JP2006009558A - グレーチング - Google Patents

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兼昭 豊田
Makoto Funabashi
真 船橋
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Takahiro Konishi
隆弘 小西
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Abstract

【課題】 落ち葉や塵等がグレーチングの上に溜まっても簡単に掃除ができるグレーチングを提供することを目的とする。
【解決手段】 排水溝1の両側壁2上面に跨がって載置するグレーチングであって、排水溝1の流れ方向に山部11と谷部12とが交互に連続して折曲形成された合成樹脂製の基板10と、この基板10の裏面に排水溝1の側壁2と接触する位置に位置ずれ防止用の突片13が設けられ、波状基板10の裏面に排水溝1を流れる塵を除去する透水性部材30が設けられている。
【選択図】 図9

Description

本発明は、バルコニー等に設けられた排水溝の開口部を塞ぐための合成樹脂製のグレーチングに関する。
従来から、グレーチングといえば、鉄製の部材が格子状に並んだものが一般的であり、道路等の側溝等の蓋に使われるものが殆どであった。ところで、鉄製のグレーチングでは重量が大きくなり、溝や溝蓋の掃除の際には作業性が悪く、特に、バルコニーや浴室ユニットの排水溝には不向きである。
そこで、アルミニウム製のグレーチングや合成樹脂製のグレーチングが種々提案されている。これらグレーチングとしては、多数並べられたメインバーをクロスバー(連結材)で連結した構造のもの(特許文献1を参照)や、アルミニュウム合金からなる平坦な基板の上面にメインバーを幅方向に等間隔に設けて、これらメインバーの間で形成される水流路の基板上に水落とし孔を設けたもの(特許文献2を参照)が挙げられる。
特開2003─176566号公報(図1) 特許第3348746号公報(図1及び図6)
しかしながら、上記特許文献1に記載されたグレーチングにおいて、メインバーの間は格子状の水落とし口となっており、落ち葉や塵等がクロスバーに引っ掛かり、外観上見苦く、また、掃除の作業性が悪いという問題があり、また、特許文献2に記載されたグレーチングでは、メインバーの間で形成される水流路の落とし孔に落ち葉や塵等が詰まったり、引っ掛かったりして、掃除の作業性が悪いという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて、落ち葉や塵等がグレーチングの上に溜まっても簡単に掃除ができるグレーチングを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係わるグレーチング(以下、「請求項1のグレーチング」と記す)は、排水溝の両側壁上面に跨がって載置するグレーチングであって、排水溝の流れ方向に山部と谷部とが交互に連続して折曲形成された合成樹脂製の基板と、この基板の裏面に排水溝の側壁と接触する位置に位置ずれ防止用の突片が設けられたことを特徴とした。
請求項2に記載の発明に係わるグレーチング(以下、「請求項2のグレーチング」と記す)は、請求項1のグレーチングにおいて、基板の裏面に排水溝を流れる塵を除去する透水性部材が設けられていることを特徴とした。
請求項3に記載の発明に係わるグレーチング(以下、「請求項3のグレーチング」と記す)は、請求項1または2のグレーチングにおいて、基板の左右両端が連結部とされ、一方の連結部に係合突片が設けられ、他方の連結部に前記係合突片が挿入される係合孔が設けられていることを特徴とした。
請求項4に記載の発明に係わるグレーチング(以下、「請求項4のグレーチング」と記す)は、請求項1、2または3のグレーチングにおいて、基板の山部頂上が平坦面とされ
頂上の左右が湾曲して面取りされると共に、基板の周端縁が面取りされていることを特徴とした。
請求項1のグレーチングにおいては、排水溝の流れ方向に山部と谷部とが交互に連続して折曲形成された合成樹脂製の基板と、この基板の裏面に排水溝の側壁と接触する位置に位置ずれ防止用の突片が設けられているので、排水溝を塞ぐようにして敷設されても、基板の山部と排水溝の両側壁上面との間に隙間が形成されることになる。従って、バルコニー等の床面や基板の上面に降った雨水は、山部と排水溝の両側壁上面との間に隙間から流下することができ、グレーチング上面に落ち葉や塵が溜まっても簡単に掃除ができる。
請求項2のグレーチングにおいては、基板の裏面に排水溝を流れる塵を除去する透水性部材が設けられているので、基板と一体に形成すれば別部材を用意する必要もなくコストを逓減でき、施工を容易に行うことができる。
請求項3のグレーチングにおいては、基板の左右両端が連結部とされ、一方の連結部に係合突片が設けられ、他方の連結部に前記係合突片が挿入される係合孔が設けられているので、基板の左右両端が跳ね上がったり、また基板が排水溝の流れ方向にガタついてズレたりすることがない。
請求項4のグレーチングにおいては、基板の山部頂上が平坦面とされ頂上の左右が湾曲して面取りされると共に、基板の周端縁が面取りされているので、施工や掃除の際の取り外しや取付けのときに手を傷つけたりすることがなく、しかも、面取りの部分で水切れがよくなるから基板上に降った雨水が溜まることがない。
次に、本発明の実施の形態の一例を、図1〜図14に基づいて説明する。
図1〜図7は、本発明グレーチングの実施の形態における第1実施例を説明する図である。
図において、図1は本発明の第1実施例におけるグレーチングを示す図で、同図(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、図2は同じくグレーチングを示す斜視図、図3は同上グレーチングが排水溝に敷設された状態を示す断面図、図4は同上グレーチングの要部拡大正面図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は同上グレーチングの実施例における変形例を示す要部拡大正面図、図7は図6におけるB−B線断面図である。
図1〜図3において、このグレーチングAは、排水溝1の両側壁2、2上面に跨がって載置されるものであって、排水溝1の流れ方向に山部11と谷部12とが交互に連続して折曲形成された合成樹脂製の波状基板10と、この波状基板10の裏面に排水溝1の内側壁2aと接触する位置に位置ずれ防止用の突片13が弾発的に設けられている。
波状基板10は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂で射出成形により成形されて得られ、山部11頂上の頂上面11aと谷部12の谷底の底面12aはそれぞれ平坦な面に形成されており、図4に示すように、頂上面11aの屈曲部111と底面12aの屈曲部121はそれぞれ湾曲し丸味を帯びている。また、図5に示すように、波状基板10の周縁部10aは少なくとも上面側が丸味を有するように面取りされている。
波状基板10の左右両端は、連結部14、15とされ、一方の連結部14は左側端の山部11の頂上面11aから下方に垂下するように係合片16が形成されており、他方の連結部15は右側端の谷部12の底面12aの端縁から立設片17が立ち上げられて係合溝18が形成されている。
このようなグレーチングAは、排水溝1に取り付けられると、連結部14の係合片16は被連結部15の係合溝18に挿着され複数のグレーチングAが連結されるとともに、対面する排水溝1の側壁2、2内面に突片13、13が圧接され、波状基板10のガタツキやズレが防止される。
また、係合片16が係合溝18に挿着された場合、係合溝18との間に隙間の余裕があると、夏季、冬季の温度差により波状基板10が排水溝1の流れ方向に伸縮しても、その熱伸縮を摺動・吸収することができるから、波状基板10が変形して連結が外れることがない。
なお、上記実施例において、谷部12は水平な流れ面を有する底面12aに形成されているが、図6〜図7に示すように、傾斜面を有する底面12bとしてもよい。このように、傾斜面を有する底面12bとすると、谷部12内の雨水は矢印sの方向に勢いよく流れるので、落ち葉や塵も流れやすく、谷部12内に落ち葉や塵が溜まり難い。
図8〜図13は、本発明グレーチングの実施の形態における第2実施例を説明する図である。
図において、図8は本発明の第2実施例におけるグレーチングを示す図で、同図の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、図9は同じくグレーチングを示す斜視図、図10は同上グレーチングが敷設された状態を示す斜視図、図11は同上グレーチングの連結方法を説明する側面図、図12は同上グレーチングの連結方法の要部拡大斜視図、図13は同上グレーチングの連結手順を説明する図で、同図(a)は連結前の側面図、同図(b)は連結後の側面図である。
この第2実施例のグレーチングBは、図8〜図9に示すように、山部11の頂上面11aに滑り止め用の突起19が設けられ、また、波状基板10の裏面の他方の連結部15側に透水性部材30が一体に設けられている。なお、前記図1〜図2の第1実施例のグレーチングAと同一部分に付いては、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例において、山部11の頂上面11aに突出する突起19は、円形状であって1〜2mm程度の高さを有しており、グレーチングBがバルコニーの排水溝に敷設され、人が素足でグレーチングBの上を歩いても滑るということがない。
また、透水性部材30は、排水溝1内を流れる落ち葉や塵を除去するもので、格子状の透水孔31を多数有しており、排水溝1の流れ方向に直交して仕切るように、他方の連結部15の連結溝18の下方に垂設されている。
上記透水性部材30は、例えば図17又は図18に示すように、透水性部材30が折り畳み可能とされたものであってよい。この場合には、在庫管理、運搬や施工の際に、透水性部材30を折り畳んだ状態にすることで、在庫管理や運搬の際には場所を取らず省スペースになると共に、施工時には簡便に施工することが可能となる点で好ましい。
上記透水性部材30の折り畳み機構としては、折り畳み可能で有れば特に限定されないが、例えば図17に示すように、突片13の内側に突起35を設けて、突起35を透水性部材30の端部に設けられた凹部に嵌合させ、回転可能に取り付けられ折り畳み可能とされてもよいし、図18(a)、(b)に示すように、蝶番36を用いて透水性部材30が取り付けられ、折り畳み可能とされてもよい。
波状基板10の左右両端は、連結部14、15とされている。
一方の連結部14は左側端の山部11の頂上面11aから下方に垂下するように係合片16が形成されており、この係合片16の下端に垂直片22と水平片23とから逆L字状に形成された鍵状の係合突片21が突設されている。
また、他方の連結部15は右側端の谷部12の底面12aの端縁から立設片17が立ち上げられて係合溝18が形成され、この係合溝18の底面に上記鍵状の係合突片21が係合するスリット状の係合孔24が穿設さている。このスリット状の係合孔24は谷部12の流れ方向に沿って穿設されている縦スリット25と谷部12の流れ方向に直交する横スリット26とから逆L字状のスリットに穿設されている。
このようなグレーチングBは、図12〜図13に示すようにして連結される。
上記鍵状の係合突片21をスリット24に挿入して係止させるには、谷部12の流れ方向に沿って穿設されている横スリット26に鍵状係合突片21の水平片23を挿入する。続いて、縦スリット25に沿って垂直片22を摺動させ、水平片23を係合溝18の底面12aに係合させると係合片16は係合溝18から外れることがない。また、夏季、冬季の温度差により波状基板10が長手方向(排水溝1の流れ方向)に伸縮しても、横スリット26にその熱伸縮を摺動・吸収することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な形態はこの実施の形態に限られものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、第2実施例において、透水性部材30は波状基板10の裏面に一体に設けられたが、透水性部材30を別体に成形し、波状基板10の裏面に着脱自在に取り付けてもよい。更に、透水性部材30は格子状の形態としたが、図14に示すように、樋状の網体で形成された透水性部材30aとしてもよい。
また、山部11の頂上面に突起19を突出して形成したが、図15に示すように、直交する方向に多数の溝20を設けてもよい。このように横縞状の溝20を設けることによって、滑り止めの効果が得られる他に、頂上面11aの雨水は谷部12へ流下し易く、いつも乾いた状態となっている。
本発明の第1実施例におけるグレーチングを示す図で、同図の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同じくグレーチングを示す斜視図である。 同上グレーチングが排水溝に敷設された状態を示す断面図である。 同上グレーチングの要部拡大正面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 同上実施例における変形例を示す要部拡大正面図である。 図6におけるB−B線断面図である。 本発明の第2実施例におけるグレーチングを示す図で、同図の(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。 同じくグレーチングを示す斜視図である。 同上グレーチングが敷設された状態を示す斜視図である。 同上グレーチングの連結方法を説明する側面図である。 同じくグレーチングの連結方法を説明する要部拡大斜視図である。 同じくグレーチングの連結手順を説明する図で、同図の(a)は連結前の拡大側面図、同図(b)は連結後の拡大側面図である。 本発明のグレーチングにおいて透水性部材として網体を用いた変形例を示す斜視図である。 本発明のグレーチングにおいて山部の頂上面の変形例を示す要部拡大斜視図である。 同上グレーチングにおける縦断面図である。 本発明における折り畳み可能な透水性部材を説明する模式斜視図である。 折り畳み可能な透水性部材の他の例を説明する模式図であり、(a)は折り畳み前、(b)は折り畳み後を示す模式図である。
符号の説明
A、B グレーチング
1 排水溝
2 側壁
10 波状基板
11 山部
11a 頂上面
12 谷部
12a 底面
13 突片
14、15 連結部
16 係合片
18 連結溝
19 突起
20 横縞状の溝
21 係合突片
24 係合孔
30、30a 透水性部材
35 突起
36 蝶番

Claims (4)

  1. 排水溝の両側壁上面に跨がって載置するグレーチングであって、排水溝の流れ方向に山部と谷部とが交互に連続して折曲形成された合成樹脂製の基板と、この基板の裏面に排水溝の側壁と接触する位置に位置ずれ防止用の突片が設けられたことを特徴とするグレーチング。
  2. 基板の裏面に排水溝を流れる塵を除去する透水性部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のグレーチング。
  3. 基板の左右両端が連結部とされ、一方の連結部に係合突片が設けられ、他方の連結部に前記係合突片が挿入される係合孔が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のグレーチング。
  4. 基板の山部頂上が平坦な頂上面とされ、この頂上面の左右が湾曲して丸味を帯びた屈曲部とされると共に、基板の周端縁が面取りされていることを特徴とする請求項1、2または3記載のグレーチング。
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KR101154724B1 (ko) 2011-09-20 2012-06-08 이우진 배수 트렌치
CN103498505A (zh) * 2013-09-29 2014-01-08 重庆大学 一种能分离初期雨水径流的雨水箅子

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