JP2006010054A - ユルミ止めナット - Google Patents

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JP2006010054A
JP2006010054A JP2004213640A JP2004213640A JP2006010054A JP 2006010054 A JP2006010054 A JP 2006010054A JP 2004213640 A JP2004213640 A JP 2004213640A JP 2004213640 A JP2004213640 A JP 2004213640A JP 2006010054 A JP2006010054 A JP 2006010054A
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Abstract

【課題】 締結具の緩み止め効果を向上させることである。
【解決手段】 ナット2に被締結部材4と接する締結面10の一方向から傾く緩やかな傾斜面を形成し、さらに被締結部材4と平行する平行面11とを有する下ナット部6と平行面11において下ナット部6と一体に形成され、その径寸法が下ナット部6と同寸法に設定された上ナット部7とを設ける。そして上ナット部7に締付力を加えると下ナット部6の被締結部材と接する締結面の一方向から傾く緩やかな傾斜面が被締結部材の上面に接触し、さらに上ナット部7を締付けると傾斜面の働きにより,ナット2とボルト3とのネジの噛み合い部分の隙間を埋めながら傾斜姿勢に強制された形で定着し締結具1の緩みを防止する。さらに、上ナット部7に下ナット部6の締結力より大きい締付力を加えて上ナット部7を下ナット部6から分離させ、ダブルナットによる緩み止め効果を生じる。
【選択図】図2

Description

発明の詳細な説明
本発明は使用中に緩みの発生を防止する機能を備えたナットに関するものである。
従来、ナットの使用中に緩みの発生を防止する手段としてナット自体に色々な工夫を加えたものが各種提案されている。例えば所謂ダブルナットによるものが知られている。ダブルナットは締結用ナットの外側に重ねて別の緩み止めナットをボルトに締付け、外側となる緩み止めナットのみを更に締付けることによりそれぞれのナット間に締付け力を生じさせてこれらのナットが緩まないようにしたものである。
発明が解決しようとする課題
しかし、このようなダブルナットによる緩み止め機能はナットとボルトを締め付けるけることによる軸方向荷重のみで効果を生じるという点では通常のナットとボルトとの結合と同様であり、その度合いを増しただけである。そのため、継続的に振動が加えられた場合や振動が大きい場合等には、締結状態の緩みを完全に防止することは困難であった。
本発明の目的は締結具の緩み止め効果を向上させることにある。
課題を解決するための手段
本発明の締結具はねじ孔が設けられたナットと前記ナットに対して軸心を中心とした相対回転によりねじ結合されるボルトを有し、被締結部材を締結する締結具であって、前記ナットに設けられ前期被締結部材と接する締結面の一方向から傾く緩やかな傾斜面を形成し、さらに、前記被締結部材と平行な平行面とを有し、前記被締結部材に締付けられる下ナット部と前記平行面において前記下ナット部と一体に設けられ、径寸法が前記下ナット部と同寸法に設定された上ナット部を有し前記下ナット部の締結力より大きな締付力を前記上ナット部に加えることにより、前記上ナット部が前記下ナット部から分離して前記下ナット部に締め付けられ前記上ナット部の前記平行面側の端部が変形することを特徴とする。
本発明の締結具は前記下ナット部と前記上ナット部との境界部に周方向に延びる溝部が形成されていることを特徴とする。
本発明の締結具は前記下ナット部と前記上ナット部との境界部に被締結部材と平行な溝部を形成し前記下ナット部の上部端面と前記上ナット部の下部端面が薄肉連部を介して一体になっていることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である締結具を示す斜視図であり図2は図1に示す締結具の使用過程(締め付け前)を示す断面図である。また図3は図1に示す締結具の使用過程(締め付けた状態)を示す断面図である。
図1〜図3に示す締結具1はナット2とボルト3で構成されており2つの被締結部材4,5を締結するために用いられている。
ナット2は下ナット部6と上ナット部7とを有しておりその材質は鉄となっている。また、このナット2の軸心には下ナット部6と上ナット部7とを貫通するねじ孔8が設けられている。
下ナット部6の外周にはその径方向面が略六角形状になるように6つの作用面9が形成されており、これらの作用面9はそれぞれ対となる作用面同上が平行となって図示しないスパナ等の工具が係合可能となっている。
下ナット部6の一方(図中下側)の端面は軸心に対して緩やかに傾く傾斜面10となっておりこの締結面10にはねじ孔8の一方の開口端8aが位置するようになっている。そして、このナット2を被締結部材4,5の締結に用いる際にはナット2はこの締結面10において被締結部材4と接するようになっている。
上ナット部7は平行面11において下ナット部6と一体に形成されており、つまり、下ナット部6と上ナット部7とは平行面11を介して軸方向に隣接した状態で一体に形成されている。
上ナット部7の外周にはその径方向断面が略六角形状となるように6つの作用面12が形成されており、これらの作用面にはそれぞれ対となる作用面同士が平行となって図示しないスパナ等の工具が係合可能となっている。なお、本実施の形態においては、下ナット部6と上ナット部7の径方向断面はそれぞれ略六角形状に形成されているが、これに限らず、任意の工具と係合してこの工具から入力される回転トルクを伝達できる形状であればいずれの形状としてもよい。
ボルト3は図示しない頭部とこの頭部から突出して形成された軸部3aとを有しており、軸部3aの外周面にはナット2のねじ孔8とねじ結合可能に形成された雄ねじ部3bが形成されている。したがってナット2とボルト3とは軸心を中心とした相対回転により互いにねじ結合することができるようになっている。
次に、この締結具1の使用方法について説明する。図2に示すように、締結面10を被締結部材4に接するようにナット2をねじで結合させる。このとき、下ナット部6と上ナット部7とが一体に形成されているので、通常のダブルナットのように1つの締結個所に対して2つのナットを用いる必要がなく、締結作業の作業工数を低減することができる。
そして、下ナット部6の作用面9に係合された図示しないスパナ等の工具により下ナット部6に締結力が加えられると、下ナット部6が被締結部材に締め付けられて被締結部材4,5はナット2とボルト3とによって締結されることになる。この状態では下ナット部6と上ナット部7とは未だ一体であり緩み止め効果は生じてはいない。
次に上ナット部7の作用面に図示しないスパナ等の工具を係合して上ナット部7に締付力を加えると下ナット部6の被締結部材と接する締結面の一方向から傾く緩やかな傾斜面が被締結部材の上面に接触し、更に上ナット部7を締付けると傾斜面の働きによりナット2とボルト3とのねじの噛み合い部分の隙間を埋めながら傾斜姿勢に強制された形で定着し締結具1の緩みを防止する。
さらに上ナット部7の作用面12に図示しないスパナ等の工具を係合して、上ナット部7にのみ締付け力を加える。そして、この締付け力を下ナット部6が被締結部材4,5を締結する締結力より大きくなると、上ナット部7は下ナット部6と上ナット部7との境界部が破断することにより下ナット部6から分離し所謂ダブルナットによる緩み止め効果を生じることになる。
このとき上ナット部7の平行面11側の端面には平行面11とほぼ等しい寸法の締付面13が形成されることになる。
そして上ナット部7の下部にある平行面及び下ナット部の上部平行面は被締結部材に対して緩やかな傾斜角で同一方向に傾斜することになるこの締付面13の傾斜方向は上ナット部7が回転することによりその傾斜方向が下ナット部6の傾斜面と上ナット部7の傾斜面の傾斜方向と相違することになり下ナット締付面13には上ナット部7からの反力が加えれれることになる。
図4は図1に示す締結具の変形例を示す斜視図であり図5は図4に示す締結具の使用過程(締付け前)を示す断面図である。また、図6は図4に示す締結具の使用過程(締め付けた状態)を示す断面図である。なお図4〜図6においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図4〜図6に示す締結具21について図1に示す締結具1との相違点について説明する。
締結具21は図1に示す締結具と同様に下ナット部6と上ナット部7とを有しており、上ナット部7の径寸法は下ナット部6と同寸法に設定されている。
下ナット部6と上ナット部7とは一体に形成されており、また、下ナット部6と上ナット部7との境界部に被締結部材と平行な溝部を形成し下ナット部6の上部端面と上ナット部7の下部端面が薄肉連部25を介して一体となっている。
次に、この締結具21の使用方法について説明する。
図5に示すように締結面10を被締結部材4に接するようにナット22をねじ結合させる。
そして下ナット部6の作用面9に係合された図示しないスパナ等の工具により、下ナット部6に締結力が加えられると、下ナット部6が被締結部材に締付けられて被締結部材4,5はナット22とボルト3とによって締結されることになる。
次に上ナット部7の作用面に図示しないスパナ等の工具を係合して上ナット部7に締付力を加えると下ナット部6の被締結部材と接する締結面の一方向から傾く緩やかな傾斜面が被締結部材の上面に接触し、更に上ナット部を締付けると傾斜面の働きによりナット22とボルト3とのねじの噛み合い部分の隙間を埋めながら傾斜姿勢に強制された形で定着し締付具21の緩みを防止する。
さらに上ナット部7の作用面12に図示しないスパナ等の工具を係合して、上ナット部7にのみ締付力を加えると下ナット部6が被締結部材4,5を締結する締結力より大きくなると、上ナット部7は下ナット部6と上ナット部7との境界部端面にある薄肉連結部が破断し下ナット部6から分離しダブルナットによる緩み止め効果を生じることになる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を免脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、前記実施の形態においてはナット2,22とねじで結合される部材としてボルト3が用いられているが、これに限らず、ナット2,22とねじ結合される雄ねじを有するものであれば他の部材としてもよい。
また、ナット2,22はそれぞれ鉄により形成されているが、これに限らず、適当な締付力で下ナット部6と上ナット部7とが分離されるように形成できるものであれば、ステンレスや硬質ゴムなど他の材料を用いて形成するようにしてもよい。
発明の効果
本発明によれば下ナット部6の締付面の一方向から傾く緩やかな傾斜面を形成しているのでナットとボルトとのねじの噛み合い部分の隙間を埋めながら傾斜姿勢に強制された形で定着するので締結具の緩み止め効果を向上させることができる。
さらに下ナット部6と上ナット部7とが一体に形成されているので通常のダブルナットのように1つの締結個所に対して2つのナットを用いる必要がないので締結作業の作業工数を低減することができる。
図1は本発明の一実施の形態である締結具を示す斜視図である。 図1に示す締結具の使用過程(締付前)を示す断面図である。 図1に示す締結具の使用過程(締付けた状態)を示す断面図である。 図4に示す締結具の変形例を示す斜視図である。 図4に示す締結具の(締付前)を示す断面図である。 図5に示す締結具の使用過程(締付けた状態)を示す断面図である。
符号の説明
1 締結具
2 ナット
3 ボルト
3a 軸部
3b 雄ねじ部
4,5 被締結部材
6 下ナット部
7 上ナット部
8 ねじ孔
8a 開口端
9 作用面
10 締結面
11 平行面
12 作用面
13 締付け面
14 端部
21 締結具
22 ナット
23 挿通孔
24 溝部
25 薄肉連結部

Claims (3)

  1. ネジ孔が設けられたナットと前記ナットに対して軸心を中心とした相対回転によりねじ結合されるボルトとを有し、被締結部材を締結する締結具であって、前記ナットに設けられ、前期被締結部材と接する締結面の一方向から傾く緩やかな傾斜面を形成し、前記被締結部材と平行な平行面とを有し前記被締結部材に締付けられる下ナット部と前記平行面において前記下ナット部と一体に設けられ、径寸法が前記下ナット部と同じに設定された上ナット部を有し、前記下ナット部の締結力より大きな締付け力を前記上ナット部に加えることにより、前記上ナット部が前記下ナット部から分離して前記下ナット部に締付けられ前記上ナット部の前記平行面側の端部が変形することを特徴とする締結具。
  2. 請求項1記載の締結具において、前記下ナット部と前記上ナット部との境界部に周方向に延びる溝部が形成されていることを特徴とする締結具。
  3. 請求項1に記載の締結具において前記下ナット部と前記上ナット部との境界部に被締結部材と平行な溝部を形成し前記下ナット部の上部端面と前記上ナット部の下部端面が薄肉連部を介して一体になっている締結具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013191376A1 (ko) * 2012-06-19 2013-12-27 주식회사 바이브록 풀림방지 너트

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