JP2006009419A - 開口枠構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁面と開口枠との隙間が生じないように微調整可能で施工性に優れ長期に使用しても十分な強度を有し、開口枠の建て付け不良が生じても簡単に微調整でき、しかも、用意すべき開口枠は1種類で済み、壁厚の異なる施工現場にも対応可能で仕上がりに優れた開口枠を安価に提供する。
【解決手段】 基底枠と化粧枠とからなる開口枠本体と、見込み幅方向に移動可能に設けられた調整部材と、嵌合片と該嵌合片と略直角に形成されている固定片からなり断面略L字型形状を有し見込み幅方向に移動可能に設けられた調整枠とからなり、基底枠は略逆台形形状を有し、両側面に傾斜面が形成され、該傾斜面に見合う傾斜面が調整部材の当接面に形成され、化粧枠と調整部材間に嵌合片が移動可能に嵌挿される挿入溝が形成されるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は建物の開口枠の構造に関し、詳しくは開口枠と開口部の隙間を簡単に調整可能で、しかも長期間使用後、建て付け再調整が簡単にできる施工性とメンテナンス性に優れた開口枠構造に関する。
従来、建物の開口部にドア枠、引き戸枠等の開口枠又はオ−プンタイプの開口枠を取り付ける際、壁面開口部を若干広めに設計し、躯体施工時のバラツキを吸収できるようにすることが通例となっている。このようにしないと、壁面開口部に開口枠が納まりきらないという問題が発生する恐れがあった。こうして、壁面開口部の端面の壁下地材と開口枠との間に若干寸法の隙間が生じていた。
そこで、開口枠を施工する際、この隙間を埋めるため、従来は、隙間に適宜厚さのスペ−サ−を挿入して取り付けていた。このスペ−サ−は施工現場での合板、ムク材、各種ボ−ド類の端材を適宜寸法に切断したり厚みを削って調整して作製していた。また、前記隙間に無理無く挿入するため、前記スペ−サ−として、例えばポリウレタンフォ−ムからなる弾性発泡体を用いたものがある。(例えば特許文献1参照)。
特開平8−177322号公報(第2−4ペ−ジ、第1図、第2図、第4図)。
ところで、上記従来からある開口枠においては、壁面開口部の端面にある下地材と開口枠との隙間に適宜厚さのスペ−サ−等を挿入することで前記隙間を埋めていたので、一つの施工現場に対応する場合はよいが、数多くの施工現場に対応する場合は、施工現場毎に少しづつ異なる大きさの隙間に対応するために、さまざまな厚みのスペ−サ−を用意しなければならず、現実的には極めて困難であった。また、一つの開口部にスペ−サ−は1個では足りず、複数個使用することも多く、スペ−サ−としてさまざまなものを数多く用意しなければならず、その手間も大変であり、取り付け手間もかなりかかるので、施工性にとって大きな問題点であった。
また、施工現場で発生すると思われる前記隙間の大きさが精度よく予測できればよいが、それは不可能であり、不特定多数の施工現場に共通して同じ程度の精度と施工手間を持って対応できないという問題点があった。さらに、通常の三方枠の場合、開口枠の間口寸法が固定されており、ドア等の建て付け調整のために、前記開口枠と壁面開口部端面との隙間を精度良く埋めて微調整することが施工性にとって大きな問題点であることのみならず、特に、開口部付近の施工精度が十分でない施工現場においては、左右縦枠と壁面開口部端面との隙間を縦枠の上下方向で意識的に異なるように微調整する必要性が生じ、このことが従来、極めて困難であった。
また、壁面開口部端面の下地材と開口枠とを接着剤で固定する方式であるので、長期にわたって建具を開閉すると、どうしても、接着剥離等の問題点が発生するなど長期耐久性に問題があった。さらに、壁厚が異なる施工現場に対応するためには、枠見込み幅の異なる開口枠を用意しなければならなかった。
また、施工後、長期間経過すると、床材表面や壁面に不陸や凹凸やひどい場合は傾きが発生し、このことで壁面開口部分の垂直度や水平度に狂いが生じてくる。このようにして開口枠の建て付けが悪くなると、開口枠がオ−プンタイプとして使用される場合は、それほどでもないが、引き戸又は開き戸等建具の枠材として使用される場合は、建具自体の建て付け不良が発生し、開閉操作自体に支障が出てくる。それを再調整するには、開口枠自体を全て取り外し、構造躯体を手直しし、再度新たに開口枠を取り付けし直す必要があり、そのためのコスト手間を考えると大きな問題点となっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、壁面開口部端面と開口枠との間の隙間を埋めるためのスペ−サ−を特別に用意しなくても済み、壁面開口部端面と開口枠との間の隙間が生じないように、前記開口枠と壁面開口部端面との隙間の微調整が極めて簡単にでき、従って、隙間を埋めるためのスペ−サ−が不要となるので、施工性に優れ、長期に使用しても十分な強度を有し、さらに、長期使用後、開口枠の建て付けが悪くなっても、古い開口枠を新しいものに取り替える必要がなく、簡単に微調整でき、従って、引き戸や開き戸等の建具の建て付け不良の再調整が簡単で、しかも、用意すべき開口枠の種類は1種類で済み、さらに、壁厚の異なる施工現場にも対応可能で仕上がり外観的にも優れた施工性のよい開口枠を安価に提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の開口枠構造は、建物の壁面開口部に設けられる左右の縦枠と上部の上枠からなる開口枠において、該開口枠は開口枠本体と調整部材と調整枠から構成されており、前記開口枠本体は開口部端面に設けられた基底枠と該基底枠を覆う化粧枠とからなり、前記基底枠の見込み幅方向の両側面に傾斜面が形成されており、該基底枠は断面視略逆台形形状を有しており、台形形状の上底が開口部端面側になるように設けられ、前記調整部材は開口部端面に沿って見込み幅方向の両側から前記基底枠を挟み込むようにして見込み幅方向に移動可能に設けられ、調整部材の基底枠側には基底枠に見合う角度を有する傾斜面が形成されており、前記基底枠及び調整部材の傾斜面どうしが当接するように構成されており、前記調整枠は、嵌合片と該嵌合片と略直角に形成されている固定片からなる断面略L字型形状を有し、開口枠本体の見込み幅方向の両側に、枠見込み幅方向に移動可能に設けられ、前記化粧枠と調整部材間に前記調整枠の嵌合片が嵌挿される挿入溝が形成されており、前記嵌合片が挿入溝内を見込み幅方向に移動可能に嵌挿されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、枠見込み幅方向の両側から、前記調整部材を前記基底枠に向けて押圧すると、前記基底枠と調整部材の当接面間で、前記押圧力の分力が前記傾斜面に対して垂直方向に働き、前記基底枠を開口部の内側へ移動させる方向に力が働く。このことで、開口枠と壁面開口部端面間の隙間の微調整や開口枠の建て付けの微調整が極めて簡単にできる。従って、開口枠と壁面開口部端面との間に隙間が生じることがないので、スペ−サ−が不要となり、施工性及び長期耐久性にとって優れたものとなり、しかも安価で、長期間使用後に古い開口枠を新しいものに取り替えなくても、建て付け再調整が極めて簡単に可能となる。
また、本発明の開口枠構造は開口枠と壁面開口部端面間の隙間調整が極めて簡単にできるので、さまざまな開口幅を有する施工現場においても、用意すべき開口枠の種類は1種類で済み、さまざまな寸法のスペ−サ−を用意しなくてもよい。また、枠見込み幅方向に移動可能な前記調整枠によって、枠見込み幅方向の両側から壁面を挟持する構成ゆえ、壁厚の異なるさまざまな施工現場にも対応可能となる。
請求項2に記載の本発明の開口枠構造は、請求項1に記載の開口枠構造において、前記調整部材が、前記縦枠3の長手方向に所定間隔で複数個設けられていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、開口枠施工後、長期間使用して、開口枠の建て付けが悪くなり、枠の垂直度や水平度に狂いが生じても、前記調整部材が、縦枠の長手方向に所定間隔で複数個設けられているので、縦枠上下方向で、開口枠と壁面端部との隙間を意識的に異なるように微調整が可能となり、建具の建て付け調整が、よりいっそう簡単にしかも確実に精度よく実施できる。
請求項3に記載の本発明の開口枠構造は、請求項1又は2に記載の開口枠構造において、前記基底枠の表面部が前記化粧枠裏面の切欠部に嵌挿されるように前記化粧枠裏面に切欠部が形成されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、前記切欠部を利用して、基底枠に化粧枠を被せることで、前記基底枠を固定する木ネジ等のネジ頭を隠蔽可能となり、仕上がり外観的にも優れたものとなる。
請求項4に記載の本発明の開口枠構造は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の開口枠構造において、前記化粧枠と基底枠との接合面、前記調整枠の嵌合片の表面と嵌入溝内表面に脱着手段が設けられており、化粧枠及び調整枠が脱着可能に設けられ、基底枠の所定位置に木ネジ取り付け穴が基底枠を貫通するように設けられ、該木ネジ取り付け穴の先端部に、それよりも大きな直径を有するネジ頭収納部が設けられており、前記調整部材表面の所定位置に、枠見込み幅方向に沿って長孔が形成されており、前記長孔を利用した機械的係止手段が施されていることを特徴としている。
このような構成を有する本発明によれば、前記化粧枠及び調整枠が脱着可能になることで、開口枠施工後、長期間経過して、建て付けが悪くなり、開口枠との隙間等が新たに発生した場合、前記化粧枠及び調整枠を取り外し、調整部材に設けられた長孔と機械的係止手段を利用して規定枠の両側面に斜めに当接している2個の調整部材を枠見込み幅方向に近づけたり逆に引き離したりして、移動させ、再度、基底枠を調整し直すことが可能となる。この時、基底枠の木ネジ取り付け穴が木ネジ径より若干大きめの貫通孔であるので、木ネジを完全に締めずに半分程度仮止めすることで、基底枠が左右方向に移動可能に仮止めできる。そして、基底枠の両側の調整部材を、前記長孔と該長孔を利用した機械的係止手段を用いて、近づける方向に移動させると基底枠は開口部の内側方向へ移動する。左右の基底枠を左右の壁面開口部端面との隙間のバランスをとりながら調整することで、スペ−サ−がなくても微調整が簡単にできる。このため、建て付け調整がよりいっそう簡単にできるようになる。
この場合の、脱着可能な取り付け手段としては、一例として、マジックテ−プ(登録商標)等を利用することができる。また、調整部材に設けられた長孔と機械的係止手段の一例を挙げると、長孔とこの長孔に設けられた木ネジとワッシャ−の組み合わせを挙げることができる。木ネジをわずかにゆるめて、木槌等で調整部材に外力を加えると調整部材が適度に押圧された状態で枠見込み幅方向に移動可能になる。しかも、移動距離を微調整しながら行うことができる。
本発明によれば、枠見込み幅方向の両側から、前記調整部材を前記基底枠に向けて押圧すると、前記基底枠と調整部材の当接面間で、前記押圧力の分力が前記傾斜面に対して垂直方向に働き、前記基底枠を開口部の内側へ移動させる力が働く。このことで、開口枠と壁面端部間の隙間の微調整や開口枠の建て付け調整の微調整が極めて簡単にできる。従って、開口枠と壁面端面との間に隙間が生じないので、スペ−サ−が不要となり、施工性及び長期耐久性にとって、安価で優れたものとなり、長期間使用後の建て付け調整が可能となる。
また、本発明の開口枠構造は開口枠と壁面端部間の隙間調整が極めて簡単にできるので、さまざまな開口幅を有する施工現場においても、用意すべき開口枠の種類は1種類で済み、さまざまな寸法のスペ−サ−を用意しなくてもよい。また、枠見込み幅方向に移動可能な前記調整枠によって、壁面を枠見込み幅方向の両側から壁面を挟持する構成ゆえ、壁厚の異なるさまざまな施工現場にも対応可能となる。
また、開口枠施工後、長期間使用して、開口枠の建て付けが悪くなり、枠の垂直度や水平度に狂いが生じても、前記調整部材が、縦枠の長手方向に所定間隔で複数個設けられているので、縦枠上下方向で、開口枠と壁面端部との隙間を意識的に異なるように微調整が可能となり、建具の建て付け調整が、よりいっそう簡単にしかも確実に精度よく実施できる。
また、前記切欠部を利用して、基底枠に化粧枠を被せることで、前記基底枠を固定する木ネジ等のネジ頭を隠蔽可能となり、仕上がり外観的にも優れたものとなる。
また、前記化粧枠及び調整枠が脱着可能になることで、開口枠施工後、長期間経過して、建て付けが悪くなり、開口枠との隙間等が新たに発生した場合、前記化粧枠及び調整枠を取り外し、調整部材に設けられた長孔と機械的係止手段を利用して規定枠の両側面に斜めに当接している2個の調整部材を枠見込み幅方向に近づけたり逆に引き離したりして、移動させ、再度、基底枠を調整し直すことが可能となる。この時、基底枠の木ネジ取り付け穴が木ネジ径より若干大きめの貫通孔であるので、木ネジを完全に締めずに基底枠が左右方向に移動可能に仮止めできる。そして、基底枠の両側の調整部材を、前記長孔と該長孔を利用した機械的係止手段を用いて、近づける方向に移動させると基底枠は開口部の内側方向へ移動する。左右の基底枠を左右の壁面開口部端面との隙間のバランスをとりながら調整することで、スペ−サ−がなくても微調整が簡単にできる。このため、建て付け調整がよりいっそう簡単にできるようになる。
この場合の、脱着可能な取り付け手段としては、一例として、市販のマジックテ−プ(登録商標)等を利用することができる。また、調整部材に設けられた長孔と機械的係止手段の一例を挙げると、長孔とこの長孔に設けられた木ネジとワッシャ−の組み合わせを挙げることができる。木ネジをわずかにゆるめて、木槌等で調整部材に外力を加えると調整部材が適度に押圧された状態で枠見込み幅方向に移動可能になる。しかも、移動距離を微調整しながら行うことができる。
本発明の詳細を図面に従って説明する。図1は本発明の開口枠構造の一実施形態を示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本発明の調整部材の正面図と平面図である。
図1、図2において、本発明の開口枠構造における開口枠1は建物の開口部Kの周縁部に取り付けられている。本発明の開口枠1は左右の縦枠3と上部の上枠4で構成されており、必要に応じて下部の床材F上に下枠5が取り付けられている。
本発明の開口枠1は縦方向の左右2本および横方向の上部1本の3本の開口枠本体2と前記調整部材Jと調整枠Tとからなり、前記開口枠本体2は基底枠2aと該基底枠2aを覆う化粧枠2bとで構成されている。本発明の開口枠1を取り付ける壁面Mの開口部Kの端面に壁体を構成する芯材Gが適宜間隔で設けられ、前記芯材Gの表面及び裏面に内装パネルPが張り付けられている。
本発明の前記基底枠2aと前記調整部材Jは傾斜面Sで当接している。該当接面において、互いに見合う大きさと角度を有する傾斜面S1(基底枠側)とS2(調整部材側)が形成されている。基底枠2aの枠見込み幅方向の両側面に傾斜面S1が形成されており、基底枠2aは断面で見て、略台形形状を逆さにしたような形状を有しており、台形形状の上底(短い辺)側が壁面Mの開口部端面の芯材G側にくるように設けられている。また、前記調整部材Jは基底枠2a側の端面に傾斜面S2が形成されており、前記基底枠2aの枠見込み幅方向の両側面の傾斜面S1で基底枠2aと当接しており、見込み幅方向の両側から基底枠2aを挟み込むようにして設けられたいる。
さらに、基底枠2aの長手方向に所定間隔で木ネジ取り付け穴Hが基底枠2aを貫通するように設けられている。木ネジ取り付け穴Hの直径は木ネジNの直径より若干大きめに形成され、木ネジNの頭が基底枠2a表面から突出しないように木ネジ頭収納部Rが木ネジ取付穴Hの先端部に設けられている。
前記2個の調整部材Jが基底枠2aの枠見込み幅方向の両側から前記傾斜面S1及びS2で基底枠2aと当接しつつ基底枠2aを挟持する構成とされている。このような構成のもとで、前記調整部材Jを両側から押圧すれば当接傾斜面S1、S2に働く押圧力の分力が前記傾斜面Sに対して垂直方向に働くので、基底枠2aを開口部Kの内側方向へ移動させる方向に力が作用する。このようにして左右の基底枠2aと壁面開口部端面との間の隙間Cを必要分だけ調整し、開口枠1と壁面開口部端面との隙間Cをきめ細かく調整することが可能となる。
さらに、本発明の前記調整部材Jが縦枠3の長手方向に所定間隔で複数個設けられていると、縦枠3の上下方向で、開口枠1と壁面Mの開口部端面との隙間Cを意識的に異なるように微調整が可能となり、開口枠1の施工後、長期間使用して、開口枠1の建て付けが悪くなり、開口枠1の垂直度や水平度に狂いが生じても、縦枠3の上下方向で、開口枠1と壁面Mの開口部端面との隙間Cを意識的に異なるように微調整が可能となり、建具の建て付け調整が、よりいっそう簡単にしかも確実に精度よく実施できる。
取り付け方は、以下のとおりである。先ず、開口枠本体2の、略コの字型の基底枠2aを用意し、開口枠1を取り付ける壁面Mの開口部Kに、前記略コの字型の基底枠2aを嵌め込み、開口部Kの端面との左右の隙間Cを測定する。次に、基底枠2aに設けられた木ネジ取り付け穴Hを利用して木ネジNを開口部Kの端面の芯材Gにねじ込む。
この時、完全にねじ込むことはせず、木ネジNを前記隙間Cよりも大きな寸法分だけ突出させ、仮止めしておく。このようにして、左右の基底枠2aを仮止めする。このようにして略コの字型の基底枠2aを左右方向に移動可能なように仮止めする。次に、左右の基底枠2aの枠見込み幅方向の両側から調整部材Jを基底枠2aを挟み込むようにする。この時、基底枠2aの傾斜面S1と調整部材Jの傾斜面S2とを当接させる。
木ネジ取り付け穴Hは基底枠2aの厚み方向へ貫通している。さらに前記貫通孔の直径は木ネジNの直径よりも若干大きめの寸法とされている。また、前記木ネジ取り付け穴Hの先端部には、木ネジNの頭を収納するための木ネジ頭収納部Rが形成されている。また、木ネジNにワッシャ−(図示せず)を利用すると基底枠2aをより確実に固定できる。
次に、当接させた調整部材Jを基底枠2aの両側から押圧し、左右の隙間Cが略等分になるように微調整する。このように略等分にしないと、特に、基底枠2aの場合、後工程で取り付ける調整枠Tの固定片Bの長さ不足が生じる恐れがある。
また、施工後、長期間使用した後、床材Fの水平度に狂いが出たり不陸が発生したり、壁面Mの垂直度不良や不陸が発生して、開口枠1の建て付け不良が生じた場合、前記調整部材Jが、縦枠3の長手方向に所定間隔で複数個設けられていると、縦枠3の上下垂直方向において、開口枠1と壁面Mの開口部端面との隙間Cを意識的に異なるように微調整が可能となり、建具の建て付け調整が、よりいっそう簡単にしかも確実に精度よく実施できる。この場合、調整部材Jは片方の縦枠1本につき、左右の縦枠3の上部(天井に近い側)に1個づつ、下部(床材Fに近い側)に1個づつ、最低でも合計4個あればよい。左右2本の縦枠に対してはその2倍の数あればよい。また、それ以上あれば建て付け調整にとって、よりいっそう好適である。
次に、上記のように左右のバランスを調整した後、前記調整部材Jを釘ステ−プル、木ネジN等の機械的手段又は接着剤を用いた接着手段又はそれらの併用で前記芯材Gに固定する。この後、基底枠2aの木ネジNをしっかりと本固定する。この時、木ネジNの代わりに釘(図示せず)を用いてもよいものとする。但し、木ネジNによる機械的手段で取り付ける方が望ましく、釘やステ−プルや接着手段は用いない方が長期間使用後の建て付け再調整時に剥がし易く便利である。
図3に示すように、上記した調整部材Jの固定方法は、本発明の一実施形態として、長孔LHと該長孔LHを利用した機械的手段がある。前記調整部材J表面の所定位置に、枠見込み幅方向に長い、長孔LHが形成されており、前記長孔LHを利用した機械的係止手段の例として、木ネジNを挙げることができる。この時、接着手段は用いない方がよい。基底枠2aと壁面Mの開口部端面との隙間Cを調整する際、調整部材Jに設けた長孔LHに木ネジNを完全に締め切らずに、木ネジ長さ方向の約半分程度締めて、仮止めしておく。
次に、基底枠の左右の隙間Cのバランスを見ながら、又、調整部材Jが上下方向で複数個に分割されている場合、上部の天井面(図示せず)に近い方に位置する隙間Cと下部の床材Fに近い方に位置する隙間Cのバランスもとりながら、調整部材Jのおよその位置を決め、前記木ネジNを若干ゆるめに適度に締めておく。調整部材Jを木槌でたたくと調整部材Jが少しづつ動く程度に適度に締めておく。
このようにして、木槌で調整部材Jを基底枠2aの両側面から少しづつたたきながら微調整を行い、丁度良い位置で木ネジNをしっかりと締め、調整部材Jを完全固定する。調整部材Jがしっかりと固定されてから、次に、基底枠2aをワッシャ−(図示せず)と木ネジNを用いて木ネジ取付穴Hを利用してしっかりと締める。この時、接着手段を用いない方が望ましい。木ネジの頭は木ネジ頭収納部R内にすっぽりと入るようにする。
次に、調整枠Tの嵌合片Vを壁面Mの両面側から、嵌入溝D内に差し込む。この時脱着可能なように取り付けることが望ましい。例えばマジックテ−プ(登録商標)(図示せず)等を利用するとよい。これ以外の方法であってもよいものとする。このようにして、固定片Bが両側から壁面Mを挟持する。嵌入溝Dに対する嵌合片Vの嵌入深さを変えることで、さまざまな壁厚に簡単に対応できる。
最後に基底枠2aに化粧枠2bを被せる。木ネジN、釘等を用いないで、脱着手段を用いて取り付けることが望ましい。この時脱着手段としては一例として、例えばマジックテ−プ(登録商標)(図示せず)等を利用するとよい。これ以外の方法であってもよいものとする。接着剤、又は両面接着テ−プ、両面粘着テ−プ等は用いない方が望ましい。
上記したように、調整部材J、化粧枠2bの取り付けを釘、木ネジ、接着剤等を使用しないで脱着可能に取り付けすると、開口枠1を施工後、長期間経過して、建て付けが悪くなり、開口枠1と壁面開口部との隙間C等が新たに発生した場合、前記化粧枠2b及び調整部材Jを取り外し、再度基底枠2aを調整し直すことが可能となり、建て付け調整が簡単にできる。
本発明の開口枠1に用いられる材料は、例えば、一例を挙げると、ラワン、ジョンコン、メランティ−、等の南洋材又は、レッドシダ−、イエロ−パイン、等の針葉樹を木質繊維を平行させて積層して得られた平行合板(LVL)、平行合板の両面に中比重繊維板(MDF)を積層させた複合材等が好適なものとして挙げることができる。
本発明の開口枠構造の一実施形態を示す斜視図。 図1のA−A線断面図。 本発明の調整部材を示す。 (イ)平面図。 (ロ)正面図。
符号の説明
1 開口枠
2 開口枠本体
2a 基底枠
2b 化粧枠
3 縦枠
4 上枠
5 下枠
K 開口部
M 壁面
C 隙間
P 内装パネル
G 芯材
J 調整部材
T 調整枠
V 嵌合片
B 固定片
D 嵌入溝
S 傾斜面
S1 基底枠の傾斜面
S2 調整部材の傾斜面
N 木ネジ
H 木ネジ取り付け穴
R 木ネジ頭収納部
F 床材

Claims (4)

  1. 建物の壁面開口部に設けられる左右の縦枠と上部の上枠からなる開口枠において、該開口枠は開口枠本体と調整部材と調整枠から構成されており、前記開口枠本体は開口部端面に設けられた基底枠と該基底枠を覆う化粧枠とからなり、前記基底枠の見込み幅方向の両側面に傾斜面が形成されており、該基底枠は断面視略逆台形形状を有しており、台形形状の上底が開口部端面側になるように設けられ、前記調整部材は開口部端面に沿って見込み幅方向の両側から前記基底枠を挟み込むようにして見込み幅方向に移動可能に設けられ、調整部材の基底枠側には基底枠に見合う角度を有する傾斜面が形成されており、前記基底枠及び調整部材の傾斜面どうしが当接するように構成されており、前記調整枠は、嵌合片と該嵌合片と略直角に形成されている固定片からなる断面略L字型形状を有し、開口枠本体の見込み幅方向の両側に、枠見込み幅方向に移動可能に設けられ、前記化粧枠と調整部材間に前記調整枠の嵌合片が嵌挿される挿入溝が形成されており、前記嵌合片が挿入溝内を見込み幅方向に移動可能に嵌挿されていることを特徴とする開口枠構造。
  2. 前記調整部材が、前記縦枠3の長手方向に所定間隔で複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開口枠構造。
  3. 前記基底枠の表面部が前記化粧枠裏面の切欠部に嵌挿されるように前記化粧枠裏面に切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開口枠構造。
  4. 前記化粧枠と基底枠との接合面、前記調整枠の嵌合片の表面と嵌入溝内表面に脱着手段が設けられており、化粧枠及び調整枠が脱着可能に設けられ、基底枠の所定位置に木ネジ取り付け穴が基底枠を貫通するように設けられ、該木ネジ取り付け穴の先端部に、それよりも大きな直径を有するネジ頭収納部が設けられており、前記調整部材表面の所定位置に、枠見込み幅方向に沿って長孔が形成されており、前記長孔を利用した機械的係止手段が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開口枠構造。
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