JP2006010337A - 電流検出器 - Google Patents

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寛 伊藤
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達也 奥田
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Seiji Anzai
清治 安西
Toshiyuki Kikunaga
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Abstract

【課題】 周囲温度が変化しても、常に正確に補正した検出電流値を出力できる電流検出器を得ることを目的とする。
【解決手段】 電力変換器1のアームを構成する半導体スイッチング素子のオン電圧2を検出するオン電圧検出回路14、オン電圧2の極性変化から被検出交流電流の電流極性反転タイミングで立ち下がる極性変化検出信号9を出力するオン極性変化検出回路3、極性変化検出信号9と電流値出力信号5とを入力して電流0A値7を出力するサンプルホールド回路6、および電流0A値7により電流値出力信号5を補正する制御装置8を備えた。【選択図】 図1

Description

本発明は、ホール素子等を利用した電流検出器に関し、特に、その検出電流値を正確に補正する技術に関するものである。
ホール素子(磁気検出素子)やホールICなどを使った磁束検出素子は、電流が作る磁束を測定して電流値を検出する電流計に用いられる。しかし、このホール素子は、温度変化により不平衡電圧が変化する。この原因をホール素子の内部抵抗変化であると考え、ホール素子に掛かる電圧変化に応じて、不平衡電圧を補正する方法が考えられている。例えば、特許文献1では、ホール素子の入力電圧に比例する電圧、不平衡電圧分を打ち消すことを行っている。
特許第3273889号
特許文献1では、室温のホール素子の入力(a−b間)抵抗RH、不平衡抵抗RHoを把握し、ホール素子入力端子間電圧をVoとすると、使用環境温度が変化したとしても(出力端子間電圧−Vo×RHo/RH)の演算で不平衡電圧の温度ドリフトが取り除かれるとしている。しかしながら、増幅率A=RHo/RHの比は、温度とともに変化するので、この方法だけでは不平衡電圧の温度ドリフトを取り除くことはできなかった。
この発明は以上のような問題点を解決するためになされたもので、周囲温度が変化しても、常に正確に補正した検出電流値を出力できる電流検出器を得ることを目的とする。
第1の発明に係る電流検出器は、交流電流が流れる被検出電流路に挿入され交流電流を検出する電流検出器であって、
被検出電流路に連接し交流電流とその電流極性反転タイミングを同じくする電流が流れる連接電流路、この連接電流路に挿入された半導体素子のオン電圧を検出するオン電圧検出回路、このオン電圧検出回路で検出されたオン電圧の極性変化から交流電流の電流極性が反転するタイミングを検出するオン極性変化検出回路、およびオン極性変化検出回路で検出された電流極性反転タイミングにおける電流検出器の検出電流値である電流0A値に基づき電流検出器の検出電流値を補正する電流補正手段を備えたものである。
また、第2の発明に係る電流検出器は、交流電流が流れる被検出電流路に挿入され交流電流を検出する電流検出器であって、
被検出電流路に直列に接続された、互いに逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子のオン電圧を検出するオン電圧検出回路、このオン電圧検出回路で検出されたオン電圧がオン電圧波高値よりも低い所定の正側レベルと一致する正側サンプルタイミングを検出する正側レベル検出信号と正側レベルと絶対値が等しい負側レベルと一致する負側サンプルタイミングを検出する負側レベル検出信号とを出力するオン電圧レベル検出回路、正側および負側レベル検出信号と電流検出器の出力信号である電流値出力信号とを入力し、電流値出力信号を正側および負側サンプルタイミングでサンプリングして第1および第2のサンプル電流値を出力する2値サンプルホールド回路、および第1および第2のサンプル電流値を平均して電流検出器の電流0A値を求め、当該電流0A値に基づき電流検出器の検出電流値を補正する電流補正手段を備えたものである。
第1の発明にあっては、半導体素子のオン電圧の極性変化から検出した電流極性反転タイミングにおける検出電流値である電流0A値を零出力と補正するので、周囲温度の変化に影響されない、検出電流値の正確な補正処理がなされる。
また、第2の発明にあっては、半導体ダイオード素子のオン電圧の正側、負側レベルと一致したサンプルタイミングにおけるサンプル電流値を平均して求めた電流0A値を零出力と補正するので、周囲温度の変化に影響されない、検出電流値の正確な補正処理がなされる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電流検出器の構成を示すブロック図である。ここでは、インバータである電力変換器1からの交流電流を測定電流15として検出動作をする電流検出器4を対象としている。即ち、電流検出器4は、例えば、ホール素子やホールICなどの温度や個体差により0Aレベルが変動する電流センサーであって、検出電流値である電流値出力信号5に補正処理を施す必要があるものである。
先ず、図1により、この発明の概要を説明する。オン電圧検出回路14は、電力変換器1内の半導体スイッチング素子のオン電圧を検出するもので、その両端に発生するオン電圧2をオン極性変化検出回路3に導く。一方、電流検出器4で測定された電流値出力信号5は、サンプルホールド回路6に入力され、またオン極性変化検出回路3からの出力信号である極性変化検出信号9が入力される。サンプルホールド回路6により、極性変化検出信号9の変化タイミングでサンプリングされた電流値出力信号5は、電流0A値7として制御装置8に入力される。サンプルホールド回路6は、制御装置8より出力されるリセット信号RSTによるリセット機能も有する。
制御装置8は、電力変換器1を駆動するためにゲート信号H1、H2、H3、L1、L2、L3を発生させる。ゲート信号L1、L2、L3は、ゲート信号遅延回路18に入力され、ゲート信号遅延回路18の出力の遅延ゲート信号19は、読み込み許可回路16に入力される。また、読み込み許可回路16には極性変化検出信号9も入力され、これら2つの信号から結果有効信号13を形成する。結果有効信号13は、制御装置8に入力される。
そして、制御装置8は、電流値出力信号5、電流0A値7、結果有効信号13を取り込んで電流値出力信号5に補正処理を加えるものであるが、その処理要領については後段で詳述するとして、以下では先ず、その処理に必要となる各種信号を作成する構成要素について順次説明する。
先ず、電力変換器1の詳細について説明する。図2は、電力変換器1の内部の概略構成を示す図である。電力変換器1は3相インバータであり、図のようになっている。即ち、図示は省略しているが、左端の直流源の正極と負極端子間に3相各相の正側アームと負側アームとが直列になってブリッジ接続されている。各アームは、半導体スイッチング素子とこれと逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子とからなり、各アームの半導体スイッチング素子には、制御装置8から、電力変換器1を駆動するためのゲート信号H1、H2、H3、L1、L2、L3が入力される。
そして、各相交流出力端子が被検出電流路となり、この被検出電流路に電流検出器4が挿入されている。
更に、この被検出電流路に連接し電流検出器4に流れる交流電流とその電流極性反転タイミングを同じくする電流が流れる連接電流路として、ここでは、図2に示すように、電流検出器4が挿入される交流出力端子に接続される負側アームを設定し、その両端電圧または、グランドが共通の場合は高圧側の電圧をオン電圧2として測定する構成になっている。そして、そのオン電圧2は、オン極性変化検出回路3へ送られるように構成されている。なお、図中、インバータ回路の1アーム分のみ接続が示されているが、他のアームも同様である。
次に、オン電圧検出回路14の詳細について説明する。 図3にオン電圧検出回路14の構成を示す。図には、電力変換器1内の1相分のアームの半導体スイッチング素子24、25、電流検出器4が示されている。負側アームの半導体スイッチング素子25の高電圧側端子電圧、低電圧側端子電圧を、それぞれ抵抗R1、R2および抵抗R3、R4を用いて分圧し、オン極性変化検出回路3へそれぞれの端子電圧を送る。
なお、各抵抗の抵抗値を比較的大きく設定しておくことにより、これら抵抗に流れる電流を十分低いレベルに抑え、発生損失も無視できる程度に低減することができる。
また、端子電圧の分圧点は、ダイオードD1、D3により制御電圧P05Vにクランプし、またダイオードD2、D4により制御電圧N05Vにクランプしている。これは、検出回路の入力が許容値を越えないようにするためである。即ち、当該端子電圧が正の高電圧になるとダイオードD1、D3が導通して制御電圧P05Vに抑えられ、負の高電圧になるとダイオードD2、D4が導通して制御電圧N05Vに抑えられる。
次に、オン極性変化検出回路3の詳細について説明する。図4に回路構成を、図5に回路内の信号のタイミング図を示す。また、電流検出器4が検出する電流Imot、半導体スイッチング素子25に流れる電流Inswを図3、図5に示している。回路の接続は図4に示した通りである。電力変換器1が負荷に交流電流を流した場合、電流Imot、電流Insw、オン電圧2の信号波形は図5に示したようになる。電流Inswが電流Imotのように連続的にならないのは、半導体スイッチング素子25がいわゆる搬送波によるスイッチング周波数でスイッチングしているためである。オン電圧は、図4に示したようにコンパレータIC11に入力され、オン電圧2がマイナスになるとコンパレータ出力を制御電圧N05Vに向かって引き下げる。
そして、図5に示したように、半導体スイッチング素子25が導通時にその電流Imotが0Aとクロスする点(電流極性反転タイミング)を迎えると、同時にコンパレータIC11の出力が立ち下がる。半導体スイッチング素子25が非導通時は、オン電圧信号はP05V電圧になるのでプラスとなり、コンパレータIC11の出力はオープン状態となる。即ち、半導体スイッチング素子25が非導通時には、半導体スイッチング素子24が導通するため、半導体スイッチング素子とコンパレータIC11の+端子がつながる部分には電源電圧が現れ、−端子側はグランドレベルである。その結果、+側H、−側Lであり、コンパレータIC11を構成するトランジスタが非導通のハイインピーダンスの状態となる。
上記のようにコンパレータIC11が動作すると、コンパレータIC12の入力信号Xは、図5に示したようになる。即ち、信号Xは、電流極性反転タイミングで正の電位P05Vから負のN05Vに降下しようとするが、ダイオードD11の存在により零レベルに低下する。
また、信号Xの立ち下がりスピードと立ち上がりスピードは、コンデンサC11、抵抗R11、R12で決められており、立ち下がり時間は、電流検出器4の遅れ時間に合わせて数μsの立ち下がり時間に設定される。図5の例では、オン電圧の極性が反転する時刻から6μs後に極性変化検出信号9が立ち下がるよう、各部品の定数が設定されている。なお、この極性変化検出信号9の立ち下がりタイミングを遅延させる理由および効果については、説明の便宜上、後段の実施の形態3で説明する。
信号Xの立ち上がり時間は、半導体スイッチング素子のスイッチング周期よりも遅く設定されている。一度信号が立ち下がったら半導体スイッチング素子のスイッチ変化で、コンパレータIC12の閾値電圧以上にならないようになっている。即ち、信号Xは、一度0Vに落ちても、半導体スイッチング素子24がオフする時に電源電圧が見えるため、信号XはHになろうとする。しかしながら、これは、判定には必要のない動作である。そこで、半導体スイッチング素子24がオフする時間では、信号YがLになる閾値に達しないよう適当な時定数を信号Xに持たせている。
更に、コンパレータIC12の入力の電圧閾値には、抵抗R13、R14、R15、R16によりヒステリシス特性が設けられている。即ち、立ち下がり時のそれは2Vで、立ち上がり時は3Vに設定されている。従って、コンパレータIC12の出力信号Yは、図5に示すようになる。ヒステリシス特性を持たせているのは、信号Yの発生・解除は本検出の要であり、一度信号Yが立ち上がった後にノイズ等による誤動作が発生することを防止するためである。
そして、このオン極性変化検出回路3の出力である極性変化検出信号9は、信号Yを反転した信号で、電圧レベルがP05Vから0Vに立ち下がる時点が電流極性反転タイミングと判定される。
次に、サンプルホールド回路6の詳細について説明する。図6に回路構成を示す。接続は図に示した通りである。極性変化検出信号9の立ち下がり時点での電流値出力信号5の電圧をサンプリングし、出力回路IC26から電流0A値7として制御装置8へ出力する。サンプルホールド回路6は、外部信号RSTにより制御もできる。RST信号により、電流値出力信号5の代わりに既知の値を入力し、サンプルホールド回路6の誤差を把握することができる。
次に、読み込み許可回路16の詳細について説明する。回路構成を図7に示す。読み込み許可回路16は、Dタイプフリップフロップ回路で構成されている。極性変化検出信号9の立ち下がり時刻における遅延ゲート信号19のHかLかをラッチして、結果有効信号13として出力する。なお、ゲート信号に替わって遅延ゲート信号19を使用する理由については後段の動作のところで説明する。
極性変化検出信号9の立ち下がり時刻において、遅延ゲート信号19がHならば、半導体スイッチング素子導通時に電流0A時刻(電流極性反転タイミング)を迎えたことになり、結果有効信号13をHとして出力する。極性変化検出信号9の立ち下がり時刻において、遅延ゲート信号19がLならば、半導体スイッチング素子導通時に電流0A時刻を迎えなかったことになり、結果有効信号13をLとする。即ち、結果有効信号13がHならば、検出された電流0A値7が有効であり、Lならば無効になる。
なお、結果有効信号13がHに立ち上がった場合、この状態が保持されたまま、次の極性変化検出信号9の立ち下がり時刻を迎えると、ゲート信号の存否による正しい判定がなされないので、極性変化検出信号9がLである期間中に結果有効信号13をLに立ち下げる処理を行う。この場合、ゲート信号がHからLに立ち下がるタイミングで結果有効信号13をLにするようにしてもよい。
次に、ゲート信号遅延回路18について説明する。回路構成を図8に示す。接続は図に示した通りである。ゲート信号を極性変化検出信号9の立ち下がりが遅延する分遅延させている。
次に動作について説明する。先ず、図9により、半導体スイッチング素子25のオン電圧から極性変化検出信号9を出力し、サンプルホールド出力として電流0A値7を出力する基本の動作について説明する。図9は、オン電圧波形、実電流波形10、オン電圧波形の極性変化を検出してオン極性変化検出回路3から出力される極性変化検出信号9、および電流検出器4により測定された電流値出力信号5をサンプルホールド回路6に入力して得られた電流0A値7の波形を示している。
電力変換器1に交流が流れる場合、オン電圧は図9のオン電圧のようになり、オン電圧部分は電流の極性が変わると、オン電圧の極性も変わる。この時、オン極性変化検出回路3では、オン電圧の変化を検知して、極性変化検出信号9をサンプルホールド回路6に送る。一方、電流検出器4は、電力変換器1の交流出力電流を測定して、電流値出力信号5を制御装置8とサンプルホールド回路6に送る。そして、サンプルホールド回路6は、オン極性変化検出回路3から送られた極性変化検出信号9により、電流のサンプリングを停止する。そして、そのときの電流値(電流0A値7)を保持し、制御装置8に送る。
以上の動作により、制御装置8は電流0A値7を電流検出器4から送られてくる電流値出力信号5の0Aレベルとして処理できる。その結果、電流検出器4の0Aレベルの補正ができ、この補正動作は電流反転タイミング毎に実行されるので、温度変化が生じても常に正確な電流値出力が得られ、この電流値出力を使用した制御の信頼性の向上が期待できる。
なお、図中、電流0A値7を示すスケールは、例えば、電流値出力範囲(+500A〜−500A)に対して、電圧範囲(+10V〜0V)で出力表示するもので、従って、サンプルホールド回路6で保持される電流0A値7の具体的数値としては、例えば、4.98Vという値となる。
次に、以上の図9で求めた電流0A値7を電流値出力の補正処理に採用する場合、ゲート信号12を利用した読み込み許可回路16の採用により、特にこの補正処理の信頼性が向上することについて図10〜12により説明する。
電力変換器1が3相交流を扱う場合、1相分は負側アームを構成する半導体スイッチング素子25と正側アームを構成する半導体スイッチング素子24により構成される。例えば、半導体スイッチング素子25に掛かるオン電圧2をオン極性変化検出回路3に入力して電流の0A点を判断する場合、半導体スイッチング素子24がオンした状態で電流の極性が変化すると、オン電圧の変化はオン極性変化検出回路3では極性変化を感知できない。
この時の波形を図10に示す。半導体スイッチング素子25の電圧波形では、実電流10が0になる電流0クロス時刻35では、半導体スイッチング素子25はオフ状態であり、同時刻のオン電圧は、電源電圧レベルであるというケースが発生する。この場合、オン極性変化検出回路3は、実電流10の電流0クロス時刻35より遅れて極性変化検出信号9を立ち下げてしまう。その結果、サンプルホールド回路6に保持される電流0A値7も誤った値が保持されることになる。これを回避するために、電流0A値7が正しいかどうかの判定用信号として結果有効信号13を設ける。
図11は、結果有効信号13のタイミングを示す図である。結果有効信号13は、極性変化検出信号9と、当該信号を発生するためにオン電圧を測定したと同じ半導体スイッチング素子のゲート信号とを比較して、ゲート信号12が発生している場合、即ち、半導体スイッチング素子を導通状態にする信号が発生しているときに極性変化検出信号9の立ち下がりが発生した場合に限り結果有効信号13を制御装置8に送り、電流0A値7の有効性を伝達する。
また、図12は、オン電圧を観測していない半導体スイッチング素子24が導通している間に電流0クロス時刻が発生した場合の波形である。図12の場合には、結果有効信号13は発生しない。これにより誤った電流0A値7の情報を取り入れること無く、温度変化による電流検出器4の0Aレベルの補正ができるようになり、その結果、制御の信頼性の向上が期待できる。
次に、読み込み許可回路16に入力するゲート信号12を遅延ゲート信号19とする理由、および遅延ゲート信号19とした場合の効果について図13、14により説明する。回路構成によっては、オン極性変化出力回路3の内部で浮遊のコンデンサ容量などにより、観測したオン電圧2がなまったり、遅延したりする可能性がある。図13は、このような場合を想定したもので、オン電圧の立ち下がりが傾斜し、極性変化検出信号9の立ち下がり時刻が本来の時刻より遅れている。
この場合、電流0A値7が無効である場合も極性変化検出信号9の立ち上がりがゲート信号12の発生期間内にあるため、結果有効信号13を発生してしまう。従って、誤って電流0A値7を電流値出力の補正処理に取り込んでしまうことになる。
これを回避するために、ゲート信号遅延回路18により遅延ゲート信号19を作って読み込み許可回路16に入力する。図14は、この場合の波形図で、ここでは、極性変化検出信号9の立ち下がりが遅延ゲート信号19の発生期間以外にあるため結果有効信号13が立ち上がらず、従って、誤って電流0A値7を電流値出力の補正処理に取り込むという不具合が解消される。
なお、以上では、電流値出力信号5の電流ゼロクロス時刻における値をサンプルホールド回路6で検出、保持し、制御装置8にその値を伝送する形態について述べたが、制御装置8自体にデータ保持能力を有するか、制御装置8自体の動作スピードが早ければ、上記サンプルホールド回路6の必要はない。制御装置8の動作スピードが早い場合、極性変化検出信号9に応じて電流値出力信号5の値を読み取り、その値をメモリーに保存すればよい。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2における電流検出器の構成を示すブロック図である。電力変換器1から、第一のオン電圧29と第二のオン電圧30とを観測する2値オン極性変化検出回路28と、2値オン極性変化検出回路28から出力される第一の極性変化検出信号31と第二の極性変化検出信号32と電流値出力信号5とを入力する2値サンプルホールド回路22とを備え、2値サンプルホールド回路22は、制御装置8に第一のサンプルホールド電流値20と第二のサンプルホールド電流値21とを出力するように構成される。各ブロックの回路構成は、全体としては、実施の形態1で説明した構成と類似のものである。
図16は、2値オン極性変化検出回路28の内部構成を示すものである。但し、図3で説明したオン電圧を抵抗分圧回路を介して導出する部分については、簡便のため図示を省略している。
次に動作について説明する。図17は、実施の形態2の動作を説明する波形図である。第一のオン電圧29と第二のオン電圧30とは測定するための回路系の浮遊のコンデンサ容量や、ノイズ除去用のフィルターにより一般的になまったり、遅延したりするため、図17中の実線のようになる。この第一のオン電圧29の極性変化にあわせて2値オン極性変化検出回路28から出力する第一の極性変化検出信号31の立ち下がり時刻36は、電流0クロス時刻35とは一致しないことがある。その結果、第一のサンプルホールド電流値20は電流0Aの値からずれる。
そこで、第二のオン電圧30を測定する。第一のオン電圧29で電流値が正から負に変化した場合は、第二のオン電圧30が、負から正に電流が変化する場合の電流0クロス点について観測する。そして、図17のように、第一の極性変化検出信号立ち下がり時刻36と第二の極性変化検出信号立ち下がり時刻37とにおいて、それぞれ、第一のサンプルホールド電流値20と第二のサンプルホールド電流値21とを保持して2値サンプルホールド回路22から制御装置8へ送り、制御装置8で第一のサンプルホールド電流値20と第二のサンプルホールド電流値21とを平均化することにより、真実に近い電流0Aの時の電流値出力を得ることができる。
なお、第一のサンプルホールド電流値20と第二のサンプルホールド電流値21との観測は、場合によっては、電流の一周期中に連続的に実施できない可能性がある。この場合、近い過去の第一のサンプルホールド電流値20と第二のサンプルホールド電流値21との値を使って電流0A時の電流値出力を求めるようにしてもよい。更に、それぞれ複数回のサンプル動作で得られた第一のサンプルホールド電流値20の平均値と第二のサンプルホールド電流値21の平均値との平均値から求めるようにしてもよい。
実施の形態3.
図18は、本発明の実施の形態3における電流検出器の構成を示すブロック図である。電力変換器1からのオン電圧2を入力するオン極性変化検出回路3と、オン電圧検出回路3より出力される極性変化検出信号9を入力信号とする極性変化検出信号遅延回路33と、極性変化検出信号遅延回路33より出力される遅延極性変化検出信号41と電流値出力信号5とを入力し電流0A値7を出力するサンプルホールド回路6とにより構成される。各ブロックの回路構成は、全体としては、実施の形態1で説明した構成と類似のものである。
次に動作について説明する。図19は、実施の形態3の動作を説明する波形図である。電流値出力信号5が電流検出器4で作成される過程で遅れ時間が発生する。電流検出器4を構成するノイズ除去用のフィルターや各種増幅器の存在が原因する。その結果、電流値出力信号5の0クロス時刻40は実電流10の0クロス時刻35より時間Δtだけ遅れることになる。この遅れた電流出力値信号5を基準にして、実電流10の電流0クロス時刻35とほぼ同時刻で立ち下がる極性変化検出信号9により電流0A値7を求めると、その電流0A値7は正確な値ではなくなる。そのため、極性変化検出信号9を極性変化検出信号遅延回路33により時間Δtだけ遅らせた遅延極性変化検出信号41を作成する。そして、この遅延極性変化検出信号41を使って、電流値出力信号5を入力するサンプルホールド回路6にて電流0A値7を作成する。
なお、この設定すべき遅延時間Δtは、電流検出器4の構成条件に基づき、計算ないし測定により予め求めておく必要がある。
以上の結果、求められる電流値0A値7はより正しい値になり、即ち、電流検出器4の検出誤差の内、時間応答に基づく成分が補償され、温度変化に基づく成分の誤差補正がより確実になされることになり、測定精度が一層向上し電流検出器を使用した制御の信頼性の向上が期待できる。
実施の形態4.
図20は、本発明の実施の形態4における電流検出器の構成を示すブロック図である。
先の各実施の形態例では、オン電圧としては、電力変換器1内のアームを構成する半導体素子の電圧を検出していた。これに対し、この実施の形態4では、電流検出器4の検出対象である測定電流15が流れる被検出電流路と直列に接続され常に上記被検出電流路と同一の電流が流れる連接電流路に、互いに逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子を挿入し、その半導体ダイオード素子のオン電圧を検出するようにしている。従って、電力変換器の出力交流電流を検出する場合に限らず、任意の個所に流れる交流電流を検出する電流検出器の出力補正に適用することができる。
図において、測定電流15はホール素子やホールICにより構成される電流検出器4により測定される。同時に、測定電流15は半導体ダイオード素子を逆方向に並列に接続してなる回路を流れる。オン電圧発生装置14Aの両端に発生するオン電圧2をオン極性変化検出回路3に導く。一方、電流検出器4で測定された電流値出力信号5はその結果を表示もしくは処理を行う制御装置8に入力すると同時に、サンプルホールド回路6にも入力する構成になっている。オン電圧発生装置14Aは、先のオン電圧検出回路14と同様のものである。各ブロックの回路構成は、全体として、実施の形態1で説明した構成と類似のものである。
次に動作について説明する。図21は測定電流15である実電流10の波形に対する各機器の動作を示す図である。電流検出器4は実電流10を測定して電流値出力信号5として、制御装置8に送ると同時にサンプルホールド回路6にも送る。オン電圧発生装置14Aでは実電流10の極性に応じた極性のオン電圧2を発生する。実電流10が0Aを通過して極性を変える時、オン電圧発生装置14Aが出しているオン電圧2の極性も変化する。このオン電圧2の変化をオン極性変化検出回路3が判定して極性変化検出信号9をサンプルホールド回路6に送る。サンプルホールド回路6は、この極性変化検出信号9の立ち下がりタイミングで電流値出力信号5を電流0A値として保持する。
以上の動作により、制御装置8は電流0A値7を電流検出器4から送られてくる電流値出力信号5の0Aレベルとして処理できる。その結果、電流検出器4の0Aレベルの補正ができ、この補正動作は電流反転タイミング毎に実行されるので、温度変化が生じても常に正確な電流値出力が得られ、この電流値出力を使用した制御の信頼性の向上が期待できる。
実施の形態5.
図22は、本発明の実施の形態5における電流検出器の構成を示すブロック図である。オン電圧発生装置14Aからのオン電圧2をオン電圧レベル検出回路3Aで受ける。一方、電流検出器4からの電流値出力信号5を2値以上サンプルホールドできる2値サンプルホールド回路22Aに入力する構成になっている。この2値サンプルホールド回路22Aの出力値は制御装置8に入力される。各ブロックの回路構成は、全体として、実施の形態1で説明した構成と類似のものである。
次に動作について説明する。図23は実施の形態5の動作波形を示している。実電流10の極性が変わる時、オン電圧2も極性が変わる。この時、オン電圧レベル検出回路3Aでは、オン電圧波高値よりも低い予め決めた正側の電圧レベルで立ち下がる正側レベル検出信号31Aを発生させ、2値サンプルホールド回路22Aに送る。あわせて、上記正側電圧レベルと絶対値が等しい負側の電圧レベルで立ち下がる負側レベル検出信号32Aを発生させ、同じく2値サンプルホールド回路22Aに送る。
2値サンプルホールド回路22Aでは、電流値出力信号5をサンプルできる回路を2個以上持ち、正側レベル検出信号31Aにより、1個のサンプルホールドを実行して正側サンプルホールド電流値(第1のサンプル電流値)20Aを出力する。そして、負側レベル検出信号32Aにより、更にサンプルホールドを実行して負側サンプルホールド電流値(第2のサンプル電流値)21Aを出力する。
この正側サンプルホールド電流値20Aと負側サンプルホールド電流値21Aとを制御装置8に送る。制御装置8では、受け取った正側サンプルホールド電流値20Aと負側サンプルホールド電流値21Aとを平均化して電流0A値7を演算する。
その結果、電流検出器4の0Aレベルの補正ができ、この補正動作は電流反転タイミング毎に実行されるので、温度変化が生じても常に正確な電流値出力が得られ、この電流値出力を使用した制御の信頼性の向上が期待できる。
実施の形態6.
図24は、本発明の実施の形態6における電流検出器の構成を示すブロック図である。この実施の形態6では、極性変化検出信号9の検出遅れを問題としている。即ち、オン極性変化検出回路3は、オン電圧2を入力してその極性反転時刻で立ち下がる極性変化検出信号9を作成する。しかし、現実の回路では、例えば、ノイズ除去フィルター等の回路要素で演算動作に遅れが生じ、極性変化検出信号9の立ち下がりタイミングが真の電流反転タイミングから相当量の遅れ時間を経て発生することが考えられる。ここでは、このような場合にも、正確な電流出力補正が可能となる対策について説明する。
図24において、電力変換器1よりオン電圧2を入力し極性変化検出信号9を発生するオン極性変化検出回路3と、電流検出器4から出力される電流値出力信号5を入力して遅延電流値出力信号42を出力する電流値出力遅延回路34と、遅延電流値出力信号42と極性変化検出信号9とを入力して電流0A値7を出力するサンプルホールド回路6とにより構成される。各ブロックの回路構成は、全体として、実施の形態1で説明した構成と類似のものである。
次に動作について説明する。図25は、実施の形態6の波形を示す図である。前述したとおり、検出したオン電圧2の遅れ、更に、このオン電圧の極性変化を検出して出力する極性変化検出信号9の遅れが発生する。その結果、極性変化検出信号9の立ち下がりタイミングである極性変化検出時刻43は、電流0クロス時刻35より遅れる。図では、遅れ時間ΔTと表示している。
サンプルホールド回路6は、本来、電流値出力信号5を電流0クロス時刻35においてサンプルホールドすべきであるが、上記の時間遅れがあると正確な値を保持することができない。そこで、この遅れ時間ΔTを予め計算ないし計測して求めておき、電流値出力信号5を電流値出力信号遅延回路34でΔTだけ遅らせた遅延電流値出力信号42をサンプルホールド回路6に入力し、この遅延電流値出力信号42を極性変化検出信号9の立ち下がりタイミングでサンプルホールドして電流0A値7を出力するものである。
なお、あえて既述した実施の形態3の場合との比較に言及すると以下の通りである。先の実施の形態3(図19)の場合は、電流検出器4の検出値における時間遅れ(Δt)を考慮して極性変化検出信号9の立ち下がりタイミングをΔtだけ遅らせることにより、実質的に電流極性反転タイミングでの電流出力値を求めるものである。これに対し、この実施の形態6(図25)の場合は、極性変化検出信号9の検出遅れ(ΔT)を考慮してサンプルホールド回路6に入力する電流値出力信号5をΔTだけ遅らせることにより、実質的に電流極性反転タイミングでの電流出力値を求めるものである。
以上のように、この実施の形態6では、極性変化検出信号9の作成時に生じる時間遅れが補償され、電流検出器4の0Aレベルの確実な補正ができ、この補正動作は電流反転タイミング毎に実行されるので、温度変化が生じても常に正確な電流値出力が得られ、この電流値出力を使用した制御の信頼性の向上が期待できる。
なお、この電流値出力を遅らせて極性変化検出信号とタイミングを合わせる方法は、先の実施の形態1〜5にも適用できることは言うまでもない。
以上のように、本願発明においては、
半導体スイッチング素子とこれと逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子とからなるアームを複数備えた電力変換器の、上記複数のアームの接続点に接続された交流出力回路を被検出電流路とし、上記アームを連接電流路とし、オン電圧検出回路は上記アームのオン電圧を検出するようにしたので、検出対象である交流電流の電流極性反転タイミング簡便確実に検出することができる。
また、連接電流路を被検出電流路に直列に接続して常に上記被検出電流路と同一の電流が流れるものとし、互いに逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子を半導体素子とし、オン電圧検出回路は上記並列接続された半導体ダイオード素子のオン電圧を検出するようにしたので、検出対象である交流電流の電流極性反転タイミング簡便確実に検出することができる。
また、電流補正手段は、オン極性変化検出回路の出力信号である極性変化検出信号と電流検出器の出力信号である電流値出力信号とを入力し、電流0A値を出力するサンプルホールド回路、および上記サンプルホールド回路からの電流0A値により上記電流値出力信号を補正する電流補正回路を備えたので、電流0A値の保持とそれに基づく電流補正処理が確実になされる。
また、電流検出器における電流検出遅延時間を予め求め、オン極性変化検出回路から出力された極性変化検出信号を上記電流検出遅延時間だけ遅らせてサンプルホールド回路に入力する極性変化検出信号遅延回路を備えたので、電流検出器の検出誤差の内、時間応答に基づく成分が補償され、温度変化に基づく成分の誤差補正がより確実になされることになり、電流測定精度が一層向上する。
また、オン極性変化検出回路における電流極性反転タイミング検出遅延時間を予め求め、電流検出器から出力された電流値出力信号を上記電流極性反転タイミング検出遅延時間だけ遅らせてサンプリングホールド回路に入力する電流値出力信号遅延回路を備えたので、極性変化検出信号の作成時に生じる時間遅れが補償され、電流検出器の0Aレベルの確実な補正が可能となる。
また、オン電圧検出回路の検出対象アームを構成する半導体スイッチング素子をオンオフ駆動するゲート信号を入力し、電流極性反転タイミングが当該半導体スイッチング素子へのオン指令の出力期間内にあるときにのみ電流0A値の電流補正への使用を許可する読み込み許可回路を備えたので、電流極性反転タイミングにおける電流0A値を使用した電流補正処理がより正確確実になされる。
また、読み込み許可回路に入力するゲート信号のオン指令の立ち上がりタイミングを所定時間遅延させるゲート信号遅延回路を備えたので、オン電圧検出回路の検出応答特性に起因する極性変化検出信号の遅延時間誤差のため読み込み許可回路が許可動作を誤ることが防止される。
また、連接電流路に挿入された半導体素子の電圧であって、交流電流の極性の正から負への変化を判定するための第1のオン電圧と負から正への変化を判定するための第2のオン電圧とを検出する2値オン電圧検出回路、この2値オン電圧検出回路で検出された第1および第2のオン電圧の極性変化から上記交流電流の電流極性が、正から負に反転するタイミングを検出する第1の極性変化検出信号と負から正に反転するタイミングを検出する第2の極性変化検出信号とを出力する2値オン極性変化検出回路、上記第1および第2の極性変化検出信号と電流検出器の出力信号である電流値出力信号とを入力し、第1および第2の電流0A値を出力する2値サンプルホールド回路、上記第1および第2の電流0A値を平均して上記電流0A値を求め、当該電流0A値により上記電流値出力信号を補正する2値電流補正回路を備えたので、より正確な電流0A値が得られ正確な電流補正が実現する。
この発明は、ホール素子やホールICを使用した電流検出器に限らず、誤差補正が必要となる種々の方式の電流検出器に適用でき、同等の効果を奏するものである。
この発明の実施の形態1における電流検出器の構成を示すブロック図である。 図1の電力変換器1の構成を示す図である。 図1のオン電圧検出回路14の構成を示す図である。 図1のオン極性変化検出回路3の構成を示す図である。 オン極性変化検出回路3の動作を説明する波形図である。 図1のサンプルホールド回路6の構成を示す図である。 図1の読み込み許可回路16の構成を示す図である。 図1のゲート信号遅延回路18の構成を示す図である。 サンプルホールド回路6の基本となる動作を説明する波形図である。 読み込み許可回路16を採用しない場合の誤動作の一例を説明する波形図である。 読み込み許可回路16を採用した場合の動作の一例を説明する波形図である。 読み込み許可回路16を採用し、誤動作が防止される例を説明する波形図である。 ゲート信号遅延回路18を採用しない場合の誤動作の一例を説明する波形図である。 ゲート信号遅延回路18を採用し、誤動作が防止される例を説明する波形図である。 この発明の実施の形態2における電流検出器の構成を示すブロック図である。 図15の2値オン極性変化検出回路28の構成を示す図である。 実施の形態2の動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態3における電流検出器の構成を示すブロック図である。 実施の形態3の動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態4における電流検出器の構成を示すブロック図である。 実施の形態4の動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態5における電流検出器の構成を示すブロック図である。 実施の形態5の動作を説明する波形図である。 この発明の実施の形態6における電流検出器の構成を示すブロック図である。 実施の形態6の動作を説明する波形図である。
符号の説明
1 電力変換器、2 オン電圧、3 オン極性変化検出回路、
3A オン電圧レベル検出回路、4 電流検出器、5 電流値出力信号、
6 サンプルホールド回路、7 電流0A値、8 制御装置、9 極性変化検出信号、
10 実電流、12 ゲート信号、13 結果有効信号、14 オン電圧検出回路、
14A オン電圧発生装置、15 測定電流、16 読み込み許可回路、
18,26 ゲート信号遅延回路、19,27 遅延ゲート信号、
20 第一のサンプルホールド電流値、20A 正側サンプルホールド電流値、
21 第二のサンプルホールド電流値、21A 負側サンプルホールド電流値、
22,22A 2値サンプルホールド回路、24,25 半導体スイッチング素子、
28 2値オン極性変化検出回路、29 第一のオン電圧、30 第二のオン電圧、
31 第一の極性変化検出信号、31A 正側レベル検出信号、
32 第二の極性変化検出信号、32A 負側レベル検出信号、
33 極性変化検出信号遅延回路、34 電流値出力信号遅延回路、
41 遅延極性変化検出信号、42 遅延電流値出力信号。

Claims (10)

  1. 交流電流が流れる被検出電流路に挿入され上記交流電流を検出する電流検出器であって、 上記被検出電流路に連接し上記交流電流とその電流極性反転タイミングを同じくする電流が流れる連接電流路、この連接電流路に挿入された半導体素子のオン電圧を検出するオン電圧検出回路、このオン電圧検出回路で検出されたオン電圧の極性変化から上記交流電流の電流極性が反転するタイミングを検出するオン極性変化検出回路、および上記オン極性変化検出回路で検出された電流極性反転タイミングにおける上記電流検出器の検出電流値である電流0A値に基づき上記電流検出器の検出電流値を補正する電流補正手段を備えた電流検出器。
  2. 半導体スイッチング素子とこれと逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子とからなるアームを複数備えた電力変換器の、上記複数のアームの接続点に接続された交流出力回路を上記被検出電流路とし、上記アームを上記連接電流路とし、上記オン電圧検出回路は上記アームのオン電圧を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電流検出器。
  3. 上記連接電流路を上記被検出電流路に直列に接続して常に上記被検出電流路と同一の電流が流れるものとし、互いに逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子を上記半導体素子とし、上記オン電圧検出回路は上記並列接続された半導体ダイオード素子のオン電圧を検出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電流検出器。
  4. 上記電流補正手段は、上記オン極性変化検出回路の出力信号である極性変化検出信号と上記電流検出器の出力信号である電流値出力信号とを入力し、上記電流0A値を出力するサンプルホールド回路、および上記サンプルホールド回路からの電流0A値により上記電流値出力信号を補正する電流補正回路を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電流検出器。
  5. 上記電流検出器における電流検出遅延時間を予め求め、上記オン極性変化検出回路から出力された極性変化検出信号を上記電流検出遅延時間だけ遅らせて上記サンプルホールド回路に入力する極性変化検出信号遅延回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の電流検出器。
  6. 上記オン極性変化検出回路における電流極性反転タイミング検出遅延時間を予め求め、上記電流検出器から出力された電流値出力信号を上記電流極性反転タイミング検出遅延時間だけ遅らせて上記サンプリングホールド回路に入力する電流値出力信号遅延回路を備えたことを特徴とする請求項4記載の電流検出器。
  7. 上記オン電圧検出回路の検出対象アームを構成する半導体スイッチング素子をオンオフ駆動するゲート信号を入力し、上記電流極性反転タイミングが当該半導体スイッチング素子へのオン指令の出力期間内にあるときにのみ上記電流0A値の電流補正への使用を許可する読み込み許可回路を備えたことを特徴とする請求項2記載の電流検出器。
  8. 上記読み込み許可回路に入力するゲート信号の上記オン指令の立ち上がりタイミングを所定時間遅延させるゲート信号遅延回路を備え、上記オン電圧検出回路の検出応答特性に起因する上記極性変化検出信号の遅延時間誤差のため上記読み込み許可回路が許可動作を誤ることを防止したことを特徴とする請求項7記載の電流検出器。
  9. 上記連接電流路に挿入された半導体素子の電圧であって、上記交流電流の極性の正から負への変化を判定するための第1のオン電圧と負から正への変化を判定するための第2のオン電圧とを検出する2値オン電圧検出回路、この2値オン電圧検出回路で検出された第1および第2のオン電圧の極性変化から上記交流電流の電流極性が、正から負に反転するタイミングを検出する第1の極性変化検出信号と負から正に反転するタイミングを検出する第2の極性変化検出信号とを出力する2値オン極性変化検出回路、上記第1および第2の極性変化検出信号と上記電流検出器の出力信号である電流値出力信号とを入力し、第1および第2の電流0A値を出力する2値サンプルホールド回路、上記第1および第2の電流0A値を平均して上記電流0A値を求め、当該電流0A値により上記電流値出力信号を補正する2値電流補正回路を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電流検出器。
  10. 交流電流が流れる被検出電流路に挿入され上記交流電流を検出する電流検出器であって、 上記被検出電流路に直列に接続された、互いに逆極性に並列接続された半導体ダイオード素子のオン電圧を検出するオン電圧検出回路、このオン電圧検出回路で検出されたオン電圧が上記オン電圧波高値よりも低い所定の正側レベルと一致する正側サンプルタイミングを検出する正側レベル検出信号と上記正側レベルと絶対値が等しい負側レベルと一致する負側サンプルタイミングを検出する負側レベル検出信号とを出力するオン電圧レベル検出回路、上記正側および負側レベル検出信号と上記電流検出器の出力信号である電流値出力信号とを入力し、上記電流値出力信号を上記正側および負側サンプルタイミングでサンプリングして第1および第2のサンプル電流値を出力する2値サンプルホールド回路、および上記第1および第2のサンプル電流値を平均して上記電流検出器の電流0A値を求め、当該電流0A値に基づき上記電流検出器の検出電流値を補正する電流補正手段を備えた電流検出器。
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