JP2006010120A - 冷蔵庫及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷蔵庫は、無機系繊維集合体からなる芯材2を外被材1で被覆して真空断熱パネル50を形成し、外箱22と内箱23との間に充填された発泡断熱材24中に真空断熱パネル50を配設している。芯材2は天然有機材料の水溶性バインダの水溶液を無機系繊維集合体に含浸させ圧縮して形成したものである。
【選択図】図1
Description
(1)前記天然有機材料の水溶性バインダは天然系材料であるセルロースの水酸基の水素原子の一部を置換し水素結合を消失させた水溶性メチルセルロースであること。
(2)前記天然有機材料の水溶性バインダはヒドロキシプロポキシル基(−OCH2CHOHCH3)、ヒドロキシエトキシル基(−OCH2CH2OH)、ソジウムカルボキシメチル基(−CH2COONa)の何れかにより置換し水素結合を消失させた水溶性メチルセルロースであること。
(3)前記天然有機材料の水溶性バインダはヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースの何れか水溶性メチルセルロースである。
(4)前記水溶性バインダの濃度は0.1wt%以上10wt%以下であること。その中でさらに好ましくは、前記水溶性バインダの濃度は0.2wt%以上1.0wt%以下であること。
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.1wt%に調整したメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。しかし、この芯材は強度的に脆く、衝撃を与えると芯材中央部にひび割れが生じることが分かった。従って、この実施例1では、製造時のハンドリングに十分な注意が必要である。
(実施例2)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.2wt%に調整したメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材はある程度の強度を保有しており、外的衝撃を与えない限り持ち運びしても損傷を受けたりしないレベルであった。また、プレス加工により芯材表面に薄皮が形成され、平滑度も良好なものとなった。
(実施例3)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、1.0wt%に調整したメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度が良好であった。
(実施例4)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、10wt%に調整したメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度が良好であった。
(実施例5)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.1wt%に調整したヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。しかし、この芯材は強度的に脆く、衝撃を与えると芯材中央部にひび割れが生じることが分かった。従って、この実施例5では、製造時のハンドリングに十分な注意が必要である。
(実施例6)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.2wt%に調整したヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材はある程度の強度を保有しており、外的衝撃を与えない限り持ち運びしても損傷を受けたりしないレベルであった。また、プレス加工により芯材表面に薄皮が形成され、平滑度も良好なものとなった。
(実施例7)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、1.0wt%に調整したヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度が良好であった。
(実施例8)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、10wt%に調整したヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度が良好であった。
(実施例9)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.1wt%に調整したヒドロキシエチルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。しかし、この芯材は強度的に非常に脆く、少し衝撃を与えると芯材中央部にひび割れが生じることが分かった。従って、この実施例9では、製造時のハンドリングに十分な注意が必要である。
(実施例10)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.2wt%に調整したヒドロキシエチルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材はある程度の強度を保有しており、外的衝撃を与えない限り持ち運びしても損傷を受けたりしないレベルであった。また、プレス加工により芯材表面に薄皮が形成され、平滑度も良好なものとなった。
(実施例11)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、1.0wt%に調整したヒドロキシエチルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度も良好なものとなった。
(実施例12)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、10wt%に調整したヒドロキシエチルメチルセルロース水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度も良好なものとなった。
(実施例13)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.1wt%に調整したカルボキシルメチルセルロースナトリウム水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。しかし、この芯材は強度的に非常に脆く、少し衝撃を与えると芯材中央部にひび割れが生じることが分かった。従って、この実施例1では、製造時のハンドリングに十分な注意が必要である。
(実施例14)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、0.2wt%に調整したカルボキシルメチルセルロースナトリウム水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材はある程度の強度を保有しており、外的衝撃を与えない限り持ち運びしても損傷を受けたりしないレベルであった。また、プレス加工により芯材表面に薄皮が形成され、平滑度も良好なものとなった。
(実施例15)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、1.0wt%に調整したカルボキシルメチルセルロースナトリウム水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度が増し、真空包装した後の製品の外観も良好であると推測される。
(実施例16)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、10wt%に調整したカルボキシルメチルセルロースナトリウム水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材の両面表面には強度を有した表皮が形成され、製造中に持ち運びしても大きな外的衝撃を与えない限り、損傷することはないレベルであった。また、表皮のために芯材表面の平滑度が増し、真空包装した後の製品の外観も良好であると推測される。
最後に従来例として無機バインダを代表してホウ酸水溶液バインダを用いた時の実施例を次に示す。
(従来例)
平均繊維径が4μmのグラスウールの積層体に、2.0wt%に調整したホウ酸水溶液バインダを含浸させ、加熱プレスすることによりバインダ水分を蒸発させるとともに固化させ、芯材を成形した。この芯材はある程度の強度を保有しており、外的衝撃を与えない限り持ち運びしても損傷を受けたりしないレベルであった。また、プレス加工により芯材表面に薄皮が形成され、平滑度も良好なものとなった。
Claims (7)
- 無機系繊維集合体からなる芯材を外被材で被覆して内部を減圧した真空断熱パネルを、外箱と内箱との間に充填された発泡断熱材中に配設した冷蔵庫において、
前記芯材を構成する無機系繊維集合体を結合するバインダとして天然有機材料の水溶性バインダを用いたことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1に記載の冷蔵庫において、前記天然有機材料の水溶性バインダは天然系材料であるセルロースの水酸基の水素原子の一部を置換し水素結合を消失させた水溶性メチルセルロースであることを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項2に記載の冷蔵庫において、前記天然有機材料の水溶性バインダはヒドロキシプロポキシル基(−OCH2CHOHCH3)、ヒドロキシエトキシル基(−OCH2CH2OH)、ソジウムカルボキシメチル基(−CH2COONa)の何れかにより置換し水素結合を消失させた水溶性メチルセルロースであることを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1に記載の冷蔵庫において、前記天然有機材料の水溶性バインダはヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースの何れか水溶性メチルセルロースであることを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1から4の何れかに記載の冷蔵庫において、前記水溶性バインダの濃度は0.1wt%以上10wt%以下であることを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1から4の何れかに記載の冷蔵庫において、前記水溶性バインダの濃度は0.2wt%以上1.0wt%以下であることを特徴とする冷蔵庫。
- 無機系繊維集合体に天然有機材料の水溶性バインダの水溶液を含浸させ、この無機系繊維集合体を圧縮し、前記水溶性バインダの水分を蒸発させて芯材を作製し、
この芯材を外被材で被覆し、内部を減圧して真空断熱パネルを作製し、
この真空断熱パネルを外箱と内箱との間に配設した後に、前記外箱と前記内箱との間に発泡断熱材を充填する
ことを特徴とする冷蔵庫の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2004184675A JP2006010120A (ja) | 2004-06-23 | 2004-06-23 | 冷蔵庫及びその製造方法 |
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JP2008051162A (ja) * | 2006-08-23 | 2008-03-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 断熱構造体および冷蔵庫 |
CN104329853A (zh) * | 2014-08-29 | 2015-02-04 | 青岛海尔股份有限公司 | 半导体制冷冰箱及其制造方法 |
CN105627036A (zh) * | 2014-11-21 | 2016-06-01 | 株式会社东芝 | 真空隔热板以及使用了真空隔热板的冰箱 |
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KR101808899B1 (ko) * | 2014-05-26 | 2017-12-14 | (주)엘지하우시스 | 진공단열재용 심재, 이의 제조 방법 및 이를 이용한 진공단열재 |
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2004
- 2004-06-23 JP JP2004184675A patent/JP2006010120A/ja active Pending
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