JP2006008328A - 画像記録装置 - Google Patents

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    • B41J13/103Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides for the sheet feeding section

Abstract

【課題】 画像記録装置の給紙カセット3からその上方の記録部に側面視Uターン状の搬送路体9を介して用紙を確実に案内する。
【解決手段】 画像記録装置の本体内に画像記録部と、その画像記録部に用紙を給送する給紙搬送路とを備え、本体の下部には前記画像記録部より下方に、多数枚の用紙が堆積させられた給紙カセット3が進退動可能に配置され、給紙カセット3上の用紙を給紙手段により送り出して、その給紙カセット3の端部に設けられた傾斜分離板8により1枚ずつ分離して搬送路体9を介して給紙搬送路に対して上向きに搬送する。搬送路体9は、側面視で横向きU字状の板部9aにて形成されており、板部9aには、自由回転する複数の回転コロ64a〜64dが、用紙の幅方向の中央部位に設けられている。搬送上流側の回転コロ64aの直径が下流側の回転コロ64bより大きく設定されている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、給紙カセットにほぼ水平状に堆積された被記録媒体(カットシート、用紙)を1枚ずつ分離して、給紙カセットより上方に位置するインクジェット式等の記録部に給送するUターンパス(Uターンパス)を備えた画像記録装置の構成に関する。
従来の各種プリンタやファクシミリ等の画像記録装置、例えば特許文献1では、その本体(ハウジング)の下部側にて前後引き出し動可能に配置した給紙カセットに、多数枚の用紙(被記録媒体、カットシート)をほぼ水平状に堆積させて収納し、前記本体側には、給紙カセットの上面側であって給紙カセットの先端の傾斜分離部の近傍に給紙ローラを配置する。この給紙ローラによって給送される用紙を傾斜分離部にて上向きに案内した後、反転ローラとその外周に対峙して配置される側面視略U字状の搬送ガイド板(搬送経路板)とからなる搬送経路を介して記録ヘッドの下面に用紙を搬送し、記録した後、画像記録装置の本体の前面側に排出するように構成したものが開示されている。
特開2002−249248号公報(図1参照)
しかしながら、特許文献1の構成のように、反転ローラを駆動させるには、駆動モータから反転ローラヘ歯車群等による動力伝達系が必要となり、また、反転ローラを搬送ガイド板の湾曲状内面に沿うような大径に形成しなければならず、画像記録装置の構造が複雑になると共に、装置全体が嵩高になるという問題があった。
さらに、給紙カセットに被記録媒体を大量に堆積させたときと、画像記録作業の進行につれて、被記録媒体の堆積高さが減少した場合との間、または被記録媒体の腰の強さの強弱により、給紙カセットの先端の傾斜分離板の箇所での被記録媒体の1枚ずつへの分離性能が変動する(安定しない)という問題があった。
本発明は、これらの問題を解決すべくなされたものであり、比較的簡単な構成を採用することにより、被記録媒体の最後の1枚まで確実且つ安定して記録部に給送できる画像記録装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の画像記録装置は、被記録媒体上に画像を記録する画像記録部と、その画像記録部に被記録媒体を給送する給紙搬送路とを装置本体内に備え、当該装置本体の下部には前記画像記録部より下方に、多数枚の被記録媒体を堆積収納可能な給紙カセットが進退動可能に配置され、前記給紙カセット上の被記録媒体が給紙手段により送り出されると共に、その給紙カセットの端部に設けられた傾斜分離板により1枚ずつ分離されて前記給紙搬送路に対して上向きに搬送されるように構成してなる画像記録装置において、前記給紙搬送路は、側面視で横向きU字状の板状の搬送路体にて形成されており、前記搬送路体には、自由回転する回転コロが、少なくとも被記録媒体の搬送方向と直交する被記録媒体の幅方向の中央部位に複数設けられているものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像記録装置において、前記回転コロは、前記被記録媒体の搬送方向に沿って適宜間隔にて複数配置され、前記搬送方向の上流側に配置される回転コロの直径は、下流側に配置される回転コロの直径よりも大径に形成されているものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像記録装置において、前記各回転コロの直径を、当該回転コロの端部から中央部に行くに従って順次増大するように形成されているものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置において、前記各回転コロの回転周面と端面との交差角部の隅肉を削除したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像記録装置において、前記搬送路体には、前記被記録媒体が通過する表面に向かって前記各回転コロ及びその支軸が露出する収納部を備え、前記搬送路体における前記被記録媒体が通過する表面には、前記各回転コロの少なくとも一部が露出し、且つ前記各支軸の軸支部を覆うようにしたカバー体を着脱可能に配置したものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像記録装置において、前記搬送路体における前記被記録媒体が摺接する表面は、前記被記録媒体の搬送方向上流側において、その被記録媒体の幅方向中央側で突出し、被記録媒体の幅方向の両端部側に行くに従って後退するような凸湾曲面に形成されているものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置において、前記搬送路体には、前記被記録媒体が通過する表面に向かって突出し、且つ前記被記録媒体の搬送方向に沿って長い複数本の突条リブが、前記回転コロの配置位置よりも前記被記録媒体の幅方向の外側にて適宜間隔で配置され、前記各突条リブは、前記被記録媒体の幅方向の断面が当該幅方向の外側に向かって鈍角状に傾斜するように形成されているものである。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像記録装置において、前記搬送路体及び前記突条リブにおける前記被記録媒体が摺接する表面は、前記被記録媒体の搬送方向上流側において、その被記録媒体の幅方向中央側で突出し、被記録媒体の幅方向の両端部側に行くに従って後退するような凸湾曲面に形成されているものである。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像記録装置において、前記給紙カセットにおける前記傾斜分離板には、前記給紙手段により給送される被記録媒体における幅方向の中央部位の先端縁に当接して分離させる分離手段を設け、前記傾斜分離板は、前記分離手段の配置箇所の近傍で前記被記録媒体の幅方向の先端縁に接近し、前記被記録媒体の幅方向の両端部側に行くに従って、当該被記録媒体の先端縁から離間するような凸湾曲面に形成されているものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像記録装置において、前記給紙カセットにおける底板と前記傾斜分離板の基部との間には、前記傾斜分離板が凸湾曲面に形成されることによって発生する隙間を埋めるリブが前記傾斜分離板の基部に一体的に形成されているものである。
請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の画像記録装置において、前記給紙カセットにおける底板には、前記給紙手段と対向する位置に、高摩擦係数部材が設けられ、その高摩擦係数部材よりも前記被記録媒体の搬送方向下流側であって、前記傾斜分離板の基部との間には、高摩擦係数部材側で低く前記傾斜分離板の基部側に向かって高い上向き案内部が前記底板に設けられているものである。
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置において、前記給紙カセットにおける前記傾斜分離板の上端縁が前記搬送路体の表面側にてその下端縁より高い位置まで一部重複するように延形成されているものである。
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載の画像記録装置において、前記給紙カセットの前端部の下面側には、この給紙カセットを画像記録装置の本体に押し込み完了した時に当該本体に設けられた係合部に係止する係合爪を設ける一方、前記給紙カセットの底板下面側と前記本体との間には、この給紙カセットを前記本体から引き出す途次に、当該給紙カセットを上昇案内して、前記係合爪が前記係合部からの係合解除を助長するようにするカム手段を設けたものである。
請求項1に記載の発明によれば、側面視横向きのU字状の搬送路体に表面のうち、被記録媒体の幅方向の中央部位に自由回転する小さい直径の回転コロを複数設けているので、構成がコンパクトなものでありながら、記録部への被記録媒体の搬送を円滑且つ確実に行えるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、搬送上流側の回転コロの直径を大きくし、搬送下流側の回転コロの直径を順次小さくすることにより、その回転コロの円周面が搬送路体の表面に沿って、且つその表面から突出する高さを少なくすることができ、傾斜分離板から上方向に移行する被記録媒体の先端縁が回転コロの円周面に当接するときの抵抗を極端に少なくでき、U字状に湾曲した搬送路体における下流側への被記録媒体の搬送作用を円滑且つ軽快に行え、紙ジャムの発生を防止するのに効果的である。
請求項3及び4に記載の発明によれば、回転コロの円周面に当接しながら搬送される被記録媒体の表面(記録面)に筋が発生せず、記録部での記録画像の品質の悪化を無くすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、複数個の回転コロを配置し、且つ装着して支軸を脱落不能にする手間をカバー体の装着だけで簡単にできるという顕著な効果を奏する。
請求項6及び8に記載の発明によれば、側面視U字状に湾曲した搬送路に沿って搬送される被記録媒体の幅方向の両端部が搬送路体や突条リブの表面に摺接することがなく、搬送抵抗が少なくなり、軽快且つ確実に搬送できるという効果を奏するものである。
請求項7に記載の発明によれば、回転コロの配置位置よりも前記被記録媒体の幅方向の外側にて適宜間隔で配置された各突条リブは、前記被記録媒体の幅方向の断面が当該幅方向の外側に向かって鈍角状に傾斜するように形成されているから、被記録媒体の幅方向の側縁が突条リブの緩斜面に載りながら搬送されるので、当該被記録媒体の斜行現象を無くし、紙ジャムの発生も防止できる。
請求項9に記載の発明によれば、傾斜分離板における前記被記録媒体の幅方向の中央部に設けられた分離手段により、前記被記録媒体の幅方向先端縁が先に衝突して1枚ずつの分離作用を確実にならしめることができ、被記録媒体の重送を確実に防止できるのである。
請求項10に記載の発明によれば、前記給紙カセットにおける底板と前記傾斜分離板の基部との間には、前記傾斜分離板が凸湾曲面に形成されることによって発生する隙間を埋めるリブが前記傾斜分離板の基部に一体的に形成されているものであるから、このリブの存在により、堆積量が少なくなった被記録媒体が底板に近接して給送されるとき、当該被記録媒体の先端縁が前記隙間に嵌まり込むことなく、傾斜分離板の上方に確実に案内できるという効果を奏する。
請求項11に記載の発明によれば、前記給紙カセットにおける底板には、前記給紙手段と対向する位置に、高摩擦係数部材が設けられ、その高摩擦係数部材よりも前記被記録媒体の搬送方向下流側であって、前記傾斜分離板の基部との間には、高摩擦係数部材側で低く前記傾斜分離板の基部側に向かって高い上向き案内部が前記底板に設けられているものであるから、堆積量が少なくなった被記録媒体が底板に近接して給送されるとき、当該被記録媒体の先端縁が上向き案内部に沿って確実に上向きに案内される結果、前記隙間に嵌まり込むことなく、傾斜分離板の上方に確実に案内できるという効果を奏する。
請求項12に記載の発明によれば、最大堆積時近傍であっても、給送される被記録媒体が傾斜分離板から搬送路体の下端部に円滑に載り移れるという効果を奏する。
請求項13に記載の発明によれば、給紙カセットを画像記録装置の本体内に押し込む途次、カム手段により給紙カセットが上昇され、この状態で係合爪が係合部の上面に軽く摺接しながら押し込まれる。給紙カセットが押し込み完了したほぼ同じタイミングで、係合爪は係合部に係合できるから、給紙カセットがほぼ水平状態のまま下降し、前記本体に対する給紙カセットのセット状態が保持できる。
給紙カセットを引き出すときには、カム手段により給紙カセットの前端側が適宜距離持ち上がるので、そのタイミングで係合爪が係合部の上面に軽く摺接することになる。従って、係合爪の係合部に対する係合解除の作用を助長することができる。また、給紙カセットの進退動(着脱)操作の繰り返しで、係合爪の下端縁が係合部に激しく衝突することによる樹脂の変形、摩耗、白化現象を少なくすることができ、且つ給紙カセットの押し込み・引き出し時のクリック感を付与することができるのである。
次に、本発明を具体化した最良の実施形態について説明する。図1は本発明のインクジェット式の記録ヘッドが備えられた画像記録装置の斜視図、図2は側断面図、図3は画像記録装置の本体外カバー及び画像読取装置における蓋カバー体を外した状態の斜視図、図4は画像読取装置を除いた状態の画像記録装置の斜視図、図5は図3のV−V線矢視要部拡大側断面図、図6は図4のVI−VI線矢視要部拡大側断面図、図7は給紙カセットと給紙手段との斜視図、図8は給紙カセットのみの斜視図、図9は給紙カセットの平面図、図10は給紙カセットの先端側にUターンパス用の搬送路体を配置した状態の斜視図、図11は図9のXI−XI線矢視拡大断面図、図12は作用説明のための拡大側断面図、図13は図12のXIII−XIII線矢視断面図、図14はUターンパス用の搬送路体の内面(表面)側を下側から示す斜視図、図15は外面側を示す斜視図、図16は図14及び図15におけるXVI −XVI 線矢視拡大断面図、図17(a)は図10のXVIIa −XVIIa 線矢視断面図、図17(b)は図10のXVIIb −XVIIb 線矢視断面図、図18は図10のXVIII −XVIII 線矢視断面図、図19は給紙カセットの先端部から傾斜分離板を外した状態の一部側面図、図20は給紙カセットの下面側の係合手段及びカム手段を示す斜視図、図21は給紙カセット収納箇所の開口部の底部の補強バーの部分を示す斜視図、図22は給紙カセットの係合状態から引き出し状態を説明するための側面図である。
本実施形態の画像記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device )に本発明を適用したものであり、図1及び図2に示すように、画像記録装置1における合成樹脂製の記録装置本体としての合成樹脂製の射出成形品からなるハウジング2の底部には、その前側(図2において左側)の開口部2aから差込み可能な給紙カセット3が配置されている。
ハウジング2の上部には、コピー機能やファクシミリ機能における原稿読取などのための画像読取装置12が配置されている。この画像読取装置12の底壁11が上カバー体30の上方からほぼ隙間なく重畳されるように構成されている。この画像読取装置12は図示しない枢軸部を介してハウジング2の一側端に対して上下開閉回動可能に構成され、さらに、画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13の後端は画像読取装置12の後端に対して枢軸12aを中心に上下回動可能に装着されている。
ハウジング2の上側には、画像読取装置12の前方に各種操作ボタンや液晶表示部等を備えた操作パネル部14とが設けられている。そして、画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて原稿を載置することができる載置用ガラス板16が設けられ、その下側に原稿読取り用のイメージスキャナ装置(CIS:Contact Image Sensor) 17が図2、図5及び図6の紙面と直交する方向(主走査方向、図1、図3及び図4におけるY軸方向)に延びるガイドシャフト44に沿って往復移動可能に設けられている。
画像読取装置12と操作パネル部14との下方には、その平面視投影面積内に、記録部7と排紙部10並びにこの排紙部10の一側に設けられたインク貯蔵部15が位置するように配置されている。
記録部7は、図2〜図6に示すように、箱型のメインフレーム21とその左右一対の側板にて支持され、Y軸方向(主走査方向)に延びる横長の板状の第1及び第2ガイド部材22、23との間に形成される。記録部7における記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5は、用紙搬送方向の上流側の第1ガイド部材22及び下流側の第2ガイド部材23に跨がって摺動自在に支持(搭載)されて往復移動可能となっている。
キャリッジ5を往復移動させるために、用紙搬送方向(矢印A方向)の下流側に配置されたガイド部材23の上面には、主走査方向(Y軸方向)に延びるように配置されたタイミングベルト24はプーリに巻回され、そのタイミングベルト24を駆動するCR(キャジッジ)モータ25(図4に示す)は第2ガイド部材23の下面に固定されている。モータ25は実施形態ではDCモータであるが、ステッピングモータ等他のモータでもよい。第2ガイド部材23には、主走査方向に沿って延びるように配置されてキャリッジ5のY軸方向(主走査方向)位置を検知するためのエンコーダストリップ47を備える。この帯状のエンコーダストリップ47は検査面(Y軸方向に一定間隔で配置されたスリットの形成面)が垂直方向に沿うように配置されている。
キャリッジ5における記録ヘッド4の下面と対峙するようにY軸方向に延びる扁平状のプラテン26は、前記両ガイド部材22、23の間であって、メインフレーム21の底板21aの上方に固定されている。
用紙搬送方向の下流側のガイド部材23の下面からハウジング2の前端の排紙口10aまでの間をメインフレーム21の底板21bとほぼ同じ高さ位置で排紙部10の上方を覆うようにした合成樹脂製の仕切板(下カバー体)29がハウジング2と一体的に形成されている(図2及び図4参照)。
さらに、仕切板(下カバー体)29の上側には適宜空間を隔て、且つキャリッジ5及びその往復移動経路の上方を覆うようにした上カバー体30が配置されている。なお、この上カバー体30の中途部には、キャリッジ5の往復移動経路が上方から見えるようにする矩形状の窓孔31が穿設されている(図3参照)。用紙Pが記録部7内で紙ジャムを起こした場合等には、利用者は画像読取装置12をハウジング2から回動させて、この窓孔31から用紙Pを取り出すことができる。
次に、インク貯蔵部15に収納されている各インクカートリッジ19と記録部7における記録ヘッド4とを常時連結している可撓性を有するインク供給管20の配置構造について説明する。
インク貯蔵部15は、ハウジング2の上方に向かって開放されており、インク貯蔵部15には、フルカラー記録のための4色のインクを各々収容した平面視の面積が小さく、且つ高さ寸法の高いほぼ矩形箱状のインクカートリッジ19(個別の色、即ち、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)用インクのカートリッジに対しては符号19a〜19dを付する、図3、図4参照)を、X軸線方向に沿って一列状に収納でき、上方から着脱可能となるように構成されている。
そして、各インクカートリッジ19(個別には符号19a〜19dで示す)からインクジェット式の記録ヘッド4に複数本(実施形態では4本)のインク供給管(インクチューブ)20(個別には符号20a〜20dで示す、図5参照)を介してインクを供給するように構成されている。なお、4色よりも多数のインク色を使用する場合(6色〜8色等)には、そのインク色の数に応じたインクカートリッジをインク貯蔵部15に収納可能に構成すれば良いし、インク供給管20もインクカートリッジの数に合わせて増やせばよい。
実施形態では、各インク供給管20a〜20dは互いに独立したチューブ体であり、また、全てのインク供給管20b〜20dの長さを等しくして使用する。
図4及び図5に示すように、複数(実施形態では4本)のインク供給管20の根元部は、インク貯蔵部15の一端部15aの部分にて束ねられて下カバー体29の上面にてその一側端部(図4で右端部)からY軸方向に沿って他端部(図4で左端部)の方向に延設する。このとき、全てのインク供給管20a〜20dの根元部はほぼ水平な下カバー体29の上面に沿った横一列状に並んでいる。このインク供給管20の少なくとも一部(中途部等)が、下カバー体29の上面に支持されるようになっている。
次いで、全てのインク供給管20a〜20dを、その中途部が下カバー体29における横長の縦仕切り板32の片方の縦面(ほぼ鉛直面)に沿うように捩じり、この縦仕切り板32の片方の縦面と対峙してネジ等で固定した合成樹脂製の縦板状の固定体33との間に、全てのインク供給管20a〜20dの中途部を縦一列状に配列させて固定(抱持または挟持)する。この固定体33と縦仕切り板32の片方の縦面とで全てのインク供給管20a〜20dを固定(抱持)した部分が中間固定部となる。
キャリッジ5には、用紙搬送下流方向(矢印A方向)にほぼ水平に延びる連結片が設けられており、全てのインク供給管20a〜20dの先端部は、連結片における図4で左端に設けられた接続部に、ほぼ水平状の横一列の配列で接続されている。そして、中間固定部(固定体33)の箇所から接続部までの間で、全てのインク供給管20a〜20dの中途部の向きを左方から右方へと転換させると共に、この全てのインク供給管20a〜20dの列(配列)の位相を、固定体33側のほぼ鉛直方向から接続部側のほぼ水平方向へと異ならせるように捩じって引き回す。これにより、各インク供給管20a〜20dが互いに独立して湾曲しながらも、全てのインク供給管20a〜20dが纏まり易くなる。固定体33(中間固定部)の箇所から接続部までの間で、全てのインク供給管20a〜20dが互いに独立状に離れていることは勿論である。
搬送される用紙Pの幅(用紙Pの短辺)より外側には、その一端側(実施形態では、図4で右端部位)にインク受け部が、また、他端側(図4で左端部位)にメンテナンス手段としてのメンテナンスユニットがそれぞれ配置されている(それぞれ図示せず)。これにより、記録ヘッド4はインク受け部に設けられたフラッシング位置にて記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出を行い、インク受け部にてインクを受ける。メンテナンスユニット部分では、キャリッジ5は待機位置であって、メンテナンスユニットにおけるキャップ部が記録ヘッド4のノズル面を下方から覆って色毎にインクを選択的に吸引したり、記録ヘッド4上の図示しないバッファタンク内の気泡を除去するための回復処理等を行う。なお、キャリッジ5がメンテナンスユニット部分に横方向に接近移動するとき、図示しないクリーナ(ワイパブレード)でノズル面を拭いてクリーニングを行う。
本実施形態では、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド4のノズルから選択的にインク滴を吐出させる指令信号をハウジング2側に設けた図示しない制御部から伝送するためのフレキシブルフラットケーブル40は、キャリッジ5がY軸方向(主走査方向)に往復移動する場合のインク供給管20a〜20dの通過する領域(可動領域、非結束乃至非拘束の領域)に、インク供給管20の延びる方向とほぼ平行状に配置されている(図4参照)。
そして、インク供給管20における湾曲中途部と、フレキシブルフラットケーブル40における湾曲中途部との凸湾曲方向がキャリッジ5の往復移動方向に対して互いに反対向きに設定されている。このように構成することで、インク供給管20とフレキシブルフラットケーブル40とを鉛直方向においてほぼ同一高さ(ほぼ同一水平面内)に配置でき、結果として画像記録装置1全体を薄型化できる。
また、プラテン26を挟んで搬送上流側には、用紙Pを記録ヘッド4の下面に送るためのレジストローラ(搬送ローラ)対27が配置されており、軸支部(取付け部)21kと、プラテン26の下流側には記録済みの用紙Pを排紙部10に搬送するための排紙ローラ28が配置されている(図2、図5及び図6参照)。
次に、給紙装置の構成について詳述する。本実施形態では、給紙カセット3は、被記録媒体としての例えばA4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等にカットされた用紙Pをその短辺が用紙搬送方向(副走査方向、X軸方向)と直交する方向(図2において紙面と直交する方向、主走査方向、Y軸方向)に延びるようにして複数枚積載(堆積)されて収納できる形態とする。なお、給紙カセット3の前端(ハウジング2の前面側に対応する)には、リーガルサイズ等の長い用紙Pの後端部を支持する補助支持部材3aがX軸方向に移動可能に装着されている(図7、図8、図9及び図10参照)。図2では、補助支持部材3aがハウジング2から外部に突出する位置に配置されている状態を示しているが、A4サイズ等の給紙カセット3内に納まってしまう(開口部2aからハウジング2の外部へ突出しない)用紙Pを用いる場合には、収納部3bに補助支持部材3aを給紙の妨げとならないように収納することができる。
次に、給紙手段6の構成について説明する。図7に示す合成樹脂製の駆動軸50はメインフレーム21における側板及び一対の軸支持板(ともに図示せず)にそれぞれ穿設された軸孔に回転自在に軸支され、この駆動軸50の先端が給紙手段6における給紙アーム6aの基部に横向きに突出するように挿入されている。そして、駆動軸50の回転駆動により、給紙アーム6a内に設けられた歯車伝動機構6cを介して給紙ローラ6bが一定方向(図6において反時計周り)に回転するよう構成されている。また、図示しない付勢手段(例えば、ねじりバネ)により、給紙ローラ6b側が常に底板21bより下方に向かうように付勢されている。
また、給紙カセット3の後端(図2、図7、図10において右側、図8及び図9において左側)には、後に詳述する用紙分離用の分離傾斜板8が配置されている。また、金属板製の箱型のメインフレーム21の底板21bには、給紙手段6における給紙アーム6aの基端部が上下方向に回動可能に装着されている。この給紙アーム6aの下端に設けられた給紙ローラ6bと、分離傾斜板8の幅方向(Y方向)の中央部の内面(表面)側に設けられた分離手段としての弾性分離パッド8a(実施形態では板バネ製である)とにより、給紙カセット3に堆積された被記録媒体である用紙Pを一枚ずつ分離搬送する。分離された用紙Pは後述するような構成の上横向きのUターンパス(給紙搬送路)用の搬送路体9を介して給紙カセット3より後方の上側(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。
記録部7にて記録された用紙Pがその記録面を上向きにして排出される排紙部10は、給紙カセット3の上側に形成されており、排紙部10に連通する排紙口10aがハウジング2の前面の開口部2aと共通にして開口されている。
また、給紙カセット3における補助支持部材3aを収納部3bに収納した状態では、給紙カセット3のX軸方向の長さと、画像読取装置12及び操作パネル部14のX軸方向の長さとはほぼ等しくなっている。従って、この画像記録装置1は平面視略正方形状の略直方体となるので、製品として出荷する梱包時にも梱包が容易となるとともに、梱包用の箱も小型化が可能となる。
重送防止手段51は、合成樹脂製の給紙カセット3の底板3c上に水平に堆積された多数枚(実施形態では100枚程度)の用紙Pを給紙ローラ6bがUターンパス用の搬送路体9方向に給送する間、最後に給送されるべき用紙Pを給紙カセット3内に留めるためのものである。この重送防止手段51は、給紙ローラ6bと対向する給紙カセット3の底板3cに配置される高摩擦係数部材としてのコルク等のベースパッド52と、低摩擦係数部材としてのステンレス製等の金属板製のベースプレート53とからなる。
実施形態では、ベースパッド52とベースプレート53とは用紙Pの給送(搬送)方向(図12の矢印で示す)に対して直交する方向に並列状に配置されているものであり、好ましくは底板3cに一体的に突出形成された給送下流側で高いジャンプ台54の給送下流側の端部に近接させて、1つのベースパッド52を挟んだ両側にベースプレート53が配置される(図8、図9、図12、図13参照)。この2つのベースプレート53は、底板3cの上面に接着剤等にて固定されている。一対のベースプレート53の配置位置の間の底板3cには、上下方向に貫通孔55が形成されており、上面にベースパッド52を接着剤にて固定支持させた支持部材としてのベーススプリング56が貫通孔55の箇所に配置されている。
給紙ローラ6bの円筒状の最外周部材6b1は合成ゴム等の材料で構成されており,給紙ローラ6bが用紙Pに回転圧接された時、給紙ローラ6bとそれが接触する用紙Pとの間に発生する摩擦力が、給紙ローラ6bが接触する用紙Pとその直下の用紙Pとの間に発生する摩擦力を上回るように、その材質、表面形状(即ち摩擦係数)が決定されている。本実施形態においては、材質はエラストマーまたはEPDM(エチレン・プロピレンゴム)が採用され、表面には搬送方向と直角になる方向にローレットが形成されている。
同様に、給紙ローラ6bが用紙Pに回転圧接された時、ベースパッド52とそれが接触する用紙Pとの間に発生する摩擦力が、ベースパッド52が接触する用紙Pとその直上の用紙Pとの間に発生する摩擦力を上回るように、ベースパッド52の材質、表面形状(即ち摩擦係数)が決定されている。本実施形態においては、材質はコルクが採用されている。
そして、給紙ローラ6bが最後の1枚の用紙Pに回転圧接された時、給紙ローラ6bとそれが接触する用紙Pとの間に発生する摩擦力が、ベースパッド52及びベースプレート53の両者とそれらが接触する用紙Pとの間に発生する摩擦力を上回るように、ベースプレート53の材質、表面形状(即ち摩擦係数)が決定されている。本実施形態においては、ベースプレート53として、表面粗度を小さくしたステンレス鋼板が採用されているが、ニッケルメッキ鋼板などでも良い。
そして、最外周部材6b1の幅寸法W1(給送方向と直交する方向の寸法)は、ベースパッド52を挟んで両側のベースプレート53の幅方向の少なくとも中途部に跨がるように設定されている(図13参照)。
ばね弾性を有する金属板ばね製等のベーススプリング56は、その基部に穿設された係止孔56aがジャンプ台54の下面側に一体形成された係止爪54aに脱落不能に係止されて取り付けられる(図12参照)。また、ベーススプリング56の基部であって係止孔56aの近傍に穿設された丸孔等の位置決め孔56bは、ジャンプ台54の下面に突設した突起54bにきっちりと嵌まり、ベーススプリング56の突出方向が左右にずれないようにしている。このように、ベーススプリング56は片持ち梁的に、底板3cに支持され、且つベーススプリング56の先端側(自由端側)が貫通孔55の上方に向かって弾力付勢されている。
ベーススプリング56の先端側(自由端側、給送下流側)には、浮き上がり防止のための規制片57が断面U型に屈曲させる等して設けられている。これにより、給紙ローラ6bの最外周部材6b1がベースパッド52を下方に押圧していない状態(底板3c上の用紙Pを介して押圧していない状態を含む、これらを無負荷時という)では、貫通孔55の近傍の底板3cの下面に規制片57の先端縁(上端縁)が当接して、ベーススプリング56上のベースパッド52の表面(上面)のうち、給紙ローラ6bとの接触点に相当する位置での表面が、対応する位置での高さ位置固定的なベースプレート53の表面(上面)よりも一定値(実施形態では0.5mm程度)以上上向きに突出しないように規制されている。なお、この一定値は、ベーススプリング56の板厚さ、材質、平面視形状等によって異なり、最後から2枚目の用紙Pを給紙する際に、給紙ローラ6bの圧接力に負けてベースパッド52がベースプレート53と同じ高さにならないように設計されていれば良い。また、べースパッド52の給送上流側の表面の高さ位置は、対応する位置でのベースプレート53の表面(上面)の高さ位置とほぼ同じに設定し、給紙ローラ6bによって押し込まれてべースパッド52とベースプレート53とが同じ高さになるときに、べースパッド52とベースプレート53とがほぼ平行になるように設定している。
実施形態では、ベーススプリング56は、その基部側の幅寸法が自由端側の幅寸法より大きい、平面視略台形状に形成されており、ベースプレート53はベーススプリング56と逆にその給送方向の上流側の幅寸法が下流側の幅寸法より小さい、平面視略台形状に形成されているものである(図8、図9参照)。
このようにすると、ベーススプリング56を挟んでその左右両側にベースプレート53を配置するときに要する幅方向の寸法をできるだけ短くすることができると共に、ベーススプリング56の曲げ断面積を大きくできるので、応力集中を緩和できる。
また、低摩擦係数部材としてのベースプレート53を、ステンレス等の金属製板材にて構成すると、耐摩耗性が高く、表面の摩擦係数も低いので、低摩擦係数部材として合成樹脂製の底板3cの表面を利用する場合に比べて、最後の1枚の給送作用を確実にできる。また、底板3cの表面であって、べースパッド52と傾斜分離板8の基部との間には、用紙Pの給送上流側で低く、且つ給送下流側に行くに従って高くなるような斜面を有する上向き案内部3eが一体的に形成されている(図9及び図12参照)。これにより、給紙カセット3に堆積される用紙Pの量が少なくなった状態で、給紙ローラ6bにより送り出される用紙Pの先端が傾斜分離板8の基部より高い位置に当接して、用紙Pが上向きに給送される作用を円滑にできるのである。なお、上向き案内部には、その高い部分で底板3cの表面とほぼ平行状となる平坦部分が傾斜分離板8の基部側に延びていても良い。
さらに、傾斜分離板8の表面は、用紙Pの給送方向と直交する方向(Y方向、用紙Pの幅方向)において、この用紙Pの幅方向の中央側に位置する分離手段としての鋸歯状の分離パッド8aに近い部分で、用紙Pの幅方向の中央側の先端縁に接近し、この用紙Pの幅方向の両端部側に行くに従って、当該用紙Pの先端縁から離間するような凸湾曲面に形成されている(図9参照)このように、傾斜分離板8の表面が凸湾曲面であることにより、給送された用紙Pの幅方向の両端部側が傾斜分離板8の表面に当接する前に、当該用紙Pの幅方向の中央側の先端縁が確実に分離パッド8aに摺接して用紙Pの分離作用を受けることができるのである。
なお、分離パッド8aの左右両側には、傾斜分離板8の上端近傍に用紙Pを円滑に搬送路体9方向に導くための自由回転するコロ60が取付けられている(図8、図9及び図18参照)。そして、この傾斜分離板8は、給紙カセット3の先端に着脱可能に装着できるよう別体にて形成されている(図19参照)。
次に、給紙カセット3をハウジング2の底部に挿入・外脱するときに、給紙アーム6aが自動的に昇降する構成について説明する。駆動軸50と平行状であって、合成樹脂製の給紙アーム6aから一体的に突出するほぼ平板状のカムフォロア部材58は、メインフレーム21の底板21bの下面側に配置され、給紙カセット3における側板3dの上面のカム部59の上方にまで延びている(図7参照)。そして、回動して上昇した給紙アーム6a及び給紙ローラ6bの大部分が底板21bの開口部21c(図6参照)から上面側に収納された状態では、カムフォロア部材58が底板21bの下面にほぼ近接して平行状になるように設定されている。
合成樹脂製の給紙カセット3における用紙Pの収納部の底板3cを挟んでY軸方向の両端部である左右両側板部3dの上端面には、給紙カセット3の進退動(X軸方向の移動)に応じてカムフォロア部材58に摺接して給紙アーム6aひいては給紙ローラ6bを一体的に昇降させるためのカム部59が一体的に形成されている(図7、図8、図9参照)。
上記の構成によれば、ハウジング2の前面の開口部2aから給紙カセット3を差し込み、カムフォロア部材58の下面がカム部59の始端側(土手部材である、傾斜分離板8に近い側)に当接されると、給紙カセット3の前進動に従ってカムフォロア部材58は押し上げられ、これと一体的に給紙アーム6aひいては給紙ローラ6bが上向き回動し、給紙ローラ6b及び給紙アーム6aは傾斜分離板8の上方を越える。給紙アーム6a及び給紙ローラ6bが上昇した状態では、これらの部材は、開口部21cから底板21bの上方の空間(メインフレーム21内)に収納される。また、そのとき、扁平なカムフォロア部材58も底板21bの下面に当接または近接した状態となる。従って、メインフレーム21の底板21bと給紙カセット3との上下空間の高さを大きくすることなく、給紙アーム6a及び給紙ローラ6bの上下回動動作を確保することができる。換言すると、給紙カセット3からメインフレーム21の底板21bまでの高さを低くできて、画像記録装置1の全体の高さ寸法を小さくしたコンパクトなものを提供することができる。
カム部59の最上位置を越えて下降部にカムフォロア部材58が位置すると、それに応じて下向きに付勢されている給紙アーム6aひいては給紙ローラ6bも下向き回動する。そして、給紙ローラ6bは収納部3b内に堆積している用紙Pの最上層に当接できる。
給紙カセット3をハウジング2に最も奥まで前進させるとき(セット状態)、カム部59の最低高さ位置に、下向き状態の給紙アーム6aにおけるカムフォロア部材58の一端(下端)が当接すると、給紙ローラ6bは給紙カセット3の底部の重送防止手段51に当接可能となる(図7及び図12参照)。
このようにして、給紙手段6には、メインフレーム21の底板21bよりも下方に位置するカムフォロア部材58が設けられ、給紙カセット3には、ハウジング2(本体ケース)内に対する給紙カセット3の進退動に応じて、カムフォロア部材58と共に給紙手段6を少なくとも一時的に昇降回動させるためのカム部59が設けられているから、給紙カセット3の出し入れ動作に応じて給紙手段6が自動的に昇降でき、操作が簡単になる。
傾斜分離板8の上端から記録部7まで用紙Pを搬送するUターンパス(給紙搬送路)としての搬送路体9は、側面視横向きU字状の板部9aを有するように合成樹脂材にて射出成形されたものである。搬送路体9の左右両側の背面(裏面)には弾性を有する係合部62と摘み部63とが板部9aと一体的形成されている(図15参照)。この搬送路体9は、ハウジング2の底部に押し込んだ給紙カセット3における傾斜分離板8の上端のハウジング2の後端の開口部分から内部に挿入可能に形成され、所定の姿勢で搬送路体9をハウジング2に装着でき、且つ着脱自在となっている。
そして、図6、図10、図14〜図18に示すように、用紙Pの搬送方向と平行状に延びる複数の突条リブ61は、搬送方向と直交する幅方向(Y方向)に適宜間隔で板部9aから一体的に突出するように形成されている。その場合、各突条リブ61の断面形状は、用紙Pの幅方向の中心に対して左右対称状であって、用紙Pの幅方向の外側に向かって鈍角θ1の緩斜面61aを有するように形成されている(図20参照)。鈍角θ1は板部9aの表面と緩斜面61aとのなす角度であり、130度〜140度が好ましい。このように形成すると、左右対の突条リブ61,61の間隔にほぼ等しい幅寸法の用紙Pが搬送されるとき、この用紙Pの搬送位置が当該用紙Pの幅方向に多少ずれても当該用紙Pの搬送方向に沿う側縁が鈍角θ1の緩斜面61aに対して摺動抵抗が少ないように載置される。従って、板部の表面から直立状に突条リブが設けられている従来技術の場合のように、搬送される用紙Pの側縁が前記突条リブの直立状の側面に当たって拘束され、その結果、用紙Pが斜行して紙ジャムが発生したり、用紙Pの面が搬送方向に沿って延びる波状の弱い筋(コルゲーションという)の発生を無くすることができる。
搬送路体9の板部9aの内面及び複数の突条リブ61の先端間を結ぶ包絡線は、図14に示すように、傾斜分離板8と同様に、用紙Pの幅方向の中央側の先端縁に接近し、この用紙Pの幅方向の両端部側に行くに従って、当該用紙Pの幅方向の先端縁から離間するような凸湾曲面に形成されている。それ故、搬送路体9の内面(表面)に沿って搬送される用紙Pの幅方向の先端縁の内左右両側部位が板部9aの内面(表面)に触れ難くなり(逃げ易くなり)、搬送抵抗を少なくできる。
搬送路体9における用紙Pの幅方向の少なくとも中央部位には、自由回転する回転コロ64が、複数設けられている(図14、図16及び図17(b)参照)。これらの回転コロ64は、用紙Pの搬送方向に沿って適宜間隔にて複数配置されている。各回転コロ64には搬送上流側から順に添え字a,b,c,dを付する。そして、搬送方向の上流側に配置される回転コロ64の直径は、下流側に配置される回転コロ64の直径よりも大径に形成されている。
但し、実施形態では、最下流側とそれに隣接する上流側の回転コロ64c,64dの直径はほぼ等しく形成されている。実施形態では、用紙Pの幅方向に適宜隔てて2つの同じ直径の回転コロ64が設けられている。
搬送路体9における板部9aには、用紙Pが通過する表面に向かって各回転コロ64a〜64d及びその各支軸65が露出できる収納部66が一体的に形成されている(図14、図15、図16及び図17(a)参照)。この収納部66には、各回転コロ64a〜64dの両端から突出する支軸65を軸支するための軸支部67が断面ほぼ半円弧状の開放溝として凹み形成されている。
その収納部66の表面側には、各回転コロ64a〜64dの円周面の少なくとも一部が露出し、且つ各支軸65の軸支部67を覆うようにした合成樹脂製のカバー体68が着脱可能に配置されているものである(図14、図16及び図17(a)参照)。そして、このカバー体68も板部9aの表面に沿うように側面視横向きU字状に湾曲形成され、且つカバー体68の広幅面に各回転コロ64a〜64dの円周面の一部が露出できる窓孔68aが所定の対応箇所に穿設されている。カバー体68における下部には、板部9aから突出する突起69に係合する凹所70が形成され、また、カバー体68の上端には、板部9aの上端部に形成された係止段部71に係止する係止爪72が形成されている(図16参照)。このように構成することにより、回転コロの軸支部67の構成も簡単になると共に各回転コロ64a〜64dの組み付け及び交換作業が至極簡単にできるのである。
前述のように、搬送上流側の回転コロ64aの直径を大きくし、且つその回転コロ64aの円周面がカバー体68の表面から突出する高さを少なくすることにより、カバー体58の表面と回転コロ64aの円周面との夾角が180度に近い鈍角状となり、傾斜分離板8から上方向に移行する用紙Pの先端縁が回転コロ64aの円周面に当接するときの抵抗を極端に少なくでき、U字状に湾曲した板部9aにおける下流側への用紙Pの搬送作用を円滑且つ軽快に行え、紙ジャムの発生を防止するのに効果的である。
なお、各回転コロ64a〜64dの直径を、当該回転コロの端部から中央部に行くに従って順次増大する、好ましくは回転コロの回転周面のうち最大直径部は円筒面とするか、回転コロの回転周面の全体を凸湾曲面に形成することにより、搬送される用紙Pの記録面(板部9aの表面に対面する側)に筋が形成されず、後続の記録部7での画像記録品質が悪化しない。さらに、各回転コロ64a〜64dの回転周面と端面との交差角部の隅肉を削除する(交差角部を丸く形成する)ことにより、用紙Pの記録面に対する前記筋の発生を確実に無くすることができ、画像記録品質を一層安定させることができる。
給紙カセット3への用紙Pの最大堆積量は、実施形態では普通紙で100枚程度、堆積高さ(H1)はほぼ10mm程度とする。これに対応させ、且つ最大堆積時近傍での給送される用紙Pが搬送路体9の板部9aの下端部に円滑に載り移れるように、傾斜分離板8の高さ寸法(底板3cの上面から傾斜分離板8の上端までの垂直高さ寸法)を高くする。好ましくは、傾斜分離板8の上端縁8bが板部9aの下端より上方にまで延び、且つ傾斜分離板8が板部9aの表面側を覆うようにして両者を一部重複させておく(図17(a)及び図18参照)。
また、図9、図10、図11、図17(b)、図18及び図19に示すように、給紙カセット3における底板3cの後端縁と傾斜分離板8の基部との間の、傾斜分離板8が前記凸湾曲状に形成されたことにより発生する隙間を埋めるため、傾斜分離板8の基部には、Y方向に適宜間隔で適宜長さの断面略三角形の補充リブ73が一体的に形成されている。この補充リブ73の存在により、堆積量が少なくなった用紙Pが底板3cに近接して給送されるとき、当該用紙Pの先端縁が前記隙間に嵌まり込むことなく、傾斜分離板8の上方に確実に案内できるのである。
図21〜図23は、ハウジング2の下部の収納部の開口部2aから給紙カセット3をほぼ水平状に差し込んだ状態を係合保持できると共に、この給紙カセット3を引き出すとき前記係合状態を解除し易くする構成を示す。即ち、合成樹脂製の給紙カセット3の下面に、開口部2aへの挿入方向に沿って長い補強リブ76が一体的に設けられている。この補強リブ76には、下向きの側面視ほぼ台形状のカム部77が一体的に形成されている。この補強リブ76及びカム部77はY方向に適宜隔てて複数(実施形態では2箇所)に設けられている。他方、合成樹脂製のハウジング2の底面には、給紙カセット3の挿入方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に連結する連結片79が一体的に設けられている(図22及び図23参照)。
給紙カセット3をハウジング2内にほぼ水平状に押し込むとき、カム部77の下端縁が連結片79の上面に摺接し、給紙カセット3の押し込みが完了した位置では、連結片79の後端縁79aの奥側の空間にカム部77が位置し、且つこのカム部77の下端縁が連結片79の上面より下方に落ち込む(図23の実線状態参照)。逆に、給紙カセット3を引き出すにつれて、カム部77の前端縁が連結片79の後端縁79aに当接し、次いで、カム部77の下端縁が連結片79の上面に乗り上げた状態でほぼ水平状にてハウジング2の前面側に移動するというように、カム部77と連結片79とでカム手段を構成する(図23の二点鎖線状態参照)。
また、給紙カセット3の前端補強板78とカム部77と間には、板状の係合爪80とそれを挟んで左右一対の案内板81とが下向きに一体的に突設されている(図21〜図23参照)。係合爪80はY方向に長く、X方向に扁平であり、両案内板81はX方向に長く、Y方向に扁平に形成されている。他方、連結片79の前端部には、係合爪80及び一対の案内板81の位置に対応した係合部82が形成されている。この係合部82は、係合爪80の押し込み状態を保持する突起部83と、この突起部83を挟んで左右両側にX方向に長く前端が開放された案内溝(誘い溝)84とからなる(図22、図23参照)。
上記の構成において、給紙カセット3をハウジング2内に押し込む途次、カム部77の下端縁が連結片79の上面に乗り上げた状態となり、この状態で係合爪80の下端縁も突起部83の上面に軽く摺接しながら押し込まれる。カム部77の前端縁が連結片79の後端縁79aを越えて奥側に移動したとほぼ同じタイミング(押し込み完了時)で、係合爪80の下端縁も突起部83の後端を越えるから、給紙カセット3がほぼ水平状態のまま下降し、この係合爪80は突起部83の後端面に邪魔され、ハウジング2に対する給紙カセット3のセット状態が保持できる。
給紙カセット3を引き出すときには、前述のように、カム部77の下端縁が連結片79の上面に乗り上げることで、給紙カセット3の前端側が適宜距離持ち上がる(図23の実線状態から二点鎖線状態参照)ので、そのタイミングで係合爪80の下端縁も突起部83の上面に軽く摺接することになる。従って、係合部82に対する係合爪80の係合解除の作用を助長することができる。また、給紙カセット3の進退動(着脱)操作の繰り返しで、係合爪80の下端縁が突起部83に激しく衝突することによる樹脂の変形、摩耗、白化現象を少なくすることができ、且つ給紙カセット3の押し込み・引き出し時のクリック感を付与することができるのである。
本発明の実施形態の画像記録装置の斜視図である。 本発明の実施形態の画像記録装置の側断面図である。 記録装置本体の斜視図である。 上カバー体を除去した状態の記録装置本体の斜視図である。 図3のIV−IV線矢視拡大側断面図である。 図4のVI−VI線矢視拡大側断面図である。 給紙カセットと給紙手段との斜視図である。 給紙カセットの斜視図である。 給紙カセットの平面図である。 給紙カセットと搬送路体との斜視図である。 図9のXI−XI線矢視拡大断面図である。 最後の1枚の用紙の給送時の説明のための部分拡大側断面図である。 図12のXIII−XIII線矢視断面図である。 搬送路体の表面側を示す斜視図である。 搬送路体の裏面側を示す斜視図である。 図14のXVI −XVI 線矢視拡大側断面図である。 (a)は図10ののXVIIa −XVIIa 線矢視断面図、(b)は図10のXVIIb −XVIIb 線矢視断面図である。 図10のXVIII −XVIII 線矢視断面図である。 給紙カセットの先端部から傾斜分離板を外した状態の一部側面図である。 図14のXX−XX線矢視一部切欠き断面図である。 給紙カセットの下面側の係合手段及びカム手段を示す斜視図である。 給紙カセット収納箇所の開口部の底部の補強バーの部分を示す斜視図である。 は給紙カセットの係合状態から引き出し状態を説明するための側面図である。
符号の説明
1 画像記録装置
2 記録装置本体
3 給紙カセット
3b 底板
4 記録ヘッド
5 キャリッジ
6 給紙手段
6a 給紙アーム
6b 給紙ローラ
7 記録部
8 傾斜分離板
8a 分離パッド
8b 上端
61 突条リブ
64a〜64d 回転コロ
65 支軸
68 カバー体
77 カム部
78 前端補強板
79 連結片
80 係合爪
81 案内板
82 係合部
83 突起部
84 案内溝

Claims (13)

  1. 被記録媒体上に画像を記録する画像記録部と、その画像記録部に被記録媒体を給送する給紙搬送路とを装置本体内に備え、当該装置本体の下部には前記画像記録部より下方に、多数枚の被記録媒体を堆積収納可能な給紙カセットが進退動可能に配置され、前記給紙カセット上の被記録媒体が給紙手段により送り出されると共に、その給紙カセットの端部に設けられた傾斜分離板により1枚ずつ分離されて前記給紙搬送路に対して上向きに搬送されるように構成してなる画像記録装置において、
    前記給紙搬送路は、側面視で横向きU字状の板状の搬送路体にて形成されており、
    前記搬送路体には、自由回転する回転コロが、少なくとも被記録媒体の搬送方向と直交する被記録媒体の幅方向の中央部位に複数設けられていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記回転コロは、前記被記録媒体の搬送方向に沿って適宜間隔にて複数配置され、前記搬送方向の上流側に配置される回転コロの直径は、下流側に配置される回転コロの直径よりも大径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記各回転コロの直径を、当該回転コロの端部から中央部に行くに従って順次増大するように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 前記各回転コロの回転周面と端面との交差角部の隅肉を削除したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 前記搬送路体には、前記被記録媒体が通過する表面に向かって前記各回転コロ及びその支軸が露出する収納部を備え、
    前記搬送路体における前記被記録媒体が通過する表面には、前記各回転コロの少なくとも一部が露出し、且つ前記各支軸の軸支部を覆うようにしたカバー体を着脱可能に配置したことを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  6. 前記搬送路体における前記被記録媒体が摺接する表面は、前記被記録媒体の搬送方向上流側において、その被記録媒体の幅方向中央側で突出し、被記録媒体の幅方向の両端部側に行くに従って後退するような凸湾曲面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記搬送路体には、前記被記録媒体が通過する表面に向かって突出し、且つ前記被記録媒体の搬送方向に沿って長い複数本の突条リブが、前記回転コロの配置位置よりも前記被記録媒体の幅方向の外側にて適宜間隔で配置され、
    前記各突条リブは、前記被記録媒体の幅方向の断面が当該幅方向の外側に向かって鈍角状に傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 前記搬送路体及び前記突条リブにおける前記被記録媒体が摺接する表面は、前記被記録媒体の搬送方向上流側において、その被記録媒体の幅方向中央側で突出し、被記録媒体の幅方向の両端部側に行くに従って後退するような凸湾曲面に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記給紙カセットにおける前記傾斜分離板には、前記給紙手段により給送される被記録媒体における幅方向の中央部位の先端縁に当接して分離させる分離手段を設け、
    前記傾斜分離板は、前記分離手段の配置箇所の近傍で前記被記録媒体の幅方向の先端縁に接近し、前記被記録媒体の幅方向の両端部側に行くに従って、当該被記録媒体の先端縁から離間するような凸湾曲面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 前記給紙カセットにおける底板と前記傾斜分離板の基部との間には、前記傾斜分離板が凸湾曲面に形成されることによって発生する隙間を埋めるリブが前記傾斜分離板の基部に一体的に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 前記給紙カセットにおける底板には、前記給紙手段と対向する位置に、高摩擦係数部材が設けられ、その高摩擦係数部材よりも前記被記録媒体の搬送方向下流側であって、前記傾斜分離板の基部との間には、高摩擦係数部材側で低く前記傾斜分離板の基部側に向かって高い上向き案内部が前記底板に設けられていることを特徴とする請求項9または10に記載の画像記録装置。
  12. 前記給紙カセットにおける前記傾斜分離板の上端縁が前記搬送路体の表面側にてその下端縁より高い位置まで一部重複するように延形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像記録装置。
  13. 前記給紙カセットの前端部の下面側には、この給紙カセットを画像記録装置の本体に押し込み完了した時に当該本体に設けられた係合部に係止する係合爪を設ける一方、
    前記給紙カセットの底板下面側と前記本体との間には、この給紙カセットを前記本体から引き出す途次に、当該給紙カセットを上昇案内して、前記係合爪が前記係合部からの係合解除を助長するようにするカム手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画像記録装置。
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