JP2006005922A - パケットベースのアクセスマルチプレクサ内のネットワークプロセッサの配置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力パケットの少なくとも一部を処理するように構成された、イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH2および単一のネットワークプロセッサNP2を備えるパケットベースのアクセスマルチプレクサDSLAM2を提供すること。
【解決手段】単一のネットワークプロセッサNP2は、パケットの一部を処理するのに適したアーキテクチャでは、イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH2と並列に結合され、あるいは、すべてのパケットを処理するのに適したアーキテクチャでは、イーサネット(登録商標)スイッチとカスケード結合されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、パケットベースで、イーサネット(登録商標)スイッチを搭載する次世代アクセスマルチプレクサに関する。
デジタル加入者線アクセスマルチプレクサ(DSLAM)などのアクセスマルチプレクサでは、大幅な変化が進行中である。加入者に基本的なデータサービスを提供する、非同期転送モード(ATM)スイッチをベースとするのではなく、次世代のDSLAMは、イーサネット(登録商標)、フレームリレー、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)、インターネットプロトコル(IP)などの、リンクレイヤプロトコルを処理することができ、したがって、少なくともイーサネット(登録商標)スイッチを搭載することになる。たとえば、URL「http://www.intel.com/design/network/solutions/manual/Chapter12.pdf」からダウンロード可能な、インテルのホワイトペーパー「Chapter12:DSL Access Multiplexer − Multi−service DSLAM with IP、ATM、MPLS and Frame Relay Support」では、そのような次世代のパケットベースDSLAMの可能なアーキテクチャを説明している。特に、パケット検査、プロトコルの変換、およびトラフィック管理などの機能を実施する、ネットワークプロセッサ(Intel IXP2400など)の配置がインテルのホワイトペーパーで説明されている。インテルの出版物の図12−1および図12−3で図示されている、集中化した処理アーキテクチャを伴う知られているDSLAMでは、すべてのパケット処理機能を実施するために、2つのネットワークプロセッサが使用されている。ネットワークプロセッサは、イーサネット(登録商標)スイッチの両側に配置されている。上記インテルの出版物の図12−2に図示されている、分散処理アーキテクチャを使う代替の知られているDSLAMでは、ネットワークプロセッサが、DSLAMのそれぞれのDSLラインカードに装備されている。したがって、知られている次世代、パケットベースのアクセスマルチプレクサには、少なくとも2つのネットワークプロセッサが必要とされる。
インテルのホワイトペーパー「Chapter12:DSL Access Multiplexer − Multi−service DSLAM with IP、ATM、MPLS and Frame Relay Support」
本発明の目的は、次世代、パケットベースのアクセスマルチプレクサのアーキテクチャを単純化し、開発コストを節約することである。
本発明によると、この目的は請求項1で定義されているパケットベースのアクセスマルチプレクサで実現される。
実際のところ、本発明によると、ただ1つのだけのネットワークプロセッサが、知られているアーキテクチャの少なくとも2つの代わりに使用される。このことは、Broadcomの5695やMarvellのMXファミリなどの新しいイーサネット(登録商標)スイッチには、イーサネット(登録商標)スイッチの直前のネットワークプロセッサがもはや必須ではないほどの追加の機能性(パケットヘッダの検査、パケットのフィルタリング、最終的に基準に適合しないパケットを削除するというポリシー機能など)を有するために可能である。イーサネット(登録商標)スイッチに対する単一のネットワークプロセッサの位置は、ネットワークプロセッサに必要とされる機能性に依存する。可能な2つのアーキテクチャ、並列アーキテクチャおよびカスケードアーキテクチャを考慮することができ、それぞれに他の利点と欠点とがある。
本発明によるパケットベースのアクセスマルチプレクサの任意選択の特徴は、請求項2で定義されている。
したがって、可能な第1のアーキテクチャでは、単一のネットワークプロセッサがイーサネット(登録商標)スイッチと並列に配置される。このアーキテクチャは、すべてのパケットが必ずしもネットワークプロセッサを通過する必要のない場合に、最も適している。その場合、ネットワークプロセッサはすべてのトラフィックに対して、ワイヤースピードで動作する必要はない。この並列アーキテクチャでは、イーサネット(登録商標)スイッチと単一のネットワークプロセッサとの間のインターフェイスには、少なくともネットワークプロセッサの容量の2倍の容量が必要であるが、すべてのトラフィックがネットワークプロセッサを通る必要はないので、これはなお適当な容量なはずである。この並列アーキテクチャは、トラフィック全体がビデオなどのマルチキャスト/ブロードキャストトラフィックにより占められているような場合に最も適している。典型的には、このトラフィック量は大量なので、必ずしもすべてのマルチキャスト/ブロードキャストトラフィックがネットワークプロセッサを通過しないことにより、多くの処理能力が確保される。
本発明によるパケットベースのアクセスマルチプレクサの任意選択の代替の特徴は、請求項3によって定義されている。
実際のところ、たとえば、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)がアクセスマルチプレクサで終端される必要がある場合、すべてのパケットがネットワークプロセッサを通過する必要があり、イーサネット(登録商標)スイッチとネットワークプロセッサとの間のインターフェイスおよびネットワークプロセッサ自体に負荷がかかるので、並列アーキテクチャはあまり適切ではない。この場合、イーサネット(登録商標)スイッチとネットワークプロセッサとの間のインターフェイスには、ワイヤーレートの帯域幅の2倍に等しい容量を有することが必要なはずである。単一のネットワークプロセッサがカスケード方式でイーサネット(登録商標)スイッチに接続されている、代替のカスケードアーキテクチャの方がこの適用例に適している。すべてのパケットは、イーサネット(登録商標)スイッチとネットワークプロセッサとの両方を通過する。イーサネット(登録商標)スイッチとネットワークプロセッサとの間のインターフェイスは、ワイヤーレートのトラフィックを搬送する必要があるが、並列アーキテクチャに比べると、イーサネット(登録商標)スイッチの帯域幅要件が低減化される。
本発明によるアクセスマルチプレクサのオプションの他の特徴は、請求項4から8で定義されている。
実際のところ、本発明による単一のネットワークプロセッサは、たとえば、サービスレベルアグリーメント(SLA)制御、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)の終端、インターネットグループマネージメントプロトコル(IGMP)スヌーピング、サービス品質(QoS)のサポートなどの、プロトコルの変換および/またはトラフィック管理に関係した機能のサブセットを行うことができる。
本発明によるアクセスマルチプレクサのさらなるオプションの他の特徴は、請求項8から10で定義されている。
したがって、たとえば、アクセスマルチプレクサは、ADSLまたはVDSLのようなサービスの中央局装置として機能するように構成された、デジタル加入者線アクセスマルチプレクサ(DSLAM)、あるいはPONベースのアクセスサービスの中央局装置として機能するように構成された、光回線ターミネータ(OLT)とすることができる。あるいは、アクセスマルチプレクサは、デジタルループキャリア(DLC)、または集約ネットワーク向けに複数の加入者線を多重化する、他のいずれかのアクセス集約デバイスとすることができる。
本発明の上述および他の目的および特徴は、添付図面に関連して行われる以下の本発明の実施形態の説明を参照することにより、さらに明らかになり、本発明自体も最良に理解されよう。
図1に図示している従来技術のパケットベースのDSLAMアーキテクチャでは、第1のネットワークプロセッサNP11、イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH1、および第2ネットワークプロセッサNP12がカスケード接続されている。イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH1は、例えばMarvellのDXファミリのように、パケット処理機能がまったくないか、または限定されている。ネットワークプロセッサNP11およびNP12は、IntelのIXP2400で実装することができる。図1は、中央処理カードのコンポーネントのみを示したにすぎないことに留意されたい。DSLAM1は、中央処理カードのほかに、いくつかのDSLラインカードも明らかに備えている。ネットワークプロセッサNP11およびNP12の両方は、加入者またはWANのポートからのパケットを処理するためのソフトウェアを実行する。ネットワークプロセッサは、プロトコルの変換およびトラフィックシェーピングを行い、NP11は受信処理を行うのに対し、NP12は送信処理を行う。受信プロセッサNP11はパケットを検査し、接続タイプ(たとえば、ATM、イーサネット(登録商標)、フレームリレーなど)を判定し、顧客による定義規準に基づいてパケットの妥当性を検査し、そしてプロトコルの変換を行う。言い換えれば、ネットワークプロセッサNP11は、PPP(ポイントツーポイントプロトコル)の終端を行い、任意のタイプのヘッダを使用して、データユニットのカプセル化/逆カプセル化を行い、そして、ラベルの挿入/抽出(たとえば、MPLSラベルなど)を行う。結局、パケットヘッダの検査(イーサネット(登録商標)ヘッダの検査、VLAN−IDの検査など)、パケットフィルタリング(ヘッダフィールドが一致しない場合に通知する)、およびポリシー機能(適合しないためにパケットが削除される必要があるときの判定をする)などの、特定の受信トラフィック管理に関係した機能が、NP11によって実行される。送信プロセッサNP12は、ピークセルレート(PCR)、持続可能セルレート(SCR)などの、契約要件および異なるサービスクラス(CBR、UBR、VBR、ABR)に従うためにトラフィックシェーピングのような、送信トラフィック管理に関係した機能を行う。言い換えれば、送信プロセッサNP12は、サービス契約で指定された異なるレートやサービスレベルを管理する。図1では、加入者側およびWAN側からのすべてのトラフィックは、ネットワークプロセッサNP11およびNP12、ならびにイーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH1を通過する。インターフェイスNP11/E−SWITCH1およびE−SWITCH1/NP12はワイヤーレートで動作する。典型的には、ネットワークプロセッサNP11およびNP12には、1〜2Gig SPIインターフェイスが装備されているのに対し、イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH1には、何らかのグルーロジックが、ネットワークプロセッサとイーサネット(登録商標)スイッチとの間のインターフェイスで必要な変換を行うのに必要とされる可能性があるので、GMIIインターフェイスが装備されている。
図2は、単一のネットワークプロセッサNP2が、中央処理カード上でイーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH2に対して並列に結合されている、本発明によるパケットベースのDSLAMを示している。イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH2には、たとえば、Broadcomの5695またはMarvellのMXファミリのように、大きなパケット処理能力を有する。中央処理カードに加えて、DSLAM2にも同様に、図2で示されていないいくつかのDSLラインカードが装備されている。イーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH2は、入力するパケットのほんの一部だけがネットワークプロセッサNP2を通過するようにし、さらにパケットフィルタリングやポリシー機能などの、特定の受信側トラフィック管理機能を行うことができる。このアーキテクチャは、DSLAM2が必ずしもその全体を処理する必要がない、大量のマルチキャスト/ブロードキャストトラフィックを処理する必要のある場合に適している。ネットワークプロセッサNP2およびインターフェイスE−SWITCH2/NP2は、ワイヤースピードで動作する必要がない。
図3は、単一のネットワークプロセッサNP3およびイーサネット(登録商標)スイッチE−SWITCH3が、中央処理カード上でカスケード接続されている、本発明によるパケットベースのDSLAMの第2の実施形態を示している。また、E−SWITCH3には、大きなパケット処理能力を有し、たとえば、Broadcomの5695またはMarvellのMXスイッチにより実装することができる。また図3では、DSLAM3の一部を形成するラインカードが示されていない。DSLAM3では、すべてのパケットがネットワークプロセッサNP3を通過するため、インターフェイスE−SWITCH3/NP3には、ワイヤーレートの負荷がかかる。典型的には、ネットワークプロセッサNP3には、2.5Gigから最高10Gigの速度で動作可能なSPIインターフェイスが装備されることになる。このカスケードアーキテクチャは、大部分のピアツーピアパケットがDSLAM3を通過し、たとえば、ゲームのようなサービスなど、そのすべてがネットワークプロセッサNP3で終端される必要がある場合に最も適している。
本発明によるDSLAMアーキテクチャでは、単一のネットワークプロセッサのみが必要とされるので、DSLAMの製造者にとっては、コスト削減と複雑さの軽減が可能になる。これが実現できるのは、E−SWITCH2およびE−SWITCH3などの新しいイーサネット(登録商標)スイッチには、ネットワークプロセッサによる受信処理がもはや必須ではないような、追加の機能性(フィルタリング、ポリシー機能など)が搭載されているからである。イーサネット(登録商標)スイッチと比較した単一のネットワークプロセッサの配置は、DSLAMにより処理されるトラフィックのタイプおよびネットワークプロセッサから求められる機能性に依存する。可能な2つのアーキテクチャ、並列アーキテクチャおよびカスケードアーキテクチャには、上述のようにそれぞれ、利点と欠点とがある。
参照が上記DSL(ツイストペア電話回線を介しての伝送に使用されるデジタル加入者線技術)に行われているが、いずれかの当業者なら、本発明は、パケットベースのアクセスマルチプレクサが大量のアクセス加入者に対する双方向のトラフィックを集積する場合、ケーブルベース、ファイバベース、または無線ベースのアクセスシステムでも同様の利点をもたらすように適用できることを理解されよう。したがって、アクセスマルチプレクサは代わりに、PON OLT(パッシブオプティカルネットワークラインターミネーション)、少数のADSLまたはVDSL加入者に対して機能を提供するmini−DSLAMまたはファイバフィードリモートキャビネット、DLC(ディジタルループキャリア)などであることが可能である。
さらに、本発明の実施形態は、どちらかと言えば機能的な仕方で上述されていることに留意されたい。機能的な説明から、ネットワーク用のハードウェアおよび/またはソフトウェアのソリューションを設計する当業者にとって、本発明の実施形態がどのように製造できるかは明らかであろう。
本発明の原理を特定の装置に関連して上述してきたが、本明細書の説明は、例示のために行われたにすぎず、特許請求の範囲を限定するものではないことをはっきりと理解されたい。
従来技術による次世代デジタル加入者線アクセスマルチプレクサのアーキテクチャを示す図である。 本発明による次世代デジタル加入者線アクセスマルチプレクサのアーキテクチャの、第1の実施形態を示す図である。 本発明による次世代デジタル加入者線アクセスマルチプレクサのアーキテクチャの、第2の実施形態を示す図である。
符号の説明
E−SWITCH1、E−SWITCH2、E−SWITCH3 イーサネット(登録商標)スイッチ
DSLAM1、DSLAM2、DSLAM3 デジタル加入者線アクセスマルチプレクサ
NP11、NP12、NP2、NP3 ネットワークプロセッサ

Claims (10)

  1. 複数の加入者端末を集約ネットワークに結合させるパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)であって、前記パケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)は、イーサネット(登録商標)スイッチ(E−SWITCH2)を備え、
    前記パケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)が、入力パケットの少なくとも一部を処理するように構成された単一のネットワークプロセッサ(NP2)を、さらに含むことを特徴とするパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  2. 前記単一のネットワークプロセッサ(NP2)が、前記イーサネット(登録商標)スイッチ(E−SWITCH2)と並列に結合されていることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  3. 前記単一のネットワークプロセッサが、前記イーサネット(登録商標)スイッチとカスケード結合されていることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ。
  4. 前記単一のネットワークプロセッサ(NP2)が、サービスレベルアグリーメント(SLA)制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  5. 前記単一のネットワークプロセッサ(NP2)が、ポイントツーポイントプロトコル(PPP)の終端を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  6. 前記単一のネットワークプロセッサ(NP2)が、インターネットグループマネージメントプロトコル(IGMP)スヌーピングを行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  7. 前記単一のネットワークプロセッサ(NP2)が、サービス品質(QoS)のサポートを行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  8. 前記パケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)が、デジタル加入者線アクセスマルチプレクサであることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ(DSLAM2)。
  9. 前記パケットベースのアクセスマルチプレクサが、光回線ターミネータであることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ。
  10. 前記パケットベースのアクセスマルチプレクサが、デジタルループキャリアであることを特徴とする請求項1に記載のパケットベースのアクセスマルチプレクサ。
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