登録しておけば、再生専用のディスク状記録媒体には何ら加工を施すことなく、そのジャンプ開始時点及び再生再開時点に従って再生先をジャンプ開始時点から再生再開時点まで瞬時に飛び越して再生を再開することができ、かくして隠しトラックの再生位置まで煩雑な操作を強いることなくジャンプして再生を再開し得るディスク再生装置、ディスク再生方法及びディスク再生制御プログラムを実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)CD再生装置の構成
図1において、1は全体として本発明のディスク再生装置としてのCD再生装置を示し、CPU(Central Processing Unit)16が再生部3やメモリコントロール回路13を含めて全体を統括制御するようになされており、ROM(図示せず)に格納された基本プログラムに従って行う通常のCD再生処理の他、アプリケーションプログラムであるディスク再生制御プログラムに従って行うアドレスプログラムモードのアドレスプログラム再生処理(後述する)等を実行し得るようになされている。なおCPU16は電源回路22からの電力を各回路に供給して動作させる。
図1において、1は全体として本発明のディスク再生装置としてのCD再生装置を示し、CPU(Central Processing Unit)16が再生部3やメモリコントロール回路13を含めて全体を統括制御するようになされており、ROM(図示せず)に格納された基本プログラムに従って行う通常のCD再生処理の他、アプリケーションプログラムであるディスク再生制御プログラムに従って行うアドレスプログラムモードのアドレスプログラム再生処理(後述する)等を実行し得るようになされている。なおCPU16は電源回路22からの電力を各回路に供給して動作させる。
再生部3は、再生専用のCD2を回転させるためのスピンドルモータ4、当該CD2の記録面にレーザ光を照射しその反射光を受光することにより再生データを得る光学ピックアップ5、当該光学ピックアップ5をトラッキング方向やフォーカス方向に駆動制御するための二軸デバイス6及びスレッドモータ7によって構成されている。
RF(Radio Frequency)アンプ8は、再生部3の光学ピックアップ5から供給された再生データをサーボ回路9及びドライバ10を介してDSP(Digital Signal Processor)12へ送出すると共に、当該再生データをデータ抽出及びPLL(Phase Locked Loop)回路11へ送出する。
データ抽出及びPLL回路11は、クロックを抽出したり、再生データの中から制御信号等を除くコンテンツデータのみを抽出し、これをDSP12へ送出する。
DSP12は、ドライバ10から供給される情報に基づきスピンドルゲインUP回路13を介してスピンドルモータ4のゲインを調整するための制御信号を生成し、これをドライバ10を介して再生部3へフィードバックする。
CPU16は、DSP12からの情報に基づきドライバ10を介して光学ピックアップ5、二軸デバイス6及びスレッドモータ7を制御することにより、再生部3におけるトラッキング制御及びフォーカス制御を行うようになされている。
またDSP12は、コンテンツデータに対して復調処理及びエラー訂正処理等の各種信号処理を行うことにより元の楽曲データを復元し、これをメモリコントロール回路13を介してDRAM(Dynamic Random Access Memory)14に一旦記憶して所定量蓄積した後に再度読み出しながらディジタルアナログコンバータ17へ送出する。
ところでメモリコントロール回路13には、不揮発性メモリでなるフラッシュメモリ15が接続されており、CD再生装置1自体が電源オフ状態になったときに保存しておくべき情報(例えば後述するアドレスプログラムデータ)を当該フラッシュメモリ15に記憶し得るようになされている。
ディジタルアナログコンバータ17は、楽曲データをアナログ信号に変換した後、これを楽曲信号としてミュート回路18、ボリューム回路19及びヘッドフォンアンプ20を介して出力するようになされている。なおCPU16は、LCD(Liquid Crystal Diplay)21に対してトラック番号、再生経過時間、楽曲タイトル等の各種情報を表示するようになされている。
ここでディジタルアナログコンバータ17は、ディジタルアナログ変換処理だけではなく、楽曲データの波形を基に楽曲と楽曲との間の無音部分を検出するようになされており、当該無音部分を検出したときにはその旨をCPU16へ知らせるようになされている。
CPU16は、キー操作部23を介して与えられる再生命令、早送り命令、早戻し命令、トラック番号の指定等の各種命令を受け取り、当該各種命令に応じてCD2の通常再生処理や、指定されたトラック番号のみを再生するプログラム再生処理等を実行し得るようになされている。
(2)アドレスプログラム再生処理
(2−1)アドレスプログラム再生処理の内容
CD再生装置1のCPU16は、基本プログラムに従って行う通常のCD再生処理に加えて、ディスク再生制御プログラムに従って行うアドレスプログラムモードのアドレスプログラム再生処理を実行し得るようになされている。
(2−1)アドレスプログラム再生処理の内容
CD再生装置1のCPU16は、基本プログラムに従って行う通常のCD再生処理に加えて、ディスク再生制御プログラムに従って行うアドレスプログラムモードのアドレスプログラム再生処理を実行し得るようになされている。
ここでアドレスプログラム再生処理の内容について説明する前に、当該CD再生装置1がアドレスプログラム再生処理を行う対象とするCD2について触れておく。通常の音楽用CDにあっては、トラック数と楽曲数とが一致していることが一般的であるところ、中には最終トラックに最後の楽曲が収録されているだけでなく、それ以外にも複数の楽曲が隠しトラックとして収録されていることがある。
ところで、最終トラックに複数の楽曲が隠しトラックとして収録されていても、各楽曲が僅かな時間間隔で収録されている場合には特に問題はないものの、楽曲と楽曲との間に数分間にも及ぶような無音部分が存在するときには、いわゆる隠しトラックにユーザが気付けないばかりでなく、仮に気付いたとしても無音部分の経過を待たなければならなかったり、隠しトラックの先頭位置に到達するまで早送りする等の煩雑な操作が必要になる。
アドレスプログラム再生処理では、このような1トラック中に存在する本来の楽曲と隠しトラックとの間における無音部分をジャンプさせ、当該隠しトラックを瞬時に再生できるようにしたものである。
具体的には、図2に示すように例えば最終トラック(1トラック中)に1曲目となる楽曲の後に数分間もの無音部分を挟んで2曲目となる隠しトラック(楽曲)が存在している場合、1曲目の楽曲の終了時点をジャンプ開始点とし、2曲目の隠しトラックの開始直前時点を再生再開点としてフラッシュメモリ15に登録しておくようにする。
実際上、CD再生装置1のCPU16は、ディジタルアナログコンバータ17からの無音部分である旨の通知に基づいて1曲目の楽曲の終了時点の再生経過時刻をジャンプ開始点として登録する。
またCD再生装置1のCPU16は、最終トラックを再生しながら所定時刻間隔で無音部分をサーチし続けた後、無音部分ではなく2曲目の隠しトラックにおける楽曲部分を検出したときは、1時点前にサーチしたときの再生経過時刻を再生再開点として登録する。
これによりCPU16は、2曲目の隠しトラックに対する再生処理を開始する直前の時点を再生再開点として登録することができるので、最終トラックにおける1曲目の楽曲から隠しトラックにジャンプしたときに当該隠しトラックの楽曲に対する再生処理が途中から開始してしまうようなことを未然に防止し得るようになされている。
なおCPU16は、無音部分をサーチする際の時刻間隔を例えば5秒に設定することにより、通常の楽曲と楽曲との間に設けられる2秒間の無音部分と、それ以外の通常の楽曲と隠しトラックとの間の無音部分とを確実に判別し得ると共に、再生再開点から隠しトラックを再生するまでの待ち時刻を最大5秒間以下にして極端に長くなり過ぎないようにしている。
(2−2)アドレスプログラムモードにおけるジャンプ開始点及び再生再開点の登録処理手順
続いて、CD再生装置1においてアドレスプログラムモードにおけるジャンプ開始点及び再生再開点の登録処理手順について図3のフローチャートを用いて具体的に説明する。
続いて、CD再生装置1においてアドレスプログラムモードにおけるジャンプ開始点及び再生再開点の登録処理手順について図3のフローチャートを用いて具体的に説明する。
実際上、CD再生装置1のCPU16は、ルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1へ移り、CD2に収録されている最終トラックの楽曲に対する再生処理を開始した後、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてCPU16は、最終トラックにおける楽曲に対する再生処理が終了したか否かを判定し、否定結果が得られるとステップSP1に戻って当該再生処理を継続し、肯定結果が得られると次のステップSP3へ移る。
ステップSP3においてCPU16は、最終トラックにおける楽曲の再生処理が終了したことを認識したので、その時点の再生経過時刻をジャンプ開始点として当該CPU2内のメモリに一時的に記憶し、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてCPU16は、ステップSP3において最終トラックにおける楽曲の再生処理が終了してジャンプ開始点を登録したので、その後も再生処理を継続しながら所定時間間隔(5秒間)毎に無音部分のサーチを開始し、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5においてCPU16は、最終トラックの同一トラック内でTOC(Table of Content)データには現れない隠しトラックの楽曲を検出したか否かを無音部分のサーチ結果に基づいて判定し、所定時間以上(例えば20分間)にわたっても隠しトラックの楽曲を検出できなかったときは否定結果が得られ、当該隠しトラックは存在しないと判断し、次のステップSP8へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP5で肯定結果が得られると、このことは隠しトラックが当該最終トラックの楽曲が終了した所定時間経過後に存在していることを確認したので、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてCPU16は、隠しトラックを検出した時点というのは当該隠しトラックの再生が既に始まっている時点であるため、サーチの1時点前における再生経過時刻を再生再開点として当該CPU2内のメモリに一時的に登録し、次のステップSP7へ移る。
ステップSP7においてCPU16は、当該CPU16内のメモリに一時的に登録したジャンプ開始点及び再生再開点をアドレスプログラムデータとして生成し、これをCD2毎に対応させた状態でフラッシュメモリ15に保存し、次のステップSP8へ移ってジャンプ開始点及び再生再開点の登録処理手順を終了する。
このようにCPU16は、アドレスプログラムデータの登録をCD毎に行うことにより、CD再生時に、当該CD毎に対応したアドレスプログラムデータを読み出せば、煩わしい操作をユーザに一切させることなく最終トラックにおける1曲目の楽曲から隠しトラックまでの間に存在する無音部分をジャンプして直ちに再生し得るようになされている。
具体的には、例えば最終トラックにおける楽曲の再生終了時点の再生経過時刻をジャンプ開始点とし、隠しトラックのサーチ1時点前を再生再開点として最終トラックに対応付けられたアドレスプログラムデータ「(From)05:17:50(To)12:33:50」がフラッシュメモリ15に登録される。
(2−3)アドレスプログラムモードにおけるアドレスプログラム再生処理手順
次に、CD再生装置1においてアドレスプログラムモードにおけるアドレスプログラム再生処理手順について図5のフローチャートを用いて具体的に説明する。
次に、CD再生装置1においてアドレスプログラムモードにおけるアドレスプログラム再生処理手順について図5のフローチャートを用いて具体的に説明する。
実際上、CD再生装置1のCPU16は、ルーチンRT2の開始ステップから入ってステップSP11へ移り、キー操作部23に対するユーザの押下操作により通常の再生モードからアドレスプログラムモードに変更されたか否かを判定し、否定結果が得られると次のステップSP17へ移り、通常の再生処理を行った後にステップSP18へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP11で肯定結果が得られると、このことは通常の再生モードからアドレスプログラムモードに変更されたことを表しており、このときCPU16はディスク再生制御プログラムを起動して立ち上げてアドレスプログラム再生処理の準備すなわち当該CD2に対応付けられたアドレスプログラムデータをフラッシュメモリ15から読み出し、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12においてCPU16は、再生対象のトラックが予めアドレスプログラムデータとして登録された該当トラック(すなわち、この実施の形態では最終トラック)であるか否かを判定し、否定結果が得られると次のステップSP17へ移って通常の再生処理を行った後にステップSP18へ移り処理を終了する。
これに対してステップSP12で肯定結果が得られると、CPU16は次のステップSP13へ移り、CD2の再生データから再生経過時刻を取得し、次のステップSP14へ移る。
ステップSP14においてCPU16は、アドレスプログラムデータにおけるジャンプ開始点((From)05:17:50)として登録された再生経過時刻と当該CD2の再生経過時刻とが一致したか否かを判定し、否定結果が得られると再度ステップSP14に戻って一致するまで待ち受け、一致したときには肯定結果を得て次のステップSP15へ移る。
ステップSP15においてCPU16は、再生部3の光学ピックアップ5をジャンプ開始点から再生再開点((To)12:33:50)までジャンプさせて再生処理を再開させるための準備を行い、次のステップSP16へ移る。
ステップSP16においてCPU16は、実際に再生再開点まで光学ピックアップ5をジャンプ開始点から再生再開点まで飛び越させて再生処理を再開し、次のステップSP17へ移ってその後の通常再生処理を行った後にステップSP18で処理を終了する。
(3)動作及び効果
以上の構成において、CD再生装置1のCPU16は、最終トラックに収録されている1曲目の楽曲以外の隠しトラックが存在する場合、当該1曲目の楽曲の終了時点をジャンプ開始点として検出し、隠しトラックの開始直前時点を再生再開点として検出した後、当該ジャンプ開始点及び再生再開点をCD2毎のアドレスプログラムデータとして生成しフラッシュメモリ15に記憶する。
以上の構成において、CD再生装置1のCPU16は、最終トラックに収録されている1曲目の楽曲以外の隠しトラックが存在する場合、当該1曲目の楽曲の終了時点をジャンプ開始点として検出し、隠しトラックの開始直前時点を再生再開点として検出した後、当該ジャンプ開始点及び再生再開点をCD2毎のアドレスプログラムデータとして生成しフラッシュメモリ15に記憶する。
これによりCD再生装置1のCPU16は、当該CD2の再生時にアドレスプログラムモードが選択された場合、予めフラッシュメモリ15に記憶したアドレスプログラムデータを読み出し、当該アドレスプログラムデータで指定された該当トラックを再生中に再生経過時刻とジャンプ開始点の再生経過時刻とが一致すると、光学ピックアップ5による再生先をジャンプ開始点から再生再開点まで飛び越させて再生処理を再開することができる。
従ってCD再生装置1のCPU16は、最終トラックの楽曲から長い無音部分の経過後に隠しトラックが収録されている場合であっても、アドレスプログラムデータに従って最終トラックの楽曲の終了時点から隠しトラックの開始直前時点までの無音部分を飛び越して再生出力することができるので、最終コンテンツの楽曲終了時点から隠しトラックの再生開始点までの待ち時間を短縮することができる。
またCD再生装置1のCPU16は、予め楽曲の収録された再生専用のCD2毎にアドレスプログラムデータを生成してフラッシュメモリ15に記憶しておくことにより、一度アドレスプログラムデータを生成して記憶しておきさえすれば、再度そのCD2をアドレスプログラムモードで再生する際に、ユーザに対して何ら煩わしい操作を強いることなく通常収録されている楽曲から隠しトラックまでを連続して再生し出力することができる。
以上の構成によれば、CD再生装置1のCPU16は、最終トラックにおける楽曲の終了時点及び隠しトラックの開始直前時点を自動的に検出し、その終了時点及び開始直前時点をジャンプ開始点及び再生再開点としてアドレスプログラムデータを生成してフラッシュメモリ15に記憶する。
これによりCD再生装置1のCPU16は、CD2の再生時に、当該CD2のTOCデータに従って再生処理するのではなく、当該アドレスプログラムデータに従って1曲目の楽曲の終了時点から隠しトラックの開始直前時点までの無音部分を飛び越すことができるので、最終トラックの楽曲から無音部分の経過をユーザに待たせることなく隠しトラックの楽曲を再生して出力することができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、CPU16が最終トラックの楽曲が終了時点をジャンプ開始点として検出し、次の隠しトラックの楽曲が始まる直前の時点を再生再開点として検出し、当該ジャンプ開始点及び再生再開点を自動的にアドレスプログラムデータとして生成し、フラッシュメモリ15に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザの手動により決定したジャンプ開始点及び再生再開点をアドレスプログラムデータとして生成し、フラッシュメモリ15に記憶するようにしても良い。
なお上述の実施の形態においては、CPU16が最終トラックの楽曲が終了時点をジャンプ開始点として検出し、次の隠しトラックの楽曲が始まる直前の時点を再生再開点として検出し、当該ジャンプ開始点及び再生再開点を自動的にアドレスプログラムデータとして生成し、フラッシュメモリ15に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ユーザの手動により決定したジャンプ開始点及び再生再開点をアドレスプログラムデータとして生成し、フラッシュメモリ15に記憶するようにしても良い。
例えば図6に示すように、CPU16は任意トラックの再生中に任意のタイミングでユーザがキー操作部23を押下操作した時点の再生経過時刻をジャンプ開始点とし、その後任意の時間経過後に再度ユーザがキー操作部23を押下操作した時点の再生経過時刻を再生再開点としてアドレスプログラムデータを生成することにより、無音部分に限らず、1曲の楽曲中の聴取を希望しない不要部分を飛び越して再生することができる。
なおCPU16は、再生中におけるユーザのキー操作部23に対する押下操作に応じて再生再開点及びジャンプ開始点の順番でアドレスプログラムデータを生成することにより、1曲のコンテンツ中における希望聴取部分を繰り返し再生することもできる。
このようにCPU16は、ユーザ所望のタイミングで決定されたジャンプ開始点及び再生再開点をアドレスプログラムデータとして生成することができるので、CD2に収録されている楽曲の順番通りではなく、ユーザが楽曲中の希望する部分だけを選び当該ユーザの希望する任意の流れで再生結果を出力したり、楽曲中の希望しない部分を省略して再生結果を出力することもできる。
また上述の実施の形態においては、アドレスプログラムデータの内容として1つのジャンプ開始点及び再生再開点を設定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、複数のジャンプ開始点及び再生再開点を設定してアドレスプログラムデータを生成するようにしても良い。この場合、CPU16はアドレスプログラムデータに従って楽曲再生中に次々とジャンプを繰り返すことにより、ユーザが希望する順序でユーザが希望する楽曲部分だけを再生することができる。
さらに上述の実施の形態においては、CD2の最終トラックをジャンプ開始点及び再生再開点の登録対象とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディスク最内周側に存在するTOCと第1トラックとの間に存在する隠しトラックをジャンプ開始点及び再生再開点の登録対象とするようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、再生専用のCD2に対してアドレスプログラムデータを生成してフラッシュメモリ15に記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、書込可能なCD−R(Compact Disc-Rewritable)に対して複数トラックの楽曲を記録する際に、図6に示すような第20トラックに対してジャンプ開始点及び再生再開点の設定されたアドレスプログラムファイル(Addressprogram1)を複数トラックの楽曲と共にデータ領域に記録するようにしても良い。
この場合、CD再生装置1のCPU16は、当該CD−Rを再生する際にアドレスプログラムファイルを参照すればジャンプ開始点から再生再開点まで飛び越して再生することができる。
さらに上述の実施の形態においては、コンテンツとして楽曲を対象とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ビデオを対象とするようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、CPU2がROMに予め格納されたディスク再生制御プログラムに従って上述のアドレスプログラム再生処理を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディスク再生制御プログラムが格納されたプログラム格納媒体をCD再生装置1にインストールすることによりアドレスプログラム再生処理を実行するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、本発明のディスク再生装置をCD再生装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記録が既に行われたCD−R(Compact Disc-Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disc-Recordable)、DVD−ROM及びDVD−VIDEO等の再生専用のディスク状記録媒体を再生するものであれば、その他の種々のディスク再生装置に適用するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、本発明のディスク再生装置を、再生手段としての再生部3、登録手段としてのCPU16及びメモリコントロール回路13、制御手段としてのCPU16によって構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の回路構成でディスク再生装置を構成するようにしても良い。
本発明のディスク再生装置は、例えば再生専用の光ディスクに収録されている楽曲等のコンテンツのうちユーザ希望部分だけを選択し、任意の順番で再生出力するような用途に適用することができる。
1……CD再生装置、2……CD、3……再生部、4……スピンドルモータ、5……光学ピックアップ、6……二軸デバイス、7……スレッドモータ、8……RFアンプ、9……サーボ回路、10……ドライバ、11……データ抽出及びPLL回路、12……DSP、13……メモリコントロール回路、14……DRAM、15……フラッシュメモリ、16……CPU、17……ディジタルアナログコンバータ、18……ミュート回路、19……ボリューム回路、20……ヘッドフォンアンプ、21……LCD、22……
電源回路、23……キー操作部。
電源回路、23……キー操作部。
Claims (6)
- ディスク状記録媒体に格納されているコンテンツを再生する再生手段と、
上記コンテンツの再生中に決定された任意のジャンプ開始点及び再生再開点を登録してメモリに記憶する登録手段と、
上記ディスク状記録媒体の再生中に、上記コンテンツが上記ジャンプ開始点に到達したことを判別したとき上記再生手段による再生先を上記再生再開点まで飛び越して再生させる制御手段と
を具えることを特徴とするディスク再生装置。 - 上記登録手段は、1トラック中に存在する第1コンテンツと第2コンテンツとの間の無音部分を上記ジャンプ開始点及び上記再生再開点として登録する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。 - 上記登録手段は、1トラック中に存在する複数コンテンツのうちユーザが視聴希望する任意のコンテンツに対する視聴希望部分を上記ジャンプ開始点及び上記再生再開点として登録する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク再生装置。 - 上記登録手段は、複数の上記ディスク状記録媒体ごとに上記ジャンプ開始点及び上記再生再開点を登録して上記メモリに記憶する
ことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置。 - ディスク状記録媒体に格納されているコンテンツを再生する再生ステップと、
上記コンテンツの再生中に決定された任意のジャンプ開始点及び再生再開点を登録してメモリに記憶する登録ステップと、
上記ディスク状記録媒体の再生中に、上記コンテンツが上記ジャンプ開始点に到達したことを判別したとき上記再生手段による再生先を上記再生再開点まで飛び越して再生させる制御ステップと
を具えることを特徴とするディスク再生方法。 - ディスク再生装置に対して、
ディスク状記録媒体に格納されているコンテンツを再生する再生ステップと、
上記コンテンツの再生中に決定された任意のジャンプ開始点及び再生再開点を登録してメモリに記憶する登録ステップと、
上記ディスク状記録媒体の再生中に、上記コンテンツが上記ジャンプ開始点に到達したことを判別したとき上記再生手段による再生先を上記再生再開点まで飛び越して再生させる制御ステップと
を実行させるためのディスク再生制御プログラム。
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