JP2006006048A - リレー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 取付け作業が容易であり、かつバッテリ側に安全装置を設けることなく取付け作業の安全性を確保可能なリレー装置の構成を提供することである。
【解決手段】 リレー装置100には、筐体100♯から突出した導体によるプラグ端子として設けられる、接続端子110,115,120,125、励磁端子130,132,134および接地端子135が設けられる。これらのプラグ端子を対応のソケット部140,145,150,155,160,162,164,165に挿入するプラグ着脱作業により、筐体100♯に内蔵された複数のリレー接点および励磁コイルは、筐体外部と電気的に接続される。
【選択図】 図5
【解決手段】 リレー装置100には、筐体100♯から突出した導体によるプラグ端子として設けられる、接続端子110,115,120,125、励磁端子130,132,134および接地端子135が設けられる。これらのプラグ端子を対応のソケット部140,145,150,155,160,162,164,165に挿入するプラグ着脱作業により、筐体100♯に内蔵された複数のリレー接点および励磁コイルは、筐体外部と電気的に接続される。
【選択図】 図5
Description
この発明は、リレー装置に関し、より特定的には、バッテリおよび当該バッテリから電源供給を受ける負荷の間に接続されるリレー装置に関する。
バッテリ等の電源と、当該電源から電源供給を受けて動作する負荷との間の導通/遮断を外部から制御するためにリレー装置が設置される。
このようなリレー装置としては、電磁リレーと励磁コイルとの組によって、当該励磁コイルへの通電時にリレー接点を閉成し、励磁コイルへの通電中止によって電磁リレーを開放する動作が行なわれる。
このような電磁リレーを複数個同一筐体(ボディ)内に格納して、取付け作業性を向上させたリレーユニットの構成が開示されている(特許文献1〜3)。
特開2001−359283号公報
実開平5−48178号公報
特開2001−320801号公報
しかしながら、特許文献1〜3に開示されたリレーユニットでは、同一ボディ内への一体的な格納により組込作業や配線作業は容易となるものの、バッテリ側からの電力線および負荷側への電力線とリレーユニットとの間で結線作業が必要となる。このような結線作業を人為的に行なう必要があるため、作業時に高電圧端子に触れる可能性があり、安全上好ましい構成とはいえない。
このような安全面への配慮のため、特許文献3に開示された構成では、バッテリにサービスプラグが設けられ、当該サービスプラグが引抜かれている間は電源ラインにバッテリ電源が印加されることがないように構成される。これにより、リレー装置の結線作業時には、サービスプラグを引抜くことにより安全性を確保できる。その一方、サービスプラグの設置は装置の大型化を招いてしまう。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、取付け作業が容易であり、かつバッテリ側に安全装置を設けることなく取付け作業の安全性を確保可能なリレー装置の構成を提供することである。
この発明によるリレー装置は、第1および第2のリレーと、筐体と、第1から第4の接続端子とを備える。第1のリレーは、バッテリの正極および正側母線の間に設けられる。第2のリレーは、バッテリの負極および負側母線の間に設けられる。筐体は、第1および第2のリレーを内蔵する。第1および第2の接続端子は、第1のリレーとバッテリの正極および正側母線との間をそれぞれ電気的に接続するために設けられる。第3および第4の接続端子は、第2のリレーとバッテリの負極および負側母線との間をそれぞれ電気的に接続するために設けられる。さらに、第1から第4の接続端子の各々は、ソケット部に対して挿入されることによって筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる。
上記リレー装置では、第1および第2のリレーの取付け作業を、プラグ端子(各接続端子)およびソケット部のプラグ着脱作業により、一括して実行できる。また、当該着脱作業時は、電圧が印加された端子に接触することなく行なえる。したがって、リレー取付け作業の作業効率および安全性を向上できる。さらに、リレー取付け作業時にバッテリ出力を遮断する安全装置を設ける必要がなくなるので、装置の小型化を図ることができる。
好ましくは、この発明によるリレー装置は、第1および第2の励磁コイルをさらに備える。第1および第2の励磁コイルは、第1および第2のリレーにそれぞれ対応して設けられ、かつ、筐体に内蔵される。第1の励磁コイルは、第1の励磁端子および接地端子の間に接続され、かつ、第1のリレーは、第1の励磁コイルへの通電有無に応じて開閉し、第2の励磁コイルは、第2の励磁端子および接地端子の間に接続され、かつ、第2のリレーは、第2の励磁コイルへの通電有無に応じて開閉する。第1および第2の励磁端子ならびに、第1および第2の励磁コイルに共通の接地端子の各々は、ソケット部に対して挿入されることによって筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる。
上記リレー装置では、第1および第2の励磁コイルの取付け作業についても、プラグ端子(各励磁端子)およびソケット部のプラグ着脱作業により、電圧が印加された端子に接触することなく、第1および第2のリレーの取付け作業と並行に一括して実行できる。したがって、取付け作業を効率的かつ安全に実行できる。
また好ましくは、この発明によるリレー装置は、第3のリレーおよび電流制限抵抗をさらに備える。第3のリレーおよび電流制限抵抗は、バッテリの正極および正側母線の間に第1のリレーと並列に設けられる。第3のリレーおよび電流制限抵抗は、第1および第2の接続端子の間に直列に接続されて筐体の外部との間の電気的な接続を確保する。
上記リレー装置では、負荷での電源供給開始時における突入電流を抑制するための電流制限抵抗および当該電流制限抵抗の接続を制御するリレー(第3のリレー)を、接続端子を追加することなく設けることができる。このため、プラグ着脱作業による安全かつ効率的な作業により、電流制限抵抗および対応の第3のリレーについても、第1および第2のリレーと合わせて取付け作業を行なうことができる。また、プラグ端子数が増加しないので、製造コストを抑制できる。
あるいは好ましくは、この発明によるリレー装置は、バッテリの正極および正側母線の間に第1のリレーと並列に設けられる第3のリレーをさらに備える。第3のリレーは、第1の接続端子を介してバッテリ正極線と電気的に接続される一方で、第2の接続端子とは独立に設けられた第5の接続端子を介して正側母線と電気的に接続される。第5の接続端子は、第1から第4の接続端子と同様に、ソケット部に対して挿入されることによって筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる。
上記リレー装置では、第1のリレーと並列配置される第3のリレーを、正側母線側の接続端子(プラグ端子)を共有して設けることができる。このため、プラグ着脱作業による安全かつ効率的な作業により、第3のリレーについても、第1および第2のリレーと合わせて取付け作業を行なうことができる。また、プラグ端子数の増加を抑制して、製造コストを抑制できる。さらに、第3のリレーに対しては、負荷での電源供給開始時における突入電流を抑制するための電流制限抵抗をリレー装置の外部に設ける構成とできるので、電流制限抵抗の発熱による悪影響を回避できるとともに、および電流制限抵抗の抵抗値の調整を簡易に行なうことができる。
さらに好ましくは、この発明によるリレー装置は、第1から第3の励磁コイルをさらに備える。第1から第3の励磁コイルは、第1から第3のリレーにそれぞれ対応して設けられ、筐体に内蔵される。第1から第3の励磁コイルは、それぞれに独立の励磁端子と共通の接地端子との間にそれぞれ接続される。第1から第3のリレーの各々は、第1から第3の励磁コイルのうちの対応する1つへの通電有無に応じて開閉する。さらに、各励磁端子および接地端子は、ソケット部に対して挿入されることによって筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる。
上記リレー装置では、第1から第3の励磁コイルの取付け作業についても、プラグ端子(各励磁端子)およびソケット部のプラグ着脱作業により、電圧が印加された端子に接触することなく、第1から第3のリレーの取付け作業と並行に一括して実行できる。したがって、取付け作業を効率的かつ安全に実行できる。また、第1から第3の励磁端子の接地端子を単一のプラグ端子に共通化したので、プラグ端子数の増加を抑制して、製造コストを抑制できる。
特にこのような構成において、この発明によるリレー装置では、各プラグ端子が挿入されるソケット部は絶縁カバーで覆われている。
上記リレー装置では、ソケット部を絶縁カバーで覆うことにより、プラグ着脱作業時における、プラフ端子の誤接触によるトラブルが回避される。これにより、リレー取付け作業の安全性・確実性をさらに向上させることができる。
この発明によるリレー装置では、プラグイン構造化によって、取付け作業が容易であり、かつバッテリ側に安全装置を設けることなく取付け作業の安全性を確保可能である。
以下にこの発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
[比較例として示される非プラグイン構造のリレー装置]
図1は、比較例として示される、非プラグイン構造のリレー装置50の構成を示す回路図である。
図1は、比較例として示される、非プラグイン構造のリレー装置50の構成を示す回路図である。
図1を参照して、リレー装置50は、バッテリ電源10♯および図示しない負荷の間に接続される。
バッテリ電源10♯は、バッテリ正極線11およびバッテリ負極線12の間に直列に接続された、複数の電池セル15、ヒューズ16および安全装置17を有する。ヒューズ16は、過電流の通過に伴って非可逆的に溶断されることにより、バッテリ電源10♯からの出力経路を遮断する。安全装置17は、上記特許文献3に示されたサービスプラグに相当し、人為的な引抜き動作によって、バッテリ電源10♯の出力経路を遮断するものである。
リレー装置50は、リレー接点60、70および80と、それぞれのリレー接点に対応したリレーコイル(励磁コイル)62、72、82と、電流制限抵抗85とを備える。
リレー接点60は、バッテリ正極線11および正側母線21の間に接続され、リレー接点70はバッテリ負極線12および負側母線22の間に接続される。リレー接点80および電流制限抵抗85は、リレー接点60に対して並列に、バッテリ正極線11および正側母線21の間に接続される。
電流制限抵抗85は、特に正側母線21および負側母線22の間に容量性負荷が接続される場合に、初期の突入電流を緩和する目的で配置される。すなわち、負荷の起動時には、リレー接点80を閉することにより、電流制限抵抗85を介して負荷へ電源供給をすることによって、初期電流、すなわち突入電流が抑制される。一方、負荷の充電が進み、定常的な状態となった後では、リレー接点80を開放する一方でリレー接点60を閉することにより、電流制限抵抗85による電力損失を伴うことなく、定常的な電源供給を実行することが可能となる。
励磁コイル62は、励磁端子66および接地端子の間に接続される。同様に、励磁コイル72は励磁端子76および接地端子の間に接続され、励磁コイル82は励磁端子86および接地端子の間に接続される。励磁端子66、76および86には、リレー装置50の外部から制御電圧SV1、SV2およびSV3がそれぞれ入力される。
各励磁コイル62,72,82は、対応の励磁端子に入力される制御電圧が接地電圧レベルに設定される期間には非通電となり、このとき、対応のリレー接点60,70,80は開放状態となる。
一方、制御電圧SV1,SV2,SV3が接地電圧とは異なる所定電圧に設定された期間には、励磁コイル62,72,82は通電状態となり、対応のリレー接点60,70,80が閉状態となる。このように、リレー接点60,70,80の開閉は、制御電圧SV1〜SV3によって制御可能である。制御電圧SV1〜SV3は、リレー装置外部に設けられたECU(Electric Control Unit)等に制御装置により生成される。
正側母線21および負側母線22の間には図示しない負荷が接続される。リレー装置は、正側母線21およびバッテリ正極線11の間の接続/遮断および負側母線22およびバッテリ負極線12の間の接続/遮断を、制御電圧SV1〜SV3に応答して制御する。
図2は、同一筐体に内蔵されたリレー接点および励磁コイルの組で構成されるリレーユニットの構成を示す概念図である。図2には、リレー接点60および対応の励磁コイル62によって構成されるリレーユニット60♯の構成が示される。
図2を参照して、リレーユニット60♯には、リレー接点60およびバッテリ正極線11の間を電気的に接続するための接続端子63と、リレー接点60および正側母線21の間を電気的に接続するための接続端子64と、励磁コイル62の両端に設けられる接地端子65および励磁端子66の4つの端子が必要となる。
図示しないが、リレー接点70および80にそれぞれ対応するリレーユニット70♯,80♯についても、同様に4つの端子が必要となる。
図3は、図2に示したリレーユニットによって図1の回路構成を実現した場合でのリレー装置50の組付けを説明する概念図である。
図3を参照して、バッテリ電源10♯は、筐体内に格納された電池セル15を含み、バッテリ筐体には、外部からプラグを引抜き可能に配置された安全装置17が設けられている。
リレー装置50は、図1に示したリレー接点60、70および80をそれぞれ内蔵するリレーユニット60♯、70♯および80♯と、電流制限抵抗55とを有する。リレーユニット60♯,70♯,80♯および電流制限抵抗55は、図1に示した回路構成を実現するために、バッテリ電源10♯上のスペースに結線作業を伴って配置される。
すなわち、リレー装置50の取付け作業では、リレー接点60,70,80に対応する接続端子63,64,73,74,83,84ならびに、励磁コイル62,72,82の励磁端子66,76,86および接地端子の結線作業が必要とされる。
これらの結線作業は端子の締結作業を伴うため、作業者が高圧端子に触れる必要がある。このため、取付け作業時の感電を防止するため、バッテリ電源10♯に安全装置17を設ける必要があり、装置の大型化を招いてしまう。また、各接続端子、各励磁端子および各接地端子ごとに結線作業が必要なので、取付け作業時間も長くなっていた。
[実施の形態1]
以下においては、プラグイン構造の採用により取付け作業が簡易化され、かつ安全確保が容易なリレー装置の構成について説明する。
以下においては、プラグイン構造の採用により取付け作業が簡易化され、かつ安全確保が容易なリレー装置の構成について説明する。
図4は、実施の形態1に従うリレー装置100の構成を示す回路図である。
図4を参照して、この発明の実施の形態1によるリレー装置100は、バッテリ電源10と図示しない負荷との間に接続される。すなわち、正側母線21および負側母線22の間には、図1と同様の負荷(図示せず)が接続されている。
バッテリ電源10は、図1に示したバッテリ電源10♯と比較して、安全装置17の配置が省略されている点で異なる。以下の説明で明らかになるように、実施の形態1に従うプラグイン構造のリレー装置100を用いることにより、バッテリ電源から安全装置17の省略が可能となる。
実施の形態1に従うリレー装置100は、図1に示したリレー装置50と同様に、リレー接点60,70,80と、励磁コイル62,72,82と、電流制限抵抗85とを含む。リレー接点60,70,80、励磁コイル62,72,82および電流制限抵抗85は、同一の筐体100♯に内蔵される。
リレー接点60,70,80および電流制限抵抗85と、バッテリ正極線11,バッテリ負極線12,正側母線21,負側母線22との間の接続関係は、図1と同様であるので詳細な説明は繰返さない。同様に、励磁コイル62,72,82に対する制御電圧SV1,SV2,SV3の供給および接地端子との接続についても、図1と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
リレー装置100においては、筐体100♯に設けられた接続端子110,115,120,125によって、バッテリ正極線11、バッテリ負極線12、正側母線21および負側母線22との間の電気的接続が確保される。さらに、筐体100♯には、制御電圧SV1,SV2,SV3の供給を受ける励磁端子130,132,134および、励磁コイル62,72,82に対して共通に設けられる接地端子135が設けられる。
図5は、図4に示されたリレー装置100と外部との間の電気的を接続するプラグイン構造を説明する図である。
図5を参照して、接続端子110,115,120,125、励磁端子130,132,134および接地端子135とは、筐体100♯から突出した導体によるプラグ端子として設けられる。
一方、バッテリ電源10側には、これらのプラグ端子(接続端子)110,115,120,125にそれぞれ対応したソケット部140,145,150,155と、励磁端子(プラグ端子)130,132,134にそれぞれ対応したソケット部160,162,164と、接地端子(プラグ端子)135に対応するソケット部165とが設けられる。これらのソケット部140,145,150,155,160,162,164,165は、絶縁カバー170によって覆われている。
図4および図5に示した構成を本発明の構成と対比すると、リレー接点60はこの発明における「第1のリレー」に相当し、リレー接点70はこの発明における「第2のリレー」に相当し、リレー接点80はこの発明における「第3のリレー」に相当する。さらに、接続端子110および120は、この発明における「第1および第2の接続端子」にそれぞれ相当し、接続端子115および125は、この発明における「第3および第4の接続端子」にそれぞれ相当する。また、励磁端子130,132および134は、この発明における「第1、第2および第3の励磁端子」にそれぞれ相当し、接地端子135は、この発明における「接地端子」に相当する。
実施の形態1によるリレー装置100は、各接続端子を対応のソケット部に挿入することにより、バッテリ正極線11、バッテリ負極線12ならびに正側母線21および負側母線22との間の電気的な接続を確保する。これにより、図4に示したリレー装置100の取付け作業が実現する。同様に、各励磁端子を対応のソケット部に挿入することにより、制御電圧SV1〜SV3を励磁コイル62,72,82へ供給する経路が形成される。また、接地端子135を対応のソケット部165へ挿入することにより、励磁コイル62,72,82の各々は接地電圧GNDと接続される。
図6を参照して、図5に示したソケット部は、バッテリ電源10の筐体上の絶縁カバー170に設けられる。また、リレー装置100の筐体100♯についても、少なくとも作業者と接触する外周部は、絶縁物で覆われる構造となっている。このため、リレー装置100の取付け作業は、筐体100♯に設けられた各プラグ端子を、絶縁カバー170に設けられたソケット部に挿入することにより行なうことができる。このように、リレー装置100の取付け作業時に、電圧が印加された状態の端子に触れる必要がないため、バッテリ電源10での安全装置17の配置が不要となる。これにより、バッテリ電源10は、図1に示したバッテリ電源10♯よりも、小型化され、かつ低コストで製造可能である。
このように実施の形態1によるリレー装置100では、内蔵された複数のリレー接点に対する取付け作業を、筐体100と絶縁カバー170との間のプラグ着脱作業により一括して実行できる。また、当該着脱作業では電圧が印加された端子に接触する危険性が低いので、安全性が高い。このように、実施の形態1によるリレー装置は、取付け作業時の安全性および作業性を向上することができる。
また、ソケット部を絶縁カバーで覆うことにより、プラグ着脱作業時における、プラグ端子の誤接触によるトラブルが回避され、リレー取付け作業時の安全性・確実性をさらに向上させることができる。
[実施の形態1の変形例]
図7は、実施の形態1の変形例の第1の構成例に従うリレー装置101の構成を示す回路図である。
図7は、実施の形態1の変形例の第1の構成例に従うリレー装置101の構成を示す回路図である。
図7を参照して、リレー装置101は、図4に示したリレー装置100と比較して、電流制限抵抗85が外部に接続されている点で異なる。すなわち、筐体101♯の内部には、リレー接点60,70,80および励磁コイル62,72,82が内蔵される。
リレー装置101では、リレー接点60および80の正側母線21側との接続端子は共通化することができない。このため、リレー接点60に対しては接続端子120が設けられ、リレー接点80に対しては接続端子127が設けられる。電流制限抵抗85は、リレー装置101の外部において、接続端子127と正側母線21との間に接続される。
リレー装置101のその他の部分の構成は、図4に示したリレー装置100と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
図8に示すように、リレー装置101では、図5に示したリレー装置100と比較して、リレー接点80に対応する接続端子(プラグ端子)127が設けられる。さらに、バッテリ電源10側の絶縁カバー170には、プラグ端子127に対応するソケット部157が設けられる。
このような構成とすることにより、図7および図8に示したリレー装置101においても、各接点(コイル端子)を対応のソケット部に挿入するプラグ着脱作業によって、複数のリレー接点の取付け作業を安全かつ効率的に実行できる。
また、電流制限抵抗85をリレー装置101の外部要素とすることにより、電流制限抵抗85による発熱が大きい場合の悪影響を排除することができる。さらに、負荷状況に応じて、電流制限抵抗85の抵抗値を微細に調整することが容易となる。
図9は、実施の形態1の変形例の第2の構成例に従うリレー装置102の構成を示す回路図である。
図9を参照して、リレー装置102は、図4に示したリレー装置100と比較して、電流制限抵抗85および対応のリレー接点80,励磁コイル82の配置が省略されている点が異なる。すなわち、筐体102♯の内部には、リレー接点60,70および励磁コイル62,72が内蔵される。
リレー装置102では、正側母線21および負側母線22の間に接続される負荷(図示せず)が大きな突入電流の発生を考慮する必要がないタイプのものである場合に適用される。
リレー装置102では、励磁コイル82の省略に伴い励磁端子132が省略されるが、接続端子110,115,120,125、励磁端子130,134および接地端子135については、リレー装置100と同様に設けられる。
図10に示すように、リレー装置102では、図5に示したリレー装置100の構成から励磁端子132および対応のソケット部162の配置が省略されるが、その他の部分の構成についてはリレー装置100と同様である。
このように、図9および図10に示したリレー装置102においても、各接点(コイル端子)を対応のソケット部に挿入するプラグ着脱作業によって、複数のリレー接点の取付け作業を安全かつ効率的に実行できる。
[実施の形態2]
実施の形態1およびその変形例で説明したリレー装置100〜102は、一例として、比較的高電圧のバッテリ電源を用いて車両駆動用モータを駆動するハイブリッド自動車等に適用することができる。したがって実施の形態2では、この発明によるリレー装置がハイブリッド自動車のバッテリ電源に対して設けられた場合の構成について説明する。
実施の形態1およびその変形例で説明したリレー装置100〜102は、一例として、比較的高電圧のバッテリ電源を用いて車両駆動用モータを駆動するハイブリッド自動車等に適用することができる。したがって実施の形態2では、この発明によるリレー装置がハイブリッド自動車のバッテリ電源に対して設けられた場合の構成について説明する。
図11は、この発明によるリレー装置が適用されるハイブリッド自動車の全体構成を示すブロック図である。
図11を参照して、ハイブリッド自動車200は、バッテリ電源ユニット210と、PCU(Power Control Unit)220と、動力出力装置230と、ディファレンシャルギア(DG:Differential Gear)240と、前輪250L,250Rと、後輪260L,260Rと、フロントシート270L,270Rと、リアシート280とを備える。
バッテリ電源ユニット210は、リアシート280の後方部に配置される。そして、バッテリ電源ユニット210は、PCU220に電気的に接続される。PCU220は、たとえば、フロントシート270L,270Rの下部領域、すなわちフロア下領域を利用して配置される。動力出力装置230は、ダッシュボード290よりも前側のエンジンルームに配置される。PCU220は、動力出力装置230と電気的に接続される。動力出力装置230は、DG40と連結される。
バッテリ電源ユニット210は、たとえば、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池を含んで構成され、直流電圧をPCU220へ供給するとともに、PCU220からの直流電圧によって充電される。
PCU220は、バッテリ電源ユニット210からの直流電圧を昇圧し、その昇圧した直流電圧を交流電圧に変換して動力出力装置230に含まれるモータジェネレータを駆動制御する。また、PCU220は、動力出力装置230に含まれるモータジェネレータが発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ電源ユニット210を充電する。
動力出力装置230は、エンジンおよび/またはモータジェネレータによる動力をDG240を介して前輪250L,250Rに伝達して前輪250L,250Rを駆動する。また、動力出力装置230は、前輪250L,250Rの回転力によって発電し、その発電した電力をPCU220へ供給する。
DG240は、動力出力装置230からの動力を前輪250L,250Rに伝達するとともに、前輪250L,250Rの回転力を動力出力装置230へ伝達する。
図12は、ハイブリッド車両200におけるこの発明によるリレー装置の配置を説明する回路図である。
図12を参照して、バッテリ電源ユニット210は、図4等に示したバッテリ電源10と、この発明によるリレー装置100(または101,102)によって構成される。すなわち、リレー装置100(または101,102)によって、バッテリ電源10の正極と接続されたバッテリ正極線11および正側母線21の間、ならびにバッテリ電源10の負極と接続されたバッテリ負極線12および負側母線22の間の導通および開放は、制御電圧SV(実施の形態1およびその変形例における制御電圧SV1〜SV3を総括的に示すもの)によって制御可能である。
PCU220は、平滑コンデンサ310および3相インバータ300を含む。3相インバータ300は、正側母線21および負側母線22の間に接続された電力用スイッチング素子Q1〜Q6により構成される。電力用スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれには、逆並列ダイオードD1〜D6が設けられる。あるいは、平滑コンデンサ310の前段(バッテリ電源側)に双方向の昇圧コンバータをさらに配置する構成とすることも可能である。
3相インバータ300の各相アームの中間点は、モータジェネレータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成され、U相コイルの他端が電力用スイッチング素子Q1,Q2の中間点に、V相コイルの他端が電力用スイッチング素子Q3,Q4の中間点に、W相コイルの他端が電力用スイッチング素子Q5,Q6の中間点にそれぞれ接続されている。
リレー装置100(または101,102)によって、バッテリ電源10と、正側母線21および負側母線22との間が接続されると、正側母線21および負側母線22へは直流電圧が供給される。平滑コンデンサ310は、正側母線21の直流電圧を平滑化する。インバータ300は、正側母線21の直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータM1を駆動する。
また、インバータ300は、モータジェネレータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換して平滑コンデンサ310に供給する。平滑コンデンサ310に供給された直流電圧により、バッテリ電源ユニット210中のバッテリを充電可能である。
このように、PCU220は、バッテリ電源ユニット210からの直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータM1を駆動するとともに、モータジェネレータM1が発電した電力をバッテリ電源ユニット210および、場合によっては図示しない他の負荷等へも供給する。
特に、ハイブリッド車両においては、電源装置の配置制約が大きいため、図12に示したリレー装置100(または101,102)についても、比較的狭く、かつ取付け作業が困難な場所に配置されるケースが多い。したがって、この発明によるリレー装置は、その取付け作業をプラグ着脱作業により効率的かつ安全に行なうことができるので、ハイブリッド車両への適用に好適である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 バッテリ電源、11 バッテリ正極線、12 バッテリ負極線、15 電池セル、16 ヒューズ、17 安全装置、21 正側母線、22 負側母線、55 電流制限抵抗、60,70,80 リレー接点、62,72,82 励磁コイル、85 電流制限抵抗、100,101,102 リレー装置、100♯,101♯,102♯ 筐体(リレー装置)、110,115,120,125,127 接続端子(プラグ端子)、130,132,134 励磁端子(プラグ端子)、135 接地端子(プラグ端子)、140,145,147,150,155,160,162,164,165 ソケット部、170 絶縁カバー、200 ハイブリッド自動車、210 バッテリ電源ユニット、300 3相インバータ、310 平滑コンデンサ、GND 接地電圧、M1 モータジェネレータ、Q3〜Q7 電力用スイッチング素子、SV,SV1,SV2,SV3 制御電圧。
Claims (6)
- バッテリの正極および正側母線の間に設けられる第1のリレーと、
バッテリの負極および負側母線の間に設けられる第2のリレーと、
前記第1および第2のリレーが内蔵された筐体と、
前記第1のリレーと前記バッテリの正極および前記正側母線との間をそれぞれ電気的に接続するための第1および第2の接続端子と、
前記第2のリレーと前記バッテリの負極および前記負側母線との間をそれぞれ電気的に接続するための第3および第4の接続端子とを備え、
前記第1から第4の接続端子の各々は、ソケット部に対して挿入されることによって前記筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる、リレー装置。 - 前記第1および第2のリレーにそれぞれ対応して設けられ、前記筐体に内蔵された第1および第2の励磁コイルをさらに備え、
前記第1の励磁コイルは、第1の励磁端子および接地端子の間に接続され、かつ、前記第1のリレーは、前記第1の励磁コイルへの通電有無に応じて開閉し、
前記第2の励磁コイルは、第2の励磁端子および前記接地端子の間に接続され、かつ、前記第2のリレーは、前記第2の励磁コイルへの通電有無に応じて開閉し、
前記第1および第2の励磁端子ならびに、前記第1および第2の励磁コイルに共通の前記接地端子の各々は、ソケット部に対して挿入されることによって前記筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる、請求項1記載のリレー装置。 - 前記バッテリの正極および前記正側母線の間に前記第1のリレーと並列に設けられる、第3のリレーおよび電流制限抵抗をさらに備え、
前記第3のリレーおよび前記電流制限抵抗は、前記第1および第2の接続端子の間に直列に接続されて前記筐体の外部との間の電気的な接続を確保する、請求項1に記載のリレー装置。 - 前記バッテリの正極および前記正側母線の間に前記第1のリレーと並列に設けられる第3のリレーをさらに備え、
前記第3のリレーは、前記第1の接続端子を介して前記バッテリ正極線と電気的に接続される一方で、前記第2の接続端子と独立に設けられた第5の接続端子を介して前記正側母線と電気的に接続され、
前記第5の接続端子は、前記第1から第4の接続端子と同様に、ソケット部に対して挿入されることによって前記筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる、請求項1に記載のリレー装置。 - 前記第1から第3のリレーにそれぞれ対応して設けられ、かつ、前記筐体に内蔵された第1から第3の励磁コイルをさらに備え、
前記第1から第3の励磁コイルは、それぞれに独立の励磁端子と共通の接地端子との間にそれぞれ接続され、
前記第1から第3のリレーの各々は、前記第1から第3の励磁コイルのうちの対応する1つへの通電有無に応じて開閉し、
各前記励磁端子および前記接地端子は、ソケット部に対して挿入されることによって前記筐体の外部との間の電気的な接続を確保するプラグ端子として設けられる、請求項3または4記載のリレー装置。 - 各前記プラグ端子が挿入される前記ソケット部は絶縁カバーで覆われている、請求項1から5のいずれか1項に記載のリレー装置。
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