JP2006005143A - 基板処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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JP2006005143A JP2004179566A JP2004179566A JP2006005143A JP 2006005143 A JP2006005143 A JP 2006005143A JP 2004179566 A JP2004179566 A JP 2004179566A JP 2004179566 A JP2004179566 A JP 2004179566A JP 2006005143 A JP2006005143 A JP 2006005143A
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Takaharu Yamamoto
隆治 山本
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、ウェハをガスの風圧により浮上させて処理する場合においても、ウェハの位置、水平姿勢を保持することができ、処理を均一に行うことができる基板処理装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】 基板処理装置は、ウェハWを処理する処理室1と、処理室1内に処理ガスを供給するガス供給口3と、処理室1内を排気する排気口4と、処理室1内でウェハWを浮上させるためにウェハ下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹き出し口9と、ウェハ浮上時にウェハの水平姿勢を保持するためのホルダ11と、ホルダ11の垂直位置を制限するストッパ12と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウェハ等の基板を空中に浮上させた状態で基板に対してCVD、酸化、拡散
、アニール等の処理を行う基板処理装置および半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置(デバイス)の製造工程においては、ウェハへのスリップ(結晶欠陥)の発
生を防止するために、ウェハの下面からガスを吹き付け、その風圧によりウェハを空中に
浮上させた状態で、酸化、拡散等の処理を行う方法がある(特許文献1参照)。
特開平11−54445号公報
しかしながら、ウェハをガスの風圧により浮上させた状態で処理する場合、ウェハが小刻
みに振動し、ウェハの位置、水平姿勢を保持するのが難しく、そのため処理が不均一にな
るという問題があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決し、ウェハをガスの風圧により浮上させて処理する
場合においても、ウェハの位置、水平姿勢を保持でき、処理を均一に行うことができる基
板処理装置および半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の特徴とするところは、基板を処理する処理室と、前記処理室内に処理ガ
スを供給するガス供給口と、前記処理室内を排気する排気口と、前記処理室内で基板を浮
上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹き出し口と、基板浮上時
に基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、を有することを特徴とする基板処理装置に
ある。
本発明の第2の特徴とするところは、基板を処理する処理室と、前記処理室内に処理ガ
スを供給するガス供給口と、前記処理室内を排気する排気口と、前記処理室内で基板を浮
上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹き出し口と、基板浮上時
に基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、前記ホルダと接触し前記ホルダを基板処理
位置に位置決めする位置決め手段と、を有することを特徴とする基板処理装置にある。
本発明の第3の特徴とするところは、基板を処理する処理室と、前記処理室内に処理ガ
スを供給するガス供給口と、前記処理室内を排気する排気口と、前記処理室内で基板を浮
上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹き出し口と、基板浮上時
に基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、基板浮上時に前記ホルダ上面をパージする
ために前記ガス吹き出し口から基板下面に対して供給されたガスをホルダ上面に導くパー
ジガイドと、を有することを特徴とする基板処理装置にある。
本発明の第4の特徴とするところは、基板を処理する処理室と、前記処理室内に処理ガ
スを供給するガス供給口と、前記処理室内を排気する排気口と、前記処理室内で基板を浮
上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹き出し口と、基板浮上時
に基板を支持して基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、基板浮上時に前記ホルダ上
面に対して上方からガスを噴出することにより浮上させた基板を基板処理位置に位置決め
する位置決め手段と、
を有することを特徴とする基板処理装置にある。
本発明の第5の特徴とするところは、基板を処理する処理室と、前記処理室内に処理ガ
スを供給するガス供給口と、前記処理室内を排気する排気口と、前記処理室内で基板を浮
上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹き出し口と、基板浮上時
に基板を支持して基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、基板浮上時に前記ホルダ側
面に対して側方からガスを噴出することにより前記ホルダと前記処理室内壁との接触を防
止する接触防止手段と、を有することを特徴とする基板処理装置にある。
本発明の第6の特徴とするところは、基板を処理室内に搬入するステップと、基板の水
平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、前記処理室内で前記ホ
ルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すことにより、基板の水平
姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと基板処理位置まで浮上させるステップと、基板を
前記基板処理位置まで浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップと、処理後の基
板を前記ホルダごと降下させるステップと、降下させた処理後の基板を前記処理室より搬
出するステップと、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法にある。
本発明の第7の特徴とするところは、基板を処理室内に搬入するステップと、基板の水
平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、前記処理室内で前記ホ
ルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すことにより、基板の水平
姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと浮上させるステップと、浮上させたホルダを位置
決め手段と接触させることにより基板を支持したホルダを基板処理位置に位置決めするス
テップと、基板を前記基板処理位置まで浮上させた状態で基板に対して処理を施すステッ
プと、処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、降下させた処理後の基板を
前記処理室より搬出するステップと、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法に
ある。
本発明の第8の特徴とするところは、基板を処理室内に搬入するステップと、基板の水
平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、前記処理室内で前記ホ
ルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すことにより、基板の水平
姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと基板処理位置まで浮上させるステップと、基板を
前記基板処理位置まで浮上させた状態で、基板の下面に対して供給したガスをパージガイ
ドによりホルダ上面に導きホルダ上面をパージしつつ基板に対して処理を施すステップと
、処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、降下させた処理後の基板を前記
処理室より搬出するステップと、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法にある
本発明の第9の特徴とするところは、基板を処理室内に搬入するステップと、基板の水
平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、前記処理室内で前記ホ
ルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すことにより、基板の水平
姿勢を保持しつつ基板をホルダごと浮上させるステップと、浮上させたホルダの上面に対
して上方からガスを噴出することにより浮上させた基板を基板処理位置に位置決めするス
テップと、基板を前記基板処理位置に浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップ
と、処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、降下させた処理後の基板を前
記処理室より搬出するステップと、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法にあ
る。
本発明の第10の特徴とするところは、基板を処理室内に搬入するステップと、基板の
水平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、前記処理室内で前記
ホルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すことにより、基板の水
平姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと基板処理位置まで浮上させるステップと、基板
を前記基板処理位置に浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップと、処理後の基
板を前記ホルダごと降下させるステップと、降下させた処理後の基板を前記処理室より搬
出するステップとを有し、少なくとも前記基板浮上ステップ、前記基板処理ステップおよ
び前記基板降下ステップは、処理室内壁よりホルダ側面に対してガスを噴出しつつ行うこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法にある。
本発明によれば、ウェハをガスの風圧により浮上させて処理する場合に、ウェハが小刻
みに振動するのを防止することができ、ウェハの位置、水平姿勢を保持することができる
。また、それにより処理のバラツキを抑制することができ、高品質な半導体装置(デバイ
ス)を製造することができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2は第1の実施形態に係る枚葉式基板処理装置の一例を示す概略図である。
図1に示す基板処理装置は、処理室1 と、処理容器2と、ガス供給口3と、排気口4
と、ランプ加熱源5と、ランプカバー6と、透過窓7と、支持台8と、ガス吹き出し口9
と、パイロメータ10と、ホルダ11と、ストッパ12とから主に構成される。
処理室1は、基板としてのSiウェハWに対してCVD、酸化、拡散、アニール等の処
理を行う。処理室1は金属、例えばアルミニウムからなる円筒状の処理容器2の内部に形
成される。
ガス供給口3は、処理容器2の一側壁に設けられ、処理容器外部にある処理ガス源(図
示せず)からガスを処理室1に導入する。
排気口4は、ガス供給口3と反対側の処理容器2の他側壁に設けられ、処理室1を排気
する。排気口4は排気配管(図示せず)を介して真空ポンプ(図示せず)に接続される。
なお、ガス供給口3と排気口4は略同じ高さに設けられる。
透過窓7は、ウェハ表面と対向する処理容器2の上壁にOリング(図示せず)を介して
気密に取り付けられる。透過窓7は、ウェハWの径よりも大きめに処理容器2の上壁に設
けた開口を塞ぐようにして取り付けられる。透過窓7は石英で構成され、光を透過してウ
ェハ表面を照射できるようになっている。
ランプ加熱源5は、透過窓7の上方に設けられ、赤外光を発光し、透過窓7のほぼ全面
を通して処理室1内のウェハWを所望の温度にランプ加熱する。ランプ加熱源5としては
、例えばハロゲンランプ等を用いることができる。ランプ光源5の周囲には反射板等を設
けたランプカバー6が設けられ、ランプ5から発生した赤外線を反射することによって効
率よくウェハWを加熱する構成となっている。
支持台8は、処理室1内下部に設けられ、処理前後において後述するホルダ11を支持
する。支持台8の上面には複数のガス吹き出し口9が設けられ、均一にガスを吹き出すこ
とが可能となっている。このガスをウェハWの下面に吹き付け、その圧力によりウェハW
を処理空間に浮上させる。このとき、ガスの風圧によりウェハWを全面で支持することが
可能となる。ウェハWを浮上させるためのガスはN等の不活性ガスであってもよいし、
基板処理用のガスであってもよい。なお、このときガス吹き出し口9から吹き出すガスの
流量または流速を調整することにより、ウェハWをホルダ11ごと回転することも可能と
なっている。また、支持台8にはウェハWの表面温度を非接触でモニタする温度計として
のパイロメータ10が設けられている。
ホルダ11は、処理室1内に収容されており、ウェハWをホールドし、ウェハ浮上時に
ウェハWの姿勢を水平に保持するよう構成されている。このホルダ11を図3に基づいて
説明する。図3(a)はホルダ11の平面図、図3(b)はホルダ11の正面図、図3(
c)は図3(a)のA−A断面図である。図3に示すように、ホルダ11は、中央にウェ
ハWと略同形状の開口部110を有しており(リング形状をしており)、ウェハWのエッ
ジ(外周部)から5mm以内、好ましくは3mm以内の製品とはならない領域(非製品領
域)をウェハ支持部111の下テーパ面111aで支持する。なお、上テーパ面111b
は、ウェハ浮上時にウェハWがホルダ11から離脱するのを防止するために設けられてい
る。このウェハ支持部111はホルダ11の内側面112a上部からホルダ中心に向かい
突出するよう設けられる。この突出したウェハ支持部111の下面112bとホルダ内側
面112aとからなるホルダ内壁面112は、ウェハホールド時にウェハ下面とともにガ
ス受け部を構成する。複数のガス吹き出し口9よりウェハ下面に対してガスを吹き出すと
、ホルダ内壁面112とウェハ下面とでガスを受けることにより、ウェハWがホルダ11
ごと浮上することとなる。この際、ホルダ11、ウェハWともにガスの風圧を受け、それ
ぞれが独立して浮上するため、ホルダ11にはウェハWの荷重が殆ど加わることはなく、
またウェハWにもホルダ11の荷重が殆ど加わることはない。よって、ウェハWには、ウ
ェハWに加わる荷重が原因となるスリップ(結晶欠陥)は発生しない。
ホルダ11の外側面は円筒状の処理容器2の内壁面に沿う形状となっている。ウェハ浮
上時、処理容器2の内壁面はホルダ11のガイドとして機能する。ホルダ11はウェハ浮
上時にホルダ自体が傾かないだけの高さ(厚み)を有している。ホルダ11の高さが低す
ぎるとホルダが傾いてしまい、ホルダ自体の水平姿勢を保持することができなくなるため
、ホルダ11にはある程度の高さが必要となる。また、ホルダ外周面と処理容器内壁面と
の間には、ウェハ浮上時にホルダ11が傾かないだけの隙間が設けられている。この隙間
が大き過ぎるとホルダ自体の水平姿勢を保てなくなるため、ある程度小さい隙間が必要と
なる。ただし、この隙間が小さ過ぎるとホルダ11が滑らかに浮上しなくなる。よって、
ホルダ外周面と処理容器内壁面との間の隙間は、ウェハ浮上時にホルダ11自体の水平姿
勢を保持することができるとともに、ホルダ11が処理容器2の内壁に沿ってスムーズに
移動できる程度の隙間に設定されることとなる。このような構成により、ウェハWの姿勢
を水平に保持しつつウェハWをホルダごと滑らかに処理空間に浮上させることが可能とな
る。
また、ホルダ11の外側面113の一部には、ウェハWが通過可能なスリット114が
設けられており、そのスリット114の下方には、ウェハ移載機のツィーザが通過できる
切り欠き115がスリット114と連続的に設けられている。このような構成により、ウ
ェハWをツィーザによりホルダ側面のスリット114を介してホルダ11に搬送して装填
することが可能となっている。このようにホルダ11は完全なリング形状ではなく、部分
的にスリットや切り欠き部を有するリング形状となっている。
ストッパ12は、処理容器2内上部に設けられ、ホルダ11の垂直方向の動きを制限す
る。ストッパ12はホルダ11と接触した際に、ウェハW、ホルダ11に加わる衝撃を吸
収するためにバネ等の弾性体により構成するのが好ましい(接触式)。なお、ストッパ1
2は、ホルダ11に対してガスを噴出するガス噴出口により構成し、ガス圧により非接触
でホルダ11の動きを制限するようにしてもよい(非接触式)。
次に、上述したような基板処理装置を用いて半導体装置(デバイス)の製造工程の一工
程として、基板に対してCVD、酸化、拡散、アニール等の処理を行う方法について説明
する。
まず、ウェハWをウェハ移載機(図示せず)により処理容器2に設けられたウェハ搬入
搬出口(図示せず)を介して処理室1内に搬入する(ウェハ搬入ステップ)。
このとき処理室内の支持台8上にはホルダ11が支持されており、このホルダ11の側
面に設けられたウェハ挿入用スリット114と、処理容器2のウェハ搬入搬出口との位置
を合わせておくことにより、処理室内へのウェハ搬入と同時に、ウェハWは、ホルダ側面
のスリット114を介してホルダ11に挿入される。その後ツィーザをホルダ側面のスリ
ット114下方にスリットと連続的に設けられた切り欠き115側へ下降させることによ
りウェハWはホルダ11に装填される。これによりウェハWはホルダ11により支持され
た状態となる(ウェハ支持ステップ)。図2はこの状態を示している。なお、処理室1外
部でウェハWをホルダ11に装填し、ホルダ11ごとウェハWを処理室1内に搬入するよ
うにしてもよい。
次に支持台8の上面に設けられた複数のガス吹き出し口9より、ガスをウェハWの下面
に吹き付け、その風圧により支持台8上に置かれたウェハWをホルダ11ごと浮上させて
基板処理位置まで上昇させる(ウェハ浮上ステップ)。このときガスの風圧によりウェハ
Wを全面で支持することができる。図1はこの状態を示している。なお、この際ホルダ1
1、ウェハWともにガスの風圧を受け、それぞれが独立して浮上するため、ホルダ11に
はウェハWの荷重が殆ど加わることはなく、またウェハWにもホルダ11の荷重が殆ど加
わることはない。ウェハWを浮上させるためのガスはN等の不活性ガスであってもよい
し、基板処理用のガスであってもよい。このときウェハWの姿勢はホルダ11により水平
に保持される。またウェハWの水平位置はホルダ11により定められ、ウェハWの垂直位
置はガス吹き出し口9からのガス流量、流速を調整することにより所定の処理位置に定め
られ、保持される。なお、ウェハWの垂直方向の位置はストッパ12により制限されるこ
ととなる。このとき、ウェハWを基板処理位置にて浮上させた状態で、ガス吹き出し口9
から吹き出すガスの流量または流速を調整することにより、ウェハWをホルダ11ごと回
転させるようにしてもよい。
このウェハ浮上ステップでは処理室内の圧力制御も行う。圧力制御は、真空ポンプ(図
示せず)を用いて排気口4より処理室内を排気すると共に、ガス供給口3より処理室内へ
圧力制御用のガスを供給することにより行う。
次に、ランプ加熱源5に電源を印加する。ランプ加熱源5からの光を石英窓7を通して
、処理容器2内に浮上しているウェハWに照射して、ウェハWを所望温度に加熱する(ウ
ェハ昇温ステップ)。このとき、パイロメータ10により、ウェハWの表面温度を非接触
でモニタする。
ウェハWの温度が所望の処理温度に到達後、ガス供給口3より処理室1内に処理ガスを
供給しつつ排気口4より排気することにより、処理室1内に浮上しているウェハに対して
CVD、酸化、拡散、アニール等の処理を行う(ウェハ処理ステップ)。このときも、パ
イロメータ10により、ウェハWの表面温度を非接触でモニタする。
ウェハWの処理終了後、ランプ加熱源5の電源を切り、ウェハの加熱を停止する。また
、処理室1内の残留ガスを除去するために処理室1内のガスパージを行う(パージステッ
プ)。ガスパージは、ガス供給口3よりパージガスとしての不活性ガス(N2等)を処理
室1内に供給しつつ排気口4より排気することにより行う。このガスパージは処理後のウ
ェハWを冷却する効果もある。
処理室内のパージ終了後、ガス吹き出し口9からのガスの供給を停止し、処理室1内に
浮上させていたウェハWをホルダ11ごと支持台8上に降下させる(ウェハ降下ステップ
)。ホルダ11が支持台8に接触する際にウェハW、ホルダ11に衝撃が加わらないよう
、ガス吹き出し口9からのガスの供給量は徐々に減少させ、ウェハW、ホルダ11はゆっ
くりと降下させる。
その後、処理が施されたウェハWを移載機(図示せず)によりウェハ搬入搬出口(図示
せず)を介して処理室1から取り出す(ウェハ搬出ステップ)。その後、ウェハWは次工
程に移送されることとなる。
上記ウェハ処理ステップにおける処理条件としては、例えばウェハ上にHigh−k膜
としてのHfO膜やHfシリケート膜を形成する場合、処理温度390〜450℃、圧
力100Pa以下が例示される。
上記実施形態によれば次の効果が得られる。
ガスの風圧によりウェハを全面でホルダごと支持することができ、ウェハにかかる荷重
が原因となるスリップの発生を防止できる。また、それにより、高品質な半導体装置(デ
バイス)を製造することができる。
ウェハをガスの風圧により浮上させて処理する際、ウェハが小刻みに振動するのを防止
することができ、ウェハの位置、水平姿勢を保持することができる。また、それにより処
理のバラツキを抑制することができ、高品質な半導体装置(デバイス)を製造することが
できる。
次に本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
図4、図5は第2の実施形態に係る枚葉式基板処理装置の一例を示す概略図である。本
実施形態が前記第1の実施形態と構成上異なる点は、ストッパ12の代わりに位置決め手
段20を設けた点である。その他の構成については前記第1の実施形態と同一であるので
、前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
本実施形態における位置決め手段20は、処理容器2内上部の基板処理位置に設けられ
、ホルダ11の垂直方向の動きを制限する(ストッパとしての機能を有する)とともに、
ホルダ11と接触することによりホルダ11を基板処理位置に位置決めする。位置決め手
段20は、中央に開口を有するリング形状をしており、ガス供給口3、排気口4と略同じ
高さに、ガス供給口3、排気口4と隣接して連続的に設けられ、ガス整流板としても機能
するよう構成されている。また、位置決め手段20の上面は中央にいくにつれて内側に傾
斜しており(テーパ形状をしており)、ウェハWに対して滑らかにガスを送ることが可能
となっている。位置決め手段20はホルダ11と接触した際に、ウェハW、ホルダ11に
加わる衝撃を吸収するために弾性部材により構成するのが好ましい。また位置決め手段2
0のホルダ11との接触部(位置決め手段20下面)にはホルダ11との接着を防止する
為の接着防止層(SiO等)や複数の凹部や凸部(図示せず)が設けられている。なお
、接着防止層(SiO等)や複数の凹部や凸部はホルダ11の位置決め手段20との接
触部(ホルダ11上面)に設けるようにしてもよい。
以下、作用について説明する。本実施形態が前記第1の実施形態と作用上異なる点は、
浮上させたホルダ11を位置決め手段20に接触させた状態でウェハWを処理する点であ
る。これ以外の作用(ウェハWの処理等)については前記第1の実施形態と同様であるの
で説明を省略する。
ウェハ浮上ステップにおいて、浮上用ガスの風圧により上昇したウェハWを載せたホル
ダ11は、位置決め手段20の下面と接触することにより、基板処理位置で浮上した状態
で停止し、強制的に位置決めがなされる(ウェハ位置決めステップ)。このときウェハW
は浮上用ガスの風圧により全面で支持されることとなる。図4はこの状態を示している。
なお、図5はウェハWを処理室1内に搬入してホルダ11に装填した状態(ウェハ降下時
)を示している。ホルダ11が位置決め手段20と接触する際、ウェハW、ホルダ11に
加わる衝撃を極力少なくする為、少なくとも接触の際は、ウェハW、ホルダ11の上昇速
度を極力低下させるよう、ガス吹き出し口9から供給するガス流量を調整する。
ウェハWが処理位置にて浮上した状態においては、ホルダ11、ウェハWともにガスの
風圧を受け、それぞれが独立して浮上しているため、ホルダ11にはウェハWの荷重が殆
ど加わることはなく、またウェハWにもホルダ11の荷重が殆ど加わることはない。また
、ホルダ11は位置決め手段20と接触するものの、ホルダ11が浮上しようとする力が
位置決め手段20に殆どかからないよう、ガス吹き出し口9から供給する浮上用ガスの供
給量を調整している。なお、この状態においては、ガス吹き出し口9から供給されたガス
は、ホルダ11と位置決め手段20との間に生じる僅かな隙間から処理室1内に抜けるこ
ととなる。この状態においては、ウェハWの姿勢はホルダ11により水平に保持される。
またウェハWの水平位置はホルダ11により定められ、垂直位置は位置決め手段20によ
り正確かつ確実に定められ、ウェハWは処理位置において位置決め(保持)されて静止し
た状態となる。
この状態でウェハWに対してCVD、酸化、拡散、アニール等の処理を行うこととなる
(ウェハ処理ステップ)。処理ガス供給の際、位置決め手段20はガス整流板としても機
能し、処理ガスはウェハWの表面上を滑らかに流れることとなる。このとき、位置決め手
段20下面またはホルダ11上面に設けた接着防止層(SiO等)や複数の凹部や凸部
により、位置決め手段20とホルダ11との接着を防止することができ、ウェハ降下ステ
ップをズムーズに行うことが可能となる。
次に本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。
図6、図7は第3の実施形態に係る枚葉式基板処理装置の一例を示す概略図である。本
実施形態が前記第1の実施形態と構成上異なる点は、ストッパ12の代わりに、パージガ
イド30と位置決め用突起30aを設けた点である。その他の構成については前記第1の
実施形態と同一であるので、前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号
を付し、その説明を省略する。
本実施形態におけるパージガイド30は、処理容器2内上部の基板処理位置付近にホル
ダ上面と対向するよう設けられ、ウェハ浮上時にホルダ上面をカバーして、ガス吹き出し
口9からウェハ下面に対して供給された浮上用のガスをホルダ上面に導くよう構成されて
いる。この構成により、ウェハ浮上時にホルダ11の上面を浮上用ガスでパージすること
が可能となる。パージガイド30は、中央に開口を有するリング状のプレートで構成され
、ガス供給口3、排気口4と略同じ高さに、ガス供給口3、排気口4下部と隣接して連続
的に設けられ、処理ガス整流板としても機能するよう構成されている。パージガイド30
の内側の上面は中央にいくにつれて下方に傾斜しており(テーパ形状をしており)、ウェ
ハWに対して滑らかにガスを送ることが可能となっている。また、パージガイド30の下
面には位置決め手段としての複数の突起30aが設けられる。この突起30aは、浮上し
たホルダ11の垂直方向の動きを制限する(ストッパとしての機能を有する)とともに、
ホルダ11と接触することによりホルダ11を基板処理位置に位置決めするよう構成され
ている。また、パージガスの流路となるパージガイド30下面とホルダ11上面との間の
間隔を調整する機能をも有する。突起30aはホルダ11と接触した際に、ウェハW、ホ
ルダ11に加わる衝撃を吸収するために弾性部材により構成するのが好ましい。また突起
30aの表面にはホルダ11との接着を防止する為の接着防止層(SiO等)や複数の
凹部や凸部(図示せず)が設けられている。なお、接着防止層(SiO等)や複数の凹
部や凸部(図示せず)はホルダ11の突起30aとの接触部に設けるようにしてもよい。
以下、作用について説明する。本実施形態が前記第1の実施形態と作用上異なる点は、
浮上させたホルダ11を位置決め用突起30aに接触させた状態でウェハWを処理する点
と、ホルダ11の上面をパージしながらウェハWを処理する点である。これ以外の作用(
ウェハWの処理等)については前記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
ウェハ浮上ステップにおいて、浮上用ガスの風圧により上昇したウェハWを載せたホル
ダ11は、パージガイド30の下面に設けられた位置決め手段としての突起30aと接触
することにより基板処理位置で浮上した状態で停止し、強制的に位置決めがなされる(ウ
ェハ位置決めステップ)。このときウェハWは浮上用ガスの風圧により全面で支持される
こととなる。図6はこの状態を示している。なお、図7はウェハWを処理室1内に搬入し
てホルダ11に装填した状態(ウェハ降下時)を示している。ホルダ11が突起30aと
接触する際、ウェハW、ホルダ11に加わる衝撃を極力少なくする為、少なくとも接触の
際は、ウェハW、ホルダ11の上昇速度を極力低下させるよう、ガス吹き出し口9から供
給するガス流量を調整する。
ウェハWが処理位置において浮上した状態においては、ホルダ11、ウェハWともにガ
スの風圧を受け、それぞれが独立して浮上しているため、ホルダ11にはウェハWの荷重
が殆ど加わることはなく、またウェハWにもホルダ11の荷重が殆ど加わることはない。
また、ホルダ11は突起30aと接触するものの、ホルダ11が浮上しようとする力が突
起30aに殆どかからないよう、ガス吹き出し口9から供給する浮上用ガスの供給量を調
整している。なお、この状態においては、ガス吹き出し口9から供給されたガスは、互い
に近接して対向するホルダ11とパージガイド30との間に形成される隙間からパージガ
スとして処理室1内に抜け出ることとなる。すなわち、ガス吹き出し口9から供給された
浮上用ガスは、パージガイド30により、パージガスとしてホルダ11の上面に導かれ、
ウェハが処理位置で浮上している際は常に、ホルダ上面をパージすることとなる。ガス吹
き出し口9から供給する浮上用のガスはN等の不活性ガスであってもよいし、それ単独
では成膜反応を生じない基板処理用ガスのうちの一部であってもよいが、パージガスとし
ても使用することを考慮すると不活性ガスが好ましい。またこの状態においては、ウェハ
Wの姿勢はホルダ11により水平に保持される。またウェハWの水平位置はホルダ11に
より定められ、垂直位置は突起30aにより正確かつ確実に定められ、ウェハWは処理位
置において位置決め(保持)されて静止した状態となる。
この状態でウェハWに対してCVD、酸化、拡散、アニール等の処理を行うこととなる
(ウェハ処理ステップ)。処理ガス供給の際、パージガイド30はガス整流板としても機
能し、処理ガスはウェハWの表面上を滑らかに流れることとなる。このとき、上述のよう
にホルダ11上面は浮上用ガスにより常にパージされるので、処理ガスがホルダ上面と接
触するのを防止でき、ホルダ上面への膜の付着を防止できる。また、ウェハ裏面への処理
ガスの回り込みも防止でき、ウェハ裏面等、好ましくない部分への膜の付着も防止できる
。また、このとき、突起30a下面またはホルダ11上面に設けた接着防止層(SiO
等)や複数の凹部や凸部により、突起30aとホルダ11との接着を防止することができ
、ウェハ降下ステップをズムーズに行うことが可能となる。
次に本発明の第4の実施形態を図面に基づいて説明する。
図8、図9は第4の実施形態に係る枚葉式基板処理装置の一例を示す概略図である。本
実施形態が前記第1の実施形態と構成上異なる点は、ストッパ12の代わりに、ガス噴出
プレート40を設けた点である。その他の構成については前記第1の実施形態と同一であ
るので、前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を
省略する。
本実施形態における位置決め手段としてのガス噴出プレート40は、処理容器2内上部
の基板処理位置付近に設けられ、ウェハ浮上時にホルダ11の上面に対して上方からガス
を噴出することにより、ホルダ11とともに浮上させたウェハWを基板処理位置に位置決
めするよう構成される。ガス噴出プレート40の下面には、ホルダ上面に対してガスを噴
出する複数のガス噴出口40aがホルダ上面と対向するよう設けられる。これら複数のガ
ス噴出口40aからホルダ上面に対してガスを均一に噴出することにより、浮上させたホ
ルダ11の垂直位置をガス圧により非接触で制御して、ホルダ11を基板処理位置に位置
決めする。この構成により、ウェハが基板処理位置で浮上している間は、複数の噴出口4
0aから噴出される垂直位置制御用のガスによりホルダ上面が常にパージされることとな
る。なお、ウェハWを基板処理位置で浮上させた状態で、ガス噴出口40aから噴出させ
るガスの方向、流量または流速を調整することにより、ウェハWをホルダ11ごと回転さ
せることも可能となっている。垂直位置制御用のガスはN等の不活性ガスであってもよ
いし、それ単独では成膜反応を生じない基板処理用ガスのうちの一部であってもよい。ガ
ス噴出プレート40は、中央に開口を有するリング状のシャワープレートで構成され、ガ
ス供給口3、排気口4と略同じ高さに、ガス供給口3、排気口4下部と隣接して連続的に
設けられ、処理ガス整流板としても機能するよう構成されている。ガス噴出プレート40
の内側の上面は中央にいくにつれて下方に傾斜しており(テーパ形状をしており)、ウェ
ハWに対して滑らかにガスを送ることが可能となっている。
以下、作用について説明する。本実施形態が前記第1の実施形態と作用上異なる点は、
浮上させたホルダ11の垂直位置をガス噴出プレート40より噴出させたガスのガス圧に
より制御した状態でウェハWを処理する点である。これ以外の作用(ウェハWの処理等)
については前記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
ウェハ浮上ステップにおいて、浮上用ガスの風圧により上昇させたウェハWを載せたホ
ルダ11の上面に対して、リング状ガスプレート40下面の複数のガス噴出口40aから
位置制御用ガスを均一に噴出することにより、浮上させたウェハWの垂直位置を非接触で
制御し、ウェハWを基板処理位置に位置決めする(ウェハ位置決めステップ)。下方から
の浮上用ガスと上方からの位置制御用ガスのバランスをうまくとることにより、ウェハW
を処理位置に浮上させた状態で停止させる。このとき、ウェハWは浮上用ガスの風圧によ
り全面で支持されることとなる。図8はこの状態を示している。なお、図9はウェハWを
処理室1内に搬入してホルダ11に装填した状態(ウェハ降下時)を示している。
ウェハWが処理位置において浮上した状態においては、ホルダ11、ウェハWともにガ
スの風圧を受け、それぞれが独立して浮上するため、ホルダ11にはウェハWの荷重が殆
ど加わることはなく、またウェハWにもホルダ11の荷重が殆ど加わることはない。また
、この状態においては、ガス噴出口40aから供給された位置制御用ガスがホルダ11上
面に噴出されるので、ウェハWが処理位置で浮上している間は、ホルダ上面は位置制御用
ガスにより常にパージされることとなる。またこの状態においては、ウェハWの姿勢はホ
ルダ11により水平に保持される。またウェハWの水平位置はホルダ11により定められ
、垂直位置はガス吹き出し口9からの浮上用ガス、ガス噴出口40aからの位置制御用ガ
スの流量、流速を調整することにより所定の処理位置に定められ、保持される。このとき
、ウェハWを基板処理位置にて浮上させた状態で、ガス噴出口40aまたはガス吹き出し
口9から供給するガスの方向、流量または流速を調整することにより、ウェハWをホルダ
11ごと回転させるようにしてもよい。
この状態でウェハWに対してCVD、酸化、拡散、アニール等の処理を行うこととなる
(ウェハ処理ステップ)。処理ガス供給の際、ガス噴出プレート40はガス整流板として
も機能し、処理ガスはウェハWの表面上を滑らかに流れることとなる。このとき、上述の
ようにホルダ11上面は位置制御用ガスにより常にパージされるので、処理ガスがホルダ
上面と接触するのを防止でき、ホルダ上面等の好ましくない部分への膜の付着を防止でき
る。また、このとき、ガス噴出プレート40とホルダ11は接触しないので、それらの接
着を防止することができ、ウェハ降下ステップをズムーズに行うことが可能となる。
次に本発明の第5の実施形態を図面に基づいて説明する。
図10、図11は第5の実施形態に係る枚葉式基板処理装置の一例を示す概略図である
。本実施形態が前記第4の実施形態と異なる点は、処理容器2の壁面に接触防止用ガス導
入口50、接触防止用ガス供給ユニット60、ガス逃がし口70を設けた点である。これ
以外の部分については前記第4の実施形態と同一であるので、前記第4の実施形態と同一
の構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
接触防止手段としての接触防止用ガス導入口50は、処理容器2のウェハ処理空間より
も下方の壁面に複数設けられ、ウェハ浮上時にホルダ11の外側面113に対して側方か
らガスを噴出するよう構成される。この構成により、ウェハ浮上時におけるホルダ11と
処理容器2の内壁面との接触を防止することができる。また、ウェハが基板処理位置で浮
上している間は、複数のガス導入口50から噴出される接触防止用ガスによりホルダ外側
面113が常にパージされることとなる。なお、ウェハWを基板処理位置で浮上させた状
態で、ガス導入口50から噴出させるガスの方向、流量または流速を調整することにより
、ウェハWをホルダ11ごと回転させることも可能となっている。接触防止用ガスはN
等の不活性ガスであってもよいし、それ単独では成膜反応を生じない基板処理用ガスのう
ちの一部であってもよい。なお、接触防止用ガス供給ユニット60は、ガス導入口50よ
り噴出させる接触防止用ガスを供給するためのユニットであり、処理容器2を覆うよう処
理容器2の周りに設けられる。
本実施形態においては、処理容器2内に供給するトータルガス量が比較的多く(浮上用
ガス、位置制御用ガス、接触防止用ガス等)、ウェハ浮上時にホルダ11よりも下方の空
間の圧力が必要以上に増大する虞がある。これを防止する為に、本実施形態においては、
処理容器2内に供給されたガスを処理容器外部に逃がすためのガス逃がし口70を設けて
いる。このガス逃がし口70はウェハ浮上時におけるホルダ11よりも下方の空間と連通
するよう処理容器下部に設けられる。この構成により、ウェハ浮上時にホルダ11よりも
下方の空間の圧力が必要以上に増大することなく、適正な圧力となるよう調整することが
できる。なお、接触防止用ガス供給ユニット60、接触防止用ガス導入口50、ガス逃が
し口70は第1〜第4の実施形態に適用することも可能である。
以下、作用について説明する。本実施形態が前記第4の実施形態と作用上異なる点は、
接触防止用ガス導入口50よりホルダ11の側面にガスを噴出しつつ、またガス逃がし口
70により処理容器内のガスを逃がしつつウェハWを浮上させて処理する点である。これ
以外の作用(ウェハWの処理等)については前記第4の実施形態と同様であるので説明を
省略する。
ウェハ浮上ステップにおいて、ウェハWを載せたホルダ11を浮上用ガスの風圧により
上昇させる際、処理容器2の壁面に設けられた複数の接触防止用ガス導入口50よりホル
ダ11の外側面113に対して側方からガスを均一に噴出する。これによりウェハ浮上時
におけるホルダ11と処理容器2の内壁面との接触を防止することができ、接触に起因す
るパーティクルの発生を防止できる。この状態で、上昇させたウェハWを載せたホルダ1
1の上面に対して、リング状ガスプレート40下面の複数のガス噴出口40aから位置制
御用ガスを均一に噴出することにより、浮上させたウェハWの垂直位置を非接触で制御し
、ウェハWを基板処理位置に位置決めする(ウェハ位置決めステップ)。下方からの浮上
用ガスと上方からの位置制御用ガスと側方からの接触防止用ガスのバランスをうまくとる
ことにより、ウェハWを処理位置に浮上させた状態で停止させる。このとき、浮上したホ
ルダ11よりも下方の空間と連通するよう処理容器下部に設けられたガス逃がし口70よ
り処理容器内のガスを外部に逃がすことにより、ホルダ下方の空間の圧力を適正な圧力と
なるよう調整する。この状態において、ウェハWは浮上用ガスの風圧により全面で支持さ
れることとなる。図10はこの状態を示している。なお、図11はウェハWを処理室1内
に搬入してホルダ11に装填した状態(ウェハ降下時)を示している。
ウェハWが処理位置において浮上した状態においては、ホルダ11、ウェハWともにガ
スの風圧を受け、それぞれが独立して浮上するため、ホルダ11にはウェハWの荷重が殆
ど加わることはなく、またウェハWにもホルダ11の荷重が殆ど加わることはない。また
、この状態においては、ガス噴出口40aから供給された位置制御用ガスがホルダ上面に
噴出され、また、接触防止用ガス導入口50から供給された接触防止用ガスがホルダ側面
に噴出されるので、ウェハWが処理位置で浮上している間は、ホルダ上面および側面は位
置制御用ガスおよび接触防止用ガスにより常にパージされることとなる。この状態におい
ては、ウェハWの姿勢はホルダ11により水平に保持される。またウェハWの水平位置は
ホルダ11により定められ、垂直位置はガス吹き出し口9からの浮上用ガス、ガス噴出口
40aからの位置制御用ガスの流量、流速を調整することにより所定の処理位置に定めら
れ、保持される。このとき、ウェハWを基板処理位置にて浮上させた状態で、ガス噴出口
40a、ガス吹き出し口9、または接触防止用ガス導入口50から供給するガスの方向、
流量または流速を調整することにより、ウェハWをホルダ11ごと回転させるようにして
もよい。
この状態でウェハWに対してCVD、酸化、拡散、アニール等の処理を行うこととなる
(ウェハ処理ステップ)。処理ガス供給の際、ガス噴出プレート40はガス整流板として
も機能し、処理ガスはウェハWの表面上を滑らかに流れる。ウェハ処理中においても、ホ
ルダ11上面、側面には位置制御用ガス、接触防止用ガスが噴出され続け、ホルダ11上
面、側面は常にパージされることとなる。これにより、処理ガスがホルダ上面、側面に接
触するのを防止でき、ホルダ上面、側面等の好ましくない部分への膜の付着を防止できる
。また、ガス噴出プレート40とホルダ11との接触、処理容器2の内壁とホルダ11と
の接触を防止することができるので、それらの接着を防止することができ、ウェハ降下ス
テップをズムーズに行うことが可能となる。
なお、ウェハ降下ステップにおいても、ホルダ11側面には接触防止用ガスが噴出され
続けることとなるので、処理容器2の内壁とホルダ11との接触を防止することができ、
接触に起因するパーティクルの発生を防止できる。また、ウェハ処理ステップ、ウェハ降
下ステップにおいても、ガス逃がし口70によるホルダ下方の空間の圧力調整は継続して
行われるので、浮上したホルダ下方の空間の圧力が必要以上に増大することも防止できる
本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ浮上時)を示す概略断面図 本発明の第1の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ降下時)を示す概略断面図 本発明の実施形態に係るホルダを示す(a)平面図、(b)正面図および(c)断面図 本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ浮上時)を示す概略断面図 本発明の第2の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ降下時)を示す概略断面図 本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ浮上時)を示す概略断面図 本発明の第3の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ降下時)を示す概略断面図 本発明の第4の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ浮上時)を示す概略断面図 本発明の第4の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ降下時)を示す概略断面図 本発明の第5の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ浮上時)を示す概略断面図 本発明の第5の実施形態に係る基板処理装置(ウェハ降下時)を示す概略断面図
符号の説明
1 処理室
2 処理容器
3 ガス供給口
4 排気口
5 ランプ加熱源
6 ランプカバー
7 透過窓
8 支持台
9 ガス吹き出し口
10 パイロメータ
11 ホルダ
12 ストッパ
20 位置決め手段
30 パージガイド
30a 突起
40 ガス噴出プレート
40a ガス噴出口
50 接触防止用ガス導入口
60 接触防止用ガス供給ユニット
70 ガス逃がし口

Claims (10)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを供給するガス供給口と、
    前記処理室内を排気する排気口と、
    前記処理室内で基板を浮上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹
    き出し口と、
    基板浮上時に基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを供給するガス供給口と、
    前記処理室内を排気する排気口と、
    前記処理室内で基板を浮上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹
    き出し口と、
    基板浮上時に基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、
    前記ホルダと接触し前記ホルダを基板処理位置に位置決めする位置決め手段と、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  3. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを供給するガス供給口と、
    前記処理室内を排気する排気口と、
    前記処理室内で基板を浮上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹
    き出し口と、
    基板浮上時に基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、
    基板浮上時に前記ホルダ上面をパージするために前記ガス吹き出し口から基板下面に対し
    て供給されたガスをホルダ上面に導くパージガイドと、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  4. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを供給するガス供給口と、
    前記処理室内を排気する排気口と、
    前記処理室内で基板を浮上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹
    き出し口と、
    基板浮上時に基板を支持して基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、
    基板浮上時に前記ホルダ上面に対して上方からガスを噴出することにより浮上させた基板
    を基板処理位置に位置決めする位置決め手段と、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  5. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを供給するガス供給口と、
    前記処理室内を排気する排気口と、
    前記処理室内で基板を浮上させるために基板下面に対して下方からガスを吹き出すガス吹
    き出し口と、
    基板浮上時に基板を支持して基板の水平姿勢を保持するためのホルダと、
    基板浮上時に前記ホルダ側面に対して側方からガスを噴出することにより前記ホルダと前
    記処理室内壁との接触を防止する接触防止手段と、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  6. 基板を処理室内に搬入するステップと、
    基板の水平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、
    前記処理室内で前記ホルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すこ
    とにより、基板の水平姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと基板処理位置まで浮上させ
    るステップと、
    基板を前記基板処理位置まで浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップと、
    処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、
    降下させた処理後の基板を前記処理室より搬出するステップと、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 基板を処理室内に搬入するステップと、
    基板の水平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、
    前記処理室内で前記ホルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すこ
    とにより、基板の水平姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと浮上させるステップと、
    浮上させたホルダを位置決め手段と接触させることにより基板を支持したホルダを基板処
    理位置に位置決めするステップと、
    基板を前記基板処理位置まで浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップと、
    処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、
    降下させた処理後の基板を前記処理室より搬出するステップと、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 基板を処理室内に搬入するステップと、
    基板の水平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、
    前記処理室内で前記ホルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すこ
    とにより、基板の水平姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと基板処理位置まで浮上させ
    るステップと、
    基板を前記基板処理位置まで浮上させた状態で、基板の下面に対して供給したガスをパー
    ジガイドによりホルダ上面に導きホルダ上面をパージしつつ基板に対して処理を施すステ
    ップと、
    処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、
    降下させた処理後の基板を前記処理室より搬出するステップと、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 基板を処理室内に搬入するステップと、
    基板の水平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、
    前記処理室内で前記ホルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すこ
    とにより、基板の水平姿勢を保持しつつ基板をホルダごと浮上させるステップと、
    浮上させたホルダの上面に対して上方からガスを噴出することにより浮上させた基板を基
    板処理位置に位置決めするステップと、
    基板を前記基板処理位置に浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップと、
    処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、
    降下させた処理後の基板を前記処理室より搬出するステップと、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 基板を処理室内に搬入するステップと、
    基板の水平姿勢を保持するためのホルダにより基板を支持するステップと、
    前記処理室内で前記ホルダにより支持した基板の下面に対して下方からガスを吹き出すこ
    とにより、基板の水平姿勢を保持しつつ基板を前記ホルダごと基板処理位置まで浮上させ
    るステップと、
    基板を前記基板処理位置に浮上させた状態で基板に対して処理を施すステップと、
    処理後の基板を前記ホルダごと降下させるステップと、
    降下させた処理後の基板を前記処理室より搬出するステップとを有し、
    少なくとも前記基板浮上ステップ、前記基板処理ステップおよび前記基板降下ステップは
    、処理室内壁よりホルダ側面に対してガスを噴出しつつ行うことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
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JP2017224825A (ja) * 2013-02-20 2017-12-21 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated カルーセル原子層堆積のための装置および方法

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